2022年8月28日日曜日

宍粟市波賀町水谷川上流の林道を歩く

 


この付近は2022/8/6と2022/8/15にも歩いていてお馴染みですが、その時に林道がたくさんあることに気付いて、果たして水谷川側(国道429側)から広路川側(国道29側)へ林道で行けるものかどうか調べてみることにしました。2022/8/15に歩いた林道は繋がっていなかったので、今回はその少し先にある地形図にも載っている林道を歩きました。林道が水谷川を渡る付近から登り始めます。林道は地形図通りですが、右に左に分岐があります。左の分岐はひょっとすると尾根を周って2022/8/15に歩いた地形図の実線道と繋がっている可能性はありますが、未確認です。谷沿いに林道を登ると、この規格の林道は地形図通りに終わっているのですが、ここで東と北にさらに細めの林道がありました。東の方は水平道で、行ってみると水谷川に向かった斜面で終わっていました。北に向かう道は荒れ気味ですが少し登ってから水平になります。上方に地形図の実線道と思われる道が見えますが、斜面は地形図よりも急斜面に見えて登れません。そのまま道なりに歩くと、南に向かって終わっていました。結局この林道は反対側の林道と接続していないという結論でした。


こうなると植林を登るしかありませんが、谷はシダで埋まっており、下には倒木が隠されていそうなのでやめておいて、実線道の林道が終わった付近から植林の急斜面を登りました。植林で木が少ないので掴まれませんが、足元は枝打ちした枝があって滑りません。わりと楽に登れましたが、地形図の実線道より上まで登ってしまい、作業道をトラバースして実線道に出ました。地形図ではここが終点ですが、実際には折り返しており、下に少し続きがありましたが、すぐに終わっていました。この林道は地形図から行き先はわかっていましたが、とりあえず歩きました。途中で谷が崩落している場所がありましたが、林道は地形図通りで、おなじみの767m地点の下の切通しに出てきました。「関係者以外、車輌の通行を禁止します」という立て札のある所です。林道歩きを徹底するなら切通しの先の林道で登れますが、それでは山歩きにならないので、来た林道を戻って地形図で分岐を歩いてみました。この道はかなり急な登りですが、これもほぼ地形図通りに終わっていました。結局また林道を戻り、林道から東の鞍部に登りました。シダの急斜面ですが短距離ですぐに登れました。ここからは山歩きで、急斜面の植林を登り、さらに標高差150mほどの植林を登って、2022/8/6と2022/8/15に767mピークから登ってきた地点まで上がり、ちょっと北に歩いて林道が尾根先を回っている所に着きました。カーブミラーが2つある所です。


この林道で水谷川に下山するのが難しいことは2022/8/15に立証済みなので、別の下山道を考えました。まず少し南に戻ってから東の尾根に向かって急斜面を降りました。ここは植林で特に問題はありません。降りると南側が伐採地で東山が見えるのですが(写真)、この付近から尾根は藪になりました。灌木が立ちはだかる所もありましたが、脇に回れば通れたので結局はあまり苦労せずにまた周囲は植林になり、そのまま下りました。最後は細い川を渡り、2022/8/6に通った橋を渡って水谷川沿いの林道に戻れました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「音水湖」です。



2022年8月26日金曜日

荒尾から登る荒尾山と植松山

 


荒尾山には久しく登っていないので、行ってみることにしました。国道429号線から荒尾に曲がるところに「荒尾山 荒尾鉄山遺跡」と書かれた看板があります。ストリートビューで見ると429号線は新しい写真なので看板があるのですが、曲がった先の道は2013年の写真なので看板がありません。道を曲がると消えてしまう不思議な看板です。そのまま荒尾の集落を通って害獣避けの扉の前に車をとめて歩きはじめました。2011/08/06に植松山に登ったときと同じ道です。


