2023年10月28日土曜日

大呂から登った智頭の野段三角点

 


智頭の野段三角点には南の尾身から2018/07/14に、西の西野から2018/10/21に登りましたが、今回は大呂から林道を使って登りました。丸い形の新大呂発電所の脇の道を登っていくと、太い林道に出ました(最初からこちらを登ってきてもよかったのですが)。この道は中電の芦津線の鉄塔に沿って谷沿いに作られています。航空写真で見るとわかるように、送電線の下は伐採されていますが、道はジグザグです。地形図の通りに北斜面を登っていきました。途中で西に大きくヘアピンカーブしている所は、更に西向きにも道がありました。林道は最後は東に向かって谷から北に下っていましたが、ここには南に登っていく道もありました。南向きを歩くと、荒れ気味でしたが二つの谷の間を登っていき、西に谷を渡っていました。ここの橋は流されていましたが、その後も植林の斜面をジグザグに登り、開けた平らな所で終わっていました。ここも植林で、西側の尾根に行って登ることもできましたが、あまり急斜面ではないので真っ直ぐ登りました。植林なので急斜面も登りやすく、植林も自然林も良い感じで、少し平らになったと思ったら目の前が切通しで林道が走っていました。ここからのルートは2018/10/21と同じで、林道に降りて向かい側の急斜面の法面を草に掴まって登りました。登り切ると南西に展望があり(写真)、自然林の尾根を登って行くと野段三等三角点(999.49m)がありました。


三角点からは林道の法面を避けるために南に尾根を歩いてから林道に降りました。それから下山前に林道の工事がどこまで進んでいるか見に行きました。登りで出くわした切通しを東に過ぎて林道を歩くと、2018/07/14には工事をしていた鞍部に出ました。地形図にはここに解釈の難しい記号が書いてあるのですが、北向きの斜面は木が刈られススキの急斜面になっていました。その下の谷は藪っぽい感じでした。林道はさらに東に延びていました。この林道は中ノ津線で、芦津渓谷の方でも工事が行われており、もう繋がっているのかも知れません。切通しまで戻って2018/10/21の逆コースで下山しました。植林なので歩きやすく、下りなので急斜面もあまり苦になりません。作業道があるのですが、土の上だと滑りやすく、枯れ葉や枝の落ちているところの方が安全でした。場所によっては荷造りテープが張り巡らしてありましたが、松茸山なのでしょうか?802m地点からは細めの尾根もあり、その下には広々した尾根もありました。全部が植林というわけでもなく、自然林もありました。気持ちよく歩けましたが、長い尾根です。途中で2018/10/21のルートと分かれて南に植林を降りましたが、こちらも作業道がありました。ここも植林を降り続け、最後は尾根上に木造の祠がありました。祠の中には木のお札がありましたが、祠の手前には大きな常夜灯の基礎があり、常夜灯の上の部分は地面に置いてありました。文化9年のものです。ここからは参道と思われる細い道を通って斜面を降りて、人家の裏手に出てきました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「郷原」です。



2023年10月22日日曜日

再び猪篠から登る白岩山

 


2009/10/3に播但道沿いの猪篠から白岩山に登っています。この時は道路を歩いて東の尾根まで上がったのですが、今回は尾根を登ることにしました。猪篠の八幡神社の近くに道標があり、説明書きに右の「さか」は越知坂道のことだと書いてありますが、ここから数m行くと斜面に石仏が祀られています。「火の用心」の札もあって、ここから高圧線の鉄塔に登れることがわかりました。切り開かれた道を登っていくと、生野支線三九鉄塔に着きました。道はここまでで、この先は藪なので、しばらく藪こぎしましたが、すぐに植林に出ました。こうなると歩きやすく、少し登ると空堀かと思うような溝があり、さらに登ると金網に開けにくい扉がありました。ここを抜けて急坂を登って伐採されている539mに着きました。まだまだ登りが続きますが、標高600m付近には北から来た林道の終点がありました。標高740m付近はススキが茂っていますが北方向に尾根を歩くとまた植林で、広い切り開きがあってから稜線に着きました。すぐ近くに地籍図根三角点の杭がありましたが、金属プレートは未確認です。


稜線を北に降りて、不動野三等三角点(902.75m)までの登りは美しい植林を満喫できました。三角点の付近には東側下方に林道があり、これが三角点の北の鞍部で終わっていました。さらに北に行くと、その北は西側が大きく伐採されており、そちらからの林道が尾根で終わっていました。これでも下山できそうでしたが、まっすぐに登っていき、2009/10/3と同じように北西に曲がって900m+ピークに行きました。今回はピークの北の破線道は探さずに南側の林を抜けて藪を避けました。しかしこうするとピークの西で北向きに藪っぽい斜面を降りることになり、少し苦戦しました。なんとか840m-の鞍部に降りると、南側下方に林道が見えましたが、正面の植林を登りました。標高差150mくらいを登ると美しい植林の尾根に出て、これを西に歩き、さらに南に歩いて白岩山の山頂に着きました。逆光ですが瀬戸内海が見えたような気がしました(写真)。


