2007年9月22日土曜日

福崎の大倉山から一周

福崎と言っても半分は香寺町で,姫路市かも知れません。登り口は才加ゴルフ場からちょっと東に行ったところで,「ようこそ大倉山へ」という登山口の表示があります。山頂(385m)までは30分ほどですが,きつい登りです。南斜面ですから,夏はあぶられて大変だと思います。途中に休憩所が設けられていますが,ベンチは壊れたのか無くなっています。シダが伸びすぎて道が見えなくなっている場所がありますが,山歩きに慣れた人なら見失う可能性は無いでしょう。

大倉山山頂は木が切られて展望が良いのですが,その分だけ日陰ありません。ベンチがまだ一つは残っていました。ここには三等三角点もあります。ちょっと休んで北の尾根に向かいます。東向きの道をちょっと降りると分岐があって,北向きの道が続きます。良い道ですが,若干倒木があります。ほとんどの倒木は処理が終わっていますが,道を塞いでいるものがあり,乗り越えるか潜るかしなければなりません。このまま気持ちよく歩いていくと,下りになって,鶴居支線10という鉄塔に降りてしまいました。ここは降りずに尾根伝いの道に進む必要があるのですが,尾根には倒木があって道を塞いでいるため,良い道を選ぶと鉄塔に出てしまいます。これは先人も書いておられました([1])。

この後はいくつかアップダウンがあって,峠山四等三角点(322m)に達します。関電の巡視路になっている部分もありますが,その割りには倒木があり,乗り越えなければなりません。尾根道ですから,間違った尾根に進まなければ方向ははっきりしています。峠山三角点には2003年1月1日の大柿さんの赤いプラスチック板がまだ残っていました([2])。

車を登り口に置いてきたので,南を目指します。この尾根についてはほとんど情報が無かったのですが,道の無いところはありますがきつい藪は少なく,倒木も少なく,十分歩けます。途中から荷造り用のビニール紐が稜線に沿って張られています。尾根の西側は植林,東は雑木林で,松茸が雑木林で採れるのでしょう。登山口にも松茸シーズンの登山はご遠慮下さいと書いてありました。

松茸を取りに来る人がいるということは,登山道があるということなので,それを探します。319m地点から南東に延びる尾根があり,ビニール紐もこちらに向かっていたので(写真),そのまま尾根を降りていきました。途中から東向きの尾根に乗り,最後は東に付き出した尾根の所で道は消えていました。この付近にも空き缶やペットボトルは落ちているので,人が登ってきていることは間違いないのですが,道が見つかりません。

あきらめて南の植林を降りようかと思っていたところ,北に降りる道を見つけました。東端のピークに登り返す前に北に道がありました。これは明らかに人がたくさん通っている道で,途中の木にはビニール袋が下がっており,中には空のペットボトルがいくつも入っていました。この道は最後は急な植林の中を谷に降りますが,倒木が多く,急斜面なので困りました。しかも降りたところは北側のじめじめした谷で,倒木が多く,降りたことを後悔しました。しかし,少し倒木を乗り越えたり潜ったりしていると,沢沿いの石だらけの道に出てきて,あとは溜池(地形図の南側の溜池)に出ました。地元の方はどの道で登っておられるのでしょうか?

この尾根を通らず,もっと南の尾根を歩く方が,傾斜はずっと少なくて楽かも知れません。次回はそちらを試そうと思っています。しかし,松茸の季節は避けねばなりません。

展望 ★☆☆ 藪山度 ★★☆

2007年9月9日日曜日

間違った道で登った黒谷三角点

黒谷三角点は,山崎から国道29号線で姫路に帰ってくるときに,安志から林田川沿いに走るときに東に見える山の上にあります。かなり険しい山ですが,高圧線が通っていることと,山の北側の沢に道があるようなので,登れるのではないかと思って行ってみました。車で29号線を走り安富町長野へ行き,川を渡ってタキロンの工場を過ぎると,右手に大きなマンションが見えます。左手は花温泉です。この付近に車を止めて,歩き始めました。

「点の記」を見ると,この谷の道を終点まで行って,そこから急斜面を登っているのですが,地形図では谷の破線道は二本あり,終点で繋がっています。北側の道はマンションの前からいきなり草ぼうぼうで,石を積んだ祠のようなものもあって山道の雰囲気が漂っているので,こちらの道を選びました。これは多分間違った道なんでしょう。

この道は幅はありますが草が生え放題です。左手に赤い「火の用心」があり,これが北側の鉄塔への巡視路の入口です。後で南の尾根から見ると,この送電線の下の木はきれいに切られていて,あまり楽しみのない登りのようでした。しかし,そこを登らずにまっすぐ行っても,楽しみがあるわけではありません。道はそのうちに終わってしまいます。地形図ではループ状に描いてあるのですが,地形図を恨んでもしかたありませんので,目の前の尾根を登り始めます。地形図で言うと,北側の破線道が南に走っている地点当たりだと思います。したがって,この付近の尾根に登る道としては最も傾斜の緩い道で,正解であったと言えなくもありません。急斜面の植林の間を登りますが,倒木もあって苦労しました。尾根に出てきて場所を確認すると,369mピークから南に進んだところにある小さな400mピークの北側でした。傾斜が最も緩い斜面を登ったことになりますが,それにしては急勾配でした。

あとは楽な尾根歩きが少し続きました。400mピークの南の鞍部は,ひょっとすると西側から道があるのかも知れませんが,明確ではありません。この辺りは馬の背のような稜線道がありますが,倒木のある場所もあり,基本的に道はありません。488mピークの前で,東に向かう尾根との分岐がありました。東に足を伸ばしたいのは山々ですが,そうすると帰って来られません。488mピークに向かいました。この辺りまでは,比較的歩きやすかったと思います

さらに尾根を西に進んで三角点を目指すと,倒木が増えてきます。斜面に降りたり倒木を乗り越えたり潜ったりして進むと,やっと黒谷三等三角点(493.8m)です(写真)。付近は当然のように藪で,展望はあまりありません。しかし,時々植林の間から北側の尾根が見えることがあります。三角点の南には広い平坦地がありました。この山の名前は,当田山というようです。

ここからは下りですが,これが大問題でした。いざとなれば北の植林を降りられるとは思いましたが,非常な急斜面で,場所によっては植林されていない場所もあるので,危険も伴います。一番楽そうなのは,平坦な尾根を北西に進み,尾根から下がったところにある送電線の鉄塔に出て,巡視路で降りるというものです。この作戦に従って西へ進んだのですが,藪と倒木が意外と厳しくて難儀しました。

へとへとになって北西へ尾根を下っていくと,赤い「火の用心」の板が二枚ありました(一枚は倒木の下にありました)。ここでは二つの低い尾根に鉄塔があり,それを繋ぐ巡視路が尾根の高い位置を経由しているのです。巡視路の内で北に向かうものを選んで降りていきます。急勾配ですが,さすがに関電の巡視路だけあってプラスチック階段がたくさんあります。ほどなく鉄塔に到達し,さらに巡視路を下ると,マンションが見えてきます。このマンションの南側は急斜面に面しており,住民の皆さんは毎日森を見て暮らしておられるようです。巡視路はまだまだ続きますが,最後はタキロンの工場に出てきました。

今回の登り方が正解であったとはとても思えません。しかし地形図を見る限りではどこも等高線の間隔は狭いので,楽に登る方法があるとも思えません。いずれ異なったルートにも挑戦したいと思っています。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★★