2006年10月28日土曜日

林田町の葛城山 先達はあらまほしき

これは山歩きの記録というより,藪漕ぎの記録です。

もと姫路市最高峰,林田町の葛城山(不動山)については,いくつかの登山記録があります([1],[2],[3],[4])。しかし,どれを見ても南の奥佐見からアプローチしています。私はバスで行こうと思ったので,西側から山田を通って行くことにしました。ここで先達の情報を無視したのが間違いの元でした。

バス停からまっすぐ東に歩いていくと山の手前に集落があり,そこで北に折れると道があります。これが地形図の破線道と思われます。これを歩いて行くとだんだんに草が茂ってきます。山側はネットが張ってあり,溜池の先に扉があってネットの反対側に出ます。この先は笹の藪になります。足下には石組みがあり,かつては道や水路があったようです。溜池が作られる前には山から水を取っていたのかも知れません。しかし現在では地形図の破線道は完全に背の高い笹に覆われています。

ついにはこの笹藪は通り抜け不能になります。写真にあるように,背の高い笹がまとまって倒れているので,押して進むことはできません。しかし,笹の下には隙間があり,匍匐前進なら可能です。この笹藪を抜ければ道がある,と信じて這いつくばってみましたが,いつまで経っても道は現れません。土は硬いので,かつては道だったかも知れませんが,笹が無くなりません。匍匐前進を続け,たまに立ち上がって周囲を見ますが,全く道は現れません。結局30分近く這い続け,服はどろどろになりました。最後にはマーキングのある道らしい場所に出たので北に進むと,沢沿いの林道になりました。この道にしても草でかなり覆われています。

この先はまっすぐ沢沿いに頂上まで登りました。途中に一つだけ葛城山への道しるべがありました。山頂には不動山三角点(478.6m)があります。ここからは東に尾根沿いの進路を取り,405mピークに行きました。この付近には数枚標識があり,それによるとこのピークは三郡山というようです。ここからは町界をたどって南から東へ降りるつもりだったのですが,古瀬畑からのバスに間に合うように急いだため,一つ北の尾根を降りることになりました。この付近は植林ですが,非常な急坂でした。しかも降りると道路との間に川があって万事休すと思いましたが,幸い渡れる場所がすぐに見つかって道路に出られました。そうそう,展望はほとんどありません。

そういえば,いくつかの登山記録には,私が笹藪をくぐった場所には道がないと書いてあります。地形図の破線道を信じたのが間違いでしたし,無理に藪を突破しようとしたのも無謀でした。良い勉強になりました。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★★

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