2006年12月23日土曜日

三日月から三原牧場へ

三日月の駅を降りると,南西に通信塔の立っている山が見えます。これが広山です。ここから尾根伝いに三原牧場まで歩くと,播磨科学公園都市に出られます。科学公園都市からは相生や新宮にバスで帰れるので,姫路からだとちょうど良い周回ルートになります。

広山には,地形図にもある通信塔の保守道路で登れます。途中に給水タンクのような施設があり,そのすぐ上に広山の三角点(207.6m)があります。通信塔は例によってDocomoと関西セルラーとJフォンの建てた3本がありますが,道路の突き当たりはこれまた例によってNHKの通信施設です。このあたりの山の通信施設は,NHKが昔に作った道を使って携帯三社が通信塔を建てていることが多いようです。

NHKの通信塔からまっすぐ先を降りると山から下りてしまうので,ちょっと道を戻ってから南の鞍部へ降り,さらに登り返します。この先三原牧場まで,道はまったくありません。とりあえず左右共に下り坂になっている場所を歩いていれば,尾根から外れることはありません。しかし,尾根が交わっているところでは,足の向くまま歩いているととんでもない方向に行きそうになります。常に方向を確認しながら歩く必要があります。

288mピークまで,間違えなければたいしたアップダウンはありません。しかし,何度も尾根を間違えそうになりました。この先も,尾根が左右から合流してくるので,そちらへ行きそうになります。288mの南のピークには古いテレビ用のアンテナがありました。周囲は植林でアンテナよりもはるかに高く茂っていますから,使おうと思っても今ではまったく役に立たないでしょう。とにかく,どのピークに行っても見晴らしはまったくありません。

尾根の倒木は植林ではなく,太い木ではありませんから問題ありません。たまに植林がまとまって倒れていることもありますが,尾根を塞いでいることはありません。写真は下莇原の三角点(282.4m)です。
三角点の後は,地形図の三日月町(今は佐用町)と新宮町(今はたつの市)の町界に沿って歩けばよいのですが,町界は地面には書いてありませんし,標識もほとんどないので困難を極めます。とりあえず三角点から南へ歩くと,ちょっと展望のあるところ(水溜まりがあった)に出ますが,ここは地形図で250mの等高線が終わっているところで,既に行きすぎです。少し戻って,町界と思われる辺りを南へ降ります。三日月町側は植林されており,植林の縁を降りました。

この先は尾根がはっきりしませんが,なんとなく町界を歩けたと思います。下莇原から弦谷の方に抜ける破線道を横切ったはずなのですが,この道はいくら探しても見つかりませんでした。いずれ下莇原から登って確認してみるしかないと思います。

258m地点を過ぎると,三日月町側は暗い植林となります。そして,ときどき重機で切り開いたと思われる道があるのですが,すぐに終わってしまいます。牧場に近づくと地形図上は実線道がありますが,この実線道も倒木があったり草が生い茂ったりしていて,歩くことすら困難な場所があります。

牧場に近づくと,大きな動物の糞が落ちていて,一瞬熊かと思いましたが,あまりに多いので馬だと気がつきました。糞を踏まないように歩くのも一苦労です。牧場に裏から入ってしまうので,大変気を遣って通り抜けました。この牧場は古いものですが,今でも開発が行われています。最後はボルカノというスパゲッティ屋の下に出てきます。

ほぼ3時間の山歩きでしたが,展望ではなく自然を満喫するにはとても良い山でした。

展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆

2006年12月17日日曜日

雨ケ岳

雨ケ岳というのは,山崎から中国自動車道沿いに西に行き,高下あたりから南に行ったところにある三角点山です。ハイキングコースなどは全くありませんが,地形図では林道が延びており,登れそうな感じです。それに,谷間を南に行くと神保という廃村があるようです([1])。

林道の登り口は,高下の中国自動車道の高架下です。この辺りでは中国自動車道の高架下に獣避けの網戸が付いていることが多く,ここもそうなっています。林道は幅が広く,舗装はされていませんが立派なものです。ここから神保への道は,途中の地図では「町道」となっており,よく整備されています。林道の終点まで倒木はありませんから,普通乗用車でも行けると思います。同じ山の南側の高丸山付近の林道とは雲泥の差です。昔はこの道を通って神保から菅野小学校まで小学生が歩いていたのでしょうか([1])?

立派な道と言っても勾配はきつく,最初の助森の三角点までは息の切れる登りです。この三角点は町道脇の藪の中にありますが,普通の四角い石ではなく,単に丸い金属のプレートを埋めてあるだけなので,探すのに苦労します。たまたま測量に使ったのか発泡スチロールの板が落ちていたので気がつきましたが,これが無ければ羊歯の中に埋まった金属プレートを発見するのは不可能でしょう。周囲は木が多く,測量に使えるのかどうか気になります。

三角点の先も歩きやすい道が続きます。そして分岐点があり,右に曲がると雨ケ岳に登れます。この分岐点の付近は手入れの良い植林ですが,地図で見ると広い平坦地があります。ここは木が植えられておらず,何らかの作業場として使われていたのかも知れません。雨ケ丘へ登っていくと,左手(東側)の植林が切られており,展望が広がります。東側は山崎の長水山あたりまでがよく見えますし,写真のように北側は菅野川が見えます。このように,この付近では現在でも植林活動が活発なようです。

雨ケ岳の三角点(490.4m)は,林道の終点から尾根を登っていった所にあります。尾根は歩きやすい雑木林です。三角点の先も本郷峠に向かって歩けそうでしたが([2],[3]),引き返して地形図で三角点のすぐ南にある破線道を探しました。この道は三日月から山崎に抜ける最短ルートと思われます。尾根から東西の道を探したのですが,西側には道らしきものがありましたが,東側は急勾配の植林で,道と言えるものは見つかりませんでした。なお,まともな道があるという報告もあります([2])が,ゼンリンの地図では西側は道がありますが東側にはありません。無理に東側に降りてみようかとも思ったのですが,後で下から見上げたところ倒木もあり,降りなくて正解だったようです。

林道を戻って谷間の町道に戻り,次は東側の464mのピークに登りました。東に行く分岐を進むと,右手に小さな砂防ダムがあり,左手にも道がありますが,まっすぐ尾根を登っていきます。ぐるっと廻って西に向かいますが,464mピークのひとつ東側のピークで林道は終わります。地形図ではこのピークの北側に林道が伸びており,それが464mピークの南に達しているはずですが,そうなってはいません。東側のピークの北側は急斜面なので,藪になっているピークを無理にでも通った方が楽です。464mピークとの間の鞍部とその北側は植林がきれいに伐採されており,素晴らしい展望が広がります。464mピークそのものは藪です。

また林道を戻って,さらに谷間の町道を南に向かいます。この辺りでは既に沢は南に流れています。しっかりした道で倒木もありませんが,両側の斜面にはところどころ倒木が見られます。しばらく谷間を進むと,神保方面に向かう破線道との分岐に出ます。破線道を進んでみたのですが,倒木がひどく,神保に行くのは断念しました。そのまま南に抜けて帰れるのなら無理をしてでも進んだのですが,車を中国自動車道の下にとめてあるので,戻ることを考えると無理をする気にはなりませんでした。(その後神保には南の栗栖池からもアプローチを試みましたが,こちらも倒木がひどくて断念しました。無理をしてでも北からアプローチをするのが正解と思われます。)

