2021年3月29日月曜日

青垣の厳谷神社と沼城跡

 


氷上町で佐治川(加古川)を北に遡っていくと、安全山と青垣の間の付近に北近畿豊岡自動車道のトンネルがありますが、その尾根にあるのが厳谷神社と沼城跡です。厳谷神社へはGoogle Mapにアップロードされていた写真を頼りに登りました。民家の間から細い道が南に伸びており、その先に金網と電柵と鳥居が一緒にあります。これを抜けると美しい竹林と植林です。少し行くと巖谷神社遙拝所があります。確かに登るのは大変なので、いつもはここで参拝するのでしょう。道はここから上りですが、整備されています。三叉路に出て、まず左(北寄り)に行ってみました。小さな尾根があって、神社と思われる建物があります。そばに愛宕山と彫られた文化10年の石灯籠があるので、愛宕神社でしょうか(栗住野公民館の地図に愛宕神社とありました)。この神社から主尾根に向かう支尾根にはジグザグに登る道がありますが、古道らしい感じがしないので、三叉路に戻って反対方向へ歩きました。こちらはジグザグに植林の斜面を登って行きますが、登山道としてはよく整備された道です。大きな岩の下に小さな祠があって、この道が参道だということがわかりました。登山道としては、それほど厳しい坂ではありません。さらに登ると小さめの鐘のあるオープンな建物があり、そこから石の急な階段があります(写真)。40段ほどですが、手すりがなく段の奥行きが狭いので登りにくい階段でした。雨の後で滑りそうでしたが、段は奥に傾斜していて滑らないようにちゃんと作られていました。階段の下からは小さなお堂が階段の上にあるように見えるのですが、実は階段を登りきった所からさらに岩伝いに登らねばなりません。ここは鎖があって、たいへん助かりました。お堂の中には毘沙門天の像があります。小さなもので、左手を腰にあてた形です。この場所は、Google Mapの厳谷神社の場所よりは南東です。登ってくる途中に主尾根に上がれそうな分岐があったのですが、ここから階段を降りるのは滑りそうで怖かったので、そのままお堂の左手の灯籠の前を通って斜面を登りました。これは愛宕神社から登ってくる尾根です。木に掴まって岩の多い斜面を登って主尾根に出ました。ちょうど沼四等三角点(266.43m)の場所なのですが、標石が見当たらず、標石がありそうな場所には穴があって瓦が2枚入っていました。


主尾根をちょっと北に下ると、「沼城跡」という札が木に掛かっていました。戦国時代の芦田氏や足立氏の居城とのことですが、確かに尾根に沿って平坦地がたくさんあり、加古川の望める展望地もありました。この日は加古川の土手沿いの何キロにも及ぶ満開の桜並木が見えました。厳谷神社と沼城とどちらが古いのかはわかりませんが、城のすぐ下の行きにくい場所に神社があったのでしょうか?長い尾根を南西に歩くと、今は植林ですが、所々に大岩もあって山城の雰囲気が味わえました。少し上りになって、しばらく登ると尾根は西に曲がります。沼城は堅固な山城ですがこちらから尾根沿いに攻められたら困ったのではないでしょうか?この尾根は2019/08/24に西から歩いて来ましたが、その時には南斜面の作業道を歩いたので尾根は初めてです。尾根にも切り開きがあります。アップダウンがあり、386mピークを過ぎて降りると鞍部で作業道に出会って、ここからは2019/08/24にも歩いている尾根歩きですが、今回は登りです。途中の大岩は前回の経験から北側を巻いて、さらに少しずつ登っていき、山田三等三角点(524.44m)に着きました。


ここからは北に下山しました。急な尾根ですが道があります。440mピークを過ぎて東に曲がり、歩きやすい尾根を降りました。標高400m付近には二つに割れた大岩があって、思わず北に行きそうになりましたが、南を巻いて通り過ぎました。この後も、歩きやすい方向に切り開きらしいものを探して降りましたが、どこでも歩ける尾根です。それでも最後は植林の急斜面となって、ここも木に掴まって傾斜の少ない方向に降りていくと、林道が横切っていました。この林道はジグザグに降りていくので歩く距離は長かったのですが、何の問題もなく下山できました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「黒井」です。



