2020年4月29日水曜日

丹波篠山の八ヶ尾山

多紀連山の東の端の方にある八ヶ尾山は山城だそうです([1])。ということで登ってみました。「つまご坂登山口」という祠のある登山口から登っていくと、コバノミツバツツジがきれいでした。密生しているわけではありませんが、とにかく常に目に入るくらいの数は生えています。もう一つ楽しめるのは岩で、おもしろいチャートの模様が見られます。こんな感じで上を見たり下を見たりしながら尾根を登って行きました。急斜面ですがよく整備された登山道なのでゆっくり登れば疲れません。このコースや、この先歩いた尾根については[2]に詳しく書いてあります。山頂には小さな祠(八ヶ尾水分神社)があり、照明のようなものもありました。360度が見渡せるので山城としては絶好の場所でしょう。大芋1三等三角点(677.46m)がありますが、角がだいぶ欠けています。

展望を楽しんでから、西の尾根を縦走しました。まず急斜面を降りますが、ここには切堀があるようです。その先には岩場が多く、この方向だとやや危険な所もあります。正面には三嶽と小金ヶ嶽が見えています。道はしっかりしています。そのうちにヒカゲツツジが見られるようになり、楽しみが増えます。相変わらず景色も楽しめます。そしてようやく穏やかな尾根になり、570mピーク付近では北側は植林がありますが、南側にはコバノミツバツツジがたくさん咲いていて楽しませてくれます(写真)。正面の600m+ピークに登り、南に開けた鞍部を渡ると、東西両方に道が分かれます。西は地形図の破線道でしょう。ここはどちらにも行かず、まっすぐに南に登りました。630m+のピークには「サルガイチ山」の札がありました。そのまま少し藪っぽい細い尾根を歩いて次の635mピークに着きました。ここは「P635」と書かれた札が下がっているだけでした。ここでこれでは下山できないことに気がついて、引き返しました。

サルガイチ山から正しく東に降りました。八ヶ尾山を眺めながら降りると、道と合流しました。サルガイチ山に登るときに東に分岐していた道が巻いてきているのだと思います。ここからは道を歩きましたが、コバノミツバツツジも岩も楽しめました。この付近には緑色のチャートっぽい石があります。時々倒木があって、道が分からなくなりましたが、尾根を歩けば迷うことはありません。藪っぽい斜面を登って、610m+ピークには「長谷山」と書かれた板が落ちていました。間違えずに南の尾根を降りましたが、さらに標高500mあたりで尾根が東に曲がると、道も東に向かっているようでした。しかしここは南の峠に降りてみたかったので、道は見つからなかったのですが広い斜面を南に降りました。少し降りると荒れ気味の水平道がありました。この道は峠に降りる細い尾根の西側に作られています。細い尾根も荒れ気味なので、道を歩いて峠に出ました。

峠には東西に道がありますが、東に行く道は谷の南側の水平道です。マーキングは谷にあって、下には倒木が見えていたので躊躇したのですが、水平道は下山向きではなさそうだったので、谷に降りました。倒木はありますが、マーキングは倒木を避けて行くように付けられているようで、歩きにくいことは確かですが、我慢できる範囲でした。少し降りれば弁天池で、林道で登山口に戻りました。

山城に登ったつもりが、とても楽しめる登山コースを歩けました。

展望 ★★☆
藪山度 ★★☆
地形図は「村雲」です。

2020年4月26日日曜日

養父市の須留岐山と進美寺山

北近畿豊岡自動車道を現在の終点である日高神鍋高原ICまで行くと、南東の方向の円山川対岸にあるのが、これら二つの山です。浅間から周回するルートにしました。

出発点は八鹿町浅間の浅間寺(せんげんじ)で、須留岐山にはここから直登コースと尾根筋コースがあります。尾根歩きが好きなので寺近くの堰堤の前にある橋を渡って尾根筋コースに向かいました。そのために浅間寺城址を見損なってしまいました。尾根筋コースは階段も作られており、道標も多くて全く問題のないハイキングコースです。ツツジがきれいでした。落ち葉で滑りやすい場所がある程度で、最も急な勾配は最後に山頂に上る鎖場でした。須留岐山城ですからこれは人工の斜面でしょう。1時間近くかかって、伊佐村二等三角点(449.3m)のある須留岐山(するぎざん)の山頂に着きました。南よりもむしろ北に展望があります。