そのかわり,林道を更に東に進みました。このあたりも良い道です。林道はずっと東まで延びていますが,途中で北に行く分岐があります。これは地形図の破線道で,じっさいはこれもよく整備された林道になっています。これが434mピークの南の付近まで続くのですが,そこで突然終わっています。林道が終わるのはしかたないにしても,その先に破線道に相当する道があるわけではありません。とりあえず斜面を登ると道らしきものがあり,434mピークの東側の鞍部に達しました。

この北側は,地形図では破線道が中国自動車道まで続いていますが,この道は倒木だらけで歩けません。道といっても,両側が盛り上がった溝の中を歩くような形になっており,そこに木が倒れていると避けようがありません。結局破線道の西側の林の中を歩いた方が楽だという結論に達しました。それでも倒木が多く藪も急斜面もあり,非常に困難な下りでした。最後は荒れ果てた小さな墓地を通り,中国自動車道に出ました。地形図では少し西に神社がありますが,倒壊したらしく,瓦が散乱していました。

林業活動の活発さが感じられる道でしたが,林道からはずれると悲惨な地域だということもわかりました。神保は南からのルートもかなり悲惨なようで([1]),現状ではまさに陸の孤島になっています。

展望 ★★☆
藪山度 場所によって★☆☆~★★★

2006年12月2日土曜日

三日月の高丸山

高丸山は三日月の北にある標高536.2mの山です。地形図を見ると,添谷という集落から少し山を登ると神社があり,この北の尾根沿いに登って行けそうです。しかし,インターネットで調べると高丸山に登るには谷道の林道を使うのが一般的です([1][2])。このような場合,この尾根道が使われないのには理由があるものなのですが,例によって何事もチャレンジということで行ってみました。

神社への道はきつい登りです。息が切れてきた頃に鳥居がありますが、ここから更に長い急坂が続きます。やっと着いた神社は立派なもので,ここまでよく建材を運んだと思います。石碑には,佐用郡幕山村中山の和田乙則さんという棟梁の方が昭和6年4月に建てられたと書いてありますが,現存の建物のことなのかどうかは分かりません。

神社の裏は薮っぽいのですが,少し登ると尾根道らしきものが現れます。いずれにしても木と木の間隔が離れているので,楽に登れます。倒木は予想ほどはありませんし,あっても数が少ないので越えていけます。急斜面もありますが,普通の薮山という感じです。眺望は残念ながら全くありません。

しかし,尾根を登り詰めると印象が変わります。地形図の高丸山の標高536.2という数字の小数点の下の辺りは広い平地に見えますが,ここには植林の倒木があり,高丸山への道を塞いでいるのです([2])。写真はその大規模な倒木地帯を見て途方に暮れていたときに撮ったものです。この地点は南北の風の通り道になっており,杉の大木が大量に倒れています。木はすべて南向きに倒れているので,北側の斜面を少し降りて通りました。しかし,北斜面は非常に急な谷で,倒木がありますから,歩くのは決して容易ではありません。何度か途方に暮れたあげく,大木の幹を這いつくばって登り降りして,ようやく高丸山の斜面にたどり着きました。

あとは高丸山の北斜面を頂上までまっすぐ登りました。頂上には三角点と,プレートが一枚ありました。北から登ってきたのはラッキーでした。というのは,この後の計画は北に歩いて林道に出て添谷に戻ってくることになっていたからです。高丸山の山頂から北に向かう尾根へ出るには何の標識もない広い斜面を降りるしかありませんから,南から登ってきたら迷う可能性が高いと思います。

北へ向かう尾根道は倒木も少なく快適です。はっきりした尾根で道に迷う可能性も無いと思います。ただし534mのピークだけは別です。これは高丸山に1.2m負けただけで名前も付けてもらえず何の標識も無いピークですが,周囲に尾根が多く,非常に迷いやすくなっています([3])。南から北に行くだけなら,ピークに行かずに真っ直ぐ進めば迷うことはないのですが,ピークがあると行ってみたくなるのが人情で,来た方角を見失ってどちらに降りるかが大問題となります。

534mピークの北の尾根を少し進むと,林道のなれの果てになります。なれの果てというのは,草ぼうぼうで自動車が通れる可能性は無いからです。南北に走っているので南に向かうと添谷に帰れそうな気がしましたが,林道はしばしば山奥で突然終点になることがあるので,地形図に林道が描いてある北を目指しました。これは正解だったと思います。

この林道は山の斜面につけられていますが,その荒れ方には驚きます。倒木を跨いだりくぐったり,藪山歩きと変わりません。コンクリート舗装の上に倒木が折り重なって倒れている所もあります。しばらく歩くと地形図に描いてある林道に出ます。ここから東方面へ歩きましたが,しばらくは倒木も少なく,気持ちの良い林道歩きが楽しめました。しかし,だんだん道が怪しくなります。この林道は地形図で見る限りは添谷から登ってくるルートの延長なのですが,そちらに近づくほど道が荒れてくるのは不思議です。倒木と草をかき分けて進む箇所もあります。

添谷に向かう林道をさらに南に進むと,看板があります。三日月町が出した看板で一般車通行止めと書いてあるのですが,通行しようにも倒木がありますから通れるはずはありません。しかも,この標識から沢を下っていくと,林道は完全に倒木に埋もれてしまっています。どこが道だか全く分からなくなります。この沢はもともとは手入れがよく,片側には石積みの堤防があって林道はその上にあるのですが,倒木によって道も堤防も見えません。こんな状況が数100mに渡って続きます。通行止めの看板まで行けるのはブルドーザーか戦車くらいのものでしょう。歩くのも非常に困難で,フィールドアスレチックだと思って倒木をよじ登ったり這いつくばってくぐったりして,なんとか乗り切りました。山頂近くの倒木よりもずっと大変でした。 このあとしばらく降りると材木が積んであり,植林活動の成果が見られました。しかし,倒木の数を考えると,この山がきれいになるのにあと何年かかるのか想像がつきません。それにしても,地形図の破線道が存在しなかったり歩けなかったりすることはよくありますが,実線道が人もほとんど通れないというのは珍しいと思います。これでは登山計画を立てるのはとても難しくなってしまいます。

結論として,「倒木のため05年9月現在一般的でない」([2])というのは本当でした。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★★

2006年11月15日水曜日

桜山貯水池から城山へ お城だらけ?