下山は西の尾根を降りました。登山道は北側に少し降りた植林に作られています。少し降りると東ルートへの分岐がありましたが、西ルートにして尾根を降り続けました。地形図の破線道のところでは尾根にロープが張ってあり、下山ルートがありましたが、ここもまっすぐ西の尾根に向かいました。ここは2022/07/24に登ってきた植林です。736mピークを過ぎ、標高700m付近から南に降りました。なんとなく尾根っぽい付近を降りていきましたが、植林なので特に問題はありません。上手に方向を選んで降りて、生野支線四〇鉄塔に着きました。巡視路は鉄塔の北の切通しのような所にあったのですが、そちらには行かずにさらに尾根を降りていくと、地形図にもある尾根裾をまわる道に出ました。これでも下山できるはずですが、道沿いの金網に扉を見つけたのでさらに尾根を降りて、最後は急斜面を八幡神社へ降りました。


展望 ★★☆

藪山度 ★★☆

地形図は「生野」です。



2023年10月19日木曜日

丹波篠山市県守の稲荷神社から春日神社

 


2023/10/14に歩いたのと同じ山並みですが、少し西の方を歩いてみました。登り口は奥県守(あがた)の稲荷神社です。害獣避けの扉を開き、長い階段を登って稲荷神社に行き、裏手の斜面を登って尾根に上がりました。このあとはずっと尾根歩きで、あまり高低差がないので登山というよりも山歩きです。少し歩いて標高380m付近に来るとネットやピンクのテープが増えてきます。松茸山なのでしょうか?この地帯を抜けて、521mピークを過ぎると尾根には幅広い切り開きがあり、道のようになりました。これはとても楽でした。長い尾根歩きなので、山の気分を味あわないと飽きるかもしれません。また少しネットが増えてきて、今日の行程での北の端、540m+地点に着きました。


ここからは東に歩きましたが、標高500mを切る付近は少し藪でした。この付近から眺めると、この山の北側斜面は伐採されたようで、尾根の北側にネットが続いています。それに沿って東に曲がりくねった尾根を歩きました。大部分は歩きやすい尾根ですが、ときどき倒木の多い場所もあります。517m地点を通り、前回に通った尾根をその時とは反対向きに南に歩きました。この付近もネットで囲われた場所があります。南にまっすぐ歩き、506mピークの石仏に着きました。前回載せておいた石仏の首は、まだ落ちずに載っていました(写真)。


前回にこの石仏への参道のような道が南から来ているのを確認したので、それを南に降りました。明瞭な道が続きましたが、460m+ピーク付近で見失ってしまい、地形図で見て一番楽そうな東の斜面を降りました。木に掴まる程の急斜面ではなく、谷に降りられました。ここからは谷沿いの道を歩いて溜池に出て、そこから東の山沿いの道を歩きました。途中に素手で開けるのは困難な害獣避けの扉がありましたが、春日神社に出てきました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「村雲」です。



2023年10月14日土曜日

丹波篠山市の静滝山観音堂

 


この山は丹波篠山の中心街の北東、八ヶ尾山の南にあります。小立の岩井山古墳群の近くから歩き始めて、まず厄除八幡で厄を落としてから西に歩いて矢ノ谷池を過ぎ、ちょっと歩いて堰堤のある付近に「毘沙門山(?)」への分岐があったので行ってみました。整備された小道を少し登ると、岩の下の洞窟に何やら祀られていました。真ん中は石仏ですが、毘沙門様らしくありません。谷沿いの登山道の戻って登り続けると、地形図で破線道が分かれる所から急斜面をジグザグに登るようになりました。真っ直ぐに行く方の破線道は未確認です。ジグザグの道ははっきりしており、しばらく登って静滝山の観音堂に着きました。現在も隔月でご開帳が行われているようで、ここまでは整備されている感じでした。建物は現在は観音堂だけですが、周囲には大きな木もあり、手水鉢は文化三年のもので、歴史を感じます(写真)。


登山道は観音堂の右手奥からさらに続いています。こちらは荒れ気味で、道を見失うことはありませんが、道を歩けない所もありました。鞍部のようなところに出てきてから北に斜面を登ると山田三等三角点(537.63m)がありました。周囲は藪です。ここから西に斜面を降りて尾根を歩きました。少し分かりにくところもある尾根でしたが、大部分は切り開きがあります。506mピークの北には大きな岩がありますが、これも小道が東側に作られており、506mピークに登れました。ここには岩の祠の中に石仏がありますが、残念ながら首のところで折れており、頭部の載せてきました。


