2011年12月29日木曜日

多可町大和から登る茅野三角点


冬になると北の山は積雪が多く、気楽には歩けなくなります。そこで南の山に行くのですが、南に行くほど山は低く、藪が多い傾向があります。そんな中で、海から遠い加西市や多可町の山は比較的藪が少ないと思います。ただし場所によっては立派な林道が作られて山道を分断しています。それを避けるようにしてルートを設定して、今回歩いたのは多可町八千代区大和から西側の山です。

出発点は大和の大歳神社です。神社の北側に山に入る道があります。谷に入ってすぐに終わってしまいますが、目の前の植林を登って尾根に上がりました。やや急斜面ですが、歩き易い尾根を上がり、30分も登れば主尾根です。380m+ピークから374mピーク付近は尾根の片側が植林でもう一方は自然林というパターンが多く、落ち葉を踏んで歩きました。最後はやや急斜面を登って、茅野三等三角点(481.17m)に出ました。周囲は灌木ですが、木の間から西や北の展望があります。

ここからは南に尾根を歩きましたが、すぐに東側の斜面が伐採されていました。これは航空写真でも確認できて、伐採のおかげで展望が得られます。この次のピークは490m+で、この付近の最高地点であり、また市川町、多可町、加西市の三辻山でもあります。なぜがベンチがありますが、ベンチ前の道は西に向かっているので、上万願寺から道があるのかも知れません。しかしここは南に行きたかったので、ベンチより手前の「西九二」と掘られた標石から斜面を降りる必要がありました。

この先の加西市と多可町の境の尾根も気持ちよく歩けました。ほとんど展望はありませんが、標高差も少なく(429mピークは急登だったような記憶がありますが)、落ち葉の気持ちよい尾根です。456mピークは尾根の十字路なので迷いそうになりました。正しく南の尾根に降りるとネットが張られていました。ネット沿いに尾根を歩き続けると、いきなり林道の終点に出て、東屋がありました。

意外な展開に驚いて案内板を見ると、ここは「西谷なごみの森」だそうで、この地点が一番奥になっています。この先歩こうと思っていた尾根に遊歩道があるようなので、喜んで「ツツジと展望の小径」に行ってみることにしました。なお、この付近からは西側の久学寺にも降りられるようです。植林の中の意外と急な斜面をジグザグに登って行くと、433mピークの西側のピークに出ました。ここは景色の良い場所で、笠形山から千ヶ峰までが見渡せます(写真)。433mピークでは遊歩道をネットが横切っており、開けるのにけっこう苦労しました。持っていた地形図に載っていなかったので見落としましたが、このピークには西谷四等三角点(434.37m)があるはずです。

この先は遊歩道なので落ち葉を踏んで楽々歩けます。440mピークからは「イガヤ谷東平」に行けるようですが、ピークは藪でした。大きなツガの木があります。少し降りた鞍部には見晴台があり、大和川から東の山々が望めました。この付近からネットを開けて「イヤガ谷西谷」にも降りられるようですが、谷は荒れ気味のようでした。尾根は下ると岩場が増えて道はジグザグです。「岩場広場」というベンチの置いてある場所もあります。真っ直ぐ降りた方が早いような気もしますし、道が分かりにくい場所もありましたが、やはり遊歩道は安心して歩けます。最後は暗い植林を抜けますが、この付近の遊歩道は荒れています。

ここからキャンプ場の西谷公園まではすぐですが、その間の道路は壊れていて、自動車では通れないと思います。ここはおそらく川が道路の下を通っていたのではないかと思うのですが、東側の斜面が崩れたためか、現在は川しかありません。この日は川に水がなかったので歩くには問題無かったのですが、雨の後には川の中を歩くことになりそうです。西谷公園キャンプ場は大石内蔵助良雄が溜池を作ろうとして失敗した場所だそうです。

文句のつけようがない歩き易い尾根で、最後は遊歩道歩きになりました。展望もまずまずで、大満足の山歩きでした。

展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「粟賀町」です。

2011年12月24日土曜日

多可町の妙見山


登山道が整備されていることで知られている多可町の妙見山に登ってきました。登山道は山の東側の牧野からとゴルフ場の南側からの二つがありますが、西側の尾根から登ってみました。集雲山瑞光寺に車をとめて道を登っていくと、動物避けの扉がありました。この道はすぐに終わってしまいますが、終わりのところにドコモの「門山無線中継所 登り口」という札が立っています。この尾根には携帯の通信塔が立っており、その保守路を使って登る計画です。山の下から見ると、電信柱が真っ直ぐ登って行くのが見えますが、保守路は前からあった登山道を使ったようで、ジグザグに登って行きます。さすがに手入れはよく、プラ階段と、場所によっては金属の階段が整備されていました。ただし地形図とは違って塔は尾根上に立っていました。途中には「通称名 天神山 中区:門前管理地」と書かれた札が立っており、この山の名前は天神山なのだと思いましたが、少し登ると今度は「通称名 しろやま」という札があって、結局山の名前は不明です。

通信塔までは予定どうりでしたが、この先は道があるかどうかが問題でした。通信塔の後ろの山は岩が多くなりますが、切り開きがあります。向山四等三角点(479.99m)は、「たいせつにしましょう」の杭とポールは倒れていましたが、肝心の標石が見当たりませんでした。落ち葉を引っかき回してみたら、標石の代わりに白い札が出てきました。よく読めないのですが、この山はやはり城山のようです。三角点の名前は向山です。北の方角に少し展望がありました。ここはまだ480mなので、妙見山までは更に200m登らねばなりません。まず三角点ピークから降りるところが難所で、灌木が多く尾根が見つけにくくなっています。藪をかき分けて鞍部まで降りると、気持ちよく歩けるようになりました。この後はなんとなく切り開きのある尾根でした。急勾配の登りもあるので、休みながら自然林の中を登って行きました。

突然展望が開けたのは、ピーク近くの670m+地点で、東山登山コースが登ってきている所です。ここは明らかに何かの遺構で、石組みが二段あります。何の跡か知りたかったのですが、標石には「山林境界線」としか書いてありません。ここは南向きの展望があります。さらに頂上に向かうとログハウスがあり、「中町ネットワーク21」「火の用心 西脇消防署中町分署」という札が掛かっています。避難所でしょうか。そして山頂に出ると、北も南も見渡すことができました。妙見山二等三角点(692.63m)があり、「登山記帳・応急医薬品BOX」があります。展望できる山の名前を書いた案内板もあるのですが、プラスチックの内部に水滴が付いていて読むことができません。しかし北には千ヶ峰をはじめとする「多可の天空」の山並み(写真)、南には淡路海峡大橋までが見渡せました。

下山は東山コースで、先ほどの遺構まで戻り、南に尾根を下りました。619m地点は展望台になっており、西から南がよく見えました。このコースはさすがに整備されており、階段もしっかり作られています。気持ちよく鞍部まで降りると、そこは3合目となっており、東に下山できます。しかしまっすぐ南に歩くと「城山」があるそうなので、そちらに行きました。こちらの城山は364mピークで、伐採されています。広々した山頂を南端まで歩いて、道はないものの西へ下山しました。最初は植林の中を快調に降りましたが、だんだんシダが増えてきて、降りれば降りるほど藪っぽくなるのはどこでも同じです。しかし最後まで植林で、歩けなくなることはありませんでした。荒田神社を目指して降りたのですが、出てきたのは養鶏場の跡地(?)でした。

道のあるところばかりを歩いたわけではないのですが、さすがによく知られた山は歩き易いと思いました。

展望 ★★★
藪山度 ★☆☆
地形図は「中村町」「丹波和田」です。

2011年12月17日土曜日

船越から登る船越山


佐用町の船越山は、地形図に山名が載っているので登りたいと思っていたのですが、登山道がありません。奧海越から千合地峠までは林道があるようですが、そこにどうやって出てくるかが問題です。千種町七野から谷沿いの道がありそうですが、工事が行われていますし、ピストンになります。船越山の南の谷には瑠璃寺があって進路を塞いでいます。結局、真面目に尾根で登ることにしました。千種川沿いに北に走って、瑠璃寺の入口付近に車をとめて、登り口を探しました。少し北に歩くと送電線があり、そこに登る金属の階段がありました。登ってみると千種佐用線39鉄塔があり、その上は森なので、そこから登り始めました。動物避けネットなどはありません。

地形図から予想できるように、かなりの急勾配です。しかし落ち葉の積もった雑木林ですから、登れないわけではありません。それに、少し登ると適当に平坦な場所があり、意外と楽でした。標高500mを越すとかなり平らな尾根になりました。541mピークは特に何もありませんが、その北の尾根からは谷を挟んで西の尾根にある瑠璃寺奥の院が見えました。この付近から尾根も植林のところが多くなったと思います。倒木は多少ありますが、楽に歩けました。標高550mから600m付近は急登ですが、ジグザグに作業道があります。その後670m+のピークで西に尾根が曲がりますが、この付近からネットが現れました。630m+の鞍部は伐採されています。この先はずっとネット沿いに歩きましたが、歩きにくい尾根でした。伐採されている所が多いので日名倉山などが見えて、展望は良好です。600m+と640m+のやや平坦な尾根を登りましたが、ネットが邪魔ですし、伐採後にアシビなどが育っており、足下は良くありません。しかし眺めは良く、雪をかぶった植松山や三室山まで望めました。

そして、登り始めて2時間弱で船越山山頂に着きました。船越山三等三角点(727.21m)があります。山頂を示す杭がネットぎりぎりに立っています(ネットは倒れているので邪魔ではありませんが)。2001年に船越山観光株式会社(瑠璃寺モンキーパークを運営する会社らしい)が建てたものですが、杭を立てるなら登山道も整備してほしいものです。僅かに宍粟市を外れてここは佐用町ですから、宍粟50名山の碑はもちろんありません。山頂の周囲は伐採されており、眺めは良いのですが(写真)荒れ放題で歩くのも大変です。倒木をたくさん乗り越えて、ようやくネットの張ってある北向きの尾根に乗れました。少し降りると西側に林道が来ています。林道を歩かずにネット沿いに700m+の小ピークを越すと、また林道と出会いました。林道はここから北西に下って行っており、千合地峠へ向かうものと思います。この林道で峠から谷に下山するのが普通と思いますが、それでは出発点に戻るのが大変なので、ネット沿いに尾根を歩き続けました。

この先は、作用町と千種町の境界まで行って、境界の尾根を降りました。この付近は倒木が多く、灌木もあって歩くのに苦労しました。尾根が東に向くと北側は伐採されており、北の谷が見下ろせるようになって、日名倉山も千種町も見えますが、尾根にはネットもあり、息苦しく歩きにくい場所でした。西谷四等三角点(740.22m)までが辛抱のしどころで、その後は歩き易くなりました。落ち葉で敷き詰められた尾根で、場所によっては切り開きや踏み跡があります。常緑の広葉樹が多く、緑がいっぱいです。548mピークまで下がると、だんだんに尾根が細くなってきました。その後町界は南東に曲がりますが、こちらに行くと急勾配になって降りられそうもありません。尾根の終わりで西向きに急勾配を降りました。かなり急な斜面で、しかも広いのでどちらに向かって降りたらよいのか分かりません。地面は落ち葉で気持は良いのですが、滑りやすいのが難点です。150m近く下って、ようやく尾根らしい場所に出てきました。ここからは細い尾根を南に歩きました。落ち葉あり雑木林あり岩場ありで、狭い尾根ですが結構楽しめました。尾根の先まで歩いて、最後は西側に斜面を降りたところ、鉄山墓地という江戸時代の墓地に出てきました。尾根の先端まで歩いても降りられると思います。

登りに使った尾根の東側も倒木処理・斜面処理が進んでいます。2009年の作用の災害以来、植林の手入れが進んでいるようですが、尾根の方は放置されている感じもしました。