姫路の西,青山の先に新日鐵が所有する桜山貯水池という貯水池があります。貯水池が建設されたのは1940年ということなので,事情が察せられます。そばには自然観察の森とか こどもの館とか,いろいろな施設がありますが,貯水池のまわりには周遊できる散歩道があります。貯水池の南側の山は一等三角点のある城山に連なっており,貯水池から城山を目指しました。

貯水池の南岸を歩いていくと(この時は秋で色づいた木が多く,貯水池も緑色できれいでした),姫路市と太子町の境界の走っている入り江があります。この付近から山に入りました。最初は境界どうりに沢を登るつもりだったのですが,地形図をよく見ると崖のマークがあるので,入り江の西南の尾根に登りました。道はありませんが,樹木の間が空いていて,さほど困難ではありません。羊歯もありますが,あまり多くありません。北斜面なので,概して植物は少ないようです。

尾根を登っていると,写真のように岩がたくさんあります。ケルンのように積まれたものもあり,人工物と思われます。桜山貯水池のまわりには,古い溜池によく見られる砂防目的の石積みがありますが,こんな高い位置にあるのも不思議なので,ひょっとして石垣か?という気がしますが,正体ははっきりしません。

途中からは赤いプラチックの杭も現れて,境界線っぽくなりますが,境界線はそのうちに東のゴルフ場の方に曲がっていってしまいます。そのまま南進を続けると,200+mの広いピークに出てきます。この付近にも人工的な石積みがたくさんあります。

難関は,この南の鞍部を渡るところで,このあたりは南斜面となり樹木の密度が増えます。さほどの急斜面ではないので適当に降りてゆきますが,藪が邪魔です。少し西に寄りすぎたため,鞍部に降りると西に流れる小川がありました。東南の植林に向かって登り返して,そのまま斜面を登っていくと,ゴミがたくさん落ちてる場所が見えました。予想どうり,ここは道路の下になっていました。不法投棄の多い山です。

道路を歩いて南にぐるっとまわって,シロヤマ49の電柱から尾根に登りました。しばらく藪っぽい尾根を歩くと,兵庫県の城山中継局,さらに一等三角点がありました。三角点の周りは眺望がありませんが,一等三角点の標石の大きさにちょっと感心しました。

さらに尾根を進んで城跡を観賞しましたが,南斜面は藪がきついので,中継局の保守用の道を降りました。途中で林に入って道路に出てしまいましたが,正しく行けばシロヤマ35の電柱に出てくるはずです。

このあと,北山にも行ってみました。こちらも城跡のようです。城山側から入っていくと,山の北側を周回する道があります。尾根へ直接出るには,採石場(採砂場?)の中を抜けます。

この付近の山は,姫路近郊の代表的な藪山と言っていいでしょう。人工物があるので楽しみがあります。他にもいくつか山があるので,藪漕ぎ覚悟で登ってみようかと思っています。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆

2006年10月28日土曜日

林田町の葛城山 先達はあらまほしき

これは山歩きの記録というより,藪漕ぎの記録です。

もと姫路市最高峰,林田町の葛城山(不動山)については,いくつかの登山記録があります([1],[2],[3],[4])。しかし,どれを見ても南の奥佐見からアプローチしています。私はバスで行こうと思ったので,西側から山田を通って行くことにしました。ここで先達の情報を無視したのが間違いの元でした。

バス停からまっすぐ東に歩いていくと山の手前に集落があり,そこで北に折れると道があります。これが地形図の破線道と思われます。これを歩いて行くとだんだんに草が茂ってきます。山側はネットが張ってあり,溜池の先に扉があってネットの反対側に出ます。この先は笹の藪になります。足下には石組みがあり,かつては道や水路があったようです。溜池が作られる前には山から水を取っていたのかも知れません。しかし現在では地形図の破線道は完全に背の高い笹に覆われています。

ついにはこの笹藪は通り抜け不能になります。写真にあるように,背の高い笹がまとまって倒れているので,押して進むことはできません。しかし,笹の下には隙間があり,匍匐前進なら可能です。この笹藪を抜ければ道がある,と信じて這いつくばってみましたが,いつまで経っても道は現れません。土は硬いので,かつては道だったかも知れませんが,笹が無くなりません。匍匐前進を続け,たまに立ち上がって周囲を見ますが,全く道は現れません。結局30分近く這い続け,服はどろどろになりました。最後にはマーキングのある道らしい場所に出たので北に進むと,沢沿いの林道になりました。この道にしても草でかなり覆われています。

この先はまっすぐ沢沿いに頂上まで登りました。途中に一つだけ葛城山への道しるべがありました。山頂には不動山三角点(478.6m)があります。ここからは東に尾根沿いの進路を取り,405mピークに行きました。この付近には数枚標識があり,それによるとこのピークは三郡山というようです。ここからは町界をたどって南から東へ降りるつもりだったのですが,古瀬畑からのバスに間に合うように急いだため,一つ北の尾根を降りることになりました。この付近は植林ですが,非常な急坂でした。しかも降りると道路との間に川があって万事休すと思いましたが,幸い渡れる場所がすぐに見つかって道路に出られました。そうそう,展望はほとんどありません。

そういえば,いくつかの登山記録には,私が笹藪をくぐった場所には道がないと書いてあります。地形図の破線道を信じたのが間違いでしたし,無理に藪を突破しようとしたのも無謀でした。良い勉強になりました。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★★

2006年10月21日土曜日

利神城趾から東の尾根を一周

佐用から智頭急行で一駅目,平福の東に利神城という山城の跡があります([1],[2],[3])。山頂にあるため,佐用の町からでも見えます。第一印象は,変なヘアカットの山,という感じです。下から見上げるといかにも不思議で,どうしても登ってみたくなります。

この城への登山道は,あちこちに標識があります。国道の標識の位置から見ると,本来の登山道は少し南側から登るのではないかと思いますが,一般的に使われているのは平福駅近くで智頭急行の下をくぐる道でしょう。この道はガード下に鹿避けの扉があるだけでなく,あちこちに登山禁止と書いてあります。石垣は崩れそうですし,歩きやすい道ではありませんから,少なくとも子供連れで気安く登ったりはしないほうが良いと思います。

城跡までの道のりは詳しくは書きませんが,登り始めていきなり石垣があってちょっと嬉しくなります。でもこの付近の道は小石が多くて疲れます。途中の神社の鳥居は壊れてしまったようです。この神社はもともと古墳だったのでは,という気もします。城跡の近くは急斜面で滑りやすくなっています。山頂付近の石垣はかなり崩落していますが,歴史好きのロマンをかき立てるには十分でしょう。壊れた双眼鏡や使われていないアンテナ(?)も設置されています。そういえば三角点(373.3m)はどこにあったのでしょう?展望は抜群です。

城跡好きの方は,山頂で十分楽しんだら,北側に降りて林道で下山できます。ひょっとすると東側の沢に降りる道や南の尾根に行く道もありそうです。しかし私はさらに北東の尾根を目指し,ぐるっと尾根を廻って口長谷に降りるルートを試みました。

このルートを辿るには,林道を降りずに尾根に乗る必要があります。これは割と簡単で,尾根には小さな観音様(?)が祭られていたりします。これならこの先も道があるだろうと思うと大間違いで,すぐに笹藪に突入します。尾根上はほとんど歩けないので,北側の植林の上の端を辿って歩きます。苦労して進んでいくと,だんだん草が減って歩きやすくなります。とは言え道はありません。振り返って利神城を見ながらひたすら尾根を歩くと,突然尾根は北東から南東に向きを変えます。このあと372mピークには行かず,北側の鞍部を通りますが,ここは倒木地帯となっています。そして,南西に向かう尾根に乗ります。こちら側の尾根は,ここまでの尾根よりは歩きやすいようです。写真はこの辺りから見た利神城です。329mピーク当たりまで来ると,下の方で鳥取自動車道のトンネル工事をしています。また,南側には鹿避けのネットが張られており,歩きにくくなります。最後は毘沙門天を祭った神社に降りました。

