2011年8月22日月曜日
笛石山・後山・おごしき山と河久保三角点
千種町から北に行くと、松ノ木公園と呼ばれる場所があります。どこにも公園とは書いて無いのですが、トイレがあり、100円で40リットル汲める行者霊水があります。ここから後山に登るコースはよく知られていて、なおさらここに書くこともないのですが、最後におまけをつけて一周してきました。西大峰と書かれた鳥居をくぐると板馬見峡谷に入りますが、この林道の名前は河久保線です。すぐに水のパイプが峡谷の地下を抜けて行っています。これについては、帰りのところに書くことにします。笛石山への登山口は二つ目の橋の所で、登山口と書いてあるのですぐわかります。なお、林道は2009年の台風でかなり荒れたようですが、現在は後山の登山口の手前までは車で行けるようです([1])。
笛石山への登山道については、特に書くことはありません。谷沿いに登り、斜面を登って608m地点へ伸びる尾根に標高700m付近で合流します。あとは植林ですが、伐採の後なので、道が付けられていなかったら登る気にならないような所です。猫石に寄って千種の町と近くの山々を眺めました。この石は伐採地の真ん中にあるため、町からでもよく見えます。形は猫には見えませんが、笛石と字が似ているから猫石なのでしょうか。猫石から山頂へまっすぐ登りました。笛石三等三角点(894.62m)があります。
笛石山からは西に尾根を縦走です。後山までは2時間近くかかりますが、岩場もあって意外と楽しめる尾根です。後山への「一般コース」と合流し、さらに1253m地点で主尾根と出ると「行者コース」と合流します。そしてササをかき分けて登ると後山山頂です。小さな祠と、後山三等三角点(1344.56m)があります。この山には板馬見山、西大峰、教霊山、行者山といろいろな名前がありますが、山岳信仰の対象だったからでしょう。松ノ木公園には「神変(じんべん)大菩薩」の碑がありますが、これは山岳信仰の開祖ともいえる役小角のことです。
後山からはおごしき山(大甑山)に縦走です。すぐに北側の展望が広がりました。ササが延びすぎて歩くのに邪魔です。おごしき山は「平成之大馬鹿門」が立っているのですぐ分かります。巨大な石のモニュメントで、ヘリコプターで運んできたという話を聞いたことがあります。さらに下ると松ノ木公園への下山コースがありますが、こちらには行かず、そのまま尾根を下りました。コースからはずれるととたんに藪になるのではと心配していたのですが、意外とそうはなりません。植林は伐採した木を避ければ歩けますし、雑木林も藪というほどではありません。ちょっと下ると共同アンテナの残骸がありました。
意外と歩き易い尾根ですが、アシビの藪になっている947mピークから東側は要注意です。北東に降りなければならないのですが、見通しがきかず、尾根の分岐が多くて迷います。植林地帯なのでっコースの修正は割と容易でした。正しい尾根は気持ちの良い植林です。この後三角点のあるピークへの登りは、やや藪っぽくなりますが、登れば気持ちの良い植林です。河久保四等三角点(822.38m)があります。周囲は広々とした植林です(写真)。
この後もしばらくは植林が続きます。特に標高700mを切った付近は比較的平らで広々としており、暗いながらも美しい植林でした。この後も注意深く松ノ木公園に向かう尾根を降りました。岩の多い所も少しありますが、ほとんどは植林で急斜面はありません。問題は最後で、千種水力発電所に向かう水路に出てしまいます。実際そうなったのですが、この部分の水路はコンクリートで覆われているので問題はありません。しかし水流がパイプに入って渓谷を潜るところでは一旦覆いが無くなるので、ダイナミックな水流を見物できました。あとは水路の保守路と思われる道で降りると、公園から入ってすぐの所に出てきました。
標高差1000mを6時間ほどで一周できました。河久保三角点へは寄り道ですが、尾根歩きの好きな方にはこちらの方がお勧めと言えます。
展望 ★★★
藪山度 ★☆☆
地形図は「西河内」です。
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