2023年11月26日日曜日

波賀町野尻から飯見へ

 


2023/11/11に野尻から荒尾山に登りましたが、その時に別ルートとして野尻八幡神社から登るルートを思いついたので、それを登ってみました。野尻八幡神社の裏にはブロック塀がありますが、その裏には金網のフェンスがあります。南に歩いて入り口を見つけて、急斜面を北向きに登りました。水路があり、それを越えるとこの付近の斜面は岩塊流の跡のように石が多く、そのぶん登りやすくなっていますが、とにかく急斜面です。少し登ると水平道があって炭焼き窯がありました。谷になっている場所が登りやすかったので登りましたが、倒木もあり、足元の土も崩れやすくて気の抜けない登山でした。岩が減って植林になってもしばらくは急斜面で、すこし傾斜が楽になってきた付近で北の尾根に上がりました。ここからは尾根沿いの登山で、しばらく登ると岩が増えてきました。大きめのものもありますが、障害にはなりません。登り続けて灌木の藪になったと思ったら、林道の切通しの上でした。南側に下って林道に出ました。


普通ならここから871mピーク目指して登るのですが、今回は時間の制約があったので森林管理道前地・カンカケ線を歩きました。未舗装ですが歩きやすい道です。871mピークから南に降りる尾根の先まで歩きましたが、ここには大甲山への道標はありません。今回はここから南向きの林道を歩きました。林道はすぐに西に曲がるので、東に荒れた植林を歩きました。凹凸のある地形で倒木もあり、とんでもなく歩きにくい場所なのですが、これはカンナ流しの跡が藪化しているためでした。普通はカンナ流しの跡は植林で下草がなく、急斜面に出なければ歩きやすいのですが、ここでは草やシダも生え放題で、倒木も多いので歩きにくくなっています(写真)。しかし下手に斜面を登って削り残しの尾根に出ると、急斜面で降りられないというのはカンナ流しの特徴です。林道は多く、一部分林道を歩きましたが、559mピーク(と言っても削られていますが)から東に行き、それから南に降りて林道で490m+ピークを南に巻き、それから荒れた道を東に歩き、尾根の先で南に曲がって末の多い斜面を降りました。とにかくカンナ流しの跡は地形が複雑です。フェンスの扉を抜けて降りてきた所には鍋ケ森神社がありました。


ここからもうひと登りと思って墓所の裏から東の山に入りましたが、フェンスがあって登れず、いったん道路に出てからカーブの所に扉を見つけ、ここから入って急斜面を登りました。かなりの薮山で、有賀四等三角点(422.85m)は藪の中にあります。そのまま尾根を歩いて、小ぶりな上野原線四鉄塔に着きました。上野の方向の展望があります。ここから巡視路で下山と思ったのですが、松林で道を見失い、少し降りると道があったのでそれを辿りました。背の高いススキの生えた道で時々どこが道かわからなくなりましたが、西に行き、ターンして送電線の下に戻ってきました。付近は背の高い草や灌木が茂っています。関電の赤い「火の用心」を見つけ、フェンスに扉があって飯見に出られました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「音水湖」です。



2023年11月19日日曜日

奥海から瑠璃寺

 


佐用の北の瑠璃寺付近の山は、2014/03/29、2014/04/20、2018/05/27に歩いていますが、今回は北の奥海から歩きました。奥海の県道556から東に少し桑村の方向に入り、橋を見つけて南に川を渡りました。ここには素敵な別荘がありますが、しばらく使われていない様子で、周囲には背の高い草が茂っており、車でどうやって別荘に入っていたのか判断出来ない状況でした。別荘の背後には石垣があり、それを登って尾根先を登り始めました。急勾配ですが植林なので木に掴まらなくても登れて、標高差150mほどを登ると少し楽になってきました。567m地点までくれば、あとはさほど頑張らなくても登っていけますが、それでも決して平坦な尾根ではありません。最初の道標をみつけたのは標高650mへ向かって登っていくところで、尾根に溝があってそれが道のようで、その脇にありました。二十一丁です。この付近からは2018/05/27に通っています。ところどころに道標があり、参道は巻き道が多いのです、主に尾根上を歩きました。けっこうアップダウンがあります。2014/03/29に644mで見た機器は撤去されたようです。最後は鉄条網で囲われた何かがあったらしい571mピークから、急斜面の岩場を降りて瑠璃寺の奥の院に着きました。


いちおう尾根の端の天狗堂(祠がありますが、本当にこれのことでしょうか?)まで歩いてから戻って再び本堂の裏の急斜面を登りました。参道があるはずだと信じて南寄りの斜面を登りましたが道は無く、足元の崩れる急勾配の斜面を登る羽目になりました。帰りはなるべく参道を歩くことにしましたが、ピークを巻いている場合が多く、斜面に作られた道なので流されて消えがちで、倒木に遮られることもありました。平らな地面を歩けないので足が痛くなります。分岐路の道標は、三丁と四丁の間にあった写真のものだけでした。ここからは巻き道があったので歩いたら、南寄りの尾根に行ってしまいました。四丁から尾根に上がるようです。


帰りは来た尾根を戻りましたが、最後は道が消えた後に、斜面の真ん中に二十四の道標を見つけました。ここは最初に川を渡った谷の上になります。ここから奥海に行くなら谷を通るしかないので、急斜面を降りました。木の少ない足元の崩れやすい急斜面でした。降りていくとミツマタの木が茂っており、藪化していました。谷は通れないので少し斜面を上った所を歩きましたが、少し行くと谷沿いに道があったので降りてみましたが、2mくらいの幅はあるものの倒木があったり藪だったりして、思うように歩けません。歩けない所は東の山側に上がって歩きました。谷の反対側に道が見えたこともありましたが、ずっと谷の東側を歩き、最後は少し登って耕作用に作られたと思われる平坦地を歩き、最初に登った地点で石垣を降りました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「千草」です。



2023年11月11日土曜日

波賀町野尻から荒尾山と大甲山

 


波賀町齋木の北にそびえる荒尾山と大甲山はこれまで南から何度か登っています。北の野尻からは2011/10/16に登りましたが、林道ができてどうなったか気になって、再び登ってみました。野尻の西の集落の奥に林道への扉があり、工事のことが書いてあります。これを抜けると美しい植林になり、谷沿いに登って行くと道は左右に別れます。東向きには大甲山への道標がありますが、そちらは伐採作業が行われているようで、西に向かいました。林道は登る予定だった尾根の先をまわっていきますが、谷沿いに作業道があり、これを登りました。登った先の谷は伐採されて背の高い草が生えていたので、西側の植林を登りました。この付近は石積みがあります。このへんは2011/10/16と同じコースです。西の尾根に登るとすぐに林道がありました。2011/10/16にはなかった森林管理道前地カンカケ線です。この林道は前地から原不動まで山の中腹に作られていますが、これができたおかげでまっすぐに尾根を登れなくなりました。


ここからどう登るかが問題で、林道沿いに歩いても法面は急すぎて登るのは無理でした。結局谷の付近から急斜面を登りました。木に掴まり木の根に掴まりながら急斜面を登りましたが、意外と足もとはしっかりしていて、登り切ることができました。尾根に上がると自然林で、ここからは標高差600m近い直登です。最初に登った斜面に比べればずっと楽で、木に掴まる必要もありません。雰囲気は良いのですが長い登りでした。特に最後の標高差200mくらいはアシビが多く、それを避けながら登らねばなりませんし、急勾配になって木に掴まって登りました。結局林道の扉から2時間以上かかって荒尾山(1108m)の山頂に着きました。宍粟50名山No.14だそうです。


荒尾山からは大甲山へ向かいました。まず急斜面を降りてから細めの尾根を歩いて大甲山に着きました。斉木三等三角点(1035.37m)があり、天気が良ければ展望がありそうでしたが、この日は霧がかかっていました。山頂から齋木下山道(お滝さんルート)の方向に降りて、広い尾根を迷い気味に植林の端を降りて行って東向きに尾根を歩きました。ここも歩きやすい自然林の尾根で、霧が出ていました。良い雰囲気です(写真)。871m地点から北向きに降りました。南に降りるのが齋木へのルートですが、今は標識はありません。このあとちょっと登りがあり、ゆっくり下って標高710m付近は意外と急な斜面で、降りた所は背の高い草の藪ですが、その先は岩が増えてきて、飯見四等三角点(694.15m)も周囲は岩だらけです。この先は前地カンカケ線へ降りることになりますが、尾根の先はコンクリートで法面を固めた切通しなので、少し北西に戻って斜面を降りました。降りた所には大甲山への道標があり、前回も降りたところでした。あとは前地カンカケ線を歩きましたが、伐採の邪魔をしないようにと思って途中から植林の斜面を降りました。この斜面も伐採が行われており、この日は作業をしていなかったのですが作業道があってユンボもとまっていました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「音水湖」です。



2023年11月4日土曜日

青垣町の山垣城から烏帽子山

 