須留岐山からは西に尾根を縦走しました。意外と急な斜面をたくさん降りました。こちらのコースは道標もマーキングも少ないのですが、迷いようのない尾根です。この山には植林はほとんどなく、新緑がきれいでした。岩場は、一箇所だけありました。長く、アップダウンは意外とありますが歩きやすい尾根でした。下草がないぶんだけ春の花も見られません。進美寺山に近づくと、山城っぽい地形の場所に出ました。南側には関電の黒いプラ階段がありましたが、近くに送電線はありません。ちょっと不思議な場所でした。ここを過ぎると道が尾根を斜めに横切っていて、十八丁の石仏がありました。道は北西の進美寺に行っているようですが、正面の急斜面で進美寺山に登りました。落ち葉や砂地で滑りやすい所がありました。途中に銀竜草を見つけました。進美寺(しんみょうじ)の山頂も城跡のようです。白山権現(写真)と、金属プレートの進美寺四等三角点(360.53m)がありました。

下山は西の赤崎に降りると1km以上のトンネルか狭い河原を歩く羽目になりそうなので、浅間に降りるため、まず登ってきた急斜面を降りました。そして十八丁の所から円山台の方向に道を下りました。この道は植林も少しありますが、尾根道なので歩きやすく、たいして時間もかからずにふるさと農道のトンネルの東に降りてきましたが、最後はススキの急斜面を降りなければなりません。東側に降りるのが正解のようでした。

今日のルートの大半は八鹿町と日高町の町境だったようです。十八丁の石仏は赤崎から進美寺までのルートにあるものの続きのようですが、円山台までの間には見当たらず、なぜあそこにあるのか不思議でした。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「江原」です。

2020年4月24日金曜日

赤波川から洗足山

洗足山には2018/06/13に三角山から縦走していますが、今回は東の赤波川から登ってみました。赤波川の有名な甌穴群の下流端付近に、洗足山への登山道があります。これは谷道で、やや荒れ気味です。何度も流れを横切りますが、水量が多かったため靴を濡らさないように渡るのに苦労しました。谷の奥まで行くと階段で急斜面を登り始めます。ここからは斜面をジグザグに登っていきますが、ロープもあって危険はありません。しかしそれでも標高差150mほどの急斜面ですので、かなり疲れました。少し楽になったと思ったら、尾根に出ました。ここからはまっすぐに尾根を登りましたが、途中で南側に巻く道がありました。これを歩くと展望地に出ましたが、この後もこの道はなぜか尾根には上がらず、ずっと南側を歩き、2018/06/13に歩いた三角山からの道と合流する手前で尾根に戻りました。合流してからは気持ちの良い植林の主尾根を歩き、展望地を過ぎ、ややきつい登りから洗足山山頂に着きました。洗足谷山一等三角点(73618m)や案内板があります。

ここからは南に縦走で、743mピークは三角点より高く「隠れ洗足山」と書いてありました。鳥居野への下山道があり、さらに南には六郎木小屋という小屋がありました。植林の尾根を南に歩くと、享和3年のお地蔵様(写真)のある峠があり、西は川中、東は板井原となっていましたが、案内板によると難路とのことなのでパスしました。ここを東に降りると谷伝いで板井原に直接降りられるはずですが、航空写真で見ると林道があって、尾根からも見えていたので、これを使えば荒れた谷を降りなくても済むのかも知れません。2018/12/01に来た、自然林になってきた尾根を南に歩くと、601mピークを過ぎて空堀があり、樅尾城跡に出ました。ここも標高601mです。

