2021年7月31日土曜日

千種町西河内の池田三角点から県境へ

 


一昨日(2021/07/29)には池田から池田三角点を通って池田林道で下山しました。今日はその先の尾根を目標にしました。登り口も池田の西の木地山付近で、地形図では池田林道が山を一周して降りてくる場所です。地形図の破線道は軍人さんのお墓の横にありますが、入っていくとすぐに終わってしまいました。旧段々畑の石積みに沿って東に行くと道がありました。これが地形図の破線道かも知れませんが、これもすぐに終わったので、谷沿いに小道を登りました。石積みがあり、保安林の看板によるとこの付近は笹ヶ谷と言うようです。道は消えがちで、そのうちに倒木が谷を埋めていました。倒木の向こうの谷は歩けそうでしたが、谷は狭くなるので林道なしで歩くのは難しいと判断して、東斜面を登りました。急斜面ですが最初は植林で足元はしっかりしていました。途中で作業道が二回水平に走っていましたが、その上は自然林となりました。木に掴まらなくても登れる尾根で、2021/07/29に歩いた主尾根に出ました。少し北に歩くと、池田四等三角点(904.37m)に着きました。歩き始めてから40分ほどでした。


2021/07/29と同様に北に尾根を歩き、池田林道に出ました。林道を少し北に歩き、谷の奥でターンしている所からまた東の尾根に上がり、962m地点を過ぎ、林道の尾根を登りました。植林なので歩きやすい尾根で、ときどき東側の展望もありました。標高1100m付近からは急勾配になりましたが、木に掴まらなくても登れました。しかし1150m付近で県境に近づくと、笹が増えてきました。県境に着くと木は少なく、笹の草原となりました。東から南に展望があります。踏み跡は無いと言って良いと思います。背丈より高い笹もありますが、かき分けられない訳ではありません。ただしチシマザサは曲がっている方向と進んでいる方向が合っていないとかき分けるのは困難です。枯れたチシマザサの太い茎が残っているので怪我をしないように注意しました。もう少し背の低い笹やシダは押し分けて歩けました(写真)。この尾根からは北側の山も望めました。1199m付近には「しそう天空回廊 峰越峠~三室山ルート」の札がありました。1199mピークは木が生えており、赤く塗られた「山」の標石があります。ここからは西の方向も望めました。


1199mピークからは南西に尾根を降りました。こちらもしばらくは笹薮で、踏み跡があるような気がしましたが、あまり続きません。それでも我慢して降りていくと、標高1100m付近からは笹が減り、そのうちに植林になりました。やや急な斜面を降りて、古そうな草の生えた林道に出ました。しばらく林道を歩いて少しずつ降りて行き、目指す尾根に乗って、広々とした1015mピークを過ぎて降りていきました。しばらく自然林の尾根が続きましたが、標高920m付近で、少し荒れ気味の林道に出ました。これでも下山できそうでしたが、そのまま尾根を降りました。この付近からかんな流しの跡なのか地形が読みにくくなりました。荒堀四等三角点(894.38m)は見落としそうな小さなピークにありました。この先は複雑な地形を降りました。下りなので尾根にはこだわらず低い部分も歩いたのですが、見通しが効かず、方向を間違えることもあって、何度か方向を修正しました。変な方向に行くと急斜面もありますし、天児屋川に出てしまう可能性もあります。起伏の多い斜面を降りて、最終的には谷に降りてきました。すぐそこに「たたらの里学習館」がありました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「西河内」です。



2021年7月29日木曜日

千種町西河内の猿毛・池田三角点

 


これらは千種町西河内の、後山の北のあたりにある三角点です。千種川から少し北に入ると池田の集落があります。空き家になっている大きな家が数件あり、その間から池田家の墓地に行き、そこから山に入りました。植林ですが、地形が明らかに変で、かんな流しの跡だということが明らかです。地形図では平坦なはずの尾根を歩くのですが凸凹が多く、平坦ではありません。少し北に歩くとコンクリート製の祠が置いてありました。さらにアップダウンしつつ北に歩くと、猿毛四等三角点(611.89m)という面白い名前の三角点がありました。このすぐ北に害獣避けのフェンスがありましたが、扉がありました。


