2011年12月24日土曜日

多可町の妙見山


登山道が整備されていることで知られている多可町の妙見山に登ってきました。登山道は山の東側の牧野からとゴルフ場の南側からの二つがありますが、西側の尾根から登ってみました。集雲山瑞光寺に車をとめて道を登っていくと、動物避けの扉がありました。この道はすぐに終わってしまいますが、終わりのところにドコモの「門山無線中継所 登り口」という札が立っています。この尾根には携帯の通信塔が立っており、その保守路を使って登る計画です。山の下から見ると、電信柱が真っ直ぐ登って行くのが見えますが、保守路は前からあった登山道を使ったようで、ジグザグに登って行きます。さすがに手入れはよく、プラ階段と、場所によっては金属の階段が整備されていました。ただし地形図とは違って塔は尾根上に立っていました。途中には「通称名 天神山 中区:門前管理地」と書かれた札が立っており、この山の名前は天神山なのだと思いましたが、少し登ると今度は「通称名 しろやま」という札があって、結局山の名前は不明です。

通信塔までは予定どうりでしたが、この先は道があるかどうかが問題でした。通信塔の後ろの山は岩が多くなりますが、切り開きがあります。向山四等三角点(479.99m)は、「たいせつにしましょう」の杭とポールは倒れていましたが、肝心の標石が見当たりませんでした。落ち葉を引っかき回してみたら、標石の代わりに白い札が出てきました。よく読めないのですが、この山はやはり城山のようです。三角点の名前は向山です。北の方角に少し展望がありました。ここはまだ480mなので、妙見山までは更に200m登らねばなりません。まず三角点ピークから降りるところが難所で、灌木が多く尾根が見つけにくくなっています。藪をかき分けて鞍部まで降りると、気持ちよく歩けるようになりました。この後はなんとなく切り開きのある尾根でした。急勾配の登りもあるので、休みながら自然林の中を登って行きました。

突然展望が開けたのは、ピーク近くの670m+地点で、東山登山コースが登ってきている所です。ここは明らかに何かの遺構で、石組みが二段あります。何の跡か知りたかったのですが、標石には「山林境界線」としか書いてありません。ここは南向きの展望があります。さらに頂上に向かうとログハウスがあり、「中町ネットワーク21」「火の用心 西脇消防署中町分署」という札が掛かっています。避難所でしょうか。そして山頂に出ると、北も南も見渡すことができました。妙見山二等三角点(692.63m)があり、「登山記帳・応急医薬品BOX」があります。展望できる山の名前を書いた案内板もあるのですが、プラスチックの内部に水滴が付いていて読むことができません。しかし北には千ヶ峰をはじめとする「多可の天空」の山並み(写真)、南には淡路海峡大橋までが見渡せました。

下山は東山コースで、先ほどの遺構まで戻り、南に尾根を下りました。619m地点は展望台になっており、西から南がよく見えました。このコースはさすがに整備されており、階段もしっかり作られています。気持ちよく鞍部まで降りると、そこは3合目となっており、東に下山できます。しかしまっすぐ南に歩くと「城山」があるそうなので、そちらに行きました。こちらの城山は364mピークで、伐採されています。広々した山頂を南端まで歩いて、道はないものの西へ下山しました。最初は植林の中を快調に降りましたが、だんだんシダが増えてきて、降りれば降りるほど藪っぽくなるのはどこでも同じです。しかし最後まで植林で、歩けなくなることはありませんでした。荒田神社を目指して降りたのですが、出てきたのは養鶏場の跡地(?)でした。

道のあるところばかりを歩いたわけではないのですが、さすがによく知られた山は歩き易いと思いました。

展望 ★★★
藪山度 ★☆☆
地形図は「中村町」「丹波和田」です。

1 件のコメント:

藪山探検隊 さんのコメント...

段ノ城山の三角点標石は、以前から無かったようです。
http://outdoor.geocities.jp/mt1000s_hyogo/2006/mt1000s_2006.html#061202