2019年5月26日日曜日

429号線から東山

暑いので高い山に登ろうと思い、それも楽に登るにはなるべく高い所まで車で行くのが正解と考えて、国道429号線の高野峠から東山に登ってみようと思いました。国道29号線を北上して、波賀町谷からフォレストステーション波賀の方に走って429号線沿いの水谷に行こうと思ったのですが、フォレストステーションの入口から先は道路崩落で通行止になっていました。しかたなく29号線に戻って上野まで行き、429号線に入ると、これも水谷で通行止めになっていました。しかたなく、車をとめて429号線を歩き始めました。特に崩落箇所はなく、南に未舗装の林道のある所まで来ました。この先の429号線は登りがきついので、ここから林道に入りました。勾配もそこそこで歩きやすい林道でした。周囲の緑やタニウツギも綺麗でした。林道の終点は作業中の感じで、「ショボショボの谷」だそうです。ここからは東の760m+鞍部を目指して谷を登りました。植林で伐採木などもありますが、歩きにくくはありません。面白いのは周囲の地形にデコボコが多く、明らかに鉄を採った跡の地形なことで、この谷が広いのも周囲の斜面を削ったためと思われます(写真)。谷の奥は急斜面ですが、土が良いのか登りやすく、林道に出ました。ちょっと歩けば760m+鞍部です。

鞍部からは尾根を登りました。植林は意外と少ないのですが、大きな木が多く、木の間隔が開いているので気持ちよく歩けました。新緑も美しく、文句のない山歩きです。たまにアシビの茂みがありましたが、迂回すれば避けられました。そして急斜面を登ると主尾根の登山道に出ました。ベンチと上東山四等三角点(929.01m)があります。西側の鳥ヶ乢方面が見えます。ここからは勾配も緩く、遊歩道なのでお気楽に歩けました。山頂付近はアシビが茂っていますが、道標に従って歩くと、展望台のある山頂に着きました。上野二等三角点(1015.9m)があります。人でごったがえしていました。

下山は北に少し遊歩道を戻ってから、東寄りの尾根を降りました。登ってきた尾根よりも少し藪っぽい尾根でしたが、問題なく降りられました。ここも地形が少し不思議だと思ったら、採鉄のために削られたようでした。不思議な平坦地がいくつもあり、最後は林道があったので、それで下山しました。こちらも気持ちの良い林道で、木材の積み出し中のようでした。

429号線に戻って水谷まで歩いて帰りましたが、崩落箇所はありませんでした。おそらくしょっちゅう通行止めになっている高野の方で崩落しているのでしょうが、だからと言って水谷で通行止めにする理由はあるのでしょうか?高野峠まで車で行ければ、だいぶ楽だったのですが。

展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「音水湖」です。

2019年5月25日土曜日

篠山の盃ケ岳から岩屋観音

盃ケ岳は篠山盆地から北の山々への入口になる低山です。ここへは、「ユニトピアささやま」から登りました。入口のゲートで登山目的だと言ってメインストリートを歩き、東寄りにフィールドアスレチックの方向に行くと、「盃ケ岳」と書かれた立て札がありました。この付近から山に上がっていくと、登山道になります。「エコロジカル登山道」だそうで、よく整備されています。急斜面が多いのですが、トラロープがあります。自然林で良い感じですが、南向きの展望は木に邪魔されてあまり良くありません。だらだら登りになり、共同アンテナの残骸があって、盃ケ岳の山頂に着きました。木のベンチがありますが、はっきり山頂だと分かるのは、山崎独歩会の札だけです。小さな祠がありますが、囲いの木の家が倒れかけていました。春日社への道標もありました。

山頂から北へは、最初はびっくりするような急斜面を降りますが、その先は周囲は荒れ気味ですが整備された道です。ハイキングコースの道標もあって、迷うことなく標高498mの分岐点に着きました。ここには北に「三岳」西に「矢代」の道標があります。ハイキングコースは矢代に向かいますが、北に進みました。細い尾根道を歩くと、登りになりましたが、この付近はやや荒れ気味です。しかし急斜面を登るだけなので、適当に登って行くと、どうやらそれが正解だったようです。三岳(4時間30分)という道標があって、平らな山頂を歩くと藤岡奥村三等三角点(589.21m)がありました。岩谷山だそうです(五台山という表示もありましたが、これは岩屋観音の属する五台山東窟寺から来ているようです)。雑木林の気持ちの良い山頂でした。