2021年3月27日土曜日

美作市の猪山

 


名前に惹かれて登りましたが、登り方がわからないので、楽そうな北の上山の尾根裾から上がりました。ここは急斜面の藪なので、灌木に掴まって登りました。枝が密集していますが、ちょっと登るといかにも里山になりました。枝が邪魔ですが歩くには差し支えなく、踏み跡もあるような感じでした。南に歩いて東に曲がると、共同アンテナの残骸があり、ヘンコツ山四等三角点(342.22m)がありました。ヘンコツ山と書いた札が木に掛かっていますが、最初は変な山名だと思ったら三角点の名前でした。ここへは北から道が上がってきているようで、そのまま南に向かっていました。道を歩くと西側に展望が開けて、谷向いの段の集落が見えました。この付近は真砂土の砂地がところどころ露出していて、展望地になっています。倒木を避けながら南に歩きましたが、386m地点を過ぎて行き過ぎたことに気づいて戻りました。東に降りますが、ここははっきりした道がありました。この先も道をたどって、藪を抜けて、猪山(ししやま)の山頂に着きました。山名の札と積まれた石がなければどこが山頂かわからないでしょう。山頂はギリギリのところで和気市ではなく美作市です。


猪山から南に歩いて、和気市と美作市の境界に出ると、道がありました。北から来ているようで、南に歩くと良い道になりました。ここからはほぼ道を歩きました。倒木もありますし、ときどき藪に消えかかって怪しくなりましたが、結局最後まで地形図の道を歩いていました。最初西に曲がるとそのままマーキングは西の谷に向かっていましたが、南にも道がありました。その南の390m+ピークは東に巻く道があったので巻きましたが、地形図どおりにピークを越える道もあるようでした。このあとも道はピークを巻くことが多いのですが、市境はピークを越えているため、市境のマークと思われる錆びた鉄パイプ状の杭は常にピークを越えていました。徐々にシダが増えてきますが、道があるので大丈夫です。市境は西に曲がりますが、この付近は北の谷には道があるようでした。そのまま西に尾根をアップダウンして歩き、さらに北西に向かいました。荷造り紐が張られており、松茸山なのかも知れません。相変わらずシダ藪がありますが、腰くらいまでの高さですし、道があります。枝を払う程度の藪の中の道です。そして地形図通りに藪の中を抜ける道を通って、大谷四等三角点(384.25m)に着きました。そのあと藪を抜けたので道を見失いましたが、南に展望地を抜けて無事に道に戻れました。北の下の方に林道が見えて、南側に鉄フェンスが現れ、杭の上に不思議なハイテク風の物体が乗っていたと思ったら、道路の終点に出ました。キャンピングカーが放置されています。北への道にはゲートがあります。西に歩くと、少し不思議な形の送電線の鉄塔がありました。南津山線52鉄塔ですが、西に分岐しています。西に未舗装道路を歩くと、変電所のようなものがありました。なんでこんな山奥にと思ったのですが、この付近に大規模な太陽発電設備を設置するらしく、そのためのもののようでした。ソーラーパネルは、付近にはまだ見当たりません。下山はこの西の段に降りる谷道にしました。この道はしっかり作られていますが倒木が多いのが欠点です。そのまま歩いて降りていくと、段の集落には入ることなく、舗装道路に出て下山できました。


この付近の地形図の破線道は比較的信用できるようです。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「日笠」です。



2021年3月24日水曜日

朝来市岩津の奥谷・岩津三角点

 


生野から国道312号線を北に行くと、ネギで有名な岩津に出ますが、上岩津の山の上に熊野神社があります。長い階段を登りますが、両側の植林が美しい参道です。神社からは裏の山に入りましたが、道があります。歩きやすい尾根でした。310mピークを過ぎて、そのまま尾根通りに歩くと西に曲がるので、急斜面を降りました。地形図で実線道が尾根を横切っている所は、車は通れませんが道があり、深い切通になっています。東側には小さい石仏がありました。十六丁となっていて、おそらく岩屋観音への参道だったのでしょう。赤い「火の用心」もあって、巡視路で北東の尾根に上がりました。少し行くと生野北支線四二鉄塔がありました。この先は道はありませんが、なんとなく踏み跡が続きます。地籍図根三角点があり、406mピークを過ぎて奥谷四等三角点(398.83m)は低い松に囲まれていました(写真)。たまに西の方角の山や朝来の道の駅が見えます。この後は登りとなりますが、岩が多くなりました。踏み跡は続きます。


