地形図を見ると、鳥取県の若桜鉄道八頭駅の南に伊呂宇山という山があります。名のある山、ということで登ってみました。八頭駅に向かって延びている尾根の先は急斜面で周囲に人家もあるので、少し西に行ってから地形図にある道に入りました。墓地の脇を通るとすぐに小さな六地蔵があり、その付近から西側の尾根に登りました。斜面には木材運搬用と思われるレールがありました。尾根は植林ですが、少し登ると背の高い竹が生えています。幸い藪はたいしたことはなく、倒木をまたいで登り続けました。いかにも里山という雰囲気で、下草はなく倒木だけが障害物でした。主尾根に出て247mピークに行くと、宴会の跡のようでした。どうして宴会をしたかというと、この先のやや細い尾根がかつては松茸山だったからのようです。きっと豊作だったのでしょう。この細尾根も倒木はありますが切り開きが続きます。地形図で破線道が北東から上がって来ている所には、少し溝を掘ったような道があり、これが地形図どおりに尾根を登って行きます。そして地形図どおりに西に水平に行ってしまうので、それとは別れて尾根を登り続けました。相変わらず倒木以外には障害物の少ない尾根が続きます。植林もあります。そして大きな岩があって、勾配がきつくなっていきます。これは地形図から予想していましたが、そんなに大変な急勾配でもありません。周囲の紅葉を見ながら標高を上げていって、標高600m+の主尾根に出ました。ここからは平らな尾根ですが、伊呂宇山に登るところは急勾配です。登り切ると山頂で、岩渕三等三角点(696.74m)があります。山名のプレートも建てられています。北側の展望が木が伸びて遮られています。
下山は尾根を西に歩きました。ちょっと切り開きのある678mピークまで来て、北に尾根を降りました。この付近には赤い布のマーキングがあり、こちらの尾根にも付いています。じっさいこの尾根は切り開きがあって、よく歩かれているようです。勾配も急なところは少なく、登りにも最適という気がしました。茂田四等三角点(433.95m)の少し上に木が伐採されているところがあって、標高は低いながらやっと展望が得られました(写真)。三角点から降りていくと、徐々に藪っぽくなりましたが、最後は尾根裾を巻く道があって、道路と平行にしばらく歩いてから道路に降りました。あとは舗装道路で戻りました。
いかにも里山という感じで、紅葉もきれいでした。
展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「因幡郡家」です。
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