2021年9月26日日曜日

神河町長谷の高峰再び

 


長谷の西側にある高峰(現在Google Mapでは入炭山となっていますが、入炭山は長谷の東の山です)には2011/06/04に登りましたが、今回は違う方向から登りました。登り口は神河町立町民体育館の南付近の林道です。作業道高峰線だそうです。地形図通りに登っていき、地形図通りに「保安林改良事業(漁場)」という看板で終わっていました。谷間なので西側と東側とどちらに登るか考えましたが、西側の植林を登ると高峰ピークまで標高差300m以上の急斜面を一気に登らなければなりません。東側は尾根沿いに登るので楽そうに見えました。そこで東に向かったのですが、尾根に出るまでが大変で、まず植林の斜面を横切って登らねばなりません。木に掴まって登り、支尾根のようなところに出ましたが、そこからも岩のある急勾配の尾根を登り、大岩のある所で主尾根に出ました。これは2011/06/04に登ってきた尾根です。ゆるやかな尾根なのですが、伐採されています。2011年には伐採直後だったのでしょうが、今は背の高い草の茂った藪になっています。眺めは良いのですが、倒木もあって歩きにくく、棘の生えた灌木もあります。577mピークは藪になっていませんが、北西に降りる斜面も藪なので、林の中を降りました。植林された木はほとんど育っていませんが、倒れて水平に育ったものもあり、垂直に育ったものは網の筒に囲まれて窮屈そうでした。植林と藪を抜けて北西に登っていくと、林道がありました。2011/06/04には記述がないのですが、10年以内のものにしては荒れ気味でした。林道を西に歩くと、東に戻る分岐があり、そちらに行くと終わってしまいましたが、ちょうど登りやすそうな支尾根だったのでそのまま登って山頂に着きました。背の高い草に囲まれて本村四等三角点(825.51m)があります。ここが高峰でしょう。


高峰からは2011/06/04と同様に西に降りて、伐採されて藪になっている尾根を歩きましたが、先程の林道が尾根の南側に走っています。林道の方が草が茂っている所もありました。そのうちに林道は南に行ってしまい、尾根は植林となりました。岩や倒木もありますが、良い感じです。この付近の地形は地形図ではわかりにくいのですが歩いているとそんなことはなく、西に降りていき710m+の鞍部に近づくと北側に林道があり、さらに南にも林道があって、鞍部で繋がっていました。連結部には北向きに「一般車侵入禁止 中はりま森林組合」の看板があり、「北向きに通行禁止のチェインがかかっていました。南の林道は2011年にもあったもので、その後北から林道ができたようで、ここが境界点なのでしょう。正面西には新しげなネットが張られており、これも2011年にはなかったものです。ネットの南側を西に登りましたが、シダやススキが生い茂った藪でした。ネットがなくなると気持ちの良い尾根になって、登っていくと2011年にはなかった成ト四等三角点(821.42m)に着きました。周囲は風通しの良い場所です(写真)。南側の美しい植林も10年前より育っていました。


下山は北の関電PR館に向かう林道と決めていたのですが、地形図でそれに繋がっている破線道が見つかりません。北東に延びる尾根で降りることも可能でしたが、破線道が気になって破線道の通っている谷を降りました。しかし道は気配もなく、谷は苔の生えた岩で埋まっていました。岩塊流でしょう。さいわいに谷に水はなく、岩を伝って降りましたが、標高差200mも降りなければならなかったので疲れました。これは危険過ぎです。比較的幅の広い谷なので、降りられないほどの急斜面はないのですが、岩を避けて脇の斜面を降りようとすると急勾配過ぎて降りられません。なんとか降り切ると林道がありました。ターンしていて、登りは東に行っていました。下っていくと地形図とは違った方向に行きましたが、道はしっかりしていて問題ありません。結局地形図の破線道(林道カクレ畑線)に合流して下山できました。


標高差600m。林道が多くて謎の山です。再調査が必要でしょう。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「長谷」です。



