2020年9月26日土曜日

北から赤磐市の高星山と北平山

 


赤磐市の高星山には2018/03/03に南の大王山経由で登りましたが、今回は北からです。和気から国道374号線で吉井川を遡り、備作大橋を渡った付近に車をとめて歩きはじめました。南に向かう舗装林道があります。「林道 高星線」という名前のようです。平谷川に沿って登り、ターンして峠を越えた所で南に向かう未舗装の林道があります。この角に作業道があったので、それで尾根に上がりました。ちょっと登ると伐採地ですが、ここは真砂土を取ったらしく、山の斜面が大きく削られていました。雑木林を登り、244mはシダが生えているのを巻き、270m+まで上がると西側に未舗装ですが法面がしっかり加工されている林道があり、これは南から来ているのかも知れません。この先も尾根に窪んだ道があります。そのうちに東側から別の道が上がってきて、そちらを歩きました。この道は410m+ピークを東側で巻いて、次の鞍部からさらに斜面をジグザグに登っていました。しかし倒木がひどく、歩けない箇所もあって、藪の中を抜けたりして、余田四等三角点(441.13m)に着きました。ここは2018/03/03にも来ています。


三角点の南側は伐採地で、展望が良く北西に変電所も見えますが、南に行くと背の高い笹が生えていて、その間に踏み跡を探さねばなりません。踏み跡が見つからずに適当に歩いた場所もありました。踏み跡を探しつつ南の林に着きました。ここから高星山へも伐採地との境界に道がありますが荒れていて歩きにくいので、林の中を歩きました。倒木を避けつつ歩いて、高星山山頂(447m)に着きました。山頂からは西の尾根を歩きましたが、方向がわからずに困りました。尾根を見つけると、ここにも荒れた凹んだ道がありました。尾根の端では作業道を降りて、未舗装の林道に降りました。林道の北側は林ですが、ちょっと抜けると伐採地で、道を見つけて歩きました。この道は思った方向に降りていってくれました。西にある溜池は林の向こうにかすかに見えました。そして地形図の破線で描かれた太い道に出ました。なぜこのような描き方になっているのかわかりませんが、南側は分厚いコンクリート舗装です。北平山に歩いていく方向は未舗装ですが、幅の広い道です。そして北平山への分岐からは作業道のようになり、ちょっと登って北平山の山頂に着きました。稲蒔三等三角点(426.45m)があります。(写真)


山頂からは北に向かいました。はっきりしませんが踏み跡があります。はっきりしない割には消えることはなく、藪の中を降りていきます。そして尾根の突き当りから東に降りる所にも続いていました。こちらはさらに藪っぽく、シダも生えていますが、ちょっとだけ吉井川が見えるところがありました。踏み跡はわかりにくいのですが、平らな尾根でははっきりしていて、続いています。そして北に曲がって尾根から降りると割とはっきりした道になりました。この道も流されて消えているところがありますが、探して降りていくと谷のような急勾配になって下の道路まで続いていました。木に掴まらないと降りられないくらい急勾配なので谷かと思いましたが、水が流れておらず、道のようでした。降りた道路ははっきりしていて、小瀬木川沿いにいくつか新しい堰堤を通り過ぎて高田の集落に着きました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「周匝」です。



2020年9月21日月曜日

八頭町安井宿から滝鳴三角点

 

鳥取県八頭町の安井宿は歴史のある村のようです。村の東に尾根に上がる長い階段があります。これを登っていくと、小さな祠があり、愛宕神社だそうです。昔はもっと大きかったのではないかと想像します。祠の前には安井宿四等三角点(154.95m)があります。ここから尾根を東に歩きました。荒れ気味ですが道があって、自然林をゆっくり登っていきます。痩せた木の植林もあります。258mピークを過ぎて、260m+で新興寺からの道と合流しました。これは地形図の破線道で、ここからずっと北に続いています。ときどきピークを巻きながら登っていき、標高400m付近に登る所は急斜面で道も怪しくなりますが、その先も道がありまし



た。北西側少し下には林道が見えて、462m地点から平らに北に歩き、急登になる前に林道が横切っていました。「新興寺ホウキガナル線」だそうです。ひと登りして植林の534mピークに出ました。ここが今日のルートの最高点です。ここから西に植林の尾根を降りました。ちょっと北西に展望がありました。両側に林道が見えるのでどうなるかと見ていると、尾根上で合流しました。北側の林道の方が立派です。南側の方は「安井宿師々舞岩線」だそうです。この付近の地名は不思議です。そしてちょっと紫っぽく見える砂の多い法面を無理やり登って少し行くと滝鳴三等三角点(521.24m)に着きました。枝の間から少し北に展望があります。