樅尾城跡から東に行くのに、何段かの曲輪の先に赤いマーキングが南の鉄塔の方に付いていたので、そちらに行きました。黒いプラ階段があるとは言え、途中でなくなりますし、砂地で滑りやすい急斜面です。ここには大内用瀬線26鉄塔があり、展望は素晴らしいのですが、期待していた東側斜面をトラバースする保守路は無く、危険なトラバースで尾根で戻りました。そして尾根が東に曲がる付近からは南側は木が生えておらず、この様子は智頭からでも見えます。展望は最高ですが、崩落を防ぐ作業が続けられているようでした。そして峠地蔵と呼ばれるお地蔵様のある所から、板井原へ下山しました。この道は最初はとても歩きやすい道で、新緑や白くなったミツマタを楽しめました。しかし谷に出てきて、方向がわからなくなりました。下には新しい堰堤が見えたので、そちらへ降りて行きました。堰堤だけでなく、斜面全体に緑のネットが張られており、崩落を防いでいます。しかし下山道は見つからず、適当にミツマタの尾根を降りました。降りた先は県道40号線ですが、法面が高いので降りられそうなところを探して上流側に少し歩き、堰堤の所から降りました。後で見るとこの付近の法面はコンクリートではなく土の崖なので、少し頑張れば降りられたと思います。なお、正しい下山道は堰堤のあった谷を降りずにさらに北に行って県道に出ます。その地点には鉄の階段が二つあったのですが、下の階段は崖が崩落して流されていました。

あとは県道40号線で赤波川に沿って下山しました。途中に廃村となった板井原の集落があり、工事をしていました。50年近く人が住んでいないようで、建物が崩壊しつつあります。瓦礫の中のプーさんの縫いぐるみなど、涙を誘うものもありました。神社は昭和6年の鳥居と小屋はありましたが、本体は無くなっていました。どこかに合祀されたのでしょうか。赤波川を下っていくと甌穴を楽しめました。説明板もあって、ほとんどは県道から見えるのですが、工事の車が通るのを気にしながら眺める羽目になりました。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「智頭」です。

2020年4月22日水曜日

智頭の上板井原から赤波川上流

智頭町の板井原は古い民家が残っており、保存地区に指定されています。智頭からは県道40号線で板井原隧道を通って行くのですが、この3kmほどはすれ違い困難な部分が多く、行くだけでも大変です。赤波川に着くと駐車場があるので車をとめて歩き始めました。山伝いに赤波川の最上流に行くつもりで、赤波川を下って北に歩き、尾根の先の植林から山に登りました。この付近で災害復旧工事が行われており、この日の時点ではここで県道40号線は通行止めになっていました。植林の作業道を探して急斜面を少し登ると林道がありました。林道は歩かずにそのまま登っていき、植林の中をアップダウンして歩くと、大内用瀬線17鉄塔がありました。両側に展望が広がっています。この先の601mピークは降りる方向が定まらず、少しウロチョロしましたが、東に広い斜面を降りて550m+の鞍部に降りました。

ここは2020/04/05に北から尾根を歩いてきて、最後に降りた杉森の南の谷の突き当りになります。そのときにもこちらに道が延びていることは気付きましたが、実際に北側に林道がジグザグに作られていました。鞍部付近では東西に林道が延びており、東に600m+ピークに登るとそこにも来ていました。これは次の鞍部で基幹林道八頭中央線に接続している宮ノ岡線5という林道かも知れません。尾根上は植林で歩きやすく、鞍部で基幹林道に降りました。舗装された基幹林道は法面がコンクリートでしっかり作られていて登れないので、南側に少し降りてから植林の急斜面を登りました。すると未舗装の林道がありました。基幹林道から分岐しているのでしょう。この林道は619mピークを過ぎてもしばらく尾根に沿っていますが、徐々に北に降りていきます。自然林の広い620m+ピークを過ぎて、美しい植林を歩きますが、668mピーク付近からは自然林が増えてきます。倒木やアシビの藪もたまにありますが、楽に歩けました。そして青色のポールが倒れていたり立っていたりして、何かと思っていると朽谷三等三角点(758.75m)に着きました。ここは2019/08/18に来ました。前回とは違って今回は白いポールが立っていました。

ここからは前回同様に尾根を歩きました。鳥類捕獲用と思われる青いポールがあり、小さなプレハブ小屋がありました。地形図の破線道は見当たりませんが、小屋の裏からは西に降りる道があったので降りて行きました。木の階段も作られていて、小屋の資材を運んだのだと思います。少し降りると林道に出ました。北へは登っていくようだったので、南に歩くと、谷を挟んで南側に大きく木の生えていない急斜面がありました(写真)。地形図ではてっぺんが崖で斜面は荒地となっていますが、航空写真でわかるように、こことその隣の谷は急斜面すぎて木が生えていません。ここが赤波川最上流です。水路と化した道があって降りていくと、建物がありました。地形図や航空写真で確認しても何だかわからなかったのですが、「鳥取県立智頭農林高等学校 演習林実習室 林生寮」だそうです。高校生達の元気な声が聞こえました。ここからは長い舗装道路を歩いて上板井原の集落に戻りました。最上流の斜面が印象的だったのですが、赤波川には堰堤が作られているようには見えず、上板井原の民家は川を渡って家に入るようになっていたので、ちょっと心配になりました。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「郷原」「智頭」です。

