2025年7月21日月曜日

大畑から登る飯森山

 


神河町の越知川を遡っていくと、越知から大畑の間くらいに東に延びる林道があります。この林道の先の峠は東の多田から大畑に繋がる旧道だったそうで、この峠を目指して歩き始めました。越知川を渡ったところに工事の情報が表示されており、「(基)千ヶ峰・三国岳線 森林基幹道開設事業」だそうです。2023/08/13に歩いた、目指す峠を横断している林道です。工事に使われているだけあって整備された林道で、美しい植林もあります。途中に関電の赤い「火の用心」があって鉄塔への巡視路の所在がわかりました。ここに戻ってくることを目標に林道を登りました。途中で林道の近くに鉄塔があったので藪を抜けて見に行きました。播磨中央線五一鉄塔です。下から車で来られるので巡視路は荒れて藪になっていたのでした。


林道を登っていくと、千ヶ峰・三国岳線への分岐がありまり、ここを右に入りました。この付近は地名が表示されており、分岐点は「池ガ谷」のようで、次は「大谷」のようでしたが、その次は錆びていて読めません。そして林道の終点に来ると「南山 大師堂」で、石造りの礼拝所があって「光明遍照」が掛かっていました。地形図にはこの先に峠まで破線道があるのですが、ふと見ると赤い「火の用心」があったので、これがその道だと思い込んで登り始めました。途中までは整備された道なのですが、谷の奥で消えてしまい、ここでGPSで位置を確認すると破線道よりもひとつ西の谷を登っていました。しかたなしに倒木の多い急斜面を登ると上に千ヶ峰・三国岳線がありましたが、コンクリートの壁があって登れないので少し北に寄って道路に上がると、下に鉄塔が見えました。この鉄塔への巡視路だったので、谷を詰めようとすれば見失うのは当然でした。峠への道を確認できないまま、林道で峠まで歩きました。


この峠には2017/08/06に来ましたが、林道の交差点で、千ヶ峰・三国岳線が横切っているだけでなく地形図にもある北東向きの荒れた林道がありますし、南西にも林道があります。東への破線道は2017/08/06に降りてひどい目にあいました。北に登れば播磨中央線五三鉄塔があり、その先は「多可の天空」です。今回は南の尾根に上がって「多可の天空」を歩きました。よく整備されていて植林もきれいです。見ると東側も尾根のすぐ下に林道があります。あまりアップダウンはなく徐々に登っていって、岩場から急斜面を登り切ると、福畑山三等三角点(900.59m)のある飯森山の山頂に着きました。最近では東の多田から2024/12/07に来ています。山頂からは西に降りていき、鞍部を経て少し登ると2011/04/29にも来た飯森山南です。峠からここまで、木々が美しく涼しい風の吹く文句の付けようのない稜線歩きでした。越知川沿いの展望もあります(写真)。


下山は最初に巡視路を見つけた鉄塔に降りるため、少し東に戻ってから植林の斜面を降りました。ここからはほぼ一本道の尾根下りですが、標高800m付近に地形図で見ても勾配のきつい所があり、ここには大岩があったので西側を巻いて降りました。ずっと植林なので降りやすく、少し下草のある所がある程度で、登りにも使えそうです。標高600mを切ったあたりで東から来た林道が終わっていました。さらにその下でも東から林道が来て、少し尾根沿いに下ってまた東に行っていました。これらでも下山できたでしょうが、遠回りになりそうなので尾根を降り続けました。最後は少し藪を抜けて、播磨中央線五〇鉄塔に着きました。ここからは巡視路が2つあり、東寄りの巡視路を階段を頼りに歩いていくと、最初に見た「火の用心」に出てきました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「生野」です。



2025年7月16日水曜日

南から登山道で登る船木山

 


美作市の東粟倉村から北の県境の山々へは、後山キャンプ場からの登山道が整備されています。東粟倉村はなんとなく姫路からアクセスが悪いという印象で、あまり行ったことがなかったのですが、たまには登山道を歩こうと思って行ってみました。


後山キャンプ場から少し戻ると登山口があります。メインは後山のようですが、船木山だって標高は10mしか違いません。よく整備された登山道で、谷を登っていきます。岩場が多く、登山の雰囲気が味わえます。道ははっきりしていますが、ぼんやりと歩いていると時々見失うことがありました。冷静に周囲を見渡せば登山道が必ずありました。渓流がきれいで気持ちがよいのですが、雨の後で岩が濡れていて滑りそうでした。特に渓流を渡る所が2箇所あり、足を濡らさずに渡るのに気を使いました。谷の奥からは少し鎖のあるところをトラバースすると、自然林の気持ち良い道になりました。さらに少し登ると平坦になって、最後は北にまっすぐ延びる木の階段になりました。これを根気よく歩くと県境の尾根に出て、切り開かれたチシマザサの間をちょっと東に行くと、船木山の頂上でした。


この日は雲で視界が悪く、風も強かったので後山には行かずに下山することにしました。船木山から西に少し行って、尾根が南北に分かれるところで南側の尾根に向かいました。チシマザサの藪を恐れていたのですが、チシマザサはすぐになくなり、植林に出ました。ここからはあまり急勾配はなく、楽に歩ける尾根でした。大きな岩があっても簡単に巻いて降りられました。途中で出会った生き物もマムシくらいです。ただし一番勾配の小さそうな尾根に向かうために、方向は間違えないように降りなければなりません。中筋四等三角点(1016.57m)まで来て、さらに南西に尾根を降りて、標高950m付近からはやや急斜面になりました。少し藪っぽくもなりましたが、本格的な藪はありません。ここを過ぎると林の中に金属の柱を見つけました(写真)。何も繋がっておらず、高さも周囲の木に負けているので、なんのためのものなのか謎でした。近くに金属の脚立が倒れており、そんなに古いものとも思えません。ここからも尾根を降り続け、林道竹の頭線に降りました。林道を歩いてキャンプ場に戻りました。


展望 ★★☆ 晴れていれば良いはず

藪山度 ★☆☆

地形図は「西河内」です。



2025年7月6日日曜日

高峰から草木川

 


一宮町の高山には2011/05/08に登りました。その時は下山では百千家満に降りたのですが、今回は草木川沿いの道で戻ることにしました。登山道は前回と同じ道路です。折れ曲がりながら登っていき、途中にauとdocomoの基地局、同じ場所に西はりま消防組合の三方基地局があります。その先に受信塔という珍しい名前の三角点があります。これは道路の脇の尾根の上にあるので、少し行き過ぎてから尾根を戻って探しました。受信塔四等三角点(613.53m)は尾根の道のちょっと脇にあります。前回にはあったNHKのアンテナはありません。道路に戻ってまっすぐに歩くと、すぐにNHK一宮三方FM中継放送所があります。前回はテレビ中継放送所だったのですが、FM専用となったようです。ここからの尾根歩きは快適です。少し岩もあります。山頂に近づくと尾根の北側は伐採地となりネットがありますが、ネット越しの展望は草や木が育ったせいかあまりよくありません。そして高峰の山頂に着きました(写真)。狭い切り開きで高峰三等三角点(844.66m)があります。ネット越しに南向きの展望があります。


山頂からは前回同様に北東に降りました。まっすぐに降りていくと、草木登山口への道標がありました。前回はここから北向きの尾根を降りましたが、今回はまっすぐに降りました。この先の尾根には分解されたアンテナがいくつか転がっていました。そして「草木坂登山口」「草木越え」「高峰」の3つの道標のあるところに出ました。ここから北寄りの尾根を降りると百千家満から草木に登る道路に出られるようですが、草木越えに向かいました。いきなり大岩があり、その先は切れているので、ちょっと苦労して登って、降りて、巻いて幾つかの大岩をやり過ごしました。ここはかなり危険でした。その先はちょっと藪ぽいところがありましたが、東寄りにマーキングに従えば作業道があり、道路に降りられました。ちょうど草木城の入口です。道路を歩いて草木に降りました。


帰りは草木から草木川沿いに長い道のりです。最初は気持ちの良い植林で、川を渡ると自然林の中を歩くようになりました。ときどき大きな岩が転がっていました。林道が東の谷に入っていく地点までは、2011/05/07に逆コースで歩いてきました。その時はここまではかなり荒れていて、復旧工事も行われていたのですが、今回はきれいに整備された道で、どこで工事をしていたのか形跡も残っていません。おそらく舗装が新しげな所が復旧された所でしょう。未舗装でも歩きやすい道でしたが、車がすれ違うにはやや狭いので、途中で出会ったのは軽トラ一台だけでした。横住川キャンプ場はただの空き地で何の設備もないので、ワイルドなキャンプが楽しめそうですが、最近使われた気配はありません。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「神子畑」です。



2025年7月4日金曜日

阿舎利三角点から三久安山

 


暑い夏には標高の高い気持ちの良い山を歩きたいので、三久安山を北から目指しました。国道29号線から県道48号線で若杉峠の手前まで行って、県道521号線を南に入ろうとすると、いきなり通行不能と書いてありました。10月末まで樅木沼谷林道災害復旧工事だそうです。とりあえずどのへんで工事なんだろうと思って521号線に入り、しばらく走って植林に入る手前に車を置いて、歩き始めました。すぐに「これより先未改修(悪路のため)通行不能」の表示があり、その次のカーブで通行止めになっていました。柵をどければ通れますが、この先はあまり車が通っていないようで荒れているので、通行はお勧めできません。渓流を下に見ながら歩いていくと藤無山登山口がありました。たしかにここからなら藤無山は近いでしょう。この付近には林道がたくさんありますが、さらに登っていって峠のあたりで西の伐採地に向かいました。ここまで工事の気配はありませんでした。


伐採地付近は鹿の楽園でした。しばらく作業道を登ってから壊れたネットを越えて尾根に移り、そのまま登って金属プレートの阿舎利四等三角点(982.51m)に着きました。ここには最近は2024/11/09に来ていますが、今回は南の展望が霞んでいました。ネットの壊れ方は進んでいます。ここからはいつもとは逆コースで尾根を西に歩きましたが、気持ちの良い尾根です。そして1067mピークに着き、南に稜線を歩きましたが、こちらはさらにブナが美しく、アップダウンも多少はありますが、歩きやすい尾根なので気になりません。1012mピークを過ぎ、少し登った付近に最近倒れた木がありました(写真)。特に空洞にもなっていないようですが、なぜ倒れたのでしょうか?