この丹波市と福知山市の境界の山並みは、2020/09/19に梨木峠から遠坂方面へ歩いていますが、今回は山垣城跡を経由して歩きました。山垣城跡へは登山道があります。まず足立遠政公の墓があり、若宮神社がありますが、その先の道にはネットが張られ「私有地 立入禁止」となっており、監視カメラが2台もあります。しかたがないのでネット沿いに登りましたが、ネットはすぐになくなって、登山道に戻れました。何のための立入禁止なのか理由が書いてないのでわけが分かりません。植林なので松茸山ではないでしょう。少し登ればまた祠があり、その先の平地が235mピークで山垣城跡だと思われます。ここから尾根を北東に降りましたが、ここも人工的に削られて急斜面になっている感じで、平地もありました。200m+鞍部から登りになると植林の中に深くえぐられた道がありました。この先420mピークは尖った山で登れるかどうか心配だったのですが、途中まではこの道で登れました。その先は踏み跡がときどきある程度で、植林の急斜面を登りました。下草もなく枝も落ちていないので登りやすいのですが、土が崩れやすいのでちょっと苦労しました。ピーク近くになると植林以外の木も増えて来たので、木に掴まってなんとか登り切って、420mピークに出ました。植林です。


ここからは北にゆるゆると縦走しました。植林が多いのですが、462mピーク付近は自然林も紅葉していました。急斜面はなく、気分良く歩いて市境の尾根に出ました。ここからは2020/09/19の逆コースで東に歩きました。尾根はジグザグで、477mピークからは急に南に曲がって急斜面を降りましたがここはトラロープがありました。自然林もあって歩きやすい尾根で、烏帽子山方向への斜面にもトラロープがありました。烏帽子山には烏帽子山三等三角点(512.4m)と「烏帽子山古城跡」がありました(写真)。北の方に少し展望があります。尾根上にいきなり堀切が二つあって、落ちそうになりました。


下山は南に下りました。障害物はありません。471mピークまで来ると「いきものふれあいの里」の道標がありましたが、地面に落ちていて方向がわかりません。とりあえず南の方向に降りました。徐々に勾配がきつくなり、植林が減ってきます。岩塊流の跡のように斜面に岩が散らばっている所もありました。細い木が増えましたが、藪はありません。そして最後は金網のフェンスに突き当たりました。フェンスの下は動物が入れないせいか藪です(「いきものふれあいの里」には生き物は入れないようです)。フェンスに沿って歩き、8番という扉を見つけて入りました。扉を抜けても藪で道はないのですが、ちょっと藪こぎすると道がありました。あとは休園中の「いきものふれあいの里」の中の道を歩いて道路まで降りましたが、大きな扉は内側から開けるのは大変でした。フェンスには道路沿いにも小さな扉があるので、そちらを通ったほうが楽です。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「矢名瀬」「福知山西部」です。



2023年10月28日土曜日

大呂から登った智頭の野段三角点

 


智頭の野段三角点には南の尾身から2018/07/14に、西の西野から2018/10/21に登りましたが、今回は大呂から林道を使って登りました。丸い形の新大呂発電所の脇の道を登っていくと、太い林道に出ました(最初からこちらを登ってきてもよかったのですが)。この道は中電の芦津線の鉄塔に沿って谷沿いに作られています。航空写真で見るとわかるように、送電線の下は伐採されていますが、道はジグザグです。地形図の通りに北斜面を登っていきました。途中で西に大きくヘアピンカーブしている所は、更に西向きにも道がありました。林道は最後は東に向かって谷から北に下っていましたが、ここには南に登っていく道もありました。南向きを歩くと、荒れ気味でしたが二つの谷の間を登っていき、西に谷を渡っていました。ここの橋は流されていましたが、その後も植林の斜面をジグザグに登り、開けた平らな所で終わっていました。ここも植林で、西側の尾根に行って登ることもできましたが、あまり急斜面ではないので真っ直ぐ登りました。植林なので急斜面も登りやすく、植林も自然林も良い感じで、少し平らになったと思ったら目の前が切通しで林道が走っていました。ここからのルートは2018/10/21と同じで、林道に降りて向かい側の急斜面の法面を草に掴まって登りました。登り切ると南西に展望があり(写真)、自然林の尾根を登って行くと野段三等三角点(999.49m)がありました。


三角点からは林道の法面を避けるために南に尾根を歩いてから林道に降りました。それから下山前に林道の工事がどこまで進んでいるか見に行きました。登りで出くわした切通しを東に過ぎて林道を歩くと、2018/07/14には工事をしていた鞍部に出ました。地形図にはここに解釈の難しい記号が書いてあるのですが、北向きの斜面は木が刈られススキの急斜面になっていました。その下の谷は藪っぽい感じでした。林道はさらに東に延びていました。この林道は中ノ津線で、芦津渓谷の方でも工事が行われており、もう繋がっているのかも知れません。切通しまで戻って2018/10/21の逆コースで下山しました。植林なので歩きやすく、下りなので急斜面もあまり苦になりません。作業道があるのですが、土の上だと滑りやすく、枯れ葉や枝の落ちているところの方が安全でした。場所によっては荷造りテープが張り巡らしてありましたが、松茸山なのでしょうか?802m地点からは細めの尾根もあり、その下には広々した尾根もありました。全部が植林というわけでもなく、自然林もありました。気持ちよく歩けましたが、長い尾根です。途中で2018/10/21のルートと分かれて南に植林を降りましたが、こちらも作業道がありました。ここも植林を降り続け、最後は尾根上に木造の祠がありました。祠の中には木のお札がありましたが、祠の手前には大きな常夜灯の基礎があり、常夜灯の上の部分は地面に置いてありました。文化9年のものです。ここからは参道と思われる細い道を通って斜面を降りて、人家の裏手に出てきました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「郷原」です。



2023年10月22日日曜日

再び猪篠から登る白岩山

 


2009/10/3に播但道沿いの猪篠から白岩山に登っています。この時は道路を歩いて東の尾根まで上がったのですが、今回は尾根を登ることにしました。猪篠の八幡神社の近くに道標があり、説明書きに右の「さか」は越知坂道のことだと書いてありますが、ここから数m行くと斜面に石仏が祀られています。「火の用心」の札もあって、ここから高圧線の鉄塔に登れることがわかりました。切り開かれた道を登っていくと、生野支線三九鉄塔に着きました。道はここまでで、この先は藪なので、しばらく藪こぎしましたが、すぐに植林に出ました。こうなると歩きやすく、少し登ると空堀かと思うような溝があり、さらに登ると金網に開けにくい扉がありました。ここを抜けて急坂を登って伐採されている539mに着きました。まだまだ登りが続きますが、標高600m付近には北から来た林道の終点がありました。標高740m付近はススキが茂っていますが北方向に尾根を歩くとまた植林で、広い切り開きがあってから稜線に着きました。すぐ近くに地籍図根三角点の杭がありましたが、金属プレートは未確認です。


稜線を北に降りて、不動野三等三角点(902.75m)までの登りは美しい植林を満喫できました。三角点の付近には東側下方に林道があり、これが三角点の北の鞍部で終わっていました。さらに北に行くと、その北は西側が大きく伐採されており、そちらからの林道が尾根で終わっていました。これでも下山できそうでしたが、まっすぐに登っていき、2009/10/3と同じように北西に曲がって900m+ピークに行きました。今回はピークの北の破線道は探さずに南側の林を抜けて藪を避けました。しかしこうするとピークの西で北向きに藪っぽい斜面を降りることになり、少し苦戦しました。なんとか840m-の鞍部に降りると、南側下方に林道が見えましたが、正面の植林を登りました。標高差150mくらいを登ると美しい植林の尾根に出て、これを西に歩き、さらに南に歩いて白岩山の山頂に着きました。逆光ですが瀬戸内海が見えたような気がしました(写真)。


下山は西の尾根を降りました。登山道は北側に少し降りた植林に作られています。少し降りると東ルートへの分岐がありましたが、西ルートにして尾根を降り続けました。地形図の破線道のところでは尾根にロープが張ってあり、下山ルートがありましたが、ここもまっすぐ西の尾根に向かいました。ここは2022/07/24に登ってきた植林です。736mピークを過ぎ、標高700m付近から南に降りました。なんとなく尾根っぽい付近を降りていきましたが、植林なので特に問題はありません。上手に方向を選んで降りて、生野支線四〇鉄塔に着きました。巡視路は鉄塔の北の切通しのような所にあったのですが、そちらには行かずにさらに尾根を降りていくと、地形図にもある尾根裾をまわる道に出ました。これでも下山できるはずですが、道沿いの金網に扉を見つけたのでさらに尾根を降りて、最後は急斜面を八幡神社へ降りました。


展望 ★★☆

藪山度 ★★☆

地形図は「生野」です。



2023年10月19日木曜日

丹波篠山市県守の稲荷神社から春日神社

 


2023/10/14に歩いたのと同じ山並みですが、少し西の方を歩いてみました。登り口は奥県守(あがた)の稲荷神社です。害獣避けの扉を開き、長い階段を登って稲荷神社に行き、裏手の斜面を登って尾根に上がりました。このあとはずっと尾根歩きで、あまり高低差がないので登山というよりも山歩きです。少し歩いて標高380m付近に来るとネットやピンクのテープが増えてきます。松茸山なのでしょうか?この地帯を抜けて、521mピークを過ぎると尾根には幅広い切り開きがあり、道のようになりました。これはとても楽でした。長い尾根歩きなので、山の気分を味あわないと飽きるかもしれません。また少しネットが増えてきて、今日の行程での北の端、540m+地点に着きました。


