2020年12月29日火曜日

赤穂ICの北の低山歩き

 


赤穂の山はシダ藪が多く、うかつに歩くと遭難しそうなので、地形図の道を歩きました。赤穂IC付近の道は入り組んでいますが、送電線のある高山の西の尾根に向かいました。山裾を道が囲んでいますが、そこから巡視路が登って行きます。最初の鉄塔は赤穂火力線一三鉄塔で、碍子が20もあって高電圧であることがわかります。さらにシダを刈った巡視路が続き、徐々に景色も良くなってきて一四鉄塔に着きました。これは懸垂型です。この付近から尾根道は幅が広くなって、映画のロケに使えそうです。そして一五鉄塔を過ぎ、道は再び狭く険しくなりました。そして道が二手に分かれ、右に行くと赤穂火力線一六鉄塔です。赤穂湾が望めます。(写真)


分岐に戻ってここからは尾根歩きですが、この山はシダと藪で覆われており、道以外は歩けそうもありません。282mピークをかすめて、次の分岐を右に行くと赤穂火力線一七鉄塔です。これは2系統運んでいます。また分岐に戻って破線道を歩きましたが、道はさらに一八鉄塔の方へ行っており、地形図の破線道に分岐があります。破線道の方向の道は巡視路と比べてかなり見劣りしますが、道があるだけましだと思って、シダの間を歩いて行きました。シダ藪は徐々に厳しくなり、腰の高さから、ついには背の高さ以上になりました。しかし道ははっきりしており、迷うことはありません。大きなシダの塊もありますが、道はそれを避けて行きます。地形図の破線道はかなり正確で、西に降りていくことができました。それからまたシダ藪を抜けて一山越え、地形図で破線道が実線になっている所で良い道になりました。この付近はおそらく真砂土を採取したのだろうと思います。道は太いのですが、ガタガタです。分岐が多くて迷いますが、西へ向かいました。時々道がぬかるんでいて困りました。両側からシダがはみ出しています。この先は南に向かう尾根があるので、そちらに行く道はないかと探しましたが、シダ藪ばかりでした。モトクロスの練習場にされているらしい真砂土の採取場を過ぎて西に降りましたが、この道はガレ石が多く、バイクで通るのも難しいだろうと思います。足をくじかないように気をつけて降りていって、県道557号線に出て、下山しました。


赤穂の山は道以外は歩けないことを再確認しました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆ 

地形図は「相生」です。



2020年12月26日土曜日

備前の富田松山城跡

 


富山松山という山は備前の片上湾の東岸にあります。山頂は城跡です。山の東の運動場の付近から登山道があります。案内板と道標があるので迷うことはありません。登り口に牛神社があり、田倉の牛神社のように小さな牛の備前焼がたくさん置かれていました。少し登ると品川白煉瓦線10鉄塔があります。展望もあります。さらに登って尾根に出て西に歩けば沖浦四等三角点(196.14m)のある東出丸から、深く掘られた堀切と三の丸を見て本丸に上がりました。広い山頂は土塁に囲まれています。展望も良好です。西に降りれば二の丸から大手曲輪、さらに犬走りまで降りましたが、このまま下山もできそうな感じでした。しかし下山はせずに本丸に戻り、東に歩きました。


登ってきた道を過ぎると「雨乞い跡地」があり、さらに東に尾根道が続いています。その東では航空写真で見ると片上湾に向かって真っ直ぐに伐採地があるようなのですが、上から見るとあまりよく見えません。低い松が生えている所がそうなのでしょうか?ここから東に降りる所は急斜面でロープがありました。その東には下山道がありましたが、更にまっすぐ東に尾根を歩きました。はっきりした道があります。単なる踏み跡ではなく、切り開かれています。次のピークには小屋があり、不動明王が祀られていますが、未開封の缶ビールが何缶も奉納されていました。200m地点は石が多く、そこからは登りになってシダが増えました。マーキングがなければ歩きたくない尾根です。マーキング通りに歩いて問題なく前山に着きました。穂浪三等三角点(292.34m)があります。瀬戸内海に向かって展望が広がっています。岡山ブルーラインの片上大橋が見えました(写真)。


前山からは北に向かいました。こちらもマーキングがあります。前山の北の270m+ピークはGoogle Mapでは友延山となっていますが、特に何もありません。地形図では途中で破線道が東西に尾根を横切っていますが、気が付きませんでした。マーキングは各種ありますが、たまに見失いました。しかし少し歩くとまた見つかったので、迷わずにすみました。下草のない歩きやすい山でした。220m+からはしっかり東に向かう必要があります。その先には石が集められている場所があり、人工物があったのかも知れません。そして228mピークを過ぎて、はっきりした道を降りていきました。標高100mを切った付近で尾根はシダ藪になります。腰くらいの高さのシダ藪ですが、マーキングがあります。それでもシダ藪は歩きにくいので、少し北側のシダのないところに出て歩いたこともありました。最後は巨大な品川白煉瓦線1鉄塔に出て西に降りると、この山の周囲には用水路が作られていました。それを北に歩くと新幹線の伊里トンネルの出口に出てきて、あとは道を歩いて出発点に戻りました。


