2007年3月11日日曜日

大蔵山ダイレクト

大蔵山は,龍野の西,大成池の南にある標高520.1mの山です。この付近では一番高い山ですが,大成池まで自動車で上がれるので,そこから歩けば途中まで遊歩道もあり,さほどの登山ではありません。しかしそれではつまらないので,南斜面を真っ直ぐ登ってみることを思いつきました。

登り口は,揖西町中垣内の井関三神社にしました。大倉山から南東に延びた尾根の南端に位置しています。この神社の奥宮は亀の池から新池の間の遊歩道の近くにあるので,ご存じの方も多いでしょう。2000年の歴史を持つ神社だそうで,8月14,15日には嘉吉の乱で滅亡した赤松一族を弔う「さいれん坊主」という盆供養が行われているそうです。

神社を登り口に選んだのは,神社の裏から山に登る道が延びていることが多いからですが(山の神にお祈りしてから山に入るのは,自然な行為です),この神社の場合は道が見つかりません。しかも動物避けの柵があります。この時はたまたま柵を修理している場所があったので,そこから尾根に向かって無理に登り始めました。

この付近は雑木林で,部分的にはシダが生えている場所もありますが,登り易かったと思います。ちょっと登ると枯れ木を三本立てかけてインディアンの家のような三角形にしたものが北側斜面の上にありました。何の目的のものか,よく分かりません。ここはまだ170mくらいの高さですが,北の集落や亀山がよく見えます(写真)。下からこの三角形の木も見えるでしょう。

この後は分かり易い尾根が続いており,気持ち良く歩けます。すぐに送電線の鉄塔があり,西播線41です。的場山が見えます。しかしここはまだ270m,的場山を見上げています。登りは続きます。

道というほどのものはありませんが,行く手を阻む藪もなく,そのうちにこの付近ではおなじみの数字が白いタイルで埋め込まれたコンクリートの標石が見られるようになります。そして,登り始めから1時間半ほどで頂上の三角点に到着です。

下山は大成池からの登山道を下り,南の林間広場に降りてカリヨンを鳴らし,溜池から南東に走る破線道を歩いて井関三神社に戻りました。この道も途中に鉄塔があり,良く整備された歩きやすい道でした。

全体の感想としては,結構楽しめる,というところです。よく探せば,分かり易い登り口があるだろうと思います。

展望 ★★☆
藪山度 ☆☆☆