2006年6月10日土曜日

高長三角点

兵庫県立ゆめさきの森公園の通宝寺山縦走路は,尾根を完全に縦走しているわけではありません。この尾根には高長,糸田,寺村の三つの三角点がありますが,高長は公園には含まれていません。

高長の三角点に行くには,杉之内と高長を結ぶ道路から尾根に登らねばなりません。杉之内から歩いていくと,この部分は切り通しになっていて,取り付きが難しそうです。しかし,峠を過ぎて高長の側に行くと,地形図にはありませんが,道路の南から少し山に入ったところに小さな溜池があります。この土手を左手に行って藪を抜けると尾根に登れます。この溜池には大きな蛙がたくさんいて,ちょっと驚かされました。 この辺りの尾根は植林されています。例によって倒木が多く,乗り越えたりくぐったりを余儀なくされますが,歩けないわけではありません。峠から南に小さな尾根を登り,大きな尾根に乗ると,後は割と楽に歩けます。展望はたまに高長と,その向こうの山の通信塔が見える程度です。

高長の三角点(写真 354.6m)には何か特別なものがあるわけではありません。周囲はひたすら静かな藪です。このあと南に尾根を歩くと,地形図の331m地点の近くとおぼしき辺りで,公園の遊歩道と合流します。ここからは遊歩道を歩きます。柵の付いた岩場を通り,「らくだの背中」と名付けられた長い尾根を歩きます。途中で東側に降りる道がありますが,杉之内から山側に歩いた辺りに弥勒寺へ行く古い道しるべがあり,ここへ出てくるのかも知れません。

寺村の三角点まで歩くと,南側の道路に降りる道を探さなければなりません。又坂に出てバスに乗りたかったので,東に延びる尾根を忠実に辿りました。間違えずに降りれば,峠のコンクリートの低い切り通しの上に出てきます。

ゆめさきの森公園は,さすがに公園だけあってあちこちで展望が楽しめました。尾根の北と南の端は,蛇足のようなものですが,完全縦走という満足感のためには避けられません。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