気持ち良く登って三久安山の山頂に着きました。小原三等三角点(1123.13m)があります。下山を検討しましたが、東に降りると521号線を峠まで登ることになるので、来た稜線をもどることにしました。美しい尾根なので不満はありません。1067mピークまで戻り、登りと同じ尾根を東に進みましたが、1000m+ピークからは北の尾根に降りました。こちらも歩きやすい尾根でした。992m地点を過ぎ、途中で北東に降りる尾根もありましたが、さらに北に歩いて1012mピークに着きました。ここでややこしいながらも東に降りる尾根を見つけて降りました。少し急斜面ですが植林ですし問題はありません。少しなだらかになってからは右手(南)側の下に林道が見えて、左(北)からは林道の終点があり、その先で右手の林道が尾根を横切っていました。ここからは少し林道を歩きましたが、すぐに尾根を過って左側に行ってしまいました。右手側には下に林道が二つ見えたので、右の斜面を降りました。2つ目の林道まで降りて林道を歩きました。この林道は下っては行くのですが、途中で北に行かず南に曲がり、堰堤のある谷を横切って(橋はない)さらに尾根先を回ってから地形図にある谷沿いの林道に繋がりました。道は良いのですが、水流をなんどか横切る必要がありました。橋はありません。谷沿いを歩いていくと、521号線に出て、車に戻れました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「音水湖」です。



2025年6月22日日曜日

不動橋三角点から笠形山

 


2015/08/01に国道429号線から「森林管理道不動橋線」を使って笠杉山に登ろうとしましたが、不動橋線が途中で終わってしまい、失敗しました。そのリベンジは2015/12/06に果たしていますが、この時はいきなり尾根を登っており、不動橋三角点には行っていません。今回はまず不動橋三角点を目指しました。


地形図で見ると不動橋三角点には林道で行けそうなのですが、林道と429号線はかなり下の方で繋がっているので、まず笠杉トンネルの東側出口で道を探しました。地形図ではトンネル出口から北に破線道がありますが、429号線からはこの破線道は見当たりません。しかたなくトンネル出口の上に登り、さらに植林を登りました。かなり急斜面ですが、意外と楽に登れました。地形図の破線道は存在せず、さらに登り続けると、実線道の林道に出ました。ここからは長い林道歩きです。


この林道では木材の積み出しが行われているようで、あちこちに重機や発電機がありました。ずっと未舗装ですが、よく整備されています。路肩の弱いところはマークされていました。すぐに宍粟市と朝来市の境界の尾根と並走するようになりましたが、標高は保ったままで尾根からは離れていきます。不動橋線のあった谷の上流に来ると林道は谷を渡って北にターンしますが、ここには谷に降りていく地形図の破線道もあり、いずれ不動橋線と繋がるかも知れません。地形図の実線道は、じっさいには地形図よりも標高10mくらい下に作られていました。地形図では三角点の付近で終わっていますが、じっさいには尾根先をまわってずっと続いています。尾根先は木材の集積所になっていました。不動橋四等三角点(718.41m)は林道から滑りやすい急斜面を登った上にありました(写真)。


不動橋三角点で今日の第一の目的は果たしましたが、次は笠形山です。林道がたくさんあるのですが、方向がわからないので最適の道が探せません。そこで不動橋三角点から尾根をまっすぐ笠形山まで標高差300mほど登ることにしました。この尾根は歩きやすく、50分ほどしかかかりませんでした。途中で林道が何回か尾根を横断していて、何度も法面を登るのに苦労しましたが、特に848m地点付近では北側から来た林道が尾根の両側に林道が分岐していました。このうち北側の林道は標高900m付近まで尾根と並走しており、つまり標高900mまでは林道で登れます。残りの標高差100mほどはちょっと急な場所もありましたが、歩きやすい自然林の尾根が続きました。最後に岩が見えると笠形山の山頂です。藤尾峠三等三角点(1032.11m)があり、その先に宍粟50名山の碑が立っています。


帰りは2025/06/19の逆コースで、市境の尾根(おそらく日本分水嶺)を西に歩きました。こちら向きに歩くとけっこう間違えやすいところが何箇所かありました。884m地点を過ぎると東側下に林道が見えてきて、830m+の鞍部で林道が尾根を横切っています。市境の尾根は2015/12/06に笠形トンネルまで歩いているので、東側の林道を北に降りていってみました。入口にはチェーンが渡してあります。この林道はいったん市境の尾根に達してから戻って尾根の先まで行き、そこでさらに東に行く林道と分岐します。そこを下っていくと再び773mピークの付近で市境に達していました。林道を歩いたおかげで市境の急斜面を降りずにすみました。2015/12/06には尾根に林道はなかったので、新しく作られたようです。この付近からは東の下の方に林道が見えており、登ってきた林道に降りられそうでしたが、林道歩きも少し飽きたので、ここからは市境の尾根を降りました。市境の尾根も歩きやすいのですが、その先で東に折れてから北に曲がる植林の付近は少し迷いました。ここでも林道が尾根に達してターンしていました。北に尾根を歩いていき、林道と接した所で林道に移りました。


あとはそのまま林道を戻ったのですが、帰りも笠形トンネルの上からトンネル出口に降りました。今回はトンネルの北の斜面を降りましたが、かなりの急斜面で、谷に降りるのは難しく、トンネル近くの植林の方に行ってからトンネル脇で谷に降りました。林道をずっと降りていって429号線に出てもよかったと思いますし、トンネル出口に降りるならもう少し北に行ってから降りるほうが楽だったと思います。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「神子畑」です。



2025年6月19日木曜日

黒原から登る笠杉山

 


なんどか登っている笠形山ですが、今回は西の黒原から登ってみました。黒原の大野付近に尾根の外れがあり、地形図を見るとここに道がありそうなので、これを試しました。実際には道はなく、山裾の林の中を歩きましたが、尾根の先に出ることができました。尾根登りは最初は急勾配ですが岩が適度にあって楽に登れました。少しなだらかになったあと、また急斜面があり、ここは滑りやすく、木の根につかまって登りました。これを上がると楽な尾根歩きになりました。ここへは北の墓地付近からも登れたと思います。


歩きやすい尾根を歩き、少し登ると黒原四等三角点(656.61m)がありました。周囲は植林です。さらに東に尾根を歩くと北側の尾根と合流し、植林を歩いていくと地形図通りに林道の終点がありました。未舗装ですが幅の広い林道で、路肩が崩れているところもありました。これを歩くと広域基幹林道千町・段ヶ峰線に出ました。立派な舗装道路です。法面はとても登れないのでしばらくこれを歩きましたが、途中で法面に階段を見つけました。上は尾根のようだったので、登ってみました。階段の途中は藪化していましたが、棘のある草や木はなかったので無事に抜けられて、階段の上の草地を登りました。尾根に上がると、ここは黒石から登ってきた尾根の延長です。東に歩いて、宍粟市と朝来市の境界にある870m+ピークを目指しました。このピークの手前は非常に急な斜面で、掴まるものも少なくて冷や汗をかきつつ登りました。


870m+ピークに着くと市境を東に歩きました。少し植林を歩くと千町・段ヶ峰線から道が上がってきていました。この道は2015/12/06には地形図通りに尾根上で終わっていましたが、いまは市境を横切って朝来側の林道に繋がっていました。朝来側の林道は尾根に沿って両方向に延びていました。


この市境の尾根は2015/12/06に逆方向に歩いていますが、884m地点を過ぎ、自然林が続きます。気持ちよく歩いていたら方向を間違えて、修正して東に降りて、可愛らしい銀竜草を見ながらまた少しずつ登っていって、笠形山の山頂に着きました。山頂の朝来市側に宍粟50名山の杭があり、その先に藤尾峠三等三角点(1032.11m)があります(写真)。展望も少しあります。


下山はまず千町小屋の道標に従いました。この登山道は南に尾根を降りていき、千町・段ヶ峰線の笠形山大乢北登山口に出ました。ここからふたたび林道で西に歩きました。かなり長く歩いて、登りで使った階段を過ぎたところで切通しの脇から北西に向かう尾根に乗りました。この尾根は最初は幅広く伐採されており、とても歩きやすくて助かりましたが、さすがに標高が下がってくると藪っぽくなりました。標高600mmを切る付近で尾根は二つに分かれますが、北寄りの尾根を降りました。これも最初は降りやすかったのですが、そのうちに細い木の生えた急斜面になり、最後は木に掴まってなんとか地形図の道に降りました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「神子畑」です。



2025年6月8日日曜日

与位から登る宮山(その2)

 


山崎の宮山は南の五十波から登るコースが一般的で、2015/06/14に登りました。北から登ったのは2007/04/08ですが、梯への谷を登って倒木に苦戦したので、今回はその南を登ることにしました。与位の西に林道に分岐点があり、右は奥谷、左は北谷と書かれています。西方向に登りたかったので、右の林道の扉を開けて歩き始めました。これは谷沿いの林道です。しばらく歩くと分岐があり、左が舗装されていたので、そちらに歩きました。すると巨大な堰堤があり、道はターンして登っていきますが、かなり荒っぽい作りの林道で、最後は谷の奥で終わっていました。こちらに登ってきたのは、この付近なら北の尾根が登りやすいと思ったからなのですが、それなら最初から尾根を登るべきで、ここから尾根に登ろうとすると大変でした。イバラや山椒のようなトゲのある木が多く、それを避けると進路が限定されます。少し登れば植林ですが、まだイバラが生えており、北に登るのは難しかったので、植林の作業道の跡を辿って南に行き、尾根っぽいところを上がりました。この付近は木に掴まって四つん這いになればなんとか登れて、稜線に上がることができました。


