2020年4月29日水曜日

丹波篠山の八ヶ尾山

多紀連山の東の端の方にある八ヶ尾山は山城だそうです([1])。ということで登ってみました。「つまご坂登山口」という祠のある登山口から登っていくと、コバノミツバツツジがきれいでした。密生しているわけではありませんが、とにかく常に目に入るくらいの数は生えています。もう一つ楽しめるのは岩で、おもしろいチャートの模様が見られます。こんな感じで上を見たり下を見たりしながら尾根を登って行きました。急斜面ですがよく整備された登山道なのでゆっくり登れば疲れません。このコースや、この先歩いた尾根については[2]に詳しく書いてあります。山頂には小さな祠(八ヶ尾水分神社)があり、照明のようなものもありました。360度が見渡せるので山城としては絶好の場所でしょう。大芋1三等三角点(677.46m)がありますが、角がだいぶ欠けています。

展望を楽しんでから、西の尾根を縦走しました。まず急斜面を降りますが、ここには切堀があるようです。その先には岩場が多く、この方向だとやや危険な所もあります。正面には三嶽と小金ヶ嶽が見えています。道はしっかりしています。そのうちにヒカゲツツジが見られるようになり、楽しみが増えます。相変わらず景色も楽しめます。そしてようやく穏やかな尾根になり、570mピーク付近では北側は植林がありますが、南側にはコバノミツバツツジがたくさん咲いていて楽しませてくれます(写真)。正面の600m+ピークに登り、南に開けた鞍部を渡ると、東西両方に道が分かれます。西は地形図の破線道でしょう。ここはどちらにも行かず、まっすぐに南に登りました。630m+のピークには「サルガイチ山」の札がありました。そのまま少し藪っぽい細い尾根を歩いて次の635mピークに着きました。ここは「P635」と書かれた札が下がっているだけでした。ここでこれでは下山できないことに気がついて、引き返しました。

サルガイチ山から正しく東に降りました。八ヶ尾山を眺めながら降りると、道と合流しました。サルガイチ山に登るときに東に分岐していた道が巻いてきているのだと思います。ここからは道を歩きましたが、コバノミツバツツジも岩も楽しめました。この付近には緑色のチャートっぽい石があります。時々倒木があって、道が分からなくなりましたが、尾根を歩けば迷うことはありません。藪っぽい斜面を登って、610m+ピークには「長谷山」と書かれた板が落ちていました。間違えずに南の尾根を降りましたが、さらに標高500mあたりで尾根が東に曲がると、道も東に向かっているようでした。しかしここは南の峠に降りてみたかったので、道は見つからなかったのですが広い斜面を南に降りました。少し降りると荒れ気味の水平道がありました。この道は峠に降りる細い尾根の西側に作られています。細い尾根も荒れ気味なので、道を歩いて峠に出ました。

峠には東西に道がありますが、東に行く道は谷の南側の水平道です。マーキングは谷にあって、下には倒木が見えていたので躊躇したのですが、水平道は下山向きではなさそうだったので、谷に降りました。倒木はありますが、マーキングは倒木を避けて行くように付けられているようで、歩きにくいことは確かですが、我慢できる範囲でした。少し降りれば弁天池で、林道で登山口に戻りました。

山城に登ったつもりが、とても楽しめる登山コースを歩けました。

展望 ★★☆
藪山度 ★★☆
地形図は「村雲」です。

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