2020年10月31日土曜日

八頭町の獄山

 


獄山(だけだん)は、若桜の北にある山です。丹比から細見川を遡って、県道37号線を稗谷の方に曲がり、西に行くと林道獄山線への分岐があります。入り口には工事現場まで6.7kmとなっており、現在も工事中の長い林道です。途中まで林道を車で上っていき、西側の山に登りやすそうな場所から登り始めました。他にも登れる所はいくつもあると思います。この付近は稗谷の裏山で、段々畑が作られています。勾配も緩やかで木もまばらなので歩きやすく、すぐに南北の尾根に出て北に歩きました。ここも歩きやすく、地籍調査らしいマーキングがあります。そのうちに西側下に林道が見えてきて、少し尾根が下がった鞍部で林道に出てしまいました。その付近に石仏がありました(写真)。文字が読めないのですが、江戸時代のものだろうと思います。林道の脇にあったので不思議だったのですが、後で地形図を見ると、ここは稗谷から鳥取方面に抜ける峠にあたるので、それでお地蔵様があるのでしょう。


林道はその後も尾根近くを通っていますが、尾根にも踏み跡があります。そして540m+の植林の平坦地から尾根を東に曲がりましたが、踏み跡とマーキングは続きます。少し登って一旦は586m地点近くの平坦地を通り、そこから長い尾根登りとなります。しかし急斜面はなく、疲れずに登っていけました。笹が生えていますが、枯れているものが多いので歩くには差し支えありません。しかし笹は枯れていても先が尖っているので注意が必要です。時々平らになりつつ、長い登りで、途中に地籍調査の三角点があり、最後に一度770m+の小ピークから東に降りて登り返すと、獄山の山頂です。稗谷三等三角点(817.85m)があります。北東に展望がありました。


山頂から東にも地籍調査のマーキングがあります。枯れた笹の多い所も何箇所かありました。標高800m+の小ピークから東に行く所はマーキングが消えてしまい、わかりにくい地形でGPSを頼りに歩きました。細尾根を通って、738m地点の手前からも南に降りられそうでしたし、その東の標高700m付近でも南の尾根が歩けそうでしたが、マーキングの通りに東にやや急な斜面を降りました。地形図で破線道のある谷は植林で、道は植林された時に消えてしまったような感じでした。谷から植林を南に歩いたつもりでしたが、実際は東に向かって降りていて、下に林道が見えたので谷から林道に出ました。後で見ると谷に降りずに南に植林を抜けたほうが楽に林道に出られたようでした。この後は林道獄山線を歩いて出発点に戻りました。よく整備された新しい道でした。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「若桜」です。



2020年10月29日木曜日

音水湖から植林直登で登る三久安山

 


これは登山コースではないと思いますが、音水湖から三久安山に登ってみました。登り口は長源寺の近くで、東に道を登っていくと引原八幡神社に出ました。神社ですが阿弥陀堂もあります。地形図では神社の上から道があって送電線の鉄塔に出られそうですが、道が見当たりません。しかたないので作業道の跡を探し、植林をまっすぐに登りました。しばらく急斜面を登ると原横行線一六鉄塔に出ました。ここからも、尾根を一直線に登りました。さほど急な斜面ではありませんが、長く続きます。しばらく我慢して登ると、だんだん岩が増えてきて、少し楽しい尾根登りとなりました。コナラが多く、紅葉も見られました。地面も美しい落ち葉で埋まっています。1010m+ピークまで登り、さらに尾根を歩いて1100m+ピークまで来ると登山道と合流し、美しい林を抜けて三久安山の山頂に着きました。小原三等三角点(1123.13m)があり、周囲は紅葉しています。


三久安山からは北に縦走しました。歩きやすく時々東側斜面には紅葉も見られ、秋を満喫できました(写真)。植林もきれいです。下って登って1012mピークを過ぎ、また下って登って1067mピークに出ました。ここから西に曲がって2012/05/26にも通った三宝四等三角点(1034.4m)を過ぎ、2012/05/26とは逆向きに植林を歩きました。こちらの尾根は植林が多く、紅葉はあまり楽しめません。途中で尾根を南に曲がって726m地点を通り、最後は2012/05/26に登ってきたのと同じ方向へ降りようとしましたが、南向きの尾根は広く伐採されており、歩きにくかったので西に降りて原横行線二六鉄塔に出ました。南に向かう巡視路がなかったので北に巡視路を降りて、原横行線二七鉄塔を過ぎてから植林を降りて国道29号線に出ました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「音水湖」「戸倉峠」です。