稜線には道がありますが、急坂もあって木に掴まって登りました。頑張って登ると金剛岩がありました。金剛石と言えばダイヤモンドですが、ダイヤモンドは含まれていないでしょう。ちょっと歩けば宮山の山頂です。神谷三等三角点(645.83m)があります。道標は北に金剛岩、南は野口神社、東はよいたい登山口となっており、こちらに下山しました。長い尾根歩きとなりますが、よく整備されています。すぐに与位が見渡せる場所があり(写真)、宮山東ピークを過ぎると植林が終わって自然林になりました。459m地点を過ぎると窪んだ道があり、共同アンテナの残骸がありました。この場所は少し展望があります。さらに尾根を降りていき、297mピークを過ぎると目の前に白いオバケのような布で覆われた植えたばかりの木が並んでおり、神野溝口線六鉄塔がありました。1939年3月に作られて、2007年には小振りな鉄塔だったのですが、2025年1月に作り直されたようで大きな鉄塔になっていました。少し尾根を下ると古い鉄塔が立っていたと思われる平坦地があり、そこから急坂の下りになりました。巡視路なので簡単に降りられると思っていたのと、北に降りたいと思っていたので、北に折れる道があった所で何も考えずに北に向かいました。するとフェンスの上の道に出てきました。ここでも南に行けたのですが、北に歩きました。そうするとフェンス沿いに長い道で、途中でフェンスが終わっても降りる道はなく、無理に降りたとしても下には用水路があり、そのまま西に歩くとまたフェンスがありました。結局フェンスに扉があり、針金をほどいて竹藪に出ました。もっと注意して降りるべきでした。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「山崎」です。





2025年6月2日月曜日

閏賀から登る黒尾山

 


2011/04/02に高尾川から登った時に閏賀と高尾川の間の峠を通りましたが、今回はここに閏賀側から行って黒尾山を目指そうという企画です。とは言っても、閏賀からこの峠までは2009/08/18の高畑山登山の時に林道を歩いており、今回も同じ林道を登りました。溝谷線というらしく、妙見宮参道らしいのですが肝心の妙見宮は見つけられませんでした。北側の植林に入る道がたくさんありました。峠には赤い「火の用心」があり、これが閏賀反射板への道標だということは2011/04/02に知りました。その時は北西向きの尾根をまっすぐ登ったのですが、今回はなるべく林道を利用する方針で、尾根の南にある林道を歩きました。草が生えており林道らしくないのですが、ちゃんと繋がっています。黄色いきれいな花が咲いていると思っていたら、これがジャケツイバラで、痛い目にあいました。少し登ると赤い「火の用心」があって、反射板はこの上にあるようでした。そのまま背の高い草の生えた林道を真っ直ぐに歩くと、谷を大きく横切って南側の尾根で終わっていました。この付近の林道の様子は、航空写真でだいたい確認できます。途中に上に行く分岐があったので、そこまで戻って分岐から登っていくと、かなり大回りで大きな草が邪魔でしたが、北の尾根に行ってまた南に戻り、また北に向かって、北の尾根で終わっていました。


ここからは尾根登りですが、灌木の多い藪っぽい尾根で、西に折れて岩を登ると河原山四等三角点(798.25m)がありました。ここからは尾根歩きで、まず大岩を巻いて西に降りました。この先は2011/04/02にはあまり苦労した気配がないのですが、今回は灌木の藪に大苦戦しました。幸いジャケツイバラは生えていませんが、尾根上はほぼ歩けません。もちろん展望どころではありません。「五」の標石のある893mピークを過ぎても藪は続きましたが、尾根の北側に降りると踏み跡らしきものがあってマーキングもあることに気がつきました。そして2011年にはなかったらしい南側の林道と合流しました。この林道は尾根沿いではなく南に曲がって、立派な林道に出てきました。2011/04/02のように尾根を真っ直ぐに歩いて黒尾山に向かうほうが早道だったと思いますが、林道をなるべく活用する方針だったので、この林道を歩いて西をぐるっと大回りして、砂防ダムの下の登山口に行きました。ここからは登山道ですが、途中で道を間違えて下り方向に行ってしまいました。分岐点に黒尾山への道標がほしかったと思います。戻って登山道を登りましたが、急斜面はなく、疲れている割には楽に黒尾山の山頂に着きました。昔からある廃墟の電波塔があり(写真)、黒尾山二等三角点(1024.6m)があります。さすがに展望も楽しめます。そういえば黒尾山と言えばススキのイメージだったのですが、いまはススキは見当たりません。


下山は西安積からの登山道にしました。ここでは赤い「火の用心」が単なる道標として使わています。尾根を降りていくと行者像と虚空蔵尊があり、その先で右コースと中央コースに別れます。昔は右コースしかなかったと思いますが、今回は中央コースを降りてみました。整備された登山道ですが、かなり急勾配の場所が多く、落ち葉で滑ります。たまにロープもありますが、木に掴まって降りました。最後は真っ直ぐに降りてはいけなかったのだと思いますが、真っ直ぐに降りて高い法面を避けて南に少しトラバースして、林道に降りました。あとは林道を歩いて下山しました。林道を活用したつもりでしたが、出発点に戻ると6時間半かかっていました。


展望 ★★☆

藪山度 ★★☆

地形図は「安積」です。



2025年5月31日土曜日

山崎町野々上から登る野々上三角点

 


山崎町の野々上三角点には2008/08/31と2008/12/29に登りましたが、今回は西の野々上から登りました。野々上八幡神社の隣に好古館という懐古品を展示した施設があり、その前に駐車場があって「永尾山展望台まで5分」「山野草の小径」「ウンゼンツツジ群生地」という道標があります。ここから整備された登山道を登りました。ウンゼンツツジは時期外れでしたが、展望台では揖保川沿いが一望でき(写真)、小さな休憩所もあります。この付近を風の丘ガーデンと呼ぶそうです。


展望台から東に歩き、尾根を登ると害獣除けフェンスがあります。これを抜けると林道があり、尾根を登っていきます。この林道には尾根の南北両側から登って来られるようです。途中で道が尾根の両側に分かれていたので、道ではなく真ん中の尾根を歩きました。ここにも窪んだ道があり、ネットも尾根沿いに張られています。しかし結局292m地点の付近でまた北側の林道に出てきました。この先はまっすぐに543mピークを目指して登ろうかと思っていたのですが、地形図で見るとかなり急斜面です。いっぽう地形図には谷を渡ってひとつ北の緩やかな尾根を登る破線道が描かれており、これが尾根の北側の林道ではないかと推測して、林道を歩きました。すると確かにこの林道は谷を横切って北の尾根に延びており、複雑に分岐していますが尾根を登っていく林道がありました。稜線から標高差50mくらいのところで林道はまた左右の谷に行くようだったので、ここからは中央の尾根を登りました。藪っぽいのですが、突破できないようなものではなく、すぐに稜線に達しました。地形図ではこの付近で破線道が稜線を横切っていますが、見当たりません。


稜線上で530m+ピークから北に降りると、西側から道が登ってきていました。これが登ってきた林道と繋がっているのではないかと思って降りていってみたのですが、林道が下に見えるものの、この道は細くなって杣道となり、登ってきた尾根を巻いているような感じでした。作業道には違いないと思うのですが、不思議な道でした。稜線に戻って北に歩くと、厳しい斜面が待ち構えていました。木に掴まって標高差50m程を登って細尾根に上がりました。北に歩くと東側から林道が尾根近くに来て、地形図通りに折り返していました。真っ直ぐに斜面を登たところ倒木が多く、非常に歩きにくかったのですが、東に歩いて野々上四等三角点(597.53m)に着きました。藪の中ですが、今回は尾根を歩いてきたので簡単に見つけられました。以前は赤く塗られていたようですが、現在は色はついていません。


野々上三角点から西に藪を戻って、北西に藪の尾根を降りました。倒木と灌木で非常に歩きにくいのですが、溝状の道があります。少しずつ藪は薄くなり、道は下っていって、そのまま道を下れば地形図の破線道と繋がっているのかも知れません。しかしそちらには行かず、尾根を北西に降りました。藪はなくなって楽な尾根歩きになり、430m地点に着きました。ここからは南西に尾根を降りましたが、これも歩きやすく、深く掘られた道もありました。降りていくと植林になって林道がありました。最初は林道を西に歩きましたが、墓所があり、その先は人家らしく林道は終わっていたので、戻って谷を渡って南に降りて、地形図の実線道に降りました。害獣除けの扉を抜けて、野々上に戻りました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「山崎」です。



2025年5月27日火曜日

吉野川上流から中国自然歩道を歩く

 


新緑を見に吉野川の上流に行きました。舗装道路の終点の駐車場に車をとめて、中国自然歩道を歩きました。よく整備されています。天気が良く、新緑は素晴らしく綺麗でした。第一分岐点で若杉自然研究路に入りましたが、美しい自然林の林が続きました(写真)。説明板がたくさんあって、勉強になりました。急な坂には階段が設けられていますが、階段は膝に負担がかかるのでなるべく階段の外を登りました。ナラやブナの新緑を満喫して、県境の尾根に着きました。中国自然歩道をここで西に曲がり、少し歩いて西粟倉村、若桜町、智頭町の三町尾根点で北に曲がりました。県境は三町尾根点から西では藪になることを2018/07/31に知りました。


