2021年4月25日日曜日

大屋町門野から登る須留ヶ峰

 


養父市大屋町と朝来市の境にある須留ヶ峰は、2012/12/16に東の餅耕地から、2013/07/27には西の田淵から登っていますが、今回は真北の養父市大屋町門野から登りました。門野の南の山裾は墓地になっていますが、東の方の墓地から登り、ネットをいくつか通って山林に入りました。急斜面をしばらく登ると、362mピークに着きました。ここからは南に一度下がってから尾根歩きです。地籍調査のピンクテープがあり、新緑が綺麗だという以外には、特徴のない尾根ですが、気持ちよく歩けました。しかし、場所によってはかなりきつい登りで、木に掴まって登りました。特に標高750m付近は厳しい登りでしたが、登った所は伐採した木が積んであって上がれず、少し回り込んで登りました。伐採のおかげで正面の御祓山がきれいに見えました(写真)。この先も厳しい登りでしたが、標高810m+のピークまで来ると植林でだいぶ楽になりました。この後は尾根が西に少し曲がっていますが、特に問題はなく、840m+ピークへ滑りやすい斜面を登ってからは、コナラなどががまばらに生えた、美しい尾根になりました。まだ標高差は200mほどありましたが、気持ちよく登れて、須留ヶ峰の山頂に着きました。須留ヶ峰二等三角点(1053.54m)がありますが、周囲はアシビがたくさん生えています。


ここまで道標を見たことはなかったのですが、下山は山頂から田淵と書かれた方向に降りました。そして北に尾根を降りました。どこで田淵への登山道と別れたのかはわかりませんが、少し降りると展望地がありました。2013/07/27に登ってきた673m地点につながる尾根を過ぎて真っ直ぐに降りていきましたが、やや早めに東側の谷に折りたため、登りの時と同じようなコースになりました。そして800m+の尾根から西に向かいました。こちらも歩きやすく、ここだけ岩がたくさん転がっている750m+ピークを通って、道なりという感じで少し北に向かいましたが、標高650m付近で西の暗い植林に降りる所はやや迷いました。ヌタ場のある640m+鞍部から登って660m+ピークにはCATV用のパラボラ型のアンテナがありました。NHKのケーブル敷設の杭に沿って北に降りて、610m+ピークに登ってから西の南谷村三等三角点(627.41m)を見に行きました。周囲は広く伐採されてお饅頭のようなピークのてっぺんに標石がありました。610m+ピークに戻り、北に尾根を降りました。藪っぽいのですが、溝のようになった道があり、これに沿って降りていきました。植林の尾根を降りていきますが、地面は切り落とされた枝でふかふかしています。伐採地で道が怪しくなっても、何も考えずに尾根を降りていくと、岩の上に出て降りられなくなりました。しかたなく東の伐採地の急斜面を降りていきました。伐採された木がそのまま寝かせてあります。地面がよく見えないのでどう降りるべきなのか迷いましたが、少し北寄りにコースを取って降りると、下に林道の終点が見えました。これは大正解で、林道の終点から上の谷は荒れていて降りても歩けそうもありません。林道に降りれば、あとはよく整備された道で新田の集落に降りられました。


標高差800mありますので、登りのコースは足の鍛錬になりそうです。林道須留ヶ峰線は山頂北の美しい尾根を横断する予定なので、今のうちに見に行ったほうが良さそうです。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「大屋市場」です。



2021年4月18日日曜日

神河町の障子場三角点

 


このピークには2010/06/06に行っていますが、今回は尾根を真っ直ぐ登ってみました。その尾根とは、猪篠の南の尾根で、播但自動車道の神崎北インターチェンジの北から国道312号線脇の道を北に入ると、墓地がありました。ここからさらに道があり、北向きに歩いて植林に出てきました。植林の中の作業道で尾根に上がりましたが、上がってみると尾根をまっすぐに上がってくる道もありました。尾根は地籍調査がされたようで切り開きがありますが藪化しており、草や枝を払い、倒木を避けながら登りました。かなりの急斜面ですがしばらくは切り開きが続き、途中に大きな岩があってそこで途絶えていました。切り開きは南に行くのかとも思ったのですが、そちらは倒木が多く歩けないので、さらに急斜面の藪を登りました。棘のある木が多くて困りましたが、なんとかここを突破して標高400m付近からは植林になりました。門貝四等三角点(481.76m)の周囲はススキですが、標石は土に埋もれていて探すのに苦労しました。白いポールの北側にありました。