展望 ★★☆
藪山度 ★★☆
地形図は「千種」です。

2011年12月10日土曜日

宍粟市養父市朝来市の境界点


市境を歩くことはよくありますが、三つの市が接している点はあまり多くありません。姫路付近で有名なのは、姫路市、宍粟市、神河町の接点となっている三辻山ですが(この命名には異論もあるようですが)、その北には宍粟市、養父市、朝来市の接点となっている山があります。名前は分かりませんが、行ってみました。

姫路からはとても行きにくい場所ですが、まず国道29号線で山崎から一宮を抜け、安積で県道429号線をひた走って、笠杉トンネルの手前の黒原まで行きました。子安地蔵と若一神社の前を通って集落を抜けた付近に車をとめて、歩き始めました。浄水場があって、あとは林道奥山線となります。すぐに舗装は終わりますが、林道は続きます。かなり荒れており、自動車の通行は無理だと思います。この日は前日の雪が積もっており、土はどろどろで歩きにくい道でした。

地形図では破線道が分岐していますが、林道は東側の谷を進みます。周囲はずっと植林です。最終的には標高710m付近まで行って、林道は終わりました。西側の尾根までは標高差も150mほどで、距離は近いのですが、林道の終点の前の植林は勾配がきつそうなので、少し戻って多少は勾配が緩い植林の中を登りました。緩いと言っても急斜面ですが、雪が少し積もっていても登りやすい斜面でした。稜線は養父市と宍粟市の市境で、雪が5cmくらい積もっていました。キツネかタヌキの足跡がついており、それをたどって稜線を北に歩きました。

この付近は尾根も植林の所が多かったと思います。872mピークの北の市境が東に曲がる所には四角い石標がありましたが、三角点ではないようです。徐々に雪が深くなり、944mピーク付近では20cmにもなりました。地形図では破線道がこの近くまで達していますが、ここは植林でした。そして、三市の接する点に出ました。ここは比較的平坦で、三方向に尾根が伸びています。中央には三菱のマークのある標石が立っていました(写真)。この付近の山は、生野の山と同じく三菱の所有地なのかも知れません。

次は宍粟市と朝来市の市境を南に歩きました。雪は相変わらず深く、風が吹くと雪が舞い上がり、吹雪のようになりました。尾根は植林から雑木林に変わりましたが、斜面は植林が続きました。神子畑二等三角点(977.49m)の周囲は木が刈られていますが、展望はありません。一面の雪で、動物の足跡が点々と付いていました。さらに南に歩くと、少しずつ雪が減ってきて、標高が少し下がってきているのが感じられました。そしていきなり目の前が開けて、大段山が見えました。ここは朝来四等三角点(845.56m)のある小ピークですが、南側が伐採されていて、素晴らしい展望でした。残念ながら雪が舞っていて視界が遮られがちでしたが、それでも雪をかぶった山々の美しさは格別でした。

ここからは西に下山しました。この下山は長い道のりですが、おかげであまり急斜面はありません。最初は尾根にネットが二重に張られていますが、大部分は倒れています。雪に埋もれていますが、思わぬ所で足を取られて転びそうになることがありました。そのうちにネットは南に降りていってしまいます。そのあとは、ピンクテープのマーキングに従って下山しました。これは大正解で、途中に何箇所か勾配の緩い尾根に進まずに急斜面を降りる所がありましたが、マーキングは正確に尾根に沿って下山コースに付いていました。雪に埋もれていましたが、植林の作業道を歩いたので楽だったのだと思います。最後は地形図では破線に囲まれている棚田に出てきました。

思いのほか雪が深かったので疲れましたが、歩いていたのは3時間以下でした。姫路からは遠いのですが、夏に歩けば気持ちの良いコースだと思います。

展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「神子畑」です。

2011年12月4日日曜日

夢前町山之内の高山三角点


夢前川を遡って山之内まで来ると、川が二手にわかれます。ここを東に曲って熊部の方に入ると、すぐにまた道が二手に分かれますが、この付近が我孫子です。東に熊部の方に少し行くと、薬上寺というお寺があります。ここからずうっと北に尾根を歩きました。

お寺の一番上のお堂まで行き、そこから笹薮を抜けて尾根に出ました。藪は20mもありませんが、道が無いので強行突破するしかありません。あとは尾根を急登してピークに出て、稜線歩きとなりました。下草は無く、倒木も少ないので、低木の枝が少し邪魔な程度で楽に歩けました。少し北に歩くと尾根に切り通しがあり、ここへ登って来れれば楽かも知れませんが、おそらく畑を抜ける必要があります。尾根には道はありませんが、問題なく歩けます。

あとは特筆すべきこともない、普通の尾根です。364mピークよりも前に西側の展望が開ける場所があり、雪彦山が見えました。間に以前に歩いたことのある賀野神社に繋がる尾根があるのですが、歩いている尾根のほうが高いので、それを越して雪彦山からウリュドへ連なる尾根がよく見えました。幅の狭い尾根なので、左右の谷が見下ろせることが多く、佐中の人家が見えました。尾根にケーブルが埋まっている所がありましたが、アンテナは撤去されているのではないかと思います。

三角点の手前のピークには「川口」と掘られた標石がありました。三角点の周囲は林で展望はありません。高山四等三角点(568.45m)の標石は落ち葉に埋まりかけています。ときどき東にも西にも木々の合間に展望がありますが、特に560m+ピーク近くからは再び雪彦山がよく見えました。560m+ピークから北に降りると細い尾根になります。519mピークでは間違えて西に降りそうになりました。植林は気持ちが良いのですが、展望がないなぁと思って歩いていると、いきなり正面の植林の間に展望が広がっていました。ここは地形図で熊部に向かう破線道が尾根を横切っている地点のちょっと南の490m+ピークです。北側の斜面が広く伐採されており、熊部の集落と、その北の送電線がよく見えました。写真は高場山の鉄塔と、その西側の鉄塔です。この周囲は派手に伐採されています。

破線道で西側に降りようと思っていたのですが、予想どうり道はありません。しかし植林の谷なので、倒木が邪魔ですが降りられます。谷底は石が多くて足が痛くなりますが、最初は水もなく、倒木を乗り越えれば歩けました。陽の当たらないじめじめした谷で、あまり気分良くは歩けませんが、降りていくとだんだんに作業道も形を成すようになり、最後は我孫子から北に伸びる谷に出てきました。ここから我孫子までの谷(林道我孫子線)には特筆すべきものはありませんが、退屈せずに自然を満喫できました。

展望 ★★☆
藪山度 ☆☆☆
地形図は「寺前」です。

2011年11月27日日曜日

北から登る黒尾山


このあいだ波賀町小野から一宮町杉田まで歩いた時(2011/10/10)に、黒尾山の新しい登山ルートを見つけたような気がしました。今日はそれを試してみました。

一宮町杉田から林道に入り、この前に下山に使った林道に出ました。この林道は砂出線というようです。大きな堰堤が二重にありますが、その下を南に横切って、水平に走る林道を歩き、このあいだ降りてきた作業道に入りました。この作業道は入口がススキで覆われているので、知らないと確実に見過ごします。林道が広がって左側に作業場がある場所の山側です。林道には間伐を行うという標識が立っていましたが(そこまで歩くと行き過ぎです)、この作業道は間伐ではなく、倒木処理のために作られたとしか思えません。何度もターンして、ジグザグに斜面を登って行きます。途中で眺めの良い場所が何度もあり、暁晴山が見えました。作業道の終点から先は、最初はそのまま斜面を登ったのですが、あまりに急なので、前回下山の時に通った尾根まで出て、尾根登りにしました。下山でもそうでしたが、急な尾根で藪も多くネットも張られていて、歩きにくい尾根でした。何度も休みながら673m地点まで登ると、勾配は楽になりましたが、藪はまだ続きます。そのうちに周囲が植林になると歩きやすくなり、800m+のピークに出てきました。歩き始めて2時間近く経っていました。標高差が600mもあるので、これくらいはかかるでしょう。

ここからは尾根を南に縦走しました。一宮町と山崎町の町界です。植林の歩きやすい尾根ですが、たまにシダが密生している場所もありました。黒尾山までは標高差で200m程ですが、意外と登りは疲れました。途中で黒尾山への道標があり、これが小野からの登山道(起点は2011/08/27に見たところ)だということが分かりました。この付近で、やっと黒尾山のランドマークである通信塔が見えました。920m+ピークから黒尾山の方に降りていくと、西側から林道が上がって来ており、鞍部は林道を歩きました。その後林道は南側では上りと下りに分岐していましたが、林道歩きをする気はなかったので尾根に戻って急斜面を登りました。ここは登山道なので整備されていますが、かなり急です。やっと頂上に出たと思ったら、これは黒尾山の北の990m+ピークでした。さらに登って、黒尾山山頂に出ました。曇り気味でしたが、眺望はやっぱり抜群です。

下山はまず南に尾根を降りました。地形図では破線道が分岐して、西に林道に降りる道と、ターンして890m+の鞍部に出る道が描かれていますが、この道が見つからず(以前に登ったことはあるのですが)、結局尾根を降りました。かなり壊れていますがネットが張られており、引っかかってそのまま白骨化した鹿を見ました。2011/04/02にここを登った時も苦労しましたが、ひどい藪でススキが生い茂り棘のある蔦や枝が伸びまくり、その中に小さな杉の木が生えているという最悪の尾根です。傷だらけになりながら、鞍部まで降りました。どんなに大回りでも林道に降りるのが正解と思いました。

その先は、まず893mピークまで尾根を歩きました。ここは2011/04/02に歩いているのですが、その時の印象よりもずっと藪っぽく、イバラと闘いススキを押しのけながら歩かねばなりません。いちおう切り開きはあるようなのですが、草木に押され気味です。南側の展望は悪くないのですが。黒尾山から893mピークまで1時間近くかかりました。

ここからは北東に下山で、この尾根ははっきりした道はありませんが、歩くのは楽でした。ところどころ急勾配になりますが、気をつけて歩けば問題ありません。北側の斜面が伐採されていたり、倒木だらけだったりした所もありました。降りていくにつれて尾根にも倒木が増えてきました。576m地点では、北向きに尾根を降りることもできそうでしたが、東寄りの尾根を降りました。この北は植林の倒木が多く、傾斜も急なので、降りるのは大変でした。石ころも多く枝も落ちていれば下草も生えています。倒木地帯を避けて、なるべくきれいな紅葉のある尾根を降りていくと、最後は暗い植林に入りました。ここも地形図から予想されるよりは急斜面でしたが、最後は植林から抜けて林道に出てきました。これは地形図の破線道のようでしたが、降りてきた付近で終わっていました。林道を降りていくと、八幡神社に出てきました。

新しい登山ルートと下山ルートですが、あまりお勧めできるようなものではありません。黒尾山山頂付近の藪はどんどん厳しくなっているような気がします。この日は赤い実をつけた木をたくさん見ました。写真は地形図の863m地点の上のあたりで見た木ですが、葉はまったく付いておらず、赤いのはすべて実です。

展望 ★★★
藪山度 ★★☆
地形図は「安積」です。

2011年11月13日日曜日

山之内の寺河内三角点


近場で適当な山を探していたら、夢前町山之内の寺河内三角点には行ったことがないことに気が付きました。さっそく行ってみました。ついでに立船野三角点まで足を伸ばすことにしました。

合併して廃校になった山之内小学校の前の、夢前川が二つに別れる所で交番の前から橋を渡り、目の前の尾根に取り付きました。動物避けのネットなどは全くありません。急斜面の植林を登るとすぐに尾根に出て、あとは倒木があってやや歩きにくい尾根をひたすら登りました。平坦な所が何カ所かあり、寺河内四等三角点(477.25m)に着きました。大柿さんの赤いプラスチック板('08.10.17)が木に下がっていました。赤布に従ってピークから西に降りて、あとは尾根歩きです。植林のところと雑木林の両方があります。