2020年4月19日日曜日

養父市大屋町の一ノ谷三角点

大屋町の宮垣から三角点を2つ歩きました。登り口は宮垣と樽見の間で県道6号線が大屋川を渡る付近の尾根先ですが、地形図にある建物に近づかないように、登ってすぐに林に入りました。石積みのある植林を登っていくと、最初は少し倒木等がありますが、すぐに広々した歩きやすい尾根になりました。植林は美しく、自然林も良い感じです。さして特徴のない、しかし気分の良い尾根を登って行って、一ノ谷四等三角点(458.00m)に着きました。植林の端の切り開きですが展望はありません。(写真)

三角点からは急斜面を降ります。降りた所は地形図では峠ですが、鹿の家族が通り過ぎて行った他は、はっきりした道はありません。このあと450m+ピークの先の鞍部には西側から林道が折り返していました。植林を登っていき、531mピークに着きました。ここには2017/11/25に来ています。広く東にうねった平坦地で、前回同様に北東の尾根に向かいました。とても歩きやすく、岩が増えてきたと思ったら空堀があって伊豆城址に着きました。アシビの間に大谷山四等三角点(500.65m)があります。前回はここから東の尾根で下山しましたが、今回は北向きの尾根にしました。こちらはいかにも城跡という感じの段差の後で急峻な岩場となり、巨岩を切って作った空堀([1][2])の付近など、降りるのも大変でした。降りてしまうと楽に降りられる尾根となり、共同アンテナの残骸やアセビの藪がありますが、問題なく降りられました。問題は最後で、そのまま伊豆の方に降りるのが楽そうでしたが、そうすると出発点に戻るのが大変なので、途中で西向きに斜面を降りることにしました。この斜面はかなり急勾配で、下草はないのですが結構すべります。頑張って降りていくと、石積みがあり、段々畑となりましたが現在は使われていません。なかなか立派な段々畑で、山からの水も豊富なので使わないのがもったいない気がしました。最後は害獣避けの扉を通って新津に出てきました。

歩きやすく美しい尾根で、城跡まで付いているという好コースです。春でツツジが綺麗でした。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「関宮」です。

2020年4月16日木曜日

養父市の三谷から三角点巡り

三谷は北近畿豊岡自動車道の養父ICに近い、建屋川沿いの集落です。この西に一塊の山があり、そこをぐるっと歩いてみました。

登り口は三谷の尾根先ですが、墓地の付近から道があって、登ると大師堂があります。ここの裏から登り始めました。260m+ピークまで、急斜面もありますが登りやすい尾根でした。ここは山城の跡のようです。ここから一旦は210m+の鞍部まで下ります。ここからが本格的な山登りですが、ここも歩きやすいので急勾配もあまり苦にはなりません。真っ直ぐに登って行き、岩のあるピークを過ぎると金属プレートの三谷南側四等三角点(448.13m)がありました。ちょっと展望があります。この先は大きなアシビが増えてきましたが、抜けてしまえば気持ちの良い植林です。たまに見るツツジも綺麗です。しばらくは割と平坦で、ちょっと急斜面を登って510m+ピークに着きました。ここは尾根の三差路で、まずは北に行ってみることにしましたが、よく見ると西の谷には林道の終点がありました。

北の尾根は歩きやすい植林で、地形図で見るよりも急斜面ですが、時々巻道もあります。しばらく歩くと林道に出ました。この林道は西から来て北に行っています。いちおう尾根を歩きましたが、林道も北に延びていて、506mピークの手前で両側に分かれて、結局506mピークの周りを一周していました。この様子は航空写真でも見て取れます。

帰りは林道を歩き、再び急勾配を登って510m+ピークに戻りました。それから南の尾根を下りましたが、すぐの鞍部に林道の終点がありました。急斜面を530m+ピークに登り、506m地点を通って南下しました。歩きやすい植林ですが尾根の分岐が多く、気をつけないと西の谷に降りてしまいます。西側には林道が時々見えていました。そして一旦350m+の峠に降りました。特に何もありません。作業道が横切っていましたが、方向から考えて地形図の破線道ではなさそうです。