植林を登り続けて、標高570m付近に荒れた林道がありました。さらに登るとポールがありました。アンテナではなく測量用でもなさそうで、国旗掲揚塔でしょうか?すぐに地形図の実線道に出ましたが、これは舗装された林道です。登り方向に荒れた林道が分岐しており、しばらくそれを歩きましたが、北に行きそうだったので再び藪っぽい尾根に戻ると、壊れ気味のネットがあり、711mピークに出ました。北に少し降りて送電線の鉄塔を見に行きましたが、巨大な播磨中央線四〇鉄塔でした。正面に白岩山、遠くに生野も見えます。尾根に戻って、植林を歩きました。辛抱強く登っていくと、南側は伐採地となりました。この付近にはあまり急斜面はなく、主尾根の858mピークに着きました。気持ちの良い植林です。ここからは軽快に植林の尾根を南に歩いて、障子場四等三角点(883.66m)に着きました(写真)。2010/06/06にはこの三角点は無かったようです。


ここからの下山路は、意図したわけではないのですが2010/06/06と同じになりました。最初は植林で、急斜面になりますが作業道があります。これに従って降りていくと、途中の植林には柱状の大きな岩が多く、建築用に使えそうでした。楽に標高600m付近まで降りられました。この付近から少し藪っぽくなりますが木にマーキングがあります。少し藪っぽく、アップダウンもありますが、細い尾根を西に歩きました。そしていきなり急斜面になったと思ったら、丈山三等三角点(486.81m)に着きました。案内板はありませんが、大山城跡です。西には立派な土堀があり、平坦地も何段かあります。ここからの下山は010/06/06には北に向かって苦労していますが、今回は何も考えずに楽そうな尾根を降りていきました。最初は南に、次は西に曲がり、どんどん急斜面になっていきました。荒れた林道がありましたが下りには使えそうもないのでパスしましたが、次の林道は北に下っていきそうなので歩いてみました。しかしこの林道も水平道で、崩落した谷で折り返しており、結局はもともと降りていた付近に戻ってきたので、林道から再び斜面を降りました。藪を降りていくと炭焼き窯があり、その下は地形図にある実線道でした。これは幅の広い林道ですが、法面が高いのでちょっと苦労して降りました。あとはこの林道を北に歩いて、苦労して害獣よけの扉を開けて、猪篠川を渡り、国道312号線に出ました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「生野」です。



2021年4月15日木曜日

山崎の矢原三角点

 


宍粟市山崎町の北東、揖保川の東の山です。地形図では山崎町神谷から破線道が急勾配の尾根を上がっています。ありえない道ですが、様子を見に行ってみました。破線道が始まっている部分は家が建っていて入れず、北に行くと道路ができていて、破線道と直行する形で尾根裾を横切っていました。しかし破線道の所は高い法面になっています。破線道を登るのは断念して道を歩くと、八岡川に出てきました。川沿いに舗装道路がありますが、入山禁止となっています。しかし理由を見ると八岡神社の石垣が崩壊しているためとなっているので、扉を開けて道を登りました。途中に平成30年完成の堰堤があり、さらに登っていくと、八岡神社がありました。大絵馬もある立派な神社ですが、確かに石垣が崩落しています。


八岡神社から谷の奥に向かっては道がありました。あまり急斜面ではなく、踏み跡程度がずっと続いています。目的は矢原三角点だったので、谷の奥まで詰めずに北の尾根に上がりました。このときもなんとなく斜面に踏み跡があったので歩いたのですが、地形図では破線道になっています。尾根に出てからは南西に倒木の多い尾根を下って矢原四等三角点(341.56m)に行きました。特に何ということもない三角点でした(写真)。


三角点からは尾根を戻って495mピークを目指しました。意外と岩の多い、やや急斜面の尾根でした。495mピークは少し藪っぽい自然林ですが、南に歩くと植林になりました。東側は眼下を送電線が通っており、鉄塔もありましたが、南向きの尾根を降りました。歩きやすい尾根でした。あまり急斜面でもなく、倒木もあまりありません。標高340m付近からは尾根先に道があるので、少し急斜面でしたが南の尾根を降りました。この付近は道がありますが藪っぽく、枝をかき分けて降りていくと河東北配水池があり、そこからは道路で降りられました。帰りは中山神社に寄りましたが、ここの階段は山登りより厳しかったです。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「山崎」です。