506mピークの石仏への参道?は南から来ていましたが、来た道を戻って北の尾根に行きました。道があって、途中にはネットで囲まれた場所がありましたが、松茸山でしょうか?そのまま歩いて517m地点の東から東の尾根に向かいました。こちらも倒木はあるものの藪はありません。495mピークの東で北に降りる所は急斜面でしたが踏み跡がありました。頭の赤い杭をマーカーにして下ると、曲がりくねった尾根に出ましたが、ここも道があります。東に行って南に曲がるまでは歩きやすかったのですが、そこから東に曲がる所は藪っぽくなっていました。しかしすぐに歩きやすくなり、453mピークを過ぎて東に歩き、尾根の外れまで来てから西向きの植林を降りました。谷を降りていくと小さな祠があり、金網がありました。金網沿いに西に行くと、かつて何かが置かれていたような石の台があり、そのへんに金網の出口がありました。ここから外に出て、草むらと竹藪を抜けて人家の付近に出ました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「村雲」です。



2023年10月7日土曜日

再び明延から登る三郡山

 


再びと言っても、以前に明延からこの山に登ったのは2013/07/10です。最近では2023/09/02にこの付近を登っており、その時の経験を踏まえて登ってみました。週末で2023/09/02に行われていた切り出し作業?も終わっていそうなので、車で明延浄水場まで行きました。ここから南向きに林道七拾枚線を歩きました。2023/09/02に歩いているので寄り道はせずに1.3kmほど南の林道の分岐点まで行きました。2023/09/02はここから東向きの林道に行きましたが、今回は南向きに歩きました。ここは2013/07/10 に下山中に歩いた作業道細野線です。たまに倒木がありますが、問題なく歩けます。地形図では真っ直ぐですが、実際はヘアピンに曲がって登っていくところもあり、地形図の破線道の終端よりもさらに南に延びており、標高720m付近で終わっていました。終わった場所はミツマタの茂った谷で、東側の斜面をミツマタをかきわけて登りました。かなり急斜面でしたがミツマタを抜けると植林になり、尾根に上がれば急ではありますが登りやすくなりました。標高差100m程度を登ると稜線に出て、少し登ると872mピークに出ました。この付近は直近では2023/9/16に歩いているおなじみの尾根です。登山道に沿って東へ歩いて、944m地点を過ぎて三郡山(950m)に着きました。


三郡山からは北に尾根を歩きました。少し歩くと展望地があることになっているのですが、木が伸びすぎて明延方面はあまり見えません。ここも2013/05/23や2013/07/10に歩いている尾根です。細尾根を歩き、金属プレートの間歩谷四等三角点(967.24m)から東に歩きました。この付近では東側下に舗装された林道が見えていましたが、東に尾根を歩くと林道が鞍部を横切っていました。そういえば2020/05/02にここに来た時に、森林基幹道須留ヶ峰線がここを横切って北に延びているのを確認しました。この鞍部は東に歩くと佐中の方に行ってしまうので、戻って市境の稜線を北に歩きました。須留ヶ峰線は以前よりも延びていて、地形図の836m鞍部には西の明延側に林道が作られており、木材の積み出しが行われていました。しかし林道は南北に水平に延びていて下りには使えそうもなかったので、植林の中を西に降りました。あまり急斜面ではなく、ミツマタが邪魔なくらいで問題なく降りられましたが、地形図の破線道の終点付近は谷で歩けず、南側の植林を歩きました。途中に墓石が5基ほど並んでおり、明治から大正の高階さんという一家のもののようでした。この付近には一ノ段という集落があったようです[1]。谷に降りないように南の植林を歩きました。地形図には谷の北側に破線道がありますが、これは誤りとしか言いようがありません。結局は谷の南斜面の消えかけた道を歩くことになりました。これは2014/10/08とよく似たコースで、斜面の消えかけた道なので滑落の危険があり、とてもお勧めできるルートではありません。谷に降りてからも最近の大雨のせいか流木が多く、土石流もあったようで忍耐の必要な谷歩きでした。2014/10/08には立っていたお堂も潰れていました(写真)。電柱や碍子がありました。この付近からはかつて谷沿いに道があったようですが、護岸のコンクリートだけが残っているような場所が多く、気楽に歩けるようになったのは明延浄水場の手前数100mだけでした。ここには一箇所かつて何かが谷を南北に渡っていた形跡がありましたが、どちら側も山の斜面で、何のためのものか想像できませんでした。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「大屋市場」です。



