2023年9月30日土曜日

小田原川から登る三辻山

 


今月は三辻山に既に2回登っていますが、今回は北東の小田原川沿いから登ってみました。県道8号線の上小田の東付近から南の山に登ろうとすると、小田原川にかかる橋を探す必要があります。まず一番東にある橋を渡り、墓所の裏の踏み跡を登りました。植林の作業道がたくさんありますが、急斜面なので滑らないように登らねばなりません。最初は少し東に行ってから登ろうと思っていましたが、斜面を見ると急すぎて無理そうなので、植林を作業道でジグザグに登っていきました。意外と登りやすいので驚いたくらいでした。少し登ると岩場がありますが踏み跡らしきものもあって危険な箇所はありません。ここを抜けると尾根に上がれましたが、尾根が藪なのでがっかりしました。ネットもあって歩きにくい尾根でした。少し我慢して登ると金属プレートの榊谷四等三角点(561.98m)がありました(写真)。この付近からは展望もあります。ここを過ぎるとネットもなくなり、藪も楽になり、そのうちに植林になって歩きやすくなりました。長い登りで多少の急斜面もありますが、登りにくいわけではありません。771m地点には字の消えかかった杭があり、播磨北線二四鉄塔に着くと目の前は広域基幹林道雪彦・峰山線です。これを横断してさらに登ると、植林に少しずつ低い笹が増えて来ました。そしてシダと倒木だらけのところに来ると、ここが2023/9/16に三辻山から来た地点で、ここからはその時の逆コースで三辻山に行きました。逆向きだと雰囲気も違っていて、倒木の多いのは同じでも、三辻山の手前は長い登りでした。そして、小原四等三角点(961.35m)のある三辻山に着きました。だいぶ秋らしい風が吹いていました。


下山は登ってきた長い斜面を東に下り、突き当りを北に降りました。ここも植林ですが、林道の法面が高いので結局谷に出て林道に降りました。東に少し歩いて林道の尾根先の切通しからさらに北に降りました。ここの法面はコンクリートなのですがロープがぶら下がっており、ここに降りてくるのが正解だったかも知れません。この先の下山も植林なので問題ありません。真っ直ぐ降りると谷に降りそうだったので途中で雰囲気の良い東側の尾根に曲がり、さらに植林を下りました。なんとなく降りやすそうな所を降りていくと作業道もあり、最後の急斜面も無理せずに降りられました。墓所の裏のフェンスに扉があって、無事に山から里に出られました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「長谷」です。



2023年9月22日金曜日

上比地配水池から登る国見山


 

山崎の国見山には何度か登っていますが、山頂から南に延びる長い尾根が気になって登ってみました。尾根の先には道があるのですが、この道に国見の森公園の駐車場の方から入りました。扉を通るとぐるりと尾根の裾をまわっていて、住宅との間にも少し林があります。植林の中のちょっと不思議な道です。尾根の先をぐるっとまわると長い階段があり、それを登ると上比地配水池がありました。配水池と言ってもコンクリートの貯水タンクです。地形図ではここから破線道があるので登山道があるのかと思ったら、特に道はありません。しかし最初は西側の植林に踏み跡があります。共同アンテナがありますが、その上はシダの藪になりました。道はあるのですが灌木もあって藪です。しかし少し我慢して登るとまた自然林になり、電柱があるなと思ったら仏塔があり、「旧長谷山遊鶴寺菩提所」と書かれた建物がありました(写真)。ここから幅の広い道があり、次の建物は「私有地につき立入禁止」となっていました。Google Mapでは明神堂本堂となっていますが説明がありません。あまり仏教っぽくない印象でした。この付近に国見の森公園のハイキング道二号線が上がってきており、ここからはハイキング道を歩きました。七本松休憩所まで登るとモノレールが脇を通っていました。最初の予定ではここから尾根の植林を登るつもりだったのですが、モノレールが邪魔ですし雨も降っていたので、ハイキング道を歩くことにしました。流石によく整備されています。地形図の破線道とは少し違うルートで、谷を過ぎてからは登りになり、2015/12/30に登ってきた金谷山部古墳への分岐を過ぎるとすぐに扉があり、山頂に着きました。山頂展望台と宍粟50名山の杭がありました。


