2011年9月11日日曜日
山崎町上ノの東の山
この山は伊沢川と河原山川に挟まれた、700m超の山並みですが、三角点もなく名前も分かりません。登山記録は[1]がありますが、最近Google Earthの地図(ゼンリンの地図)を見ていたら、南西の谷から林道が主尾根近くまで延びていました。これがあれば登山は容易そうなので登ってみることにしました。
登り口は、上ノ下(カミノシモと読みます)です。地形図に289mピークがありますが、まずこの付近を調べてみました。289mピークの後ろの鞍部には墓地があり、北東に繋がる尾根には小さなお堂と木材加工の作業場、そしてさらに墓地があります。この尾根を辿って登ることも考えましたが、今回は林道を調べたかったので林道で登りました。
地形図には短い林道が書いてありますが、この谷には堰堤があり、林道はその東側を通っています。最初は古い道ですが、その先は新しく切り開かれた、赤い土がむき出しの道になります。ゼンリンの地図のように谷にまっすぐに作られているわけではなく、谷から別れて斜面を登ることもありますし、枝分かれもたくさんあります。谷は倒木で埋まっており、周囲も倒木処理の残骸の木や岩で荒れています。最初はなるべく谷に沿うように枝道を選んでいたのですが、これは標高380mくらいで終わってしまいました。仕方なく少し戻って、今度は東に尾根を巻いて行く道を歩きました。なるべく東に行かないように進路を選ぶと、再び谷の上に出てきましたが、最後は450m付近で終わってしまいました。ただし尾根はすぐそこだったので、急斜面の踏跡を辿って尾根に出ました。
尾根は植林で、まずまず歩きやすかったのですが、勾配は急でした。543m地点は小さなピークですが、この先は藪っぽくなりました。東側は自然林で西側は植林という場所が多いのですが、尾根には消えかかった踏跡しか無く、灌木が多いので踏跡を辿れないところもありました。
746mピークは雑木林です。しかし北に伸びる尾根は植林で、間伐した木と枝で埋まっています。ここを我慢して歩くと、尾根が東に曲がる付近からは気持ち良く歩けるようになってきます。植林も自然林もありますが、木の間隔が広く、倒木もあまりありません。一度北に降りて、やや藪っぽい細尾根を歩き、東に曲がって自然林の大木の間を歩いて行くと、巨大な鉄塔に出ました。山崎智頭線20です。黒尾山の南側尾根を横断している送電線です。関電の赤い火の用心は鉄塔に北側に立っており、笹藪を抜けて道がありました。とりあえず北の752mピークを見に行きましたが、この付近は巨大な岩が多く、楽しめる場所です(写真)。関電のプラ階段は、752mピークの方に向かって付けられていました。
関電の巡視路で下山しようと考えていたのですが、752mピーク付近に赤い火の用心が見つからず、結局北西に延びる尾根で下山することにしました。この尾根は上から下までずっと植林で、間伐した木や枝で埋まっていますが、土が柔らかい以外は意外と歩き易く、たちまち谷に着きました。最後は非常に急なので、細心の注意を払って降りました。川は細いので簡単に渡れて、反対側には林道がありました。ちょうど林道が終わって破線道になる場所でした。破線道は谷道ですが、入り口に赤い火の用心が立っていました。どうやら関電の巡視路は、北の野々隅原に繋がる鞍部まで尾根を降りて、そこから谷道の破線道を通って下山するようになっているようです。林道を降りると、上ノ上(カミノカミ)に出てきました。
林道の存在は確認しましたし、標高差200mほどを林道で登れたので助かりました。しかし使える木だけを運び出すと、後は根や枝や岩だらけの山が残ります。この先この山はどうなるのか、心配です。
展望 ☆☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「安積」「千草」です。
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