峠の南側の斜面は非常に急で、植林の作業道の跡を探してジグザグに登りました。登ってしまえば普通の尾根で、550m+ピークに出るとネットが張られていました。下山のために急斜面を東寄りに降りましたが、途中で近くの三角点を見に行くことにしました。この三角点は地形図では急斜面の途中という不思議な場所にあります。作業道を辿って植林を横切って金属プレートの才木南側四等三角点(439.12m)に行くと、そこだけ砂地で展望がありました。石ヶ堂古代村や大神岩が正面に見えています。(写真)

三角点の下には地形図どおりに良い林道がありましたが、急斜面なので降りずに植林を横切ってネットのある尾根に戻りました。しばらくはネットが邪魔ですが、そのうちに壊れ方がひどくなって気にならなくなりました。まっすぐ歩いても下山できますが、途中でネットと一緒に南に曲がりました。この先は急斜面で、曲がったことを少し後悔しましたが、降りきってしまえばたまにアシビの藪があるくらいで、問題なく歩けました。かなりの長丁場を歩いて、長田四等三角点(197.5m)に着きました、プラスチックの杭が地面に置いてありました。この付近の地形も、なんとなく山城の雰囲気があります。ここからは尾根先までまっすぐ降りました。降りた所は金網がありましたが、よく見ると開けられたので助かりました。

展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「関宮」「大屋市場」です。

2020年4月14日火曜日

八頭町の落田畑と尾谷三角点

三角点の名前でピンとくる人はいないと思いますが、八頭の道の駅の北の山です。若桜鉄道の徳丸駅の北の辺りです。道の駅の裏の巨大な屋根付多目的広場(体育館?)の脇を登っていくと、白山神社があります。神社の裏は登れそうもありませんが、左手の斜面に作業道があって、それを辿って斜面を横切ると登りやすい位置に出てきたので、そこから真っ直ぐに登りました。急斜面ですが登りにくいことはありません。少し登ると道が横切っていました。さらに登っていくと、徐々に緩やかになり、420m+の尾根まで上がれました。歩きやすい尾根で、この東の460m+ピークは意外と尖っていましたが、北の鞍部に降りて登り返しました。ここで尾根は東に行っており、歩きやすそうではありましたが、真っ直ぐに斜面を降りて、北の鞍部に行きました。ここは徳丸と山志谷を結ぶ峠で、林道が複雑に走っています。北側の林道は車が通れそうでした。南側は林道ではありませんが道がありました。峠のお地蔵様があり、文化元年という文字がかろうじて読めました(写真)。

峠から西に細い尾根を登っていきます。北側の谷には林道があり、尾根にも道の名残があります。この付近は道がたくさんあるようですが、どちらに行くのかわからないので頼りにせずに斜面を登りました。尾根は歩きやすく、南北の尾根に着き、南に曲がってしばらく歩くと落田畑四等三角点(464.36m)がありました。周囲は良い感じの自然林です。さらに南西に歩いて380m+の鞍部に出てくると道がありました。これで東の方に降りられるのかも知れません。尾根はその後434mピークに上がりますが、ここから真南に降りて尾根を乗り換える所は見通しが悪く、適当に降りました。すると西から林道が来て434mピークとその南の400m+ピークの間で折り返していました。尾根のほうはこのあと390m+ピーク、403mピーク、そして尾谷四等三角点(382.55m)に着きました。木々の間から八東川沿いが見えます。この後はひたすら西に尾根歩きで、尾根は徐々に藪っぽくなり倒木なども増えました。しかしその状態がずっと続くわけではなく、尾根の西端まで歩くと祠があり、「水道建設記念 標高153m」と掘られた石柱がありました。その前には大きな屋根が地面に置かれていましたが、建物が崩壊したのでしょうか?ここからは遊歩道で、ジグザグに降りると「新興寺遊園地 昭和55年3月完成」と石に彫られていました。小別府の高山神社に降りると、この付近の山には石灰岩の採石場があったという説明板がありました。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「因幡郡家」です。