690m+ピークは以前に来たことがあります(2008/08/16)。共同TVアンテナが立っており、東側の展望があって七種山が見えます。ここから南の尾根歩きは以前と同じです。620mピークは面白くありませんが、この先は岩場が多く、ロープが垂らしてありました。この付近からは東側と西側と両方の展望があります。明神山もよく見えました(写真)。細くて岩場が多いので展望のある尾根です。そして林の中の立船野四等三角点(589.04m)に着きました。ここにも大柿さんの赤札がありましたが、'04.2.24のものに'08.10.17の日付が書き加えられていました。

この付近は明神山の登山道になっているらしく、黄色いテープがたくさんあります。明神山への分岐となっている630m+ピークでは、東に向かう尾根にはそちらに行かないように紐が張ってありましたが、それを潜って東に行きました。560m+ピークは気を付けないと南東に尾根を進んでしまいます。北に降りると、さらに東に伸びる尾根があります。とりあえず560m+を過ぎて、568mピークまで行きました。ここは展望が良く、山之内やその北の山々、雪彦山が見えました。

問題は下山で、568mピークから東に降りると夢前川の西側に降りてしまい、温泉などの私有地に出たり、川を渡れなかったりという問題があります。そこで568mピークから560m+ピークに戻って北に尾根を降りました。この尾根には赤布があり、568mピークに向かう尾根にもありました。最初は岩場があって、巻いて降りました。そのうちに周囲が植林になってなだらかな尾根になります。410m付近まで降りると尾根が東西に二手に別れますが、ここは西の尾根を降りました。伐採した木が多い尾根を降りていくと、だんだん勾配が急になり、最後は伐採地に出てきました。実は尾根歩きの間に620mピークあたりから伐採地が見えており、そこに出れば下山が楽そうだったので、こちらの尾根を選んだのです。しかし伐採地周辺は伐採した木が多く、伐採地にも背の高い草が茂っています。かなり苦労して伐採地に出て、伐採地の中を降りて行きましたが、すぐに眼下に川と作業道が見えました。この道が地形図の破線道ですが、伐採地の下付近ではぬかるんでいるので、少し植林の中を北に歩いてから作業道に出ました。あとは地形図の実線道(林道西の谷線)を歩いて山之内に帰りました。なおこの林道は川沿いに北の方にも続いていました。

下山は560m+ピークから北に降りて東の尾根を伝うのが一番楽に見えます。しかし降りた先には川があり、夢前川に近い付近は人家もあります。少し覗いて見たのですが、この付近の山は荒れ気味ですし、川も深いので渡り易そうではありません。西へ降りてしまうのが正解のようです。または568mピークから北に降りると林道がありそうですが、未確認です。

展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「寺前」です。

2011年10月16日日曜日

野尻から登る大甲山


波賀町野尻から大甲山に登るには、林道を利用して尾根から登るのが定番となっています。確かに整備された林道があるのですからこれも良いのですが、少し変わったルートとして、尾根を真っ直ぐに登ってみました。

野尻集落の奥に鹿よけの扉があり、脇に「大甲山登山口」の標識があります。ここから林道に入り、しばらく歩いてカーブを東に曲ってから、「大甲山」の道標の方には行かず、西向きの林道に入りました。この林道は少し歩くと地形図とは違って北に曲がり、谷の方に降りて行ってしまいます。地形図の破線道に相当すると思われる植林の作業道があったのでしばらく登りましたが、すぐに消えてしまいました。そこで尾根に登ることにしました。この付近の尾根は地形図にもあるように幅広く比較的平坦ですが、少し登ると更に北の尾根に上がる必要があり、ここは急勾配です。植林でやや足元が悪いのですが、すぐに尾根に出られます。ここからは、長い登りです。

ややきつい坂ではありますが、歩きにくくはありません。標高差200mくらいを登って700mを越す付近で、南に展望がありました。この付近は南側にネットが張ってあり、その下斜面に伐採地が広がっています。この付近は倒木が若干ありますが、藪というほどではありません。徐々に植生が変わり、コナラやブナが増えてきます。さらに900m程度まで上がると細い尾根になって、灌木が邪魔で歩きにくい場所もありました。さらに登ると岩が増えてきます。この付近も勾配はありますが、感じのよい林です(写真)。最後は大きな岩を巻いて登ると、アシビの密生した平坦地に出てきました。これが山頂です。「WE LOVE FLOWERS 花のある町 波賀町」というプレートがあり、西に少し歩くと、荒尾山山頂に出ました。植松山が見えます。

ここからは、分かりにくい南東の尾根を探して降りて、尾根伝いに歩いて大甲山に行きました。大甲山には斉木三等三角点(1035.25m)があり、展望が広がります。下山は少し北に降りて、東に伸びる尾根を林道まで歩きました。これが標準的な登山道です。降りていくと最初は植林、それからブナ林となります。871m地点には「お滝さんルート」への立派な道標がありますが、そちらには行かずに東へと降りました。この先は岩場が多く、楽しめます。ちょっとだけ倒木地帯があり、草が生い茂っていました。飯見四等三角点(694.02m)の周囲は伐採してあり、すこし展望があります。そして岩場から岩塊流のような急斜面を降りると、前地・カンカケ林道に出ました。「大甲山登山口」の標識があります。ちょっと東に林道を行くと、一山、東山、上野の街や城がよく見えました。ここは下から見上げても林道がよく見える地点です。あとは林道で下山しました。

最初にルートを検討するときは、飯見から登ることも検討したのですが、結局どう登っても前地・カンカケ林道にぶちあたってしまい、林道にあがる所で苦労しそうな気がしました。じっさい林道から下を見ると、斜面を登ってきて林道にあがるのは楽そうには見えません。また、林道の入口で出会った地元の人によると、昔の道は扉のところから真っ直ぐ尾根に付けられていたそうです。それも面白そうですが、植林の中に古い道が残っている形跡はありませんし、どこかで林道に出会うことも間違いありません。林道のおかげでどうにも登りにくい山になってしまったという気がします。

展望 ★★☆
藪山度 ★★☆
地形図は「音水湖」です。

2011年10月10日月曜日

宍粟市波賀町の日見谷三角点


この山は名前がわからないのですが、黒尾山の北側、深山とは谷を挟んで東側にある山です。三角点は波賀町と一宮町の町界にあります。国道29号線で安積を過ぎて北上すると、西側に見えてきます。登山、下山のルートはだいぶ悩んだ末に、波賀町の上小野から登ることにしました。2011/08/27に深山に登る時に通った林道上城線への道を歩くと、すぐに山に入る舗装道路があります。これを登り詰めました。周囲は気持ちの良い植林で、道沿いに浅い洞穴があったりして楽しめました。終点からは全く踏み跡もないので、急斜面の植林を尾根まで登りました。

尾根は自然林で気持よく歩けました。標高600mを越すと一息つけますが、それからは長いやや急な斜面で、根気よく登ると北や東に少し展望がありました。五蔵山、東山や一山がよく見えます。820m+ピークを過ぎるとシダが増えてきて、次の800m+の鞍部はシダと倒木で埋まっていたので西側を巻きました。そして日見谷四等三角点(844.23m)がありましたが、周囲は雑然としています(写真)。最初の予定ではここから日見谷に降りるつもりでした。それには東側の斜面を降りる必要がありますが、藪っぽいので気が進みませんでした。そこでさらに南に歩くことにしました。

相変わらずシダが多い尾根ですが、藪山というほどではありません。気分の良い林もあります。ちょっとだけですが、ゴソロ山や深山も見えました。820mピークは気を付けないと西に行ってしまいます。次の800m+ピークまで来て、そのまま南に歩けば尾根伝いに黒尾山まで行けることに気が付きましたが、ここから東の尾根で下山することにしました。この長い尾根は、倒木もあってやや雑然としてます。北側は植林の倒木処理をしたようで、時々展望があります。673m地点付近まで来ると藪がひどくなり、さらに尾根が広がってどちらを向いても急斜面となります。鹿避けネットが張られていたので、それに沿って降りることにしました。ネットの張られている尾根は植林ではなく、灌木がやや多い急斜面でした。我慢して520m付近まで降りると、東側の植林の木にワイヤーロープが張られており、何かと思ってよく見ると、北の谷にめがけて資材運搬用のワイヤーが張られていました。ここで東側の植林を見ると、下に道が見えたので、急斜面の植林を抜けて降りました。出てきた道は倒木処理のために作られたと思われる作業道で、斜面をジグザグに降りていましたが、草が生い茂っていました。最後は地形図の林道に出てきました。

この後は谷に作られた立派な堰堤を眺めてから下山しましたが、途中で日見谷に真東に降りる破線道に入りました。これは町界にもなっていると思われる道で、暗い植林の中を抜けていきます。古い墓地や炭焼き窯がありましたが、最後は道に水が流れており、さらには金網に囲まれて、葬儀場脇の道路に出るのに一苦労しました。道路を歩くべきでしょう。

地味な山で荒れている場所もありましたが、気持の良い林も歩けました。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「安積」です。

2011年10月8日土曜日

波賀町の不動口と野尻三角点


先月ヒルガタワに北から登ったときに、東から登るルートも検討しました。結局周回コースにならないので諦めたのですが、波賀の道の駅の付近からは引原川の西に尾根が何本もあって、登山に向いていそうです。そこで、その尾根を二本使って周遊コースを歩いてみました。

登り口は波賀町原の八幡神社です。引原川の西側には波賀森林鉄道の跡と思われる遊歩道がありますが、ここから階段で八幡神社に登りました。神社付近の杉はすばらしく、推定樹齢500年の夫婦杉だけでなく、立派な杉がたくさんあります。その中を抜けて登り始めました。植林と自然林が混ざっていますが、基本的に下草のない、登りやすい尾根です。共同アンテナの残骸があったと思ったら、不動口四等三角点(736.11m)に出てきました。神社から1時間弱でした。三角点の周囲は伐採されていますが、展望はありません。

このあとは気持ちよく歩ける尾根が続きました。共同アンテナの残骸が2箇所ありました。展望もちょっとあります。767mピークを過ぎても歩きやすい尾根は続きました。特に標高800mを過ぎてからは尾根が広くなり、開放感があります。栗の木が多く、栗の実を食べていたイノシシが逃げて行きました。ここを過ぎると細い尾根になって、藪っぽくなりました。903mピークは藪でした。

ここから988mピークまでは藪の尾根となります。途中から先は先月(2011/09/25)にも歩いています。踏み跡はあるのですが、左右から枝が伸びてきていて、それを押しのけなければ歩けません。傾斜はそれほど強くないのですが、疲れる山歩きです。30分近くもかかって着いた988mピーク付近も藪で、展望は全くありません。ここから東の尾根に降りたのですが、とても急な斜面で下に尾根があると信じなければ降りられません。木に掴まりながら降りれば降りられますが、倒木もありますし、細い尾根になると岩や巨木が邪魔で、急斜面をトラバースしたり、危ない場所もありました。尾根を間違えると下山できないので、慎重に位置を確認しながら降りました。少し降りると岩場ですが見通しの良い場所があり、紅白のポールが立っていて「宍粟市 地籍図根三角点」がありました。この先もしばらくは急斜面が続きましたが、徐々に標石や杭が増えてきて、最後は気持ちの良い尾根になりました。登りに通った尾根と同じくこちらの尾根にも気持ちよく広々した場所があります。野尻三等三角点(753.84m)付近は伐採してあり、東や南に展望がありました。この三角点は、他の標石同様に赤く塗られいます(写真)。全体に標石や杭の多い尾根でした。

