2022年12月29日木曜日

鞍居川から登る神明寺三角点

 


2007/04/27に小野豆を通って上郡まで稜線伝いに歩いたことがありますが、今回はその一部を鞍居川から登って歩きました。まず県道28号線で今川の付近まで行き、公衆トイレの前に車をとめて、南に橋を渡って歩き始めました。害獣避けの扉を通り、奥の道に進みます。幅の広いコンクリートの道が続きます。幅の広い谷です。谷の奥の付近で道は曲がりくねっていますが、分岐がいくつかあります。この付近は地形図でもわかるように比較的平坦で道がたくさんありますが、畑ではありません。北の方のルートを歩き、切通しを抜けると地形図では右手に溜池があります。降りていくと「新山寺裏池」という札がありましたが、水はありません。そのまま道を歩きつづけると五叉路や三叉路があり、南に曲がって少し登ると、可愛らしい顔のような祠が2つ並んだ小屋のある所に出ました。大正時代の雨乞いの跡と書かれています。その裏に、留山三等三角点(435.24m)がありました。


この先も歩きやすい尾根ですが、低い松が茂っていると思ったら、その先が送電線の鉄塔の跡でした。ここはちょっと南に行き過ぎで、戻って西に歩き379m地点を過ぎ、南に歩くと細く尖った土手のような道になりました。北側下には林道があります。それを過ぎると太い赤リボンのマーキングがあり、南に歩き続けると、神明寺四等三角点(334.3m)に出ました。素晴らしい展望が広がります。写真は宝台山をバックにした標石ですが、高田台から千種川まで見渡せます。さらに南に降りられるようでしたが、砂地の急斜面でした。木の幹や枝で作ったトイレもありましたが、ドアはないので中は丸見えです。


神明寺三角点からは北に戻り、尾根をさらに西に歩きました。細い木がやや密に生えていますが、道があります。そして上郡線一六鉄塔に着きました。地形図とは場所が違っています。西の地形図の送電線の場所には碍子が落ちていましたが、鉄塔の足も残っていません。西に尾根を降り、北に曲がって255mピークは東側の杣道で巻いて北の尾根を降りました。上郡線一七鉄塔は地形図通りの場所にありました。ここまで2007/04/27とほぼ同じルートですが、ここからは北に向かって尾根を降り続けました。尾根上が藪の所は巻いて降りましたが、最後はシダの茂った急斜面を作業道を探して降りることになりました。足元が見にくくて危なっかしかったのですが、なんとか林道に降りられました。そのまま水のない笹ヶ谷池を過ぎて、県道28号線に戻りました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「二木」です。



2022年12月26日月曜日

上郡の小棟・阿曽山三角点再び

 


これは2010/01/11に歩いたのとほぼ同じコースですが、Google Mapを見ていて、登り口の稗田の谷に「旧鞍居小学校」と書いてあり、それが気になって見に行ったものです。県道28号線から少し南に入ると水道の加圧施設があり、そこに扉が2つあります。この扉は油がしっかり塗ってあるので、気を付けないと手が汚れます。左の扉を開けて道を登っていくと、まず小さな横谷小池があり、その先に横谷池があります。その間の平地が旧鞍居小学校跡地なのですが、ガラクタの置かれた潰れかけた大きな納屋があるだけでした。あとでネット検索すると、旧鞍居小学校は鞍居川の反対側でした。騙された気分で、気を取り直して扉まで戻り、もう一つの扉の方に行きました。こちらは急斜面に立派な階段が作られています。コンクリートの偽丸太の階段で、標高差50mくらい登りましたが、上にあったのは鞍居第二配水池(実際はタンク)でした。道はそこで終わりなので、近くの急斜面を登りました。尾根に上がると、東側に送電線の鉄塔がありました。これは尾根からシダの急斜面の道を降りた所に立っており、近づくのは危険なのでプレートは読みに行ってませんが播磨西線です。歩きやすい尾根を歩いて194m地点を過ぎ、登りですが割とご機嫌な尾根歩きでした。次の鉄塔は播磨西線一二鉄塔です。ここからは巡視路で、尾根上の次の鉄塔は上月支線九鉄塔でした。ここには南の谷へ巡視路の分岐があります。この谷にはたくさんの送電線がかかっていました。ちょっと登ると小棟三等三角点(376.45m)のあるピークに出ました。良い感じの林です。ここからは2010/01/11と同じコースを歩きました。


気持ちの良い尾根で、途中の共同アンテナは昔と違って取り壊されていましたし、ネットも10年間でだいぶ壊れたらしく歩くのには差し支えありません。ネットがなくなってからは道の跡らしきものもあり、東急の標石のある稜線に出ました。これを東に歩きましたが、しっかり道があります。ただし道なので斜面は落ち葉で滑りやすく、どちらかと言えば道を避けて歩きました。標高400mの端に来ると北に急斜面を降ります。ここには「峠地蔵」と「源重郎池」への直角に曲がった矢印の描いてある案内板が地面に落ちていました。地面にあったので方向が分かりませんが、源重郎池は小河の方にある溜池(Wikipediaに載っている)です。急斜面を降りるとお地蔵さんがあり、ここは地形図通りに峠を道が横切っている感じでした。北に道を歩いていくと、西側下に地形図にもある池がありました。これは鴨池という溜池ですが、ずいぶん山奥に作ったものです(写真)。ちょっと登ると阿曽山四等三角点(425.59m)で、ここから西の尾根に向かい下山しました。2010/01/11と同じような場所を迷いつつ降りていきました。ずっと歩きやすい尾根が続きますが、最後は踏み跡を辿って降りていったら、前回とは違って東寄りに急斜面を降りることになり、林道に出ました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「二木」です。



2022年12月24日土曜日

西播変電所から登る宝台山

 


相生の北にある宝台山は何度か登っていますが、今回は北の西播変電所付近から登ってみました。県道5号線を西に走り、西播変電所を右手に見ると溜池があり、その付近に赤い「火の用心」が立っています。これは地形図の破線道の位置と一致し、関西電力の巡視路の入り口です。植林に入っていくとピンクのマーキングがあり、斜面へと誘導されて行きます。ここから斜面をジグザグに登るのですが、かなり流されており、落ち葉が積もった上に今日は雪も少し載っていて、滑りやすい道でした。それでもしばらく辿ることはできましたが、最後には道がなくなりました。付近を探すと斜面にトラロープが下がっていました。トラロープで登る巡視路とは珍しいものです。ここを上がれば複雑に高圧線が曲がっている南赤穂線一四鉄塔と赤穂火力線四一鉄塔で、西播変電所がよく見えました(写真)。鉄塔ひとめ20本、という眺めでしょうか。


あとは巡視路を歩きました。途中に赤穂火力線四〇鉄塔への分岐がありまし。歩き続けると小さな谷で道が怪しくなり、マーキングも見つからなくなりましたが、そのまま谷を渡ると道が続き、赤穂火力線三九鉄塔に着きました。この付近は地形図の破線道からは外れていました。今日は巡視路を歩くと決めていたのですが、ここは禁を破って379mピークに行ってみました。特に何もなく、西側は植林です。ここから尾根沿いに巡視路を歩くと、管理用の舗装道路に出てきます。KDDI管理地に小さなアンテナがあり、その先はJ-PhoneのJPK相生西局、大きなパラボラ付きの兵庫県の宝台山中継所があります。その先に牟礼へ降りる道があります。舗装道路を戻って大きなドコモの通信塔を過ぎて藪を上がり、シダ藪の中に若狭野二等三角点(378.72m)を見つけました。白いポールが立っていますが、杭と三角点はかなり離れています。


下山は舗装道路を少し降りていき、再び巡視路に入りました。ここは黄色い道標が立っています。最初に相生火力線二八鉄塔への分岐があり、相生火力線二九鉄塔への分岐があります。この先も巡視路は尾根上に続きますが、かなり急斜面です。ときどき道を見失いそうになりましたが、たいていはマーキングがありました。そして西播龍野線三鉄塔と相生火力線三〇鉄塔に着きました。地形図とは違ってすぐ近くに立っています。西播龍野線が下を潜っているため、西播龍野線三鉄塔は珍しく低いもので、手が届きそうです(届きませんが)。もちろん登れないようにしっかりガードされています。ここからの下山は最初と同じように急斜面をジグザグに降りましたが、マーキングがありません。途中で道を間違えたと思いますが、最後は斜面を適当に降りて谷に出られました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「二木」です。



2022年12月19日月曜日

寒河の深谷三角点

 


