2011年9月10日土曜日
原不動滝から竹呂山
原不動滝は県下最大の高さを持つ滝です。これを見てから竹呂山に向かいました。と言っても滝からいきなりは登れません。まず八丈川の北側のカンカケ林道を西へ歩きました。原不動尊奥之院入口という碑のあるところまでは舗装されており、あとは未舗装です。この奥の院は滝のすぐ上にあり、不動尊から続く八十八カ所参道が整備されていれば、滝からここへショートカットできるのではないかと思います。カンカケ林道は山の南斜面に作られており、しばらく行くと北側に谷があり、道がありました。古いものらしく、度重なる大雨で洗い流され、堆積物も多いので、歩くのがやっとです。橋が流されているところが何か所かありますが、小さな谷なので問題はありません。谷のつきあたりからは林道っぽくなりますが、こちらのほうが保存状態はましです。木材を運び出すために使った作業道です。分岐を適当に選んで歩くと、最後は谷の奥で終わってしまいましたが、尾根までは踏み跡を辿ってすぐでした。
ここは706mピークから北に延びた尾根で、そのまま登って行くと810m+ピークに出ました。スギの植林で地面は枝で埋め尽くされています。このあとも尾根は植林が多く、歩くのは容易でした。819mピークから西に折れて、いったん740m+の鞍部に出ますが、この付近は細い尾根で、いきなり深く尾根に切り通しのような切れ目があってびっくりしました。地形図では平坦そうですが、意外と上り下りがあります。しかし大部分は植林なので楽に歩けました。
834mピークを過ぎると伐採地があり、北側の展望が開けました。目の前は赤西川の北の1106mピークですが、竹呂山や三室山も見渡せます。写真は1106mピークと三室山です。標高850m近くまでは伐採地が続きますが、尾根の南側は植林なので、伐採地のシダや草の中はほとんど通らずに済みました。この後も植林が続きますが、980mピークに向けては急勾配の斜面でした。しかしピーク付近はブナの林で、癒されました。少し下ってから、またきつい坂を登ると1000m超の尾根に出ますが、ここもブナの林です。あとはひたすら尾根を登って、竹呂山の頂上に出ました。
休憩してから、カンカケ峠に下山しました。これは2011/08/31と同じルートで、この尾根の美しさは定評があります。今回は道を間違えることもなく町界を歩いて峠に出ましたが、どう歩いても峠近くは藪っぽくなります。あとはカンカケ林道を歩いて原不動滝まで戻りました。
カンカケ林道は波賀町のあちこちの観光地図に載っていますが、カンカケ峠から千種側は通行できないだけでなく、峠までも荒れ気味です。知らずにドライブに行く人がいてもおかしくないので、ちょっと心配です。じっさい下山途中に大型バンに出会って、原不動滝への道を聞かれました。
展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「西河内」です。
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