下りは、岩屋観音に寄ろうと思いました。道標があるのでそこから東に急斜面を降りましたが、これが本当に急な斜面で、かなり疲れました。地形図にもあるように大きな岩が露出しています。それに沿って降りていくと、岩屋観音に着きました。思いがけず立派なお堂で、鐘もあり、木像がたくさんあります。Wikipediaにある法道仙人の石像は見逃しました。展望はあまり良くなかったと思いますが、石垣は立派でした。

岩屋観音からは一旦下ってから登り直すルートが地形図には描かれていますが、登りが大変そうなので、そのまま植林の急斜面をトラバースし、南の大きな岩の上に出ると、地形図の破線道に出られました。この道で登ってきた尾根まで戻りましたが、途中で道が流されてトラバースになった場所もありました。498m分岐点に戻り矢代に向かって西に歩きました。この尾根道は展望はありませんが、気持ちよく歩けました。細かくアップダウンがありますが、整備されたハイキングコースです。イノシシのお風呂場を過ぎると、地形図の破線道どうりに「ユニトピアささやま」への下山ルートがありました。しかしここの道標には尾根を南西に行く方向に「法連坊 行者大菩薩(5分)」とあったので、そのまま尾根を歩くと、479mピークに行者様の石仏がありました。ここは法連坊山というのかも知れません([1])。共同アンテナもあります。

さらに尾根を下っていくと、打坂峠とされる鞍部から、西側に金網のある登りになりました。頑張って登るとまた平らな尾根道となり、南に歩きました。「ユニトピアささやま」に降りないようにと思って、南に歩きました。勾配が少ないという意味では正解でしたが、少し藪っぽい所もあり、方向を定めるのに苦労しました。しかし最後はうまく金網の扉を抜けて、尾根の東側にある荒れ果てた作業道から畑の端に出ました。ここでも金網を開けて、矢代に戻りました。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「宮田」です。

2019年5月19日日曜日

八頭町船岡の天満山と城山

鳥取市の南の八頭町にある船岡は、ちょっと面白い建物の役場のある町です。そのすぐ南に、天満山公園があります。「天満山登り口」という石があるので、そこから歩いて登りました。途中までは車で上がれますが、あとは歩きになります。桜や紅葉の木が多いので、季節にはきれいでしょう。船岡天満宮を過ぎて、道の終点には六角形の東屋があって、桜の木に囲まれています。桜林の端から斜面を登ると植林の尾根に出ました。どこが山頂か分からなかったのですが、天満山(218m)です。

天満山山頂からは南に尾根を歩きました。最初はたまに倒木がある程度で歩きやすく、大谷四等三角点(264.02m)に着きました。ちょっと切り開かれています。この先も倒木はあるものの平坦なので問題なく歩けましたが、265mピークあたりからアシビの藪が増えてきました。ここから先は藪が多く、避けて斜面を歩いたりしました。213mピークまで来ると南の尾根は藪なので、西寄りの斜面を降りました。最後は植林を抜けて、舗装道路に出ました。峠には石仏があり、顔が破損していますがお地蔵様ではなさそうです。

峠からは東に降りて、「やずミニSL博物館」の前を通り、西谷から見槻(石仏には水木と書いてあった)に向かいました。村落の外れから東の城山の方向に破線道があります。しかし行ってみると奥に車がとまっていたので手前の昭和3年の鳥居から作業道に入りました。奥には神社があるかと思うと見当たらず、道を谷沿いに登ると、谷の奥で終わっていました。しかたなしに斜面を木につかまりながら登り、尾根に上がりました。地形図で破線道のある尾根ですが、特に何もありません。とりあえず歩きやすい尾根なので、主尾根まで登りました。主尾根も歩きやすいのですが、城山へは結構な登りです。山城なので仕方ないかなと思いつつ歩くと、堀切らしきものがありました。さらに登ると平坦地もあり、城山の頂上に出ると、北から東に展望が開けました。正面は猫山です。ここは隆平城(高平城)という波多野氏の山城だったらしいのですが、説明板など全くありませんが、ポールが立っていて、オレンジ色の旗のようなものが先に付いていました。城山三等三角点(299.7m)はシダの間にありました。