この尾根を一周することに特に意味はありませんが,歩けるルートであることは分かりました。倒木があるのと,尾根があちこちで分岐していて迷いやすいという問題がありますが,利神城を見た後のハイキングコースの候補にはなると思います。

展望 ★★☆
藪山度 ★★☆

2006年9月30日土曜日

相生市矢野の権現山

相生から北上して,矢野町森の付近,播磨科学公園都市に行く手前右側に高くそびえる岩山があります。権現山です([1])。さらにその北には高厳山があり,岩の固まりのようなピークが二つ見えます。下から見上げると登れそうな気がしませんが,歩きやすいルートがありました([1],[2],[3])。

権現山には磐座神社から登ります。登り口はすぐに見つかりますが,尾根までは倒木があって,やや歩きにくくなっています。尾根に上がって北に進むと,まず龍王山という山があり,大きな岩の下に小さな祠があります。更に北に進むと,権現山頂上の岩場に出ます。ここからの眺望は素晴らしく,向かいの感状山や南遠方が望めます。高厳山の二つのピークも見えます。

高厳山までは林の中を歩きます。マーキングもあり,蜘蛛の巣のない時期なら問題なく歩けるはずです。高厳山には東山三角点(278.1m)があります。ここからの展望も楽しめます。この付近では,東側の榊村と播磨自動車道も見えるようになります。

高厳山の北のピークは大きな岩で,下から見上げると登れそうもありませんが,裏側からよじ登ることができて,360度の展望が楽しめます。この岩は登るよりも降りる方が難しいかも知れません。

さらに北にルートを取ると,林の間を抜けて地形図の破線道に出ることができます。ここには赤い火の用心の札が立っており,さらに北の送電線鉄塔まで行けるのだろうと思います。破線道で,東の榊か西の能下に降りられます。

ちょっと岩に登って眺望を楽しみたいという方には絶好のルートです。

展望 ★★★
藪山度 ★☆☆

2006年9月16日土曜日

太子の馬山 有名な藪山

太子町にある馬山は,大変な藪山として知られています([1])。私とて好きこのんで藪に分け入っているのではありませんので,藪には入らないぞと心に誓って馬山に登りました。

馬山の南には王子神社という神社があって,ここの脇に姫路バイパスの王子トンネル出口の上を通る道があります。トンネルの手前右手に赤い手すりの付いたコンクリートの階段があり,ここから竹藪に入ります。尾根伝いには一応道があり,岩ありアンテナありですが,登り続ければ馬山三角点(174.1m)に到達します。ここからは,西や南の展望が望めます。

しばし休憩して写真を撮り,北向きの道を見てみます。この先は藪であることは分かっているので,ここで引き返すつもりでしたが,北向きの道の脇にマーキングがあり,ひょっとしたら誰かが道を付けてくれたかも・・・と思ったのが間違いの元でした。冒険心が首をもたげて,足は北に向かっていました。

藪っぽい道ですが,いちおう尾根道が北に続きます。少し開けた場所に出て,尾根沿いの道が続くのではないかという期待が持たれますが,それもすぐに失望に変わります。灌木の藪はどんどんきつくなり,ついには身動きが取れなくなります。少し戻って別の方向から進もうとしますが,斜面を少し降りたからといって楽になるわけではありません。何度も道を探しあぐねて,灌木の茂みを強行突破しました。

三角点から600mほどを1時間かけて悪戦苦闘して進み,ついに送電線の鉄塔に出ました。写真はこの付近から姫路西バイパスを望んだものです。鉄塔にはさすがに保守路があり,山を下りることができました。

藪に好んで入る方がおられましたら,絶対お勧めの山です。私はもうこりごりです。

展望 ★★☆
藪山度 ★★★

2006年9月4日月曜日

光明山から東の尾根へ 城跡はいずこ

相生の光明山は,相生駅の案内図にもあるように,山城のあったところです。駅前の鮎帰川には「光明山城跡(是より北へ約4.5粁)」と書いた,洒落た石碑が建っています。ここからまっすぐに光明山に登っていきます。

この道は比較的よく整備されており,山頂近くまで倒木もなく,4WDならば登っていけると思われます。4.5キロの登りはさすがに飽きてきますが,さほどきつい登りではありません。途中で道路際に湧き水があり,車で来て汲んでいる人がいました。

尾根に近づいても,部分的に舗装があり,道はさほど悪くなりません。問題は光明山にどうやって行くかですが,とりあえず尾根まで達して道路が左に曲がるところで尾根沿いに歩いて行きました。

次の問題は,三角点はどこ?城跡はどこ?です。三角点は藪の中だということですが([1]),結局どちらも見つかりませんでした。夏の盛りで草が伸びきったところだったということもありますが,それにしても三角点なら草くらい刈ってありそうなものです。城跡は立派なものらしいのですが,尾根から少し南に降りたところにあるのではないかと思います。夏の盛りには尾根から南に降りること自体が不可能でした。

その代わり,というわけでもないのですが,そのまま相生市とたつの市の境界の尾根を南へ歩いてみました。展望はありませんが,いちおう歩ける尾根が続いています。人が通った気配はあまりありませんが,木にマーキングのあるところもあり(写真参照),散弾のケースも落ちていました。多少藪っぽい部分もありましたが,倒木もなく,さほどの困難もなく歩けました。どこかで龍野方面が見渡せないかと思ったのですが,夏だったせいかほとんど何も見えません。201mのピーク,それから236.8mの竹原三角点を通りました。最後は山陽自動車道の北側にある溜池の東側を降りましたが,ここの藪が一番きつかったと思います。倒木さえなければ尾根はたいがい歩けますが,藪斜面を降りるのは難しいものです。

次はなんとしても三角点と城跡を見たいものです。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆

2006年8月10日木曜日

札楽川の上流

新宮から西に国道179号線を進むと,平野という村があります。ここで栗栖川の橋を渡ると,札楽川という川があります。地形図を見ると,この川を遡ると破線道があり,善定と二柏野を結ぶ実線道に峠の西側で繋がっています。この道を歩いてみました。

札楽の村を過ぎると砂利道になり,その先に松尾神社という静かな佇まいの神社があります。農民歌舞伎の舞台が残っています。その先に獣よけの扉があり,林道という感じになります。地形図を見ると南東の山に崖のマークがありますが,採石場です。年一回ダイナマイトで岩を崩して,それを削って善定山の墓石として売っています。採石場には古い墓石が1000個近く集められています。新しい墓石を収めたときに,古いものを引き取って来ていたら,こんなに集まってしまったそうです。

この林道はかなり使われていて,しばしば車に会います。地形図では途中で破線道が分かれており,南に行く方は行き止まりになっています。この分岐点には,写真にあるように,お地蔵さんがあります。ここに,「右 山みち 一丁左 くろそう さかきむら」と書いてあります。他にもいくつか道が書いてありますが,ここでは触れません。