そして地籍図根三角点を過ぎて600m+ピークに着きました。東は植林ですが、ここから北に尾根を曲がりました。ここは2013/03/30に歩いたのと逆コースです。まず非常に急な植林を降りて、その後しばらくは快適ですが、細い尾根の上は灌木の藪となります。この付近はシダや笹は稀ですが、灌木の藪には時々出会いました。この付近では道は尾根から外れて付けられており、それを歩けば良かったのかも知れません。真っ直ぐ北に歩いて地籍図根三角点のある506mピークを過ぎて西に曲がりました。その西の490m+ピーク付近は尾根の幅が広く、下の尾根も見えないので悩みながら西に降りました。そして一旦下ってからやや急な斜面を登り、細尾根を歩いてから激坂を少し登ると、岩津四等三角点(469.72m)に出ました。広い切り開きの東の隅に遠慮するように三角点があります。


ここから南に尾根を曲がり、南に尾根を歩き、430m+ピークでは間違わないように藪っぽい斜面を南西に降りて、生野北支線三八鉄塔に着きました。ここからは巡視路で降りるつもりだったのですが、巡視路は東向きに降りていて、南の鉄塔に行ってしまいそうだったので、そのまま尾根を降りました。だんだん藪っぽくなりましたが降りられないわけではありません。青い杭のある方向に降りました。困ったのは降りてきた尾根裾に川があることで、橋がないと渡れないので少し苦労して南に小さな沢を渡り、墓地に出て川を渡りました。昔の参道らしい道を南に歩いて出発点に戻りました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「但馬新井」です。



2021年3月20日土曜日

今田の市原三角点

 


三角点の所在地は加東市平木ですが、今田に近く今田から登りました。今田の市原公民館のあたりから西に道を入り、つきあたりの溜池の上のフェンスに扉を見つけて山に入りました。ここから藪を登って、奥多々良木線九二鉄塔に着きました。下草がなく、枝を払うだけで登れましたが道はありません。巡視路は鉄塔の上側にあり、南北の次の鉄塔に向かっています。北の九一鉄塔から登ったほうが楽だったかも知れません。山頂に向かうには再び藪を登りますが、ここはなんとなく道がありました。市原四等三角点(460.23m)は雑木林の中にあります(写真)。展望は全くありません。


山頂から西に歩きました。倒木と枝が邪魔な程度ですが、ちょっと方向を間違えて410m+の鞍部は南寄りに降りてしまいました。たしかに道がありますが、非常に荒れています。峠は少し掘られた切通しになっています。ここから西の山に登りました。ここもそこそこ歩きやすい藪で、黄色いビニールテープのマーキングがあります。大きな岩がところどころにありました。450m+の小ピークから隣の尾根に移って、479mピークに登りましたが、この付近は切り開きがあって快適に歩けました。479mピークは特にプレートもなく、そのまま西に歩き続けると、また大きな岩がありました。この付近までは問題なく歩けましたが、標高が400mを切る付近からシダが増えてきて、尾根を覆うようになりました。シダの間に踏み跡を探して辿ったので、下山の方向を決めることはできず、どんどん南寄りに行ってしまいました。最後は肩くらいの高さのシダ藪を、左右にシダを払いながら道を探して歩きましたが、急斜面の上で行き詰まって、東にシダ藪を抜けてシダの薄い場所を探し、南の谷に降りました。ここはシダはなく、途中から古い道があって、水の管が伸びていました。道の脇には水路もあり、谷の奥から水を採取していたようです。水路が他の水流をまたぐ所も、ちゃんと作られていました。最後は道に出ましたが、「二丁」という石があって、清水寺への参道でした。あとは大回りですが、北に歩き、2017/03/26に通った道で戻りました。ところどころに別荘が分譲されていますが、東西に抜ける道は車は通れません。バイクでも難所でしょう。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「比延」です。



