2022年2月26日土曜日

岡山市瀬戸町の神時神社

 


この神社は山陽自動車道の上下線の瀬戸PAの間の北の山にあります。登り口は県道254号線が山陽自動車道を潜る付近で、鳥居があり、神時(かんとき)神社の説明板があります。天神山の山上にあるとなっています。高速を潜るとPAへの道があり、横切って参道が続いています。よく整備されています。周囲は竹藪が多いようです。かなり急な道ですが、ほぼ地形図の道の通りに登っていき、30分もかからずに神時神社に着きました。狛犬などはありません。意外と大きな建物ですが、板壁は隙間だらけです。説明板にあった岩ですが、雨壺石という平たい石はどれなのかよくわかりません。とにかく大きな岩がごろごろしています。


神社の前には地形図にある別の道もあって、これで下山しても良かったのですが、尾根を歩きたくて神社の背後の竹藪に入りました。密集した竹藪で枯れて倒れたものも多く、それを押しのけて通り抜けるのは大変でした。何度も竹藪に入ったことを後悔しつつ、それでも少しでも抜けやすそうな場所を探し、西に東に蛇行しつつ歩いて、284m地点の手前付近でやっと竹藪を抜けました。しかしその先は笹薮で、これも歩きやすそうな場所を探して抜けましたが、背の高い笹で見通しが全くありません。その北の鞍部付近で笹も減ってほっとしましたが、その北の300m+ピークは竹藪で、かつて何かの人工物があったのかも知れません。さらに北に登ると笹薮が続きます。どんどん背が高く、密度も上がります。棘のある灌木も多く、疲れました。ひたすら笹薮を抜けて、アンテナ群のある山頂に着きました。最初に目についたのは建設省の反射板ですが、他にも携帯基地局が3つに岡山県の無線中継所、中国電力、テレビの中継局があります。ここには2019/05/06に来ており、鞍懸山と言うようです。鍛冶屋三等三角点(350.57m)は、とても見つけにくい藪の中にあります。


アンテナ群の保守道路から西に降りようとすると、「石積遺跡 椿群生地」と書かれた板が落ちていました。これから行く方向であれば嬉しいなと思って斜面を降りました。少し降りると290m+の鞍部には公園のような場所があり、その西の外れの笹薮の前にピンク色のマーキングがありました。これに従って背の高い笹薮に入りましたが、足元に道はあっても笹をかき分けるのが大変で、しばらく行くと道も怪しくなりました。もう無理やり笹を押し分けて歩くしかなく、ようやく笹薮を抜けるとピンクのマーキングがありました。ここからは笹は少なく歩きやすい尾根になりました。今日初めてのまともな尾根歩きで、350m+を過ぎた付近に石積みがありました(写真)。これが石積遺跡なのでしょうか?石を積んだだけの灯籠もありますが、ここは分岐点なので、この上にかつてはお地蔵様が載せられていたのではないでしょうか?


石積みからは南に尾根を降りました。笹は少なくて軽快に降りられました。登ってきた尾根とは大違いです。しかしそうは言っても標高150m付近からは笹薮になってしまいました。急斜面なので苦労しましたが、もっと東に寄って尾根の中心を歩けば楽だったかも知れません。笹薮を抜けた付近から東に移動して降りましたが、最後は竹藪でした。これはあまり荒れておらず助かりました。降りたところには害獣避けの柵がありましたが、抜けられました。


3時間も歩いていませんが、密度の高い藪山歩きでした。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★★

地形図は「万富」です。



2022年2月23日水曜日

赤穂のビシャゴ岩

 


この岩は赤穂の西の岡山県との県境の山にあります。昔だったら備前でしょう。登り口は国道250号線沿いの法光寺の先にある「赤穂コールドロン」の標識です。赤穂は大きなカルデラの中に位置しており、この山がその縁となっているそうです。ビシャゴ岩は登り口から見えますが、その下の絶壁がカルデラの壁に相当するようです。。ソーラーパネルの間を登ると立派な石積みがたくさんあります。その先に愛宕神社があり、その裏に扉があって、登山道となります。この登山道はよく整備されていて、階段もさりげなく作られて登りやすく、急斜面にはロープもあります。墓や祠の残骸(?)、最終処分場のような西の谷池など、飽きない登山道です。登っていくと周囲は背の高いシダ藪になります。振り向くと海が見えます。そして「ビシャゴ岩下廻り」と書かれた道標は無視して登ると一旦尾根に出ます。ここで南に向かうとビシャゴ岩です。素晴らしい展望です(写真)。