さてその「山みち」ですが,本当に右に行くと,川を渡って山に入ります。その山道なのかも知れませんが,まっすぐ行っても山道なので,直進してみました。まっすぐ行くと,送電線をくぐった先で車の通れる林道は右手に折れます。地形図で見ると大きな沢が北に入り込んでいる地点です。地形図の破線道はまっすぐ西へ行っているようなのですが,林道は北側に曲がっています。こちらに曲がっていけば,かなり先まで車で行けますが,倒木があるのでその後は歩くしかありません。この林道は,地形図にある小さな池(おそらく人工の溜池だろうと思います)の南をかすめます。ちょっと溜池の脇を通って,奥善定の三角点(417.2m)にも行ってきましたが,その先には東に尾根伝いに降りる道がありそうでした。Google Earthで見ると,この東側の山の上の方に林道がありそうです。

溜池の南を通ると,林道は南に折れてしまいます。結局沢を降りて,地形図の破線道に出てきて,東に戻ってぐるっと一周することになります。となると,地形図の破線道はどうなっているかですが,送電線の西を北に登らずまっすぐ行っても,結局この林道のコースを一周して帰ってくることになります。つまり,この破線道は,ある地点(溜池の南の沢の付近)から先は存在しないのです。じっさいこの辺りに行ってみると,破線道が北西に向かっている辺りは非常に深い谷で,歩けるような場所ではありません。

それでは,町界から先,破線道が北に向かっているところは道があるでしょうか?溜池から少し南に行った辺りから,北西に分岐する林道があり,行き止まりになっていますが,この先をむりやり登ると,町界の尾根に出ることができます。それを西に行くと,地形図の破線道と町界の交差点に相当する地点に出てきますが,どう探しても破線道はありません。とりあえず地形図で破線道が通っている沢を降りてみましたが,岩の多い藪でした。なんとか実線の林道まで出ましたが,道と呼べるものはありませんでした。

なお,善定から二柏野に抜ける実線道は,自動車で通行可能です。ゲートはありますが,開いていました。途中に何台か投棄された自動車があります。峠にはお地蔵さんがあります。

地形図の破線道が実際には無かったという経験をお持ちの方は多いと思います。存在しない道がどうしてあることになってしまったのか,そのへんの経緯には大変興味がありますが,調べるすべはないんでしょうね。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★★★

2006年7月29日土曜日

三日月の大乗山

三日月の大乗山は,藪山ではありません。ほとんどが林道歩きになります。

三日月町から能谷の方に歩きます。谷間の道を遡っていくと,最後は林道と川だけになります。この林道は徐々に高度を上げてゆきますが,すぐに分岐があります。この分岐では右に行く方の道が太く立派なので,右に行きたくなりますが,これは大山三角点(368.6m)に通じる林道です。この林道は地形図にはありませんが,新しいので立派なものです。この尾根をずっと辿って山崎に出るという大冒険も考えられますが,それは先にして,この分岐を直進します。

直進した林道は地形図にあるものですが,現在では自動車で登るのはははつらいと思われます。しかし,地形図に書いてある以上に先まで延びており,大乗山の三角点(300.3m)のすぐ北側まで延びています。林道から三角点までは藪ですが,すぐです。

林道は北の湯浅の方面に向いていますが,途中で木があって進めなくなります。しかし,南には分岐があって,車でも通れるような道で三日月の交番の裏手に出ることが出来ました。つまり,大乗山に登るなら,交番の前の道をずっと上っていけばよい,ということが分かりました。

倒木もなく,林道があるので気楽に歩ける里山です。

展望 ★☆☆
藪山度 ☆☆☆

2006年6月10日土曜日

高長三角点

兵庫県立ゆめさきの森公園の通宝寺山縦走路は,尾根を完全に縦走しているわけではありません。この尾根には高長,糸田,寺村の三つの三角点がありますが,高長は公園には含まれていません。

高長の三角点に行くには,杉之内と高長を結ぶ道路から尾根に登らねばなりません。杉之内から歩いていくと,この部分は切り通しになっていて,取り付きが難しそうです。しかし,峠を過ぎて高長の側に行くと,地形図にはありませんが,道路の南から少し山に入ったところに小さな溜池があります。この土手を左手に行って藪を抜けると尾根に登れます。この溜池には大きな蛙がたくさんいて,ちょっと驚かされました。 この辺りの尾根は植林されています。例によって倒木が多く,乗り越えたりくぐったりを余儀なくされますが,歩けないわけではありません。峠から南に小さな尾根を登り,大きな尾根に乗ると,後は割と楽に歩けます。展望はたまに高長と,その向こうの山の通信塔が見える程度です。

高長の三角点(写真 354.6m)には何か特別なものがあるわけではありません。周囲はひたすら静かな藪です。このあと南に尾根を歩くと,地形図の331m地点の近くとおぼしき辺りで,公園の遊歩道と合流します。ここからは遊歩道を歩きます。柵の付いた岩場を通り,「らくだの背中」と名付けられた長い尾根を歩きます。途中で東側に降りる道がありますが,杉之内から山側に歩いた辺りに弥勒寺へ行く古い道しるべがあり,ここへ出てくるのかも知れません。

寺村の三角点まで歩くと,南側の道路に降りる道を探さなければなりません。又坂に出てバスに乗りたかったので,東に延びる尾根を忠実に辿りました。間違えずに降りれば,峠のコンクリートの低い切り通しの上に出てきます。

ゆめさきの森公園は,さすがに公園だけあってあちこちで展望が楽しめました。尾根の北と南の端は,蛇足のようなものですが,完全縦走という満足感のためには避けられません。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆

2006年5月6日土曜日

川原垣内三角点

姫路から国道29号線を北に行って,林田に入る手前,追分峠の北側の山です。向山というのかも知れません([1])。林谷向山霊苑から登ります。気持ちの良い道を登ると,岩貴岩國大明神社があります。神社と言っても狛犬ではなく狐が守っているので,天神様の雰囲気です。広い境内では,ときどき何かの行事があるようで,たき火の跡があります。

ここから更に道を登ると,龍野方面の展望が素晴らしい鯨の背中のような岩場に出ます。ここを過ぎてピークに出ると,川原垣内の三角点(228.6m)があります。町界を追分峠に降りるには,ここから南東の藪に入ることになりますが,北東に目を向けると,東に延びた長い尾根に沿って良く整備された道があります。途中に鹿の骨が落ちていたりしましたが,歩きやすい道が尾根の端の150m等高線のはずれまで続きます。このまま東に行って伊勢に降りるのかと思えばそうではなく,道は北向きの尾根に移ります。このあたりにも岩場があり,写真はここから伊勢側を撮ったものです。最後は更に北西の尾根に乗って,ご丁寧に尾根の端まで行って,舞子池の脇の道路に降り立ちました。