ここからは東に歩きましたが、標高500mを切る付近は少し藪でした。この付近から眺めると、この山の北側斜面は伐採されたようで、尾根の北側にネットが続いています。それに沿って東に曲がりくねった尾根を歩きました。大部分は歩きやすい尾根ですが、ときどき倒木の多い場所もあります。517m地点を通り、前回に通った尾根をその時とは反対向きに南に歩きました。この付近もネットで囲われた場所があります。南にまっすぐ歩き、506mピークの石仏に着きました。前回載せておいた石仏の首は、まだ落ちずに載っていました(写真)。


前回にこの石仏への参道のような道が南から来ているのを確認したので、それを南に降りました。明瞭な道が続きましたが、460m+ピーク付近で見失ってしまい、地形図で見て一番楽そうな東の斜面を降りました。木に掴まる程の急斜面ではなく、谷に降りられました。ここからは谷沿いの道を歩いて溜池に出て、そこから東の山沿いの道を歩きました。途中に素手で開けるのは困難な害獣避けの扉がありましたが、春日神社に出てきました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「村雲」です。



2023年10月14日土曜日

丹波篠山市の静滝山観音堂

 


この山は丹波篠山の中心街の北東、八ヶ尾山の南にあります。小立の岩井山古墳群の近くから歩き始めて、まず厄除八幡で厄を落としてから西に歩いて矢ノ谷池を過ぎ、ちょっと歩いて堰堤のある付近に「毘沙門山(?)」への分岐があったので行ってみました。整備された小道を少し登ると、岩の下の洞窟に何やら祀られていました。真ん中は石仏ですが、毘沙門様らしくありません。谷沿いの登山道の戻って登り続けると、地形図で破線道が分かれる所から急斜面をジグザグに登るようになりました。真っ直ぐに行く方の破線道は未確認です。ジグザグの道ははっきりしており、しばらく登って静滝山の観音堂に着きました。現在も隔月でご開帳が行われているようで、ここまでは整備されている感じでした。建物は現在は観音堂だけですが、周囲には大きな木もあり、手水鉢は文化三年のもので、歴史を感じます(写真)。


登山道は観音堂の右手奥からさらに続いています。こちらは荒れ気味で、道を見失うことはありませんが、道を歩けない所もありました。鞍部のようなところに出てきてから北に斜面を登ると山田三等三角点(537.63m)がありました。周囲は藪です。ここから西に斜面を降りて尾根を歩きました。少し分かりにくところもある尾根でしたが、大部分は切り開きがあります。506mピークの北には大きな岩がありますが、これも小道が東側に作られており、506mピークに登れました。ここには岩の祠の中に石仏がありますが、残念ながら首のところで折れており、頭部の載せてきました。


506mピークの石仏への参道?は南から来ていましたが、来た道を戻って北の尾根に行きました。道があって、途中にはネットで囲まれた場所がありましたが、松茸山でしょうか?そのまま歩いて517m地点の東から東の尾根に向かいました。こちらも倒木はあるものの藪はありません。495mピークの東で北に降りる所は急斜面でしたが踏み跡がありました。頭の赤い杭をマーカーにして下ると、曲がりくねった尾根に出ましたが、ここも道があります。東に行って南に曲がるまでは歩きやすかったのですが、そこから東に曲がる所は藪っぽくなっていました。しかしすぐに歩きやすくなり、453mピークを過ぎて東に歩き、尾根の外れまで来てから西向きの植林を降りました。谷を降りていくと小さな祠があり、金網がありました。金網沿いに西に行くと、かつて何かが置かれていたような石の台があり、そのへんに金網の出口がありました。ここから外に出て、草むらと竹藪を抜けて人家の付近に出ました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「村雲」です。



2023年10月7日土曜日

再び明延から登る三郡山

 


再びと言っても、以前に明延からこの山に登ったのは2013/07/10です。最近では2023/09/02にこの付近を登っており、その時の経験を踏まえて登ってみました。週末で2023/09/02に行われていた切り出し作業?も終わっていそうなので、車で明延浄水場まで行きました。ここから南向きに林道七拾枚線を歩きました。2023/09/02に歩いているので寄り道はせずに1.3kmほど南の林道の分岐点まで行きました。2023/09/02はここから東向きの林道に行きましたが、今回は南向きに歩きました。ここは2013/07/10 に下山中に歩いた作業道細野線です。たまに倒木がありますが、問題なく歩けます。地形図では真っ直ぐですが、実際はヘアピンに曲がって登っていくところもあり、地形図の破線道の終端よりもさらに南に延びており、標高720m付近で終わっていました。終わった場所はミツマタの茂った谷で、東側の斜面をミツマタをかきわけて登りました。かなり急斜面でしたがミツマタを抜けると植林になり、尾根に上がれば急ではありますが登りやすくなりました。標高差100m程度を登ると稜線に出て、少し登ると872mピークに出ました。この付近は直近では2023/9/16に歩いているおなじみの尾根です。登山道に沿って東へ歩いて、944m地点を過ぎて三郡山(950m)に着きました。


三郡山からは北に尾根を歩きました。少し歩くと展望地があることになっているのですが、木が伸びすぎて明延方面はあまり見えません。ここも2013/05/23や2013/07/10に歩いている尾根です。細尾根を歩き、金属プレートの間歩谷四等三角点(967.24m)から東に歩きました。この付近では東側下に舗装された林道が見えていましたが、東に尾根を歩くと林道が鞍部を横切っていました。そういえば2020/05/02にここに来た時に、森林基幹道須留ヶ峰線がここを横切って北に延びているのを確認しました。この鞍部は東に歩くと佐中の方に行ってしまうので、戻って市境の稜線を北に歩きました。須留ヶ峰線は以前よりも延びていて、地形図の836m鞍部には西の明延側に林道が作られており、木材の積み出しが行われていました。しかし林道は南北に水平に延びていて下りには使えそうもなかったので、植林の中を西に降りました。あまり急斜面ではなく、ミツマタが邪魔なくらいで問題なく降りられましたが、地形図の破線道の終点付近は谷で歩けず、南側の植林を歩きました。途中に墓石が5基ほど並んでおり、明治から大正の高階さんという一家のもののようでした。この付近には一ノ段という集落があったようです[1]。谷に降りないように南の植林を歩きました。地形図には谷の北側に破線道がありますが、これは誤りとしか言いようがありません。結局は谷の南斜面の消えかけた道を歩くことになりました。これは2014/10/08とよく似たコースで、斜面の消えかけた道なので滑落の危険があり、とてもお勧めできるルートではありません。谷に降りてからも最近の大雨のせいか流木が多く、土石流もあったようで忍耐の必要な谷歩きでした。2014/10/08には立っていたお堂も潰れていました(写真)。電柱や碍子がありました。この付近からはかつて谷沿いに道があったようですが、護岸のコンクリートだけが残っているような場所が多く、気楽に歩けるようになったのは明延浄水場の手前数100mだけでした。ここには一箇所かつて何かが谷を南北に渡っていた形跡がありましたが、どちら側も山の斜面で、何のためのものか想像できませんでした。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「大屋市場」です。



2023年10月2日月曜日

神河町の上小田と南小田三角点

 


一昨日に小田原川沿いから三辻山に登った時に、北側の山にも登れそうな感じでした。そこで今回は北向きに登ってみました。登り口は大瀬谷川の県道8号線の琴橋の所で、地形図には実線道が描かれています。しかし橋の上から眺めても道がありそうな感じがしません。なんとなく川の西側が広いので、藪をかきわけて入っていくと、案の定道がありました。道と言っても非常に荒れており、コンクリート舗装の場所もあるのですが、道が消えて谷を歩かなければならない所もありました。それでも、かつてここに道があったことは明らかでした。灌木をかき分け、岩の上を歩いて登っていくと、西側には四重くらいに石垣が組まれており、植林の上は耕作地のようでした。そちらには行かずに道だったと思われる付近を登っていくと、地形図では破線道と合流していますが、それは確認できませんでした。しかし西の耕作地の方に向かう水路の跡がありました。その北では地形図では破線道が分岐していますが、何も考えずに歩いていると西向きの谷に入っていきました。道の跡はありますが、流されて消えていたりミツマタが茂っていたりで、ときどき西側の植林に上がったり、谷に降りて岩の上を歩きました。地形図で見るとかなりの距離を歩いていますが、意外と疲れずに登っていけました。


地形図では途中で破線道が南に曲がっていますが、それには気づかず真っ直ぐに谷の奥まで行きました。植林の斜面なので北に登って行きましたが、途中で西の方の伐採地に向かおうとして西に歩きました。そして斜面を登ると林道がありました。この林道は航空写真で見ると下り方面は少し下で終わっているようでした。上に向かって歩くと一度東に行ってから西に折り返し、別の林道と合流し、そのまま西に歩くと伐採地のススキ野原で終わっていました。ススキは背が高く密集しているので、少し林道を戻ってから斜面を上りました。こちらには道らしきものがあり、西に行くと再びススキの藪でしたが、ネットがあり、それに沿って藪を進んでいくとやがて伐採地の終わりに出ました。ここからは植林を登り、尾根を南に歩きました。東側には地形図の破線道と思われるススキの茂った道があり、藪を抜けると上小田四等三角点(773.04m)に着きました。周囲は藪です(写真)。