2021年4月10日土曜日

音水湖三角点から鹿伏へ

 


ほとんどは2014//10/11に歩いたルートですが、前回の山品山ではなく鹿伏へ降りるルートにしました。音水湖沿いの登り口は、前回より楽そうな、もっと北のさざなみ公園に近い植林から登ろうと思っていたのですが、桜がきれいで南に歩いてしまい、結局前回と同じ尾根の先から登りました。この尾根は前回も急勾配で大変だったようですが、今回はもっと大変でした。最初は植林なので良いのですが、自然林に入ると滑りやすい砂っぽい地面に薄く落ち葉が乗っており、滑るので這いつくばって木の根や倒木に掴まって登りました。岩もありますが、あまり使えません。滑落の可能性が高いのでお勧めできません。登りきればあとは普通の尾根で、音水湖四等三角点(715.73m)はとんがっているので枯れ木の枝の間から音水湖が見えました。


ここからは快適な尾根歩きですが、標高差があるので急な登りもありました。961m地点のNHKのアンテナの残骸は以前と同じです。植林も枯れた自然林もきれいな尾根です。950m+ピークは2013/07/28に南から来ています。その時と同じく気持ちの良い尾根を北に歩き(写真)、途中で北の谷に降りる尾根を見つけて、下山しました。この尾根は途中から木が生えておらず展望が良く、枯れすすきの上を歩きました。地形図では割とすんなりと谷に降りて実線道に繋がりそうですが、まっすぐに降りていくと最後は非常に急になってしまいました。木に掴まって降りましたが、滑りやすく危険なので、少し手前から南側の植林に降りるべきだったかも知れません。降りた道は未舗装ですが幅が広く、しっかり作られた林道です。すぐに文化年間の墓石がありましたが、道は最近整備されたものでカーブミラーがありますが、法面も路肩も崩れ気味でした。長い林道で、途中には堰堤や滝もありました。1時間近く掛かって鹿伏の滝(何も標識がありませんが、橋から見える水が岩をナメている滝がそうなのでしょうか?)まで降りてきました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆ 藪より斜面が危険

地形図は「音水湖」「戸倉峠」です。



2021年4月7日水曜日

東から登る一山

 


一山は阿舎利から登るのが一般的ですが、東側の林道を利用して登ってみました。一山の東は阿舎利川が流れており、道路がその東側なので、林道の橋を渡る必要があります。この林道は幅は広いのですが荒れており、大きな石が多くて下手をすると捻挫しそうです。意外と周囲は植林ではなく、コナラの林もありますし、低めの松がたくさん生えています。登っていくと徐々に道は良くなります。そして北向きの水平道に分岐するので、そちらに歩きました。これは植林の中の良い道ですが、地形図通りに終わってしまうので、そこからは植林の作業道を辿ってさらに北に歩きました。途中で炭焼き窯を二つ見ました。そして太い支尾根に出て、そこから登り始めました。岩のある尾根ですが植林なので楽に登って行けました。しかし標高900m付近できれいな植林は終わって岩の多い谷となったので、南側の尾根に移りました。こちらは手入れの悪いと言うか若い木の植林の急斜面でしたが、木に掴まらなくてもなんとか登れました。植林から山頂の伐採地に出て、枯れススキを踏んで頂上に出ました。水谷三等三角点(1064.56m)があり、伐採されているおかげで西・北・東に展望があります。北の氷ノ山はまだ雪が残っていました。


下山は航空写真で見える南斜面の伐採地を降りて林道に出るつもりだったのですが、ススキとアシビを抜けて降りていくと、美しい林に出ました。コナラが主体なのでまだ枯れ木でしたが、一山は植林の山という印象なので、このような自然林が残っているのは意外でした。この林は山頂から東に伸びる尾根一帯に広がっています。気持ちの良い林を降りていったのですが、その先が急斜面であることは地形図から分かっていました。実際尾根の端まで来ると岩の多い急斜面でしたが、岩があるおかげて意外と楽に降りられました。あまり方向は気にせずに楽に降りられる方向に降りたら、南の谷に出てしまいました。この谷は岩で埋まっており、山頂の岩が崩れ落ちてきたものでしょう。谷の中央は岩だらけで歩きにくいので、横の斜面を降りました。いちばん急なところは木や岩に掴まって降りて、無事に林道に降り立ちました。予定とはだいぶ違った下山でしたが、あとは林道で阿舎利川に戻りました。


