2021年9月12日日曜日

夜久野の宝山から虫ケ壷三角点

 


夜久野の宝山は京都府唯一の火山だそうです。面白そうなので見に行ってみました。東の宝山公園から登ればよいのですが、下山の都合で西の大森神社を起点にしました。神社の裏には金網がありますが、境内の右手隅に扉があって藪に出られるので、少し川沿いに歩いてから水路をまたぎ、草や木に掴まって急斜面を登りました。すぐに植林になり、歩きやすくなりました。気持ちよく植林を歩いて、山頂の遊歩道に出ました。とてもよく整備されています。これは八十八ヶ所のお遍路です。石仏を拝みながら山頂に向かうと、小屋の手前に倒鞍山三等三角点(349.66m)がありました。これが宝山(田倉山)の山頂です。幅広い遊歩道はさらに東に続いており、坂を降りていくと、林道に出ました。ここは眺めの良いところで、東に夜久野の平坦地が望めます。案内図があって、火口の場所が描いてあるので見に行きました。林道を下ると「宝山噴火口跡地(推定位置)」という案内板がありました。ここから階段をまっすぐ登った付近が火口の推定位置らしいのですが、特に何も標識がないので「このへん」としかわかりません。この階段はそのまま登るとお遍路に戻ってしまいました。


宝山を見たあとは、京都府と兵庫県の境の尾根を北に縦走しました。展望地にあった案内図ではここも散策路があるはずなのですが、笹薮を抜けて植林を降りていきました。260m+の鞍部では東側は林道がターンしていましたが、西側の道は怪しげでした。ここから少し登って、割と平坦な尾根をしばらく歩きました。良い感じです。330m+付近は伐採してありましたが展望はありません。そして標高350m付近から植林の急坂になり、440m+の尾根に上がりました。西は植林、東は自然林です。ふたたび割と平坦な尾根を歩いて、今度は標高450m付近から岩の多い急坂を登って、505mピークに上がりました。ピークに出てから大町四等三角点(499.27m)を見に戻りました。急斜面の上にありました。ちょっと急坂を降りて、少し展望のある細尾根を通ってから再び植林の斜面を登りました。ここは長丁場で標高差150mほどを登り、さらに平らな尾根を歩くと、虫ケ壷三等三角点(679.06m)に出ました。植林の尾根の真ん中で、展望はほとんどありません(写真)。


下山はまず尾根を戻り、そのまま道なりに西寄りの尾根を降りました。この付近は尾根にネットが張られていたようですが、今はほとんど残っていませんが、針金やネットが地面に落ちています。それがこの方向に続いていました。最初は植林ですが、徐々に藪っぽくなりました。北側はなだらかな斜面ですが南側の尾根を歩き、火山弾っぽい岩を過ぎて、558mピークは切り開きで地籍図根三角点がありました。ちょっと展望もあります。さらに藪っぽい尾根を下って登っていくと、藪の中に金属プレートの東谷南四等三角点(575.06m)がありました。ポールが立っていました。


下山は少し戻って、530m+の付近から南に降りました。道はありませんが少し降りると尾根らしくなって方向ははっきりしてきました。歩きやすい尾根を降りていくと、標高450m付近で東から道が来ていました。かなり荒っぽい感じの作りで、そのまましばらく尾根を下っていき、西側に降りていったようでした。なんだか人工物が多いなと思っていると、標高370m+の細長い尾根の西側は地形図にもあるように削られており、鉱山だったのでしょう。もう少し下ると展望地があり地籍図根三角点がありました。その後は林の中を緩やかな下りでしたが、あちこち地面に大きな穴があいており、木が抜けた跡というよりは陸堀りを試みた跡でしょうか。そういえば全ルートで似たような穴をたくさん見ました。最後は東寄りに急斜面を降りていくと、工事現場の近くに出てきました。林道を歩いて白井の集落に出ました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★★

地形図は「直美」です。



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