この三角点は赤穂線寒河(そうご、ローマ字だとSogo)駅の南の山にあります。藪を覚悟で行ってみました。登れそうなところを地形図で探すと、駅の南に墓地があります。寒河墓地ですが、墓地の奥まで登るとその先も登れるので上がって行きました。石積みのある斜面ですが、木はまばらです。しかしそのうちに急斜面になってきたので南側の尾根の方へ移動しました。岩も多少ありますが、砂地に落ち葉が載っている斜面なので気をつけて木に掴まりながら登りました。振り返ると枝の間から日生湾が見えます。尾根の上の平らなところまで登ると枝もなく、日生大橋が見渡せます。180m+ピークには共同アンテナの残骸がシダに埋まっていました。この先しばらくシダはなかったのですが、笹が生えています。歩くには大きな支障はなく、230m+には南を見渡せる展望地がありました。小豆島が見えます(写真)。しかしここから東斜面の下りは灌木の藪で、枝を払うのに疲れました。ひどい急斜面ではないのでなんとか鞍部まで降りて、少し北に歩くと小さな溜池がありました。ここの破線道はあるような無いようなです。


さらに東の斜面を登りましたが、ここはかなり厳しい藪でした。シダの塊につっこまないように、地面の見えている所を探して登りました。尾根の中央付近はシダに占められており、西寄りに登りました。登ってからはシダは減りましたが灌木の密度が高く、枯れ枝を折って進みました。どこの藪でも同じですが、一番注意しなければならないのは棘のある枝で、これには細心の注意を払いました。そしてやっとこさ深谷四等三角点(281.01m)に着きました。三角点の北側は笹が減って歩きやすそうでしたが、さらに東に縦走を続けました。ここは平らですが、シダの塊あり笹あり灌木の間隔は狭いという、歩きにくい場所でした。平坦地の東の端まで来て、南斜面を降りようとしたのですが、シダの塊が茂っており、隙間がありません。端の方から降りようと試みたのですが、急斜面に出てしまい、結局戻りました。この付近には水色の荷造りテープがところどころ木に付けられており、この付近にもありましたが、降りる方向を示しているようには思えません。結局南斜面は断念して、降りやすそうな方向を探すと、北に向かう尾根がシダが少なそうだったので降りてみました。最初はシダ藪を避けて降りられたのですが、標高200mを切った付近からはシダと灌木の混ざった藪を強行突破せざるを得なくなりました。藪を抜けて林になったのは標高160m付近です。この先は急斜面になって、方向もよくわからなくなりましたが、シダを避けながら降りていくと、林道東奥線に降りられました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★★

地形図は「日生」です。



2022年12月15日木曜日

生野町円山からフドノ三角点

 


生野の北の円山付近から、栃原川北側のフドノ三角点に行ってみました。登る候補の尾根がいくつかありましたが、真っ直ぐ登れるということで播但線を潜って少し歩き、山裾の急斜面を登りました。見た目も実際も急斜面ですが、あまり滑ることはなく登れました。植林もありますが、すぐに自然林になりました。藪はなく、楽に登って行けました。最初はアップダウンが多く、そのあとはややきつい登りもありましたが、ときどき平らにもなるので気分良く歩けました。80分ほど登り続けて、稜線に出ました。栃原川の北側です。ここからは北西に歩きましたが、広々して歩きやすく、葉の落ちた木々もきれいで良い尾根です。あちこちの眺望もあります。急斜面はありませんが、登りが続きます。場所によってはアシビの藪があって、迂回しました。特に900m+ピーク付近はアシビが茂っています。ここで少し寄り道して、南の金属プレートのフドノ四等三角点(889.31m)を見に行きました(写真)。この付近は2020/10/11に来ています。このフドノと倉床川と明延の間にある冨土野との関係は知りません。


フドノ三角点からは戻って2020/10/11の逆コースで北に行きました。そして910m+ピークから東寄りに歩き、その先の急斜面を降りました。ここは2013/05/25に登ってきた尾根で、この先はその時の下山と同じコースとなります。急な斜面を降りていき、なだらかな植林に入って、その端に低い松に囲まれた金属プレートの堤西四等三角点(692.07m)を見つけました。それから東の尾根に向かいましたが、この付近は2013/05/25にも書いていますが地形図と実際の地形が合っていないようです。なだらかな等高線とは裏腹にかなり凹凸があり、東に向かう斜面も急でした。いったん630m+ピークに上がり、急な植林を降りて細尾根に入りました。ネットがありますが、だいぶ倒れているのであまり邪魔ではありません。NHKのアンテナの残骸のある570m+ピークを過ぎ、黄色い杭のある方向に歩いていくと、金属プレートの堤東四等三角点(508.21m)がありました。その先は2020/10/11にも降りていますが、急斜面の植林になり、最後は岩のある危険な斜面でした。西寄りの尾根を降りるほうが無難かも知れませんが、造林作業道円山線に降りられました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「但馬新井」です。



2022年12月10日土曜日

南の豊成から登る袴ヶ仙

 


美作の袴ヶ仙には何度か登っていますが、今回は南の豊成から登りました。県道357号線がヘアピンターンしている付近の西側には東谷川が流れていますが、これを渡る橋があります。西岸の墓所に行く道ですが、それだけでなく谷の奥に道が続いています。歩きたいのは尾根なので、最初から道を歩かず植林を登ればよかったのですが、良い道だったのでつい歩いてしまいました。案の定、谷奥で道は終わってしまい、あとは倒木だらけの狭い谷なので、そこから斜面を登りました。ここはかなりの急斜面でしたが、足元がわりとしっかりしていたので木に掴まって滑落せずに登れました。尾根上は植林ですので歩くのは楽です。ただ、しばらくはやや急な坂が続きました。登り切ると平らになりますが、倒木だらけの藪になりました。明見谷四等三角点(539.61m)は倒木の下にありましたが、潰されてはいません。倒木とミツマタの藪を抜けて方向に気を付けながら斜面を降りていくと、尾根に石仏がありました(写真)。この付近には金原と碇谷を結ぶトンネルがあるのですが、それができるまではここが峠だったと思われます。両側に杣道がありました。


アップダウンしながら植林を歩き、そのうちに葉が落ちた自然林もあって冬の風情があります。540m-の鞍部に降りると、あとは登りが続きます。長い尾根歩きなので、やや急な斜面も一歩ずつ登っていくしかありません。標高640m付近では碇谷の方から来ていると思われる林道が西側でターンしていました。最後は標高700mくらいから美しい植林の長い急な登りで、登り切ると向こう側は伐採地で那岐山がきれいに見えました。平成21年度保安林改良事業施工地だそうです。しばらくネット沿いに歩くと、ネットは西に降りていき、尾根には岩が増えてきました。そして赤い矢印が木に付けられていて、登山道と合流したことがわかりました。2017/08/19のコースです。大きな岩があって、「塩の下神社」がありました。縁の下にしては岩の上に小さな祠が置いてありました。まだ少し登りがあり、それから平らな所を北へ歩くと袴ヶ仙の山頂です。登り始めて2時間半でした。池の尻三等三角点(930.41m)があります。快晴で展望は最高でした。那岐山と日名倉山の両方が見えます。


下山は尾根をまっすぐ降りることにしました。来た方向に少し戻ってから慎重に方向を定めて植林の急斜面を降りました。標高820m付近に大きな岩があって巻いて降りましたが、その下には「カエル岩」があって(この標識のすぐ横の岩でしょうか、それとも巻いて降りた大岩でしょうか?)登山道と合流しました。植林を降りていくと岩塊流という道標があり、見に行くと斜面に岩がたくさん転がっていました。規模は小さめですが岩塊流に違いはありません。さらにきれいな植林の尾根を下りましたが、途中で登山道が尾根から外れて行っているのに気づかず、そのまま降り続けました。急斜面で落ち葉が滑る所もありますが、植林なので問題はありません。630m+と610m+の小ピークの東側は意外と急斜面でしたが、無事に地形図にある実線道に出ました。これは登山コースで通る道です。この林道は歩かずにそのまま緩やかな植林を降りましたが、ここは段々畑の跡です。そのまま宮ノ上に出て、東谷川に沿って歩いて出発点に戻りました。


展望 ★★☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「古町」「坂根」です。



2022年12月7日水曜日

加美区多田から登る飯森山

 