ここからは周囲は主に植林になりますが、尾根上は自然林が残っており、新緑を楽しめました。アップダウンがありますが急な所には階段があります。1191m地点、1111m地点を過ぎて階段を降りると芦津・吉川越です。智頭と若桜の間の峠ということになります。ここからは2018/07/25の逆コースです。この季節には自然林の緑に負けますが、やはり美しい植林の中を北に歩きました。ここもよく整備された中国自然歩道です。道標やマーキングがあって迷いやすい所はありませんが、ぼんやり歩いているとあらぬ方向に行く可能性もあります。狩谷三等三角点(1158.75m)にはベンチと案内板があります。ここは狩谷山だそうです。この付近から北は自然林が増え、展望もあって楽しめました。1206m地点を過ぎて、少し下ると林道沖ノ山線に出ました。


この先さらに北に歩くと東山ですが、今回は沖ノ山線を西の智頭町側に降りました。これも中国自然歩道です。舗装道路なので車に気をつけて降りていき、森林鉄道の説明板のある分岐から南に沖ノ山林道大川線を歩きました。この林道は何度か歩いています。最近大規模な伐採が行われたようですが、現在は作業している様子はありません。南に歩き、芦津・吉川越の西側の谷に入りました。ここも2018/07/25と2018/07/31に歩いている谷ですが、今回は林道ではなく谷の南側にある作業道を歩きました。この道はすぐに北の方に曲がりますが、道のない谷を登っていくと、南側にまた道がありました。これもすぐに終わりましたが、広い谷で、時々湿地になっている以外歩くには不都合はないので、新緑見ながらを登っていき、芦津・吉川越に着きました。


中国自然歩道を歩くなら南の1111mピークに長い階段で登らなければなりませんが、ここは近道を試みました。植林を南にトラバースして、1111mピークから南東に延びる尾根の先に出ました。このトラバースは急斜面ですが、作業道があって助かりました。南東に尾根を降りて谷に出て、さらに南東に登り返しました。周囲は植林で傾斜も緩いので楽に登れました。登り切ると県境の尾根に中国自然歩道があり、植生がいきなり変わって南側は美しい自然林になりました。東に歩いて、休憩所から南に階段を降りると若杉峠で、お地蔵様がありました。ここからは大茅スキー場方面に降りました。新緑の若杉天然林は感動的でした。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「西河内」「岩屋堂」です。



2025年5月25日日曜日

砥峰から福知川

 


2025/05/15に福知川沿いの千町・段ヶ峰線起点にある地図を見ていたら、「長沢村の集落跡」がありました。場所は高圧線が福知川を渡るあたりですが、福知川を渡るのは難しいので砥峰から行ってみることにしました。砥峰高原から北に行くと、砥峰登山口があります。山頂まで800mと書いてあるようです。ここから登山道を歩きました。途中に道標がいくつかあり、遊歩道と書いてあります。林道に3回出会って、その上は黒いプラ階段があって関電の巡視路のようですが、こちらの方向には鉄塔はありません。巡視路を歩いていくと、まっすぐには登らずに西に行ってしまうので少し心配になりましたが、結局は尾根に上がりました。土塁があり、それに沿って歩いて砥峰の山頂に着きました。以前は伐採されていたようですが、いまはアシビなどが茂っています。川上三等三角点(972.08m)があります。山頂からは下山近道の矢印もあって、巡視路を使わずに急斜面の尾根を降りる道でしょう。この山の名前は地形図では砥峰ですが、ところどころで砥峰山という名前が使われています。峰も山も同義なので、なんだか変ですが、砥峰高原の名前が知れ渡っているので、山を付けたくなる気持ちはわかります。


砥峰から北に歩いて尾根を下りました。2011/04/17の逆コースです。900m-の鞍部はちょっと展望があり、東側には林道が通っていました。ここから少し登って975mピークに行きました。それから引き換えして北の尾根を降りました。枝分かれが多いので方向に気をつけて降りていきました。途中にネットがありますが、問題なく福知川まで降りられました。この付近が地図で長沢村の集落跡になっていた所なので、歩き回ってその痕跡を探しましたが、何もありません。福知川を遡ると地形図では川が二本に別れて間に島があります。しかし上流で二本に分かれる付近は大規模な土砂崩れがあったらしく、福知川から水は流れておらず、実際には東側の水流は少なくなっていました。長沢村のあったとされている付近には錆びたドラム缶やワイヤーがありましたが、木材の切り出しの跡でしょう。人工物らしいものとしては石積がありましたが、これは炭焼き窯で、集落があったことの反証になりそうです(写真)。カマツカの花の咲いている気持ちの良い平坦地なので、農耕に使われた跡が無い方が不思議な気がしましたが、福地川が増水すれば水没してしまいます。なお、明治31年の地形図を見ると、この付近には福知川の北側に一つだけ建物が描かれています。


平坦地の南西側の斜面は植林で、帰りはまずここを登りました。急斜面ですが植林なので問題はありません。少し登ると幽霊のように白いものがたくさん立っていましたが、白いレースで囲まれた新しく植えられた植林です。その中に細身の草木南小田第一線四一鉄塔がありました。この先は南向きに植林の尾根を上がり、867mピークから東に降りて草木南小田第一線五一鉄塔に着きました。四一鉄塔から2本目なのですが、一気に番号が増えています。途中にあった鉄塔も五一鉄塔も付近には白い幽霊のような植林がありましたが、鉄塔の番号が増える方が育っていました。五一鉄塔の脇には林道があったのでそれを南に歩きました。しかし下っていくような感じはしないので、途中で尾根を下って県道39号線に降りました。途中で谷に降りたのですが、尾根を最後まで歩いたほうが楽だったかも知れません。また、降りてきた谷には北に向かう林道があったので、ひょっとしたら林道を逆に歩いたほうがよかったのかも知れません。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「長谷」です。






2025年5月15日木曜日

砥峰高原から琢美谷を下る

 


2018/12/02に琢美鉱山に行きましたが、その時は砥峰高原から往復しました。今回は琢美鉱山から福知渓谷に降りてみました。前回同様に砥峰高原のススキの間を登り(今年は山焼きは実施されていませんでした)、東屋から立入禁止の林道に入りました。そのまま尾根の鞍部を抜けて、地形図の破線道通りに琢美谷に向かって降りました。この林道は荒れていますが、いちど橋がなくて迂回したくらいで、あまり苦労せずに琢美鉱山の谷の下に出ました。この付近の林道はぬかるんでいます。今回は鉱山には行かず、そのまま谷を下りました。人工的な地形が続きますが、すぐにコンクリートの塊と、コンクリートの貯水槽のようなものが現れました(写真)。水が溜まっており、山水が流れ込んでいます。なんだかよくわかりませんが、鉄穴流しでいう大池とか、シックナーみたいなものかと想像しました。ということは、ここで少し精錬した鉱物を谷を下って運んで福知川沿いに出荷したということも想像できます。が、まずこれらの人工物が邪魔で谷を下るには谷の反対側に移らなければなりません。この付近の谷川はコンクリートの溝を流れており、渡れません。倒木が何本かあって、丸太橋のつもりで渡れるかも知れませんが、一本ですからとても危険です。結局谷を戻って、鉱山の下付近まで来ると土砂で溝が埋まっていて渡れました。ここから谷の北側を歩いて谷を降りると、貯水槽の先は林道はありません。どうやら谷を下って出荷はしていなかったようです。


細々とではありますが、谷を下る道は続いています。踏み跡と言ってもよいでしょう。マーキングもありますが、地籍調査のものが多く、道を示しているとは言えません。谷なので岩を登ったり降りたりもありますが、難しいのは流れを渡るところで、渡らなければ先へ進めない所もありますが、先がどうなっているのかわからない箇所もたくさんありました。マーキングが流れの向こう側にあっても、渡るべきかどうか悩んだこともありました。踏み跡はずっと続きますが、岩場に来るとわからなくなります。難所はたくさんあり、水流の脇が垂直で通れない時には少しよじ登って上の方を歩きました。一番の難所は地形図で神河町と宍粟市の境界線が谷をよぎっている付近で、谷が狭くて深く、滝の連続で、岩を伝って斜面の上の方を歩きました。当然下手をすると滑落します。谷に降りずに進んでいくと、踏み跡は植林の作業道に繋がっていました。これは歩きやすく、結局この後は谷に降りずに福知渓谷まで歩きました。谷に降りても歩けただろうと思いますが、場所によっては植林にエスケープが必要だろうと思います。福知渓谷の県道39号線に降りて琢美谷橋から見上げてみると、いきなり滝が見えました。谷下りはかなりの難所続きでしょう。


福知渓谷では県道39号線を歩きました。休日だと車の怖い道ですが、平日は車は来ないので新緑を楽しめました。広域基幹林道千町段ケ峰線の起点まで来て橋を渡り、砥峰高原の方に戻りましたが、ずっと県道を歩くのもつまらないと思い、すぐに林道に入りました。この林道はジグザグに斜面を登っていきますが、水平部分が多く、結局は県道に戻ってしまいました。しかたなくここからは植林の急斜面を登りました。オニゼンマイの密集している斜面を登り、さらに落ちた枝と間伐材で埋まっている急斜面を登りました。標高850mを付近を超えると少し楽になり、尾根歩きになりました。この付近は自然林も残っています。標高982mのピークには、地籍図根三角点がありました。この付近は2018/12/02に歩いていますが、西に少し降りると林道があったので、今回はこれを歩きました。砥峰高原に引き返し、周回路を歩いて自然交流館に戻りました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★★

地形図は「長谷」です。



2025年5月10日土曜日

野尻から登るマンガ谷三角点

 