右手に岩野辺第2配水場があり、その先に荒尾川が流れていますが、水量が多くどうやって渡るかを考えていると、道の分岐がありました。林道は西へ登っていきますが、川沿いの道の脇に「荒尾鉄山遺跡」の説明板がありました。2011/08/06にはありませんでした。説明によると江戸時代後期から明治まで操業していたそうで、鉄山と言ってもカンナ流しで取れた砂鉄を精製していたようです。この遺跡は荒尾川の東側で、ありがたいことに木の橋がありました。これを渡るとまた説明板があり、説明板にもある嘉永二年の供養碑がありました(写真)。今は植林になっていますが、川に沿って平坦地があり、高さ3m近い立派な長い石積みがありました。山側にも何段か石積みがありますが、説明板の見取り図を確認するのは困難でした。この付近は砂鉄を取るために山がかなり削られたのだろうと思います。しかし登山にはその削られた斜面を登らねばなりません。平坦な遺跡の奥を少し歩き、尾根の先の急斜面を登りました。植林なので作業道を探して頑張って登りました。少し登るとほぼ水平な道がありましたが、さらに尾根を登りました。この尾根は植林の部分は登りやすいのですが、植林が終わるととたんにシダが茂っており、そこを抜けるのに苦労しました。最終的には標高850m付近で主尾根に上がれましたが、ここもアシビなどの藪で、しばらくは藪こぎ状態でした。標高900m付近まで上がると植林になり、やっと歩きやすくなりました。この付近からは2015/08/15に歩いた鳥ヶ乢からの登山道です。多少の坂はありますが、全体にはゆるゆる登って1030m+ピークに着き、さらに尾根を歩いてちょっと急坂を登ると荒尾山(1108m)です。以前はなかった宍粟50名山No.14の板が立っています。


荒尾山からは植松山へ縦走しました。この尾根は北に展望があります。少し下ると金属プレートの岩野辺四等三角点(1078.64m)がありました。ここからはアシビが生えていたり岩場があったりで変化に富んだ尾根です。しかし960m+の鞍部からの登りはかなり疲れました。上り切ると平坦な1171mピーク(ヒルガタワ?)で、その西は広く伐採されており南に大展望が広がります。2011/08/06に見たヌタ場のような沼もそのままでした。その先は尾根上はシダや笹が生えているので西側の植林を歩きました。そして植松山三等三角点(1191.07m)のある植松山に着きました。赤い金属の祠の中に観音菩薩?が祀られて、なぜか中国の紙幣が供えられていました。東向きの展望地からの眺めは最高です。


あとは下山ですが、ルートはいろいろ考えられます。2011/08/06に登ってきた尾根もありますが、今回はまず尾根をそのまま南に下りました。ちょっと藪もありますが、西側の植林を通れば楽に降りられて、標高970m付近まで降りました。それから徐々に東寄りに進路を変えて、標高900m付近からは急斜面を降りました。なんとか降りられるくらいの斜面で、標高810m付近まで降りると北の方からネットが来て、尾根の中央に張られていました。だいたいは倒れているので問題は少ないのですが、これはかなり先まで続いていたと思います。次の難所は標高700m付近で、倒木をススキが覆っています。これを降りると「水源林造成事業」の黄色い看板があり、また自然林の尾根下りとなりました。最後は再び植林で、カンナ流しの跡のような急斜面を降りました。すると林道に出ましたが、水平道なのでどちらに行ったらよいものか分かりません。さらに降りて行こうとするとススキなどが生い茂っているので、少し東に行った所で植林を見つけてそこを降りました。結局岩野辺第2配水場の前に降りてきました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「千草」「西河内」「安積」「音水湖」です。



2022年8月15日月曜日

429号線から阿舎利山

 


2022/8/6に国道429号線から北の山に登って千間原三角点と広路三角点に行きました。その時は雷雨の恐れがあってそれ以上北には行かなかったのですが、今回は大気の状態も安定しているようなので、北の阿舎利山まで行きました。