2021年9月23日木曜日

和田山の黒田城から室尾山

 


和田山の室尾山には2017/09/02に和田山町野村の心諒尼公園から登っていますが、今回はもう一つ東の尾根から登りました。東和田の集落の中の道を歩くと、道路沿い北側の山に墓石が見えます。登っていくと山裾に江戸時代から新しいものまで墓石が点々とありますが、それを抜けて植林を登っていくと何段にも東西に溝があって、城らしい感じです。これが東和田城でしょう[1]。そのまま北に降りるとベンチがいくつかあります。野外学習用でしょうか?さらに北に歩くと害獣避けの金網がありますが、扉があり、それを抜けると植林です。ちょっと急斜面ですが木に掴まるほどでもなく、すぐに自然林になって、広い300m+に着きました。ここが黒田城のようです[1]。南東に少し降りて小川四等三角点(291.55m)を探しました。小さな伐採された平坦地に小さい松が生えており、だいぶ苦労して木の下に標石を見つけました。


300m+からいったん北に降りて急斜面を登り返して、平坦に379m地点に着きました。ここも城跡なのかもしれません。北に歩くと標高400mを過ぎてからは地形図通りの急斜面で、これをなんとか登りきると標高500m+で一息つけます。しかしもう少し登りがあって、やっと藪に隠れた地籍図根三角点がある580m+ピークに着きました。ここからはアップダウンの少ない主尾根歩きで、楽に歩けました。共同アンテナの残骸があり、藪に隠れた中四等三角点(610.18m)を見つけました(写真)。三角点の西は主尾根から外れないように気をつけて降りて、再び登って地籍図根三角点がある563mピークを過ぎ、さらに徐々に登っていくと北に和田から豊岡方面までがちょっと見えて、620m+地点からほぼ水平に歩いて室尾山に着きました。岡田山三等三角点(629.50m)の白いポールに山名の書かれた木が添えられています。


下山は620m+地点に戻り、2017/09/02に登ってきた尾根を降りました。登りでは気付きませんでしたが、この付近には尾根の分岐が3つあり、しかも非常に急でした。GPSで位置を確認して希望の尾根に降りて、ちょっと登ると地籍図根三角点のある473mピークでした。ここで真南の尾根に降りることにしましたが、標高350mあたりは急斜面でした。植林の縁のあたりを降りていき、南に曲がって平坦な長い尾根にでました。植林ですが真ん中に有刺鉄線が張られているので要注意です。その南の220m+ピークも城跡らしく[1]、そこからは南西に植林を降りましたが、最後に金網がありました。金網沿いに降りると山の下に草の生えた道があり、その出口の扉が開きません。結局金網沿いに東に戻り、金網に沿って歩いていき、最後に人家の近くに出口を見つけました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「直見」です。



2021年9月19日日曜日

北から登る西粟倉村の知社三角点

 


2021/07/25にも登っている西粟倉村の知社三角点ですが、今回は北から登ってみました。起点は塩谷にある、あわくら温泉の元湯です。この裏から山に林道が延びています。これは谷に作られており、東側の尾根は伐採されています。林道がなければ歩けない谷で、林道はジグザグに登って意外と長く続いていました。最後は谷の奥で終わってしまいましたが、急斜面の植林に作業道が残っていて、すぐに尾根に上がれました。この付近には突き出した大岩があり上に乗ることもできます。この尾根は歩きやすく、楽に登れて650m+ピークに着きました。ここからは主尾根歩きですが、尾根の両側少し下に林道があります。そのまま歩くと尾根上で林道が交差しますが、その後も尾根の両側に林道が並走します。尾根は西に向きを変えて、北側の林道は下っていくようでした。700m+ピークではいったん南に曲がってまた西に歩き、ずっと植林を歩きました。伐採された木が転がっており、膝くらいまでのシダが生えていて躓きそうなところもありました。南側の林道はずっと続いているようでした。732mピークは小高いピークで周囲は植林と自然林で良い感じでした。732mピークから南に歩くと地形図で破線道が尾根を横切っていますが、ここは実際には四差路になっています。そのまま鞍部を横切って正面を登ると灌木が少しありますが、また植林歩きとなります。この付近は2016/09/10に南から登ってきたところです。植林の少しだけアップダウンのある尾根を歩き、見上げると見慣れた通信塔が立っていました。線が切れていて使われている様子はありませんが、立派なものです(写真)。近くには知社三等三角点(768.47m)があります。