山頂でしばらく雨宿りして、下山は道路を降りようと思ったのですが、方向がよくわかりません。とりあえずモノレールの山頂駅の方には行かないように太い登山道を降りていくと、「ハイキング道一号線は一部崩落に付き通れません」と書いてあります。どの道のことかわからないので、とりあえず西に行き、自動車道を降りました。問題なく下山できると思ったら、途中で崩落のため通行止めとなっていました。崩落ならいつも乗り越えていますが、工事をしていると面倒なので、そこに示されていた迂回路を通ることにしました。これは西の稜線を通るコースで、まず植林の作業道を登って尾根に上がりました。そこから柏原城跡へと、雨の中を整備された道を歩きました。柏原城跡はたつの市との市境で、2011/01/03に奥小屋から登ってきたこともあります。さらに南に歩きましたが、植林の斜面の作業道でよく整備されています。道標もわかりやすく、牧山への分岐から下りに入り、急斜面を降りて階段で林道に降り立ちました。ここから林道でハイキング道一号線に戻って駐車場に下山できますが、すぐに遊鶴寺跡へという道標が林道にあったので、そちらに行ってみました。林道で行けるのかと思うとシダの生えた急斜面を降りる羽目になりました。道標はないのですが、なんとなく降りていくとシダの生えた平坦地があり、小さな五輪塔の一部が転がっていました。教育委員会の説明板も地面に落ちて半分しか読めません。これが長谷山遊鶴寺で、今日の最初に出くわした菩提所と谷を挟んで向き合うようになっています。あとは地形図にある谷の破線道を下るだけですが、途中の堰堤に掛けられた丸太の橋は、4本の丸太のうち中央の2本が腐っており、そろそろ替え時だと思いました。ヒルもいました。谷を下ってハイキング道一号線に合流し、モノレールをくぐって駐車場に降りてきました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「安志」「山崎」です。



2023年9月18日月曜日

北から林道で登る姫路市最高峰

 


姫路市最高峰は2023/8/19に行ったばかりですが、北の染河内川沿いの県道8号線の南側の斜面には航空写真では林道がたくさん見えます。これを使って登ってみようと計画しました。まず県道8号線がカーブしている地点にストリートビューで林道の入口が見えるのでそこに行きました。ここから林道を登ると、すぐに左右に別れています。行きたいのは東方面なので東に行ってみましたが、すぐに終わってしまいました。戻って西に行くと、県道と並行して低い位置に続いており、結局「マイツリィー公園入口 本谷自治会」という札のある林道の入口の近くまで来てしまいました。こちらから登り始めるのが正解だったようですが、ここのゲートは頑丈そうです。西向きに道は続いていましたが、東に登っていく道があったので、そちらに向かいました。落ちていたビールの空き缶を見たら97年製造で、古い林道のようです。この付近の林道は荒れて草が茂っていますが、この先ではミツマタが林道上に密に茂っており、抜けるのが大変でした。ミツマタだけならまだしも、混ざって生えているイバラの枝もあるので、痛い目にあいながらなんとか抜けましたが、その先を東に行くと、この林道も終わっていました。また戻ろうと思ったのですが、ミツマタの藪をまた抜ける元気はなく、航空写真ではこの上に道があることは明らかだったので、尾根を登ることにしました。最初は踏み跡があったようですが、途中からはシダの生えた植林の急斜面を登り、再び林道に出ました。この先の林道歩きは比較的楽で、草は生えていますが道は続いており、尾根をジグザグに登っていく感じでした。航空写真だと植林の中の林道は木に隠れていることがあって、接続がよくわかりませんが、なんとなくそんな感じに見えます。いずれにしてもこの林道は尾根には達しておらず、終わってしまいました。ここは斜面を登るしかないのですが、ここでも踏み跡があるような感じでした。尾根ではなく砂地の斜面ですが、適当に低い木や草が生えており、掴まって登れるので意外と楽に登れました。とは言え足もとは滑りやすく、最後に尾根の植林に入れたときはほっとしました。ここから岡城川北側の尾根まではすぐでした。