2020年10月25日日曜日

養父市の大谷から名草神社

 


但馬妙見山の麓にある名草神社は昔から有名だったようですので、南の八木川沿いからも参拝に行ったものと思われます。その参道とおぼしき道が地形図には破線道として描かれています。それを探してみました。


登り口は大谷で、ここから少し北に上がると地形図では破線道が谷沿いに延びて、名草神社までつながっています。谷沿いの道なので普段は避けるのですが、今回は敢えて登ってみました。よく整備された道で、谷もきちんと両側が石積み等で整備されています。ただ倒木が多く、歩きやすくはありません。途中で川沿いの道が崩落しており、並行して少し上を走っている西側の道に上がりましたが、これは正解で、途中に堰堤がありました。谷に沿って歩いて行くと堰堤にぶつかってしまいます。少し上がった位置にある道は堰堤の上では谷沿いとなりますが、あちこちで歩けなくなっています。しかし方向としてはこれで間違いありませんし、かつては整備された良い道であったことは見て取れました。。巨大な岩盤の急斜面を水が舐めて流れている所がいくつかあって、楽しめます(写真)。しかし倒木もあって苦労しつつ登っていくと、上に八木谷・大谷線が見えてきました。しかし参道は八木谷・大谷線を横切ってそのまま谷を登っていきます。少し登ると地形図では西側斜面をまっすぐに登るように破線道が描かれています。しかしこの斜面は急すぎて登れません。特にジグザグの道もありません。結局少し南の岩の多い尾根に登ることになりましたが、踏み跡があるようですぐに消えて、登ったは良いものの降りられなくなったり、さんざん悩んだ挙げ句にやっと藪の尾根に上がれました。非常に危険な急斜面で、滑りやすいので避けるべきです。正解はもう少し北の斜面を登ることですが、砂っぽくて滑りやすいので難しいかも知れません。


尾根に上がれば気分良く歩けて、2019/10/09に登ってきた尾根に合流して真っ直ぐに北に登り、730m+ピークは西側を巻いて東西に走る尾根に出ました。この付近は植林が多いので歩くのは楽です。そして西にしばらく歩くと、万久里三角点の手前で南から来る道と合流し、北に道がありました。これは地形図の参道ですので、歩いて行きました。地形図通り、斜面を横切る形に作られた道です。道と言っても幅30cmくらいの作業道のようなものです。急斜面ですが滑落しても木が止めてくれる思います。崩落気味の場所もありましたが、意外と消えることなく続いていました。東側下に林道が見えると思っていると、地形図で深い谷になっている谷を渡ると林道の終点がありました。ラッキーと思って歩いていると徐々に標高が下がって行き、最後はUターンして谷に降りて行きそうになるので、尾根をあがって破線道を探しました。「造林記念碑」の前の道が地形図の破線道のようでししたが、ちょっと余分に登って、反対側に降りました。ここには「林道大ナル線」が来ていて、北に歩きました。途中で舗装道路と合流し、しばらく歩くと、名草神社に着きました。2年前に来たときにも工事中でしたが、今でも工事中のようでした。


下山は尾崎へ降りる道を探ってみました。地形図の破線道がそれだろうと考えました。まず万久里三角点の東側の分岐点に戻り、南の道に進みました。これは時々消えかかる道でしたが、なんとか尾根に出ました。ここは2020/10/03に通った所です。地形図では斜面に破線道があるのですが、そちらを歩いても見つかりません。結局破線道辿る形で2020/10/03 に通った尾根に出てきました。その時には道があるとは思えなかったのですが、実際道というよりは消えかかった作業道でした。問題はこの先で、この尾根の西側には林道がたくさん作られています。地形図の破線道を辿ってみましたが、植林で特に道はありません。結局まずひとつ下の林道に降りて、さらにGPSで破線道が描かれている付近に行き、林道から植林に降りました。しかし、ほぼ破線道のとおりに歩いても、道が見つかるわけではありません。この付近は植林で、その中を地形図の破線道に沿って歩いてみましたが、急斜面のトラバースで、道は見つかりません。それでもなるべく破線道に沿って歩き、何回か谷を渡りましたが、道のない斜面を横切って歩くのは非常に疲れますし危険なので、最後は急斜面を四つん這いになって登って尾根に上がりました。上がってみると気分の良い尾根で、南に降りる方向には道もあります。少し降りて、存在しない破線道と合流する付近では東から林道が来ていました。そのまま幻の破線道を追ってトラバースを続けていたら、この林道に降りていたと思います。さらにその下には八木谷・大谷線がありましたが、破線道のところには降りていける道はありません。ここも植林の急斜面をを無理やり降りました。かなりの急斜面ですが植林なのであまり問題なく、2020/10/03に通った林道に降り立ちました。あとは林道で尾崎に降りました。