下山は林道を使うことにしました。尾根を西に行けば立派な林道が尾根を横切っているのですが、通信塔を立てた時に使ったらしい林道があるので、それを降りました。シダや低い松が生えていて最初は見失いそうになりましたが、ターンして北に降りていっていました。やや荒れていますがだんだん歩きやすくなったところでT字路になりました。左右どちらに行くか迷いましたが、あまり荒れていない西側に行ってみました。少しずつアップダウンして長く続きましたが、最後は尾根で終わっていました。この尾根をまっすぐに降りるのが早道だったと思いますが、林道にこだわってT字の分岐まで戻り、反対側に行ってみました。こちらは荒れ気味で、倒木だらけの谷に出てきました。いちおう谷沿いに道があり、降りることができました。途中に堰堤がありましたが、倒木が何本か乗っかっていました。途中で道が川になっている所もありましたが、最終的には舗装された林道まで降りることができました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「坂根」です。



2021年9月12日日曜日

夜久野の宝山から虫ケ壷三角点

 


夜久野の宝山は京都府唯一の火山だそうです。面白そうなので見に行ってみました。東の宝山公園から登ればよいのですが、下山の都合で西の大森神社を起点にしました。神社の裏には金網がありますが、境内の右手隅に扉があって藪に出られるので、少し川沿いに歩いてから水路をまたぎ、草や木に掴まって急斜面を登りました。すぐに植林になり、歩きやすくなりました。気持ちよく植林を歩いて、山頂の遊歩道に出ました。とてもよく整備されています。これは八十八ヶ所のお遍路です。石仏を拝みながら山頂に向かうと、小屋の手前に倒鞍山三等三角点(349.66m)がありました。これが宝山(田倉山)の山頂です。幅広い遊歩道はさらに東に続いており、坂を降りていくと、林道に出ました。ここは眺めの良いところで、東に夜久野の平坦地が望めます。案内図があって、火口の場所が描いてあるので見に行きました。林道を下ると「宝山噴火口跡地(推定位置)」という案内板がありました。ここから階段をまっすぐ登った付近が火口の推定位置らしいのですが、特に何も標識がないので「このへん」としかわかりません。この階段はそのまま登るとお遍路に戻ってしまいました。


宝山を見たあとは、京都府と兵庫県の境の尾根を北に縦走しました。展望地にあった案内図ではここも散策路があるはずなのですが、笹薮を抜けて植林を降りていきました。260m+の鞍部では東側は林道がターンしていましたが、西側の道は怪しげでした。ここから少し登って、割と平坦な尾根をしばらく歩きました。良い感じです。330m+付近は伐採してありましたが展望はありません。そして標高350m付近から植林の急坂になり、440m+の尾根に上がりました。西は植林、東は自然林です。ふたたび割と平坦な尾根を歩いて、今度は標高450m付近から岩の多い急坂を登って、505mピークに上がりました。ピークに出てから大町四等三角点(499.27m)を見に戻りました。急斜面の上にありました。ちょっと急坂を降りて、少し展望のある細尾根を通ってから再び植林の斜面を登りました。ここは長丁場で標高差150mほどを登り、さらに平らな尾根を歩くと、虫ケ壷三等三角点(679.06m)に出ました。植林の尾根の真ん中で、展望はほとんどありません(写真)。


