2020年7月26日日曜日

四辻から安志まで尾根歩き


 夢前町の四辻交差点の南に葛畑という集落があり、ここの若一神社には野畑農村舞台があります。その先を歩いて行き、橋を渡ると植林に登る道があります。かなり草が生えていますが、ジグザグに登ってすぐに尾根に上がれました。尾根の植林は下草が少なくて楽に歩けます。すぐに北から金網が上がってきて、しばらくは金網沿いに歩きます。210m+に金網に扉があってそれを抜け、さらに登ると320m+ピークには共同アンテナがあります。この付近はさほど急斜面ではありませんが、南西に向かって400m+ピークに登る所はシダの生えている急斜面で、作業道を探して登りました。このピークには道標が木に打ち付けてありましたが、消えかかっていて読めません(写真)。


ここから尾根を西に歩きました。410m+、480m+、470m+と小ピークが連なっています。最初の410m+手前の鞍部には南から林道が来てUターンしていました。ピークの間の鞍部は風通しが良いらしく、木が北風で倒れていることが多く、草が茂っています。倒木を越えたり巻いたりと楽な道を求めながら歩きました。植林もありますが、自然林も残っています。途中からは2007/10/13と2014/12/07に西から歩いた尾根です。その時は480m+ピークの南の三坂三角点(477.9m)に行きましたが、今回は真っ直ぐ西に歩いて470m+から北に降りて行きました。ここは2007/09/09に通りましたが、分かりやすい尾根を真っ直ぐに歩き、369mピークを過ぎて播磨線六五鉄塔に出ました。展望はありません。北に巡視路があれば降りたかったのですが明確な道がなく、雨も降っていたので南に降りる道を選びました。マーキングがあるのですが、植林をジグザグに降りる道で流されている部分もありました。少し降りるとマーキングがなくなりましたが、植林の尾根を降りると播磨線六四鉄塔があって、間違いではなさそうでしたが、おなじみの赤い「火の用心」は全くありません。さらに尾根を降りて、最後は西に向かうとマンションの前に出てきました。後は雨の中を長々と歩いて四辻まで戻りました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「前之庄」「安志」です。



2020年7月19日日曜日

西から登る生野の釜床山

 


生野の釜床山には2009/08/07に奥銀谷から登りましたが、今回は西から登りました。登り口は生野の北の峠を降りた小田和です。播但連絡道の生野北第1ICの出口の前に、「この先円山川源流」という札が立てられています。ここを入ると内尾谷熊野神社があります。ここ内尾谷は、生野ではじめて銀がとれた場所だそうです。神社の西側の植林を登り始めましたが、急斜面を西の尾根先の方へ登っていくと作業道があり、これが関電の巡視路でした。すぐに生野北支線五〇鉄塔に出ました。上生野あたりが見えます。ここから巡視路は北と東に分かれ、東に尾根を登りました。さすがに巡視路は歩きやすく、紅白の大河内線二五鉄塔に着きました。「高光度航空障害灯管制器」があって、ここまで電柱があります。


この先も巡視路がありますが、ときどき尾根から南側に外れるので、忠実に尾根を歩きました。国土調査や地籍調査の杭があります。次の大河内線二六鉄塔からは、銀山湖がちょっとだけ見えました。巡視路は尾根に沿っていますが、大河内線二七鉄塔の先で分かれます。分かれてすぐに、千手観音の石仏がありました(写真)。ここは峠でもなく不思議な場所ですが、どうやら山を巻く形で水平道があり、それと支尾根の交点に置かれているようでした。この後は巡視路ではありませんが道があって問題なく尾根の620m+ピークに出ました。そして2009/08/07と同じく尾根を歩いて釜床山の山頂に出ました。釜床山三等三角点(648.65m)は低い松に囲まれています。


下山は山頂から北西に向かいました。やや急な斜面で、落ち葉で滑りやすいので困りました。こちらの尾根にも石仏があり、これは坐像で願主も車屋庄三郎さんです。同じく水平道にありました。このあと530m+ピークはやや尖っており、西に行くと道ははっきりしませんが斜面を降りて植林に入り、464mピークの先には国土調査の金属プレートがありました。植林を降りると、生野北支線四六鉄塔がありました。ここから巡視路で下山するつもりだったのですが、南に向かう道がなく、そのまま北の方へ尾根を降りました。長い尾根で最後に植林を抜けると空き地に出てきました。北に行くと太陽光発電のパネルが並んでいますが、国道312の方に行こうとするとゲートがあって鍵が掛かっていました。しかたなく南に戻り、西の鉄工所に抜けようとしましたが、小さな川があり、その向こう側には鉄柵がありました。川沿いに丹念に出入り口を探し、なんとか探し当てて抜け出しました。危ないところでした。おそらくは鉄塔から北に巡視路を行くのが正解です。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「但馬新井」です。