山頂からは西の方向に降りました。広い平坦地が続き(写真)、周囲の自然林もきれいで、城跡らしい雰囲気でしたが、特に道標等があるわけではなく、方向を確認しながら西に長い尾根を歩きました。こちらには城の遺構はないらしく、倒木が多くやや荒れていますが、大きな問題はありません。283mピークに登り、その先の尾根は注意深く方向を決めて降りました。降りれば明確な尾根ですが、たまに尾根が藪になると、北側に少し降りて歩きました。最後は隼神社の裏手に出て、神社に降りました。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「因幡郡家」です。

2019年5月18日土曜日

三田の焼山と西鎌倉山

どちらも地形図にある山名ですが、道があることは期待せずに行ってみました。道を探すのは大変なので、とりあえずは藍本の近くの田んぼを横切ってネットをくぐって山裾に行き、登りやすそうなところを登りました。小さな溜池があって、そこからは谷沿いに奥に入り、それから支尾根に登りました。作業道を探して登りましたが、尾根に上がる作業道はなくて、木に掴まって登り、支尾根に出ました。倒木はありますが、迂回しながら歩けます。少し登って、主尾根に出ました。主尾根には快適な道があります。ちょっと南西に歩いて岩倉四等三角点(375.45m)を確認して、焼山の方向に歩きました。しばらくほぼ平らなのですが、そのまま歩くと北の方に降りて行ってしまいます。「焼山」という札が木に下がっているので、そちらへ降りるのが正解です。310m+の鞍部には南の溜池の方から道が来ていて、ここが登り口の候補です。私が歩いて来た方向は「藍本駅」となっているので、岩倉三角点の西にも登山口があるのでしょう。そのまま東に斜面を登りますが、この付近も道が整備されています。斜面を登ってから尾根を歩き、焼山への分岐にも札があります。ちょっと歩くと焼山四等三角点(455.22m)です。展望はありません。(写真)

焼山から北に引き返し、「西鎌倉山」という札の方向に歩きました。ちょっと細くなりますが道はしっかりしており、問題なく歩けます。鉄塔が見えてきたと思ったら、赤い「火の用心」の矢印が藪の中にありました。巡視路はだいぶ荒れているようです。尾根の道はそのままで、西鎌倉山(460m)に着きました。近くには東播線三六鉄塔があります。北向きに「藍本駅」の札があるので、そちらに歩きましたが、登山道は谷に降りていくようでした。まだ下山するつもりはなかったので、藪っぽい400m+の鞍部に降りて、藪の急斜面を北に登りました。登れば歩きやすく、少し倒木はあるものの良い感じの自然林です。480m+まで登って、西に尾根を曲がりました。少し行くと、地形図どおりに北から道が来ていました。太い道ですが倒木が多くて自動車ではとても通れません。しかし歩きやすいのは助かります。尾根を降りていき、「火の用心」があるので巡視路が谷から登ってきているらしい350m+の鞍部から再び登りとなり、道の終点は東播線三八鉄塔です。ここは北から西に少し展望があって、虚空蔵山や北摂変電所などが見えます。地形図では北に破線道が降りていっていますが、未確認です。鉄塔からも引き続き尾根を歩きました。はっきりした道はありませんが、踏み跡があります。尾根上はシダが茂っている所もあるので、少し北側を巻いたりしました。最後は一番長い尾根で降りましたが、少し藪っぽい所があった程度で、なんとなく歩けました。最後もネットなどなく、いきなり道路に出ました。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「藍本」です。