ススキで覆われた林道で下山する気にはならなかったので、尾根を北に戻り、植林を降りました。来る時はネットの外側を歩いていたのですが、今回はネットに入口があったのでそこからススキの藪に入りました。入口の奥には道があると予想したのですがこれは正解で、すぐに林に抜けることができました。林から出てススキの少ない北に向かうと二重のネットに突き当たりました。出口を探して最初は北に行ってみましたがどんどん下っていくので、戻って登ってみると出口がありました。その向こうには道は無かったのですが、背の高いススキをかきわけていくと、最初に登ってきた林道に出ました。


林道を戻って真っ直ぐに歩いていくと、ほぼ水平な林道が東に延びており、大きく南にターンして、地形図の実線道に出ました。これも未舗装の林道ですが歩きやすいのでそのまま歩いて行きました。851mピークの北を通り、北にまわって東に折れると目の前はここもススキの茂った広大な伐採地です。その南は最近伐採されたようでしたが、植林を南に登っていきました。途中に北から来た林道の終点があり、東に降りた鞍部にも林道があり、東に少し登ると南小田三等三角点(850.12m)に着きました。周囲は植林です。


三角点からは西の鞍部に降りて林道を西に歩きました。南西に延びた尾根で林道は終わっていたので、ここからは南に植林を降りました。西側は新しい伐採地です。ここからしばらくは気持ちの良い植林を南に降りていきました。途中には東側に南小田第一発電所のパイプがありました。北から水路を流れてきた水がここから一気に落ちていく所です。展望もあります。「朝来水力センター」だそうです。見学してから再び南西に植林を降りました。かなりの急斜面ですがずっと道があります。ジグザグではなく真っ直ぐなので、ときどき脇の植林に登ってジグザグに降りました。脇道には行かずに真っ直ぐに急斜面の道を下っていくと、最後は太い道はなくなって杣道になりました。これで大瀬谷川近くまで降りましたが、谷に降りると歩きにくいことは分かっていたので、植林の作業道を谷沿いに降りました。最後は平らなところに出てきて道があり、藪を突破すると琴橋の数m東に出てきました。この藪のせいで一見すると道があるとはわかりません。


登り始めた時はどうなるかと思いましたが、意外と変化のある面白いコースでした。伐採地はあまり歩いていませんが、ススキの藪は手強いので侮れません。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「長谷」です。



2023年9月30日土曜日

小田原川から登る三辻山

 


今月は三辻山に既に2回登っていますが、今回は北東の小田原川沿いから登ってみました。県道8号線の上小田の東付近から南の山に登ろうとすると、小田原川にかかる橋を探す必要があります。まず一番東にある橋を渡り、墓所の裏の踏み跡を登りました。植林の作業道がたくさんありますが、急斜面なので滑らないように登らねばなりません。最初は少し東に行ってから登ろうと思っていましたが、斜面を見ると急すぎて無理そうなので、植林を作業道でジグザグに登っていきました。意外と登りやすいので驚いたくらいでした。少し登ると岩場がありますが踏み跡らしきものもあって危険な箇所はありません。ここを抜けると尾根に上がれましたが、尾根が藪なのでがっかりしました。ネットもあって歩きにくい尾根でした。少し我慢して登ると金属プレートの榊谷四等三角点(561.98m)がありました(写真)。この付近からは展望もあります。ここを過ぎるとネットもなくなり、藪も楽になり、そのうちに植林になって歩きやすくなりました。長い登りで多少の急斜面もありますが、登りにくいわけではありません。771m地点には字の消えかかった杭があり、播磨北線二四鉄塔に着くと目の前は広域基幹林道雪彦・峰山線です。これを横断してさらに登ると、植林に少しずつ低い笹が増えて来ました。そしてシダと倒木だらけのところに来ると、ここが2023/9/16に三辻山から来た地点で、ここからはその時の逆コースで三辻山に行きました。逆向きだと雰囲気も違っていて、倒木の多いのは同じでも、三辻山の手前は長い登りでした。そして、小原四等三角点(961.35m)のある三辻山に着きました。だいぶ秋らしい風が吹いていました。


下山は登ってきた長い斜面を東に下り、突き当りを北に降りました。ここも植林ですが、林道の法面が高いので結局谷に出て林道に降りました。東に少し歩いて林道の尾根先の切通しからさらに北に降りました。ここの法面はコンクリートなのですがロープがぶら下がっており、ここに降りてくるのが正解だったかも知れません。この先の下山も植林なので問題ありません。真っ直ぐ降りると谷に降りそうだったので途中で雰囲気の良い東側の尾根に曲がり、さらに植林を下りました。なんとなく降りやすそうな所を降りていくと作業道もあり、最後の急斜面も無理せずに降りられました。墓所の裏のフェンスに扉があって、無事に山から里に出られました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「長谷」です。



2023年9月22日金曜日

上比地配水池から登る国見山


 

山崎の国見山には何度か登っていますが、山頂から南に延びる長い尾根が気になって登ってみました。尾根の先には道があるのですが、この道に国見の森公園の駐車場の方から入りました。扉を通るとぐるりと尾根の裾をまわっていて、住宅との間にも少し林があります。植林の中のちょっと不思議な道です。尾根の先をぐるっとまわると長い階段があり、それを登ると上比地配水池がありました。配水池と言ってもコンクリートの貯水タンクです。地形図ではここから破線道があるので登山道があるのかと思ったら、特に道はありません。しかし最初は西側の植林に踏み跡があります。共同アンテナがありますが、その上はシダの藪になりました。道はあるのですが灌木もあって藪です。しかし少し我慢して登るとまた自然林になり、電柱があるなと思ったら仏塔があり、「旧長谷山遊鶴寺菩提所」と書かれた建物がありました(写真)。ここから幅の広い道があり、次の建物は「私有地につき立入禁止」となっていました。Google Mapでは明神堂本堂となっていますが説明がありません。あまり仏教っぽくない印象でした。この付近に国見の森公園のハイキング道二号線が上がってきており、ここからはハイキング道を歩きました。七本松休憩所まで登るとモノレールが脇を通っていました。最初の予定ではここから尾根の植林を登るつもりだったのですが、モノレールが邪魔ですし雨も降っていたので、ハイキング道を歩くことにしました。流石によく整備されています。地形図の破線道とは少し違うルートで、谷を過ぎてからは登りになり、2015/12/30に登ってきた金谷山部古墳への分岐を過ぎるとすぐに扉があり、山頂に着きました。山頂展望台と宍粟50名山の杭がありました。


山頂でしばらく雨宿りして、下山は道路を降りようと思ったのですが、方向がよくわかりません。とりあえずモノレールの山頂駅の方には行かないように太い登山道を降りていくと、「ハイキング道一号線は一部崩落に付き通れません」と書いてあります。どの道のことかわからないので、とりあえず西に行き、自動車道を降りました。問題なく下山できると思ったら、途中で崩落のため通行止めとなっていました。崩落ならいつも乗り越えていますが、工事をしていると面倒なので、そこに示されていた迂回路を通ることにしました。これは西の稜線を通るコースで、まず植林の作業道を登って尾根に上がりました。そこから柏原城跡へと、雨の中を整備された道を歩きました。柏原城跡はたつの市との市境で、2011/01/03に奥小屋から登ってきたこともあります。さらに南に歩きましたが、植林の斜面の作業道でよく整備されています。道標もわかりやすく、牧山への分岐から下りに入り、急斜面を降りて階段で林道に降り立ちました。ここから林道でハイキング道一号線に戻って駐車場に下山できますが、すぐに遊鶴寺跡へという道標が林道にあったので、そちらに行ってみました。林道で行けるのかと思うとシダの生えた急斜面を降りる羽目になりました。道標はないのですが、なんとなく降りていくとシダの生えた平坦地があり、小さな五輪塔の一部が転がっていました。教育委員会の説明板も地面に落ちて半分しか読めません。これが長谷山遊鶴寺で、今日の最初に出くわした菩提所と谷を挟んで向き合うようになっています。あとは地形図にある谷の破線道を下るだけですが、途中の堰堤に掛けられた丸太の橋は、4本の丸太のうち中央の2本が腐っており、そろそろ替え時だと思いました。ヒルもいました。谷を下ってハイキング道一号線に合流し、モノレールをくぐって駐車場に降りてきました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「安志」「山崎」です。



2023年9月18日月曜日

北から林道で登る姫路市最高峰

 