三角点から南西に降りると南側に展望のある場所があって、林道がありました。そこからの尾根は道がなく、少し藪っぽかったのですが、465mピークとの間の鞍部まで来ると北側に道がありました。これは地形図の破線道ですが、不思議なのは道だけでなく、その上に何段も平坦地が作られていることでした。これは次の450m+ピークも同じで、北側斜面を巻くように数段の平坦地が作られています。耕作地には見えず、城跡と言われれば信じますが、この山奥に城跡も不思議でした。尾根を辿るには450m+ピークの北側から北西の尾根を下る必要があります。ここも尾根に沿って何段も平坦地がありました。そこを地形図の破線道が何回もよぎっていました。この先の西に向かう尾根には道がありました。道は尾根の南側下にありますが、尾根に上がってみると410m+ピーク付近は広々して気持ちの良い場所でした。しかしそれが徐々に藪っぽくなりました。北からの林道の終点があり、緩やかに下っていきます。倒木も藪もあるのですが、作業道がいくつもあります。作業道が堀切のように尾根を横断していたと思ったら北から作業道があり、その先には小さな祠がありました。中は空でしたが、この祠は深い切通しの上に置かれていました。この切通しは非常に深く、縁に沿って歩いて降りましたが、滑落したら骨折間違いなしでした。北側に水道施設があり、その付近から道があってさらに西の尾根に上がりました。ここも気持ち良い尾根でしたが、植林になって道が無くなりました。急斜面を降りて踏み跡を辿りましたが、笹薮になってしまいました。北側斜面には笹がなく、そちらを迂回して降りました。しかし地形図をよく見るとわかりますが、この尾根の先は用水路が一周しています。さいわい墓所があり、その前は用水路に橋が掛かっていたので、無事に用水路を渡れました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「因幡郡家」です。



2020年9月19日土曜日

青垣町の烏帽子山

 


この烏帽子山は、丹波市と福知山市の市境、つまり兵庫県と京都府の境の、日本分水界の山です。まずは「青垣いきものふれあいの里」から梨木峠を目指して歩き始めました。トイレもあり、遊歩道もあるようですが、使われていません。別荘がいくつかあって、一般廃棄物最終処分場があり、その先で道は終わっていました。小さなお地蔵様がありますが、ここは谷の合流点で、梨木峠には右手の谷に入らなければなりません。この谷は植林で、すぐに梨木峠に出ました。青垣への道標があります。ここから北側の斜面の作業道を登りました。割としっかりした道で、砂地の多い斜面を登り、尾根に上がりました。歩きやすい尾根で、自然林のトンネルのような道です。375m地点を過ぎ、少しアップダウンがあり、その先では道は県境より北に大回りします(道標が落ちていました)。そして斜面を登ってから少し歩くと、烏帽子山山頂の札がありますが、この西に堀切を2つ渡ると、角が取れて標石には見えない烏帽子山三等三角点(512.4m)があって、「烏帽子山古城跡」の碑がありました。このへんまで、尾根の両側に時々展望がありますが、城跡からの福知山側の展望からは、この城から明智光秀の軍勢が見えたんだろうなと思いました。ここで見張っていて、山垣城に狼煙で伝えたのでしょうか?


城跡から西に下り、最初は広い切り開きがあります。その後も歩きやすく、たまにシダが茂っていますが、巻くこともできます。510m+ピークで西に折れると美しい植林になり、それを抜けると巨大な紅白の大河内線七三鉄塔がありました。さらに西に歩いて白い「火の用心」で曲がると、太陽光発電で点滅するやはり巨大な紅白の大河内線七二鉄塔がありました。木が伸びて展望は山だけです。尾根に戻り、513mピークを過ぎて、その西は急斜面を降りなければなりません。踏み跡もありますが、急勾配であることには違いありません。なんとか降りると、京都府側は伐採地です。尾根は植林ですが下草が増えてきます。355mピークを過ぎて、その先は歩きやすい方向に歩くと南に曲がるので、シダと倒木を抜けて行かなければなりません。