ここからも、しばらくかんな流しの跡が続きますが、徐々に岩が増えてきます。尾根の地面も砂地になってきますが、周囲の地形は相変わらず起伏に富んでいます。急な斜面もあります。標高710m+のピークへの尾根は細く両側は急斜面ですが、これが人工のものかどうか、判断できません。さらに北に行くとメートル単位の岩が増えてきますが、ふと見ると東の方には石垣がありました。なんとなく神社の跡のような気がするのですが、他の石も一部は崩れた石垣かも知れません。この付近からさらに急な斜面を標高差100mほど登ると、なだらかな植林となります。暑い日でしたが風もあって良い感じでした。少し歩いて池田四等三角点(904.37m)に着きました。西側は植林、東側は自然林という尾根です。(写真)


植林の尾根が続きます。自然林もあり、なだらかで楽に歩けました。途中に意外と立派な大岩がありました。そして地形図の林道に出ました。西側は深い谷で、林道の東側は急勾配で下がっていました。この林道で池田まで戻りましたが、地形図の破線道とは少し違う所もあり、ほぼ谷の西側に作られていました。自動車で通れる状態ですが、奥の方ではおそらく水流でできたと思われる溝や岩もあるので、普通の車では無理でしょう。かんな流しの跡も、もちろんありました。これは池田林道という名前のようで、途中に空山の登山口もありました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「西河内」です。



2021年7月25日日曜日

西粟倉村の知社から知社三角点

 


この山には2016/09/10に筏津から登っていますが、今回は知社から登って尾根を北に歩くように計画しました。知社公民館の先に小道があって墓地に登っていきます。それを登り続けて斜面を上っていきました。急斜面ですが問題なく登れました。しばらく自然林を登ると西からの林道の終点がありましたが、使えそうもないのでそのまま登ると植林になりました。500m+の細長いピークも最初は植林でしたが、北側は自然林の細尾根でした。そのまま自然林の尾根を北に登り、東側からの植林の終点からまた植林になり、その北には航空写真にも見えている立派な林道がありました。法面を降りて登って北に尾根を歩くと、同じ林道が西から折り返して来ていました。展望が良く、山頂の鉄塔も見えていました。ここからは植林の急斜面ですが、足元は割としっかりしていました。標高660m付近には、今にも落ちてきそうな大きな岩がありました。さらに急斜面を登って、やっと知社三等三角点(768.47m)に着きました。林の中です。すぐ東に高い鉄塔がありますが、3本の柱からなる細いもので、三方向からワイヤーロープで固定されています。アンテナと追われるものは横に3本ののびた棒だけです。高さは50m近くありそうでした。何の説明書きもありません。(写真)


山頂から西に尾根を歩きました。最初は林道がありましたが、すぐに折り返してしまいました。植林が多いので歩きやすいのですが、少しわかりにくくなってきたところで、2016/09/10に下山に使った林道に出ました。花崗岩を削って尾根を南北に横切っています。法面は登れないので、一度北に降りて行ってから登り返しました。この西の650m+の尾根はジグザグに曲がっており、多少迷いながら歩いて、植林の700mピークに着きました。意外とアップダウンがありました。この西は2016/08/16に歩いておりほぼ植林で、多少アップダウンしながら戸川四等三角点(767.9m)に着きました。上面がやっと地面に出ている程度で、見落としそうになりました。


あとは南に知社と本谷の間の峠を目指して植林の尾根を歩きました。徐々に急斜面になり、西側に林道もありました。峠の北の植林はとても美しかったのですが、道路のコンクリートの法面の上に出ると困ると思って、西に林道を降りました。実際にはコンクリートの法面は西に行くと切れていたので、これを探せれば降りられそうでしたが、コンクリートの法面は注意が必要です。あとは旧道を通って知社に戻りました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「古町」「坂根」です。



2021年7月23日金曜日

美作市の竜王山と赤松山

 


美作市の南東、滝宮ダムの北の付近にある山です。県道46号線からのアプローチが難しく、地形図を見ても地図を見ても国貞へ入っていく道がよく分かりません。適当に走っていたら着きましたが、天神社の北から入るのが正解で、河会川を遡って農道に入ります。登山開始は尾根の先の急斜面を登りましたが、登ると倒木の多い藪でした。少し歩くと植林になって道ができて歩きやすくなりましたが、長くは続きません。最初は方向を間違えて違うピークに行ってしまいましたが、方向を改めて尾根を歩き、谷を渡って平坦地を歩いた外れに竜王山四等三角点(401.7m)がありました。ここから西の尾根は倒木が多いのですが、自然林の倒木なので通れないということはありません。作業道もときどきありますが、倒木があるので尾根上を歩きました。有刺鉄線が張ってあるピークを過ぎると作業小屋の残骸がありました。2年前[1]とは違って完全に倒れていました。ここからも作業道を歩き、倒木の多い林を抜けて、林道に出ました。この林道は未舗装ですが幅が広く完璧なものです。しばらく歩くと、西への分岐があり、その北側が赤松山でした。赤松山というくらいで松茸山らしく、荷造り紐で囲まれていました。ちょっと中に入って海田二等三角点(416.64m)を見てきました。