尾根に登ると東に歩きました。倒木もあって藪っぽく、古いネットも邪魔ですが、稜線上は風があるので助かりました。徐々に下っていき、735mピークの西の林道の切開きに出ました。ここからは2013/08/17と同じルートで林道を歩きました。この付近は現在の地形図には直線の実線道が二本描かれていますが、このような道はありません。途中に鉄の扉があって通行止めになっていました。反対側には「伊和神社・道の駅播磨一宮方面通行不可」と書いてありましたが、そもそも東側からここに来るほうが大変だと思います。2013/08/17にはここから884mピークに登りましたが、今日はそのまま東に歩きました。途中の谷で林道が大きく崩落していました(写真)。法面の崩落箇所もあります。「播中13」と書かれた巡視路の入口がありましたが、その奥は藪でした。さらに別の白い巡視路の入り口があり黒いプラ階段がありましたが、藪に向かっていました。これらは古いもので、すぐ先に東に登っていく林道への分岐があり、三辻山への道標がありました。こちらに行くと、伐採用と思われる道があるのですが、そちらには行かずにまっすぐ行くと、三辻山への道標がありました。藪っぽい所ですが、これは古い巡視路のようでした。登ると作業道の終点があり(さっきの道の続き?)そこからロープで斜面を登って行くようになっていました。プラ階段が続いており、これも巡視路のようです。これは意外と急な上り道で、最初は植林、それからネットの穴を抜けて背の高いススキの間の道を登りました。登り切ると、こちらへの道標は「阪水林道」となっていました。播磨北線一九鉄塔を尻目に、姫路市最高地点977mに着きました。


下山は少し東に歩いてから尾根を降りました。低くササが茂っていますが植林なのでわりと楽に降りられました。東寄りの谷を目指して降りていきました。急斜面ですが植林なので木に掴まって降りることができました。林道に降りると、西向きに立入禁止の鎖が張ってありました。ここには下向きにも林道があり、これも通行禁止ですが、これを歩きました。整備された林道ですが、一箇所完全に崩落していました。774mピークの周りをぐるっと回って、西向きの尾根を降りました。林道は更に続いていましたが、崩落していました。降りた尾根は最初は滑りやすい斜面でしたがすぐに歩きやすい植林になりました。だいたい植林の斜面を降りればよかったので楽に降りれられましたが、最後は谷のやや上流に出たので、水流を二回渡って鉄の橋に出て県道8号線に出ました。


目的通り林道をたくさん歩きましたが、だから楽だったという印象はありません。航空写真をよく見ると、たしかに林道はマイツリィー公園入口から北西に行ってから折り返して登っているように見えます。東に延びた林道どうしは全く接続していないようでした。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「長谷」です。



2023年9月16日土曜日

黒原から登山道で登る三郡山

 


2023/9/2に明延から養父市と宍粟市の市境の尾根を歩いた時に、南の黒原から登山道が整備されていることに気が付きました。国道429号線から黒原に入り、北に行くと途中に「三郡山登山口」という標識があるので、ここから東に歩き始めました。石の多い道で歩きにくいのですが、なぜかジャンパーなどの古着が散乱していました。不法投棄かと思うとそうでもないようで、滑り止めなのかも知れません。両側は背の高いススキで、道がなければ歩けません。そのうちに地形図の林道と同じ場所を歩き始めて、地形図と同じように東の尾根に登るのかと思うと、東の尾根に行く道に分岐する付近には道標がありません。何もなければ真っ直ぐかと思って、背の高い草の生えた林道を歩くと北に向かい、道は広くなり、伐採地に出てきました。展望は良好ですが、この林道は伐採地で終わっていました。道標もなく、登山道を見失ったことは明らかでしたが、目の前は植林なのでそこを登りました。急斜面ですが問題なく登れました。ひとしきり登って標高790m付近に上がるとアシビの藪で、意外と手強く、突破すると地面に黒いケーブルがありました。ここからは広い尾根で、気分良く宍粟市と朝来市の境界の稜線まで上がりました。ここには朝来市の地籍図根三角点と、壊れた共同アンテナがあります。