この先はやや藪っぽくなりましたが、快調に歩けました。546mピーク付近も伐採してあり、再び「宍粟市 地籍図根三角点」がありました。地籍調査のマーキングはここから南東の尾根に付いていましたが、予定どうりに北東に降りました。藪っぽい場所はありますが、下草は全くありません。しかし最後は急斜面になり、また木に掴まって降りることになりました。最後は遊歩道に降り立つことができて、ほっとしました。

主尾根付近は藪ですが、二本の尾根にはそれぞれに美しい場所があり、秋の日の山歩きを堪能しました。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★★
地形図は「西河内」です。

2011年9月25日日曜日

北から登るヒルガタワ



ヒルガタワというのは、植松山と荒尾山を結ぶ尾根にある1171mピークのことです(本来タワは峠を意味するので変ですが、慣例なのでこうしておきます)。このピークから北を見ると、八丈川からきれいな尾根が登ってきており、これを伝って登ることを計画しました。この尾根は原不動滝の裏山(滝を見る側の山)なので、滝を見に行って遊歩道から登るのが一番なのですが、入場料を払って滝を見に入りハイキングコースに行こうとすると「進入禁止」が掛かっています。そこで次はカンカケ林道を歩いてみましたが、林道は谷の北側を走っており、谷の南側の尾根に取りつける可能性はありません。結局カンカケ林道から南に分岐している長い林道の終点まで行って、そこから登るしかないという結論になりました。

車を林道の入り口にとめて、歩き始めました。長い林道です。谷川の斜面は伐採された木が山積みになっています。道はしっかりと作られており、自動車も通れそうです。しかし、いきなり問題が発生しました。橋が落ちているのです。この林道の橋はコンクリート製で、谷の両側に橋台を作ってそこにコンクリートの道路を載せているのですが、それが無くなっていました。谷を覗き込んでも落ちた橋が見つからなかったのが不思議です。この谷は狭いので簡単に上流側を歩いて渡れましたが、ここからは崩落がひどく、歩くのがやっとです。次に落ちていた橋は深い谷に掛かっており、注意深く上流側の谷に降りて渡りました(写真)。水量の非常に多い日でしたが、うまく渡れました。橋は、橋台の間に落ちていました。この先は意外と良い道で、無事な橋もあり、谷を東側に渡り、地形図よりも少し先で林道は終わっていました。

予定では林道を少し戻って903mピークを目指して登るはずだったのですが、林道が少し伸びていたことと、さらにその先に踏み跡があったことから、もう少し谷沿いを歩いてみました。細い谷で、植林の中を歩けるうちはよいのですが、そのうち石が増えてきて歩きにくくなりました。そこで、東側斜面を登り始めました。急斜面ですが植林なので障害物はありません。そのうちに自然林になりますが、勾配は相変わらず急で、最後は少し北に巻いて尾根に出ました。

あとは軽快な尾根歩き、と思ったのですが、この尾根は藪っぽく([1])、988mピークも藪です。最初の激登りよりも疲れました。しかし標高が上がると眺めが良くなってきます。荒尾山、大甲山が見えます。1083mピーク付近まで来るとだいぶ歩き易くなりましたが、この後は急勾配で、息を切らして稜線に出ました。ヒルガタワはすぐ西です。この後は稜線沿いに展望を楽しみながら西に歩きました。南は瀬戸内海や四国の山々、北は氷ノ山が見えていました。池を通り過ぎて、植松山に尾根が曲がる辺りで北西に斜面を降りました。これは2011/08/24に歩いたのと逆コースですが、広い尾根で迷いそうでした。この先は倒木地帯がありますが、1114mピークを過ぎて1150m+ピーク(大きな標石あり)まで、植林の中です。最近北側が伐採されたようですが、伐採の意図が分かりません。倒れた木はそのままですし、間伐にしては残っている木が無かったりします。それに、そもそも枝打ちしていない木が多く、その一方で広葉樹も伐採されています。まるでジェイソンが来て暴れて行った後のようでした。

1178mピーク付近からは藪っぽくなります。その北の鞍部には大きな岩があり、巻かないと歩けません。1170m+ピークも藪で、東側は伐採されています。最初はここから999mピークを経由して降りれば早いと思っていたのですが、こんな乱切りのような伐採の後を歩くのは嫌なので、カンカケ越に降りることにしました。こちらもあまり良い道ではないようでしたが([2])、少し降りると西側に展望が開けました。後山方面が一望できる絶好の場所でした。この後は踏み跡はずっと続きますが、低い松などの枝が突き出しており、それを避けるのが大変でした。鹿避けネットがずっと続きますが、ほとんど地面に落ちており、かえって尾根の目印になって助かりました。植林を抜け、カンカケ越に出て、林道で車まで戻りました。5時間以上掛かっていました。

原からカンカケ林道を進むと、八丈川が分岐するところで北に曲がりますが、この付近の東側には墓地があります。江戸時代の墓がほとんどですが、原の集落の墓地にしては遠すぎるので、附近に村があったのではないかと思われます。Googleの地図(ゼンリンの地図)を見ると、墓地の少し北側に建物が10個描かれています。この地図には川が描かれていないのですが、場所から判断すると川の西側のようです。しかし林道から眺めてみても、建物はありませんし、建物を立てられそうな場所もありません。大雨で全部流されてしまったのでしょうか?

展望 ★★★
藪山度 ★★☆
地形図は「西河内」です。

2011年9月24日土曜日

倉床の横山三角点


この山のことは[1]で知りました。山の名前は生身山というようです。登り口は揖保川の源流、桑垣の北、富土野トンネルへ道が分かれる手前の、青菜川にしました。「いぼ地蔵」のある所から林道青菜線に入りました。林道の南側の尾根に登ろうと計画していたのですが、急斜面の荒れた植林で、適当な登り口が見つかりません。しかし林道が川を渡る所(地形図とは若干違っています)に尾根が出っ張っており、「たつの坂」という標識がありました。この坂がどこを指すのかは不明ですが、標識の背後の尾根は坂というには余りに急斜面です。しかし登るならここだと思ったので、作業道を探して登り始めました。かろうじて踏み跡が残っていますが、崩れやすくて体を支えられません。結局木に掴まって登ったのですが、木がまばらにしかないため、かなり危険でした。少し登ると勾配も少し緩くなりますが、藪です。そのうちに鹿避けネットが現れますが、急勾配も藪もあまり変わりません。30分近くかかって、ようやく尾根の585m地点に到達しましたが、尾根も藪でした。

尾根を東に歩き、南東に下るようになると灌木が減り、木の間隔が開いてきました。ここから先は自然林のあまり勾配のきつくない登りとなります。最後に急斜面を登ると、荒れた林道に出ました。地形図にある標高700mの道です。砂利が敷いてありますが、かなり荒れています。尾根がばっさりと林道で切られているので再び登り口を探して、足場の良さそうな所から登ると、また気持ちの良い尾根になりました。勾配も緩く、コナラなどの林の中を気持ち良く登って行くと、横山三等三角点(855.07m)がありました。周囲は栗の木が多く、実がたくさん落ちていました。木が育っているので展望は良くありません。

あとは下山ですが、桑垣から延びる林道の南の尾根で降りると決めていました。まず尾根を東に歩きました。尾根は南に曲がりますが、この後は尾根なりに歩いて行くと間違えます。現在地を確認し地形図と見合わせながら、ようやく桑垣に向かう尾根に乗ると、700m付近で林道に出会いました。これは地形図には無い林道で、地形図の林道から延びてきているようです。林道で下山するのはあまりにつまらないと思ったので、そのまま尾根を歩きました。少し降りて、600mの細長いピークの手前付近で北側の植林が伐採されている所があり、ここからは水上山がよく見えました。ここまでにも藤無山が木々の間から見えるところはあったのですが、展望と言える程度に視野が開けたのはここだけでした。高度が下がると徐々に藪っぽくなるのはしかたがありませんが、植林で下草が無いので歩くのは楽です。最後は尾根の外れまで歩いて、人家を避けて植林の中の作業道で林道に降りました。

下山はもっと尾根を歩いて三ツ谷四等三角点経由で下垣内まで行けそうですが、出発点に歩いて戻るのは大変そうなのでやめておきました。最初に登った尾根は藪でしたが、あとは気持のよい雑木林や植林でした。ショートコースとしてお勧めですが、いかんせん場所が山奥すぎるでしょうか。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「神子畑」です。

2011年9月23日金曜日

赤西川北側の山々


竹呂山登山の時に眺めていた山ですが、情報を探してもほとんどなく、見つかったのは[1]だけでした。名前も分からないのですが、とにかく行ってみました。

国道29号線から波賀町原で西に橋を渡り、すぐに右に曲がります。引原川沿いに細い道で北に走りますが、この道は昔は波賀森林鉄道だったのかも知れません。赤西(あかさい)川に曲がり、舗装が切れると赤西林道になります。赤西川が引原川に合流する地点では、29号線から赤西林道に車では曲がれないので要注意です。しばらく走って、1106mピークから南東に延びる尾根の先に車をとめて、登り始めました。最初は非常に急勾配です。少し登ると若干楽にはなりますが、それでも771mピークまではきつい登りでした。この附近はほとんど自然林です。771mピークから先も自然林で、大きな岩もあれば大きな木もあって、退屈しません。自然林なので、間伐された木などはなく、多少の藪と急勾配以外は楽に登れました。

登り始めて一時間半ほどで、1106mピークに着きました。広く平らな場所です。西側は木がなくシダが生えており、竹呂山が見えました。ここから北へ縦走しました。最初は少し植林があります。そのあとは尾根伝いですが、何も考えずに歩いていると方向を間違えます。竹呂山だけでなく三室山も見えます(写真)。いちど降りてから登り返すと、また平らな場所が続きます。この山が三室山と同じようにチシマザサに覆われていたらどうしようと恐れていたのですが、この付近の竹はすべて枯れていました。ひょっとして花を咲かして死滅したのでしょうか?1107mピーク付近も静かな森です。

下山は1107mピークの北から981mピーク経由にしました。このほうが出発点に戻るのが楽だからです。この尾根は最初は歩き易かったのですが、標高800m付近で何も考えずに歩いていたら南の谷に降りて行ってしまいました。しかも大変な急勾配です。間違いに気が付いて斜面を西向きに歩き始めたのですが、急斜面で危険でした。幸いに斜面に作業道の名残りを見つけて、これを伝って赤西川に降りて行きました。やっと赤西川に降りられたのは、だいぶ尾根の先を北に回ってからだったのですが、赤西川は一昨日の台風の大雨で増水しており、とても渡れません。向こう岸には林道が見えているのですが、渡れずに川の東側を北に歩きました。東側も少し平地があり、歩くには余り困りませんが、尾根が川に突き出しているところもあり、その場合には斜面に作業道を見つけて歩きました。滑落しやすく、とてもお勧めはできません。炭焼き窯もいくつかあり、普段は容易に渡れるのだと思いますが、結局この日は渡れる場所が無く、ついに赤西川が二つに分かれる点まで来ました。ここは木材の集積所になっています。ここでは川が狭くなっていますが、それでもまだ渡れず、遡っていくと堰堤がありました。この部分の東側は急斜面すぎて歩けず、木に掴まっていったん尾根まで登りました。足元は崩れやすく、非常に危険でした。それから北に斜面を横切っていくと、伐採直後の谷に出てきました。木を引きずった跡はさすがに急すぎて降りられなかったので、作業道を見つけて林道に出ました。この後は赤西林道を戻りましたが、木材を積んだトラックが通るため、林道は泥で埋まっており、歩くには向いていません。途中で林道から見た堰堤はどれも水が全面にわたって流れ落ちており、ナイアガラのようでした。林道が赤西川を渡るとバーベキューの匂いがして、キャンプ場がありました。キャンプ場の案内板を見ると、この付近の尾根には「森林浴コース」が設定されているようで、登山道があるはずです。[1]のようにここから登る手もありそうです。