そしてようやく遠阪の集落の北の峠に出ました。ここは兵庫県道・京都府道707号小坂青垣線が通っています。じっさい峠の両側の道は自動車が通れる程度の幅があります。しかし峠は切通しを掘ってみたら岩に当たってしまったらしく、結局岩にトンネルが作られています。幅は自動車が通るには無理がありますが、ひょっとして土で埋まっているだけで下はもっと広いとか?(写真)峠の両側のお地蔵様があります。北側の石仏は道標で、「右ぬかたかや道(額田かや道?) 左すえかすか(末春日?)」と書かれているようでした。ここから東阪の集落までの道も幅はありますがジグザグで倒木もあり、車が通れる状態ではありません。しかしこの県境のトンネルは努力賞ものです。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「福知山西部」「矢名瀬」です。



2020年9月15日火曜日

溝谷から阿舎利山と三久安山

 


どちらの山も何回も登っていますが、今回は溝谷から阿舎利山に登って縦走することにしました。溝谷から谷あいの林道を登っていき、蓮花滝の案内板の少し下の、小さな谷の北側斜面を登りました。腕力に頼って登るような急斜面ですが、なんとなく踏み跡というか作業道の名残があるような気がしました。大きな岩の方には行かないように登り、植林に入ってしまえばしめたものです。植林は登りやすくなりますが、ここからは一定の勾配で標高差250mほどの上りです。まだ若い植林なので下草が多いのですが、さほどの障害にはなりません。しかし、標高850m付近で植林が終わり、860m+の平らな尾根に乗れるかと思うと、その尾根は藪です。それも、植林になることはなく、ずっと続きました。大木を切った跡があり、踏み跡も少し残っていますが、灌木の枝を押し分けながら進みました。標高900m付近には大岩がありましたが、巻いて進めました。標高950m付近からはネットがあり、この付近は2010/11/23に登ってきた場所ですが、10年経って灌木が伸びたらしく、歩き辛い尾根でした。少し歩きやすくなったのは、蓮花四等三角点(972.53m)を過ぎたあたりからでしたが、場所によっては三重のネットがありました。北側の展望は素晴らしく、三久安山の方向がよく見えました(写真)。ウネウネと広く伐採されている尾根があるのが印象的でした。その後、いったん下がって950m+ピークに出ると、ここからはきれいな植林になりました。南側の下方には幅広い林道が見えました。山頂に近づくと植林だけでなく自然林もきれいでした。そして、阿舎利山の山頂に着きました。林の中に宍粟50名山のプレートと引原山三等三角点(1087.20m)があります。


ここからは2012/07/28と同じ阿舎利山への縦走です。まず林の中を降りて900m+まで戻り,北へ植林を降りました。だんだん藪っぽくなって、850m+の鞍部から東に降りて林道で下山することも考えましたが、藪なのでやめました。東に展望の望める伐採地を過ぎると西側を歩いたほうが楽でした。少し登るとススキの中に三久安東四等三角点(932.28m)がありました。ここからは音水湖への下山ルートなので、道があります。ちょっと登って1019mピークには大きな岩があります。それを巻くと水平な歩きやすい尾根になりました。自然林がきれいで、1110m+に着き、さらにブナの巨木を過ぎて、三久安山の山頂に着きました。陽当りの良い山頂に小原三等三角点(1123.13m)があります。


下山は2015/09/20に溝谷から登ってきた尾根を降りました。ときどきシダが生えていたり倒木があったりしますが、美しい植林もあり、歩きにくくはありません。時々伐採地があって展望もあり、951mピークの付近は広く伐採されていました。途中で2010/12/01に登ってきた蓮花岩山隧道に降りる尾根もありますが、さらに南東に溝谷へ向けて降り続けました。2015/09/20のルートと別れたのは743mピークの手前で、南にあまりはっきりしない尾根を降りました。この先も歩きやすい尾根でしたが、東に曲がってまた南に曲がると地形図から予想するよりも細尾根になりました。枝が邪魔なところもありましたが、大きな障害はなく降り続けられました。そして最後の尾根を降りていくと、建物がありました。中には何もありませんが、稲荷神社だったのかも知れません。ここからは参道があるので楽に降りられて、最後はススキの中を抜けて道に出られました。


約7時間かかりましたが、最初の藪が一番疲れました。


展望 ★★☆

藪山度 ★★☆

地形図は「音水湖」です。





2020年9月12日土曜日

青垣町の榎坂

 


