2006年5月6日土曜日

川原垣内三角点

姫路から国道29号線を北に行って,林田に入る手前,追分峠の北側の山です。向山というのかも知れません([1])。林谷向山霊苑から登ります。気持ちの良い道を登ると,岩貴岩國大明神社があります。神社と言っても狛犬ではなく狐が守っているので,天神様の雰囲気です。広い境内では,ときどき何かの行事があるようで,たき火の跡があります。

ここから更に道を登ると,龍野方面の展望が素晴らしい鯨の背中のような岩場に出ます。ここを過ぎてピークに出ると,川原垣内の三角点(228.6m)があります。町界を追分峠に降りるには,ここから南東の藪に入ることになりますが,北東に目を向けると,東に延びた長い尾根に沿って良く整備された道があります。途中に鹿の骨が落ちていたりしましたが,歩きやすい道が尾根の端の150m等高線のはずれまで続きます。このまま東に行って伊勢に降りるのかと思えばそうではなく,道は北向きの尾根に移ります。このあたりにも岩場があり,写真はここから伊勢側を撮ったものです。最後は更に北西の尾根に乗って,ご丁寧に尾根の端まで行って,舞子池の脇の道路に降り立ちました。

ほんの1時間半ほどの里山歩きですが,良く整備された道で展望もあり楽しめました。せっかく道を作ったのですから,登り口に案内板くらいあると良いかも知れません。

展望 ★★★
藪山度 ★☆☆

2006年5月3日水曜日

氷室三角点

氷室池の近くの山に氷室三角点(213.7m)があります。氷室池の北東のピーク(ADD岳とか氷室岳とか呼ばれる)には狼谷という三角点がありますが,氷室三角点は氷室池の南西すぐ近くの山にあります。この山は,南北に延びた長い尾根の北端にあります。「点の記」ではこの三角点には氷室池の側から急斜面を登るようになっていますが,尾根伝いに歩いて行った方が楽そうに見えます。

この尾根に乗るには,二つのルートがあります。一つは氷室池と姫路獨協大学を結ぶ道を行って,町界(と言っても,最近の合併で最新の地形図には記載されていませんが)になっている鞍部で西側斜面を登って尾根に出て,北に尾根伝いに行くルート,もう一つは山富団地の氷室神社から尾根伝いに登るルートです。

前者のルートは,尾根を1kmも歩かねばなりません。尾根に登るのは容易ですし,尾根も歩けないわけではありませんが,ところどころ尾根の分岐があったり,手強い藪もあったりで,楽なルートとは言えません。途中にテレビのアンテナが立っている場所があり,そこからはゴルフ場越しに姫路の街が望めます。これは山富団地のケーブルテレビと繋がっていたらしく,ここから尾根沿い北向きにしばらくはケーブルが埋まっており,それが氷室神社の方へ降りていっています。降りずに北に進むと,三角点に出ます。三角点は,写真のように羊歯藪の中です([1])。

二番目の氷室神社からの登りは,最初に尾根に上がるのに苦労しますが,その後はゴルフ場を展望できる岩場があったり,比較的快適な登りです。最終的には,一番目のルートと合流します。

この山は低山ですが,決して登りやすい山ではありません。一般に低い山ほど藪は厳しいようで,この付近の山もその例に漏れません。藪漕ぎが趣味というのでなければ,お勧めできる山ではありません。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★★