ほんの1時間半ほどの里山歩きですが,良く整備された道で展望もあり楽しめました。せっかく道を作ったのですから,登り口に案内板くらいあると良いかも知れません。

展望 ★★★
藪山度 ★☆☆

2006年5月3日水曜日

氷室三角点

氷室池の近くの山に氷室三角点(213.7m)があります。氷室池の北東のピーク(ADD岳とか氷室岳とか呼ばれる)には狼谷という三角点がありますが,氷室三角点は氷室池の南西すぐ近くの山にあります。この山は,南北に延びた長い尾根の北端にあります。「点の記」ではこの三角点には氷室池の側から急斜面を登るようになっていますが,尾根伝いに歩いて行った方が楽そうに見えます。

この尾根に乗るには,二つのルートがあります。一つは氷室池と姫路獨協大学を結ぶ道を行って,町界(と言っても,最近の合併で最新の地形図には記載されていませんが)になっている鞍部で西側斜面を登って尾根に出て,北に尾根伝いに行くルート,もう一つは山富団地の氷室神社から尾根伝いに登るルートです。

前者のルートは,尾根を1kmも歩かねばなりません。尾根に登るのは容易ですし,尾根も歩けないわけではありませんが,ところどころ尾根の分岐があったり,手強い藪もあったりで,楽なルートとは言えません。途中にテレビのアンテナが立っている場所があり,そこからはゴルフ場越しに姫路の街が望めます。これは山富団地のケーブルテレビと繋がっていたらしく,ここから尾根沿い北向きにしばらくはケーブルが埋まっており,それが氷室神社の方へ降りていっています。降りずに北に進むと,三角点に出ます。三角点は,写真のように羊歯藪の中です([1])。

二番目の氷室神社からの登りは,最初に尾根に上がるのに苦労しますが,その後はゴルフ場を展望できる岩場があったり,比較的快適な登りです。最終的には,一番目のルートと合流します。

この山は低山ですが,決して登りやすい山ではありません。一般に低い山ほど藪は厳しいようで,この付近の山もその例に漏れません。藪漕ぎが趣味というのでなければ,お勧めできる山ではありません。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★★

2006年4月29日土曜日

龍野の神岡

龍野の北に金輪山とか片山とか呼ばれる山があります。通信塔やサイレンが林立する山で,龍野からは車でも登れますし,ハイキングコースとなっています。この山の北側は,なだらかな岡で,周辺の地名から考えて神岡というのがこの岡の名前ではないかと思います。播磨国風土記に神岡の名前の由来があり,岡の形は船をひっくり返したようだと書いてありますが,あまりそうも見えません。違う山なのかも知れません。

登り口は,梛神社の東側の竹藪にしました。山に入る道がありますが,すぐに消えてしまい,藪になります。東端の小さなピーク(北東の角に木花神社があります)から,西に向かって歩くと,梛神社の裏手に出ます。この付近は神社の持ち物らしく,写真のような標識が埋まっています。しかし,道はまったくありません。

さらに南西に尾根を歩くと,ちょっとした鞍部があり,その先で送電線の巡視路に出会います。鉄塔があり,巡視路は岡を越えて西に行ってしまうので,また藪の中を歩きます。この付近は,そんなに歩きにくくはありません。133mのピークに登り,あとは落ち葉を踏みながら,ときどき岩場を通りますが,展望はほとんどありません。

南に行くほど尾根の藪はきつくなり,夏は通りにくいかも知れません。通信塔の乱立する頂上に着く手前に,東を向いたパラボラアンテナがあり,民放の共同アンテナのようです。ここまで来ればすぐに227mの頂上です。ここには三角点があることになっていますが,探しても見あたりません。「点の記」を見ると,「毎日放送中継所屋上」にあるとなっています。どうりで地面を探しても見つからないはずです。

距離にすれば2kmばかりですが,とても典型的な藪山で,林有り鉄塔有り藪有りと,楽しめる山歩きでした。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆

2006年4月22日土曜日

下笹三角点

新宮の北,上笹の「まほろばの森」を展望台の東屋の方に登っていくと,途中に立入禁止の道があります。これが地形図に見られる実線道で,狭戸の三角点(431.1m)をかすめて,ぐるっと山の上を廻って降りてくることができます。この道についてはインターネットでもいくつか記述が見つかります([1][2])が,要するに「まほろばの森」を整備するときに途中まで作って放棄されたもののようです。放棄されたと言っても,とても立派な道で,気持ちよく歩くことができます。どうして立入禁止なんでしょう?

狭戸の三角点付近から南に尾根道を辿ると(どうやって尾根に乗るか,ちょっと苦労しました),397m地点を通って下笹の三角点(351.5m)の方へ歩いて行けます。これについてもいくつか記述があります([1],[2])。さらに南に,254mと386m地点を通って歩いてみました。春だったので,ツツジがとてもきれいでした。確かツツジは新宮町の花だったと思いますが,このあたりの山はツツジだらけです。ツツジには3種類あって・・・という看板が「まほろばの森」にあります。花はきれいなのですが,ときどき散弾銃の銃弾のケースが落ちているのが気になりました。この辺りの山はどこでも同じですが,冬は気をつけた方がよさそうです。

さすがに北山の三角点(395.2m)まで歩くのは長丁場です。386mピークから南に降りたところに,町堺と川東からの破線道と送電線の三つが交わっている鞍部があります。ここから川東に降りるルートを取りました。386mのピークから降りるところは尾根が広がってしまって道がありません。適当に歩いていたら,送電線の巡視路とおぼしき道に出ました。これを歩いて目的の鞍部には出たのですが,東を見ても西を見ても破線道と思われる道はありません。結局川東を目指して適当に歩いていったのですが,道と思われるものが現れたのは里に近づいてからで,そこまでは沢道で岩が転がっていて,歩きにくい道でした。この破線道は何だったんでしょう?

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆

2006年3月25日土曜日

善定三角点

姫新線播磨新宮から西に行き,平野で栗栖川を渡ると,善定の集落があります。西に進むと三叉路があり,中央は公民館,正面の岡は登ると中山寺跡で,宝篋印塔があります。この三叉路を右に行くと,奥善定を通って溜池があり,その先に林道があります。

この林道は地形図にも載っており,手入れが良く倒木も崖崩れもありませんから,峠を越えて角亀方面まで自動車で行けます。途中に投棄された自動車が2台ありました。なお,林道に入らずにまっすぐ沢を登ると,水道関係の施設があります。

峠には祠があり,ここにも調整池(と言ってもコンクリートのタンク)があります。右に曲がってさらに田幸山の方に林道を上ります。植林の間を行くと,416mピークの付近に三叉路があります。まっすぐ行くと田幸山ですが,今回はここを右に曲がりました。この林道は地形図にはありませんが,ゼンリンの地図(Google Map)には載っています。林道は尾根の西側についており,ピークを避けながら北に延びています。気持ちよく歩くことができますし,ときどき西栗栖方面が望めます。途中にアマチュア無線のアンテナがありますが,林道は突然終わってしまいます。その先の尾根をさらに北に行くと,田幸三角点(415.5m)があります([1])。

ここで引き返して,次は東の尾根を歩きました。林道を戻って,三角形のピークの東側を通るように林道を外れ,尾根に向かいます。赤い火の用心の札が立っており,送電線の巡視路であることが分かります。尾根の上に立つ送電線の鉄塔は赤白に塗られています。この先も東に進路を取って尾根を進みますが,ときどき大きな岩がある他は,特徴のない藪山です。たまに羊歯が生えていますが,特に歩きにくい場所はありません。