国道429号線の、京都府と兵庫県の境界の峠ですが、あまりに道が細いので交通量は少ないようです。もちろん国道を登っっていくのではなく、尾根を縦走して行きました。


北近畿豊岡自動車道の沢野トンネルと中佐治トンネルの間付近から谷の奥へ歩くと、南の谷に入ってく道があります。入り口には扉がありますが開けられて、自動車の十分通れる未舗装道を登っていくと峠に出ました。切り通しは両側とも登れないので、少し先まで歩いて南側から植林の斜面を登りました。少し登ると林道が東から来ていて、切通しで終点になっていました。さらに急斜面を登って尾根に上がりました。峠まで来ないで扉の付近から尾根を上がってきたほうが楽でしょう。ここから尾根を登って行きましたが、最初は切り開きがあって南から道も登ってきていました。しかし急斜面を登るところには踏み跡程度しかありません。それでも問題なく標高差200mほどをぐいぐい登って、山頂に着きました。少し北に歩いて420mピークを過ぎ、植林を下っていくと細尾根です。ここは少々倒木が多くて歩きにくいのですが、地面には固められた盛り土があって、道があったのかも知れません。374mピークを過ぎ、植林に降りてから登り返し、平らな尾根を北に歩くと、県境の日本分水界に出てきました。そのまま県境を北に降りていくと急斜面になりますが、谷に降りる前に東から道があって、地形図で破線道の通っている峠に出ました。ここは浅い切通しですが、どちらの県の方向も荒れていて道はありません。切通しの両側には「本芦田」と掘られた標石がありました。現在はこのような地名は見つかりませんが、青垣の南には芦田郵便局があるので、この付近一帯が芦田なのでしょう。


切通しの西側を登って倒木の多い尾根を歩くと、榎坂三等三角点(343.99m)に着きました。大柿さんの赤札が残っています。ここからは北側の急斜面を降りて榎坂に出ました。狭い国道の切通しです。西側はどこも急斜面で登りにくいのですが、少し南に行ってから植林を登りました。標高差70m位をまっすぐ登って尾根にでて、西に歩きました。多少のアップダウンはありますが植林で歩きやすく、390m地点を通り、いったん北に向きを変えてから西の尾根に降りました。この先は草の生えている所もありますが、植林が多いので歩くには問題ありません。363mピークには行かずに南の尾根を降りて、あとは一本道ですが、290m+の尾根が分岐する付近は西側に金網があり、西側に少し降りて歩きました。その後はまた植林に戻りましたが、最後は金網に突き当たりました。ここは東西どちらに降りるか悩みましたが、道路の見えている西に降りました。金網伝いに降りられましたが、金網が道路に沿って曲がっているので出られないかと焦りました。しかし結局は倒木(わざと置いた?)の上を歩いて道路に出られました。


途中3箇所で動物観察用のカメラを見ました。近くに兵庫県森林動物研究センターがあるのと関係しているのでしょうか?新しい地籍図根三角点もいくつかありました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「福知山西部」です。



2020年9月5日土曜日

越知から登る白口山と大畑山

 


生野の南、越知川西側の白口山と大畑山は、それぞれ2010/04/30と2010/12/25に登っていますが、今回は越知川沿いの大畑付近から登ってみました。


越知川沿いに走る県道367号線はところによっては狭く、あまり長距離を歩きたくないので、起点と終点をなるべく近くしました。場所は大歳六社神社の北の谷です。少し北から林道が西側の山に作られていますが、県道との合流点まで歩かず、ちょっと谷を登り、すすきを抜けて堰堤から植林を上がって林道に出ました。ここから長い林道歩きです。特に歩きにくいところはなく、植林を抜け、水井谷という標識を過ぎると終点に着きました。ここは西長瀬だそうです。ここから植林の尾根を登りましたが、とても登りやすい植林でした。少し東から幅広い道があるようですが、どこでも登れます。ずっと植林を登って、白口山に着きました。白口三等三角点(814.35m)があります。


白口山からは南東に主尾根を縦走しました。2010/04/30の逆コースです。たまに木の間から生野方面が少し見えます。岩が多く、なるべく巻道を探しました。870m+ピークは岩場で、これを過ぎると自然林が多くなりました。少し歩くと越知川の方向に展望があり、千ヶ峰方面が見えました。栗の木が多く、大岩も相変わらずあります。そして金属プレートの越知坂四等三角点(936.59m)に着きました。ここが大畑山でしょう。(写真)