2020年7月18日土曜日

下千町から登る大段山

 


2020/07/05に千町ヶ峰に登ったときに、千町ヶ峰への登山口の反対側に大段山への登山口があったので登ってみました。石積みのある段々畑だった所が現在は植林になっています。最初の曲がり角の道標が倒れていますが、ピンクのマーキングに従って植林を南に歩き、峠に出てきました。この道は地形図の破線道と同じでしょう。ここからは北に真っ直ぐの登りです。下草がなく登りやすく、やや急斜面ですが楽に登れます。途中に「くちばし石」があります。下山用の「こぶしの里」の道標も多く、迷うことはなく930m+の尾根まで上がりました。ここからは2011/06/25に下山に歩いた尾根歩きで、アシビが少しありますが、たまに千町ヶ峰も見える松の木の多い尾根でした。快適に歩いて、繁盛二等三角点(966.0m)のある山頂に着きました(写真)。千町の案内板では山頂は笹場となっていますが、現在は笹はなく、シダがはびこり始めています。山頂付近にはホオノキらしい大きな木がありました。


下山は上千町の方向にしました。こちらは最初に道標があるだけで、あとはマーキングもありません。しかし歩きやすく、植林を降りていきました。途中で尾根が分かれており、本当はもっと北に向かって降りるのかと思ったのですが、分かりやすい尾根が東に向かっていたのでそのまま降り続けました。道というほどのものはありませんが、ここも問題なく降りられて、堰堤の下にある若一神社に出てきました。登山道の入口はもう少し北なので、やはり途中で間違えたのでしょう[1]。


2時間ほどで登山口まで戻れたので、登山道で登ると速いのに驚きました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ☆☆☆

地形図は「神子畑」です。



2020年7月5日日曜日

下千町から登る千町ヶ峰

 


2020/06/29には東側から登った千町ヶ峰ですが、西側の下千町から登山道で登ってみました。道路際の登山道入り口から下の透けて見える鉄の橋を渡ると「こぶしの村」という施設キャンプ場ですが、だいぶ荒れています。登山道は整備されており、ピンクテープの目印も分かりやすいので、問題なく登れます。少し植林の中の小道を登ってから谷を渡りますが、水量が多いと靴が濡れるかも知れません。そのあとしばらくは林道歩きで、谷の奥で斜面を登ります。ここからが本格登山です。右手に谷の流れを見ながら植林を登りますが、この谷にはだんだん大きな岩が増えてきます。千町岩塊流と似たような雰囲気です。大きな岩はだいぶ土に埋まったのではないでしょうか。これらの岩は大きな岩が氷河期等に氷の力で割れてできたと説明されていますが、登っていくと割れる前の思われる大きな岩もあります。さらに、小さめの岩に苔が生えた美しい斜面(写真)を登り、谷の奥まで登ると、がらりと植生が変わります。シダとアセビがぎっしり生えた斜面に道が作られています。天井庭園と似た雰囲気がありますが、シダが多いのと、笹が生えているところが違います。「弘法の池」という大きなヌタ場?があり、そこからさらにアシビを抜けて登って、山頂に着きました。千町三等三角点(1141.34m)があります。梅雨の合間で展望はイマイチでした。


下山は2020/06/29と同じように北の林道に向かいました。倒木地帯に入ると道を辿って少し降りてから更に西側の尾根を降りました。しかしこの尾根はなだらかですがアシビの藪で歩きにくく、結局さらに西に、少し尾根を降りたところに踏み跡を見つけてそれを歩きました。しかし西の谷に降りていきそうだったので、アシビが減った付近で尾根に戻りました。背の高いアシビの間を抜けて行きましたが、時々倒木があって困りました。この付近は北東側が伐採されていることがあり、その時には尾根から逸れてアシビを避けて歩きました。時々アシビの無い場所もあります。そして北側が大きな伐採地になって上千町が見えるようになると、尾根も歩きやすくなりました。コナラの疎な尾根を降りていくと、大きな岩があってびっくりしましたが、この尾根の南西側の谷も岩塊流で埋まっています。さらに滑りやすい斜面を降りていくと、林道の終点に出ました。ここからは素直に林道で降りました。枝分かれは非常に多いのですが、とりあえず真っ直ぐに降りていくと、たくさん曲がった挙げ句に草木川に降りてきました。ただ、この場所には橋がなく、東に引き返して橋を渡り、登山口に戻りました。


登りも下りも90分の登山でした。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「神子畑」です。