飯森山には何度か登っていますが、今回は東からダイレクトに登りました。2017/08/06と同じくソーラーパネルの先のゲートに車をとめて、ゲートの横の小さな扉を抜けて林道に入りました。少し歩くと山小屋があります。古い道標があって、右生野となっている方向の林道を2017/08/06の下山と逆コースで北に登っていきました。かなりの登りで標高差100m程度を稼いでから、地形図では比較的緩やかに見える尾根を登りました。しかし意外と急斜面でした。植林から自然林に変わりますが、足元はしっかりしていました。標高差100mほど登ると大きな岩が二つあって、少し楽になりましたが、まだまだ登りが続きます。多少藪っぽくなりますが、植林があるので楽に登れます。そしてススキの藪になると、未舗装の立派な林道に出ました。森林基幹道千ヶ峰・三国岳線です。法面が立派すぎてどうやって登るかが大問題でしたが、結局金網の張ってある急斜面を這いつくばって登りました。すぐに植林に入れますが、その先は藪でした。北側は植林ですが、尾根上には金網とネットと両方が並行して張られています。藪っぽいのを我慢して登っていくと、南側は伐採地になりました。広く遠くまで見渡せて、ウネウネと伐採地の間に道が作られているのが見えます。自動車が何台かあちこちに停まっていました。その先の尾根は植林で、登っていくと下が伐採地なので西脇方面が見渡せますし、翠明湖も見えました。ちょっと岩の増えた斜面を登ると伐採地の頂点に出て、そのまま岩のある北方向に歩き、最後はかなりの急斜面を上がると、枯れススキの中に福畑山三等三角点(900.59m)がありました。ここが飯森山の山頂なのでしょう。西方向にはなだらかな感じですが、北東に降りる斜面は急でした。


下山は2016/04/16に荒田神社から登ってきたコースの逆コースとしました。飯森山から南に尾根を降りましたが、東側は伐採されているのでネットの向こうにずっと展望が続きます。ネット沿いに降りていくと伐採地の林道の終点があり、その下でも2回林道が尾根を横切っていましたし、三叉路もありました。しかし林道は歩かずに藪っぽい尾根を歩きました。登り返して大きな岩を登ると金属プレートの宮前奥山四等三角点(682.58m)がありました。付近は藪で方向がわからなくなりましたが、よく見定めて東に降りました。藪っぽい尾根が続きます。地形図では破線道がありますが、あるような気がしないので、そのまま尾根を南東に降りていきました。この付近から見る東の伐採地は航空写真でもわかりますが不思議な形に切り残されていて、急降下する鳥?のメッセージでもあるのかと思いました(写真)。そのまま下り、標高570m付近で2016/04/16のコースから分かれて東の尾根に向かいました。この尾根は灌木の藪ですが北側が植林なのでそちら側を降りていきました。するといきなり林道の切通しの上に出てしまい、苦労して南寄りの法面を降りて林道に出ました。これも森林基幹道千ヶ峰・三国岳線でした。そのまま尾根を降りたかったのですが切通しで分断されているため法面の脇のススキを抜け、その下のコンクリートの法面の上を歩き、さらに伐採地の周囲のネットを回って目的の尾根を降り続けました。ここはネットがありますが、そのうちに別れてまっすぐに降り続けました。だいたいは若い植林で下草も生えています。どんどん降りていくと、川に出ました。幸いに岩が多く、渡れるところがあったので渡って急斜面をよじ登ると、ロッジの裏に出ました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「生野」です。



2022年11月22日火曜日

非登山道で登るフトウガ峰

 


2022/09/28に非登山道で段ヶ峰にまで行きました。この時は林道から適当に尾根を登って達磨ヶ峰からフトウガ峰に連なる稜線に上がったのですが、今回も同じで、登った尾根が違うだけです。別荘地から林道を西に下っていき、今回は最初の尾根を登り始めました。林道近くは植林ですが、すぐに自然林になり、また植林になりました。植林になるとネットが張られていましたが、かなり倒れていて邪魔にはなりません。勾配は地形図通りであまり急ではなく、一歩ずつ登って行けば良いだけです。植林はあまり手入れが良いとは言えません。岩場もほぼありません。稜線に近づくと植林がなくなり、開けて良い感じ、と思ったら最初は灌木の藪、さらにはススキの藪を抜ける羽目になりました。ススキの間から登山道に出ました。出てきた920m+ピークは「第二峰」だそうです。


稜線の登山道はとても良く整備されていて、正直物足りないのですが、この日は前回同様霧が立ち込めており、幻想的でした。アップダウンもそこそこで、915mピークを過ぎ、前回登ってきた付近を通り、最低コルを過ぎて、標高1000m付近からは植林を登りました。この付近はなぜかマーキングが無く、前回はちょっと東寄りの植林の外を歩いていたのですが藪に入ってしまったので、今回は植林の中を登って地形図の水平道に出ました。出た所にマーキングがあったのでこれが正解なのでしょう。今回は水平道を歩かずまっすぐに低い笹の中の踏み跡を辿りましたが、灌木の藪が邪魔で、藪を避けると結局地形図の破線道に出てしまいました。倉谷四等三角点(1071.63m)を過ぎて(写真)、霧の中のフトウガ峰の山頂に着きました。


天気が悪いので、下山は2022/09/21に登ってきた杉谷登山道にしました。整備されており、ロープやマーキングもあって歩きやすいのですが、場所によっては初心者に道がわかるか心配なところもありました。考えてみるとこの登山道は勾配の最も急な所に作られており、前回や今回登ったり降りたりした尾根のほうがはるかに楽だと思います。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「神子畑」「但馬新井」です。



2022年11月19日土曜日

横行から登る十年三角点(その2)

 


2022/10/29に大屋川沿いの横行から大屋市と宍粟市の市境にある十年三角点に登りましたが、今回は違う方向から登ってみました。横行集落の北で但馬アルペンロードから分かれて、前回に降りてきた道を登っていきました。この付近は地形図で等高線の幅が広く、何かありそうな感じですが、一番下は畑でススキが茂っています。そこを避けて通り過ぎ、石垣の終わりから植林に上がりました。地形図の破線道と同じようなルートで、植林に入ると破線道と同じ場所に道がありました。これを登ると小屋があり、その先で道は不明瞭になりましたが、少し藪を抜けると林道に出ました。この付近には立派な石垣があります。この林道は南から上がってきているようで、よく整備されています。植林を抜けて歩くと、ワイヤーロープが張られ、ラジキャリーが下がっていました。まさに木材積み出し中という感じでした。林道は二股に別れていますがどちらもこの付近で終わっていました。その先を少し植林の中を歩きましたが、石積みがあって以前は畑だったのでしょう。気がつくと地形図の破線道を歩いており、細い道ですが植林の斜面を水平に北に続いています。下を見ると但馬アルペンロード(普通林道横行線)が見えます。どこから登るか悩みましたが、道が尾根先を回る所が一番登りやすそうだったので、そこから登り始めました。急斜面ですが植林なので登れます。しかし標高差100mほど登って西の尾根と合流する付近は自然林で、地面は崩れやすく、トラバースは疲れました。合流してからも足元は砂地に落ち葉が乗っているような感じで疲れました。標高700m付近まで登ると平らになり、楽になりました。ここからは自然林が多く、黄葉は終わりに近い状態でしたがまだ綺麗でした。まだ標高差300m近くを登る必要があり、826m地点の手前や、標高900mの手前などは急斜面でした。藪も少しありますが、葉を落としたコナラ類の林が綺麗でした(写真)。そして登り始めて2時間ほどで975mピークに着きました。西側は植林です。


北の992mピークが見えますが、その先は降りられそうもないので南に植林を歩きました。953m地点からは2022/10/29の逆コースとなります。北の谷が平坦で広いのですが、降りると先は谷になってしまいます。少し登ると自然林で、西に歩くと十年三等三角点(1039.31m)に着きました。ここから西の市境の稜線は起伏は少ないのですが曲がりくねっていて、方向を確認しつつ歩きました。ここは2012/09/03には逆方向、2021/11/10には途中から西に歩いています。植林なので林道がありますが、下山するにはどう歩いたら良いものかわかりません。とりあえずは植林の中を市境に沿って歩き、1080mピーク付近まで来ました。少し北に歩いて、西に曲がった付近で北側下方に林道があったので、ここに降りました。この林道は明らかに西が下りだったので、そのまま西に歩き、分岐で下りの東向きに曲がりましたが、かなり歩いて終点に出てしまいました。林道には頼れそうもないので、戻って降りやすそうな尾根を降りました。すぐに林道が横切っていましたが、これも頼りにならないので尾根を降り続けました。また林道があり、このまま尾根を降りると谷に出そうだったので林道を東に歩いて別の尾根まで移動し、それを降りました。この尾根の先は急峻なので東方向に降りていくと、林道がありました。法面が高くて降りるのに少し苦労しましたが、林道に出ればあとは良い道で、但馬アルペンロード沿いの木材の集積所に出られました。あとは但馬アルペンロードを歩いて横行に戻りました。途中には滝がいくつもあり、平家が城跡などもありましたが、長い道のりでした。