今回は林道を最大限に利用してみようと考えて、水谷川に沿って谷を北に歩き、「この付近は西高栃です」の札から林道に入りました。周囲はシダの生えた植林です。この林道はかなり崩落がひどく、草も生えています。尾根の先を西に回りますが、水谷川の堰堤の上の斜面が伐採されて土が見えていたので、そこの伐採地へ通じているのだと思っていました。しかし行ってみると現場は伐採地というよりは崩落地でした。大雨が降ればまだまだ土砂が堰堤に崩れ落ちそうな感じでした。林道はここで終わりではなく、さらに尾根の西側を北上します。谷に降りていくのかと思っていたら上向きになりました。最後は終わってしまいましたが、踏み跡を辿って植林の急斜面を登ると、地形図にある尾根上の林道に出られました。再び林道歩きとなり、北に歩いていくと木材の集積所があってグラップルとフォワーダが置いてありました。この日は休日のようでした。さらに北に歩くと、2022/8/6に千間原三角点から降りてきた切通しに出ました。ここを抜けて林道を歩いても阿舎利山には行けますが大回りになるので、前と同じように植林の斜面を登りました。急斜面を3回登ると平らになり、両側にカーブミラーのある林道のターンに出ました。この太い林道を北に歩きました。前回は近くの広路三角点まで行って戻ったのですが、今回はずっと北上して、阿舎利山登山口まで来ました。


登山口なので普通なら尾根を歩くのでしょうが、なるべく林道を歩くことにしていたので、尾根の西側に作られている林道を北に歩きました。かなりシダが茂っていましたが、忠実に尾根に沿っています。1004mピークの手前で分岐する所では尾根の方に行く道が崩落してシダで埋まっていましたが、登るとちゃんと道がありました。さらに最後の分岐もちゃんとあって、林道は尾根に上がって終わっていました。ここからは広々して気持ちの良い尾根を少しアップダウンしながら歩いて阿舎利山に行きました。山頂の手前鞍部の東斜面に阿舎利川源流のモニュメントがあるのですが、そこにはダートの林道ができていました。山頂には引原山三等三角点(1087.36m)があります。周囲は気持ちの良い林です。(写真)


下山はまず登山口まで引き返しましたが、今度は尾根を歩きました。植林で倒木も少なく、林道よりも歩きやすいくらいでしたが、登山口近くは東側が伐採地でネットがあり、尾根上もアシビの藪でした。登山口からは南に林道を戻り、ぐるっと尾根先を回って延々と林道を歩きました。尾根の切通から尾根の北側に出ると新しげな阿舎利林業専用道の入口があり、東の方には一山の登山口がありました。この登山コースは895mピークのある尾根(2010/09/18に歩いた時は藪だった)の北側の林道です。この古い林道を歩いて860m+の鞍部の下に出ました。ここで林道は崩落していて登山道はどうなっているのか分からなかったのですが、探すと鞍部まで上がる崩れたジグザグの道がありました。鞍部では西と南に道があり、西の道が下り気味だったので行ってみましたが、すぐに行き止まりだったので戻って南に歩きました。この林道も古くて荒れています。おそらくこの付近を伐採した時に使われたものと思われますが、ジグザグに降りていって最後は背の高いススキに埋もれてどこが道かわからなくなりました。北側に植林が見えたのでススキをかき分けて植林に入りました。シダが少し生えていて倒木もあって歩きにくい植林を少し下ると、南に向かう道がありました。見ると南の尾根は植林なのでそこへ行こうと道を歩きましたが、ここも背丈より高いススキの生えた伐採地でした。悪戦苦闘してなんとか尾根に着き、倒木を越えて尾根に上がると自然林で歩きやすくなりました。ネットはありましたが問題なく水谷川の上流に降りられて、2022/8/6と同様に川沿いの道で戻りました。この下山は2013/05/03と同じような斜面を降りていますが(その時の反省が生きていない)、その頃に比べると伐採地の草が元気なようです。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「音水湖」です。



2022年8月12日金曜日

山南町阿草から登る消防山

 


黒石ダムの北に位置する消防山三角点には2017/11/04に西脇町住吉から登りましたが、今回は北東の山南町阿草から登りました。阿草から県道292下立杭柏原線を南東に行ったあたりで登ろうと思ったのですが、南側の急斜面で伐採作業が行われていました。そこで少し先まで行くと木材の積み出し所があり、ここから登り始めました。この谷にはコンクリートの堰堤(?)があって、右手の雑木林の尾根を登っていくと伐採中の植林の上に出ました。ここからはいわゆる杣道があって楽に登れました。426mピークはネットに囲まれていますが、この先も歩きやすく、北側には航空写真でも見える伐採地が見えます。主尾根に登る所は急斜面なので東側に回り、登ると赤い「火の用心」がありました。巡視路で急斜面を登っていくと、560m+のピークに紅白の播磨中央線一一〇鉄塔がありました。航空障害灯が付いており、南から電柱で電気が供給されているようでした。この鉄塔は斜面にあって鉄塔の下は切り開かれていないので(おそらくは建てられてから木が茂ったのでしょうが)4本の足がそれぞれ藪の中にあります。