2019年5月11日土曜日

智頭の清見上三角点

山の名前は知らないのですが、因美線那岐駅の北の山です。東西南北から尾根が集まっている山ですが、地形図には那岐駅近くから破線道が尾根沿いに延びているので、これを歩いてみました。那岐駅の東に因美線の短いトンネルがありますが、これに向かって東から歩くと、トンネルの東側で線路を渡ることができて、そこから道が尾根に上がって行きます。地籍調査のピンクテープが風になびいていました。ここから植林の尾根が続きました。道はきれいに整備されていて、何の問題もなく歩けました。勾配もたいしたことはありません。標高450m付近まで来ると、林道に出ました。尾根を横切っているのですが、尾根を削った法面がほぼ垂直で、どこから登るかしばらく歩いて良い場所を探しました。なるべく掴まる物の多い場所を探して、無理やり登りました。法面の上も急斜面の植林なので、ここも木に掴まって登り、やっと尾根歩きを続けられました。ちょっと登ると藪っぽい東西に走る尾根に出て、西に歩くと朽谷三等三角点(543.84m)に出ました。この付近の尾根は植林ではありませんが、少し西に歩くと植林になり、少し下には林道が見えました。尾根が北に曲がると美しい植林が多く、気持ちよく歩けました。道はピークを巻いていくことが多いので、道を歩くのもよし、尾根を歩くのもよしです。670mピークでは危うく東に曲がりそうになりましたが、北に一度下がって登り返すと680m+の笹の生えた植林のピークがあり、少し藪を抜けて登ると大きな鉄塔が立っていました。中電の新鳥取連絡線9鉄塔です。北の展望が素晴らしく、正面は篭山ですが、智頭の高速道路も見え、波多川沿いがよく見えました(写真)。金属プレートの清見上四等三角点(691.41m)は笹原の中で、笹が育つと探すのは困難になるでしょう。

下山は送電線の巡視路を探してもよかったのですが、まず尾根を西に歩きました。地形図では破線道が南に谷に向かって真っ直ぐに降りていますが、これは未確認です。尾根は風が心地よいのですが笹が茂っています。道ははっきりしているので問題はなく、678m地点まで来て、南の尾根に曲がりました。こちらも最初は歩きやすいのですが、まず標高630m付近で方向がわからなくなりました。正解は東向きに降りてから西の尾根に行くことでした。そのまま降りると、特に道はありませんが尾根には踏み跡があり、枝をかき分けたりしなくても降りられました。ただし登ってきた尾根ほど快適ではありません。特に大背四等三角点(476.88m)は藪の中にありました。三角点を過ぎると植林になりました。尾根の先はどちらの方向も急勾配ですが、真ん中を降りていくとちょうど林道が西から来て終わっており、これを歩いて降りました。

高度差が少ないので意外と楽に歩けました。登りに通った道は少し整備すれば気持ちの良い登山道になると思います。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「大背」です。

2019年5月6日月曜日

熊山の道々山と大盛山

熊山とは吉井川を挟んで北西に位置する山です。午後から雨という予報だったので、ショートコースとして歩いてみました(が・・・)。

登り口は小瀬木の春日神社です。立派な備前焼の狛犬を見て登山口を探すと、左手の道に「道々山登山口」の札を見つけました。ここから赤いマーキングを頼りに登りました。道はきわめて不明瞭ですが、多めにマーキングがあって辿っていくことができました。真っ直ぐ登らないので不安だったのですが、ついに大きく不安定な岩の所まで来て、次のマーキングを見つけられなくなりました。しかたなしに藪の中を登ったのですが、もっとしっかりマーキングを探すべきだったと思います。というのは、この藪は密度はあまり高くないのですが灌木がしっかりしていて意外と手強く、急斜面を登るのは大変でした。常套手段として西側の南向きの尾根を目指したのですが、こちらは笹薮でまた大変でした。しかし10分も藪と格闘すれば210m+の尾根に出られました。尾根道ははっきりしていますが、標高200mから登りになるとシダが増えてきてジャングルのようになりました。それでも道ははっきりしているので問題なく、下草が消えると道々山の山頂に着きました。小瀬木四等三角点(264.14m)があります。展望はありません。

道々山からは南西に尾根を歩きましたが、自然林の中に道やマーキングがしっかりとあって、楽に歩けました。尾根を南に曲がって乢に近づくと、竹林になりました。枯れて倒れている竹を避けて歩くのは疲れました。おかげで地形図でここを横切っている破線道は未確認です。竹林を抜けると草地となって、机とベンチがありました。木が一本後生大事に植えられていました。草地を抜けると舗装道路に出ました。桜も紅葉がきれいそうですが、この時はどちらも新緑が綺麗でした。この山は倉懸山というようで、山頂にはアンテナがたくさん立っています。携帯基地局が2つ、パラボラ付きは岡山県、テレビ局のもあります。鍛冶屋三等三角点(350.57m)はアンテナ群の間の草薮に埋もれていました。アンテナ群の東側には机とベンチがたくさんあり、竹で作られた展望台もあります。熊山が望めます。その東端に「大盛山山城跡 椿群生地 花火観覧」という立て札があって、良い道が大盛山まで続いています。大盛山からは東向きの展望が開けて、なるほど花火を見るには良い場所です。「和」の字も見えています。城跡はよくわかりませんでした。