姫路市最高峰は2023/8/19に行ったばかりですが、北の染河内川沿いの県道8号線の南側の斜面には航空写真では林道がたくさん見えます。これを使って登ってみようと計画しました。まず県道8号線がカーブしている地点にストリートビューで林道の入口が見えるのでそこに行きました。ここから林道を登ると、すぐに左右に別れています。行きたいのは東方面なので東に行ってみましたが、すぐに終わってしまいました。戻って西に行くと、県道と並行して低い位置に続いており、結局「マイツリィー公園入口 本谷自治会」という札のある林道の入口の近くまで来てしまいました。こちらから登り始めるのが正解だったようですが、ここのゲートは頑丈そうです。西向きに道は続いていましたが、東に登っていく道があったので、そちらに向かいました。落ちていたビールの空き缶を見たら97年製造で、古い林道のようです。この付近の林道は荒れて草が茂っていますが、この先ではミツマタが林道上に密に茂っており、抜けるのが大変でした。ミツマタだけならまだしも、混ざって生えているイバラの枝もあるので、痛い目にあいながらなんとか抜けましたが、その先を東に行くと、この林道も終わっていました。また戻ろうと思ったのですが、ミツマタの藪をまた抜ける元気はなく、航空写真ではこの上に道があることは明らかだったので、尾根を登ることにしました。最初は踏み跡があったようですが、途中からはシダの生えた植林の急斜面を登り、再び林道に出ました。この先の林道歩きは比較的楽で、草は生えていますが道は続いており、尾根をジグザグに登っていく感じでした。航空写真だと植林の中の林道は木に隠れていることがあって、接続がよくわかりませんが、なんとなくそんな感じに見えます。いずれにしてもこの林道は尾根には達しておらず、終わってしまいました。ここは斜面を登るしかないのですが、ここでも踏み跡があるような感じでした。尾根ではなく砂地の斜面ですが、適当に低い木や草が生えており、掴まって登れるので意外と楽に登れました。とは言え足もとは滑りやすく、最後に尾根の植林に入れたときはほっとしました。ここから岡城川北側の尾根まではすぐでした。


尾根に登ると東に歩きました。倒木もあって藪っぽく、古いネットも邪魔ですが、稜線上は風があるので助かりました。徐々に下っていき、735mピークの西の林道の切開きに出ました。ここからは2013/08/17と同じルートで林道を歩きました。この付近は現在の地形図には直線の実線道が二本描かれていますが、このような道はありません。途中に鉄の扉があって通行止めになっていました。反対側には「伊和神社・道の駅播磨一宮方面通行不可」と書いてありましたが、そもそも東側からここに来るほうが大変だと思います。2013/08/17にはここから884mピークに登りましたが、今日はそのまま東に歩きました。途中の谷で林道が大きく崩落していました(写真)。法面の崩落箇所もあります。「播中13」と書かれた巡視路の入口がありましたが、その奥は藪でした。さらに別の白い巡視路の入り口があり黒いプラ階段がありましたが、藪に向かっていました。これらは古いもので、すぐ先に東に登っていく林道への分岐があり、三辻山への道標がありました。こちらに行くと、伐採用と思われる道があるのですが、そちらには行かずにまっすぐ行くと、三辻山への道標がありました。藪っぽい所ですが、これは古い巡視路のようでした。登ると作業道の終点があり(さっきの道の続き?)そこからロープで斜面を登って行くようになっていました。プラ階段が続いており、これも巡視路のようです。これは意外と急な上り道で、最初は植林、それからネットの穴を抜けて背の高いススキの間の道を登りました。登り切ると、こちらへの道標は「阪水林道」となっていました。播磨北線一九鉄塔を尻目に、姫路市最高地点977mに着きました。


下山は少し東に歩いてから尾根を降りました。低くササが茂っていますが植林なのでわりと楽に降りられました。東寄りの谷を目指して降りていきました。急斜面ですが植林なので木に掴まって降りることができました。林道に降りると、西向きに立入禁止の鎖が張ってありました。ここには下向きにも林道があり、これも通行禁止ですが、これを歩きました。整備された林道ですが、一箇所完全に崩落していました。774mピークの周りをぐるっと回って、西向きの尾根を降りました。林道は更に続いていましたが、崩落していました。降りた尾根は最初は滑りやすい斜面でしたがすぐに歩きやすい植林になりました。だいたい植林の斜面を降りればよかったので楽に降りれられましたが、最後は谷のやや上流に出たので、水流を二回渡って鉄の橋に出て県道8号線に出ました。


目的通り林道をたくさん歩きましたが、だから楽だったという印象はありません。航空写真をよく見ると、たしかに林道はマイツリィー公園入口から北西に行ってから折り返して登っているように見えます。東に延びた林道どうしは全く接続していないようでした。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「長谷」です。



2023年9月16日土曜日

黒原から登山道で登る三郡山

 


2023/9/2に明延から養父市と宍粟市の市境の尾根を歩いた時に、南の黒原から登山道が整備されていることに気が付きました。国道429号線から黒原に入り、北に行くと途中に「三郡山登山口」という標識があるので、ここから東に歩き始めました。石の多い道で歩きにくいのですが、なぜかジャンパーなどの古着が散乱していました。不法投棄かと思うとそうでもないようで、滑り止めなのかも知れません。両側は背の高いススキで、道がなければ歩けません。そのうちに地形図の林道と同じ場所を歩き始めて、地形図と同じように東の尾根に登るのかと思うと、東の尾根に行く道に分岐する付近には道標がありません。何もなければ真っ直ぐかと思って、背の高い草の生えた林道を歩くと北に向かい、道は広くなり、伐採地に出てきました。展望は良好ですが、この林道は伐採地で終わっていました。道標もなく、登山道を見失ったことは明らかでしたが、目の前は植林なのでそこを登りました。急斜面ですが問題なく登れました。ひとしきり登って標高790m付近に上がるとアシビの藪で、意外と手強く、突破すると地面に黒いケーブルがありました。ここからは広い尾根で、気分良く宍粟市と朝来市の境界の稜線まで上がりました。ここには朝来市の地籍図根三角点と、壊れた共同アンテナがあります。


市境を北に歩きました。ここは2011/12/10に吹雪の中を南下した尾根ですが、今回は風もあって気分良く歩けました。登山道の道標もあります。936mピークを過ぎ、少しアップダウンがあり、神子畑二等三角点(977.48m)に着きました。ここは黒原山だそうです。さらに北にきれいな植林を歩くと、養父市との境界に出ました。昔は何もなかった場所ですが、今は「宍粟別選5名山の三郡山(950m)」の杭が立っています(写真)。三菱の標石は昔のままです。この付近は静かな植林ですが、静かすぎて動物が住めないのかと思いました。下草がなく枝打ちで落ちた枝もないので、動物の食べるものは何もないでしょう。


三郡山からは登山道になっている養父市と宍粟市の境界を西に歩きました。すぐに2023/9/2に北から上がってきた地点を通り、872mピークを過ぎて、2011/12/10に南の谷から登ってきた付近も通り過ぎました。2023/9/2と同様に832mピークから西に行って、登山口の道標のある所まで行って南に尾根を下りました。こちらも植林で問題ありませんが、道標が下山用ではないらしく、方向がよくわかりません。途中の支尾根では曲がらず、真っ直ぐ尾根を下っていくと徐々に東向きになり、最後は木につかまって降りる急斜面になりました。降りた地点は谷川があり、道を間違えたかと思って振り向くと道標がありました。ここが登山道らしいのですが周囲は荒れた植林で、西側の山は伐採されています。水流を二度渡ってその度に道標を見つけて、最後は登山道で林道に出ました。ここからの登山道にはショートコースもあり、おそらくそちらの方が楽だと思います。


さすがに登山道で、3時間強で歩けました。登りに通った登山道は、はおそらく地形図通りに林道を曲がって朝来三角点(奥組山?)経由になっているのでしょう。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「神子畑」「大屋市場」です。



2023年9月14日木曜日

熊部から三辻山

 


姫路市、宍粟市、神河町の境界になっている三辻山には何度か行っており、最近は2023/8/19に北から登りました。地形図を見ると南の熊部からでも登れそうなので、行ってみました。姫路から北に夢前川を遡り、山之内から佐中を通って熊部に行き、集落を抜けると通行止めの扉があります。この先を歩いて、水道施設のある付近で川を渡りました。なんとか飛び越えられました。この先の急斜面は木につかまって登りましたが、踏み跡がときどきありました。斜面には植林もありますが、尾根上は藪っぽい雑木林です。490m+のピークに上がり、急斜面を下ると播磨中央線一五鉄塔があります。巡視路は東側から登ってきていましたが、西側には見つかりませんでした。この後は長い登りが続きます。さほどの急勾配はなく、踏み跡もありましたが、なんとなく藪を避けつつ歩いていたような記憶があります。そして、歩き始めて2時間近くで雪彦峰山林道の明石海峡大橋眺望駅に着きました。確かに明石海峡大橋が見えます。


林道の山側の法面は登れないので少し歩いて谷に入り、植林を登りました。すぐに西から来た林道の終点がありましたがそのまま登り続けました。ここはかなりの急斜面ですが植林なので問題なく登れて、市境の稜線に出ました。東に歩いて宍粟50名山三辻山に着きました。小原四等三角点(961.35m)があり、少し下に紅白の播磨北線二一鉄塔が立っています。展望は良好です。山頂から稜線を東に歩きました。この付近はシダも生えており、やや荒れている感じで、植林が多いので人工的な荒廃に見えました。825mピークから播磨北線二二鉄塔と二三鉄塔を過ぎて倒木の多い植林を抜けて、860m+から南に曲がって植林を降りて林道に出ました。少し林道を歩くと「ため池工事中」で尾根が切り開かれていましたが、これは宮野大池関連の工事らしく、南に向かう尾根は問題なく歩けました。こちらは古いプラスチック階段があります。一旦降りてから急な上りになりますが、この付近はネットがあって邪魔でした。ネットは抜けずに真っ直ぐ登るのが正解のようでした。最後は藪になって、播磨中央線一七鉄塔に出ました。ここは2009/03/21には眺望が素晴らしかったのですが、木が育ったのか現在はさほどではありません。更に登ると柳谷四等三角点(797.5m)がススキの中に隠れていました。高場山です。