眺望を楽しんだらそのまま南に歩くと、ビシャゴ岩の下に回れます。大統領の顔を彫りたくなるような大きな岩です。ぐるっと回って、「ビシャゴ岩下廻り」に出てきて、また登り直し、尾根から北に歩いて東奥四等三角点(312.79m)に行きました。灌木の藪の中に三角点まで道があります。ここは毘沙門山だそうです。その先には明らかに道はありませんが、水色のマーキングがあったので、つい藪に向かってしまいました。この先にはマーキングはありません。灌木の藪なので枝をかき分ければ歩けますが、シダの塊も多いので注意しました。尾根に沿ってなんとか歩けるくらいの藪でした。270m+の鞍部にはプラスチックの杭がありましたが道はどの方向も不明瞭です。北に斜面を登りましたが、シダ藪が厳しくなり、東に向かう水平な踏み跡を見つけたのでそちらに行ってみました。木が生えていて藪と変わらない踏み跡でしたが、北から伸びてきている尾根に沿った踏み跡に出ました。ここには水色のマーキングがあり、これをたどって南に降りました。これも藪抜けの踏み跡でしたが意外と長く続きました。最後はシダ藪の中にマーキングがあったので、それは避けてここからはマーキングを探さずに西に藪の斜面を降りました。地形図の破線道を探して降りていくと、藪化した道が見つかりました。この道は大きな岩の多い谷に降りており、両脇からシダがせり出しているので岩の上を歩かざるを得なくなりました。場所によっては岩盤が濡れていて滑りやすく、乾いたところを選んで降りて行きました。そのうちに水色のマーキングが復活して、最後は登山道に出てきました。西の谷池の上で登山道が西に曲がるところで、「弘法大師の水」という標識の方向から降りてきたので、降りてきた谷の水が弘法大師の水なのかもしれません。


下山は素直に登山道を降りましょう。


展望 ★★☆

藪山度 ★★★ ビシャゴ岩だけなら問題ありません。

地形図は「備前三石」です。



2022年2月20日日曜日

相生の緑が丘と峠三角点

 


これは相生の西側、新幹線のトンネルの上付近の山です。登り口として緑が丘の西側の山裾を探索しました。地形図の実線道は私有地に入るゲートがあるので西に回りましたが山裾は竹やぶで丈夫なフェンスがあります。結局溜池の北付近に扉を見つけて、ちょっと苦労してフェンスを抜けました。扉の内側には祠に向かう道がありました。付近の石を積んで作った常夜灯と手水がありました。祠からは道はないので、適当に林を登りました。すると、道に出てきました。道の脇には石積みもあって、ちゃんと作られています。地形図通りに分岐があり、どうも分譲地として計画されたもののようです。道の東の端まで行って、荒れた道より簡単と思って斜面を登りました。木の間隔が広いので楽に登れましたが、地形図通りに道も山頂近くに来ていました。152mピークの先の付近には、石積みの感じから祠か何かがあったようです。この付近は木の間隔が広くて気持ちの良い尾根でした。次の150m+ピークには大きな岩がいくつかありました。気持ちよく歩ける尾根で、緑が丘四等三角点(172.08m)は危うく通り過ぎるところでした。しかし気持ちよく歩けるのはこの付近までで、徐々にシダも増えて木の枝も邪魔になってきました。


次の170m+ピークでは地形図の破線道は確認できず、幅広い尾根なので方向を間違えて修正し、150m+小ピークから140m+鞍部に降りましたが、ここは北から地形図の破線道と思われる荒れた道が来ており、それと一緒に小さな水路があって西に向かっていました。尾根沿いに歩くなら南側の尾根に登るのですが、シダが多かったので水路に沿って谷を登りました。水路は消えてシダの間の小道になりましたが、それを抜けるとシダは減ってきて、240m+ピークは良い感じでした。が、ここから西の鞍部に降りる所はシダ藪でした。鞍部にはシダはないのですが、道が横切っている感じもなく、その西は尾根の北側にある踏み跡らしきものを歩いていたら象のような巨大なシダの塊に出てしまい、尾根に上がりました。ここもシダ藪でしたが、なんとか突破してシダの無い236mピークに出ました。ここからしばらくはシダはなく、赤穂市との境界の尾根に出て北に折れ、さらに西に折れた付近からがひどいシダ藪となりました。しばらくシダと格闘し、それを抜けると関電の巡視路に出ました。これは2008/03/17に通っています。