この付近の林道の繋がりを航空写真でよく確認すると、市境の南の林道を含めてすべて下山した大屋川沿いの但馬アルペンロードから延びているようです。そういえば南の引原川沿いには整備された林道は見当たりません。1080mピークまで行かず、もっと東で降りるのが正解のようですが、林道は迷路のようです。航空写真を見ようにも圏外なので、航空写真を印刷して持っていくのが良いかも知れません。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「戸倉峠」です。



2022年11月8日火曜日

鹿ヶ壺から登るウリュド

 


雪彦山の南にあるウリュドには2009/03/20に小畑から菅生川東側の尾根を歩いて来ています。今回は鹿ヶ壺から登ってみました。鹿ヶ壺の入り口にトイレがあり、その裏手の尾根を上がりました。なんとなく踏み跡があります。最初は急な斜面が続きますが、標高差100mも登ると徐々になだらかになりました。しかしそれでも斜面が続きます。周囲は里山で植林はありません。ところどころ道がはっきりしている場所もありますが、倒木やシダの藪もあります。しかし抜けられないようなものではありませんし、徐々に緩やかになります。最後はまた急斜面ですが、結局1時間近く自然林を登り続けて稜線に出ました。南に登っていき、798mピークに行きました。ここには2021/08/25に藪を抜けて鎌倉山から来ています。


この後は稜線を北に歩きました。多少の藪はありますが歩きやすく、アップダウンして774mピークに登り、さらに大きな岩をいくつか登って(写真)アシビの藪を避けて歩いていたら、ウリュドを通り過ぎてしまい、戻って三角点に着きました。馬ノ頭二等三角点(866.45m)です。周囲はアシビの藪です。2011年の大柿さんの赤札が木に下がっていました。この先も尾根は藪っぽく、マーキングが尾根から降りたところにあったのでそれを辿りました。やや迷いそうな尾根を歩き、808mピークを過ぎて尾根が十字に広がる820m+ピークから急斜面を降り、下草のある植林を歩いていると、大天井岳から雪彦山に行く登山道に出ました。整備された道を大岩を見ながら歩き、雪彦山四等三角点(915.14m)のある雪彦山の山頂に出ました。展望はないのであまり感動はありません。


下山は来た登山道を戻って、登山道に出た付近から植林の中の道を降りました。この付近は「三方峠の段」だと説明書きがありました。後醍醐天皇を山之内に迎えるために作った砦と書いてありましたが、本気?という感じです。下山に使った登山道もよく整備されていました。谷沿いに降りて、標識を見ながら鹿ヶ壺に向かいました。鹿ヶ壺は名勝と呼ぶに相応しい美しい場所です。コンクリートの階段を降りて出発点の鹿ヶ壺山荘に戻りました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「寺前」です。



2022年11月6日日曜日

音水湖西岸の山品山再訪

 


音水湖西岸の山品山には2014/10/11に行っていますが、今回は別のルートを試しました。音水湖の西岸道路を歩いていると、湖の中ほどに林道への分岐があります。ここを突き当たりまで歩いてみました。歩き始めるとすぐに北側は崖になり、その下に珍しくガラス戸の祠がありました。舗装はされていませんが、きれいな林道です。南北に分かれる所がありましたが、南に向かいました。地形図の実線道が終わる所で林道は終わっていました。音水湖から標高150m以上登っています。ここからは植林の中を登りました。この尾根は急斜面でしたが植林なので登れます。すこし登ると自然林になり、アシビなどでやや混雑していますが、両斜面とも黄葉がきれいでした。写真を撮りながら登っていくと、山品山の山頂に着きました(写真)。山品三等三角点(945.76m)があります。


ここからは北に稜線を縦走です。西側斜面は音水渓谷から見上げると見える東斜面で、黄葉・紅葉が続きました。そしてアシビの生えた急斜面を登ると金属プレートの奥山四等三角点(901.14m)がありました。さらに黄葉を見ながら北上を続け、950m+の小ピークに来て、東に曲がりました。最近では2021/4/10に逆方向に歩いた尾根ですが、植林で気持ちよく歩けました。961mピークには共同アンテナの残骸があります。ここからは下山ですが、ひたすら東に向かって歩きました。875m地点を過ぎ、尾根が続きますが、標高750m付近からは急斜面の自然林で、コナラがきれいですが木がまばらで掴まれません。しばらく急斜面を降りると少し勾配が緩くなり、岩もあり、紅葉も見られました。最後は植林を抜けると笹とススキが茂っており、道が見つかりません。しばらくは背より高い笹の急斜面を降りましたが、足元がよく見えず危険でした。この付近は耕作地だったらしく、何段も石積みがあります。しばらく降りると道に出てきて、さざなみ公園に降りられました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「音水湖」です。



2022年10月29日土曜日

横行から登る十年三角点

 


宍粟市と大屋町の境界にある十年三角点には、最近では2022/08/10に南から登りました。今回は北の大屋川沿いの横行から登ってみました。


登り口は大屋川の但馬アルペンロード沿いの横行停留所のところで、谷沿いの道を登りました。西村川という名前らしいこの川は滝のように水が流れていて楽しめますが、少し登ると人の顔のように穴のあいた堰堤に出ました。堰堤の上には上がれますがその先の谷は歩けそうもないので、ここから植林の急斜面を登りました。それでも植林なので滑るようなこともなく、なんとか登り切ると少し岩もある自然林の尾根になりました。紅葉にはまだ少し早いようでしたが、楽しめる山です。ちょっとアシビの藪もありましたが、難なく登りきって、稜線上の六郎谷四等三角点(950.5m)に出ました。登り始めて標高差600m程度、90分くらいかかりました。


ここからは西に稜線上を縦走です。紅葉していなくても、黄色くなってきた葉がきれいでした。足元には栗がたくさん落ちています。氷ノ山の山小屋が見えます。そして2022/08/10にも来た植林付近では南側の林道に出会いました。996mピークを過ぎ、1010mピークを過ぎて、次は広い自然林の斜面です。登ると水がほとんどない山上池があり、植林に入って十年三等三角点(1039.31m)に着きました。宍粟別選5名山だそうですが展望はありません。


下山は北に向かいました。いきなり降りようとすると斜面がきつすぎるので、少し戻ってから北に降りました。この付近は広い尾根で方向が定まりませんが、東側斜面は自然林できれいです。方向に気をつけて北東の尾根に向かいました。地形図では細尾根のようですが、特に細くはない自然林の尾根です。953mピークまで来て、東の尾根に曲がりました。こちらも自然林の良い感じの尾根ですが、途中にアシビの藪もあって力づくで突破しました。さらに東に進むと尾根の先が切れていて降りられず、巻いていくのも急斜面のトラバースなので、南に尾根を降りました。こちらも非常に急峻でしたが、木につかまりながら降りていくと植林になり、地形図の破線道らしい道に出会いました。これを東に辿ったのですが、斜面に作られた道なので流されて消えかかっています。目を凝らすとなんとか道と判別できる程度で、トラバースが続くので体のバランスを保つのに苦労しました。これがかなり続いて、やっと平坦地に出てきたと思ったら、石垣がありました(写真)。この石垣は大規模なもので、高さは2m程度で見た感じ雑な積み方ですが、数10mにわたって続いていました。少なくとも2段あり、その間の平坦な地面は5m程度の幅しかありません。耕作地を作ったにしては山奥ですし、大規模過ぎる感じがしますが、石をどこから持ってきたのか、ここまでどうやって登ってきたのか、など謎だらけです。降りようと思うと急斜面で、東に歩くとさらに石垣があり、そこから植林を降りるとどんどん急になりました。最後に道路に降りる付近は崖に近く、滑り降りる感じでした。降りてきた道も岩を削って作ったような道です。ちょっと歩くと平成30年に作られた堰堤があり、立派な道がありました。これを降りていくと、途中の堰堤は珍しく石を積んで作られていました。そのまま農地を通って但馬アルペンロードに降りました。


この付近には横行砦というのがあったようなのですが、地図で見るとおそらく大屋川沿いなので、この石垣は謎です。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「戸倉峠」です。



2022年10月15日土曜日

北から登る大原の星祭山

 


星祭山には2014/08/31に南から登りましたが、今回は北から登ってみました。北というのは大原から三九郎稲荷神社の前を通って谷の舗装道路を西の金谷の方向に登っていき、川上ダム方面の道と出会った所の尾根です。尖った尾根ですが先端は登れるようになっています。最初はすごい細尾根で、盛り上がった馬の背には苔が生えている状態ですが、少し西側に降りると楽に歩けました。最初は藪ですが尾根が広くなると灌木も減って歩きやすくなり、さらに植林になりました。しかし急斜面が続きます。木に掴まって登るような所はありませんが、たまに少し降る所があってもすぐに急斜面の登りになります。470m+の小ピークに登り、一旦下ってからまた頑張って登ると、真船四等三角点(505.18m)がありました。周囲は植林です(写真)。このあとは緩やかではありますが登りで、490m+を登って下って、最後の厳しい斜面を登ると580m+のピークに出ました。ここが今日の最高地点です。気をつけないと南に降りてしまいます。ここからは2014/08/31の逆コースとなり、東に稜線を歩いて575mピークに着きました。ここが星祭山らしいのですが、相変わらず何のプレートもありません。北に展望があって大原の町や大空山の方向がよく見えました。


