2023年1月17日火曜日

鞍居川から細畑・小野山三角点

 


2022/12/29に鞍居川沿いの今川から留山三角点の方に歩いた途中で、東の溜池方面への分岐があることに気づきました。今回はこちらを歩いてみました。今川の南の道を歩き、部分舗装の道を登って冷凍倉庫?のある付近に来ると、北側に「木瓜畑池 この上の尾根を右へ昇って行く」という札が立っています。これに従って斜面の道を歩いて尾根に上がり、東に尾根を歩きました。道があるのは嬉しいことです。ちょっと岩場やシダもありますが、問題ありません。少し北に行くと正面の330m+ピークの手前で道は東に折れて、そのまま木瓜池の堤に上がりました。水はわずかしかありません。溜池ですが水の取り出し口が無いような気がしました。


堤を渡って道は怪しげですが南の山に上り、東に歩くと道に出ました。これは関電の巡視路のようです。北に向かい、尾根沿いに歩くと細畑四等三角点(346.87m)がありました。さらに歩くと西播東岡山線一一鉄塔がありました。北に展望があります。さらに巡視路を下って行くと、かなり立派な大成池(龍野の方にも同じ名前の溜池があります)に出ました。巡視路は北に下って行きますが、堤を渡ってかなり怪しげな道を辿って東に登っていき、384mピークに出ました。この尾根はネットがあってやや歩きにくくなりました。我慢しつつ歩くと、紅白の西播東岡山線一〇鉄塔に着きました。鉄塔越しに展望があります。ここからは巡視路歩きです。周囲には大きなシダも生えているので巡視路は助かりました。途中で左右に分岐があったので東側の道を歩くと少し倒木がありましたが、結局は道に出ました。ここには立入禁止の大きな札が立っており、その地図を見ると歩いてきた付近は立入禁止区域のようです。


地形図の実線道を東に歩くと、山の手前に赤い「火の用心」があって、まっすぐに斜面を登ると、小野山四等三角点(444.16m)に着きました。伐採されていて北方面に展望があります。北側に西播東岡山線九鉄塔、南に西播東岡山線八鉄塔(どちらも紅白)が立っています。八鉄塔から南にジグザグの道を降りていき、太い道に出て少し東に歩くと、近畿自然歩道の道標がありました。お地蔵様もあります。鞍居バス停の方向に急な道を降りて、あとは近畿自然歩道で鞍居川に戻りました。整備された登山道ですが、石が多くて足が痛くなりました。途中は斜面で道が流されているところもあり、倒木を潜るのが大変な場所もあり、決してお気楽に歩ける道ではありませんでした。途中にある小さな溜池はさとぼとけ池(これも出水口が不明)、大きな溜池は三軒谷池です。しっかりと形を留めた炭焼き窯がありました。道標もあって、この道は龍野への道だということがわかりました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「二木」です。



2023年1月15日日曜日

矢野から行く黒蔵

 


相生市矢野の廃村黒蔵には何回か行ったレポートを2007/1/6にまとめて書いてありますが、15年経ってどうなったか、見に行ってみました。


登り口は南の矢野町榊で、道を北に歩いていくと尾根の先の見晴らしの良さそうな所に墓石があります。この裏にもいくつか墓石があり、付近の竹やぶを登ると金網がありました。幸い「出入口」の札があったので、そこから山に入りました。歩きやすい尾根で、時々枝が邪魔ですが勾配も緩く、たまに低いシダが生えている程度で、問題なく登れました。播磨線一九鉄塔にはサージカウンターが付いていましたが、カウントは0でした。この先は巡視路のようです。409mピークにも赤い「火の用心」が立っていましたが、矢印も番号もないので意味がよくわかりません。その北の鞍部には大きな常緑樹が生えており、この付近から道がありました。それを使って北に登ると、450m+ピークに出て、ここには地形図通りに幅の広い未舗装の道がありました。東に歩きましたが、少し下ったところに赤い消火栓がありました。この付近がバブル期に分譲地として開発された頃の名残のようですが、自然林の中に消火栓があるのはシュールです。北側に太い道がありますが、まっすぐに歩くと終点に鉄塔がありました。灰色の名無しでパラボラが2つ付いています。この鉄塔の東の鞍部は植林が伐採されており、北から来た林道がターンしていました。そして林を抜けると名無しの紅白の大きな通信塔に出ました。下の方の塗装が剥げてきていますが、優雅な形をしています。監視カメラも付いています。この付近が播磨道の三濃山トンネルの真上です。