全行程7時間以上かかりました。登りの参道は部分的に、下りは完全に消滅していると考えたほうが良さそうです。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★★

地形図は「関宮」です。



2020年10月18日日曜日

丹波の栗柄峠から鋸山縦走

 


丹波篠山の北に位置する栗柄峠は谷中分水界という不思議な場所ですが、ここから西の鋸山や三尾山に続く尾根は間違いなく日本分水界です。これを歩いてみました。登り口は栗柄峠と思ったのですが、きれいに法面が工事されて固められており、分水界の付近は黒枝豆の収穫と販売で慌ただしい雰囲気なので、ここは避けて南の植林から登りました。県道97号線を少し南に行くと集落があり、奥に人が住んでいないらしい大きな家があって、その奥は植林で最近伐採されています。扉があるので入ると作業道があって、栗柄砦の跡に登ることができました。栗柄峠の方に行くと「分水界の径」の標識があって峠の南に降りていくようになっており、おそらく道があるのでしょう。


尾根はその分水界の径なので整備された道があります。整備されてはいますが、倒木は所々にあります。しばらく歩くと御在所山への分岐があり、行ってみました。適当に木の間を登っていくと、山頂には浅木谷山四等三角点(443.31m)がありました。御在所というのは、かつては麓にある福徳貴寺がここにあったからでしょうか。山頂から降りるときにはマーキングに従ったら、ちょっと展望のある場所に出ました。尾根に戻って鞍部を過ぎると「福徳貴寺参道400m」という道標がありました。この付近から西の572mピーク(堂の峰)への登りはかなりきつくて疲れました。地形図ではあまり標高差のない尾根に見えますが、実は上り下りがたくさんあります。堂の峰は、かつてお堂があったのだろうと思わせる平坦地です。ここから小ピークを2つ過ぎて490m+鞍部の西がちょっと厳しい登りですが距離が短いので楽でした。そして地形図で破線道が横切っている鞍部には「高坂越510m」の道標がありました。南は高坂、北は栢野となっていますが、道がありそうな気配はありません。東鏡峠というのもここでしょう。


高坂越からは、まず最初に急な岩場の登りがあります。その後はマーキングも増えて、大きな岩は巻いて歩きました。登ったぶんだけ降りるというようなアップダウンが続きます。人工の石積みらしきものがあった後で、岩場に展望があり、その先をマーキング通りに斜面を降りようとするとかなり急で、ここなどは展望より安全を優先して巻いた方が良かったかもしれません。展望地も多く、鋸山の手前の600m+ピークも展望があります。そして鋸山山頂に着きました。奥谷三等三角点(605.74m)があります。展望は抜群です。ここは2019/11/02に来ています。


下山は地形図にある南の尾根の破線道を探しました。しかし、そもそも地形図の破線道と実際の主尾根の道は違いますし、鋸山の南側に描かれている破線道は見当たりません。とにかく鋸山の西から南斜面をトラバースして南に向かう尾根に乗りました。鋸山の東の鞍部から降りたほうが楽だったでしょう。南に向かう尾根には踏み跡があります。ときどき倒木が邪魔なくらいで楽な尾根ですが、気をつけないとまっすぐ降りて小坂の方に行ってしまいます。535mピークには共同アンテナがあり、東寄りに尾根を降りました。南に行って470m+に登り、東に折れて降りて行きました。この先は岩と倒木のある藪っぽい尾根で、広い尾根になると方向がわからなくなるので、GPSを見ながら降りて行きました。うまく310m+の小ピーク付近に出て、南に降りると小さな祠がありました(写真)。とてもラッキーで、ここからは参道で降りました。


帰りは高坂から栗柄峠まで歩きましたが、自転車をデポできれば楽でしょうね(上り坂ですが)。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「宮田」です。