下山は1107mピークからもっと北に歩けばよかったのですが、そうすると伐採現場に出てしまうかも知れません。赤西川が増水していることは分かっていたのですから、もっとよく考えるべきでした。キャンプ場の所に平成24年1月31日まで間伐工事中となっているので、この期間はこの先には入らない方が無難でしょう。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★★ 下山は工夫が必要です
地形図は「西河内」です。

2011年9月13日火曜日

若桜から氷ノ山


これは普通のハイキングです。姫路から氷ノ山に行くのに、兵庫県側と鳥取県側とどちらから行くのが早いか調べてみました。navitimeで姫路城からの距離と時間を調べると、兵庫県側は播但道を通ると102.2kmで2時間52分、使わないと100.4kmで3時間43分かかります。一方鳥取県側だと98.9kmで3時間33分です。どちらもスキー場までの距離で調べています。島根県側は安上がりで比較的早く行けて、しかも登山コースも短そうなので、行ってみました。

姫路からは国道29号線をひたすら北上し、新戸倉トンネルを通って若桜に出て、国道482号線でわかさ氷ノ山スキー場に着きました。navitimeよりもだいぶ早く、2時間ほどで着いてしまいました。車は氷ノ山自然ふれあい館にとめて、オートキャンプ場を抜けて氷ノ山越への登山道に出ました。植林と自然林の混じる気持ちの良い道で、最後はやや急勾配ですが、お地蔵さんと避難小屋のある氷ノ山越に出ました。ここからは尾根歩きですが、チシマザサの間の切り開きを歩きます。チシマザサの背が高く、まるでモーゼが紅海を歩いた時のようです。ブナの林もあって気持ちよく、最後はこしき岩を東側に巻いて、登山道に入って70分ほどで氷ノ山山頂に着きました。立派な氷ノ山一等三角点(1509.62m)と避難小屋、それにトイレ付展望台があります。まだ夏ですが、平日なので誰もいません。氷ノ山は地形図でも須賀ノ山と併記してありますが、なんとなく岡山側の道標には須賀ノ山と書いてあることが多いような気がします。

つぎは三の丸まで縦走です。ここもチシマザサが生い茂っています。こちらの道は少し道幅が狭いので、チシマザサをかき分ける場面もありました。また、木が茂っているところは湿地状態になっており、気を付けないと靴がどろだらけになります。三の丸には宍粟50名山の氷ノ山三ノ丸(1564m)の標識が立っています。展望台に上って雲の多いパノラマ写真を撮ってから(写真は鳥取方面です)、三の丸コースで下山しました。避難小屋とトイレ付展望台を通って、あとはよく整備された道を下りました。この季節はヘビの子供が多く、歩いていくとカサコソとササの中に逃げ込みます。最後はスキー場の最上部に着き、スキー場の中を降りました。木の階段は降りやすいのですが、場所によっては崩れかけており、またスキー場に入ってからは小石の多い急勾配を降りるので、この部分がこのコースでは一番歩きにくかったと思います。

ぐるっと一周して4時間弱で、さすがに道がしっかりしていると歩くのも速いものだと感心しました。姫路からだと往復のドライブと登山と、時間が同じくらいというのはもったいないので、山の上でもっとくつろぐのが正解でしょう。

展望 ★★★
藪山度 ☆☆☆
地形図は「氷ノ山」「若桜」です。

2011年9月11日日曜日

山崎町上ノの東の山


この山は伊沢川と河原山川に挟まれた、700m超の山並みですが、三角点もなく名前も分かりません。登山記録は[1]がありますが、最近Google Earthの地図(ゼンリンの地図)を見ていたら、南西の谷から林道が主尾根近くまで延びていました。これがあれば登山は容易そうなので登ってみることにしました。

登り口は、上ノ下(カミノシモと読みます)です。地形図に289mピークがありますが、まずこの付近を調べてみました。289mピークの後ろの鞍部には墓地があり、北東に繋がる尾根には小さなお堂と木材加工の作業場、そしてさらに墓地があります。この尾根を辿って登ることも考えましたが、今回は林道を調べたかったので林道で登りました。

地形図には短い林道が書いてありますが、この谷には堰堤があり、林道はその東側を通っています。最初は古い道ですが、その先は新しく切り開かれた、赤い土がむき出しの道になります。ゼンリンの地図のように谷にまっすぐに作られているわけではなく、谷から別れて斜面を登ることもありますし、枝分かれもたくさんあります。谷は倒木で埋まっており、周囲も倒木処理の残骸の木や岩で荒れています。最初はなるべく谷に沿うように枝道を選んでいたのですが、これは標高380mくらいで終わってしまいました。仕方なく少し戻って、今度は東に尾根を巻いて行く道を歩きました。なるべく東に行かないように進路を選ぶと、再び谷の上に出てきましたが、最後は450m付近で終わってしまいました。ただし尾根はすぐそこだったので、急斜面の踏跡を辿って尾根に出ました。

尾根は植林で、まずまず歩きやすかったのですが、勾配は急でした。543m地点は小さなピークですが、この先は藪っぽくなりました。東側は自然林で西側は植林という場所が多いのですが、尾根には消えかかった踏跡しか無く、灌木が多いので踏跡を辿れないところもありました。

746mピークは雑木林です。しかし北に伸びる尾根は植林で、間伐した木と枝で埋まっています。ここを我慢して歩くと、尾根が東に曲がる付近からは気持ち良く歩けるようになってきます。植林も自然林もありますが、木の間隔が広く、倒木もあまりありません。一度北に降りて、やや藪っぽい細尾根を歩き、東に曲がって自然林の大木の間を歩いて行くと、巨大な鉄塔に出ました。山崎智頭線20です。黒尾山の南側尾根を横断している送電線です。関電の赤い火の用心は鉄塔に北側に立っており、笹藪を抜けて道がありました。とりあえず北の752mピークを見に行きましたが、この付近は巨大な岩が多く、楽しめる場所です(写真)。関電のプラ階段は、752mピークの方に向かって付けられていました。

関電の巡視路で下山しようと考えていたのですが、752mピーク付近に赤い火の用心が見つからず、結局北西に延びる尾根で下山することにしました。この尾根は上から下までずっと植林で、間伐した木や枝で埋まっていますが、土が柔らかい以外は意外と歩き易く、たちまち谷に着きました。最後は非常に急なので、細心の注意を払って降りました。川は細いので簡単に渡れて、反対側には林道がありました。ちょうど林道が終わって破線道になる場所でした。破線道は谷道ですが、入り口に赤い火の用心が立っていました。どうやら関電の巡視路は、北の野々隅原に繋がる鞍部まで尾根を降りて、そこから谷道の破線道を通って下山するようになっているようです。林道を降りると、上ノ上(カミノカミ)に出てきました。

林道の存在は確認しましたし、標高差200mほどを林道で登れたので助かりました。しかし使える木だけを運び出すと、後は根や枝や岩だらけの山が残ります。この先この山はどうなるのか、心配です。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「安積」「千草」です。

2011年9月10日土曜日

原不動滝から竹呂山


原不動滝は県下最大の高さを持つ滝です。これを見てから竹呂山に向かいました。と言っても滝からいきなりは登れません。まず八丈川の北側のカンカケ林道を西へ歩きました。原不動尊奥之院入口という碑のあるところまでは舗装されており、あとは未舗装です。この奥の院は滝のすぐ上にあり、不動尊から続く八十八カ所参道が整備されていれば、滝からここへショートカットできるのではないかと思います。カンカケ林道は山の南斜面に作られており、しばらく行くと北側に谷があり、道がありました。古いものらしく、度重なる大雨で洗い流され、堆積物も多いので、歩くのがやっとです。橋が流されているところが何か所かありますが、小さな谷なので問題はありません。谷のつきあたりからは林道っぽくなりますが、こちらのほうが保存状態はましです。木材を運び出すために使った作業道です。分岐を適当に選んで歩くと、最後は谷の奥で終わってしまいましたが、尾根までは踏み跡を辿ってすぐでした。

ここは706mピークから北に延びた尾根で、そのまま登って行くと810m+ピークに出ました。スギの植林で地面は枝で埋め尽くされています。このあとも尾根は植林が多く、歩くのは容易でした。819mピークから西に折れて、いったん740m+の鞍部に出ますが、この付近は細い尾根で、いきなり深く尾根に切り通しのような切れ目があってびっくりしました。地形図では平坦そうですが、意外と上り下りがあります。しかし大部分は植林なので楽に歩けました。

834mピークを過ぎると伐採地があり、北側の展望が開けました。目の前は赤西川の北の1106mピークですが、竹呂山や三室山も見渡せます。写真は1106mピークと三室山です。標高850m近くまでは伐採地が続きますが、尾根の南側は植林なので、伐採地のシダや草の中はほとんど通らずに済みました。この後も植林が続きますが、980mピークに向けては急勾配の斜面でした。しかしピーク付近はブナの林で、癒されました。少し下ってから、またきつい坂を登ると1000m超の尾根に出ますが、ここもブナの林です。あとはひたすら尾根を登って、竹呂山の頂上に出ました。

休憩してから、カンカケ峠に下山しました。これは2011/08/31と同じルートで、この尾根の美しさは定評があります。今回は道を間違えることもなく町界を歩いて峠に出ましたが、どう歩いても峠近くは藪っぽくなります。あとはカンカケ林道を歩いて原不動滝まで戻りました。

カンカケ林道は波賀町のあちこちの観光地図に載っていますが、カンカケ峠から千種側は通行できないだけでなく、峠までも荒れ気味です。知らずにドライブに行く人がいてもおかしくないので、ちょっと心配です。じっさい下山途中に大型バンに出会って、原不動滝への道を聞かれました。

展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「西河内」です。

2011年9月6日火曜日

登山道で登った船木山


船木山や駒の尾山といった岡山県と兵庫県の県境に並ぶ山々は、兵庫県人としては宍粟市側から登りたいものです。という訳でもないのですが、北側から船木山に登りました。このルートの方が、後山からダルガ峰に連なる尾根を縦走するのに便利だからです。

千種町から北に走り、鍋ヶ谷渓谷に入ってちくさ高原方面に良い道を走り、鍋ヶ谷林道の入り口に車をとめて林道を登りました。林道の入り口には鍋ヶ森神社奥の院まで3.5kmと書かれており、石碑もあります。鍋ヶ森神社は鍋ヶ谷渓谷にある神社ですが、今は「元鍋ヶ森神社鎮座地」という石碑が立っているだけです。ちょっと登ると分岐があって、西に行く道がありましたが、これは駒の尾山への最短の登山道のはずです。こちらには行かず、林道をさらに歩きました。この林道は最初は水流で大きな溝ができていたり、荒れた感じですが、少し歩くと砂利道で歩き易くなりました。良い気分で林道をひたすら歩くと、「船木山登山口」の標識がありました。「後山登山口」もあります。ちょっと見には道が良くわからないのですが、確かに登山道がありそうなので、登り始めました。

道がなければすぐに急斜面を登って尾根に上がるのですが、さすがに登山道は谷を奥まで行って、楽な勾配で尾根に出ています。この谷道は荒れ気味でマーキングも失われつつあり、しばらくすると辿れなくなるかも知れません。尾根に出ると道はしっかりしています。植林が多く、作業道を登山道に整備したようです。チシマザサが茂っているなと思ったら、尾根に出ました。40分ほどで登れました。林道の入り口で見た鍋ヶ谷国有林の説明看板によると、もともとこの登山道は鍋ヶ谷渓谷から谷を伝って登る「鍋ヶ谷コース」という登山道だったようです。