善定三角点(393.7m)は林の中です。灌木の枝が邪魔なこともありますが,落ち葉を踏んで気持ちよく歩けます。たまにマーキングもあります。最後の274mピークは写真のように南側だけ植林されており,北側の雑木林との間にまっすぐ道が付いています。この辺りには展望の良い岩場があります。最後のピークを越えると最後は植林の間を降りますが,山の麓には動物避けのネットがありますから出口を探す必要があります。出口から出ると,大屋の神社がありました。

このコースは意外と展望もあり,気持ちよく歩けました。林道をはずれると道はありませんし,尾根から降りるには植林を抜けなければなりませんので,散歩道というわけにはいきませんが,歩きやすいコースだと思います。

展望 ★★☆
藪山度 ★★☆

2006年3月21日火曜日

千本の北の山

姫新線で姫路から7つめの駅が千本です。国道179号線からちょっと北側の山裾にある村ですが,陣屋があったりして歴史のある村のようです。この村は三方(東西と北)を山に囲まれた場所にあり,この三方の山をぐるっと回れないかというのが今回の試みです。

歩き始めは,千本の西側の山(城山)にある通信塔の保守用道路にしました。モダンな建物のお寺の脇から歩き始めます。地形図で見るとわかりますが,城山の西側を通って,山の上に出る簡易舗装の道路です。山の上には3つの携帯会社のアンテナとNHKのアンテナがあり,通信の要地と思われます。問題は,この先にどうやって進むかで,実は一番奥にあるNHKのアンテナの先に行くと,尾根伝いには歩けません。正しい尾根に乗るには,ちょっと藪のようなところを抜ける必要があります。標識はなにもありませんから,地図とコンパスが必要です。

この先しばらくは,たまに木にテープが巻いてある程度のマーキングしかありませんが,木の間隔が広く,歩きやすい場所です。周回コースからちょっとはずれて,北の牧三角点(422.5m)に行ってみました。ビールの缶が散乱しており,さらに北に行く道があったので,おそらく北側から登れるのだと思います。

この後は周回コースに戻りました。地形図では幅広い尾根に見えますが,こういう所は迷いやすいものです。この付近は倒木がところどころあり,それを避けているうちに間違った尾根に進んでしまいます。なんとかコースを修正しつつ,千本の三角点に着きました。写真は,この付近のものです。ごくごく普通の里山です。木が多いので,展望はほとんどありません。途中で少し道に迷って古いテレビアンテナを見つけましたが,アンテナのある方に行くと尾根を外れます。

ここから尾根は北に向かっており,489mピークまでとりあえず行ってみました。この辺りも広い尾根で,迷い易いという点を除けば歩きやすい尾根です。489mピークに行ってから南へ戻り,451mピークに進みます。ここは千本の東側の尾根になります。この先は東河内三角点(339.7m)です。この付近は千本の村が見えますが,大規模な植林の倒木があって歩きにくくなります。最後は神社の近くに降りました。

このコースのよいところは,周回コースで戻ってこれるということです。姫新線で千本で降りて,一周歩いて姫新線で帰ってこれます。もちろん車を千本にとめてもOKです。欠点は,眺望が余り良くないことと,ところどころ倒木があることですが,藪山と思えば十分に楽しめます。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆

2006年2月25日土曜日

楓池

楓池は,大成池(たつの市西側の山中)の北にあります。この池に行くには,大成池から西に林道を歩いて花菖蒲園に行き,トンボ池から行くのが一般的と思われます。このコースは,亀山あたりに立っている案内板の地図に「楓池コース」として示されているものです。しかし,播磨新宮を出発点にしたので,いっそ近畿自然歩道からはずれて,旧新宮町と旧龍野市の町界を歩くことにしました([1])。

播磨新宮駅から市野保まで歩き,新池を目指して歩きます。峠まで来ると新宮町と龍野市の境界の標識があるので,そこを右に曲がって北の尾根に出ます。ここから西に進路を取ります。ここは新池の北側の山ですが,新池はまったく見えません。大成池は少し見えました。善定側は急斜面で,ときどき展望が開けます。崖下には善定山の採石場があるはずです。町界には石の標識があり,番号が書いてあります。マーキングは多いので,あまり迷うおそれはありません。ところどころに大きな岩があり,中にはけっこうな奇岩もあります。

457mピークを過ぎて,いくつかのピークを経て町界は続きますが,アップダウンはさほどなく,歩いていて疲れないルートです。途中で大成池とトンボ池を結ぶ道に出ますが,すぐにはずれて町界に戻ります。町界は最後はトンボ池と楓池を結ぶ鞍部に降りていきますが,350mの等高線の辺りからは倒木地帯となっており,かなり歩きにくくなります。ここを突破すれば,楓池に出られます。

写真は楓池の東側の道から撮ったものです。美しい池ですが,この付近には散弾のケースがたくさん落ちていました。池のこちら側から反対側の斜面の鹿を狙うのでしょうか。

楓池は人工の溜池です。「楓池改修記念」と書いた昭和37年の碑が建っていましたが,南からも北からもまともな道のないこんな場所によく堤防を作れたものだと思います。じっさい楓池から札楽川に降りる道は,途中に砂防ダムはありますが,自動車が入れそうな道ではありません。楓池が最初に作られたのがいつごろなのか分かりませんが,相当な努力があったと思われます。

途中にちょっと倒木はありますが,気持ちの良い尾根歩きのルートです。播磨新宮から一周コースになりますが,善定に降りてから駅までが遠いのがちょっと難点かも知れません。

展望 ★★☆ 藪山度 ★★☆

2006年2月18日土曜日

川西の藪山

この山は、夢前川と菅生川の合流点の北にあります。地形図で見ると、「く」の字を左右反転させたような形をしています。中央を東西に送電線が通っています。もっとも高いピークは120m+で,決して高い山ではありません。しかし,かなりの難所と言えます。

この山への最初のチャレンジは,北西の尾根の端から試みました。顕正院妙見堂という寺があり,そこから尾根に上がれそうでした。しかし,この辺りは植林が重なり合って倒れており,とても歩ける状態ではなく,引き返しました。

二回目は,西側の大白書中学校の裏から登りました。ここには送電線の巡視路があり,鉄塔のある尾根まで簡単に登れます。途中に、南側の尾根へ登れそうな場所があります。ここは低い石垣があり,他にもなにやら人工物があるので道がありそうですが、非常に急な斜面です。夏だったので草木が生い茂っており,ここから登るのは断念しました。鉄塔のある尾根まで登って尾根伝いに南北のピークへ行けないかと試みましたが,やはり藪がひどくて断念しました。まっすぐ送電線沿いに巡視路を歩いて東の夢前川側に降りました。