2020年4月11日土曜日

多可町青玉神社の裏山

多可町鳥羽の道の駅の向かいに青玉神社があります。祭神は製鉄の神様天目一箇命です。周囲は美しい植林なので、後ろに控える山を登ってみました。神社の背後には金網があるので、まず神社の北の道から尾根の先に近づくと、最近間伐されたようでした。そのため急斜面に作業道が残っており、それを辿って登ることができました。少し登ると楽になりましたが、それでも急勾配の植林で灌木も生えています。植林が途切れるころに南側にネットが出てきて歩きにくくなりました。壊れかけている所で歩きやすそうな南側に移りました。443mピークでネットがT字になって行き止まりになりますが、ネットを外して通ることができました。その後でネットは北側に曲がって降りて行ったので、南側を歩いたのは正解でした。ここからは、2013/03/16の逆コースとなります。少し藪っぽくなりますが問題なく歩けて、急斜面を登り、平坦な尾根を少し歩くと森垣内四等三角点(614.99m)でした。特に特徴のない尾根にあります。木の間から鳥羽の集落が見えました。この先の尾根は植林で、690mピークに着きました。この付近からは多可アルプスが望めます。690mピークからはさらに西に登って770m+ピークまで行って戻ってくるつもりでしたが、藪がひどすぎるのでやめて下山しました。前回はここを下ってきたのですが、今回はここを登っても良い下山ルートがないので、藪漕ぎの苦労のしがいがないのです。

下山は東に急斜面の尾根を降りて、そのまま下りました。こちらもあまり歩きやすいとは言い難いのですが、踏み跡があります。少し降りると地籍図根三角点がありました。植林と自然林と両方ある尾根で、間違えないように降りて鳥間三等三角点(528.26m)に着きました(写真)。ここで尾根が南北に別れるので、どちらに行くか悩みましたが、結局出発点に近い北の尾根を降りました。植林で最初は降りやすく、楽そうな方向に何も考えずに降りていくと、最後は急斜面となり、少し北寄りの谷に沿って降りました。しかし杉原川沿いまで降りると橋がありません。川の山側も耕作地が少しあり、ネットで囲ってあったり立派な石積みで囲った場所もあるのですが、どこで川を渡って作ったものやら分かりません。北に川沿いを歩きましたが藪になり、山側に登って歩くと堰堤に出ました。上を見上げると林道があるので、そこまで登って林道で下山しました。三角点からもっと北寄りに下山すれば、この林道にまっすぐ降りられたと思います。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「大名草」です。

2020年4月5日日曜日

用瀬町赤波の有光三角点

鳥取市の用瀬の東には洗足山があり、その東に赤波川の渓谷があります。地形図には赤波という地名はなく、「日本の山村集落の原風景」として有名な板井原があります。今回歩いたのはその更に東の山です。北から県道40号線に入り、赤波川が杉森川と合流する地点まで車で行きました。通行止めの標識は解除となっています。ここには大村発電所があります。発電所から尾根に登ろうと思っていたのですが、階段はあるものの立入禁止なので、少し杉森川を遡った所から登り始めました。植林の急勾配で、少し登ると林道がありました。新しい林道で泥に轍が残っています。しかし少し林道を登ると終点に着いてしまいました。ここから伐採された植林の斜面を登りましたが、非常に傾斜がきつく、四つん這いで登りました。意外と足元はしっかりしていて、なんとか登り切りました。ちょっと平坦な所があって小休止し、さらに登って388m地点に着きました。ここは発電所から登ってくる尾根です。もう少し登り続けると、ようやく主尾根に出ました。

まだ登りが続きますが、最初の急斜面の植林と比べると天国です。最初はちょっと木の間隔が狭いのですが、植林もあって次第に歩きやすくなりました。逆に言えば特徴のない尾根です。536mピークも特筆すべきことはなく、その後広々した場所を通って登ると596mピークでした。気持ちの良い坂を下っていくと西側下に林道が見えて、降りた所で尾根を横切っていました。これは地形図にはない林道で、そのまま尾根の東側を南下しています。林道には行かず平坦な尾根を歩き、地形図の実線道に出ました。先からの林道はここで合流しており、「森林作業道 東カラ登線」だそうです。この地点は他にもさらに東側の植林に下る道があり、南側の尾根の西側には「林業専用道 林ノ谷線」があります。

