龍野の北に金輪山とか片山とか呼ばれる山があります。通信塔やサイレンが林立する山で,龍野からは車でも登れますし,ハイキングコースとなっています。この山の北側は,なだらかな岡で,周辺の地名から考えて神岡というのがこの岡の名前ではないかと思います。播磨国風土記に神岡の名前の由来があり,岡の形は船をひっくり返したようだと書いてありますが,あまりそうも見えません。違う山なのかも知れません。
登り口は,梛神社の東側の竹藪にしました。山に入る道がありますが,すぐに消えてしまい,藪になります。東端の小さなピーク(北東の角に木花神社があります)から,西に向かって歩くと,梛神社の裏手に出ます。この付近は神社の持ち物らしく,写真のような標識が埋まっています。しかし,道はまったくありません。
さらに南西に尾根を歩くと,ちょっとした鞍部があり,その先で送電線の巡視路に出会います。鉄塔があり,巡視路は岡を越えて西に行ってしまうので,また藪の中を歩きます。この付近は,そんなに歩きにくくはありません。133mのピークに登り,あとは落ち葉を踏みながら,ときどき岩場を通りますが,展望はほとんどありません。
南に行くほど尾根の藪はきつくなり,夏は通りにくいかも知れません。通信塔の乱立する頂上に着く手前に,東を向いたパラボラアンテナがあり,民放の共同アンテナのようです。ここまで来ればすぐに227mの頂上です。ここには三角点があることになっていますが,探しても見あたりません。「点の記」を見ると,「毎日放送中継所屋上」にあるとなっています。どうりで地面を探しても見つからないはずです。
距離にすれば2kmばかりですが,とても典型的な藪山で,林有り鉄塔有り藪有りと,楽しめる山歩きでした。
展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
1 件のコメント:
最近はハイキングコースが作られて、だいぶ様子が変わったようです。
http://bansyu.com/1002nagi/nagi.htm
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