2020年10月11日日曜日

栃原川からフトウガ峰とトンガリ山

 


生野のフトウガ峰は達磨ヶ峰や段ヶ峰経由で行くのが普通ですが、今回は北東の栃原川から登ってみました。出発点は菖蒲沢ですが、もう人は住んでいないようです。栃原川を遡って道があります。工事をしているようで、太いパイプを道の下に敷設しているようなので、平日は邪魔になるかも知れません。未舗装道路です。しばらく歩くと谷を渡ってワイヤーロープが張られており、真ん中にフックが下がっていました。谷の北側に小屋があって、ロープを操作していたようです。ロープの先はよくわかりませんが、達磨ヶ峰の北付近で、地形図で林道が描かれている付近と思われます。何を運搬していたのかわかりませんが、石でしょうか?付近には大きな岩がたくさんありました。道はその先で川を渡ります。渡らずに進む道もありましたが、先に行くと消えてしまうかも知れません。だんだん荒れてきますが、しっかりと作られた道です。その先の谷を渡る付近に「林道菖蒲沢線」と書いた杭があり、そこから少しは舗装されています。そして地形図で実線道が終わる付近で林道は終わり、「段ヶ峰3.9km」という道標がありました。ここから登山道があるようです。


目標がフトウガ峰だったの、林道の終点付近から作業道を登りました。これも幅の広い道で、ジグザグに斜面を登って行きます。ネットの入り口を通ると植林に入りますが、植えてあまり日がたっていないようで、数メートルのクリスマスツリーのような植林がびっしりと生えています(写真)。その間を通る道があるので登っていきましたが、見通しが効きません。途中で北に向かう分岐があったので行ってみましたが、大きな木の植林で終わっていました。仕方ないので戻って真っ直ぐ歩き続けると、こちらも終点に着きました。その先は藪でしたが、登ればフトウガ峰なので、真っ直ぐに登ることにしました。急斜面の灌木の藪で、途中からネットがあり、ネット沿いに登りましたが倒木も多く厳しい藪でした。たまにシダの生えている空き地のような所もありますが、尾根の中央付近はアシビの藪が厳しく、南側に巻いて登った所もありました。振り向くと展望のある場所もありました。徐々にアシビが減ってきて、シダと枯れ木の荒涼とした風景もあり、さらにアシビとシダの間を抜けて登って行くとアシビが減ってシダも笹に変わってきました。この付近では登山道と接近していたのですが、気が付かないでそのまま笹の間の踏み跡を通ってフトウガ峰の山頂(1082m)に着きました。


山頂付近はところどころにアシビが生えているほかは低い笹の草原です。登山道を西に歩くと「フトウガ峰分岐」があって、南の林道に下山できるようです。そこから西に登山道を軽快に歩き、1070m+まで上がると、木に「菖蒲沢 林道出合まで2.7km」と書いた板がくくりつけられていました。林道で見た登山道でしょう。道がはっきりしないので分岐を見落としそうですが、マーキングがたくさんあって、辿っていくのは容易でした。ただしそれは今だけのことで、マーキングが地面に落ちてしまうと道がわかりにくいので迷いやすい登山道になるでしょう。1064mピークを過ぎて登山道は尾根から外れて下り始めます。行こうとしているトンガリ山の方には行かずに栃原川に降りるようなので、登山道から外れて尾根を歩きました。ところがここも厳しい藪で、かき分けようにも動かない枝ばかりで、なかなか前に進めません。少し西寄りを降りていくと、シダは生えていますが植林になってほっとしました。まだまだ歩きにくい斜面でしたが、我慢して降りて、谷を渡ってこれも藪の多い西側の尾根に移り、栃原川の突き当りの910mくらいの鞍部に出ました。谷は植林です。


