2020年4月22日水曜日

智頭の上板井原から赤波川上流

智頭町の板井原は古い民家が残っており、保存地区に指定されています。智頭からは県道40号線で板井原隧道を通って行くのですが、この3kmほどはすれ違い困難な部分が多く、行くだけでも大変です。赤波川に着くと駐車場があるので車をとめて歩き始めました。山伝いに赤波川の最上流に行くつもりで、赤波川を下って北に歩き、尾根の先の植林から山に登りました。この付近で災害復旧工事が行われており、この日の時点ではここで県道40号線は通行止めになっていました。植林の作業道を探して急斜面を少し登ると林道がありました。林道は歩かずにそのまま登っていき、植林の中をアップダウンして歩くと、大内用瀬線17鉄塔がありました。両側に展望が広がっています。この先の601mピークは降りる方向が定まらず、少しウロチョロしましたが、東に広い斜面を降りて550m+の鞍部に降りました。

ここは2020/04/05に北から尾根を歩いてきて、最後に降りた杉森の南の谷の突き当りになります。そのときにもこちらに道が延びていることは気付きましたが、実際に北側に林道がジグザグに作られていました。鞍部付近では東西に林道が延びており、東に600m+ピークに登るとそこにも来ていました。これは次の鞍部で基幹林道八頭中央線に接続している宮ノ岡線5という林道かも知れません。尾根上は植林で歩きやすく、鞍部で基幹林道に降りました。舗装された基幹林道は法面がコンクリートでしっかり作られていて登れないので、南側に少し降りてから植林の急斜面を登りました。すると未舗装の林道がありました。基幹林道から分岐しているのでしょう。この林道は619mピークを過ぎてもしばらく尾根に沿っていますが、徐々に北に降りていきます。自然林の広い620m+ピークを過ぎて、美しい植林を歩きますが、668mピーク付近からは自然林が増えてきます。倒木やアシビの藪もたまにありますが、楽に歩けました。そして青色のポールが倒れていたり立っていたりして、何かと思っていると朽谷三等三角点(758.75m)に着きました。ここは2019/08/18に来ました。前回とは違って今回は白いポールが立っていました。

ここからは前回同様に尾根を歩きました。鳥類捕獲用と思われる青いポールがあり、小さなプレハブ小屋がありました。地形図の破線道は見当たりませんが、小屋の裏からは西に降りる道があったので降りて行きました。木の階段も作られていて、小屋の資材を運んだのだと思います。少し降りると林道に出ました。北へは登っていくようだったので、南に歩くと、谷を挟んで南側に大きく木の生えていない急斜面がありました(写真)。地形図ではてっぺんが崖で斜面は荒地となっていますが、航空写真でわかるように、こことその隣の谷は急斜面すぎて木が生えていません。ここが赤波川最上流です。水路と化した道があって降りていくと、建物がありました。地形図や航空写真で確認しても何だかわからなかったのですが、「鳥取県立智頭農林高等学校 演習林実習室 林生寮」だそうです。高校生達の元気な声が聞こえました。ここからは長い舗装道路を歩いて上板井原の集落に戻りました。最上流の斜面が印象的だったのですが、赤波川には堰堤が作られているようには見えず、上板井原の民家は川を渡って家に入るようになっていたので、ちょっと心配になりました。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「郷原」「智頭」です。

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