2011年12月4日日曜日
夢前町山之内の高山三角点
夢前川を遡って山之内まで来ると、川が二手にわかれます。ここを東に曲って熊部の方に入ると、すぐにまた道が二手に分かれますが、この付近が我孫子です。東に熊部の方に少し行くと、薬上寺というお寺があります。ここからずうっと北に尾根を歩きました。
お寺の一番上のお堂まで行き、そこから笹薮を抜けて尾根に出ました。藪は20mもありませんが、道が無いので強行突破するしかありません。あとは尾根を急登してピークに出て、稜線歩きとなりました。下草は無く、倒木も少ないので、低木の枝が少し邪魔な程度で楽に歩けました。少し北に歩くと尾根に切り通しがあり、ここへ登って来れれば楽かも知れませんが、おそらく畑を抜ける必要があります。尾根には道はありませんが、問題なく歩けます。
あとは特筆すべきこともない、普通の尾根です。364mピークよりも前に西側の展望が開ける場所があり、雪彦山が見えました。間に以前に歩いたことのある賀野神社に繋がる尾根があるのですが、歩いている尾根のほうが高いので、それを越して雪彦山からウリュドへ連なる尾根がよく見えました。幅の狭い尾根なので、左右の谷が見下ろせることが多く、佐中の人家が見えました。尾根にケーブルが埋まっている所がありましたが、アンテナは撤去されているのではないかと思います。
三角点の手前のピークには「川口」と掘られた標石がありました。三角点の周囲は林で展望はありません。高山四等三角点(568.45m)の標石は落ち葉に埋まりかけています。ときどき東にも西にも木々の合間に展望がありますが、特に560m+ピーク近くからは再び雪彦山がよく見えました。560m+ピークから北に降りると細い尾根になります。519mピークでは間違えて西に降りそうになりました。植林は気持ちが良いのですが、展望がないなぁと思って歩いていると、いきなり正面の植林の間に展望が広がっていました。ここは地形図で熊部に向かう破線道が尾根を横切っている地点のちょっと南の490m+ピークです。北側の斜面が広く伐採されており、熊部の集落と、その北の送電線がよく見えました。写真は高場山の鉄塔と、その西側の鉄塔です。この周囲は派手に伐採されています。
破線道で西側に降りようと思っていたのですが、予想どうり道はありません。しかし植林の谷なので、倒木が邪魔ですが降りられます。谷底は石が多くて足が痛くなりますが、最初は水もなく、倒木を乗り越えれば歩けました。陽の当たらないじめじめした谷で、あまり気分良くは歩けませんが、降りていくとだんだんに作業道も形を成すようになり、最後は我孫子から北に伸びる谷に出てきました。ここから我孫子までの谷(林道我孫子線)には特筆すべきものはありませんが、退屈せずに自然を満喫できました。
展望 ★★☆
藪山度 ☆☆☆
地形図は「寺前」です。
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