三日月の駅を降りると,南西に通信塔の立っている山が見えます。これが広山です。ここから尾根伝いに三原牧場まで歩くと,播磨科学公園都市に出られます。科学公園都市からは相生や新宮にバスで帰れるので,姫路からだとちょうど良い周回ルートになります。
広山には,地形図にもある通信塔の保守道路で登れます。途中に給水タンクのような施設があり,そのすぐ上に広山の三角点(207.6m)があります。通信塔は例によってDocomoと関西セルラーとJフォンの建てた3本がありますが,道路の突き当たりはこれまた例によってNHKの通信施設です。このあたりの山の通信施設は,NHKが昔に作った道を使って携帯三社が通信塔を建てていることが多いようです。
NHKの通信塔からまっすぐ先を降りると山から下りてしまうので,ちょっと道を戻ってから南の鞍部へ降り,さらに登り返します。この先三原牧場まで,道はまったくありません。とりあえず左右共に下り坂になっている場所を歩いていれば,尾根から外れることはありません。しかし,尾根が交わっているところでは,足の向くまま歩いているととんでもない方向に行きそうになります。常に方向を確認しながら歩く必要があります。
288mピークまで,間違えなければたいしたアップダウンはありません。しかし,何度も尾根を間違えそうになりました。この先も,尾根が左右から合流してくるので,そちらへ行きそうになります。288mの南のピークには古いテレビ用のアンテナがありました。周囲は植林でアンテナよりもはるかに高く茂っていますから,使おうと思っても今ではまったく役に立たないでしょう。とにかく,どのピークに行っても見晴らしはまったくありません。
尾根の倒木は植林ではなく,太い木ではありませんから問題ありません。たまに植林がまとまって倒れていることもありますが,尾根を塞いでいることはありません。写真は下莇原の三角点(282.4m)です。
三角点の後は,地形図の三日月町(今は佐用町)と新宮町(今はたつの市)の町界に沿って歩けばよいのですが,町界は地面には書いてありませんし,標識もほとんどないので困難を極めます。とりあえず三角点から南へ歩くと,ちょっと展望のあるところ(水溜まりがあった)に出ますが,ここは地形図で250mの等高線が終わっているところで,既に行きすぎです。少し戻って,町界と思われる辺りを南へ降ります。三日月町側は植林されており,植林の縁を降りました。
この先は尾根がはっきりしませんが,なんとなく町界を歩けたと思います。下莇原から弦谷の方に抜ける破線道を横切ったはずなのですが,この道はいくら探しても見つかりませんでした。いずれ下莇原から登って確認してみるしかないと思います。
258m地点を過ぎると,三日月町側は暗い植林となります。そして,ときどき重機で切り開いたと思われる道があるのですが,すぐに終わってしまいます。牧場に近づくと地形図上は実線道がありますが,この実線道も倒木があったり草が生い茂ったりしていて,歩くことすら困難な場所があります。
牧場に近づくと,大きな動物の糞が落ちていて,一瞬熊かと思いましたが,あまりに多いので馬だと気がつきました。糞を踏まないように歩くのも一苦労です。牧場に裏から入ってしまうので,大変気を遣って通り抜けました。この牧場は古いものですが,今でも開発が行われています。最後はボルカノというスパゲッティ屋の下に出てきます。
ほぼ3時間の山歩きでしたが,展望ではなく自然を満喫するにはとても良い山でした。
展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
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