さらに作業道を北に歩き、西に曲がる所で東側に向かいました。こちらにも細い道があります。この道はしっかり作られていますが、地形図の破線道とは少しずれているようで、時々見失いました。こちらも荷造り紐が張り巡らしてあります。道は尾根から外れていることが多いので尾根上にあがってみましたが、相変わらず倒木の多い林でした。地形図の破線道は尾根から東に降りていきますが、実際には南東に向かう尾根にも道がありました。この道は倒木もありますし、ときどき不明瞭になりますが、長く続きました。ただし最後の斜面には道はなく、適当に降りて溜池の端に出てきました。


倒木や木の枝は邪魔ですが、藪というほどのものはありません。標高差100m程度で時間も2時間ちょっとの里山歩きでした。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「林野」です。



2021年7月22日木曜日

大瀬谷川から大段

 


2021/06/23は若桜の小船から大段に登りましたが、今回はその時の下山コースで登って西隣の尾根を降りようと計画しました。小船から大瀬谷川沿いの道を登っていきました。2021/06/23の逆コースでだいたい様子はわかっており、道路の終点から荒れた道に入りました。しかし、しばらく登って行くと道に水が流れており、どこを歩いたら良いのかわからなくなりました。とりあえずわかりやすい尾根があったので、それを登ってみました。非常に急な尾根ですが、この尾根と谷川の距離は近く、地形図の破線道はその間に描いてあることが分かりました。破線道の場所は急斜面でこの時は道があるわけなどないと思ったのですが、後で調べてみると2021/06/23には実際にこの急な斜面を横切ったようです。尾根を少し登ってしまって、降りる気はしなかったので、そのまま登ってみることにしました。地形図で見る通りに非常に急ですが植林なので足元はしっかりしています。時々休みながら登って行き、1時間ほどかかって主尾根まで登り切りました。


主尾根は植林でとても気持ちよく歩けます。中原二等三角点(1075.02m)は植林の中にあって、見つけるのに少し手間取りました。さらに植林を登っていくと、標高1085m付近でユンボを目撃しました。戸倉峠から来ている林道を延ばしているようでした。この林道に車で入れればこの付近の登山はとても簡単になります。そのまま登って1152mピークまで行きました。ほとんど植林を抜けて行けましたが、ピーク付近は木がなく笹が茂っています(写真)。笹はともかく枯れたネマガリタケが邪魔で危険でした。木陰でしばらく休んで下山を開始しました。


登ってきた尾根を引き返し、細い尾根に入りました。歩きやすい尾根で、時々作業道もありました。884mピークを過ぎて、標高800m付近は少し急斜面でした。ここを過ぎて786mピークから南東の尾根を降りました。急斜面の植林なのですが、地面が乾いて小石が多く、滑りやすいので疲れました。これでずっと下山するのは辛いと思っていたら、林道の終点が現れました。ありがたく林道を歩かせていただいて下山しました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「岩屋堂」です。



2021年7月17日土曜日

山崎町川戸から登る禅師山

 


この山には2008/03/29に南から登っています。今回は北の川戸から登りました。とは言っても道があるわけではなく、まず林道に入ってみましたが登っていく気配はないので、すぐに植林の斜面を登りました。踏み跡があればそれを登り、なければ適当に斜面を登りましたが、シダ藪はなく、枝を少しかき分ける程度で登れました。植林はすぐに終わりましたが、なだらかになってくると栗の木が増えてきました。今日のコースは全体に栗の多い山でした。336mピークも普通の里山という感じです。藪はほぼ無くて、アップダウンはありますが、380m+の主尾根に着くと、さらに楽な尾根歩きになりました。しばらく南に歩くと「尾根ルート」と書いた標識があって、ここが登山ルートだとわかりました。北の217m鞍部から来ているのでしょう(ということは、川戸から鞍部まで歩いて尾根を南に歩けばずっと楽だったはずです)。さらに南に道を歩くと小振りな山崎線五鉄塔があり、さらに南には巨大な紅白の播磨線五六鉄塔がありました。その南には禅師山廃寺跡(養法寺)があります。豊臣秀吉の長水城攻めの時に消失したと伝えられているそうです。平地がありますが500年も前の廃寺なので基石かもしれない石がある程度で、あとは五輪塔の先端らしい石がありました。鐘掛松株跡という杭があって、直径は2m(?)、昭和14年に枯れたとなっています(写真)。その南は一段上がってまた平地があり、尾根道をたどると禅師山への分岐があります。そちらに行くと関電の北向きの宇原反射板があり、それを過ぎて西に歩くと禅師山です。宍粟50名山の標識があり、北に展望があります。宇原四等三角点(434.07m)もあり、宇原無給電中継所は金網で囲われていますが中はジャングルになっていました。