波賀町原の東にあるマンガ谷三角点には、2012/05/19に原から登っていますが、今回はその時の下山コースに近い、野尻からのコースで登ってみました。国道29号線を引原川沿いに北上すると、皆木の北の付近で引原川を西に渡る手前に未舗装の道が二本分岐しています。上に上がっていく方には「この先4Km農園内入園禁止」という札があります。2012/06/02に笠ヶ城山から降りてくる時にこの阿舎利(広路山)林道を通りましたが、確かに農園の中を通っていました。この林道を使えないとこの付近の山歩きはかなり制限されますが、林道歩きが目的でもないので、いろいろルートは考えられます。阿舎利林道ではなく引原川沿いの道を歩くと、広路川を越えた先に上がっていく道があります。害獣除けの扉を通って登っていくと、昔の耕作地らしく、大きなログハウスがありました。ログハウスの先は植林で、どう登るかが問題でしたが、結局は谷沿いがいちばん楽そうでした。植林の広い谷なので、歩くのには差し支えありません。谷も水があるわけではなく、ほぼ中央を登っていきました。作業道もあって、最後はちょっと急でしたが、460m+の鞍部に出られました。鞍部の東側の眼下には林道がありました。


ここからはひたすら斜面を登りました。美しい新緑の自然林も植林もあります。落ち葉で滑りやすく、木が少なくて四つん這いで登ったところもありましたが、急斜面は少なく、ときどき緩やかになるので休みながら登りました。40分ほどで690m+ピークで登り着きました。ここからは2012/05/19の逆コースとなり、少し岩のある尾根を登って行きました。やや急な斜面はありますが、760m+ピーク近くからは植林で、小林四等三角点(793.74m)に着きました。展望はありません。この先も植林が続きます。おかげで歩きやすく、いったん730m+まで降りてから植林をまっすぐ登って標高810m+の植林に上がり、北に歩いて836mピークを通りました。少し降りてから、幅の広い植林の斜面を登りました。上には平らな稜線が見えます。稜線に登ってから東に歩くと北側下には林道があり、並行して植林の尾根を歩いてマンガ谷四等三角点(904.2m)に着きました。周囲は伐採してありますが、展望はありません(写真)。


下山は来たルートを引き返しました。836m地点に降りていく広い斜面は2012/05/19には迷って西の谷に行ってしまいましたが、今回はまっすぐ降りられました。この付近は東側に広い林道がありますが、航空写真で見ると広路川へ降りられるわけではなく、阿舎利林道に繋がっているようなので、確実なルートを下りました。標高810m+から東側の尾根を降りました。いったん760m+ピークに上がり、方向の確認しづらい広い植林の急斜面を、何度も方向を修正しながら降りて、細い尾根に乗りました。この付近もずっと植林で、急な所もありましたが降りやすい尾根でした。最後はどちらに降りるか悩みましたが、東側の広い植林を降りて阿舎利林道に出ました。こちらに降りたのは正解で、江戸時代の墓石の集められている「マンガ谷国有林過去諸聖霊位」がありました。これを見ると、マンガ谷というのはかなり広いエリアを指す名前のようです。反対側に降りたら見過ごすところでした。あとは阿舎利林道を下って下山しました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「音水湖」です。



2025年5月7日水曜日

楽里から登る生栖の行者山

 


何度か登っている生栖の行者山に、南西の楽里から登りました。楽里の集落を抜けて、地形図の林道を登りました。目標は谷の奥、498mピークの北の鞍部です。谷沿いの林道ではなく、曲がりながら大回りする林道を歩きました。途中に地形図にない分岐がありましたが、とりあえず地形図通りに林道の終点まで行きました。ここから見ると谷の反対側にも谷沿いの道があって、谷の奥で折り返しているのがわかりました。しかし谷のその上は新しい石積があって登れそうもありません。林道終点から見上げると上にガードレールがありますが、その下に板のフェンスがあって直接登るのは無理そうでした。そこで林道を戻り、最初の分岐から北に歩くと、すぐに南に向かう林道がありました。これはガードレールのある林道ではなく、下の林道の終点から見上げたときには見えなかったようです。この林道を少し歩いて、上のガードレール付きの林道まで斜面をちょっとだけ登りましたが、もう少し北まで歩けば林道でここまで来られたと思います。


この新しい立派な林道は能栖線という名前です。楽里からの谷の奥を回っており、林道から見ると谷の奥は段々にきれいに整えられていました。能栖線は南に向かってまだ建設中で、谷から尾根先を回ったところで終わっていたので、ここから尾根を登りました。能栖線の高い法面の上に作業道が見えており、上から作業道を作って法面を作ったのかと思ったのですが、登ってみると確かに作業道はあるものの、すぐに終点になっていました。おそらく能栖線を作る前にあった作業道の名残と思われます。植林の斜面を登ると稜線に出て、古い金網がありました。ちょっと498mピークまで登り、北に引き返して、ここからが行者山への本格的な登山となります。


登山と言っても最初は下りです。稜線の最低地点にはお地蔵様がありました。両側ともに道があるようでした。この先はひたすらに登りです。新緑がきれいで、登りやすい尾根でしたが、標高が上がると岩塊流のような景色になり、岩を避けて急斜面を登るようになりました。行者山と言うだけあって、厳しい登山ですが、ゆっくり登ると2010/07/31に上野田から登ってきた730m+ピークに着きました。何かが祀られていたのかも知れませんが、特に何もありません。もう少し登ると登山道と合流しました。今回も行者堂に行ってみましたが、いつもと同じです。行者像を探すのですが、よくわかりません。見上げた岩に彫られているのかと探しましたが、はっきりしたものはありません。引き返してロープのある岩場を登ると行者山の山頂です。展望はありません。生栖三等三角点(787.15m)がありますが、標石はこれが三角点だと言われないとわからないくらいに削られています。


山頂から北に赤みを帯びたアセビの間を歩くと展望のある場所に出ます。下山は北の林道の方に行くのは経験的にややこしいので、単純にここから北に尾根を下ることにしました。この尾根は植林が多く、歩きにくい場所はあまりありません。大きな岩があって、降りられないかと一瞬危惧したのですが、脇を降りられました。地形図で見ると、この下の標高500m付近が急斜面で、その前に林道があることを期待していたのですが、結局ここは木に掴まって降りることになりました。植林なので急斜面でも作業道の名残もあって、あまり危険ではありません。418m地点も植林ですが、まだまだ林道はなく、結局地形図にある標高350m付近の林道に着くまで尾根を下りました。法面問題でちょっと苦労して林道に降りて、北に歩いて生栖に降りました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「安積」です。



2025年5月5日月曜日

清水から奥雄岳

 


4日前に加美区清水からマタニ山に登りましたが、今回はその時の下山コースから更に北の山に行きました。清水の集落から西に谷をまっすぐ歩き、奥山不動尊に行きました。ここには「いぼ薬師」も祀られています。そこから今回は東に林道を歩きました。最初は東に水平に延びるばかりで少し不安でした。しかし途中で分岐があって、尾根を登っていく道があり、これを歩いていくと前回に通った奥山不動尊の谷の奥の分岐点に出てきました。ここからは前回の逆コースで林道を西に歩き、関電の「火の用心」から金属のハシゴを登って植林に入りました。いちど通った道なので何の心配もなく標高差250mほどを巡視路で登りました。下山よりは登山のほうが足が滑らないので楽でした。岩場になってからは鎖の手すりを使って登りましたが、この手すりは鎖が上下二段に張ってあり、下りでは上を、登りでは下を持てるので便利でした。奥多々良木線二二鉄塔を通り、鎖に掴まって稜線に上がりました。


この稜線はよく整備されています。コバノミツバツツジはそろそろ終わりでしたがまだ咲いており、それに加えてシャクナゲが咲き始めており、とてもきれいでした(写真)。少し歩くと奥多々良木線二一鉄塔で、ここから標高850m+の西雄岳までは急斜面が多く、ロープが整備されていました。西雄岳までは巡視路です。西雄岳から東にいったん下り、アップダウンしながら時々展望を楽しみながら東に歩いて、奥雄岳に着きました。金属プレートの小屋ヶ谷四等三角点(842.17m)がありますが、奥雄岳という名前は以前はなかったように思います。


下山は奥雄岳から南東に延びる尾根で下の林道まで降りようと考えていたのですが、降り始めるとひどい藪の急斜面で、岩場や棘のある灌木があってとても降りられません。そこで2013/03/16に通った奥雄岳のちょっと北のキレットに行ってみました。前回はキレットを北に巻きましたが、今回は南斜面に降りて東に行きました。途中でキレットの下に出たので登ってみると、このキレットは実は意外と浅く、注意深く降りれば渡れる程度のものでした。しかしキレットから東に行ってみると岩場が多く、しかも細くて藪もあるので危険でした。2013/03/16にはここを東に歩いていますが、今回は危険すぎるので諦めました。ということで、結局来た稜線を戻り、巡視路を逆戻りして再び鎖に掴まって岩場を下り、林道に降りました。ここでまた林道を東に歩いて戻ることもできましたが、関電の23鉄塔に向かう巡視路が林道から植林を急降下しており、これで谷沿いの林道(地形図には破線道がある)に降りられないかと考えました。この植林の巡視路は非常に急ですが、十分に整備されており危険はありません。谷にまっすぐ降りるのではなく、途中から谷を降りて行き、最終的には岩の上を伝って谷川を渡って林道に出られるようになっていました。ここが清水登山口かも知れません。とにかく大正解の下山でした。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「大名草」です。



2025年5月3日土曜日

波賀町の皆木三角点と千間原三角点

 