展望 ★★☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「片上」です。



2020年12月19日土曜日

南から登る備前の観音寺山

 


観音寺山は以前に北から登っていますが、今回は南の2号線側から登ってみました。登山道もあるようですが、谷より尾根を歩きたくて伊里中の山裾の墓地から登り始めました。最初はただの藪でしたが、すぐに谷の西側に道の形跡を見つけました。これを辿って登っていくと、意外とシダ藪に入らずに登れました。ときどき見失いましたが、谷の奥の急斜面にも踏み跡がありました。標高150mを越してやや平らな尾根になると明らかな道もありました。シダがときどき膝くらいまで生えていますが、その中に踏み跡を探して登ると、標高200mを越してなんとなく人の手の入ったなだらかな尾根となりました。この尾根は標高250m付近から急斜面となり、ここはシダも生えています。しかし踏み跡を探して東寄りに登ると、大きなシダの塊は避けられて、標高290m付近で主尾根に上がりました。この尾根は、ここより東ではシダは無いのですが、西に登ろうとすると大岩があり、シダ藪の急斜面を登る羽目になりました。足元がよく見えないので登りにくいだけでなく、イバラも多いので手こずりました。しかし少し登ると320m+には道があり、南に道の終点まで行くと岩の上に出て展望が広がりました。ここが道標にある南展望岩でしょう。


次は観音寺山を目指して歩きました。北に少し行った340m+付近は東観音寺山なのでしょうか。ここの案内板に従って西に斜面を降りましたが、激下りでした。ロープもありますが、足元が砂っぽいので滑りやすく、気を遣いました。鞍部(十字分岐)まで降りると道標がいろいろあり、南は一本松へ北は閑谷に谷道で降りられるようです。ここから観音寺山までは整備された道ですが直線の急勾配の登りです。登り切ると、観音寺山の山頂です。前回とは違って天候が良く、片山湾方面から瀬戸内海が見えました。長水三等三角点(385.32m)があります。


山頂からは南に歩きましたが、簡易トイレがあり、瀬戸内海がよく見える展望地がありました。しかし南は天気が良いと逆光です(写真)。いったん下ってからまた登るとピークは三叉路で、南へは三ノ池ルートと尾根ルートで東片山に下山となっています。このルートで南の尾根ルートに向かいましたが、途中で東片山方面に向かう尾根から別れて藪に入りました。藪といっても灌木の林でシダは生えていません。水平に歩いてひとつ東の広い尾根にでて南に下りました。ここは道の跡がありました。落ち葉を踏んで歩き、標高250mを切る鞍部を過ぎると道は264mピークの西を巻いて南の尾根に行っていました。264mピークにも行ってみましたが、特になにもない低い灌木の林でした。264mピークの南の尾根は落ち葉が多く、少し急斜面もありますが砂や落ち葉で滑りやすいだけで、歩くのは難しくありません。そして尾根が東西2つに分かれる付近の北では西側に道があり、降りられそうでしたが初心貫徹で東の尾根に進みました。こちらは徐々にシダが増えてきましたが、踏み跡の跡のようなものが残っていて、上手に探しながら降りると意外と消えず、シダの間を降りて行けて、人家の裏手に出てきました。


展望 ★★☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「和気」です。



2020年12月12日土曜日

上板井原から牛臥山と海上山

 


2020/6/24に同じようなコースを歩いていますが、、今回は少し変えてみました。智頭から狭い道を走り板井原隧道を抜け、赤波川に出て駐車場に車をとめました。隧道の方に戻ると「トレッキングコース入口40m」の矢印があるのですが、肝心の入口の表示がありません。谷に向かう道を恐る恐る登ると、植林の斜面をジグザグに登る道がありました。さすがにトレッキングコースで歩きやすく、一度谷に戻り、さらにジグザグに登って行って、案内板と明治23年の道路改修記念碑のある峠に出ました。流石に改修の寄付金は智頭の石谷さんがトップです。ここから尾根に上がって南に登っていきました。最初ちょっと急斜面がある他は緩やかな登りが続きます。614m地点を過ぎ、大きな岩を過ぎると、655mピークに出ました。ここは2018/06/02に智頭から登ってきた尾根です。ここからはその時と同じように南に登って牛臥山に行きました。「宇し婦世山」の記念碑とその由来があります(写真)。木が邪魔ですが智頭の市街がよく見えました。ここからさらに東へ気持ちの良い尾根を歩きました。途中で2020/6/24に上板井原からまっすぐ登ってきたピークを通り過ぎ、広々した斜面を登ると海上山です。智頭山三等三角点(785.24m)があり、今回は葉の落ちた木の林です。


