2021年3月14日日曜日

淡河の下村三角点経由でシビレ山

 


シビレ山には以前に登りましたが、登山ルートはいろいろありそうです。地形図を見ると山の北側にはいくつも破線道があります。そのうちひとつは下村三角点を通っており、これを試しました。永春寺の横を通って、地形図の実線道を歩きました。これはしっかりした道ですが、谷を登るようになると道の真ん中に水の流れた大きな溝ができています。この道は谷の奥で終わってしまいますが、谷を西に渡るとまた道がありました。これは地形図の破線道ではなく、谷をさらに遡っていました。せっかく道があるので行ってみようとそのまま谷を歩きましたが、どんどん荒れてきて倒木が邪魔をします。しかしそれをクリアすればまだまだ歩けました。問題はそのまま谷を登ると下村三角点は通らないことで、途中で南側の斜面を登ることにしました。たいした斜面ではないのですが、登りながら上を見るとシダの塊が見えたので、シダの薄そうな所を選んで藪を抜けて尾根に上がりました。尾根にもシダが生えていますが、真砂土の砂地の部分もあり、展望があります。砂地を抜けるとシダ藪で、背丈ほどに伸びています。最初は踏み跡を探して歩きました。足元にシダが生えていなければ、左右のシダをかき分ければ歩けます。しかしシダの背が高く、かき分けるのにも力がいります。しかも最後は踏み跡を見失いました。周囲は背の高いシダ藪で、シダの上しか見えないので地形がよく分かりません。西側に砂地が見えたのでそこに向かいましたが、地面に足がつかない状態で、しかもシダだけでなく灌木もありますから、なかなか進めません。四苦八苦して砂地に上がりました。地形図ではここを破線道が通っているので、破線道を辿ろうかと思いましたが、すぐにシダと灌木の藪に阻まれて挫折しました。結局少し東側にシダをかき分けて登れる所を見つけて、しばらく登りましたが、ここも大きなシダの塊に阻まれて行き止まりで、また破線道の付近に戻ってきて再び無理やりシダを押しのけ、踏み倒して登りました。結局砂地から40分近く悪戦苦闘して、やっとシダ藪を抜けられました。


尾根の上は踏み跡があり、シダ藪こそありませんが、枝が左右から伸びていて邪魔でした。枝をはらいながら歩いて、下村三等三角点(369.0m)に着きました。周囲や灌木です(写真)。ここからは尾根歩きですが、展望があり踏み跡があるとはいえ、歩きやすいとは言えない尾根でした。さらに尾根の終わりの下り斜面では踏み跡にシダが覆いかぶさって再びシダを押し倒して歩く羽目になりました。それを抜けると東から来る破線道と合流しますが、これも特にはっきりした道はなく、踏み跡を辿って砂地と藪を歩きました。それでもここまで来る途中の藪に比べればだいぶ楽になりました。440m+ピークを過ぎて下ると、東側から道が上がってきました。これは待望の関電の巡視路です。ここからは巡視路ですから問題なく歩けました。まず447mピークに西神支線一八鉄塔があり、その先は砂地もありますが歩きやすくなりました。砂地には自転車のタイヤの跡がありましたが、自転車向きではない場所もありました。次の一九鉄塔への分岐を過ぎて鞍部まで降りると、読めない石の道標がありました。東の谷からの道は西に鞍部を越えて行っていますが、シビレ山へは南に急勾配の道を登ります。この付近は道案内もあり、ロープも張ってあって整備された登山道になっています。シビレ山山頂(465m)は木に札が掛かっていなかったら尾根道で通り過ぎそうな所です。


ここからは以前に歩いた整備された尾根道を東に歩きました。シビレ山四等三角点(512.74m)のある朝日山は、南に展望があります。どこがシビレ山なのか論争が起きそうな三角点ですが、国土地理院が地形図でシビレ山を465mピークに明記しているので、問題はなさそうです。さらに東に歩き、鞍部に降りると先程の鞍部からの道が合流し、さらに「従寺六丁」の標石のある所から北に下山しました。この道は丹生山への参道だったようで、ここにも読めない道標がありました。これは距離が長いだけで勾配の緩やかな楽な下山道でした。谷に降りるまでに興味を引いたのは、不思議な所にある道標(分岐があるとは思えない)、炭焼窯、そして谷の手前では東に、次に西に斜面が大きく崩れて砂地がむき出しになっている所がありました。人工的な採砂のせいではなく、自然に崩れたものと思われます。谷に降りたところにも読めない道標があります。流れを一度東側に渡り、また西側に渡る必要があるので、水量の多い季節には靴を濡らすかも知れません。あとは川の西側を歩いて北に降りましたが、途中から農業用水の水路と一緒になります。非常に勾配を少なく作ってあるので、登り方向に水が流れているように錯覚する所があって面白かったです。


藪が好きで藪を歩いているわけではありませんが、このルートの場合地形図に破線道があるので、登山ルートとして使おうとするのは自然だと思います。藪に挑戦するつもりのない方は避けるべきコースです。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★★

地形図は「淡河」です。



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