2020年9月19日土曜日

青垣町の烏帽子山

 


この烏帽子山は、丹波市と福知山市の市境、つまり兵庫県と京都府の境の、日本分水界の山です。まずは「青垣いきものふれあいの里」から梨木峠を目指して歩き始めました。トイレもあり、遊歩道もあるようですが、使われていません。別荘がいくつかあって、一般廃棄物最終処分場があり、その先で道は終わっていました。小さなお地蔵様がありますが、ここは谷の合流点で、梨木峠には右手の谷に入らなければなりません。この谷は植林で、すぐに梨木峠に出ました。青垣への道標があります。ここから北側の斜面の作業道を登りました。割としっかりした道で、砂地の多い斜面を登り、尾根に上がりました。歩きやすい尾根で、自然林のトンネルのような道です。375m地点を過ぎ、少しアップダウンがあり、その先では道は県境より北に大回りします(道標が落ちていました)。そして斜面を登ってから少し歩くと、烏帽子山山頂の札がありますが、この西に堀切を2つ渡ると、角が取れて標石には見えない烏帽子山三等三角点(512.4m)があって、「烏帽子山古城跡」の碑がありました。このへんまで、尾根の両側に時々展望がありますが、城跡からの福知山側の展望からは、この城から明智光秀の軍勢が見えたんだろうなと思いました。ここで見張っていて、山垣城に狼煙で伝えたのでしょうか?


城跡から西に下り、最初は広い切り開きがあります。その後も歩きやすく、たまにシダが茂っていますが、巻くこともできます。510m+ピークで西に折れると美しい植林になり、それを抜けると巨大な紅白の大河内線七三鉄塔がありました。さらに西に歩いて白い「火の用心」で曲がると、太陽光発電で点滅するやはり巨大な紅白の大河内線七二鉄塔がありました。木が伸びて展望は山だけです。尾根に戻り、513mピークを過ぎて、その西は急斜面を降りなければなりません。踏み跡もありますが、急勾配であることには違いありません。なんとか降りると、京都府側は伐採地です。尾根は植林ですが下草が増えてきます。355mピークを過ぎて、その先は歩きやすい方向に歩くと南に曲がるので、シダと倒木を抜けて行かなければなりません。


そしてようやく遠阪の集落の北の峠に出ました。ここは兵庫県道・京都府道707号小坂青垣線が通っています。じっさい峠の両側の道は自動車が通れる程度の幅があります。しかし峠は切通しを掘ってみたら岩に当たってしまったらしく、結局岩にトンネルが作られています。幅は自動車が通るには無理がありますが、ひょっとして土で埋まっているだけで下はもっと広いとか?(写真)峠の両側のお地蔵様があります。北側の石仏は道標で、「右ぬかたかや道(額田かや道?) 左すえかすか(末春日?)」と書かれているようでした。ここから東阪の集落までの道も幅はありますがジグザグで倒木もあり、車が通れる状態ではありません。しかしこの県境のトンネルは努力賞ものです。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「福知山西部」「矢名瀬」です。



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