2021年3月18日木曜日

岡山市瀬戸町の鉄砲山から物理城跡

 


山陽本線瀬戸駅の南にある鉄砲山は、よく整備された山です。住宅地から舗装道路で登れますが、私は南から未舗装の道を歩きました。途中で舗装道路に出た所から西に道があり、これを歩くと高岩宮に出ました。高岩経塚の碑があったので、経塚が発見されたのでしょう。ここからは八幡神社に降りる道もありますが、山頂に向かう道もあって、これを登って山頂に出ました。真ん中のマウンドの中央に下村三等三角点(165.79m)があり、周囲の展望は良好です。


山頂からは西に舗装道路を歩きましたが、竜王山の手前の鞍部でマーキングを見つけて山道に入りました。マーキングに従って少し登ると竜王山の山頂(181m)に着きました。山頂には御札の入った石の祠がありました。そのまま東に歩いて、階段から鞍部の舗装道路に降りました。すぐ目の前にマーキングがあって再び尾根に上がると、東の尾根に行く道には赤い紐がはられていて、茸山なので秋は立入禁止となっています。秋ではないのですが、近くに東岡山西大寺線50鉄塔があり、こちらを廻って東の尾根に向かいました。マーキングがあり、やや狭いとは言え明快な道です。少し歩くと坂根四等三角点(164.14m)がありました。次のピークには物理(もどろい)城跡の碑がありました(写真)。城主は物理貞茂と長船左京となっています。


さらに東に歩くと、道が広くなりました。北側に降りる道があります。東進すると分岐に出て、北が25、南が26となっています。北に歩くと、備前線25鉄塔がありました。地形図にはここから北に尾根沿いの破線道が描かれているのでこれを探しましたが、あるのは藪だけです。どうやら巡視路はこの鉄塔で行き止まりで、次の鉄塔へは途中で出会った北への道で行くようです。破線道を見つけようと藪に入りましたが、灌木の枝が邪魔な藪で、なかなか進めません。枯れ枝を折ればよいのですが、数が多いとそれも大変です。少しずつ北に尾根を降りましたが、なかなか進めません。破線道が西に曲がる付近では、ひょっとしたら道の跡かと思われる藪の薄い所を通り、さらに北に向かいました。シダや笹は少ないので、小枝との勝負です。たまに少し楽に歩ける所もありますが、長続きしません。気がつくと破線道から外れて西向きの尾根を歩いていましたが、どうせ道がないなら同じと思って、そのまま西に降りました。そして藪の薄い所を探して北に降りて、なんとか下山できました。この最後の鉄塔からの藪は想定外でした。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「備前瀬戸」です。



2021年3月14日日曜日

淡河の下村三角点経由でシビレ山

 


シビレ山には以前に登りましたが、登山ルートはいろいろありそうです。地形図を見ると山の北側にはいくつも破線道があります。そのうちひとつは下村三角点を通っており、これを試しました。永春寺の横を通って、地形図の実線道を歩きました。これはしっかりした道ですが、谷を登るようになると道の真ん中に水の流れた大きな溝ができています。この道は谷の奥で終わってしまいますが、谷を西に渡るとまた道がありました。これは地形図の破線道ではなく、谷をさらに遡っていました。せっかく道があるので行ってみようとそのまま谷を歩きましたが、どんどん荒れてきて倒木が邪魔をします。しかしそれをクリアすればまだまだ歩けました。問題はそのまま谷を登ると下村三角点は通らないことで、途中で南側の斜面を登ることにしました。たいした斜面ではないのですが、登りながら上を見るとシダの塊が見えたので、シダの薄そうな所を選んで藪を抜けて尾根に上がりました。尾根にもシダが生えていますが、真砂土の砂地の部分もあり、展望があります。砂地を抜けるとシダ藪で、背丈ほどに伸びています。最初は踏み跡を探して歩きました。足元にシダが生えていなければ、左右のシダをかき分ければ歩けます。しかしシダの背が高く、かき分けるのにも力がいります。しかも最後は踏み跡を見失いました。周囲は背の高いシダ藪で、シダの上しか見えないので地形がよく分かりません。西側に砂地が見えたのでそこに向かいましたが、地面に足がつかない状態で、しかもシダだけでなく灌木もありますから、なかなか進めません。四苦八苦して砂地に上がりました。地形図ではここを破線道が通っているので、破線道を辿ろうかと思いましたが、すぐにシダと灌木の藪に阻まれて挫折しました。結局少し東側にシダをかき分けて登れる所を見つけて、しばらく登りましたが、ここも大きなシダの塊に阻まれて行き止まりで、また破線道の付近に戻ってきて再び無理やりシダを押しのけ、踏み倒して登りました。結局砂地から40分近く悪戦苦闘して、やっとシダ藪を抜けられました。