出てきた場所は船木山のちょっと東なので、まず後山に行ってきました。それから西に尾根を歩きました。ササが強烈に茂っていて、道が整備されていなければ歩けない尾根だと思います。道はとても良いので、ルンルン気分で歩けましたが、地形図を全く見なかったので途中の粟倉四等三角点を見落とし、鍋ヶ谷山も気づかずに通り過ぎてしまいました。駒の尾山の手前は広々したササの草原(?)となっています。コンクリートの避難小屋を過ぎて駒の尾山山頂に出ました。山頂はよく整備されていますが、宍粟市ではないので宍粟50名山の碑は立っていません。写真は駒の尾山から後山方面を撮ったものですが、これだけチシマザサが茂ると道が無ければ歩けません。聞くところによるとチシマザサは何十年かに一度花をつけ、一斉に枯れるそうですが、目撃したいものです。

駒の尾山からは北に尾根を縦走しました。これも良い道で、ここまで良い道だと他のルートを考える気になりません。1211mピークから急な坂を西向きに降りると、鞍部(大海里谷)には「駒の尾登山口へ」の標識がありました。これを降りても周回ルートになりますが、もう少し歩きたいのでさらに北に歩きました。その北には大海里四等三角点のある山があり、急登を予想していたのですが、なんと縦走路はこの山に西側を巻いて行ってしまいました。というわけで、この三角点も見落としました。

ダルガ峰の手前には大茅スキー場への分岐がありますが、「ちぐさ高原」に向かうと少し急登があって、ダルガ峰(峰は「なる」と振り仮名が付いています)山頂に出ました。この付近はとても気持ちの良い場所ですが、光が入ってくるのは西側の植林が伐採されているためのようです。東側は自然林です。この後はちくさ高原スキー場へ緩やかな植林地帯を降りて行きました。植林と自然林の境界を歩く付近はとても良い雰囲気でした。スキー場に出てからがちょっと問題で、どうやって降りたらよいのか分からなかったので、適当にゲレンデを降りて行ったのですが、途中からススキが茂った急斜面になってしまいました。スキー場がこんなに急斜面だとは思っていませんでした。やっぱり山の方が歩き易いという結論で、ちょっと林の中に入ったりしながら、道路まで降りました。

実は最初は鍋ヶ谷林道の終点まで行って登るつもりだったのですが、登山道があったので普通の登山になりました。なお、鍋ヶ森神社奥の院は見損ないましたが、林道の終点にあるようです([1])。これを読んで、終点まで行かなくてよかったと思いました。チシマザサは強敵です。

展望 ★★★
藪山度 ☆☆☆
地形図は「西河内」です。

2011年8月31日水曜日

三室山・竹呂山・カンカケ越


このコースは[1]とほぼ同じです。最近このコースを歩く人が増えたのは三室山から竹呂山の間が整備されたからですが、この縦走ができると楽しいので、さっそく歩いてみました。

登山口は三室高原です。川沿いに道を歩くと途中で林道の延長工事をしていました。この谷は東斜面の倒木処理が済んだようです。「三室山登山口」の「山頂まで70分」は90分に書き直されていました。尾根コースを登り、登山道が谷から離れるところで「千種川支流 河内川源流」の表示が気になりました。岩塊流のような植林で面白そうなので登って行くと、植林の上の方に「千種川支流 河内川源流地点 瀬戸内海まで 約68Km」という表示がありました(写真)。しかしここは植林の中で、源流の谷はずっと東です。

源流の谷を見に行って、登山道に戻ろうと思ったのですが、かなり植林を登っており、ここからいきなり尾根に登れないか試してみようという気になりました。しかし三室山はチシマザサの群生で有名です。斜面が笹に覆われていたらどうしよう、と思う間もなく笹薮に突入しました。チシマザサの茎は強いので、押しても簡単には動きません。斜面に下向きに生えているのを押しのけて登るには相当の腕力が必要でした。しかも非常に急勾配で、悪戦苦闘しました。最終的には登山ルートの鎖のある岩場に出てきましたが、こんな無茶はしてはいけません。

三室山山頂には三室山二等三角点(1357.98m)があります。展望を楽しんだ後、竹呂山へ縦走しました。縦走路の入り口には何の表示もありませんが、すぐに分かります。チシマザサを切り分けてあり、分かりやすいルートになっています。しかし既に所々ではササが両側から倒れこんでトンネル状態になっており、頻繁に手入れしないとすぐに元の状況に戻りそうでした。にわか雨の後で、ササの根で滑りがちでしたが、難なく1198mピークに達しました。この付近はもうササは無いのですが、そのためにコースを誤って西側に降りそうになりました。東に尾根を降りると、「竹呂谷」という道標の立っている植林の鞍部に出ました。竹呂山登山の谷コースでしょう。ここから植林を登ると竹呂山です。中山三等三角点(1129.21m)があります。周囲は展望こそありませんが良い雰囲気の雑木林で、西側は植林です。

竹呂山からカンカケ越までの縦走記録は例えば[2]にもありますが、歩き易く気持の良い尾根歩きとなります。ほとんど迷う所もありません、が、972mピークの南の960m+ピークは間違って東に降りそうになりました。最後も南西に行って950m+のピークに出るべきところを、雨が降っていたのであせって900m付近から真南に林道へ降りてしまいました。おかげで最後は非常な急斜面を降りる羽目になりましたが、幸いに切り通しではないので林道に降りられました。「カンカケ」の由来は「願掛け」でしょうか?

この林道(カンカケ三室林道)は、峠のところに西側は「一般車両進入禁止」であるという札が下がっていますが、じっさい自動車が通れない崩落箇所がたくさんありました。しかし展望はすばらしく、笛石山から後山までが美しく見えますし、林道が沿って走っている谷(地形図では足谷川、看板では高羅川)は深く、周囲の植林は美しいものです。途中の看板では、平成18年度の事業でこの付近を整備したようですが、林道はその時以来荒れ放題という感じでした。また、谷が分岐した北側に藤ヶ谷林道が新設工事中でした。この林道歩きは楽しめましたが、カンカケ越から県道72号線まで1時間もかかりました。車まで戻るにも更に30分以上かかりましたから、[1]のように一つ北の谷を降りるのが正解かも知れません。

途中で何度かにわか雨に降られましたが、楽しめました。竹呂山からカンカケ越までは別の機会にして、竹呂山から下山するのが登山としては標準的でしょう。

展望 ★★★
藪山度 ★☆☆ 登山道を登れば問題ありません
地形図は「西河内」です。

2011年8月27日土曜日

北から登る宍粟の深山


宍粟50名山の深山(ふかやま)には、2010/09/04に岩上神社から大回りして登りましたが、今回は北から登れないか試してみました。入り口は国道29号線沿いの上小野で、「県指定大栃ノ木3km」などと書かれた看板が立っています。舗装道路を登って行くと道が狭くなり、小野川にかかる深山橋を渡ると、未舗装道路への分岐があって「通行不能 路線名・上ノ波賀線 理由・巾員現象1.0m 箇所・これより先」という看板が立っています。その反対側に「大トチの木これより1.2km」と書かれた杭と、深山国有林の看板があります。これは地形図の破線道への分岐です。この付近には川側の草むらの中に小さな祠がありました。さらに舗装道路(林道上城線)を登ると林道への分岐があり、「黒尾山登山口」の標識と「県指定文化財とちの木」の説明板がありました。これが地形図の実線道への分岐です。ここから黒尾山に登ることは可能ですが、かなりの道のりだと思います。

さらに林道上城線を登ると別荘地に入りました。地形図上では林道は別荘地で終わるので、川沿いの破線道が始まるところで登山支度をして登り始めました。この道は林道沿いに表示されていた地図では遊歩道となっていますが荒れており、そのうちに消えてしまいました。しかたなしに斜面を登ると別荘地の道に出てきたので、それをさらに上流へ歩くと、行き止まりに滝がありました。これが上城の滝でした。この日は水量も多く、立派な滝でした(写真)。

最初の予定では川沿いに西に歩き、地形図で破線道だけになった付近から南のゆるやかな尾根を登るはずでした。しかし上城の滝の両側は非常に急な斜面で、川沿いには越えられません。斜面を登って滝を巻いて登るしかないのですが、北側の斜面は別荘地まで戻らないと歩けそうもありません。結局南側の斜面を登ることにしました。水量の多い川を思いっきり飛び越えて、植林の斜面に取り付きました。林道に立てられていた看板によると、この付近では間伐材を斜面に水平において「土留工(どとめこう)」としています。ここの急斜面にもそのような活動の跡があり、作業道らしいものを見つけ、木に掴まってシダの生えたじめじめした斜面(看板ではシダが生えることを「林内植生の回復」と呼んでいます)を登り、滝につらなる岩の上に出ました。

ここからは尾根登りです。最初は非常に急な岩場の植林を木に掴まって登りました。徐々に勾配が緩やかになり、植林が終わって自然林になりました。そのうちに標高630m付近で東側の尾根から鹿避けの金網が登ってきました。西側の尾根と合流する680m付近は植林です。760m付近で東からの尾根と合流しましたが、ここは枝打ちされていない間隔の詰まった植林で歩きにくく、金網沿いの作業道を登りました。金網が無くなると、作業道は消えかけた踏み跡になってしまいました。周囲は藪です。道だったと思われる灌木の隙間があるのですが、左右から灌木の枝や棘のある蔦が延びてきており、ひどい藪漕ぎとなりました。この状態は30分近く続きました。850mを越して平坦になっても藪は薄くなりません。なんとか歩き易くなったのは880m付近からです。東側の谷の植林からは、道が上がってきていたかも知れません。最後は登山道と合流し、山頂に着きました。深山三等三角点(907.74m)があります。滝から直線では1kmですが、1時間半ほどかかりました。

ここからは縦走です。南深山への道標があるのでそれに従って南に植林の尾根を歩きました。途中の鞍部には岩上神社への下山道もありました。南深山は標高916mで、深山よりも高いのですが、深山同様に展望はありません。その先は登山道はありませんが植林の尾根を歩き、920m+のピークに出ました。ここがこの連山の最高点なのですが、伐採した木の転がっている、広い割には魅力のないピークでした。この付近はずっと植林なので展望はありませんが、木々の間から引原川方面が見えました。908mピークを過ぎると尾根はなだらかに下降してゆきます。この尾根は一宮町と山崎町の境ですが、その町界に沿って植林を南に降りて行きました。788m地点の南を通って、歩き易い植林を降りると道がありました。地形図の破線道です。

この道はしっかりと作られたものですが、それでも草が生い茂っていたり倒木があったり、水が流れていたりで、気楽に歩ける道ではありません。むしろ植林の中をもっと南東に行って、林道に出た方が楽だったかも知れません。破線道で谷沿いを降りると、やっと林道がカーブする地点に出てきて、ほっとしました。異臭がするので何かと思ったら、林道わきのネットに絡まった鹿の死体が腐っていました。この先は歩き易い林道を降りました。途中で破線道に乗り換えることも可能でしたが、見たところ荒れていたのでやめました。さらに降りて行くと「県指定文化財 大トチの木 約120m下る」という標識がありました。行ってみようとしたのですが、背丈を越す草が茂った急斜面で、足元もおぼつかないのでやめました。破線道で見に行くのが正解と思います。

このように深山に北から登ることは可能でしたが、とてもお勧めはできません。北からなら、葛路峠経由で斎木から登るのが正解でしょう([1])。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★★★
地形図は「安積」です。

2011年8月24日水曜日

植松山の西の山


千種町付近のどの山に登っても気になるのが、植松山の西にそびえる山です。どこからでもよく見えますし、標高は1000m以上あるのですが、地形図に名前が載っていませんし、登山記録も見当たりません。こうなると、登ってやるしかないか、という感じです。