ここからは2012/05/27の逆コースで南へ下りましたが、相変わらずかなりの藪でした。西寄りに尾根に沿って古い林道と思われる道があったの歩きましたが、ススキに覆われて歩きにくく、それもすぐに終わってしまって尾根に登り返しました。標高650m付近で尾根を東寄りに曲がりましたが、藪で方向がわからず苦労しました。この後もしばらく下山しましたが、適当な下山路が見当たらず、結局520m+から西に谷を降りました。最初は踏み跡があったのですが、降りて行くと消えてしまい、藪こぎになりました。谷の中心部は急斜面で歩けないので比較的傾斜の緩い西側斜面を降りました。途中にネットが2つありましたが、どちらも壊れていて障害にはなりません。西寄りに藪を斜めに降りると植林に出たので、やっと斜面を降りられました。川の近くに降りると古い林道があったのでこれを北に歩きました。地形図で破線道が東の谷に分岐している所は橋があるのでそこを目指したのですが、ススキやシダが邪魔で足元が見えず、サンショの棘も痛かったので、結局川を渡りました。姫路市の藪山は強敵です。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★★

地形図は「長谷」「寺前」です。



2023年9月9日土曜日

朝来市の西床尾山

 


2014/6/8に、西床尾山から東床尾山、鉄鈷山と縦走しましたが、今回は南の尾根から西床尾山に登ってみました。登り口は和田山町竹ノ内の威徳神社で、裏手に金網の出入り口がありました。ここから登り始めたのですが、地形図で見るように急な斜面でした。しかし下草はありませんし、足元が崩れにくいので木に掴まって意外と楽に登れました。尾根に登ってしまうとちょっと混み合った自然林ですが、植林もあります。標高350m付近は厳しい登りで、そこを登り切ると少し楽になりました。急斜面を登るとNHKのパラボラアンテナが立っていましたが、目の前に木が立っていて、古いもののようでした。もう少し登ると切り開きがあり、シダの中に竹内三等三角点(484.41m)が隠れていました。


この後は標高差200mほどをゆるゆると登りました。ゆるゆると言っても急勾配もあります。しかし広々した尾根は気持ちが良いものです。ちょっと急斜面を登ると金属プレートの桐谷四等三角点(762.7m)がありました。ここまで来ればあとはもう一息なのですが、急斜面が長く続き、登り切ると大きなパラボラアンテナがありました。和田山町ケーブルテレビの設備のようでした。平らな山頂を少し北に歩くと西床尾山の頂上に着きました。東西と北(写真)に展望があります。道標が目立ちますが、東はらかん口方面で、2014/6/8に登ってきた道です。他には奥山への道標がありましたが、登山道はどこにあるのか不明でした。


下山はまず桐谷四等三角点まで戻って、そこから方向を定めて南に延びる尾根を下りました。最初はさほどの急斜面ではありませんが、徐々に荒れ気味にもなりますし、525m地点に降りる付近は急勾配で木に掴まっても脚力を要する斜面でした。そこを降り切ると広めの尾根になりますが、方向はわかりにくく、何度も確認しました。標高350mくらいになると藪っぽくなりますが、踏み跡もありました。さらに降りると金網があり、その内側は崩落防止のため固められていました。急な雑木林を金網に掴まって降りると、下には別の金網がありました。幸い近くに扉があって出られたのですが、その下は急斜面で降りるのは難しく、東の谷の方に行って藪を抜けて下の道に降りました。この下山は登山向きではありません。降りてきた所は竹ノ内隕石落下之地のすぐ近くでした。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「直見」です。



2023年9月2日土曜日

明延から登る明神山

 


正直なところ明神山に登ろうと思ったわけではなく、明延から南に延びている林道の終点まで行こうとしただけです。この林道は明延の中心地から旧市街?を抜けて鉱山跡地の前を通り南に延びています。木材の積み出しのような作業が行われていました。前にも何度か歩いています。一円電車のトンネルの所には明延浄水場があります。ここまで電柱があって電力線と光ファイバーが来ています。光ファイバーは浄水場に行っていますが、電力線はここで終わっているようで、別の目的が過去にあったようです。ここから東の道は2014/10/08に降りてきました。今回は南の林道七拾枚線に向かいました。ここは2013/07/10に歩いています。このあと、あちこちに鉱山の遺構が見られますが、道は舗装されています。地形図にもあるように、突き当りは西に曲がりますが、そこの入り口には「この山林は、各所に掘割かん没等危険な箇所がありますので、入山の際は充分注意して下さい」と書いてありました。面白そうだなと思いましたが、道を西に上がるとブロックで塞がれた坑道の入り口がありました。その周囲は明らかに人の手が入っていますが、地形図の破線道の通っている谷は歩くのは無理そうで、結局ここは通り過ぎてさらに南に歩きました。ここから未舗装で倒木も増えます。


しばらく歩くと地形図通りに林道が分岐していました。今回はここを東に歩きました。徐々に荒れかたがひどくなりましたが、しばらくは道が続きました。そして林道の脇に金属の箱があり、中には大きな電力の開閉器と、6000Vと書かれたトランスがありました(写真)。ここまで電柱はなく、どこから電力が来ていたのか全くわかりませんが、かつてここまで動力線を引いてきたことがあったようです。この先の林道は荒れ気味で、最後は崩落で道が消えていました。その先に道があるのかと探りましたが、見当たらず、結局ここから崩落した斜面を登りました。非常に崩れやすい急斜面で、木や草に掴まってなんとか登って上の林に出ました。ここも急斜面で、崩れやすい斜面を標高差50mほど登ると、少し楽になりました。とは言うものの、目指す市境の稜線までは標高差250mほどありました。斜面を登り続けて872m地点に出て、さらに登り続けて稜線に出ました。ここから稜線沿いを西に歩きました。この付近は道もはっきりしており、三郡山への道標もあり、登山道のようです。872mピークから834mピークを通り、周囲は植林が多いようです。水を湛えた丸いコンクリートの筒のようなものが埋まっていましたが、何でしょうか?三郡山の登山道は南の黒原から来るようで、834mピークの西にショートコースへの分岐があり、その西には登山口への道標がありました。そこを過ぎるとちょっとわかりにくい広い尾根を北に降り、意外と厳しい急勾配を登ってから西に行って、明神山四等三角点(791.21m)がありました。展望はありません。ここが目的地というわけではなく、単なる通過点です。ここからは2012/09/22の逆コースです。


この付近からはアシビやシダも増えてきました。768mピークへの登りも厳しく、疲れました。この付近からネットがありますが、壊れている場所が多くあまり邪魔ではありません。ときどき展望もあります。798mピークから北に降りる所はかなりの藪で、突破すると植林になりました。ちょっと複雑に歩いてまた700m+へ登り、その北の地形図の破線道は見当たりません。これは最初に林道で見た坑道跡の谷からの道で、登り口も峠も消えているようでした。そしてまた登りが続きますが、そのうちに展望が開けてきて気分の良い尾根になりました。その後に明延山三等三角点(786.43m)に着きました。ここは量見山とも呼ばれているようです。ここからは2014/08/12の逆コースで、北向きに尾根を降りました。さすがに下りはわかりやすく、順調に尾根を降りていきました。途中で明延鉱山が望めました。問題は朝見四等三角点(536.42m)を過ぎた先でした。2014/08/12には県道6号線から登ってきたのですが、それは大回りだと思って三角点からさらに北に降りました。地形図で等高線の幅が広いあたりは降りられので降りていくと、まず標高450m付近に林道がありました。しめたと思ってGoogleの航空写真を確認し、東側の伐採地に行けるのかも思って東に向かって歩きましたが、林道は終点でした。戻ってきて、どうやら航空写真では林道は県道6号線のヘアピンカーブへ行っているようでしたが、それでは大回りと思って北に尾根を降りました。最初は良かったのですが、徐々に急斜面となり、これは無理かと思ったところで道がありました。ほぼ水平な道でしたが西に行くと終わっていたので東に行きました。下山できるような道はなかったのですが、東に行くと眼下の道との距離が近くなってきたので、意を決して橋の近くに降りました。急斜面を木に掴まって降りて、道路に降り立つことができました。全行程7時間近い山歩きでした。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「大屋市場」「神子畑」です。



2023年8月30日水曜日

登山道で登る竹呂山

 


竹呂山には何度か行っていますが、今回はじめて登山道で登ってみました。千種から三室高原に行く道路の途中に竹呂山登山道入口がありますが、最近は木材の積み出しが行われており、入口の標識も倒れていました。しかしここから登る林道は舗装されておりあまり荒れていません。周囲の植林には新しい林道がたくさん作られていました。この谷は竹呂谷のようです。林道を地形図通りに登っていくと、やや荒れた登山道入口がありました(写真)。ここからは支尾根を登りますが、途中でなんども林道が尾根を横切ったり尾根に林道の終点があったりして、登山意欲を削がれました。場所によっては登山道が林道でぶった切られていましたが、そんな時は林道脇の急斜面を木に掴まって登りました。そして、871m地点より少し上で尾根に出ました。ここからは良い道で、ゆったりと登れました。山頂近くは急斜面ですが林道の作業道が登山道になっています。最初の登山口から1時間ほどで竹呂山の頂上に着きました。中山三等三角点(1129.27m)があります。展望はありませんが広々していつも気持ちの良い山頂です。