切通しになっているので少し脇から南の尾根に上がりました。登りですがすぐに気持ちの良い広々とした自然林の尾根になりました。有光三等三角点(665.47m)は尾根の真ん中にありました。この付近からは智頭の町が枝の隙間から見えます。三角点を過ぎてから少し下ってまた登りますが、広々した良い尾根でした。北風が吹きっさらしで寒いのが玉に瑕でした。610m+ピークで少し南に向きを変えても自然林でした。しかしそろそろ山から降りたいと思って南東に尾根を降りていくと、植林になりました。だんだん勾配がきつくなって、尾根の選択を間違えたかと思っていると、下に林道が見えました。この林道は何度も曲がりながら谷を降りていきます。途中にミツマタが咲いている所がいくつもあって、ちょっと感動しました(写真)。

林道は最終的に地形図の破線道の途中に出てきました。この破線道は更に南に続いていました。北に戻る道はすぐに地形図の林道と合流し、ミツマタの多い道となります。地形図ではその北は杉森という集落ですが、完全に廃村になっています。ここが「林道板井原杉森線終点」だそうで、「杉森の郷」という碑があります。ここから杉森川沿いに歩いて帰りましたが、ときどきミツマタも咲いていて、あまり退屈せずに戻れました。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★★☆ 最初だけです
地形図は「智頭」です。

2020年4月4日土曜日

大原神社から登る大空山

先週(2020/03/28)に登ったばかりの大空山ですが、大原神社から登ってみました。この神社には山王社という名前もあるようです。神社の裏から落ち葉の斜面を登りました。特に道はありませんが、あまり急斜面ではないので楽に登れます。山頂近くに来ると段があって、その下には西から道が来ているように見えましたが、西側は急斜面で道には見えません。見上げると段の上に石碑がありました。「小原山王城址」とあり、裏に由来が掘られていますが、戦国時代以前の城のようです。そういえば大原神社の前の智頭急行の下に「小原城址0.5KM」という道標がありましたが、どっちへ行ったら良いのか分からない方向に向いていました。山頂は広い平坦地で、砦ではなく山城という感じです。北に歩くと二重の切堀があり、その先も平坦地です。355m地点の付近には炭焼窯のようなものがありましたが、コンクリートで固めてあるので普通の炭焼窯ではありません(写真)。高射砲の遺構でしょうか([1])?周囲は植林で今は撃てません。その先は一段降りますが、まだ平坦地です。そして東に歩いて行くと、いきなり崖のようになってしまいます。非常に堅固な造りの城です。降りられないので少し戻って北に降りて、300m+の鞍部に行きました。ここには切堀というより切通しがありました。

ここから北の尾根は道があったりなかったりですが、歩きにくいことはありません。色の濃いコバノミツバツツジが綺麗です。370m+ピークを越えると東側に地形図通りに林道が見えて、尾根にも道があります。さらに410m+の細長いピークの手前で太い林道が西から上がって来ました。これで北に行けると思ったのですが、とりあえずは尾根を歩いてみると、林道が鞍部で尾根を横切っていました。そこから北に登ると、猪の谷四等三角点(434.94m)が林の中にありました。その北は420m+に少し降りますが、この付近はとても気持ちの良いコナラの林です。そこを過ぎると美しい植林になります。ここは2016/07/10にも歩いています。489mピークから急斜面を降りて、450m+ピークを通ると、2020/03/28に来た尾根道です。490m+ピークに急登し、急坂を降りて400m+の鞍部を通り、また登って、大空山の頂上に着きました。吉田三等三角点(545.41m)です。付近のミツマタは一週間で花がかなり減っていた印象でした。

山頂からは西に降りました。こちらは2016/07/10に登ってきた尾根のひとつ南の尾根です。最初はコナラの林で気持ちよく、北側には広い平坦地があります。そのうちに植林になります。溝状の道があり、途中で南の谷に降りていったようですが、まっすぐ西に尾根を降りました。植林が終わっても歩きやすく、途中に共同アンテナの残骸もありました。最後は急斜面で、北の谷に降りました。ここは地形図では実線道ですが、せいぜい破線道でしかもミツマタが花をつけています。細い谷ですが花を避けながら降りていくと古い堰堤があり、その下には水道施設があって、墓地に出てきました。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「古町」です。