市境を北に歩きました。ここは2011/12/10に吹雪の中を南下した尾根ですが、今回は風もあって気分良く歩けました。登山道の道標もあります。936mピークを過ぎ、少しアップダウンがあり、神子畑二等三角点(977.48m)に着きました。ここは黒原山だそうです。さらに北にきれいな植林を歩くと、養父市との境界に出ました。昔は何もなかった場所ですが、今は「宍粟別選5名山の三郡山(950m)」の杭が立っています(写真)。三菱の標石は昔のままです。この付近は静かな植林ですが、静かすぎて動物が住めないのかと思いました。下草がなく枝打ちで落ちた枝もないので、動物の食べるものは何もないでしょう。


三郡山からは登山道になっている養父市と宍粟市の境界を西に歩きました。すぐに2023/9/2に北から上がってきた地点を通り、872mピークを過ぎて、2011/12/10に南の谷から登ってきた付近も通り過ぎました。2023/9/2と同様に832mピークから西に行って、登山口の道標のある所まで行って南に尾根を下りました。こちらも植林で問題ありませんが、道標が下山用ではないらしく、方向がよくわかりません。途中の支尾根では曲がらず、真っ直ぐ尾根を下っていくと徐々に東向きになり、最後は木につかまって降りる急斜面になりました。降りた地点は谷川があり、道を間違えたかと思って振り向くと道標がありました。ここが登山道らしいのですが周囲は荒れた植林で、西側の山は伐採されています。水流を二度渡ってその度に道標を見つけて、最後は登山道で林道に出ました。ここからの登山道にはショートコースもあり、おそらくそちらの方が楽だと思います。


さすがに登山道で、3時間強で歩けました。登りに通った登山道は、はおそらく地形図通りに林道を曲がって朝来三角点(奥組山?)経由になっているのでしょう。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「神子畑」「大屋市場」です。



2023年9月14日木曜日

熊部から三辻山

 


姫路市、宍粟市、神河町の境界になっている三辻山には何度か行っており、最近は2023/8/19に北から登りました。地形図を見ると南の熊部からでも登れそうなので、行ってみました。姫路から北に夢前川を遡り、山之内から佐中を通って熊部に行き、集落を抜けると通行止めの扉があります。この先を歩いて、水道施設のある付近で川を渡りました。なんとか飛び越えられました。この先の急斜面は木につかまって登りましたが、踏み跡がときどきありました。斜面には植林もありますが、尾根上は藪っぽい雑木林です。490m+のピークに上がり、急斜面を下ると播磨中央線一五鉄塔があります。巡視路は東側から登ってきていましたが、西側には見つかりませんでした。この後は長い登りが続きます。さほどの急勾配はなく、踏み跡もありましたが、なんとなく藪を避けつつ歩いていたような記憶があります。そして、歩き始めて2時間近くで雪彦峰山林道の明石海峡大橋眺望駅に着きました。確かに明石海峡大橋が見えます。


林道の山側の法面は登れないので少し歩いて谷に入り、植林を登りました。すぐに西から来た林道の終点がありましたがそのまま登り続けました。ここはかなりの急斜面ですが植林なので問題なく登れて、市境の稜線に出ました。東に歩いて宍粟50名山三辻山に着きました。小原四等三角点(961.35m)があり、少し下に紅白の播磨北線二一鉄塔が立っています。展望は良好です。山頂から稜線を東に歩きました。この付近はシダも生えており、やや荒れている感じで、植林が多いので人工的な荒廃に見えました。825mピークから播磨北線二二鉄塔と二三鉄塔を過ぎて倒木の多い植林を抜けて、860m+から南に曲がって植林を降りて林道に出ました。少し林道を歩くと「ため池工事中」で尾根が切り開かれていましたが、これは宮野大池関連の工事らしく、南に向かう尾根は問題なく歩けました。こちらは古いプラスチック階段があります。一旦降りてから急な上りになりますが、この付近はネットがあって邪魔でした。ネットは抜けずに真っ直ぐ登るのが正解のようでした。最後は藪になって、播磨中央線一七鉄塔に出ました。ここは2009/03/21には眺望が素晴らしかったのですが、木が育ったのか現在はさほどではありません。更に登ると柳谷四等三角点(797.5m)がススキの中に隠れていました。高場山です。


