2018年11月25日日曜日

北から登った神河町の日和三角点

この三角点は寺前から県道8号線を西に走り、小田原川を遡った宮野の北にあります。2009/11/07に宮野の方から登っていますが、今回は北から登ってみました。登り口は宮野から山をぐるっと北に8号線で回った所で、横瀬橋で小田原川を渡る手前です。扉があって短い道があるのですがその奥に関電の巡視路の札があります。本当なら赤い札に火の用心と書いてあるはずなのですが、真っ白になっています。これはStreet Viewで見つけました。ここから巡視路で登ろうという作戦です。さすがに巡視路は歩きやすく、急斜面を斜めに登っていき、すぐにかわいらしい南小田支線三鉄塔に着きました。ここで巡視路が終わっているとパニックなのですが、幸いその先にも巡視路がありました。次の鉄塔は巨大な播磨北線ニ九鉄塔です。この先の巡視路は白い札の位置が紛らわしく、ちょっと見つけにくかったのですが、黒いプラ階段が落ち葉に埋まっていました。非常に急な斜面なので助かります。この先は巡視路を見失ったのか、藪っぽい斜面を登り、ひどい藪になったと思ったら、播磨北線ニ八鉄塔に出ました。東にちょっと展望があります。ここからは尾根の西側斜面に巡視路が作られており、鉄塔に降りていく形になっています。しかしそのまま歩くと西に行き過ぎると思って(実は西に歩いて尾根にある鉄塔まで行ってから尾根を登った方が楽だったと後で思ったのですが)、尾根に上がることにしました。尾根を真っ直ぐに登るには藪がひどかったので、少し巡視路を歩くと作業道のようなものが尾根に上がっていくので、これを使って登りました。茨の道でしたが、尾根に出ると植林で、急斜面でしたが登り続けました。植林なので間伐した木がたまに邪魔なだけで、時間はかかりましたが、主尾根に上がることができました。最後は真っ直ぐ登るのは急すぎたので少し西に寄りました。

ここは2009/11/07に歩いていますが、記憶はほとんどありません。840mピークも特に特徴はありません。しかしその東は2009/11/07に「倒木多し」と書いているように大倒木地帯です。9年経っても事情は変わっていません。前に比べると木の枝は減っていて、代わりに倒木の間にシダなどが茂ったような感じでした(写真)。足元が見えないのは困ります。南側に抜けると倒木のない場所があって、そちらをなるべく通りました。倒木地帯を抜けると再び植林で、たまに紅葉もあります。そして日和四等三角点(606.55m)に出てきました。今回は秋で葉が落ちた木が多いので、木の間に北側の人家が見えました。三角点からの下りは、北側の尾根にしました。ちょっと急な所もありますが、意外と降りやすく、鞍部に出て、藪を登り返して461mピークに上がりました。後は東にひたすら尾根を降りましたが、ここも植林が多いので問題なく、最後は墓所に出たので扉を抜けて外に出られました。大正解の下山でした。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「長谷」です。

2018年11月23日金曜日

遠阪峠の南の山

遠阪峠は山東町と青垣町の堺にある峠で、今は朝来市と丹波市の市堺ですが、昔は但馬と丹波の国境でもあったと思われます。いまは北近畿豊岡自動車道の遠阪トンネルが作られていますが、峠を通っているのは国道427号線です。普通車310円のトンネル通行料を節約したいのか、意外と通行量は多いようです。しかし峠にあるホテル好楽園は廃墟と化しています。単に閉まっているというだけでなく、vandalismというのか、建物のあちこちのガラスが割られています。ガラスを割って売れるものは何でも持っていったのかも知れません。心霊スポットではないと思いますが、かつてこのホテルに泊まった楽しい思い出を持っている人達にはつらい光景だと思います。

ホテル跡から東に歩くと丹波市の看板があり、ここが峠です。峠の南側は急斜面ですが、木に掴まって登ることができました。植林の作業道を探して急斜面を登ると、東側から道が上がって来ていました。峠の東側から歩いて来られるのですが、峠から登ることに意義があったと納得しました。その道から黒いプラ階段で小振りな佐治養父線一一ニ鉄塔へ上がれます。ここから尾根を登ると、日蔭四等三角点(497.13m)がありました。名前とは違って切り開きで陽が射しています。603mピークの付近からは東側にネットが張られており、その向こうは藪です。西側はほぼ植林でした。その先の620m+ピークには、お地蔵様がありました(写真)。峠でもなくお地蔵様が置かれるには不思議な場所なので、どこかから移されたのかも知れませんが、後ろの石積みの上に載せられていたのかも知れません。ちょっと和田山方面が見えて、柴三等三角点(662.35m)に着きました。

柴三角点からは東に尾根を歩きました。植林もありますが落ち葉を踏んで歩ける所も多く、倒木もなくて気持ち良く歩けました。653mピークからその北の650m+ピークへは一度鞍部に降りますが、ここから西の谷は木が倒れていて航空写真でも地面が見えています。鞍部からは谷は見えませんが、逆にこの鞍部は西の尾根からもよく見えていました。この先も落ち葉を踏んで歩ける尾根で、気持ちよく歩けました。地形図で630m+のやや広く平らな場所がありますが、尾根の分岐が多くて迷いそうでした、さらに東に歩いて600m+には木の生えていない場所があり、人工的な感じがしました。このあともさらに尾根を東に歩き続けました。だいたい自然林で、落ち葉で滑りやすい場所もありました。そして400m+くらいの所で南に降りましたが、ここはなんとなく傾斜が緩いというだけで、はっきり枝尾根と分かるわけではありません。しかし勾配はさほど急ではなく、楽に降りられました。最後は金網の扉が2回あって、非常に急な斜面を降りると、今出川親水公園に出てきました。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「矢名瀬」です。