大盛山からは南の城山まで縦走する予定でした。しかし大盛山から南東に伸びる尾根は笹薮で、いきなり藪こぎとなりました。少し開けた場所もありましたが、266mピーク付近はまた笹薮で、南に曲がる尾根を探すのに大苦労しました。尾根を見つけても笹の間を抜けて降りて行かねばなりません。しかし踏み跡があって、少し楽になりました。とはいうものの、次の210m+地点でも南に降りる尾根を探すのに手間取りました。真っ直ぐ東に降りれば下草の少ない林に出るのですが、南に折れるには笹やシダの藪を抜けなければなりません。この尾根にも踏み跡はありますが、まさに踏んだ跡があるだけで、枝を押し分けなければ歩けません。160m+まで来ると、下草のない鞍部を抜け、共同アンテナの残骸がありました。所々でツツジがきれいでした。さらに90m+の鞍部は切通しで、道が横切っていました。

城山を目指して切通しの南斜面を登りましたが、藪が続きました。城山の山頂(129m)付近には共同アンテナの残骸がありました。この付近の西側は崖になっており、下には広い平坦地に何かが規則的に植えられているのが見えました(写真)。東側は急斜面です。そのまま藪の中をずっと南に歩いたのですが、一向に城跡らしきものが出てこないし、笹薮にはジャケツイバラも混じって危険なので、最後は西側の平坦地に降りました。ここは採石場の跡地で、規則的に植えられていたのは松の苗木でした。これなら鹿に食べられる心配はないのでしょう。心配といえば、最大の問題は採石場から出られるかどうかでした。操業を止めたらしいので、門は完全に閉められていました。しかし門扉の下には隙間があって、そこから道路に出られました。

結局4時間もかかってしまいました。大盛山からのコースは避けたほうが無難です。結局保木城に関しては、解説板すら無いようでした。遺構は東斜面にあるのかも知れませんが、そちらも藪のようです。

展望 ★★☆
藪山度 ★★★
地形図は「万富」です。

2019年5月5日日曜日

三田の駒宇佐八幡神社から奥山

百石踊で有名な三田市本庄の八幡神社から北の山を歩きました。神社は武庫川が大きく北に山を迂回している付近にあります。立派な神社にお参りして、地形図にある破線道を探しましたが、見つかりません。木が疎らに生えている急斜面なので、適当に木に掴まりながら登りました。神社の裏山なので何かあるかと思ったのですが、炭焼き窯くらいでした。時々マーキングも見かけたので、道があるのかも知れませんが、上を目指して登れば、尾根に出られます。尾根は自然林で歩きやすく、踏み跡もあります。たまにシダが生えていますが、問題はありません。しばらく歩くと東播線三三鉄塔に出て、ちょっと遠景が楽しめます。ここからしばらくは関電の巡視路です。巡視路は地形図の破線道どうりに東に曲がりますが、ここを過ぎてもしばらくは道があります。そして広い570m+ピークを過ぎて、奥山(標高580m)に着きました。周囲は藪です。

奥山からは、北東の尾根に進みました。少し藪っぽくなりましたが、倒木が邪魔な程度でした。東の谷は下手に降りると狭い谷のようなので、少し北の方に尾根を降りて行ったのですが、ちょっと急ぎすぎて北の谷に出てしまいました。幸いこの谷はあまり狭くないので、東に谷を下りました。東の谷は上流の溜池から流れて来るようで、水量がかなりありました。南側は案の定狭い谷なので、北の上流の方へ歩きました。川沿いに道があり、しばらく行くと明らかに渡河地点がありました。川の中に石が何個か等間隔にあるので、それを渡って東側に出ました(写真)。それから東の山に登ろうと、広い谷を上がって行きました。この付近は大きめの石が多く、この谷は幅広くて登りやすかったのですが、鞍部の手前で谷を間違えて南向きの谷を登り続けたために、571mピークの近くまで登って尾根に出ました。571mピークには座りやすい岩がありました。