山頂からは南東に歩きましたが、倒木の多い荒れた里山です。まずNHKの桂坪立石テレビ共同受信施設がありました。アナログで撤去品とかシールがありましたが、電源は入っているようでした。さらに歩くと広い尾根に人工的な溝が作られています。2014/08/31に登った時は迷いようがなかったのですが、下りとなるとどちらにも行けてしまいます。急な斜面を南東に降りる所は人工的な地形なのですが道を見つけるのに時間がかかりました。急斜面を降りきると植林になり、道路に出ました。これは山麓の碑によると「城山登山道」で、施工したのは陸上自衛隊だそうです。もちろん竹山城跡にも行けますが、今回もアンテナの保守に車が何台も上がってきていました。城跡からの眺めは良好で、駒ノ尾から後山の方向がよく見えます。南側にも展望があります。あとは舗装道路で下山し、大原宿を通って出発点に戻りました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「古町」です。



2022年10月13日木曜日

雨石山と櫃ヶ嶽

 


雨石山と櫃ヶ嶽は丹波篠山の北に位置し、篠山市と京丹波町の境の稜線上にあります。一般的な登山道で登りました。雨石山は国道173号線から見上げても岩が多く、修験道の山だという感じがします。国道から東に入り、墓地を過ぎると小原自然公園案内マップと公園案内の古びた地図があります。気になるのは、松林には「松茸山なので入山厳禁」という札が立っていることですが、松林に入らなければ良いことにして歩きはじめました。案内図では谷沿いに滝がいくつかあるのですが、そちらではなく地図の横の道からいきなり登り始めました。この道は荒れていて、あまり正解とは言えません。途中に小さな祠がありましたが、滝の方から上がってくる道と合流するまでは倒木も多く歩きにくい道でした。合流してからは岩だらけの谷沿いの道で、さらに斜面を登っていきますが、整備された登山道です。途中で毘沙門洞への分岐があり、、行ってみましたが高さのある洞窟に毘沙門像?がありました。これは十分に見に行く価値があります。


毘沙門洞から登山道に戻ると、急斜面を登ることになります。振り向くと篠山川沿いが見渡せます。そして尾根に上がると自然林の中に道がありました。北から東寄りに方向を変えて、580m+のピークは毘沙門山となっていました。この付近からは大きな岩が増えます。岩を越えると丹後幹線甲六四鉄塔があります。甲というのは、普通は一つの鉄塔の両側に一回線ずつ合計二回線が張られているのを、一回線ずつに分けて別々の鉄塔にしているからです。さらに各回線の3本のケーブルを水平に配置していて、ネットで読むと雪国に多い仕様だそうです。この東で篠山市と京丹波町の境に出た所には、「関電巡視路 下山路には不適」という案内板がありました。丹後幹線乙六四鉄塔付近の藪を過ぎると南に展望が広がります。付近の岩を見るとレンガのように赤っぽいのですが(写真)、これは俗称「ロース」と呼ばれる硅石だそうで、耐火レンガの材料に使われたそうです。G-Spaceでは約2億年前のチャートブロックとなっています。その固くて大きな岩をよじ登って稜線を東に進みましたが、滑落したら危険な場所もありました。巻き道がないのだとしたら初心者向けとは言えないと思います。北にも南にも展望があって、登山道としては楽しめます。630mピークは岩尾峰だそうです。さらに大きな岩が続きますが、いちど下ると尾根の幅が広がって、楽に歩けるようになりました。雨石山の山頂も広く、北は植林で南は自然林です。


雨石山から東は少し下りで、そのあとゆっくりと広い尾根を595mピークに登っていきます。ここから東の下山は広い急斜面で方向が定まりませんがマーキングがあります。迷いながら最後はマーキングを見つけて降りると、420m+の鞍部に出られました。ここは小野峠だそうです。櫃ヶ嶽へはそのまま急な植林を登りました。頑張って546mピークに上がると、あとは楽になりました。櫃ヶ嶽の山頂には櫃ケ岳二等三角点(582.02m)があります。羊ヶ岳とも言うようで、確かに音は似ています。北に京都縦貫自動車道が見えています。ここから東の下りは地形図では間違えそうですが、マーキングがあるので問題なく降りられました。降りた鞍部には道標が倒れていましたが、篠山方面に下るとすぐに林道が谷を横切っていました。地形図で破線道のある谷は上から見ると荒れ気味でしたが、林道ではなく谷を降りました。最初は林道から落とされた枝などが山積みでしたが、すぐに谷沿いの作業道が現れました。しっかりした道で倒木もなく、宮代の集落に降りられました。


県道702篠山京丹波線に出て、そのまま国道173号線まで行っても良かったのですが、近道をしようと北の小倉の集落に行きました。ここで硅石の説明板を読み、西の谷に向かいました。関電の「火の用心」があったのでそれに従って谷に入りましたが、谷の奥にはガードの固い大豆畑があり、その奥にはフェンスがあって進めません。戻って調べると谷の北に道があって、その奥にフェンスの扉がありました。これは良い山道で、切通しを抜けると関電の「火の用心が」南北にあり、竹やぶを抜けて小原に出てきました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「村雲」です。



2022年10月8日土曜日

丹波篠山の荒木城跡と燈明寺

 


篠山盆地の東に位置する荒木城跡(細工所城)は、戦国時代の古戦場だそうです。登り口は細工所(地名です)で、登山道入り口には駐車場まで完備されています。登山道もわかりやすく、グイグイと登れます。最初に役行者?の像があり、目の前に赤い鳥居があるので登っていくと当然のごとくお稲荷さんがありますが、ここから登山道に戻ろうとするといきなり空堀がありました。気合の入った城です。登山道は良く整備されていて、急斜面を一直線に上がる所はロープがあります。周囲は雑木林で気分良く登っていくと、平坦地に出てきて地形図の404mピークにある本丸跡に着きました。本丸の周囲はどちらを向いても下に平坦地があり、かなり大規模な城だったことが分かります。展望もあります。東を見ると谷に堰堤が見ますが、ここからはこの谷を南に迂回することになります。


本丸跡から南に降りる平坦地があり、道があって南東に降りていくと再び平坦地があり、この付近まで城の一部だったのでしょう。ここからは尾根歩きで、倒木はありますがなんとなく道があります。この道は稜線からは下がった位置にりピークには上がらないので、場所によってはピークに上がってみましたが、特に何もありません。東に行ってから北東に向きを変えて、登っていくと464(461?)mピークで、ここから東に燈明寺に向かいました。ここまでずっと自然林でしたが、南側に植林があります。そして燈明寺に近づくと竹が折り重なって倒れており、そこにシダが生えて、さらに山椒も生えている藪を抜けなければなりません。山椒を振り払うと石積みがあって斜面には石仏が何体もあり、階段がありました。ここは幡路から登ってくる表参道ですが、竹がたくさん倒れて歩ける状態ではありません。階段を上がると本堂があり、周囲にはいくつもの石仏があります[1]。お堂の左手から背後の山に登ると広い平坦地に不動明王、役行者、「万工房」と並んでおり(写真)、その他にもいろいろ祀られているのですが、ごった煮という感じです。大阪の方が寄進されたものが多いようでした。


山頂から東に降りると、ここもおそらく人工的に平らな場所で、ちょっと登って再び稜線歩きですが、道がありました。495mピーク付近では谷があるために道はピークの東を通っていきます。登ってから北に降りる所には道があるのですが、見落として少し東に行って戻りました。北に行く稜線にもだいたい道がありますが倒木もあります。道はピークには上がらないので時々ピークに行ってみましたが、もちろん何もありません。東には大芋湖(おくもっこ)があるのですが、展望が無いのでそんな気配はありません。ここまで岩の無い尾根だと思っていたのですが少し岩があり、共同アンテナの残骸もあり、北のハズレは急斜面となりました。ジグザグに踏み跡があって降りていくとフェンスがありました。フェンス沿いに南に歩くと植林の谷があり、谷の真ん中に扉があって山から出られました。谷を下ればみくまりダムに向かう道です。ダムを過ぎると道も未舗装となり、谷の奥へ登りとなります。倒木はありませんが石が多く歩きにくい道で、切通しを通って下っていくと害獣避けの扉がありました。開けやすい扉で、これを抜けて幡路を通り、国道173号線に出て、細工所に戻るまで下山から90分かかりました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「村雲」です。