波賀町の南北2つの三角点に行ってみました。まず南の皆木三角点ですが、国道429号線の水谷川の橋の付近から登りました。東に延びた尾根の先に行くとフェンスがあり、扉を探して北に歩き、自転車が何台か捨てられている付近に扉を見つけて植林に入りました。斜面を少し登ると北からの林道の終点があり、そこから踏み跡をたどって植林の尾根に上がりました。気持ち良く尾根を登り、400m+ピークから北に稜線を歩きました。自然林と植林が混ざっていますが、地形は明らかに鉄穴流しの跡で、削り残しのピークがぽこぽこと残っており、アップダウンを楽しめました(写真)。しばらく歩くと尾根に林道が上がってきて、しばらく林道で登っていったあとで、黒い土の上を山頂に登りました。皆木四等三角点(462.13m)の周囲は自然林ですが、東西両側とも斜面は植林です。


皆木三角点の北は削り残しの細尾根になっており、これを降りると鞍部には林道がありましたが、尾根に上がってまた削り残しの小山を見ながら植林を歩きました。495m地点から北はずっと平坦ですが、降り始めるとまた削り残しの尾根となり、林道に出ました。林道を西に歩いて、舗装道路に出ました。眼の前が笠ヶ城山の登山口でした。


舗装道路を北寄りから東に歩いて北の山の登山口を探すと、橋があって尾根に上がれる所がありました。うってつけの登山口なので、548mピークを目指して植林の尾根を登りましたが、フェンスに突き当たりました。扉がないのでフェンスに沿って西に斜面を降り、谷を渡ると扉がありました。せっかく登った分をかなり損した気分でしたが、ここから鉄穴流しの跡の植林の斜面を登りました。標高550m+まで来るとちょっと石積があり、東側には林道がありました。ここから北へは急斜面で、登り切ると610m+ピークで、このあと北には緩やかな尾根が続きました。それが終わると西に急斜面があり、登りきってまた少し急斜面で地籍図根三角点のある690m+ピークに上がりました。これが笠ヶ城山から続く稜線で、北に684m地点を過ぎていったん降りると鞍部を林道が横切っていました。そのまま林道の向こうの植林を登り、稜線を東に登っていくと、千間原四等三角点(769.6m)に着きました。ここは最近には2022/08/06に来ています。


下山は2022/08/06の逆コースで南東の尾根を降りました。この付近は林道が縦横に走っています。まず鞍部に林道があり、それでも下山できそうでしたが730m+ピークに登りました。ここから南に細い尾根を降りたのですが、ずっと植林で、途中4回林道が横切っていました。そのたびに法面をどう降りるかが問題で、木が少ないので滑りやすい斜面をトラバースして降りる地点を探すのも大変でした。林道を下るほうが安全なのですが、林道はどこへ向かうか予想がつきません。最後の林道からは植林を降りていき、やや急斜面になると下に道路が見えて、害獣避けの扉を開けて国道429号線に戻りました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「音水湖」です。



2025年5月1日木曜日

清水からマタニ山

 


神河町のマタニ山は千ヶ峰から三国岳に連なる尾根にある山です。東からも西からも登ったことがありますが、今回は東の加美区清水から登りました。国道427号線の清水の集落から西に行き、植林の谷に入ってすぐに南側の林道に進みました。この林道は枝道が南側の山の上の方まで延びていますが、そちらには行かずに真っ直ぐに行き、古い水道施設の前を通り、終点の堰堤のある谷のところから尾根を登りました。植林なので木に掴まらなくても登れます。大きな岩もあり、少し登ると西側からの林道の終点があり、「通称名 口ヶ滝」という札が立っていました。ここからも植林の尾根を登りましたが、少し登ると上から作業道が降りて来ていました。おかげでしばらくは楽に登れました。この道は途中で南に行ってしまいましたが、真っ直ぐに登って奥多々良木線二五鉄塔に着きました。ここからは2015/07/04の下山と同じルートです。706m地点の何も残っていない轟無給電中継所を過ぎ、ツツジの花を見ながら登っていきました。緩やかな尾根で歩きにくい所はありません。山頂に近づくと林道がありました。2015/07/04には建設中だった森林基幹道 千ヶ峰・三国岳線です。平成7年度建設となっているので、まさに2015年に開設されたものです。素晴らしい展望が開け、下界のみならず篠ヶ峰も見えます(写真)。この先は急斜面で灌木の密度も上がりますが、問題なく登れて、主尾根に出ました。両側をアセビに挟まれた道があり、少し南に行くと深谷山三等三角点(927.94m)がありました。深谷をマタニと読んで、ここがマタニ山です。


2020/05/21と同様に主尾根の整備された道を北に歩きました。少し北で千ヶ峰・三国岳線が尾根を横切っています。この道は西側でどこに行くのか気になりますが、あまり建設は進んでいないようです。さらにアップダウンしながら北に歩き、772mピークから清水への下山道に向かいました。清水登山口まで40分となっています。降り始めると急な岩場がありますが、鎖に掴まって降りられました。奥多々良木線二二は急斜面に建てられています。この先も岩場を降りますが、少し緩やかになってしばらく歩くといきなり尾根の中央に赤い「火の用心」が立っていて、そこからは植林の作業道を南に水平に歩くようになりました。そして作業道を降りていくと、金属の階段があって林道に降りられました。ここはロープがありますが、階段が急なのでどう降りるか少し悩みました。ここまで下山にかかった時間は40分程度なので、ここが清水登山口なのでしょう。


林道に降りたのは良いのですが、どっちへ歩いたら良いのかわかりません。谷の奥へ行くことはないだろうと思って東に歩きましたが、水平にどんどん行くだけで、谷に降りていくことはありません。最後は奥山地蔵尊の谷の奥に出ましたが、相変わらず水平に続いています。少し東に行って、降りそうもないので引き返して西に歩くと、これも谷には降りませんが地形図の林道と繋がっていました。かなり大回りでしたが、登山口から1時間以上かかって無事に清水に下山できました。帰りに奥山地蔵尊に寄りました。付近には何も案内板がありませんが、お地蔵様があるので参道入口だとわかりました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「大名草」です。









2025年4月29日火曜日

上月から庄ノ上山

 


2018/04/08に上月の判官三角点に行きましたが、その時と同じように上月の和田の付近から山に入りました。ただし今回は無理やり南の190m+ピークに登らず、人家の脇から谷へ入り、墓地のところから150m+の鞍部に登りました。古い道があります。尾根上も道があり、前回同様に北西に歩きました。ツツジの季節は終わっていましたが新緑がきれいでした。尾根沿いに北に歩き、少し藪っぽい伐採地の南に向きを変えると植林になりました。ここからはしばらく作業道を歩き、植林を登って判官四等三角点(290.07m)に着きました。


さらに西に尾根を歩きましたが、道があるようなないようなところを歩くと道に出ました。この付近は前回と歩いたコースが違います。今回は南寄りに歩いたら道に出たので、少し道を下って大滝神社に行き、その裏から東に登りました。放棄された耕作地がありましたが植林を歩くと道に出ました。少し歩いてから植林を340m+に登りました。前回同様に山頂の道に出て、4基のサイロの脇を降りると舗装道路に出ました。前回はこの道路で戻りましたが、今回は真っ直ぐに歩きました。道があって問題なく歩けます。途中に古い墓地がありました。そのまま道は庄ノ上山に行くのですが、途中で道を間違えて西寄りに行ってしまいました。しかし問題なく斜面を登って道に戻りましたが、2018/02/18に見た石仏は見落としました。山の上には「行者山」という道標があり、その付近だけ岩がたくさんありましたが、何のことだか分かりませんでした。とにかく宇根二等三角点(379.74m)のある庄ノ上山に着きました。周囲は自然林です(写真)。東に庄という集落があり、その上にあるので庄ノ上山なのでしょうか。この付近には「米」とか「姿」とか一文字の地名があります。


庄ノ上山からは道はありませんが北に降りました。笹を避けて降りていくと、地形図の破線道の下に林道がありました。これは2018/02/18に歩いた道です。これを北に歩きました。良い道で新緑を見ながら楽に歩けましたが、355mピークの東付近に来ると太陽光発電施設がありました。これの北を東に歩くと、「上月町杉坂峠森林浴コース」の地図がありました。現在位置が示されていないので困りましたが、ここは2019/06/16に東から来た地点です。峠のお地蔵様がありました。ここから東の植林の林道は2019/06/16に歩いています。その時と同様に326mピークの南から南東に登りました。道はありませんが問題なく登れました。途中で林道に会い、さらに340m+ピークの東では南から林道が上がってきていました。林道の終点は344m地点で、2019/06/16はここまででしたが今回はさらに東に降りました。ちょっと曲がった尾根ですが、あまり急な斜面はなく、落ち葉で滑りやすい以外は問題なく、途中からは里山らしい道も現れました。最後は北に降りて墓地に出ましたが、ここからは降りる道がなく、正解は真っすぐだったらしく、ジグザグに斜面を降りて人家の脇から道路に出られました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「上月」「佐用」です。



2025年4月27日日曜日

山崎町の上ノ上から登る白口峠三角点

 