尾根の上は踏み跡があり、シダ藪こそありませんが、枝が左右から伸びていて邪魔でした。枝をはらいながら歩いて、下村三等三角点(369.0m)に着きました。周囲や灌木です(写真)。ここからは尾根歩きですが、展望があり踏み跡があるとはいえ、歩きやすいとは言えない尾根でした。さらに尾根の終わりの下り斜面では踏み跡にシダが覆いかぶさって再びシダを押し倒して歩く羽目になりました。それを抜けると東から来る破線道と合流しますが、これも特にはっきりした道はなく、踏み跡を辿って砂地と藪を歩きました。それでもここまで来る途中の藪に比べればだいぶ楽になりました。440m+ピークを過ぎて下ると、東側から道が上がってきました。これは待望の関電の巡視路です。ここからは巡視路ですから問題なく歩けました。まず447mピークに西神支線一八鉄塔があり、その先は砂地もありますが歩きやすくなりました。砂地には自転車のタイヤの跡がありましたが、自転車向きではない場所もありました。次の一九鉄塔への分岐を過ぎて鞍部まで降りると、読めない石の道標がありました。東の谷からの道は西に鞍部を越えて行っていますが、シビレ山へは南に急勾配の道を登ります。この付近は道案内もあり、ロープも張ってあって整備された登山道になっています。シビレ山山頂(465m)は木に札が掛かっていなかったら尾根道で通り過ぎそうな所です。


ここからは以前に歩いた整備された尾根道を東に歩きました。シビレ山四等三角点(512.74m)のある朝日山は、南に展望があります。どこがシビレ山なのか論争が起きそうな三角点ですが、国土地理院が地形図でシビレ山を465mピークに明記しているので、問題はなさそうです。さらに東に歩き、鞍部に降りると先程の鞍部からの道が合流し、さらに「従寺六丁」の標石のある所から北に下山しました。この道は丹生山への参道だったようで、ここにも読めない道標がありました。これは距離が長いだけで勾配の緩やかな楽な下山道でした。谷に降りるまでに興味を引いたのは、不思議な所にある道標(分岐があるとは思えない)、炭焼窯、そして谷の手前では東に、次に西に斜面が大きく崩れて砂地がむき出しになっている所がありました。人工的な採砂のせいではなく、自然に崩れたものと思われます。谷に降りたところにも読めない道標があります。流れを一度東側に渡り、また西側に渡る必要があるので、水量の多い季節には靴を濡らすかも知れません。あとは川の西側を歩いて北に降りましたが、途中から農業用水の水路と一緒になります。非常に勾配を少なく作ってあるので、登り方向に水が流れているように錯覚する所があって面白かったです。


藪が好きで藪を歩いているわけではありませんが、このルートの場合地形図に破線道があるので、登山ルートとして使おうとするのは自然だと思います。藪に挑戦するつもりのない方は避けるべきコースです。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★★

地形図は「淡河」です。



2021年3月7日日曜日

岡山市瀬戸町の三谷公園

 