天気予報では雨が迫っていたので下山も林道を使うことにしました。竹呂山から主尾根を南にカンカケ峠の方向に降りていき、途中から位置を確認しつつ西寄りに降りました。少し急な斜面を降りると、林道がありました。地形図にない林道なのでどちらに歩いてよいのか分からず、林道はやめにして特に障害物のない尾根を降り続けました。何度か林道と出会った後、林道が尾根上に作られていたので、そこから林道を南東側に降りていきました。これは地形図には無い林道ですが、すぐに地形図の林道に合流しました。あとは地形図の林道で下山しました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「西河内」です。



2023年8月26日土曜日

三滝ダムの北の1246mピーク

 


この三滝ダムは、鳥取県智頭町の芦津渓谷にあるダムです。芦津発電所に車をとめて、林道沖ノ山線を歩き始めました。セラピーロードの駐車場を過ぎ、沖ノ山トンネルのところからセラピーロードに入りました。これは昔の森林鉄道の跡のようで、高いところに架けられた鉄の橋がいくつもあって、スリル満点です。よくこんな高さに岩を削って鉄道を作ったものだと思います。三滝ダムまで歩き、ダムを渡って北側の遊歩道を歩き、「ブナ天然林」の案内板の付近から北の尾根を登りました。急斜面を木に掴まって少し登るとすぐに登りやすくなりました。この付近には植林は少なくほとんどが自然林で、藪はありません。下草は笹が少し生えている程度です。ずっと登りですが、標高900mに上がる付近がちょっと急なだけで、ゆったりとした登りです。標高1060m付近には地籍図根三角点がありました。標高が上がるとブナが増えてきて、笹も多くなりました。広々した尾根で木の間隔も広いので開放感いっぱいです。ゆっくりと木を眺めながら登って、三滝ダムで登り始めてから2時間近くで目的の1246mピークに着きました。2018/08/08に通っていますが、その時には気が付かなかったのですが、ここは平らな山頂の北の端に少し岩があって、そこが最高点の1246mピークとなっています。


下山はまず西に降りました。これは2018/08/08の逆コースです。この付近は枯れたネマガリタケの茎が残っていましたが、ブナがきれいです(写真)。途中から2018/08/18に歩いたコースに入り、1074mピークからは2018/08/18と同じ下山コースを歩きました。こちらの尾根は細いので少し藪っぽいところもあります。東側の谷は1074mピークの上から水音がしており、この尾根を歩いているあいだずっと水音が聞こえました。921m地点付近まで来ると藪っぽいのですが、踏み跡もありますし歩く妨げにはなりません。そしてちょっと切り開かれた付近から西に曲がり、少し雰囲気の良くなった尾根を西に歩くと、岸上三等三角点(928.9m)に着きました。2018/08/18にはここから北に降りましたが、今回はさらに西に降りました。南寄りの尾根を西に歩き北に折れると地籍図根三角点がありました。ここからやや急な斜面を少し降りると小屋があり、芦津発電所の水管がありました。管の脇には階段があるので、これを降りました。急な階段ですが手すりもあります。水の管は全く水音はしないのですが冷たく、周囲には水滴がついていました。この管は途中で南向きに曲がり階段もそちらに行っていますが、発電所に降りるわけには行かないのでここから西の植林の尾根を降りました。急斜面ですが踏み跡があって降りやすく、南に向かってからも作業道を辿って降りました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「郷原」です。



2023年8月19日土曜日

県道8号線から登る三辻山

 


これは2009/10/31の「播磨北線19:姫路市最高峰」とほぼ同じコースです。まず県道8号線の水道施設の前で赤い鉄の橋をわたりました。この付近は染河内川が県道と並行して流れており、川を渡れる場所は限られているため、いつもこの橋を利用しています。橋を渡ったら目の前の植林の山を登りました。急斜面ですが植林なのであまり問題なく登れました。標高700m付近まで来て北向きの尾根に乗るとだいぶ楽になり、774m地点の近くで地形図にある林道に出合いました。ここは法面をよじ登って尾根を登り続けました。次の、標高850m付近の林道は法面をよじ登れず、南に歩いて谷に出てから急斜面を登りました。ここはとても急で、木に掴まって登りました。尾根に戻ると楽な道ですが、アシビがやや邪魔でした。そしてアシビよりも笹が多くなってきました。さほど急な斜面ではないのですが、笹の背丈が徐々に伸びてきます。地形図ではこの付近に破線道がありますが、道はありません。山頂付近にはネットもあり、笹の背も高くなって地面が見えなくなりました。笹薮をかき分けて歩くと、巡視路らしいススキの生えた道がありました。このピークには紅白の播磨北線一九鉄塔があり、展望良好です。977mピーク付近には「姫路市最高地点 山名を黒滝とも呼ぶ 標高977m 2007・6・17 姫路・安富山を歩こう会」という札がありました。


ここから東に三辻山へは関電の巡視路があるので楽に歩けます。稜線沿いで風もあるので暑くても大丈夫でした。2009/10/31に広葉樹が固まって生えていた場所は鞍部ですが、いまは広葉樹はありません。地形図ではここには北西側から破線道がありますが、この破線道は登山中に見たように林道としては存在しません。しかし眼の前にある播磨北線二十鉄塔のある山の北側に林道があり、それが南側に回って地形図通りに東に行っていました。ここは楽をしようと思って、その南側の林道を歩くと、東に行ったところで南に降りていく林道と分岐し、それを北寄りに歩くと鞍部で林道は終わっていました。ここは地形図では破線道が鞍部を越えて北に行っている所ですが、林道がないのでまた巡視路に戻って東に登っていき、三辻山の山頂に着きました。小原四等三角点(961.35m)があります。二十鉄塔もそうでしたが、この鉄塔も稜線から南に降りたところに建てられています。展望は良好で、北には暁晴山が見えました(写真)。


下山も2009/10/31と同じく三辻山から北に降りました。これは登山道なので歩きやすくて助かりました。西側下には並行して林道がありました。植林の中に三辻山への道標があり、ここから西に降りると舗装された広域基幹林道雪彦・峰山線に出ました。ここが三辻山の登山口になっています。関電の巡視路もここから登るようになっているのが意外でした。ここは林道を渡って西側の尾根に上がり、また尾根を縦走しました。植林で良い感じです。再び雪彦・峰山線に降りると、2009/10/31とは違って西の林道に入りました。分岐がいくつかあって、とりあえず谷の東側の林道と思って荒れた道を歩くと、地形図通りに終わっていました。ここから急斜面の植林を降りましたが、下には林道があり、谷の向こう側の林道が正解だったようです。林道を越えてまた西に尾根を降りていくと、またすぐ林道がありました。このあと尾根を下ると林道に三回出合いました。出合うたびに法面を降りる方法を探さなければならず、最後は尾根も灌木の藪の急斜面になったので、林道を歩くことにしました。問題なく「あんたのいらん物はわしも、いらん。」という立て札の場所で県道8号線に出ました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「長谷」です。



2023年8月16日水曜日

再び植林で登る生野の八幡山

 


2022/06/12に生野の八幡山に東の植林からダイレクトに登っていますが、今回は別の尾根で登りました。前回同様に神崎北ICFの北で播但自動車道をくぐって側道に入り、南に歩くと、舗装した道が側道から分かれて山に上がっていきます。前回はこの先の尾根を登ったのですが、今回はここで北に折り返す未舗装の林道に入りました。この林道は2回ターンして、北の山に延びて行っていました。目的の尾根は最初にターンしていた尾根なので、植林の急斜面を登って尾根の中央に出て、あとはひたすら登りました。間伐材が横に寝かしてある斜面で、大きな岩はありません。全部が植林ではなく、広葉樹が残っている所や、幅の広い空きスペースが真っ直ぐに上へ伸びている所もありました。地形図でもわかるように標高550m付近からは特に急勾配ですが、植林なので気に掴まらなくても登れました。しかし登り切るとシダと倒木と灌木の藪で、数10m苦労して抜けると、きれいな植林になりました。そして稜線に出ると岩塊流の斜面を西に見ながら北に登り、アセビの藪を抜けて八幡山の山頂に着きました。以前よりも周囲のアシビや木が伸びた感じで、北西の展望がほぼなくなっていました。八幡山三等三角点(775.26m)があります。(写真)


下山は稜線を北に下りました。標高650m付近は植林の急斜面で八幡山への道標がありますが、斜面の道が消えてしまっているので下山にはわかりにくくなっていました。GPSを見て方角を確認して北に降りると、登山道が稜線に上がる地点に出ました。登山道は谷を上がってきますが、台風の次の日で谷は水が多そうだったので、登山道の北の尾根を降りることにしました。この尾根は途中に倒木や灌木の藪もありますし急斜面もありますが、ほぼ全部植林で、ちょっと整備すれば登山道になりそうでした。最後は錆びて半分になったドラム缶があり、その下には道らしいものがありました。しかし林道に降りるところは急斜面の法面を木に掴まって降りる必要がありました。


台風の後で谷を避けた登山でしたが、その目的は達せられました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「生野」です。



2023年8月13日日曜日

大畑から登る岸の谷三角点

 