下山はまず尾根を戻り、そのまま道なりに西寄りの尾根を降りました。この付近は尾根にネットが張られていたようですが、今はほとんど残っていませんが、針金やネットが地面に落ちています。それがこの方向に続いていました。最初は植林ですが、徐々に藪っぽくなりました。北側はなだらかな斜面ですが南側の尾根を歩き、火山弾っぽい岩を過ぎて、558mピークは切り開きで地籍図根三角点がありました。ちょっと展望もあります。さらに藪っぽい尾根を下って登っていくと、藪の中に金属プレートの東谷南四等三角点(575.06m)がありました。ポールが立っていました。


下山は少し戻って、530m+の付近から南に降りました。道はありませんが少し降りると尾根らしくなって方向ははっきりしてきました。歩きやすい尾根を降りていくと、標高450m付近で東から道が来ていました。かなり荒っぽい感じの作りで、そのまましばらく尾根を下っていき、西側に降りていったようでした。なんだか人工物が多いなと思っていると、標高370m+の細長い尾根の西側は地形図にもあるように削られており、鉱山だったのでしょう。もう少し下ると展望地があり地籍図根三角点がありました。その後は林の中を緩やかな下りでしたが、あちこち地面に大きな穴があいており、木が抜けた跡というよりは陸堀りを試みた跡でしょうか。そういえば全ルートで似たような穴をたくさん見ました。最後は東寄りに急斜面を降りていくと、工事現場の近くに出てきました。林道を歩いて白井の集落に出ました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★★

地形図は「直美」です。



2021年9月5日日曜日

千種川から登る植松山の北西の山

 


ちょっと説明しにくい山ですが、カンカケ越から植松山に登る時に通る山に西側から登ってみようという試みです。千草から北に向かうと、ちくさ高原の方に分かれる手前の千種川沿いに河内地区処理施設という排水処理施設があります。「高羅鉄山遺跡」という看板の付近です。施設の右手に扉があり、そこから橋を渡って植林に入りました。よく手入れされている道です。地形図ではこれよりも山側に破線道が描かれていますが、荒れてしまっているようです。植林の中を千種川沿いに歩いていくと、482mピークの東の鞍部に登るようになります。ここからは尾根の急斜面を登りました。植林から自然林になりますが足元はしっかりしています。612mに登り切ると目の前に美しい自然林が広がりました。せっかく登ったのですが、鞍部に降りると北から地形図の林道が来ていました。それを渡ってまた斜面を登りました。これもかなりの急斜面ですが、木に掴まらずに登れました。それでも標高差100m以上を登って、やっと尾根に出ました。これを登りましたが、勾配はさほどではなくても岩の多い尾根でした。なんども大岩を巻いて登りましたが、特に946mピークの手前には大きな岩が聳えており(写真)、南側を巻いて登りましたが、その先では今度は岩の上に出てしまいました。つまり946mピークは両端を崖に挟まれているのです。降りられないので少し戻って急斜面を木に掴まって斜めに横切って鞍部に降りました。ここは踏み跡らしきものがあって助かりました。このあとも大岩はどれも巻いて登りました。標高1000mを越えると岩は減ってきて、灌木が多少増えました。そして1150m+ピークに着きました。北の端まで行くと少しだけ自然林を伐採して植林してありますが、植えた苗は枯れているものが大半でした。ここから北の1178mピークまでは2020/12/10に歩いています。途中で音水湖が見えました。。


地籍図根三角点のある1178mピークもちょっと伐採して植林してあります。ここからカンカケ越まで降りて林道で下山するのが普通だと思いますが、ショートカットを試みました。1178mピークからは西に尾根が延びています。これを下りました。最初は楽に降りられましたが、そのうちネットが張られて北側は高さ5mほどの木がびっしり生えていました。正面にちくさ高原が見えます。この尾根には大岩はあまりありませんが、かわりにネットと藪があります。標高940m付近から下は藪が増えました。急斜面もあり、標高800m付近は激坂でした。最後に林道に降りるところは法面が降りられず、カーブのところの茂みを抜けて降りましたが、服が土まみれになりました。あとはカンカケ三室林道を降りました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「西河内」です。