2023年10月2日月曜日

神河町の上小田と南小田三角点

 


一昨日に小田原川沿いから三辻山に登った時に、北側の山にも登れそうな感じでした。そこで今回は北向きに登ってみました。登り口は大瀬谷川の県道8号線の琴橋の所で、地形図には実線道が描かれています。しかし橋の上から眺めても道がありそうな感じがしません。なんとなく川の西側が広いので、藪をかきわけて入っていくと、案の定道がありました。道と言っても非常に荒れており、コンクリート舗装の場所もあるのですが、道が消えて谷を歩かなければならない所もありました。それでも、かつてここに道があったことは明らかでした。灌木をかき分け、岩の上を歩いて登っていくと、西側には四重くらいに石垣が組まれており、植林の上は耕作地のようでした。そちらには行かずに道だったと思われる付近を登っていくと、地形図では破線道と合流していますが、それは確認できませんでした。しかし西の耕作地の方に向かう水路の跡がありました。その北では地形図では破線道が分岐していますが、何も考えずに歩いていると西向きの谷に入っていきました。道の跡はありますが、流されて消えていたりミツマタが茂っていたりで、ときどき西側の植林に上がったり、谷に降りて岩の上を歩きました。地形図で見るとかなりの距離を歩いていますが、意外と疲れずに登っていけました。


地形図では途中で破線道が南に曲がっていますが、それには気づかず真っ直ぐに谷の奥まで行きました。植林の斜面なので北に登って行きましたが、途中で西の方の伐採地に向かおうとして西に歩きました。そして斜面を登ると林道がありました。この林道は航空写真で見ると下り方面は少し下で終わっているようでした。上に向かって歩くと一度東に行ってから西に折り返し、別の林道と合流し、そのまま西に歩くと伐採地のススキ野原で終わっていました。ススキは背が高く密集しているので、少し林道を戻ってから斜面を上りました。こちらには道らしきものがあり、西に行くと再びススキの藪でしたが、ネットがあり、それに沿って藪を進んでいくとやがて伐採地の終わりに出ました。ここからは植林を登り、尾根を南に歩きました。東側には地形図の破線道と思われるススキの茂った道があり、藪を抜けると上小田四等三角点(773.04m)に着きました。周囲は藪です(写真)。


ススキで覆われた林道で下山する気にはならなかったので、尾根を北に戻り、植林を降りました。来る時はネットの外側を歩いていたのですが、今回はネットに入口があったのでそこからススキの藪に入りました。入口の奥には道があると予想したのですがこれは正解で、すぐに林に抜けることができました。林から出てススキの少ない北に向かうと二重のネットに突き当たりました。出口を探して最初は北に行ってみましたがどんどん下っていくので、戻って登ってみると出口がありました。その向こうには道は無かったのですが、背の高いススキをかきわけていくと、最初に登ってきた林道に出ました。


林道を戻って真っ直ぐに歩いていくと、ほぼ水平な林道が東に延びており、大きく南にターンして、地形図の実線道に出ました。これも未舗装の林道ですが歩きやすいのでそのまま歩いて行きました。851mピークの北を通り、北にまわって東に折れると目の前はここもススキの茂った広大な伐採地です。その南は最近伐採されたようでしたが、植林を南に登っていきました。途中に北から来た林道の終点があり、東に降りた鞍部にも林道があり、東に少し登ると南小田三等三角点(850.12m)に着きました。周囲は植林です。


三角点からは西の鞍部に降りて林道を西に歩きました。南西に延びた尾根で林道は終わっていたので、ここからは南に植林を降りました。西側は新しい伐採地です。ここからしばらくは気持ちの良い植林を南に降りていきました。途中には東側に南小田第一発電所のパイプがありました。北から水路を流れてきた水がここから一気に落ちていく所です。展望もあります。「朝来水力センター」だそうです。見学してから再び南西に植林を降りました。かなりの急斜面ですがずっと道があります。ジグザグではなく真っ直ぐなので、ときどき脇の植林に登ってジグザグに降りました。脇道には行かずに真っ直ぐに急斜面の道を下っていくと、最後は太い道はなくなって杣道になりました。これで大瀬谷川近くまで降りましたが、谷に降りると歩きにくいことは分かっていたので、植林の作業道を谷沿いに降りました。最後は平らなところに出てきて道があり、藪を突破すると琴橋の数m東に出てきました。この藪のせいで一見すると道があるとはわかりません。


登り始めた時はどうなるかと思いましたが、意外と変化のある面白いコースでした。伐採地はあまり歩いていませんが、ススキの藪は手強いので侮れません。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「長谷」です。