先週マラソンで行けなかった上ノ上ですが、今回は問題く行くことができました。狙いは送電線の巡視路で西の山の反対側の白口峠三角点まで行くことです。送電線の下あたりに車をとめて、赤い「火の用心」から関電の巡視路で植林を登りました。伐採された植林を登っていくと林道があり、最初から林道で登れたようでした。林道ができて伐採されたおかげで巡視路を見つけるのは難しくなっており、林道を歩きました。少しジグザグに登ると上に鉄塔が見えましたが、林道の法面は高くて登っていけません。少し南に回り、谷の付近から植林を登って山崎智頭線二二鉄塔に着きました。急斜面に立っており、展望があります。鉄塔から巡視路で斜面を登ると、北から来た林道の終点がありました。終点付近が植林と自然林の境目ですが、ここからは植林を避けて岩の多い境目を登りました。少し登って岩が少なくなると、ときどき関電の黒いプラ階段がありましたが、すぐに消えてしまいます。適当に登っていくと鉄塔が見えました。鉄塔の下に黒い階段がありましたが、よく見るとプラ階段ではなく木で作ってありました。この鉄塔は急斜面に立てられており展望は良好です。黒尾山がよく見えました。しかし急斜面なので鉄塔の番号を見に行けませんでした。おそらく二三鉄塔でしょう。この先は少し登ると新緑のきれいな平坦地になりました。気持ちよく歩いて、北に次の鉄塔を見に行くことにしました。新緑の林を抜けると、地形図通りにコンクリート舗装の道がありました。ちょっと広い作業場があり、その西に巨大な山崎智頭線二四鉄塔が立っていました。尾根に戻って西に歩きました。こちらは植林です。一度少し下ってから登り返し、800m+ピークに上がるとその西は岩場でした。ここを降りて西に行くと目的の白口峠四等三角点(760.95m)がありました(写真)。付近は気持ちの良い自然林です。


そのまま西に降りると帰れなくなるので、降りてきた尾根を引き返し、岩場を登ってから東に降りて、地形図の林道を探しました。植林を少し南に下った所に林道があったので、これを歩きました。少し地形図とは違っていますが、植林の中を南に行くことができました。地形図では林道の南に小さな700m+のピークがあり、これは植林ですが、この付近には林道が多く、林道で東側を通ってピークの南側に出ました。ここで林道は終わっていましたが、問題なく間伐材だらけの南の尾根を降りることができました。少し降りると東側から来た林道が折り返していました。ここからも倒木の多い植林を降りました。GPSで方向を確認しながら南東に尾根を降りました。あまり急なところはありませんでしたが、それでも木に掴まらないと降りられない所も何箇所かありました。地形図の破線道に出るつもりだったのですが、これは見つけられずにまっすぐに降りました。最後は段のある人工的な地形になりましたが、人家があって道路に出るのに苦労しました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「安積」「千草」です。



2025年4月20日日曜日

山崎町中野から登る霧ケ坂三角点

 



山崎の伊沢川上流の上ノ付近の山に登ろうと思って蔦沢菅野トンネルを北に通ると、宍粟さつきマラソンで県道429号線は通れないと言われました。姫路市民はそんなことは知りません。交通規制は上牧谷までなので、その先は走れるのだろうと思って裏道を通って東下野まで行くと、なんとまだランナーが走っていました。ランナーと並走して車を429号線を北に走らせましたが、ランナーは右カーブでは後ろを見ずに左車線から右車線に移って走るため非常に危険で、すぐに車をとめて近くの山を歩くことにしました。


登り始めたのは429号線から林道が山に上がっていく場所で、上がってみると堰堤の工事をしていました。1つ目は令和5年に完成しており、下流の2つ目を工事中でした。堰堤を右に見ながら急斜面を登りました。急斜面ですが適度に木が生えており、掴まって登ると意外と楽に登れました。少し登ると木に掴まらなくても登れるようになりましたが、倒木が多く、たびたび迂回しました。430m+ピークに着くと巡視路になりましたが、すぐに巡視路は西の植林に降りていってしまいました。それでも尾根は歩きやすく、たまにツツジも咲いていました(写真)。これは2024/11/23の逆コースです。473mピークを過ぎて、次の490m+ピークは岩場で意外と尖っていました。北西に降りて行くと、西側に林道が見えました。しかし尾根は倒木や藪が連続し、それをクリアして450m+の鞍部に来ると西から林道が尾根に上がってきました。地形図ではこの付近には東側にも林道がありますが、尾根には達していません。西側の林道はその北の山には登らず水平に西に行ってしまいます。しかし北に登ると西から林道が来て、標高530m付近で西に行きました。そのまま尾根を登り、540m+ピークから西に歩くと、倒木の藪となりました。なかなか厳しい藪でしたが、なんとか抜けだすと、眼の前に霧ケ坂三等三角点(537.23m)がありました。


霧ケ坂三角点から北は、2014/12/28に逆方向に歩いています。植林になって歩きやすくなり、390m+の鞍部には2014/12/28に見た石仏がありました。台座の上の向きが変わっているようでした。この鞍部は植林で、東から林道が上がってきていたので、それを降りました。例によってジグザグに降りていきますが、少し登る所もあって方向に自信が持てませんでした。倒木で通れなくなっている箇所がいくつかありました。谷沿いに降りると堰堤が二つありました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「土万」です。



2025年4月14日月曜日

小明神コースで登る明神山

 


姫路の北に聳える明神山はどこからでもよく見える、先の尖った山です。人気の山で登山コースも増えてきたようなので、久しぶりに登りました。明神池の奥のコースに行こうと思ったのですが、神元神社まで行くのは面倒だったのでいきなり北の谷に向かいました。すると植林を抜けると道は踏み跡程度となりました。登山道とは言えない道ですが、とにかく長谷池の堰堤までたどり着けました。ここから明神池の堰堤に渡るのは難しく、いったん少し戻って谷の反対側の道路に出て明神池に行きました。明神池の堰堤は鍵がかかって入れないようになっているので、そのまま池沿いに北に歩きました。明神池の北から少し行くと、谷の西側に小明神コースと書いてあったので、ちょっと苦労して流れを渡って登山開始となりました。


まず大岩を登らねばなりませんが、トラロープがありました。いきなりの急登で1合目に達した頃にはだいぶ疲れていましたが、その後は傾斜が緩くなりました。地図にある馬の背で大きな一枚岩の上を歩きました。春らしくツツジが綺麗でした。この付近から岩が増えてきます。急斜面もありますが、ロープが張ってあるので腕力で登りました。きつい登山ですが良く整備されていると思って登っていくと、7合目に桃太郎岩がありました。大岩が2つに割れていて、確かに桃が割れたような形です。割れ目はなんとか通れるのですが、通った先の南側にはロープはあるもののすぐに急斜面となり巻き道はありません。整備されている巻き道は北側で、ロープが両側に張ってありますが、それでも歩きやすいとはとても言えません。ロープはあっても足元は落ち葉で滑りやすい斜面なので、体を支えるのは大変です。体を支えるには木に掴まったほうが良いのですが、そうするとロープに沿って進めません。冷や汗をかきながら大岩に登って、さらにロープを頼りに登山を続けました。このコースにはマーキングはほとんどなく、ロープが切れるとその先はどう行ったらよいのかわからないことが多かったのですが、よく見渡すと次のロープがあって、ロープがマーキングになっているようでした。小明神山の東の小ピークで一休みして、小明神山へはロープは北に巻いて上がっていきます。大明神コースと合流して小明神山(612m)に上りますが、この先が急登で、恐竜の背という岩場をロープを頼りに登りました。そしてやっと明神山の山頂です。明神山三等三角点(667.78m)をはじめとして、祠やら何やらがあり、展望も良好です。


小明神コースで冷や汗をかいたので下山は安全そうなAコースにしました。しかしこちらも最初はロープに頼って降りることになります。途中にはいろいろな名前のついた面白い岩があり、これらはコース案内の地図に書いてあります。相変わらずツツジがきれいで、椿もまだ少し咲いていました。展望の良い場所もいくつかありました。Aコースは西の丸で東の尾根に向かいますが、その先でAコースとAuコースに別れます。Aコースは急斜面だったので南に向かうAuコースに進みましたが、ここもロープに頼る急斜面の岩場でした。地形図から見れば当然の急斜面の名前は滑り坂だそうです。平らな大岩の鞍部を歩き、登り坂には三ツ岩という間違いなく3つの岩がありました(写真)。三ツ岩の頭で東に曲がるとここも地形図通りの急斜面の岩場で、天狗坂だそうです。なんとかここを降りると、ゴジラの背を歩いて播磨線七七鉄塔に出ました。この先は遊歩道らしく、木々の説明板がありました。232mピークには壊れて座れないベンチがありました。遊歩道を降りるとコテージの裏に出てきました。岩山歩きを満喫しました。


展望 ★★☆ 

藪山度 ★★☆

地形図は「前之庄」です。



2025年4月12日土曜日

庵の行者山から桑野へ

 

佐用町庵の行者山(鷲栖山)には、2011/02/06と2011/02/26に登っています。今回の登りコースは2011/02/06の下山コースです。庵川沿いの県道443から害獣避けの扉を3つ抜けて尾根の先に出て、落ち葉で滑りやすい斜面をジグザグに登りました。尾根に登って少し行くと石仏がありました。前回は石仏に気が付かなかったようですが、この後もいくつも見ましたが、どれも行者像には見えませんでした。尾根はツツジが満開でした。両側のツツジの間を抜けていく感じで、素晴らしい山歩きでした。同じコバノミツバツツジでもピンク色の薄いものも濃いものもあり、見ごたえがありました。少しずつ登っていき、378mピークにも小さな石仏がありました。まだツツジが綺麗ですが、アップダウンもそれなりにあります。行者山に向かって尾根が東に曲がる付近にも新しげな石仏がありました。ここから行者山へは巨大な岩が聳えています。とても登れないので岩に沿って南側に行くと、前回の下山と同じコースになりました。大岩に沿って南側をまわるとまた新しげな石仏がありました。その先は足元が不安定でしたが、なんとか切り抜けて急斜面を木に掴まって登りました。前回はよくこれを降りたものです。そして行者山の山頂に着きました。祠があります。鍵がかかっていますが板の隙間から少し中が見えて、昭和13年と40年に鳥居を再建していることがわかりました。縁起書もあるようですが完全には読めません。