この鉄塔まではタイル張りの道路が上がってきており、その延長にもう一つ、これも名無しの通信塔があります。この通信塔の南斜面は太陽光発電基地となっていて、榊山三角点に行けません。この付近は眺めが良く、ソーラーパネル越しに瀬戸内海が見えます(写真)。東に尾根を降りていくと、金網に突き当たりました。これは害獣避けというよりは発電基地の境界なので出入口はありません。ここからは金網に沿って北に歩きました。440m-鞍部まで降りてまた登り、相生市とたつの市の市境に出て金網に沿って東に歩きました。この付近の北側にもネットがあり、斜面に植林した後のようです。468mピークも木が少なくて歩きやすく、東に金網に沿って斜面を降りていくと、石積みがありました。この付近で金網と分かれて東の谷に降りていきました。おそらく全部で30段ほどの石積みがあります。段の高さは2mほどですが飛び降りるには高いので端を回って降りていきました。地形図にある小さな池は見当たりません。下の方では植林になり、木のない平地に出てくると、ここは沼地です。草が生えていても下は泥沼です。真ん中は歩けないので端の方を通りました。金網に沿って降りるのが正解だったかも知れません。そして地形図の破線道のあたりには堰堤があります。入れないので奥はわかりませんが、航空写真で見ると調整池になっているようです。その西や南はソーラーパネルで埋め尽くされており、つまり黒蔵村は太陽光発電施設にされてしまいました。付近はたくさん新たに植林されていましたが、木が育っている様子はありません。


金網で西には行けないので、南東に破線道を歩きました。こちらは特に手は入っていないようですが、以前に比べると竹藪などが無くなっていました。しばらく歩くと以前にも見た建物がありました。周囲の藪は無くなったので、調べるのは楽でした。部分的にブロック作りの細長い建物で、中央に廊下があって両側に部屋が並び、一番奥が台所と風呂だったようです。プロパンガスと電気が使えたようですが、電柱は来ていないので自家発電かも知れません。子供の靴とか玩具が落ちていたので、作業場ではなく家族で住んでいたようです。他にはガレージなどがありますが、崩壊気味でした。時代を感じさせるものとしては、EXPO70の湯呑が落ちていました。少し下ると法界塚があり、あとは長い谷沿いの道を歩きました。途中に堰堤があり、そこからは未舗装ですが良い道になり、害獣避けの扉を抜けて釜出に着きました。途中に美しい苔(ホウオウゴケ?)の生えている岩がありました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「二木」です。



2023年1月5日木曜日

野桑から尾根で登る白旗山

 


上郡の白旗山には、2008/03/31と2009/06/13に北の赤松から登った記録がありますが、なぜか南の野桑から登った記録がありません。今回は野桑からですが、登山道ではなく尾根で登ってみました。野桑のバス停前に白旗山登山路の標識と説明板があります。登山路は地形図の破線道で谷を行きますが、害獣避けの扉を通ってすぐに右手の山に登りました。ちょっと急ですがすぐに登れて、あとは尾根歩きです。特に特徴の無い自然林の尾根です。障害物はありません。勾配もさほど急ではなく、最初は落ち葉を踏んで登りました。そのうちに落ち葉が減ってシダが増えましたが、障害にはなりません。標高300m付近は砂地の急斜面の岩場で、滑りやすいので木につかまってなんとか登りました。この後も岩場が多く(写真)、東から南の展望もあります。そして最後の標高400m付近は流石に堅城という感じの急斜面なのですが、西寄りに斜めに登る道があり、おかげで楽に平坦地に出られました。この付近は山頂の説明板によると第一郭付郭のようです。登っていくと本丸に出ました。白旗山一等三角点(439.87m)があります。白旗城は「落ちない城」だそうで、合格祈願の絵馬がたくさん掛かっていました。北西にも東にも展望があります。


下山も登山道は使わず、まず北の三の丸に行き、土塁の脇から北に降りて東向きに下っていきました。標高380m付近まで降りると赤い「火の用心」が立っており、東向きが17鉄塔、北向きは18鉄塔となっていました。ここが獅子見への分岐です。今回は17鉄塔の方に降りました。黒いプラ階段がありますが、落ち葉で滑りやすい所が多く、岩場も木につかまって降りました。西播東岡山線一七鉄塔に着き、さらに急斜面の巡視路を降りました。これは南に向かうので当然次の16鉄塔経由になると思っていたら、植林の斜面を降りていきました。道がかなり流されていたのですが、なんとなく降りていくと、岩の多い谷にでて、そこに赤い「火の用心」が立っていました。谷を降りると道に出られましたが、ここに立っていた「火の用心」の番号は16だったので、17鉄塔への巡視路の入り口かどうかはわかりません。。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「二木」です。