2006年4月29日土曜日

龍野の神岡

龍野の北に金輪山とか片山とか呼ばれる山があります。通信塔やサイレンが林立する山で,龍野からは車でも登れますし,ハイキングコースとなっています。この山の北側は,なだらかな岡で,周辺の地名から考えて神岡というのがこの岡の名前ではないかと思います。播磨国風土記に神岡の名前の由来があり,岡の形は船をひっくり返したようだと書いてありますが,あまりそうも見えません。違う山なのかも知れません。

登り口は,梛神社の東側の竹藪にしました。山に入る道がありますが,すぐに消えてしまい,藪になります。東端の小さなピーク(北東の角に木花神社があります)から,西に向かって歩くと,梛神社の裏手に出ます。この付近は神社の持ち物らしく,写真のような標識が埋まっています。しかし,道はまったくありません。

さらに南西に尾根を歩くと,ちょっとした鞍部があり,その先で送電線の巡視路に出会います。鉄塔があり,巡視路は岡を越えて西に行ってしまうので,また藪の中を歩きます。この付近は,そんなに歩きにくくはありません。133mのピークに登り,あとは落ち葉を踏みながら,ときどき岩場を通りますが,展望はほとんどありません。

南に行くほど尾根の藪はきつくなり,夏は通りにくいかも知れません。通信塔の乱立する頂上に着く手前に,東を向いたパラボラアンテナがあり,民放の共同アンテナのようです。ここまで来ればすぐに227mの頂上です。ここには三角点があることになっていますが,探しても見あたりません。「点の記」を見ると,「毎日放送中継所屋上」にあるとなっています。どうりで地面を探しても見つからないはずです。

距離にすれば2kmばかりですが,とても典型的な藪山で,林有り鉄塔有り藪有りと,楽しめる山歩きでした。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆

2006年4月22日土曜日

下笹三角点

新宮の北,上笹の「まほろばの森」を展望台の東屋の方に登っていくと,途中に立入禁止の道があります。これが地形図に見られる実線道で,狭戸の三角点(431.1m)をかすめて,ぐるっと山の上を廻って降りてくることができます。この道についてはインターネットでもいくつか記述が見つかります([1][2])が,要するに「まほろばの森」を整備するときに途中まで作って放棄されたもののようです。放棄されたと言っても,とても立派な道で,気持ちよく歩くことができます。どうして立入禁止なんでしょう?

狭戸の三角点付近から南に尾根道を辿ると(どうやって尾根に乗るか,ちょっと苦労しました),397m地点を通って下笹の三角点(351.5m)の方へ歩いて行けます。これについてもいくつか記述があります([1],[2])。さらに南に,254mと386m地点を通って歩いてみました。春だったので,ツツジがとてもきれいでした。確かツツジは新宮町の花だったと思いますが,このあたりの山はツツジだらけです。ツツジには3種類あって・・・という看板が「まほろばの森」にあります。花はきれいなのですが,ときどき散弾銃の銃弾のケースが落ちているのが気になりました。この辺りの山はどこでも同じですが,冬は気をつけた方がよさそうです。

さすがに北山の三角点(395.2m)まで歩くのは長丁場です。386mピークから南に降りたところに,町堺と川東からの破線道と送電線の三つが交わっている鞍部があります。ここから川東に降りるルートを取りました。386mのピークから降りるところは尾根が広がってしまって道がありません。適当に歩いていたら,送電線の巡視路とおぼしき道に出ました。これを歩いて目的の鞍部には出たのですが,東を見ても西を見ても破線道と思われる道はありません。結局川東を目指して適当に歩いていったのですが,道と思われるものが現れたのは里に近づいてからで,そこまでは沢道で岩が転がっていて,歩きにくい道でした。この破線道は何だったんでしょう?

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