2022年10月1日土曜日

登山道で登る鳥取・岡山県境の大倉山

 


この山には2017/07/22に東から県境を歩いて来ていますが、今回は登山道で登ってみました。智頭急行線の山郷駅から県道7号線で南に行き、右手(うて)峠方面に曲がると、峠の手前に大倉山へのトレッキングコースの標識があります。これに従って植林の中の林道を歩いていくと、堰堤があってその先の分岐に右が沢コース、真っ直ぐが尾根コースという道標があります。ここは尾根コースを選んで林道を登っていくと、地形図で実線道が終わっている地点からも先に道があります。森林作業道新田大ナル一号線というらしいのですが、東向きに徐々に登っていきます。周囲はきれいな植林です。どこかの尾根の先を回る所に道標があってそこから登るのだろうと思って探しましたが、道標は見つかりません。結局林道の終点に着いてしまい、少し戻って尾根の先を回っている所から尾根を登り始めました。急斜面ですが植林なので問題なく登れました。少し登ると西からの尾根と合流しますが、この尾根の先から登るのが正解だったような気がします。もう少し登って標高750m付近では植林が終わってアシビ混じりの自然林になりましたが、問題なく歩けました。北からの尾根(これは2022/9/17に山郷から歩いた尾根の延長になる)と合流して840m+のピークに出ると、ここは周囲の木々が見渡せる場所でした。遠景は見えませんが、智頭町の地籍図根三角点があります。この日は快晴だったので青空が綺麗でした。ちょっとアシビの間を抜けて再び植林に入り、まっすぐに登っていきました。道標はありませんが、迷うおそれはありません。標高900m付近の斜面は急で、作業道を探してジグザグに登りました。ここを過ぎるとまた植林をまっすぐに登り、最後はちょっと急な自然林を過ぎて県境の稜線に出ました。西に少し歩くと大倉山の山頂の手前に高岳四等三角点(1054.79m)がありました。山頂付近からは南も北もよく見えて、日名倉山や智頭南IC、穂見山、風力発電所などあちこちが見えます。


山頂から西に降りると反射板があって、ここからは那岐山(写真)や奈義町、土師川沿いなどが望めます。下山は南に少し行ってから地籍図根三角点のある分岐から西に県境を降りました。2017/07/22にはここを南に木地山へ向かいましたが、こちらは右手峠に降りるコースです。最初は大きな岩がありますが、すぐに広い気持ちの良い自然林の尾根になりました。歩きやすい尾根ですが、標高900m付近の細尾根は大岩が尾根の真ん中にあり、越えるのが正解でした。その先の900m+には地籍図根三角点があり、ここで北向きに尾根を降りました。尖った大岩を見ながら降りていくと道が2つに分かれますが、ここは北寄りを選び、植林を抜けて降りていきました。迷う要素はいろいろある尾根ですが、道ははっきりしていて、右手峠四等三角点(680.22m)に着きました。そして右手峠は切通しなので降りられないので鳥取県川の急斜面を降りましたが、ここは岡山県側の植林を降りるのが正解です。峠には右手峠地蔵が雨ざらしで置かれていました。


展望 ★★☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「坂根」です。



2022年9月28日水曜日

非登山道で登る段ヶ峰

 


2022/09/21に杉谷登山道で段ヶ峰に登った時に、林道から見ると登れそうな支尾根がいくつかありました。そこで今回は登山道ではない支尾根で登ってみました。まずは別荘地帯から歩いて林道が尾根の先を回っているところから登り始めました。なんとなく登れるような道があるようで、上がってみると明らかに道がありました。これは文句無しの登山道でした。周囲は自然林の林で藪っぽいのですが、切り開きがあるので楽に登れました。地形図通りにちょっと勾配のきつい所もありますが、歩きやすく切り開かれています。植林になって、稜線の登山道まで30分で登れてしまいました。あとは地形図通りの登山道を歩きました。一旦植林を少し登ってから滑りやすい道を降りると最低コルに出て、それから登っていって植林で道を見失いましたが、登ると地形図にあるような水平道があって問題なく登山道に戻れて、低い笹の草原の中の道を歩き、印象的な岩のある所に金属プレートの倉谷四等三角点(1071.63m)がありました。さらに歩いてフトウガ峰の山頂に着きました。霧で幻想的でした(写真)が服が濡れました。


ちょっと歩くと2022/09/21に登ってきた杉谷登山道の分岐があり、ここからは2022/09/21と同じルートですが霧で展望は皆無でした。アップダウンが少なくて楽な道ですが、展望がないと特に面白いものもありません。どんどん歩いて行って前回も見た段ヶ峰二等三角点(1103.43m)を見て、段ヶ峰の山頂を過ぎて南に歩きました。このまま前回と同じルートを歩くのもつまらないので、白い杭のある所から南の尾根に向かいました。アシビの多い藪ですが、藪と言っても木の間は開いており、枝をかき分ける必要もあまりありません。最初は尾根が広くて戸惑いましたが、間違えることもなく目的の南向きの尾根に出ると頭の青や赤の杭や黄色い地籍調査の杭もあって、切り開きもあるような感じでした。標高1050mから1000mの間あたりは急斜面で落ち葉が滑りやすいのですが、灌木が少なく自由に場所を選んで降りられたので助かりました。そしてそのまま杭に従って降りていくと、林道に出られました。前回は1時間近くかかっている所を30分で降りられたので、良いショートカットでした。これも登山道にしても良いくらいのルートです。あとは長い林道歩きで戻りました。あちこちの谷で滝が綺麗でした。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「神子畑」です。



2022年9月24日土曜日

白坪神社から登る穂見山

 


智頭町の穂見山にはいろいろな方向から登っていますが、今回は山郷駅近くの白坪神社から登りました。この神社は厳島大明神を勧請したとのことです。登山は神社の脇の急斜面を木に掴まって登り始めましたが、とても急なので川を渡った辺りから植林を登るのが正解と思います。ちょっと植林を登ると地籍図根三角点のある切り開きに出ました。この後も何箇所も地籍図根三角点の周囲の植林が伐採されている所がありましたが、伐採した木はそのまま転がっているだけで、特に展望もなく、伐採の意味がわかりません。上空からよく見えるようにということでしょうか?この尾根は植林が多く、歩くには全く障害物はありません。急斜面もありますが、木に掴まるほどでもなく、辛抱強く登るだけです。標高700m付近になると登りではありますがなだらかになってきました。890m地点も地籍図根三角点のある切り開きで、ここは展望もあります。このさきにはヌタ場があり、穏やかな登りで、倒木があって登りにくい所を抜けると地籍図根三角点のある稜線に出ました。ここは何度も来ていますが展望が良い場所で、那岐山方面が見えます。グーグルマップではここは穂見山砦跡となっていますが、ネットで調べても情報がありません。穂見山の山頂まではアップダウンで植林を抜けるだけです。穂見二等三角点(976.01m)があります。切り開かれて西側に少し展望がありますが、木が邪魔しています。ここはグーグルマップでは穂見山展望所となっています。1時間半で着きました。


下山はまず登ってきたルートを890m地点まで戻り、そこから南の尾根を下りました。この後のルートはずっと植林ですが、うっかり通り過ぎそうな分岐がたくさんありました。いずれも地籍調査のテープがあるのですが、このテープはいろいろな方向にあるのでルートを示してはくれません。623m地点付近では西側の谷に林道が見えました。その先の600m+の小さなピークも伐採されて地籍図根三角点がありました(写真)。ここも間違えずに南に降りて、植林を下っていきました。若い木が増えてきて、450m+の小ピークの手前で西から林道が上がってきて、ピークで終わっていました。林道は使わずにさらに植林を降りると林道が横切っており、さらに降りるとまた道が横切っており、この付近で墓所を見つけたので、墓所からの道で降りました。橋があって白坪川を渡ると県道7号線に出られました。


以前に登った恋山形駅からのルートと比べると標高差が100mほど少なく、全行程3時間少しでした。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「坂根」です。



2022年9月21日水曜日

杉谷登山道で登る段ヶ峰

 



