2022年12月10日土曜日

南の豊成から登る袴ヶ仙

 


美作の袴ヶ仙には何度か登っていますが、今回は南の豊成から登りました。県道357号線がヘアピンターンしている付近の西側には東谷川が流れていますが、これを渡る橋があります。西岸の墓所に行く道ですが、それだけでなく谷の奥に道が続いています。歩きたいのは尾根なので、最初から道を歩かず植林を登ればよかったのですが、良い道だったのでつい歩いてしまいました。案の定、谷奥で道は終わってしまい、あとは倒木だらけの狭い谷なので、そこから斜面を登りました。ここはかなりの急斜面でしたが、足元がわりとしっかりしていたので木に掴まって滑落せずに登れました。尾根上は植林ですので歩くのは楽です。ただ、しばらくはやや急な坂が続きました。登り切ると平らになりますが、倒木だらけの藪になりました。明見谷四等三角点(539.61m)は倒木の下にありましたが、潰されてはいません。倒木とミツマタの藪を抜けて方向に気を付けながら斜面を降りていくと、尾根に石仏がありました(写真)。この付近には金原と碇谷を結ぶトンネルがあるのですが、それができるまではここが峠だったと思われます。両側に杣道がありました。


アップダウンしながら植林を歩き、そのうちに葉が落ちた自然林もあって冬の風情があります。540m-の鞍部に降りると、あとは登りが続きます。長い尾根歩きなので、やや急な斜面も一歩ずつ登っていくしかありません。標高640m付近では碇谷の方から来ていると思われる林道が西側でターンしていました。最後は標高700mくらいから美しい植林の長い急な登りで、登り切ると向こう側は伐採地で那岐山がきれいに見えました。平成21年度保安林改良事業施工地だそうです。しばらくネット沿いに歩くと、ネットは西に降りていき、尾根には岩が増えてきました。そして赤い矢印が木に付けられていて、登山道と合流したことがわかりました。2017/08/19のコースです。大きな岩があって、「塩の下神社」がありました。縁の下にしては岩の上に小さな祠が置いてありました。まだ少し登りがあり、それから平らな所を北へ歩くと袴ヶ仙の山頂です。登り始めて2時間半でした。池の尻三等三角点(930.41m)があります。快晴で展望は最高でした。那岐山と日名倉山の両方が見えます。


下山は尾根をまっすぐ降りることにしました。来た方向に少し戻ってから慎重に方向を定めて植林の急斜面を降りました。標高820m付近に大きな岩があって巻いて降りましたが、その下には「カエル岩」があって(この標識のすぐ横の岩でしょうか、それとも巻いて降りた大岩でしょうか?)登山道と合流しました。植林を降りていくと岩塊流という道標があり、見に行くと斜面に岩がたくさん転がっていました。規模は小さめですが岩塊流に違いはありません。さらにきれいな植林の尾根を下りましたが、途中で登山道が尾根から外れて行っているのに気づかず、そのまま降り続けました。急斜面で落ち葉が滑る所もありますが、植林なので問題はありません。630m+と610m+の小ピークの東側は意外と急斜面でしたが、無事に地形図にある実線道に出ました。これは登山コースで通る道です。この林道は歩かずにそのまま緩やかな植林を降りましたが、ここは段々畑の跡です。そのまま宮ノ上に出て、東谷川に沿って歩いて出発点に戻りました。


展望 ★★☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「古町」「坂根」です。



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