この公園は万富から吉井川を下ったところにあります。川沿いの道路から金剛童子の鳥居が見えます。金剛童子を祀ったお堂があり、その奥が公園になっています。しかし今回の目的は公園ではなく、その周囲の山を巡ることです。公園に遊歩道の地図があるのですが、ランドマークがないのでピンときません。とりあえずは送電線の鉄塔を目標に登りました。「火の用心」もあるのですが方向は分かりにくく、狩りの時に殿様が待っていたという御前場を過ぎて、歩きやすい道を登ると尾根道に突き当たり、右に曲がるとキリンビール岡山線26鉄塔がありました。この付近からはキリンビールの工場、吉井川、熊山が見えます。尾根道を取って返すと巡視路なので歩きやすいのですが、そのままだと次の鉄塔へ行ってしまいます。探すと巡視路が北に曲がる所を曲がらずに藪を抜けていく道がありました。この付近が公園の地図の遊歩道の終端付近ではないかと思います。道標があるのですが、朽ち果てていて全く読めません。ここからはしっかり作られた尾根道ですが、シダが両側から伸びていて、それをかき分けて登るので藪こぎのようになってしまいます。202mピーク付近まで登るとシダも低くなり、灌木の枝が少し邪魔な程度になりました。そして三谷山に近づくと、道の終点に出ました。これは森林公園から来ている道です。三谷山の山頂は道路脇の木のプレートで知ることができます。


ここからは森林公園の整備された道を歩きました。南の鞍部に降りると三谷公園への分岐があります。三谷山の方向は「みはらしの丘」となっていますが、特に見晴らしの良い場所があったという記憶はありません。そのまま南に尾根を登りましたが、道は尾根の真ん中に作られている訳ではありません。次の道標は「三谷公園」「歌碑の小路」「木庭の滝」ですが、とにかく真っ直ぐに歩きました。その南に道が別れますが、真っ直ぐに登ると南に降りる道があります。尾根を歩くなら左に曲がって良いのですが、真っ直ぐ行くと木庭の滝に行きそうで、縦走の尾根は道の脇にマーキングがあって、そこから急斜面を降りなければなりません。降りてみるとそんなにひどい藪ではありません。シダや笹が生えているのをなるべく避けて歩きました。マーキングがありますが、たどれるほどのものではありません。藪に飽きてきてころに、南から良い道が上がってきて、東に向かっています。これは備前線29鉄塔から来る巡視路で、次の30鉄塔へ行って終わりかと思いきや、さらに東の31鉄塔に向かっています。ここは地形図では破線道のない尾根で、たいへん助かりました。この東の尾根はややこしく曲がっていますが、巡視路を歩けばそんなことは気になりません。しかも31鉄塔への分岐を過ぎて、さらに32鉄塔へと繋がっています。最初の予定では31鉄塔から南の尾根を回るつもりだったのですが、周囲の藪はかなりひどく、藪を抜ける気にはならなかったので、32鉄塔へ向かい、さらに東に巡視路を歩きました。ここからは谷に向かって下りで、谷に降りました。この谷には氷ノ山で見られるくらいの背の高い笹が密集して生えており、巡視路がなければ横断するのも難しかったでしょう。


谷から東の尾根に登り、北に曲がりました。巡視路ですが、少し歩くと巡視路は東に曲がってしまい。尾根には笹の生えた踏み跡だけが残りました。しかし赤テープのマーキングがあり、消えてしまうことはありません。ここからしばらくは藪こぎですが、木の枝が邪魔なだけです。たまに道がありますが、すぐに消えます。ここでも枝を押しのけるのにうんざりしてくると、道が東から来て北に向かっていました。鵜居から巡視路が登ってきていて、キリンビール岡山線22鉄塔に出ました。ここからは巡視路歩きですが、斜面に作られているため鵜居四等三角点(176.88m)は通らないので、藪をかき分けてわざわざ見に行きました(写真)。23鉄塔、24鉄塔への分岐を過ぎて、巡視路の突き当りは25鉄塔です。ここからは最初に見た26鉄塔へ巡視路は続きますが、それを辿って降りていくと、斜面に作られた道は流されてどんどん不明瞭になり、さらには斜面を降りて、少し幅のある道に降りてきました。これも怪しげな道で、途中にマーキング等が無いので心配でしたが、最後には「火の用心」があって、川沿いの県道252号線に降りられました。


中国電力の巡視路に助けられました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「備前瀬戸」です。