ここからは南に縦走です。道か踏み跡はあるので、苦労せずに歩けました。地形図で東から破線道が上がってくる所で巡視路と合流しました。西に降りる巡視路はここよりも北で降りていたようなのですが、見落としました。そして巨大な東播線三一鉄塔がありました。鉄塔の南には巡視路はなく、藪っぽくなります。ちょっと藪を抜けると、上本庄三等三角点(481.64m)がありました。藪っぽい尾根の上で、展望はありません。さらに南に藪っぽい尾根を歩きました。標高400m付近は岩が多く、そこから尾根とは言えない斜面を降りる必要があって、方向付けに苦労しました。それから350m+の平らな尾根を抜けて、310m+の鞍部に出ました。このような鞍部は必ず道が越えているはずだという信念で尾根を歩き、鞍部の南の方に切通しを見つけました。ここから斜面の道を降りましたが、古い道でターンする部分で何回も見失いそうになりました。平らな所まで降りて来ると、道は消え失せました。見通しの効く藪なのですが、先に進むには枝をかき分けねばなりません。途中に植林もありましたが、あまり利用されていない自然林で、石垣も墓石もなく、農家の裏手に出てきました。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「藍本」です。

2019年5月2日木曜日

郡家の猫山

猫山という名前に惹かれて登ってみました。山頂北側の猫山林道から登るのが楽らしいのですが、律儀に西に延びた尾根の先から登ってみました。ローソンとポプラが合併したコンビニが西御門(にしみかど)の国道29号線と324号線の交差点にありますが、まずその裏山に登りました。地形図では山裾にぐるっと道があるのですが、西側から行ってみるとこれは水路でした(Google Mapでは水路になっています)。水路の脇に道がありますが、崩落して通れない所もあったので、適当に藪の斜面を登って尾根に上がりました。尾根は問題なく歩けました。西御門四等三角点(150.19m)付近には、南からの道らしきものがありました。この付近には水を湛えた1mほどのコンクリートの枡がありましたが、山頂には何もありません。しかし、なんとなく不自然な段差があって、山城とはいえなくても見張り台くらいあったかも知れません。山頂から東へは藪を降ります。鞍部は切通しで、南側は仁王堂の大イチョウから上がってくる道らしく、小屋がありましたが荒れ放題です。北はすぐ先に舗装道路が見えました。切通しを無理やり登って150m+のピークを越えると北から道があり、階段を上がると展望台がありました。「西御門展望台広場整備工事」で平成10~11年に建てられたものですが、上がってみると展望は西の方にごくわずかで、それ以外は木が成長して見えません。20年経てばしかたないでしょう。

展望台からちょっと笹薮を抜けて、長い尾根歩きとなります。概して下草のない歩きやすい尾根でした。自然林が多く、倒木は時々ありますが、桜の花びらが一面に散っている場所もありました。途中に切通しが少なくとも2箇所あり、南から登ってきて尾根の北側の斜面に道が作られたようですが、最近のものではありません。勾配は地形図通りで、標高400m付近はやや急ですが、登って地形図で荒地となっている付近は木がまばらでやや平坦な場所でした。この後は急斜面となり、頑張って上り切ると平坦になって、猫山の山頂に着きました。猫山三等三角点(536.79m)があります。北側に展望があって、風力発電の風車や鳥取市と海が見えます(写真)。

下山はまず東の520m+ピークまで行き、南に尾根を下りました。真っ直ぐに降りましたが、意外と楽で、木に掴まるような所はありません。方向を間違えずに標高250m付近まで降りると急斜面になりましたが、すぐ下に林道がありました。真っ直ぐに尾根を降りてもよかったのですが、林道を使いました。舗装道路に出ると、柿の木がたくさん植えられていました。和多理神社(入口の碑は「大御門村役場跡」?)や大イチョウ(後醍醐天皇の頃のイチョウだとすると、イチョウが中国から輸入されはじめた頃)を見て、出発点に戻りました。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「因幡郡家」です。