2020年4月5日日曜日

用瀬町赤波の有光三角点

鳥取市の用瀬の東には洗足山があり、その東に赤波川の渓谷があります。地形図には赤波という地名はなく、「日本の山村集落の原風景」として有名な板井原があります。今回歩いたのはその更に東の山です。北から県道40号線に入り、赤波川が杉森川と合流する地点まで車で行きました。通行止めの標識は解除となっています。ここには大村発電所があります。発電所から尾根に登ろうと思っていたのですが、階段はあるものの立入禁止なので、少し杉森川を遡った所から登り始めました。植林の急勾配で、少し登ると林道がありました。新しい林道で泥に轍が残っています。しかし少し林道を登ると終点に着いてしまいました。ここから伐採された植林の斜面を登りましたが、非常に傾斜がきつく、四つん這いで登りました。意外と足元はしっかりしていて、なんとか登り切りました。ちょっと平坦な所があって小休止し、さらに登って388m地点に着きました。ここは発電所から登ってくる尾根です。もう少し登り続けると、ようやく主尾根に出ました。

まだ登りが続きますが、最初の急斜面の植林と比べると天国です。最初はちょっと木の間隔が狭いのですが、植林もあって次第に歩きやすくなりました。逆に言えば特徴のない尾根です。536mピークも特筆すべきことはなく、その後広々した場所を通って登ると596mピークでした。気持ちの良い坂を下っていくと西側下に林道が見えて、降りた所で尾根を横切っていました。これは地形図にはない林道で、そのまま尾根の東側を南下しています。林道には行かず平坦な尾根を歩き、地形図の実線道に出ました。先からの林道はここで合流しており、「森林作業道 東カラ登線」だそうです。この地点は他にもさらに東側の植林に下る道があり、南側の尾根の西側には「林業専用道 林ノ谷線」があります。

切通しになっているので少し脇から南の尾根に上がりました。登りですがすぐに気持ちの良い広々とした自然林の尾根になりました。有光三等三角点(665.47m)は尾根の真ん中にありました。この付近からは智頭の町が枝の隙間から見えます。三角点を過ぎてから少し下ってまた登りますが、広々した良い尾根でした。北風が吹きっさらしで寒いのが玉に瑕でした。610m+ピークで少し南に向きを変えても自然林でした。しかしそろそろ山から降りたいと思って南東に尾根を降りていくと、植林になりました。だんだん勾配がきつくなって、尾根の選択を間違えたかと思っていると、下に林道が見えました。この林道は何度も曲がりながら谷を降りていきます。途中にミツマタが咲いている所がいくつもあって、ちょっと感動しました(写真)。

林道は最終的に地形図の破線道の途中に出てきました。この破線道は更に南に続いていました。北に戻る道はすぐに地形図の林道と合流し、ミツマタの多い道となります。地形図ではその北は杉森という集落ですが、完全に廃村になっています。ここが「林道板井原杉森線終点」だそうで、「杉森の郷」という碑があります。ここから杉森川沿いに歩いて帰りましたが、ときどきミツマタも咲いていて、あまり退屈せずに戻れました。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★★☆ 最初だけです
地形図は「智頭」です。

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