段ヶ峰は何度か登っていますが、杉谷登山口から登ったことはなかったので登ってみました。まず車で生野高原のゴルフ場を過ぎ、別荘地帯の端まで行きました。ここから林道を歩き始めました。未舗装区間もあり、一昨日までの台風の影響か道に水が流れている所も多いのですが、杉谷の登山口までは車でも行けそうでした。登山口には案内板があります。まずは谷を登りますが、谷の奥で植林の作業道に入る所は道がわかりにくく、ちょっと迷いました。後から見ると木に赤い矢印がありました。ここからは植林をジグザグに登ります。この後も赤い矢印が岩や木に書かれていますが、下山の方向を向いていることが多いようです。しばらく登って大きな岩が現れ、それを巻いて登り、植林を抜けるとロープがあります。自然林は良い雰囲気で、山栗もたくさん落ちていました。どんぐりも多く、いかにも熊が好きそうな林です。そして開けた所に出てきますが、低い笹や芝に点々とアシビが生えているこの風景(写真)はこの山に特有です。そして、右がフトウガ峰山頂、左が段ヶ峰という分岐に出ました。ここまで1時間もかかっていません。


フトウガ峰に行っても特に何もないのは知っているので、段ヶ峰に向かいました。印象的な広々とした尾根が続きます。いったん林に入りますが木はあまり生えていません。林を抜けると展望が広がります。そのまま歩いていると段ヶ峰二等三角点(1103.43m)は通りません。この三角点は杉山への分岐を少し入ったところにあります。段ヶ峰の山頂はその南です。昔は小屋があったようです。この付近からは西側にネットが張られていて、これに沿って南に降りていきます。最後は植林になって、千町峠の悠友山荘に降りました。ここから再び林道歩きですが、最初は良い道でも、分岐で下の道に入ると石だらけです。長い林道歩きで、舗装区間もありますがこの付近でも水が林道を流れている所が多くて困りました。車の通行は無理です。しかしいくつも滝があり、山栗も拾えます。80分ほど歩いて、やっと杉山登山口に着きました。あと30分歩いて、車に戻りました。全部で4時間半ほどでしたが、登山は最初の1時間だけでした。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「神子畑」です。



2022年9月17日土曜日

智頭町山郷の中原・カウネ三角点

 


智頭急行線の山郷駅付近から白坪川と天狗谷川に挟まれた尾根が南に延びています。これを歩いてみました。白坪側沿いから見上げると麓は藪で埋まっており、登りやすそうな所を探すと駅のすぐ向かい付近が楽そうでした。急斜面ですが、草の無い所があって、木につかまってここを登ると植林に出られました。櫓があって下にはサイレンが落ちていました。あとは植林の尾根歩きです。いきなり倒木地帯がありましたが、南に向かうと道もあって、降って登ると中原四等三角点(407.87m)がありました。周囲は伐採されています。この南の390m-鞍部は東西両側から道が上がってきていました。帰りに東側の登り口は確認しました。また登りになり、標高550m付近へはきつい坂でした。登りきってさらに少し登ると601mピークで、ここには智頭町の地籍図根三角点がありました。ここからまた下って登って620m+ピークに出て、曲がりくねって降りていくと、カウネ四等三角点(577.67m)がありました。傾斜した尾根の上にあって周囲は伐採されているのですが、周囲の勾配が急なので木々に囲まれている気分でした。


カウネ三角点の南には地形図では破線道があるのでこれで戻るつもりだったのですが、道はありません。両側とも植林の急斜面です。谷が倒木で埋まっていた時には降りると身動きが取れなくなりそうでしたが、他に選択肢もなく、東の谷に降りてみました。すると堰堤がありました。昭和60年に作られたものです。堰堤は2つありましたが、通り過ぎるには北側の急斜面を歩くしかなく、やや危険でした。2つ目の堰堤の先には南から道がありました。未舗装ですが問題なく歩けました。しかし少し歩くと東側の斜面が大きく崩落しており、土砂や木が川に流れ込んでおり(写真)、しばらくは西側の斜面の倒木とシダの間を歩く羽目になりました。最終的には川を東に渡って南から来ている舗装林道(林道小白坪線)に出て、天狗谷川の清流を見ながら山郷に戻りました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「坂根」です。



2022年9月15日木曜日

鹿伏の夢を育む森

 


2022/06/04に三久安山から大回りして鹿伏に降りた時に、「夢を育む森(田園型)」の一部を歩きました。今回はもう少したくさん歩いてみました。まず鹿伏から2022/06/04の逆コースで東に歩きました。谷をずっと歩いていくと、2022/06/04に降りてきた所の案内板があり、そのすぐ東に案内板通りに焼却炉とトイレと避難小屋がありました。この先を登って行くと堰堤があり、かなり弱っていそうな木の橋がありました。堰堤の北側の尾根先を登る予定だったので、こわごわ橋を渡って登り始めました。膝ほどの草の生えた斜面を登っていくと、木の階段の残骸があって、どうもここも整備されていたようですが、それは南側の谷の方に向かっているようでした。そちらに行くのはやめて植林を登ると、林道に出ました。北側は尾根の所で終わっていましたが、東の方には続いているようなので行ってみました。草が茂っていますが林道には違いありません。東に行くと三叉路があって、下っていく方は谷を渡って避難小屋のあった付近の林道に続いていそうでした。ここは北に取って返すときれいな植林で(写真)、また尾根の所で折り返して東に向かっていました。これを歩いていくと、谷の所で終わっていました。ここから植林を尾根に向かって登り、あとは尾根登りとなりました。さほどの急斜面ではなく、ネットもあります。時間をかけて山栗を拾いながら登っていき、970m+の広くて気持ちの良い場所に出てきました。ここから東に少し登ると1012mピークでした。


1012mピークからは西の戻ればよかったのですが、地形図を読み違えて北に降りかけて慌てて戻りました。2022/06/04と同じようにわかりにくい地形を北に降りて、西の斜面の伐採地を見ながら870m+の鞍部まで降りて植林を登り返し、6月よりも茂ったシダの下に道谷四等三角点(926.26m)を発見し、さらに植林を歩いて南の細尾根に降りました。ここは岩場もありますが前回の経験もあって難なく過ぎて、ベンチ(番台ベンチと呼ぶらしい)に着きました。ここからは2012/06/23の逆コースで尾根を西に歩きましたが、木の階段が少し残っていました。植林も自然林も美しい尾根です。気持ち良く歩いて展望台に着きました。ここは2012/06/23に登ってきてびっくりした所です。だいぶ木が腐っていて、床が抜けないか心配でした。展望はほぼありません。


展望台の横には石亀四等三角点(828.06m)があります。ここから遊歩道はいったん南に尾根沿いに降りてから北に折り返します。地形図には歩いてきた尾根と並行して南斜面に遊歩道が描かれていますが、途中は伐採地もあり、2022/06/04に道がなかった経験から、この道は怪しそうです。くるみの里への下山道はよく整備されており、きれいな植林や自然林を抜けてちょっと登るとまたベンチがあります。ここからは林をジグザグに降りますが、降りるにつれて道は悪くなって、くるみの里に出る手前では倒木が道を塞いでいました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「戸倉峠」です。



2022年9月11日日曜日

志戸坂から登る黒岩山

 

志戸坂からと言っても、登り口は志戸坂峠の南の坂根です。尾根の先は崖にのように見えますが、作業道らしきものがあって意外と楽に植林まで登れました。あとはひたすら植林登りですが、作業道でジグザグに登ったり、まっすぐに登ったりで、急勾配ですが足元がしっかりしていて問題なく登れました。倒木と言うか伐採木もありますが特に困りません。急斜面を登って標高710m+で一息つき、ゆっくり登っていくと林道がありました。これを横切って登ると、猪之部四等三角点(801.71m)がありました。ここは2016/08/08に南から登ってきた所です。その時と同じように黒岩山に向かいました。この付近で初めて自然林に出会いました。全体に栗の多い山です。林道が南側を走っていますが、それを横目で見ながら標高800m付近から下草の生えた急斜面を登りました。なんとなく踏み跡がありました。その後は木の生えていない斜面に出て、振り返ると塩谷川方面が見えました(写真)。何も生えていない尾根が少し続き、950m+ピークに登るところだけに腰くらいの高さのシダが茂っていました。その950m+ピークはダルガ峰から北の方向の展望がありました。ここからは自然林に入って、少し藪っぽくなり、前回同様黒岩山(1006m)の山頂は何もないので通り過ぎそうになりました。黒岩山の東の990m+ピークにはベンチがあり、展望台らしいのですが眺望は皆無です。