下山はまず反射板から主尾根に戻り、北に取って返して分岐から戸原小学校への道標の方向に行きました。これは2008/03/29と同じルートですが、そこ頃にはこのような道標はなかったと思います。少し西に歩くと禅師谷コースへ分岐がありますが、悪路とか危険とか書かれています。地形図から見ても禅師谷が荒れていることは予想できるので素直に尾根コースを降りると、展望地があって送電線越しに山崎の町が眺められました。この先は長い尾根ですが、急なところにはトラロープが張ってあることもあり、歩きやすい道でした。南向きの展望地もありますが、場所によっては道が不明瞭な所もありました。最後は戸原小学校の裏の忠霊塔に出てきて、宍粟50名山の禅師山登山口がありました。この山はここから登るのが正解のようです。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「安志」です。



2021年7月3日土曜日

三森の大谷山・三ツ森三角点

 


この山は2008/04/29に歩いています。13年経ってどうなったか見に行きました。前回とは歩く方向は逆にして、安志姫神社から登り始めました。道があってよく整備された山で、「子どもの山」という看板がありました。確かに子供が自由に遊べそうな山です。そのまま北に尾根を歩きました。特に障害物はなくて、歩きやすい尾根でした。少し歩くと溝口線五〇鉄塔に出ました。西側が伐採されていて林田川沿いが望めます。この先は巡視路ではなくなり、266m地点を過ぎてから少し急斜面があって421mピークに着きましたが、それほど急な斜面ではありません。更に少し登って470m+地点に着きました。ここは西側が伐採されていますが、見えるのは南の安志でした。


この先で尾根が東寄りになっても歩きやすかったのですが、大谷山三角点に近づくと北側にネットがあり、ネットの向こう側はジャングルでした。ネットの南側も藪になって歩きにくくなりました。ジャケツイバラが多いので要注意です。大谷山四等三角点(510.71m)は前回見たようにネットの下にありました。前回はこの付近から北に展望があったようですが、今はジャングルの隙間から垣間見える程度です。ネットの南側も伐採した木が転がっていて歩きにくく、ひどい藪でした。ネットは580m+の尾根が終わる付近で北に折れ曲がっていましたが、その東も藪でした。南側の植林がまだ歩きやすいので歩いていたのですが、結局東に向かう細尾根に向かわざるを得ず、藪に突入しました。伐採された木の周囲にジャケツイバラなどが生い茂っており、地面が見えない所が多く、苦労して藪を抜けました。南の植林は急斜面ですが、降りるつもりであれば谷に降りるのは可能だったと思います。東に向かう細尾根は藪で覆われており、ここは南の植林を通ったほうが楽だっただろうと思います。植林も間伐した木とシダなどの下草があって歩きやすくはありません。結局地形図にある実線道は確認できず、南の植林を抜けましたが、東側は藪なのでなるべく西側を歩き、510m+ピークに上がって藪っぽい尾根を南に進みました。ここも東側は藪なので尾根の西側を歩きました。徐々に藪は楽になりましたが、登って来た西側の尾根に比べると藪の多い尾根でした。しばらく南に歩くと、中播磨県民局の菅生反射板があり、明神山がよく見えました。さらに藪を少し歩くと、ちょっと切り開きがあって三ツ森三等三角点(467.98m)に着きました。


前回はうすづく峠の方からこの三角点に登ってきましたが、今回は西に下山しました。三角点から急斜面を降りて平らな尾根を歩き、南に下りました。植林が多いので割と歩きやすい尾根で、時々急になったり岩があったりしましたが、特に困った覚えはありません。標高280m+で南側下に林道が見えましたが、遠回りになるかも知れないと思ってそのまま尾根を下りました。最後は少し急になりましたが、作業道の跡もありました。ネットも何もなく、道路に降りられました。


13年間放置されると伐採地がジャングルになるという見本だと思います。山登りとしておすすめできるのは最初の470m+までです。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「安志」「山崎」です。