この付近の関電の「火の用心」は黄色です。まず相生火力線一七鉄塔がありました。ちょっと展望があります。ここからしばらくは巡視路なので極楽でした。203mピークの西の鞍部には確かに道があって、西に登った所は祠の跡のような感じがしました。そして2008/03/17には荒山を目指してひどい目にあったので、今回は素直に巡視路で下山しました。相生火力線一八鉄塔(この系列の鉄塔の鉄塔名表示はほとんど読めません)を過ぎて、巡視路はそのまま地形図の破線道を辿るのかと思うと、いきなり西に曲がってしまいました。次の鉄塔に行くので当然ですが、踏み跡があったので破線道の方向に歩きました。ところがこちらはシダ藪で、なんとかピークに上がって峠四等三角点(134.81m)(なぜここが峠?)をシダ藪の下に探し出しました。紅白のポールがシダから出ていたので見つけられましたが、完全にシダに覆われていました(写真)。


三角点も山頂も尾根に覆われており、ここからの下山は困難を極めました。いちおう破線道と同じように尾根筋を降りていきましたが、下りではシダが低く見える所がシダの背が低いのか地面が凹んでいるのかわからず困りました。なるべく地面が見えるところを歩きたいのですが、そんな所はほとんどありません。結局破線道を完全に辿るのは無理で、シダ藪の急斜面を降りました。かなり降りて、やっとシダがなくなり、林を抜けて溜池に出ました。ここで東に行けば良かったのかもしれませんが、そのまま溜池の西側を通って人家の裏を抜けて北に歩きました。竹やぶを伐採した跡を抜けて道があるので歩いていくと、道路に出る扉はガッチリと閉鎖されていました。しかたなく西に道路沿いを登り、斜面をよじ登って養護施設に出て、フェンス沿いに歩いて門のところでやっと外に出られました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★★

地形図は「相生」です。



2022年2月11日金曜日

八塔寺川から登る池田氏墓所

 


岡山県和意谷の池田家墓所には2016/03/20に行きました。今回は和意谷とは反対側の八塔寺川から登ってみました。登り口は丸山で、人家の並んだ道の奥から植林に谷道が延びています。地形図の破線道です。荒れ気味ですがしばらく続きます。石が増えてだんだん歩きにくくなり、橋があるべき所に無いという事態も起きます。そしてしっかりとした石積みのある分岐があり、破線道は北寄りの谷に描いてあるのにそちらに向かいました。道は無くなって谷の岩の上を歩かねばなりません。さらに破線道は西側の斜面を登って尾根に上がるのですが、ここはシダの茂った急斜面で、しばらくシダと戦いましたが断念して、谷に降りて岩の上を登り続けました。幸いにこの付近で岩の多い沢は終わりで、その先は比較的なだらかな灌木の藪になりました。ここは楽に登れて、山頂から西に下って登るとシダに隠れた高田四等三角点(326.28m)に着きました。この付近はシダが多く、三角点から少しシダの間を歩きましたが、切り開きもあります。南に歩いて地形図の破線道に出ましたが、この付近はシダだらけです。鞍部に地形図では墓地のマークがありますが、ここには何もありません。しかし西にシダをかき分けて登ると道に出て、池田氏六之墓(写真)(六姫の墓。この六姫の生涯をWikipediaで読んで、この墓だけが少し離れて作られていることを納得しました)があり、他に3つの墓がありました。ここが「七のお山」で、以前は草が茂っていたのですが今回はきれいになっていました。ここからは整備された道を西に歩いて364m地点を越えて、和意谷の池田家墓所を見に行きました。相変わらず地形図では「岡山藩主池田家墓所附津田永忠墓」と書かれています。