下山は途中まで2010/12/25の逆コースです。南東に植林の尾根を降りました。こちらの植林は登ってきた植林より少し若いようです。そして標高750m付近で大岩のある南の尾根を降りていくと、キレットがありました。これは2010/12/25に登ったもので、今回も古いロープで降りました。10年前と同じロープのようです。このあと630m+の鞍部から急斜面を650m+まで登り、東の尾根を降りました。この尾根も植林が多いのですが、時々藪になり、イバラも生えています。なるべくなら藪の所は脇の斜面に降りて植林を降りるのが得策です。最後は作業道があったので北に歩くと下に墓地が見えたので行ってみると、ススキを抜けて降りる道があり、県道に出られました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「生野」です。



2020年9月2日水曜日

岩屋から登る笠形山

 


以前に笠形山に北から登ったことがあります(2010/12/23)。その時は根宇野のグリーンエコー入り口付近から登ったのですが、今回はその東の尾根で登りました。岩屋の首切り地蔵の前あたりから越知川を渡り、まっすぐ歩くと果樹園に入ります。意外と急な上り坂で、Street Viewが切れる付近の西側に道らしきものがありました。入っていくと藪で終わりますが、その先の植林を登りました。マーキングがあって、急斜面ですが踏み跡らしいものもありました。尾根に出て南に歩き、465m地点を過ぎた先に、いくつか大きな岩がありました。この付近も踏み跡があります。あまりひどい藪はありませんが、そのうちに尾根にネットが現れます。細尾根の中央にネットがあるととても邪魔ですが、西に少し降りたところに踏み跡が続いており、それを歩いて登りました。時々踏み跡が怪しくなり藪を抜けたこともありますが、あまり大きな問題はなかったと思います。標高600mに上がるあたりは急斜面で、最後は西に巻きました。そのあとは植林で歩きやすいのですが、標高750m付近からも急斜面で、これは西側に作業道を見つけて登りました。これで2010/12/23に登ってきた尾根と合流しました。しばらくは緩やかな植林で、山頂手前で急勾配になりますが、しっかりした道があります。山頂直前で展望の良い岩場があり、山頂には笠形山一等三角点(939.36m)と屋根付きの休憩所が2つありました。眺望は最高です。(写真)


下山は「仙人ハイク縦走コース」を千ヶ峰方面に歩き始めました。雨雲が迫っていることに気がついて急いで急斜面を降りました。どのルートで下山するのが一番早道か検討しましたが、結局最初に予定していた大屋坂三角点の先の655m鞍部から降りるのが、実線道に早く出られると思い、尾根をずっと縦走しました。大屋への下山道に行きそうになりましたが、多可の天空の方向に進み、865mピークに登り、一度降りてから2010/12/23に尾根を離れた840m+ピークから834mピーク、そして金属プレートの大屋坂四等三角点(783.26m)から急な道を降り、植林を抜けて655m鞍部に出ました。ここは植林で、西方向の急斜面には道は見えません。しかし少しの我慢だと思って、雷の鳴る強い雨の中を降り始めました。足元は倒木と岩と下草、灌木で、地面はなかなか見えません。急斜面なので木や灌木に掴まって降りました。イバラが多く、何度か痛い目にあいました。なるべく作業道らしい場所を探したのですが、ほとんどありません。とにかく下に降りていくと、谷の中心は当然ですが水が流れています。その付近は岩が多くて歩けないので、その脇で流れをたどるように降りました。しかしいつまでたっても状況は変わりません。そろそろ地形図の実線道というあたりから、地面に幅1mくらいのコンクリートが伸びていて、これが道ではないかと思いましたが、なかなか歩きやすくはなりません。地形図で実線道が谷川を渡る所は、渡ってはみたものの道はなく、右往左往しました。いつまでたっても実線道は現れず、結局地形図で実線道が破線道とつながっているところまで、道はありませんでした。その先の実線道はいちおう歩ける道です。しかし川を渡るところでは、西向きに一般車通行禁止の立て札が立っている割には谷には橋がなく、岩盤の上を水が流れていました。反対側に渡ると林道が復活しましたが、流されたと思わる橋の形跡はありません。とにかくこの道でそのまま岩屋に戻りました。


展望 ★★☆

藪山度 ★☆☆ 下山は論外です

地形図は「粟賀町」です。