一昨日に作畑から登ったばかりの岸の谷三角点ですが、今回はちょっと南の大畑から登りました。大畑から越知川東側の道を北上すると南に登っていく林道があります。よく整備された林道だと思ったら、少し登った谷にはモノラックがあって、何やら作業をしているようでした。この付近から北に植林の急斜面を登りました。頑張って登ると、前の上四等三角点(476.59m)が灌木の下に隠れていました。ここから植林の尾根を登りました。真っ直ぐに植林を登るだけですが、ときどき勾配が急になるので休みながら登りました。藪を避けて登ったところもありました。標高750m付近の急斜面を登ると、南からの尾根に合流しましたが、ここは切り開かれてシダ藪でした。ここを抜けて東に歩くと、きれいな植林になりました(写真)。ときどきシダが生えていますが、問題なく歩けました。標高800mから850m付近は、やや急な斜面で、そのあと藪っぽい急斜面を登って、岸の谷四等三角点(922.19m)に着きました。展望良好でした。


岸の谷三角点からは一昨日と同じように藪を突破して多可の天空まで歩きました。稜線に出ると、今日は南に歩きました。さすがに整備された道です。下山に使おうと思っていたのは、少し南から西に分かれている破線道です。930m+ピークは親切なロープがあって南に降りられて、そのあと東への道の分岐があり、迷うことなく南に歩けました。しかし目指していた破線道への分岐は見当たりません。少し南に行ってから植林の斜面を西に下ると、斜面を横切る踏み跡を見つけました。地形図の破線道とは違う場所なのですが、とりあえず歩くと意外と長く続き、結局尾根で終わっていました。ここからは急斜面の植林を降りて破線道を探しましたが見つかりません。しかし下に林道が見えたので植林を降りました。真っ直ぐに降りると高い法面の上に出そうだったので、少し北に寄って谷を降りました。谷沿いの斜面は急でしたがなんとかトラバースして工事中の林道に降りました。おそらく谷沿いに降りたのは正解です。また、尾根を降り始めたときになんとなく北寄りの尾根を降りたのも正解で、尾根の中心を降りると高い法面の上に出ただろうと思います。この林道は「森林基幹道 千ケ峰・三国岳線」で、ちょうど降りた付近の谷の北を削っているところでした。


下山は林道を歩き、途中からは大畑へ降りる林道に移って降りていきました。南山三角点に寄ろうと思って途中の空き地から西に向かいましたが、三角点への尾根は南側が伐採地でネットがあり、日差しがきつそうでした。幸いに北寄りに林道があったのでこれを歩くと頂上の北西で終わっていました。ちょっと斜面を登って、みつけにくい南山四等三角点(569.26m)に着きました。この後は北寄りに降りたかったのですが、人家に降りてしまいそうだったので南寄りの尾根を降りました。急斜面ですが、植林を降りれば問題はなく、最後は南の舗装林道に出て、越知川に出ました。周囲は別荘地帯です。


下山は無理して破線道を探さずにまっすぐ南に多可の天空を歩けば、千ケ峰・三国岳線が尾根を越している地点に出られて、そこから林道を降りればよかったのでした。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「生野」です。



2023年8月11日金曜日

作畑から登る岸の谷三角点

 


この三角点は千ヶ峰の南西にあります。越知川上流の作畑から登りました。尾根の先に井根三角点があるので行ってみようと思いましたが、尾根先は畑で山に入りにくそうだったので、千ヶ峰岩風呂コースの林道を少し登って、川を越えた所で植林に入りました。フェンスがありますが扉がありました。べつに植林を登らなくても三角点に行けたのですが、少し登ったほうが歩き易そうだったので、凸凹の植林を登ったり降りたりして行きました。途中に炭焼き窯の跡がありました。鞍部に着くとフェンスがあって扉があり、それを出てから藪の踏み跡を登ると、井根四等三角点(471.63m)がありました。


引き換えして南に尾根を登りました。植林なので楽に登れました。しばらく登ると西側に新しい大きな堰堤が見えました。標高600m付近まで登ると巨大な岩がいくつもありました。巻いて登れますが、なかなか圧巻でした。それを過ぎると植林が続きますが、徐々にアシビが増えてきました。勾配はあまりきつくないので登るのは楽です。そして標高820m付近から尾根の中央に緑の金網が張られていました。古くて邪魔ではないのですが、この付近から尾根上はアシビの藪になり、西側の植林はアシビが生えていないので、植林に少し降りて歩きました。この付近には地籍図根三角点がありました。標高850m付近で金網はなくなりましたが、植林もなくなって藪歩きになりました。標高870m付近にふたたび大岩があり、この先の藪を苦労して登ると、岸の谷四等三角点(922.19m)に着きました。ここは南方面の展望が開けており、瀬戸内海まで見えました(写真)。


岸の谷三角点からは東に藪の斜面を降りますが、鞍部付近は植林です。しかし登りになるとまたアシビが増えて邪魔になりました。前ほどひどい藪ではないので、我慢して歩くと稜線に出ました。多可の天空の一部です。アシビの間の登山道を少し北に歩き、すぐに西寄りの尾根で下山しました。ここも植林ですが最初の標高差50mほどは藪でした。しかしそれを抜けると歩きやすくなりました。ずっと植林が続きます。794m地点付近もきれいな植林でした。尾根の最後では古いネットがあり、杭もあったので尾根の中央ではなく急斜面の東寄りの方向に降りました。最後に林道に出るところには踏み跡があって助かりました。尾根を降り続けるなら、西の谷寄りに降りないと、尾根先は降りられません。あとは林道を歩いて作畑に戻りました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「生野」です。



2023年8月9日水曜日

糸白見から南の山へ

 


鳥取県若桜町の若桜の東にある糸白見からは南西に糸白見川が流れており、2016/08/05には糸白見川から東山(とうせん)に登っています。今回は糸白見の南の山を登ってみました。集落の西はずれから林道があります。植林の中を登っていきますが、最近も伐採が行われているようで、ユンボなどが置いてありました。林道は地形図で見るよりも上まで延びていますが、終点は谷の下なので、植林を西にトラバースして小さな尾根に上がりました。この付近は意外と急な斜面で、灌木も生えているのでちょっと苦戦しました。這いつくばって尾根に上がり、また急な斜面をしばらく登ると徐々に勾配は緩くなりました。植林も自然林になり、841m地点ではアシビが茂っていました。このあとまた急斜面を登り、標高900mを超えた付近は広々して良い感じです。西に歩いて、940m+ピークを過ぎて南に下りになると急斜面の藪で、足元が見えず危険でした。藪を突破すると目の前に林道(糸白見林道)がありました。ここには半壊した波板の小屋がありました。ここから978mピークに上がれば2016/5/7に岩屋堂から東山に登ったときのルートになりますが、まだ標高差は400mもあるので東山には登らず林道を西に歩きました。


しっかりと作られた林道ですが、法面の崩落(写真)、落石や倒木もあり、灌木やシダも生えています。たまに展望もあって氷ノ山が見えました。そして、2016/08/05に登ってきたカーブミラーのところに着きました。ここには糸白見と書かれた丸い板があるので、急斜面ですが安心して降りられました。このあとは登山道で踏み跡のある所もありましたが、藪を避けたりマーキングを辿ったりして尾根から外れてしまったこともありました。最終的には林道が尾根の西側でターンしていたので、そこからは林道で降りました。石垣があって、いまは植林ですがもとは耕作地だったようです。糸白見川を橋で渡って、道路を歩いて糸白見に戻りました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「岩屋堂」です。



2023年8月6日日曜日

南から登る志戸坂三角点

 


岡山・鳥取県境の志戸坂三角点は、2016/09/17に南の影石から登っています。今回はちょっと楽なコースで登りました。登り口は鳥取自動車道があわくらトンネルを抜けて吉野川をこえて笹尾高架橋にかかるところ、また智頭急行が吉野川をこえて志戸坂トンネルに入るところ、そしてまた国道373号線が吉野川をこえるという複雑な場所です。ここに西の塩谷の方に抜ける林道猪之部谷線の入口があり、それを少し入ると真下で智頭急行がトンネルに入っている所に、兵隊さんの顕彰碑があります。この背後の斜面を登って植林に入りました。この植林にはところどころ林道がありますが、とにかく登り続けました。ずっと植林なので問題なく登れました。573mの手前にも林道があり、標高700mの下には林道の終点、上では林道が尾根を横切っていました。この付近から勾配も緩くなり、そのうちに周囲は自然林になりシダが増えてくると、県境の稜線に出ました。この尾根はたまに低いシダが群生している程度で、この付近ではまったく藪がありません。西に少し歩くと志戸坂四等三角点(910.69m)がありました。端の方にあるので見落としそうです。志戸坂山と書いてあった札はほぼ読めなくなっていました。


志戸坂三角点から西に歩くと木がなく展望の良い場所があって、塩谷や西粟倉方面が望めます(写真)が、その手前の尾根を降りました。これは2016/09/17に登ってきた尾根です。古いネットが張ってあるので、それを辿れば間違いありませんが急斜面もあります。ここでも途中に林道がいくつかありました。最後にはネットが消えて周囲は植林になりました。そしてすぐに林道猪之部谷線に出ました。2016年には地形図になかったのですが、今は描かれています。これを歩いて出発点に戻りました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「坂根」です。