山頂からは北に行くつもりだったのですが、急斜面で降りられなかったのでトラロープのある東向きの岩場を降りました。これもかなり急な岩場で、トラロープに頼って降りました。降りたところには行者山への道標の他に「岩窟へ」という道標があり、北斜面にトラロープが張られていました。ちょうど北の尾根の方向でもあったので、トラロープに掴まって斜面をトラバースしました。しかしロープはあっても道がなく、足元は落ち葉で滑りやすい急斜面ということで、冷や汗をかきました。しかも途中でトラロープがなくなり、木に掴まって西にトラバースを続け、ついに岩窟に着きました。法華経の文言の刻まれた宝篋印塔と行者像などがありました(写真)。


岩窟まで来ても北の尾根へ下るのは容易ではありません。下の尾根が見えないので、とりあえず東に少しずつ降りながらトラバースし、木が生えていて掴まれる所を探して滑りやすい斜面を降りました。倒木の多い谷状の地形を降り、咲いているミツマタの間を西に戻って、ようやく尾根歩きになりました。歩きやすい尾根で、植林も少しありましたがツツジも増えてきて、395mピークにはアシビが咲いていました。この先は北にツツジを見ながら岩の多い尾根を降りました。途中で西に尾根は曲がり、相変わらずツツジが綺麗でした。問題は尾根の先端で、西寄りが斜面がやや緩く楽そうだったので降りました。植林で木が多い場所を選びましたが、木に掴まって降りるのがやっとでした。降りると墓所がありました。当然墓参りのための道があるはずと思って庵川へ行くと橋はなく、ハシゴのようなものを飛び石に載せて渡るようになっていました。しかしハシゴを使って渡ってしまうとハシゴを元の場所に戻せないので、渡りやすい場所を探して飛び越しました。上流に行けば橋があったようです。


山の上はツツジで一杯でしたが、下から見上げるとツツジはほとんど見えず、斜面の桜が目立ちました。ツツジは背が低くて見えにくいのかも知れません。だとしたら登って見に行くべきです。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★★

地形図は「土万」です。



2025年4月1日火曜日

鬼門大荒神から登る一宮の宮山

 


一宮町東市場の宮山(みやま)には2009/07/18に登りました。10数年経ってだいぶ変わっているかもと思って、今回は北寄りから登ってみました。鬼門大荒神という赤い鳥居の神社があります。背後の山の上の方は笹が生えていますが、フェンスがあって扉があります。ここから林に入って登山開始です。東市場生産森林組合所有地とのことなので気をつけて登りました。しかし最初は里山です。道のようなものがあるところではそれに従いましたが、それ以外は適当に登りました。たまに植林もありますが、ほとんどは自然林です。勾配はそんなに急ではありませんが、木に掴まれれば楽でした。たまに少し平坦になるので一息つきながら登り、1時間ほどすると岩が増えてきて、枝の間から展望もあって、1時間弱で宮山の山頂に着きました。東市場四等三角点(514.35m)があり、2009年にはなかった宍粟50名山の杭がありますが、それにも増して岡城跡という説明板がありました。山頂はあまり広くないので、大きな城ではなかったでしょう。


山頂から北東の尾根に向かいました。こちらも大きな岩がたくさんあります。城としては邪魔だったのではないでしょうか。歩くにはさほど邪魔ではありません。途中にひとつ堀切らしき場所がありました。たまに展望があり、藪はほとんどなく、下草は全く無いという歩きやすい尾根ですが、大岩を巻いたところもありました。510mピークを過ぎて急斜面を登り、さらに徐々に登っていくと倒木地帯もありました。倒木はあまり多くないので、跨いで行けました。その後も上りが続き、金属プレートの打呑口四等三角点(735.54m)に着きました。ほぼ落ち葉に隠れていました(写真)。


下山は尾根を少し西に戻り、北向きの尾根を降りました。こちらも藪や下草はないのですが、木が邪魔で見通しがきかず、迷いそうな所もありました。急斜面もあって木に掴まって降りましたが、落ち葉で滑りやすく、ジグザグに降りるように心掛けました。マーキングや人工物は皆無で、植林もありません。まさしく里山の雰囲気でした。最後は少し西に寄り過ぎましたが、東に戻って2010/12/12に通った道に出ました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「安積」です。



2025年3月30日日曜日

生野町川尻から登る川尻三角点

 


2013/04/13と2023/06/25に歩いている生野の西の山ですが、今回は南の川尻から登りました。生野から市川に沿って西に歩くと、川尻の集落の前に北に入る林道があります。これを使っても登れそうでしたが、とりあえずは川尻の集落まで歩いて山に向かう道に入りました。人家を抜けるとお寺(圓福寺)があり、その先に大歳神社があります。その先は昭和59年竣工の奥山川堰堤です。この先も道が続きますが、右手の植林が登りやすそうだったので、そちらに行きました。植林なので歩きやすく、どこでも歩けてしまいます。しばらく登ると赤い「火の用心」があり、西向きに「神社」登りは「No 15」です。ということは、堰堤を越えて歩くと、巡視路の入口があったのかも知れません。さらに登って行きましたが、巡視路のようなものは特に無く、作業道を探しながら登りました。ずっと植林ですが、少し急斜面になると地面に落ちている枝が邪魔なこともありました。主尾根に近づくとまた「火の用心」があって、下が「神社」右が「No 16」となっています。右に行く道がありますが、まっすぐに尾根に上がろうとすると棘のある木が多い藪に阻まれました。とりあえず南に藪を抜けて、大河内線一五鉄塔に行きました。


この尾根には良い道があります。北に歩くと先ほど登ってきた藪には地籍図根三角点がありました。その先は真っ直ぐではなく、西側のミツマタの生えている方が巡視路です。この北は尾根から少し外れた所に鉄塔がたくさんありますが、それは2013/04/13の地図に描いてあります。整備されて巡視路で、黒いプラ階段もあります。ときどき西側の段ヶ峰方面の展望があり、しばらく歩くと、川尻三等三角点(678.79m)に着きました。前と変わらず背の高い枯れた笹に囲まれています。


三角点からまっすぐに東へ歩くと2023/06/25に登ってきたコースですが、今日は北に降りました。640m+ピークまで巡視路を歩き、東の尾根に向かいました。なんとなく道がありますが、標高600m付近で藪に消えてしまいました。ここは地形図ではわかりませんが深い谷です。谷底の小川は南に向かって流れていますが、それを渡って植林の斜面を登りました。この先もわかりにくい地形で、何度もGPSを確認しました。600m+ピークから急斜面の植林を降り、東の尾根に曲がりましたが、この先も単に尾根を辿って降りると間違った方向に行ってしまうので、GPSを頼りに降りました。東向きの尾根を420mピークを目指して歩いていると、道がありました。道の脇には立像と坐像が並んで彫られている石仏があり、四国八十八ヶ所を巡れるようでした(写真)。かなり傷んでいるものや、部分的に修復されているものもありました。ありがたくこの道を歩かせて頂いて、延應寺に下山しました。56番付近から歩き始めましたが、途中で倒木があり、急な道を降りると76番があり、道はここで終わっていました。正しい道は倒木の先で、橋を2つ渡りました。86番から先は延應寺にありました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「生野」です。



2025年3月28日金曜日

新宮の東山公園から登る北山三角点

 


2025/02/14に、新宮の東山公園から南の山の曽我井城跡に行き、それから北に回って東山公園に戻りました。今回は北の方の山に登ろうと思い、まず前回に登れそうだと思った200m+の鞍部を目指しました。東山公園から北東に延びる谷を登りました。昨夜の雨のせいか、谷には激流が流れていました。遊歩道が終わっても道があり、踏み跡程度になってもピンクのマーキングがあるので、それに従って登りました。谷の上の方はかなり平坦で、水流を渡る所もありましたが、その付近では水量も少なく難なく渡れました。なんとなく道らしいものが現れて、小さな切通しになっているのが前回に通った200m+の鞍部でした。


この後しばらくは2025/02/14と同じコースを北に登りました。標高290m+から東に降りていき、鞍部を過ぎて登り返して主尾根に出ました。この付近も楽に歩ける自然林です。いったん主尾根を南に歩いて、北山三等三角点(396.06m)に着きました。冬は葉が落ちているので東西に展望があります(写真)。2009/09/21に来たときとはかなり雰囲気が違っていました。ここから2009/09/21同様に北に引き返し、やや急な斜面を下って行きました。260m+の鞍部に着くと龍野揖保線四四鉄塔がありました。この鞍部は地形図では破線道が横切っています。2009/09/21にはこれを苦戦しつつ東に降りました。2006/4/22には西に降りていますが、道が無かったようです。ということで、さらに北に歩きました。


急な坂を北に登ると道は二手に分かれて、西に向かう道もあります。赤い「火の用心」はありませんが、これは明らかに巡視路です。整備された道で、龍野揖保線四五鉄塔に着きました。この先を西に向かうとしばらくは巡視路がありますが、次の鉄塔は北の斜面にあるので、途中で北に降りていってしまいます。巡視路を降りるのが一番安全なのはわかっていたのですが、尾根を歩きたかったので西に向かい、さらに北向きの尾根に降りました。マーキングはありませんが、シダが生えていると踏み跡があるのがわかりました。しかしシダはなるべく避けて北側の斜面を歩きました。最後は地形図にある破線道を目指して降りましたが、どんどん急斜面になっていきました。この付近は地形図で見ても降りるべきでない急斜面になっています。木に掴まって降りましたが、岩もあり落ち葉も滑りやすく、大苦戦しました。目指す破線道の方に行くのも難しく、降りられそうな斜面を探すと北に降りてしまいました。最終的には降りられましたが、危険な斜面でした。降りるとフェンスがあり、その外は用水路ですが、地形図の破線道のところには橋が掛かっていて扉がありました。破線道そのものは、見あたりませんでした。つくづく、巡視路を降りるべきでした。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆ 最後の斜面は危険

地形図は「龍野」「安志」です。