儒教式の墓地を見て回り、再び東に登って364m地点付近まで来て、南の藪に入りました。こちらは以前よりも藪化している感じでしたが、すぐに切り開きがありました。ときどき消えるので困りましたが、なんとか灌木の藪を抜けて南に尾根を辿れました。そして330m+の鞍部は切通しになっていました。かなり深く掘られているので、重要な道に違いないと確信してここから下山することにしました。最初は斜面を横切るように作られた道で、荒れて消えかかっている所もありました。谷に降りると道は流されて消えていましたが、岩の上を歩いて降りて行きました。途中に炭焼き窯がありました。やっと道らしくなってきたと思ったら、登りで北の破線道に行った分岐に出てきました。破線道ではなくこちらの谷を登るのが正解だったようです。確かにこれは丸山から和意谷に通じる最短距離でした。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「日笠」です。



2022年2月5日土曜日

有馬富士

 


三田の有馬富士の麓には公園が作られており、阪神方面から来られる方も多いようです。登山口としては福島大池の奥から山頂への道標を辿りました。良く整備されている道で登山としては物足りない感じがしますが、千丈寺湖方面への分岐に着いてからは急な階段となります。楽な階段もありますが最後は岩場になって、山頂に着きました。有馬富士四等三角点(373.93m)があって、南方向の展望が開けています。


展望が開けているのは、南側は岩場だからです。わんぱく岩と名付けられていますが、下りはかなり危険でした。幸いに落ち葉が少なく岩がむき出しなので降りられましたが、落ち葉があると滑ると思います。なんとか岩場の下まで降りて、西向きの道を歩いて北側の階段の登山道に戻りました。階段を降りて、千丈寺湖方面へ向かいました。こちらも整備された道で、笹薮の間を抜けて行くと、まっすぐは通行止めになっており、千丈寺湖へは西に降ります。階段を降りて、北に曲がって千丈寺湖へ道は行っていますが、途中で西に向かう小径があってマーキングがあるので、これを歩きました。細い道ですがマーキングは途絶えません。西の山に登ると333mピークには加茂山という札がありました。このまま西に小径は続き、南に曲がって尾根を縦走し、一旦下ってから300m+に登り、地形図の実線道に降りてきました。このルートから見る有馬富士はきれいな形をしていました。


この付近は木がまばらで不思議な雰囲気の場所ですが、地形図から察するに耕作地だったようです。荒れていますが木がまばらで見通しの良い場所です。西から細い用水路が延びて来ており、これに沿って歩きました。ここもマーキングがあって、笹が多少邪魔ですが整備された道です。峠のような所に来ると、南は城ヶ岡、北は金比羅山となっており、まず金比羅山に登りました。こちらも狭い道ですが整備されており、岩場にはロープもあります。多少のアップダウンもあり、山頂には岩があって、その西に金毘羅宮がありますが鍵が掛かっていました。鳥居があります。なお、北の千丈寺池の北側にも金比羅山があります。


下山は参道と思っていたのですが、三角点を見ようと思って南に歩きました。加茂三等三角点(356.34m)は道の途中にあり、その南は岩場で展望が広がりました。ここまではマーキングがあったので、岩場を降りれば道があるのかと思って降りてみましたが、藪でした。シダも生えており、藪漕ぎになってしまいました。幸いあまり急斜面ではなく、岩場もあり、枯れ枝を折りつつ下っていき、石積みのある谷に出ました。これを下ると、地形図の破線道に出られました。参道で下山するよりは近道だったと思いますが、お勧めできません。


破線道を東に歩き、また峠に戻り、今度は城ヶ岡に登りました。こちらは急斜面で、ロープがたくさんあって助かりました。登り切ると東から南に展望のある東向きの岩場があり、有馬富士が見えました(写真)。山頂に行くと南向きに岩場があり、ここでも展望がありました。下山は東に岩場の斜面を下りました。たまにマーキングがあるのですが、道はありません。南寄りの尾根に向かいましたが、地形図では荒地となっており、枯れすすきが茂った藪でした。灌木の藪を抜けて谷沿いに降りましたが、降りるにつれて谷につきものの葦が増えてきたので再び尾根に登り、南斜面を下って道路に出ました。これで福島大池の蛇紋岩の所に戻りました。


有馬富士は、わんぱく岩から登って北の階段で降りるのが正解と思います。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「藍本」です。