整備された道があって東に降りると、駒の尾山の登山口で、車が10台ほどとまっていました。下山は林道ダルガ線を少し北に歩いてから斜面の下に分岐している道に降りました。これはダルガ線ができる前にあった林道で、そのまま歩くと下って行かないようでしたが、下りの道もありました。これは支尾根から東に降りていきましたが、ここは支尾根をそのまま降りることにしました。歩きやすいのですが、場所によっては鉄の採取で削られたらしく細尾根になっています。地形が複雑な場所もありますし、少しは藪もありました。特に標高850mの下くらいには削り残しらしい小山がたくさんありました。そのうちに東側下方に林道が見えてきて、標高800m付近で林道が尾根まで来ていましたが、ここが終点でした。そのままさらに植林を降りて、最後は急斜面になりましたが、無事に舗装された林道に降りられました。大海里川沿いに林道を降りて、吉野川に出て戻りました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「坂根」です。



2022年9月8日木曜日

北から林道で登る沖ノ山

 


智頭町の沖ノ山には2回登っています。登山道は東の吉野川上流から登るようになっているようですが、2016/05/14には南の千代川沿いから登り、2018/07/18には北の芦津発電所から登りました。今回も芦津発電所から登りましたが、なるべく林道を利用しようと考えました。発電所から林道を歩くと芦津渓谷の駐車場がありますが、この日はこの付近で道路工事をしていました。この道は意外と交通量が多く、トラックが飛ばしていきます。芦津渓谷への分岐には行かず沖の山トンネルを通ってさらに林道を歩きましたが、道幅が狭くなって交通事故要注意です。中国電力の芦津(発)三滝線の「火の用心」がありましたが、送電線は無いようです。しばらく歩くと新しい林道を作っていましたが、これが案内板にあった林道中ノ津線のようです。しかしそちらには行かず、尾根先を巡って古い林道に入りました。これは地形図にもある林道で、入り口は鎖で塞がれていますし、草が生えていて、荒れ気味です。長い林道でほぼ地形図通りですが、途中からは地形図よりも標高20m程度下に作られていました。


長い林道の終点まで来た所で、尾根を登りました。ここは急斜面ですが、意外と楽に登れました。笹が生えていますが、掴まって登れるので役に立ちました。30分ほど登ると主にシダの生えた草原に出ました。これを突破すると1138mピークで、南側の植林に逃げ込みました。ここからは2018/07/18と同じルートで、尾根の南寄りの植林を歩きました。緩やかな上りで、1266mピークを過ぎて一旦下り、さらに登って1270m+ピークに出ました。ここから沖ノ山まではチシマザサとシダの混ざった藪を歩かなければなりません。この付近では高さはせいぜい腰くらいなのですが、チシマザサは強いのでかき分けるのも大変です。根気よく歩き続けて、中原二等三角点(1317.94m)のある沖ノ山の山頂に着きました。周囲は伐採されていますが笹薮です。


下山も2018/07/18と同じで東に尾根を歩きました。ここもチシマザサとシダの草原(と言えば聞こえが良いが、藪です)が続きます。方向を間違えると背丈より高いチシマザサも生えていますが、尾根の中央を歩くと腰くらいまでです。それでも疲れます。根気よく降りていき、2018/07/18にも見た印象的な枯れ木が見えてきます。このあたりから1240m+ピークは広い伐採地ですが、藪には違いありません。ここで北に、やっとチシマザサの生えていない植林を降りると、林道がありました。これは航空写真にも見えています。2018/07/18と同様に、この林道で下山しました。その頃よりも多少歩きやすくなっていたと思います。芦津渓谷セラピーロードを通って発電所に戻りました。


最初に1.5時間の林道歩き、0.5時間の山登り、0.5時間の植林歩き、山頂前後で1.5時間の笹薮歩き、最後は2.5時間の林道歩きでした。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「郷原」です。



2022年9月3日土曜日

新田から少しだけ歩く加美アルプス

 


2020/05/21に越知川沿いの新田から加美アルプスを歩きました。この時はとても長い行程でしたが、今回は午後から雷雨の予報だったのでショートコースを歩きました。歩きはじめは新田ふるさと村ですが、向かいの「お山の大将ひろば」へ坂を上がり、管理棟の向かいのススキに覆われた道を登りました。登ると害獣避けの金網の外が遊歩道となっていて、これを「あずまや ログコテージ」の方に少し歩いて金網をよく観察すると針金を3つ外せば通り抜けられることがわかったので、針金を外して急坂を登りました。この付近は自然林ですがすぐに植林になり、そのうちに青い金網が張られていましたが、ほとんど倒れていたので問題はなく、順調に登り続けました。自然林も植林もありますが、藪はほぼありません。標高790m+まで来るとだいぶ勾配も減って楽になりました。854mピーク手前の鞍部には南向きにウインチ用のワイヤーロープが張ってありました。自然林の854mピークから3つのピークを経て(3つ目に地籍図根三角点がありました)、加美アルプスの稜線に出ました。「千ヶ峰 市原↔三国へ」という道標を見て三国方面に向かいました。


ここは2020/05/21にも歩いていますが、マーキングもあって楽に歩けました。しかし雲行きが怪しくなってきたので、790m+の道標から西向きの尾根に向かいました。ここは植林で歩きやすいのですが、その先で標高750m-に降りる所は急斜面の藪で、植林を降りて行ったら方向を誤ってしまい、トラバースして戻りました。このあたりは藪っぽいのですが、降りていくと植林に戻りました。この付近も歩きやすく、最後は植林の急斜面を降りて、川べりに着きました。ここも植林ですが、橋がありません。植林した際に橋を作ったはずだと思って川沿いに足元フカフカの植林を歩いてみましたが橋はありません。代わりに、ではないのですが、川とは反対側に沼を見つけました(写真)。結局、川が合流する地点から下流は水量が多いので、合流点の上流で三段跳びで渡れそうな所を見つけて渡河しました。あとは黒川新田線を歩いてふるさと村に戻りました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「大名草」です。



2022年8月28日日曜日

宍粟市波賀町水谷川上流の林道を歩く

 


この付近は2022/8/6と2022/8/15にも歩いていてお馴染みですが、その時に林道がたくさんあることに気付いて、果たして水谷川側(国道429側)から広路川側(国道29側)へ林道で行けるものかどうか調べてみることにしました。2022/8/15に歩いた林道は繋がっていなかったので、今回はその少し先にある地形図にも載っている林道を歩きました。林道が水谷川を渡る付近から登り始めます。林道は地形図通りですが、右に左に分岐があります。左の分岐はひょっとすると尾根を周って2022/8/15に歩いた地形図の実線道と繋がっている可能性はありますが、未確認です。谷沿いに林道を登ると、この規格の林道は地形図通りに終わっているのですが、ここで東と北にさらに細めの林道がありました。東の方は水平道で、行ってみると水谷川に向かった斜面で終わっていました。北に向かう道は荒れ気味ですが少し登ってから水平になります。上方に地形図の実線道と思われる道が見えますが、斜面は地形図よりも急斜面に見えて登れません。そのまま道なりに歩くと、南に向かって終わっていました。結局この林道は反対側の林道と接続していないという結論でした。


こうなると植林を登るしかありませんが、谷はシダで埋まっており、下には倒木が隠されていそうなのでやめておいて、実線道の林道が終わった付近から植林の急斜面を登りました。植林で木が少ないので掴まれませんが、足元は枝打ちした枝があって滑りません。わりと楽に登れましたが、地形図の実線道より上まで登ってしまい、作業道をトラバースして実線道に出ました。地形図ではここが終点ですが、実際には折り返しており、下に少し続きがありましたが、すぐに終わっていました。この林道は地形図から行き先はわかっていましたが、とりあえず歩きました。途中で谷が崩落している場所がありましたが、林道は地形図通りで、おなじみの767m地点の下の切通しに出てきました。「関係者以外、車輌の通行を禁止します」という立て札のある所です。林道歩きを徹底するなら切通しの先の林道で登れますが、それでは山歩きにならないので、来た林道を戻って地形図で分岐を歩いてみました。この道はかなり急な登りですが、これもほぼ地形図通りに終わっていました。結局また林道を戻り、林道から東の鞍部に登りました。シダの急斜面ですが短距離ですぐに登れました。ここからは山歩きで、急斜面の植林を登り、さらに標高差150mほどの植林を登って、2022/8/6と2022/8/15に767mピークから登ってきた地点まで上がり、ちょっと北に歩いて林道が尾根先を回っている所に着きました。カーブミラーが2つある所です。


この林道で水谷川に下山するのが難しいことは2022/8/15に立証済みなので、別の下山道を考えました。まず少し南に戻ってから東の尾根に向かって急斜面を降りました。ここは植林で特に問題はありません。降りると南側が伐採地で東山が見えるのですが(写真)、この付近から尾根は藪になりました。灌木が立ちはだかる所もありましたが、脇に回れば通れたので結局はあまり苦労せずにまた周囲は植林になり、そのまま下りました。最後は細い川を渡り、2022/8/6に通った橋を渡って水谷川沿いの林道に戻れました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「音水湖」です。