鉄塔から西の尾根には巡視路がありますが、尾根を辿るには途中で南西に降りなければなりません。ここはわかりにくそうですが、頭の黄色い杭があって、それに従うと450m-の鞍部に降りられました。この付近の南側は伐採地らしく草が茂っています。535mピークに登り返し、自然林の尾根をくねくねと歩いていき、少し登ると消防山四等三角点(542.08m)に着きました。白い杭と標石の付近だけなぜか小さな松が生えていました(写真)。この先は2017/11/04の逆コースですが、大岩があり、1つ目は越しましたが2つ目は大きすぎて北に大きく巻きました。岩の西はいったん下ってから標高差100mほどの岩のある急斜面を登り、591mピークに登りました。これは猿藪山というようで住吉方面が望めます。


この付近から尾根は少し藪っぽくなります。そして少し登って行くと「←地蔵の森公園 高山→」という札があって、ここから北のけやき峠へ下りました。所々にトラロープが張ってありますが、ロープがほしい斜面に必ずしもあるわけではなく、木に掴まって降りました。峠に来てもどこが峠か分からないのですが、少し登り返した「山火事注意」の札のある所から東の谷に降りました。倒木の多い谷で、しかもその先は藪でした。地形図の破線道を目指したのですが、その付近は藪で、しかも棘の多い山椒の灌木が多く、どうにも進めなくなりました。しかたなしに水の流れに沿って降りてみましたが、灌木に行く手を阻まれました。周囲を見渡すと南側に植林があったので、山椒をかき分けて植林に入りました。しかし植林を東に歩くとまた伐採地で、再び山椒とススキの藪と格闘しました。最後は北に向かい、やっと地形図の破線道に出ることができました。この藪抜けには90分近くかかっています。あとは別荘地のようなところを抜けて阿草に戻りました。


最後はひどい藪でしたが、不思議と既知感のある藪でした。藪はどこでも一緒ということでしょうか。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★★

地形図は「谷川」です。



2022年8月10日水曜日

大森神社から十年三角点

 


宍粟市と大屋市の境で、昔の国境の山並みにある波賀町の十年三角点には、2012/09/03に行きました。今回は登山道が整備されたようなので、県道29号線沿いの大森神社から登ってみました。神社には道標があり、神社の裏の植林を抜けると林道に出ました。この林道には登山道の説明図があるのですが、隣に「木材搬出作業中 関係者以外 立入禁止」という札が立っています。たしかに木材を積んだトラックが行き来しており、せっかくの登山道ですが登山は無理そうです。しかし実は最初から林道を歩く気はなく、少し林道を登った所で急斜面を登りました。灌木や木の根に掴まってようやく登れる斜面でしたが、登ってしまえば少し大きな石のある植林の尾根で、問題なく歩けました。東側の植林には林道が続きますが尾根には上がっていません。851mピーク付近で登山道と合流するようです。送電線が立っていたと思われる基石を過ぎて、自然林が増えてきて、宮の後四等三角点(871.54m)に着きました。さらに登っていくとまた植林になって、ダートの林道が東から尾根近くまで来てターンして行きました。この付近の東側が伐採中のようです。


996mピークで国境の尾根に出るとコナラやブナが美しく、木の間隔が広くて気持ち良く歩けました。「しそう天空回廊」の札がありました。1010m+ピークを過ぎてから下り、また登り、山上池というかヌタ場(写真)を南に見ながらさらに登ると十年三等三角点(1039.31m)がありました。宍粟別選50名山の標識が立っていますが、「十年」となっていて、山名なのか何なのか分かりません。