三回目は冬に行きました。二回目と同じく西側から登り,前回に見つけた場所から無理やり南側の尾根に上がりました。夏に比べれば藪は少しは楽でしたが,急斜面には変わりはなく,非常に苦労して尾根に出ました。南側の尾根には二つのピークがあり,その間に出てきたので西南の最も高いピークを目指しました。ここらは潅木の藪で,枝を折りながら進まざるを得ません。一応ピークには達しましたが,あちこち擦り傷だらけになってしまいました。途中に南側の展望のある場所があり,西に京見山の山系,東に鬢櫛山の山並みがあって,その間を流れる夢前川を見ることができます。 写真は,その様子です。この日はデジカメを持っていなかったので,携帯のカメラで撮りました。

次は115mのピークを目指しました。こちらも南側には展望のある場所があります。少しは道らしい場所を見つけることもできますが,ピークは藪の中です。ここから尾根上の鉄塔までは,比較的楽に歩けます。夏には入れこめない薮と思った鉄塔の周りの草むらの東南のコーナーに出てきました。つまり,一番簡単に115mピークに出るには,この鉄塔の南側の薮を突破すればよいわけです。

最後は鉄塔から北側の尾根を歩きました。これが南側に劣らず厳しい薮で,道のあるところもありますが灌木の薮,羊歯の薮などあらゆる種類の障害が現れます。北西に尾根の端に近づくと,木の種類が書いてある緑色の札が木にかかっています。さらに廃屋が現れます。トタンでできた家ですが,中には祭壇のようなものがあり,姫路市西脇の石切八社主神社を思い出しました。ひどい荒れようです。この付近は飾西台の上に当たります。ゼンリンの地図(たとえばGoogle map)にはこの廃屋がのっています。

この後は,一回目に登ろうとして断念した倒木の間を抜けなければなりません。この時はなんとか倒木の上や下を通って,妙見堂に降りることができました。

この山は,周囲に住宅地があり,畑もありますが,ほとんど誰も立ち入っていないように見えました。北向きには展望はまったくありませんが,南向きの景色は悪くありません。遊歩道を作れば,散歩する人も増えるのではないでしょうか。

展望 ★★☆
藪山度 ★★★


2006年2月12日日曜日

伯母山と北の尾根

伯母山は,姫路の西にあって三等三角点のある山です。「播州野歩記」にも紹介されています([1])。一つの山ではなく,地形図で見ると南側に東西に走る二列の山並みがあり,三角点はそのうちの北側の山並みの東側にあります。さらにその北西に小さな山があり,北には山陽自動車道に沿って東西に走る山並みがあります。

登り口は,長池の近くのパチンコパーラー駐車場です。ちょっと藪っぽいですが,なんとなく登れて,登ると石切場の上に出ます。長池のラブホテルが目障りですが,ここからの展望はなかなかのものです。

ここから伯母山までは峰に沿って歩きますが,なんとなく道のようなものがあります。峰がつながっている場所では道がよくわからなくなり,三角点(179.3m)付近はかなり歩きにくかったように思います。

「播州野歩記」ではこの三角点から山を下りていますが,ここから西に,さらに北に繋がっている山を尾根伝いに歩いてみました。

西側の山は地形図で見ると綺麗に丸い形をしています。伯母山から西に歩いていったん標高100m以下まで降ります。この付近には,ほとんど道がありません。鞍部まで降りると,まっすぐに北西に登る道があります(鞍部を通る東西の道もありました)。この山の頂上は展望はありませんが,少し北に行くと山陽自動車道の白鳥パーキングエリアが見えます。ここから北東の鞍部まで降りる道は無くて,植林の間を降りました。

こちらの鞍部からは送電線鉄塔の巡視路らしきものがあります。高圧線の鉄塔まで登ると,良い景色が楽しめます。さらに灌木の間を登っていくと,191m地点に出ます。この後は尾根伝いに東へ歩きましたが,歩きやすいのは尾根の南側で,ときどき岩があって展望が開けました。見えるのは実法寺から天神山ですが,なかなか良い眺めです。 写真は,この山の上からの姫路方面の展望です。

最後は東の尾根の端で山を下りました。

これらの山は,姫路からさほど離れていませんが,はっきりした道がありません。全部歩くと時間がかかりますが,北側の尾根だけだと散歩コースと言えるくらいです。東側の送電線近くの溜池付近から送電線の巡視路を見つけて西に入って,尾根を東に歩いて降りてくると,展望もよく,楽しめそうな気がします。

展望 ★★★
藪山度 ★★☆

2006年1月15日日曜日

御立三角点から山富へ

姫路の北西,御立に三等三角点(239.3m)があります。山陽自動車道の御立トンネルの真上付近になりますが,意外と行きにくい場所です。

横関の交差点から山の斜面にある御立北二丁目の住宅地を抜けると,その先は草ぼうぼうの舗装道路になります。車が入れないようにゲートが閉まっていますが,歩いて入るのは問題ありません。道路沿いの電信柱を見ると,電気・電話に光ファイバーが山の上まで行っています。行き止まりにあるのは,かつて「姫路の心霊・廃墟スポット巡礼」で取り上げられていたゴルフ練習場(唐立ゴルフクラブ)の廃墟です。クラブハウスだった建物は,2004年頃に窓ガラスが誰かに割られてしまい,中にはゴミが散乱しています。開所式の写真の貼ってあるアルバムなども落ちていて,悲惨な状況です。この練習場はヘリポートもあったりして,もともと不思議な空間だったのかも知れません。

御立の三角点は,このゴルフの練習場(地形図では「御立トンネル」という字の「御立」の部分に半分隠れてしまっている点線で描かれています)からまっすぐに山を登っていったところにあります。ゴルフの打ちっ放しだった場所は,夏には草が生い茂ってまったく見通しが効きません。少し横に廻って道路脇の土手から登る方が無難です。2005年ごろからは三角点までピンク色のマーキングが付けられていますが,それでも夏は藪が厳しく,通り抜けるのに苦労します。三角点までは距離にしたら200mほどですが,最初に夏に行ったときには藪を抜けられずギブアップしました。 「点の記」を見ると,尾根筋に幅0.5mの山道があることになっているのですが,そんなものは見あたりません。

三角点付近からは,北側の眺望が多少あります。と言っても,ここの北側は書写ゴルフ場で,さほど面白い景色ではありません。三角点から西に少し行ってから北の尾根を歩くと,山富に抜けることができます。地形図で見ると比較的平坦な長い尾根が続いていますが,尾根に道が通っているわけではなく,藪を抜けていくことになります。たまに岩場があると,ゴルフ場や夢前川が見えます。 写真は,ゴルフ場側を撮ったものです。

冬に三角点から少し北に歩いたところで男性に会ったことがあります。猟をしているかも知れないので,尾根以外を歩かないほうがよいと注意されました。しかし,そうは言われても175mのピークから北に降りるところは間違えてゴルフ場の方へ降りそうになりました。こんなにゴルフ場や民家の近いところで猟銃を撃つとは思えないのですが,気をつけるに越したことはありません。

山富に近づくと,境界線の標識がいくつかあります。最後はゴルフ場の入口からちょっと外に出たところに降りることが出来ました。

この山は,さして魅力的ではありませんが,街の近くにある山なので散歩気分で行きたいところです。その割りには藪がきついのがちょっと難点ですが。

展望 ★★☆
藪山度 ★★★