しかしこの山は裾が広く、その割には緩やかな尾根が見当たりません。また、植松山までの縦走を考えているので、千草町あたりから登ると帰りが大変です。そこで植松山への登山路がある谷から登ることにしました。429号線に「植松山登山口」と書かれた大きな看板があるので、そこから真北に登って行くと、害獣除けの扉がありました。ここに車をとめて、歩き始めました。

林道は舗装されており、地形図どうりに大きく曲がっています。岩野辺第1配水場の銀色のタンクを過ぎるとユンボが二台置いてありました。その先の西側の斜面は大きな石があって面白そうですが、急勾配です。林道をさらに歩くと川を東に渡る橋があります。それを渡らずに、西の谷から降りてくる水流を渡った所から登り始めました。この尾根は最初は非常に急峻で、木につかまりながら登りましたが、徐々に緩やかになりました。ほとんどが雑木林で倒木も少なく、適度に岩場もあって座れる石もある、私にとっては理想の尾根でした。植林には作業道がわずかに残っていますし、雑木林にも踏み跡がときどきありました。急勾配なので何度も休みましたが、上を見上げると常に木々の間に空が見えるので、元気が出ました。

ほぼ1時間登り続けると、主尾根の900m地点に出てきました。伐採された木と、折れた木、倒れた木が転がっていますが、地面にはシダが生えており、南側の展望が広がります。ここからは尾根歩きですが、倒木やシダで歩きにくい所もありました。1029mピークも林の中で、「山」と掘られた標石があっただけでした(写真)。登頂記念の板でもあれば山名も分かるかと思ったのですが、結局植松山以外のピークには何も見つけられませんでした。

時々南の岩野辺川方面が見えていたのが、1052mピークの手前あたりから北西の千種川方面も見えるようになりました。この付近にはワイヤーロープがたくさん落ちていました。1052mピークは藪で、54番の標石があります。このあたりまでと、その先の1030m+付近は広々とした植林です。1060m+ピーク付近は尾根は藪っぽくて北側に降りて歩いたりしていましたが、1109mピークは再び植林になりました。またシダやアシビが多くなり、76番の標石のある1150m+付近から植林になります。そして、波賀町と千種町の境界の尾根に出てきました。ここから1114mピークを通って植松山の北までは、ほぼ植林ですが、倒木が多くかなり荒れています。全体に暗くじめじめしています。北側からは伐採の音が聞こえていました。少し歩くと尾根に出たので、植松山からヒルガタワに向かう尾根かと思ったらそうではなく、さらに尾根を登ると、やっと荒尾山やヒルガタワが見えました。

この尾根はササに覆われていて、道は北側の植林についています。マーキングがあるのですが、できれば尾根のササを少し刈って道を付け直してもらえると展望を楽しめながら歩けると思います。この日は霧が濃かったのでその必要もなかったのですが。

植松山に着くと、あとは「尾根コース」で下山しました。ピンクのマーキングが目印ですが、全般に道標などは登山用に立てられていて、下山では戸惑うところもありました。前日に大雨が降ったので、小河内の滝も水量が多くて迫力があるだるうと思ったのですが、濡れた岩の上を歩いて下山するのは嫌だったので尾根コースにしました。ところが尾根コースでも谷に降りてから川を渡るところは水量が多く、完全防水ではない登山靴で渡るのはとても苦労しました。結局かなり上流で渡って、シダと倒木の斜面を降りてコースに戻りました。雨の後で水量が多いためか、滝をあちこちで見ました。特にコンクリートの林道に出てから、道路脇をちょっと上がると祠があり、その川向いには垂直の滝がありました。

登りがいのある山ですし、尾根も気持ちよく歩けました。名前を付けてあげたいものです。

展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「西河内」です。

2011年8月22日月曜日

笛石山・後山・おごしき山と河久保三角点


千種町から北に行くと、松ノ木公園と呼ばれる場所があります。どこにも公園とは書いて無いのですが、トイレがあり、100円で40リットル汲める行者霊水があります。ここから後山に登るコースはよく知られていて、なおさらここに書くこともないのですが、最後におまけをつけて一周してきました。西大峰と書かれた鳥居をくぐると板馬見峡谷に入りますが、この林道の名前は河久保線です。すぐに水のパイプが峡谷の地下を抜けて行っています。これについては、帰りのところに書くことにします。笛石山への登山口は二つ目の橋の所で、登山口と書いてあるのですぐわかります。なお、林道は2009年の台風でかなり荒れたようですが、現在は後山の登山口の手前までは車で行けるようです([1])。

笛石山への登山道については、特に書くことはありません。谷沿いに登り、斜面を登って608m地点へ伸びる尾根に標高700m付近で合流します。あとは植林ですが、伐採の後なので、道が付けられていなかったら登る気にならないような所です。猫石に寄って千種の町と近くの山々を眺めました。この石は伐採地の真ん中にあるため、町からでもよく見えます。形は猫には見えませんが、笛石と字が似ているから猫石なのでしょうか。猫石から山頂へまっすぐ登りました。笛石三等三角点(894.62m)があります。

笛石山からは西に尾根を縦走です。後山までは2時間近くかかりますが、岩場もあって意外と楽しめる尾根です。後山への「一般コース」と合流し、さらに1253m地点で主尾根と出ると「行者コース」と合流します。そしてササをかき分けて登ると後山山頂です。小さな祠と、後山三等三角点(1344.56m)があります。この山には板馬見山、西大峰、教霊山、行者山といろいろな名前がありますが、山岳信仰の対象だったからでしょう。松ノ木公園には「神変(じんべん)大菩薩」の碑がありますが、これは山岳信仰の開祖ともいえる役小角のことです。

後山からはおごしき山(大甑山)に縦走です。すぐに北側の展望が広がりました。ササが延びすぎて歩くのに邪魔です。おごしき山は「平成之大馬鹿門」が立っているのですぐ分かります。巨大な石のモニュメントで、ヘリコプターで運んできたという話を聞いたことがあります。さらに下ると松ノ木公園への下山コースがありますが、こちらには行かず、そのまま尾根を下りました。コースからはずれるととたんに藪になるのではと心配していたのですが、意外とそうはなりません。植林は伐採した木を避ければ歩けますし、雑木林も藪というほどではありません。ちょっと下ると共同アンテナの残骸がありました。

意外と歩き易い尾根ですが、アシビの藪になっている947mピークから東側は要注意です。北東に降りなければならないのですが、見通しがきかず、尾根の分岐が多くて迷います。植林地帯なのでっコースの修正は割と容易でした。正しい尾根は気持ちの良い植林です。この後三角点のあるピークへの登りは、やや藪っぽくなりますが、登れば気持ちの良い植林です。河久保四等三角点(822.38m)があります。周囲は広々とした植林です(写真)。

この後もしばらくは植林が続きます。特に標高700mを切った付近は比較的平らで広々としており、暗いながらも美しい植林でした。この後も注意深く松ノ木公園に向かう尾根を降りました。岩の多い所も少しありますが、ほとんどは植林で急斜面はありません。問題は最後で、千種水力発電所に向かう水路に出てしまいます。実際そうなったのですが、この部分の水路はコンクリートで覆われているので問題はありません。しかし水流がパイプに入って渓谷を潜るところでは一旦覆いが無くなるので、ダイナミックな水流を見物できました。あとは水路の保守路と思われる道で降りると、公園から入ってすぐの所に出てきました。

標高差1000mを6時間ほどで一周できました。河久保三角点へは寄り道ですが、尾根歩きの好きな方にはこちらの方がお勧めと言えます。

展望 ★★★
藪山度 ★☆☆
地形図は「西河内」です。

2011年8月20日土曜日

波賀町のゴソロ山


山の名前は[1]で知りました。国道29号線から429号線が西に分岐する波賀町上野の付近から西の方角に見える、アンテナの立っている山です。上野の東側の城山に登った時(2010/08/27)から気になっていました。午後から雨の予報だったので、ショートコースとして登ってみました。

起点は波賀町安賀ですが、ちょっと迷いました。この山には南北にそれぞれ林道があるのですが、とっかかりになりそうな375mピークの通信搭への道が分かりません。とりあえず北側の林道を西に歩くと、「林道名古城線」の標識の先に建物がありました。ケーブルがたくさん引き込まれているので見に行くと、NTTドコモの基地局でした。その脇に植林に入る扉があったので、ここから登ることにしました。ちょっと荒れ気味の植林の中を、NTTドコモの黒いプラ階段を登って行くと、携帯電話の通信搭に着きました。この通信搭には特に道路は来ておらず、機材は北側の植林を伐採して引き上げたようです。

ここからは尾根伝いに登りましたが、この付近は地形が複雑で、明らかに人の手が入っています。城山に登った時にも見かけた石垣が斜面に作られており、ここも放牧場だったようです。少し登ると東からの尾根に合流して展望が広がりました。東と南の方角が見渡せます。ここからはヒノキの植林ですが、歩き易くなりました。この尾根にはケーブルが敷設されていますが、ところどころ地上に出ている所があって増幅器が付いており「安賀テレビ」と書いてありました。共同アンテナの名残りでしょう。これは山頂まで続きました。木の道標のようなものも立っているのですが、木の種類が書いてあるところを見ると林業目的のものでしょうか(写真)。「一の谷」「瀬戸ノ奥」などの地名が見えます。材木を切り出して運んだ跡も残っており、植林としての機能を果たしているようです。

気持ちよく植林を登って行くと、安賀山三等三角点(545.72m)に着きました。周囲は伐採されていますが、展望はありません。ここからもCATVのケーブルと一緒に植林を登りました。曇りで湿度も高く、地面も濡れていましたが、それでも楽しめる尾根歩きでした。頂上にはソフトバンクの通信搭とNHK波賀テレビ中継放送所、それにアンテナの付いていない高い柱が一本立っています。1時間ほどで登れました。

山頂へは通信搭の保守道路が西から来ているので、雨が降っていたらここから保守道路で下山しようと思っていたのですが、まだ降っていなかったので東に尾根伝いに下山しました。こちらの尾根にもかつてはケーブルが敷設されていたようです。木の標識もありますが、字が消えていて読めません。全体にこちらの尾根の方が荒れています。それでも歩くには不都合はありません。ほとんどは植林です。609m地点を過ぎて標高550m付近に来ると尾根は岩場になりました。雨が降っていたので大半は南側を巻いて歩きましたが、ほぼ水平の岩場が続き、西を除く全方向が見渡せました。この後はだんだん急勾配になりますが、踏み跡があるところが多く、共同アンテナの残骸もありました。440m+の小さな藪っぽいピークを過ぎるとますます尾根は急になり、木につかまりながら足元の良い所を探して降りる必要がありました。滑落の可能性もあるので、あまりお勧めできない下山ルートです。最後は急斜面の植林を降りると川があり、民家の間を抜ける道があって、扉を抜けて道へ出られました。

全行程2時間ほどですので、ほどよい足慣らしという感じですが、天候が良くて乾燥していれば気持ちの良いハイキングが楽しめるでしょう。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「安積」です。

2011年8月14日日曜日

長谷から足尾山周辺を一周


播但線の寺前のひとつ北の駅は長谷です。ここは犬見川が市川に合流するところで、長谷ダムや砥峰高原への道が分岐するところです。ここから足尾山の周囲の山を一周して来ました。ただし、足尾山にも足尾滝にも、残念ながら寄っていません。

起点は長谷郵便局の裏山にしました。鹿避けの金網がこの山をがっちりと取り囲んでいますが、郵便局の東に、県道39号線の山側に道があります。これに沿ってお地蔵様が二つ置かれており、二つ目の所に山に入る扉があります。ここから登り始めました。植林の作業道で急斜面を登り、一息ついたあたりに長谷小学校から道が登ってきていました。道しるべがあって、山の方は「東の林間広場へ」となっています。おかげでこの先は遊歩道を歩けました。次の分岐には「谷筋ルート」への標識があり、さらに「城山(見張所跡)」への分岐から登るとベンチがあり、ここが城跡のようです。地形図の362mピークになります。この先は遊歩道はありませんが道があって、さらに登ると「赤田城跡」という標識がありました。赤田というのは、この山の東の集落です。ここは、標高400mを越した付近でしょうか。