ここからは2010/11/06の逆コースで、まずトンガリ山に登りました。途中は藪が多いのですが、先程下山してきた尾根ほどではありません。山頂には辻ケ淵三等三角点(981.43m)があります。ここには2013/06/22にも北から来ています。新しい札があって「生野槍」とも書いてありました。この方がふさわしい名前かも知れません。山頂南には赤いマーキングがあり、これを辿って降りると南東に延びる尾根に乗れました。これは登山道かも知れません。しかし途中で道は栃原川へ降りて行ったらしく、尾根上にはマーキングがなくなりました。この尾根も藪が多く、南側は植林なのでそちらに少し降りたりして歩きました。徐々に藪は減り、大岩が増えましたが、それでも軽快に歩ける尾根ではありません。以前よりもアシビが増えたのかも知れません。とはいえ、気分の良い林もあります。891mピークを過ぎて、徐々に雰囲気は良くなり、次に910m+まであがってから南に降りる付近は歩きやすくなりました。ちょっと登ると金属プレートのフドノ四等三角点(889.31m)に出ました。冨土野は遠く北なので、不思議な名前です。ここからはまっすぐに尾根を降りました。途中までは勾配も緩くて楽に降りられましたが、標高750mを切ると急勾配になり、木に掴まってでも降りるのは困難でした。最後にちょっと平らな所に出て、これが地形図の実線道だとわかりました。しかし道の真ん中に木が生えていて、歩くのも辛い道で、少し水平に歩くとがけ崩れがあって通れなかったので、結局は尾根をさらに降りました。次に出てきたのは幅の広い道で、これは2010/11/06に登ってきた道です。降りていくと道が川になっていたり、ミツマタなどの灌木が茂っていたり、最後はススキで覆われてしまいましたが、とりあえずは栃原川沿いの道に降りられました。ちょうどワイヤーロープの張られている付近でした。


最後に降りた所は、2010/11/06には谷を登っており、尾根を登ったほうが良かったかもと書いてありますが、そうとも言えません。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★★

地形図は「但馬新井」です。



2020年10月3日土曜日

万久里から登る但馬妙見山

 


養父市の八木川沿いから妙見山に登ってみました。標高差は1000m近くありますが、Googleの地図や航空写真で見るとこの付近には地形図にない林道がたくさんあります。それを利用することにして、まず万久里から林道を歩きました。林道本谷線で、途中から未舗装になりますが、車で上がれる道です。30分ほど登ると、水平に近く山の周りを廻る林道に出ました。以前にも出会った、「森林管理道 八木谷・大谷線」です。法面のしっかりした新しい林道なのでどこから登るかが問題ですが、西に歩いて目的の尾根の先に行くと、法面の上にあがるための階段がありました。これで首尾よく尾根に上がれたので、ここから尾根に沿って登っていきました。ここが標高500mくらいです。


自然林の尾根で、急勾配ですが問題なく登れました。685mピークまで来ると、目の前で林道がターンしていました。ここからは林道でも登れますが、尾根を歩きました。地形図では尾崎から名草神社への参道と思われる破線道が西から登ってきていますが、そちらには林道がジグザグに走っていました。しかし尾根には確かに道があがってきていました。ただしそれが名草神社の方へ続いているかどうかは未確認です。植林を真っ直ぐに登ると万久里三等三角点(790.53m)に着きました(写真)。ここから妙見山を目指して植林を登りました。そのうちに北側は自然林となりました。960mピークは歩きやすい自然林です。その後は少し急勾配になり、伐採地があって八木川沿いが見えました。それからシダが増えてきて、少し歩きにくくなりましたが、大きな問題ではありません。そのうちに再び植林に入り、1100m+で2018/10/15に下山した登山道に合流しました。少し高山らしい風景の中を快適に歩いて、山頂に着きました。妙見山四等三角点(135.49m)があります。ここまで急斜面は少なく、距離はありましたが楽な登山でした。標高差1000mですが、2時間半もかかっていません。


下山は山頂から南西に尾根を歩きました。山頂の表示では「福岡・作山へ」の方向です。こちらも歩きやすく、マーキングもあります。1127mピークまで来て、南に尾根を降りました。歩きやすい尾根ですが、少し下ると林道に出ました。西から来て、この尾根をジグザグに下っていっています。最初は林道を避けてまっすぐに尾根を降りてみましたが、倒木が多くて歩きづらく、結局林道で降りました。967m地点ではまっすぐ降りるかどうか悩みましたが、結局林道で降りました。大きく迂回し、分岐もあるので降りられるのか不安でしたが、なんとか最後は八木谷・大谷線に降りられました。そして、尾崎まで林道で降りました。この道は完全舗装で車が通れますが、勾配がきつく、登るのは辛いかも知れません。周囲はミツマタが植えられた植林です。かなり長距離を歩いて、尾崎の集落に着きました。


全行程17kmのコースでしたが、半分以上は林道なので5時間ほどで出発点に戻れました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「関宮」です。