展望 ★★☆

藪山度 ★★☆

地形図は「音水湖」です。



2021年4月3日土曜日

多可青年の家から登る妙見山

 


多可町加美区には青雲の杜キャンプ場とか多可青雲の家はあるのですが、青年の家はありません。しかしこれが道標にあった名前なので、こうしておきます。登り口は、その青雲の家で、道を真っ直ぐ登ると扉があり、植林の林道となります。航空写真で見ると林道がたくさんあるので、林道で登れるところまで登ろうと思って、植林を横切らずに林道を歩きました。地形図通りに登っていき、目的の尾根から外れそうになったので幅の狭い道で西に戻りましたが、この道は登って行きそうもなかったので、作業道を見つけて尾根に上がりました。急な尾根ですが登りやすく、少し登ると林道に出ました。この林道は尾根を横切っているのでまた作業道を探すと、トラロープの張ってある作業道がありました。これ幸いと登りましたが、トラロープは作業道ではない所にも張られていて、登山道なのかわかりません。とにかく歩きやすい尾根を登ると、「運命の分岐点4/10」と書かれた板があり、「妙見山山頂→」「←青年の家」となっていて、青年の家の電話番号が書いてあります。これは実は青雲の家の電話番号なのですが、とにかくこれが登山コースだということが分かりました。運命の分岐点というのは、引き返すならここだということでしょうか?おそらく大回りして先程の林道から登り始めるようになっているのでしょう。ここからは登山道ですから、場所によってはロープもあり、整備されています。途中に大岩もありますが展望はなく、やや単調です。落ち葉が滑りやすい場所があり、ロープは役立ちますが、布のロープなので切れている所もありました。ひたすら頑張って登って、主尾根の660m+ピークに出ると、「にせの頂上」と書いてありました。ちょっと可哀そうです。ここから一旦の下って急斜面を登ると、妙見山の山頂です。妙見山二等三角点(692.43m)があり、展望もあります。ここまで約80分でした。


山頂からは北に戻って、「にせの頂上」からトラロープをくぐって北に向かいました。2015/04/29と同じコースです。すぐに牧野大池への急峻な下山道がありました。この先は特に迷いそうな所はありません。展望もないのであまり楽しみの多い尾根ではないかも知れません。いちど450m+の鞍部まで降りて、急な坂を登って528mピークに着き、今回は地籍図根三角点のある470m+の小ピークでちょっと迷ってから東に降りて345mの樺坂に降りました。「右まきの 左たんば」と彫られたお地蔵様があります。丹波への道は2015/04/29に歩いています。今回はすぐ下の林道観音寺線に降りました。舗装された幅広い林道で、これで下山と思ったのですが、いきなり西側に未舗装の道を見つけました。地籍調査のピンクテープがたくさんあって、これでも下山できそうだと思って、こちらに行きました。この道は斜面を横切る形で作られており、地籍調査とは馴染まない感じがするのですが、延々と続きました。幅が狭くて消えそうだったのですが、いきなり運搬用のモノレールが道を横切りました。藪の斜面を突っ切って登っています。この付近から少し幅広の作業道となり、谷に降りました。谷には小屋があって「ニッカリのモノラック」が据え付けられていました。モノレールは藪の中に登って行っていました。ここからは舗装道路ですが、途中に「青倉神社160m 自然のクーラー100m」という札があったので、戻って神社を探しました。舗装道路の突き当たり、「石峰」という札から右に曲がって見上げると神社があります。これが青倉神社で、岩に作られた小さなものですが、屋根は鉄パイプなので頑丈そうでした(写真)。さらに道を下ると「樺坂鉱山跡地」という札があったので、これも見に行きました。立派な石垣があり、スラグも落ちていましたが、坑道はおそらくずっと上の、青倉神社の方ではないかと思います。さらに下ると荒れた別荘地になり、最後は桜並木で花見ができました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「丹波和田」です。