2018年11月18日日曜日

北から登る智頭町の櫛浪三角点

この三角点は山頂ではなく、しかも2017/07/17に来ています。その時は東に降りてしまったので、今回はそのときに歩かなかった三角点の北側の山を歩いてみました。

どこから登り始めるか悩みましたが、樽見集落に山に入る道があったので行ってみました。谷に入っていきますが、すぐに東に斜面を登る道があるので上がっていくと、少し登れましたが終わってしまいました。そこからは作業道の名残を探しながら急斜面を登りましたが、最後は名残も無くなってしまったので、無理やり木に掴まって登りました。足元の土が割としっかりしていたので、危険ではありましたが問題なく登れました。標高差100m以上を頑張って登ると、ようやく楽になって、西の谷の方から作業道が上がってきていました。この付近はやや平らですが、小屋があったので行ってみると、小屋の横の祠があって不動尊と書かれていました。中は見ていませんが、ここは尾根の突き当りで下は急斜面ですから、神様を祀るには適切な場所でしょう。

不動尊からは植林を抜けて登りました。気持ちの良い山です。特に歩きにくいところはありません。標高720m+あたりには長い尾根がありますが植林されています。その突き当りの手前は自然林で、ブナがきれいでした(写真)。830m+まで上がり、それからしばらく再び急勾配を登ると櫛浪三等三角点(916.73m)に着きました。前回は夏で気が付かなかったのですが、木々の間に千代川沿いの集落が見えます。

下山は830m+まで戻り、西側の尾根を降りました。暗い植林は避けて、なるべく明るい自然林の中を落ち葉を踏んで下山できるようにしましたが、この尾根の西側斜面は植林が多く、植林と自然林の境界を歩くような感じになりました。ときどきGPSで位置を確認して、谷に降りないようにしました。最後は植林を通って420m+の細い尾根に出たのですが、ここが意外と岩の多い細尾根でした。しかもその北の端は地形図ではなだらかですが、急斜面を降りる必要がありました。降りてくると、谷の両側の道の合流点でした。東に向かう道は舗装されています。あとは福原へ舗装道路を歩きました。

登りは駒帰の近くからの方が楽かも知れません。4時間弱の行程でしたが、標高差は500mほどありますので足腰は鍛えられます。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「坂根」です。

2018年11月10日土曜日

八頭町の伊呂宇山

地形図を見ると、鳥取県の若桜鉄道八頭駅の南に伊呂宇山という山があります。名のある山、ということで登ってみました。八頭駅に向かって延びている尾根の先は急斜面で周囲に人家もあるので、少し西に行ってから地形図にある道に入りました。墓地の脇を通るとすぐに小さな六地蔵があり、その付近から西側の尾根に登りました。斜面には木材運搬用と思われるレールがありました。尾根は植林ですが、少し登ると背の高い竹が生えています。幸い藪はたいしたことはなく、倒木をまたいで登り続けました。いかにも里山という雰囲気で、下草はなく倒木だけが障害物でした。主尾根に出て247mピークに行くと、宴会の跡のようでした。どうして宴会をしたかというと、この先のやや細い尾根がかつては松茸山だったからのようです。きっと豊作だったのでしょう。この細尾根も倒木はありますが切り開きが続きます。地形図で破線道が北東から上がって来ている所には、少し溝を掘ったような道があり、これが地形図どおりに尾根を登って行きます。そして地形図どおりに西に水平に行ってしまうので、それとは別れて尾根を登り続けました。相変わらず倒木以外には障害物の少ない尾根が続きます。植林もあります。そして大きな岩があって、勾配がきつくなっていきます。これは地形図から予想していましたが、そんなに大変な急勾配でもありません。周囲の紅葉を見ながら標高を上げていって、標高600m+の主尾根に出ました。ここからは平らな尾根ですが、伊呂宇山に登るところは急勾配です。登り切ると山頂で、岩渕三等三角点(696.74m)があります。山名のプレートも建てられています。北側の展望が木が伸びて遮られています。

下山は尾根を西に歩きました。ちょっと切り開きのある678mピークまで来て、北に尾根を降りました。この付近には赤い布のマーキングがあり、こちらの尾根にも付いています。じっさいこの尾根は切り開きがあって、よく歩かれているようです。勾配も急なところは少なく、登りにも最適という気がしました。茂田四等三角点(433.95m)の少し上に木が伐採されているところがあって、標高は低いながらやっと展望が得られました(写真)。三角点から降りていくと、徐々に藪っぽくなりましたが、最後は尾根裾を巻く道があって、道路と平行にしばらく歩いてから道路に降りました。あとは舗装道路で戻りました。

いかにも里山という感じで、紅葉もきれいでした。

展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「因幡郡家」です。