海上山からさらに東に尾根を歩きました。木の生えていない広い場所があり、その先には海上山より標高の高い800m地点があります。ここには2019/10/22に毛谷から登ってきました。2020/6/24と同様に北に斜面を降りて、東寄りに降りて行きました。方向がわかりにくいのですがマーキングが頼りになります。鞍部は峠地蔵で、ここは2018/08/29にも来ています。お地蔵様があります。ここから北に降りるのがAコースとBコースらしいのですが、もう少し歩こうと坂を登って大内用瀬線11鉄塔を過ぎ、巡視路を歩きました。あまり急な坂はなく、それでも徐々に登っていき、715mピークを過ぎ730m+ピークに着きました。この先さらに東に行ってトレッキングコースで降りる予定だったのですが、歩きやすそうな尾根なので北西に向かいました。植林で、西側から林道が上がってきていましたが、そのまま歩きました。良い雰囲気の平坦な尾根を歩き、先で西に、さらに南西に向きを変えて落ち葉の尾根を降り続けました。マーキングはなく、ちょっと急な所もありますが、歩くに差し支えるものはありません。大内用瀬線14鉄塔に着くと、ちょっと巡視路になります。次の鉄塔は北の尾根にあり、巡視路で下山するのも安全で良かったと思うのですが、巡視路とは別れて西に尾根を歩きました。この尾根も問題はありませんが、最後は急斜面の植林となりました。最も勾配の緩そうな北に降りていくと、幸いに作業道があって、これで楽に降りられました。降りた所は上板井原の集落の裏でした。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「智頭」「郷原」です。



2020年12月10日木曜日

北から登る植松山

 


千種の植松山は何度か登っていますが、今回は北から登ってみました。原の観光りんご園からカンカケ林道を西に行くと、原不動尊の奥の院の所で通行止めになっていました。2011/09/25にはもっと先まで行けたのですが、今回はここに車を置いて歩きました。八丈川を遡って、1178mピークから延びる尾根の先端に出ました。この尾根は2011/09/25には伐採地があって降りなかった尾根なのですが、登り口も伐採されています。急斜面が伐採されて登りにくくなっています。とりあえずは作業道で上がっていって、伐採地を少し登ってから南側の植林に入りました。植林でも急斜面で、木に掴まりながら登りやすそうな場所を探して登っていき、なんとか尾根に乗って登っていきました。特に歩きにくくはない尾根で、最初は木の密度も高く急ですが徐々に楽になりました。999m地点を過ぎ、標高1100m付近は再び急斜面になりますが、これを登り切ると1160m+のピークです。2011/09/25には伐採地があると思ったのですが、実はこのルートには伐採地はなく、伐採地で苦労したのは最初だけでした。


ここからは2011/09/25と逆向きの尾根歩きです。いったん鞍部に降りますが、ここは大岩が多く巻くのが正解でした。1178mピーク付近からは千種川方面が見えました。歩きやすい尾根です。1150m+ピークは伐採されており、植林されていましたが、ピークだけでそんなに広い範囲ではなく、ブナなどの自然林を伐採して杉を植えることにどんな意味があるのでしょうか?さらに東に広い尾根を歩いて1114m地点を過ぎ、木の間隔の広い植林を登って1170m+の尾根に上がり、南に歩いて植松山に着きました。この尾根はアシビに覆われていますが、西の植林には道があります。植松山三等三角点(1191.07m)と小さな祠があり(写真)、その中には仏像がありますが残念ながら首が取れています。東側には広く展望があり、案内板もあります。


下山は北に戻り、登ってきた坂を西に降りて、そのまま尾根を下りました。地形図で見るとかなり急な尾根ですが、木に掴まらなくても降りられる程度でした。マーキングなどはいっさいありません。なるべく尾根らしい場所を選んで降りていくと、谷に出ました。少し谷を降りると錆びて朽ちたドラム缶がありました。谷沿いに降りるのは危なそうだったのでまた尾根に上がり、尾根伝いに谷に向かって降りました。ここも急斜面がありますが、落ち葉で滑らなければ大丈夫です。最後は岩場があって、ちょっと苦労して谷に降りました。地形図では谷の東側に道があるので東側に行きましたが、細い谷で東側は通れず、一度西側に渡ってから再び谷が広がった所で東に渡ると道がありました。この道で2011/09/25に歩いた林道に出て戻りました。この林道は改修中で、2011/09/25に橋が落ちていた所は修復されていました。そのうちに伐採が行われるようです。そうなると歩きにくくなるでしょう。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「西河内」です。