下山はまず美しい尾根を戻り、996mピークから東に尾根を歩きました。この付近は南に林道があり、一部の木が伐採されてシダが生えていました。970m+の付近から南の植林の尾根に曲がりました。2020/11/08にも来た付近です。南の谷でダートの林道が終わっていましたが、この先は尾根の西側に林道があって、尾根まで登ってきていました。ちょうど木材の積み出し作業中だったので、林道は歩かず植林を歩き、885mピークに向かいました。その先の鞍部にも西側から林道が来ており、碍子が落ちていました。さらに南に歩き、880m+ピークでは地形図の道は未確認ですが、その南には立派な道路があって、次の880m+ピークでこの道が「樹氷コース」だと分かりました。ここは10年以上前に営業終了した新戸倉スキー場の上の端で、リフトがあります。スキー場と西側の林の境界線を歩きましたが、円環状のブラシのようなものが敷き詰められていて、そのせいか草は少ないようでした。戸倉山三等三角点(895.76m)に着きました。脇には古い小屋があります。


さらにスキー場の端を南に歩きましたが、西側は急斜面の植林です。840m+から西に植林の尾根に曲がりました。再起に行くと805m地点で尾根は西と南に分かれています。西の尾根を下っていくとどんどん急斜面になりましたが、植林なので降りられて、地形図にはない林道に出ました。この林道を南に歩くと、805m地点で分岐していた南の尾根の先まで行って谷で折り返していました。こっちの尾根を降りていたら、林道に飛び降りるのに苦労したでしょう。この後は地形図通りに林道を歩きましたが、ユンボが落石を片付けていて、こちらでも伐採作業が始まるのかも知れません。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「戸倉峠」です。



2022年8月6日土曜日

429号線から登る波賀町の千間原・広路三角点

 


夏の暑い日は標高の高い所へ行こうと思って、波賀町の上野から国道429号線に向かいました。水谷の集落を過ぎて、地形図の破線道を歩こうと思って水谷川に橋はないかと探したのですが、結局見つからず、水谷の集落の奥の谷に向かいました。害獣避けの大きな扉があり、その奥にはパイプを組み合わせた流木避けと思われる堰堤がありました。さらにその奥へ向かうと道が途切れてしまい、少し斜面を上ってシダの斜面を歩き、倒木があったので谷の西側に渡り、すぐに戻ると東から延びてきた尾根の下に出ました。この尾根を登りましたが、斜面は低いシダで埋まっていますが、おかげで足元がしっかりして登りやすく、少し登るとシダはなくなり植林の作業道を探してジグザグに登りました。徐々に斜面はゆるくなり、宍粟らしい美しい植林になりました。地形は複雑で、かんな流しの跡を感じましたが、もとからこんな地形かも知れません。一旦730m+ピークに登ってから北に降りると710m+鞍部には林道がありました。急斜面を登り返して千間原四等三角点(769.6m)に着きました。ここは2012/06/02に笠ヶ城山経由で来ています。その時と同じように北に尾根を降りて、700m+の鞍部に降り立ちました。東西どちら側でも林道の分岐があります。


鞍部から北に急斜面を登り、767mピークから更に急斜面を2回登って(急斜面と言っても植林が多く、足元はしっかりしています)、910m+に上がりました。ここには切り通しがあって林道が尾根の先を回っています。この先は阿舎利山まで林道で行けますが、雷雨の懸念もあったので近くの広路三角点を見に行きました。林道からネットの張られた尾根を登って、切り開きに金属プレートの広路四等三角点(982.24m)がありました。ネット越しには一山から東山が望めます(写真)。取って返して林道を歩き、尾根の東側に出ました。この林道は使用中で木材を積んだトラックが走っています。林道が東に突き出した尾根の先を回っている所で尾根を降りました。急斜面もありますが植林なので転ばずに降りられました。そのうちに尾根の両側にススキが生えているようになり、なるべく中央の林の中を降りるようにし、さらに東側の草原との縁を降りました。この東側の谷は伐採地です。最後に平らになると地形図の破線道に出ました。この破線道を登ると伐採地の中に入ると思いますが、そのまま登れるのかどうかは不明です。この道は北東からの道と合流して、水谷川を下って国道429号線に出ます。多少歩きにくいところもありますが、周囲は美しい植林が多く、気持ち良く歩けました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「音水湖」です。