この後も植林の中を快調に登りました。450m+ピークを過ぎた次の鞍部は西側が伐採されて網が張られていました。正面に2011/06/14に登った高峰が見えます。600mを越して北に歩くようになると、少し倒木が増えてきました。しかし問題無く歩けて、大河内線7鉄塔に出てきました。周囲が伐採されており、眺望は抜群ですが、日差しが強いので早々に北の植林に逃げ込みました。付近には6や8の鉄塔への巡視路への分岐もあるのですが、急勾配の植林の中の道で、辿るのは難しそうでした。

この後はむしろ歩き易くなり、850m+の尾根に出て西に歩くと、足尾四等三角点(898.57m)に着きました。周囲は伐採されていますが、展望はありません。三角点は尾根の十字路にありますが、ここは西に歩きました。少し歩いてから尾根を北向きに降りました。このあたりは暗い植林で、ほとんど目標がありません。伐採された木やシダを避けて植林を歩くと、不思議な場所に出てきました。910m+付近は、植林の間の広い空間で、このあたりの山に時々ある空の見える空間です。ここから更に植林を歩くと、今度はもっと不思議な場所に出てきます。植林の中に草が生えていますが、シダなどではありません。どうやらここは沼地らしく、高山植物のような草が生えていました(写真)。その西の暗い植林を登ると、966mピークのある尾根に出てきました。少し荒れた尾根ですが、両側は植林です。

ここからは下山です。尾根を南に歩きました。倒木があって草が間に生えており、尾根を歩けない場所もありました。巻いて歩いて通り過ぎると、あとは問題無く歩けました。急斜面もありますが、尾根ははっきりしています。植林と雑木林とが交互に現れる尾根ですが、意外と道ははっきりしています。一番間違いそうだったのは、880m付近で尾根が分かれる場所で、ここは右(南)に行かねばなりません。810mピークは植林と雑木林の特徴の無いピークですが、ここから南東に尾根を降りると、まだまだ尾根が続きました。主に雑木林の尾根を降りましたが、植林になると作業道の名残がありました。そして、突然岩場になると、大河内線4鉄塔が立っていました。かなり危険な場所に立っており、西側は崩落していますが、岩場なので大丈夫でしょう。

ここからは関電の巡視路で下山しようと思っていました。5鉄塔に向かう道は足尾滝のある谷に降りるはずで、あとは谷沿いに降りる計画でした。しかし5鉄塔に向かう巡視路はすぐに急斜面に消えてしまいました。しかたなしに尾根に戻って、尾根伝いに南に降りることにしました。最初はあまり問題無く降りられましたが、最後の標高差100mくらいはシダが密集して生えている植林でした。シダが生えていないのは間伐された倒木の上だけですが、徐々に伐採された木も見えなくなりました。しかも急斜面なので、とにかく地面が少しでも見える場所を選んで降りました。急斜面なのでかなり危険です。最後は道路の上に出ましたが、法面は降りられません。道路に沿って歩くとところどころに扉がありましたが、結局林道の入り口まで行って、道路に出ました。この森は「県民緑税の活用(平成18年度整備)」となっていますし、この森は「野生動物育成林整備」となっています。なおこの林道には「足尾の滝 1.8km」と書いてありました。

4時間半歩きました。登りは距離は長いのですが、あまり急なところは無く、暑い中でも気持ちよく歩けました。山の上は平坦で、不思議な光景がいくつも見られました。下山は関電が巡視路を整備してくれることを期待しましょう。足尾山と足尾滝には、別の機会に行ってみたいと思います。

展望 ★★☆
藪山度 ★★☆
地形図は「長谷」です。

2011年8月7日日曜日

前之庄三枝草の裏山


暑い日だったのでショートコースと思って前之庄から北に延びる尾根を歩きました。この尾根の北側は地獄鎌尾根から七種薬師に通じる尾根の西尾根となっています。登り口は三枝草の三枝草サンホール向かいの、獅子舞で有名な八幡宮です。神社の東に道があり、それを溜池の方に行くと墓地に上る階段がありました。墓地から更に扉を開けて山に入りました。なお、神社の西にある扉からも登れると思います。

この山は手入れの悪い植林という感じで、尾根の中央は歩けませんが、少し巻き気味に踏み跡を探して登りました。ようやく草が減ってきて植林らしくなってきたと思ったら、南から道が登ってきていました。どうやらこの山をお遍路に仕立てた方がおられるようです。さらに登ると「不動尊」「下山道」という標識があって、東に下山道があり、北に山を登ると岩をくりぬいて安置された不動尊がありました(写真)。他にもう一体仏像があり、その右の岩は天照大神宮となっていました。神仏混交のころからの信仰と思われます。ここからは前之庄市街が良く見えました。

この先はまた藪山登りとなります。消えかかった踏み跡を辿ると、ぬた場や共同アンテナの残骸があり、岩が多くなると290m+ピークに出ました。周囲は雑木林です。急斜面の北側を降りると、紅白に塗られた播磨線86鉄塔が立っていました。下にはススキが茂っています。この先はますます藪がきつくなりました。踏み跡はあって、赤テープのマーキングもあるのですが、マーキングの間があきすぎていて藪を通り抜ける道が分かりません。240m+の小さなピークの後、次の240m+ピークで方向を完全に間違えて、藪をかき分けて北に降りてしまいました。間違いに気がついて東にトラバースし、小さな谷を渡って尾根に登りましたが、この付近のシダ藪は非常に強固で、踏み跡があっても枯れシダや杉の倒木に妨げられて身動きが取れません。30分以上シダ藪と格闘していました。ようやく尾根に戻ると良い道があり、南に戻って調べました。道は尾根の東側に付けられているようですが、シダや倒木に負けて見つけられない場所もあると思います。

この付近からは、七種薬師とそこから南に連なる岩場がよく見えました。しかし尾根はシダで覆われていることが多く、踏み跡どうりに歩けるとも限らず、疲れる尾根歩きでした。250m+ピークにはぬた場が、その次の260m付近にもぬた場がありました。周囲に泥が跳ねているので水浴び場であることが分かります。西側の展望が得られる場所もありました。最後は290m+付近で下山路を見つけました。ロープが張ってあり黄テープのマーキングがあります。ここからは東の溜池に向かって下山しました。ここでもシダの多い尾根を降りましたが、マーキングが的確に付けられており、迷わずに降りられました。

本当はもっと北の岩場まで行って、岩ケ谷三角点あたりから西側に降りたかったのですが、この付近の山は道のないところを歩くのは得策ではないと判断して、東に降りました。牧場の臭いが苦手なので、本当は降りたくなかったのですが、さすがに藪漕ぎには疲れました。無理に北に進まず、送電線の巡視路(未確認)で降りてしまうのも正解だと思います。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★★
地形図は「前之庄」です。

2011年8月6日土曜日

荒尾から登る植松山


千種町の植松山には西側の谷から登山道があります。東側の荒尾から延びる谷から登れないか試してみました。

荒尾の集落を抜けるとすぐに林道荒尾線に入ります。しばらく行くと鹿避け扉があるので、そこに車をとめて歩き始めました。この林道はずっと舗装されており、扉を開けて車で走ることもできます。雰囲気は典型的な植林の林道で、「作業道荒尾・室谷線開設工事」が行われていましたが、これは地形図の破線道よりも北寄りです。登山の起点としたのは、林道が二回目にS字ターンしている所の尾根です。もうひとつ南の尾根には820m+にピークがあり魅力的なのですが、そのピークの先は標高1000m付近で尾根がはっきりしません。今回登った尾根は割としっかりと山頂近くまで続いています。

S字ターンのところで林道に分岐がありました。分岐は目指す尾根の南側を巻いて登って行くので、期待を持って歩き進みましたが、すぐに谷で終わってしまいました。そこでしかたなしに尾根の先から登り始めました。急勾配の植林を木につかまりながら登って行くと、作業道を見つけました。古いものですが、谷側を丸太で縁どりしてあるために崩落せずに残っています。作業道なので尾根をまっすぐ登って行くわけではなく、西側の谷沿いに登って行きます。しかし伐採した木の転がっている植林よりも歩くのはずっと楽でした。標高800m付近まで来ると、数段の階段のあとで左右に道が分かれました。左に行ってみると谷の奥に入っていき、さらに谷を丸太橋で渡って南の方に行っていました。これでは登山にならない可能性があるので、逆に右へ行くと、尾根をぐるっと回って、北の谷の方に降りて行っています。しかたなしに尾根の中央付近で尾根筋に乗りましたが、この付近は荒れた雑木林なので歩きにくくなっています。800m+に少し平らな部分がありますが、これも雑木林です。しかしこれを抜けるとまた植林に入り、急勾配ではありますがぐっと歩き易くなりました。

この後は休みながら植林を登り続けました。標高差で約300m登り1100m付近まで来ると、少しなだらかになりました。そして1130m付近で植林は終わり、ササの茂みの中を登ることになりました。灌木もあって見通しが効かず、意外と苦戦しましたが、我慢して登ると植松山山頂に出てきました。金属製の祠と植松山三等三角点(1191.05m)があります。「展望地」となっている方向が、苦労して登ってきた方向です。この日は霧で展望は皆無でしたが、晴れれば素晴らしい眺めでしょう。林道から登り始めて1時間半でしたから、標高差500m以上を思えば難しいルートではありません。

ここからは荒尾山まで縦走しました。稜線を歩きたいのですが、ササが茂っていて歩きにくいため、少し西側に降りて植林の上端を歩くことになります。時々稜線まで登ってみましたが、霧であまり展望が無いので植林を歩くのが正解でした。北の1190m+ピークを過ぎて尾根が東に曲がるとササの間に道が付けられており、快適に歩けました。尾根がちょうど東西に走っている1140m+の鞍部には池があります。この周囲は木が生えておらず、霧も晴れてきたので南向きの展望を楽しめました(写真)。このあたりの稜線は細い尾根なので楽しめる山歩きです。1160m+ピークも1171mピークも藪っぽい場所ですが展望があります。1171mピークはヒルガタワと呼ばれるようですが、タワというのは峠のことなので、ちょっと不思議です。この後も細い尾根が続き、岩場もあって楽しめますが、マーキングを確認して歩かないと尾根の分岐があります。960m+の鞍部まで降りて、きつい坂を登ると、やっと先週来た岩野辺四等三角点(1078.65m)に出てきました。もうひと登りして、荒尾山(1108m)に到達です。

あとは下山ですが、なるべく短距離で荒尾林道に出ることにしました。あまり南に行ってから谷に降りると、川を渡るのが難しそうだったからです。荒尾山から南に尾根を歩き、1090m+の小さなピークを過ぎて植林の中を下り、1000m付近まで降りたところで西の尾根に向かいました。この尾根は踏み跡もほとんどなく、手入れもされていませんが歩くのにはさほど問題はありません。かなり急で標高はどんどん下がっていきます。最後の非常に傾斜のきつい場所は植林なので、木や倒木につかまりながら、枝打ちされて地面に積もっている枝の上を慎重に降りました。谷は狭く、渡ると植林に作業道があり、それを通って林道に出られました。登り始めた地点から100m程でした。

登りに使った尾根は意外と歩き易く、ちょっと整備すれば登山道になるでしょう。下りの尾根は最後が急すぎるのでやや不正解です。川を渡っても構わないのなら、[1]で登りに使っているルートが正解でしょう。ハエと蜂の多い山だというのが印象でした。

展望 ★★☆
藪山度 ★★☆
地形図は「音水湖」「西河内」です。