ここからは2012/05/27の逆コースで南へ下りましたが、相変わらずかなりの藪でした。西寄りに尾根に沿って古い林道と思われる道があったの歩きましたが、ススキに覆われて歩きにくく、それもすぐに終わってしまって尾根に登り返しました。標高650m付近で尾根を東寄りに曲がりましたが、藪で方向がわからず苦労しました。この後もしばらく下山しましたが、適当な下山路が見当たらず、結局520m+から西に谷を降りました。最初は踏み跡があったのですが、降りて行くと消えてしまい、藪こぎになりました。谷の中心部は急斜面で歩けないので比較的傾斜の緩い西側斜面を降りました。途中にネットが2つありましたが、どちらも壊れていて障害にはなりません。西寄りに藪を斜めに降りると植林に出たので、やっと斜面を降りられました。川の近くに降りると古い林道があったのでこれを北に歩きました。地形図で破線道が東の谷に分岐している所は橋があるのでそこを目指したのですが、ススキやシダが邪魔で足元が見えず、サンショの棘も痛かったので、結局川を渡りました。姫路市の藪山は強敵です。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★★

地形図は「長谷」「寺前」です。



2023年9月9日土曜日

朝来市の西床尾山

 


2014/6/8に、西床尾山から東床尾山、鉄鈷山と縦走しましたが、今回は南の尾根から西床尾山に登ってみました。登り口は和田山町竹ノ内の威徳神社で、裏手に金網の出入り口がありました。ここから登り始めたのですが、地形図で見るように急な斜面でした。しかし下草はありませんし、足元が崩れにくいので木に掴まって意外と楽に登れました。尾根に登ってしまうとちょっと混み合った自然林ですが、植林もあります。標高350m付近は厳しい登りで、そこを登り切ると少し楽になりました。急斜面を登るとNHKのパラボラアンテナが立っていましたが、目の前に木が立っていて、古いもののようでした。もう少し登ると切り開きがあり、シダの中に竹内三等三角点(484.41m)が隠れていました。


この後は標高差200mほどをゆるゆると登りました。ゆるゆると言っても急勾配もあります。しかし広々した尾根は気持ちが良いものです。ちょっと急斜面を登ると金属プレートの桐谷四等三角点(762.7m)がありました。ここまで来ればあとはもう一息なのですが、急斜面が長く続き、登り切ると大きなパラボラアンテナがありました。和田山町ケーブルテレビの設備のようでした。平らな山頂を少し北に歩くと西床尾山の頂上に着きました。東西と北(写真)に展望があります。道標が目立ちますが、東はらかん口方面で、2014/6/8に登ってきた道です。他には奥山への道標がありましたが、登山道はどこにあるのか不明でした。


下山はまず桐谷四等三角点まで戻って、そこから方向を定めて南に延びる尾根を下りました。最初はさほどの急斜面ではありませんが、徐々に荒れ気味にもなりますし、525m地点に降りる付近は急勾配で木に掴まっても脚力を要する斜面でした。そこを降り切ると広めの尾根になりますが、方向はわかりにくく、何度も確認しました。標高350mくらいになると藪っぽくなりますが、踏み跡もありました。さらに降りると金網があり、その内側は崩落防止のため固められていました。急な雑木林を金網に掴まって降りると、下には別の金網がありました。幸い近くに扉があって出られたのですが、その下は急斜面で降りるのは難しく、東の谷の方に行って藪を抜けて下の道に降りました。この下山は登山向きではありません。降りてきた所は竹ノ内隕石落下之地のすぐ近くでした。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「直見」です。



2023年9月2日土曜日

明延から登る明神山

 


正直なところ明神山に登ろうと思ったわけではなく、明延から南に延びている林道の終点まで行こうとしただけです。この林道は明延の中心地から旧市街?を抜けて鉱山跡地の前を通り南に延びています。木材の積み出しのような作業が行われていました。前にも何度か歩いています。一円電車のトンネルの所には明延浄水場があります。ここまで電柱があって電力線と光ファイバーが来ています。光ファイバーは浄水場に行っていますが、電力線はここで終わっているようで、別の目的が過去にあったようです。ここから東の道は2014/10/08に降りてきました。今回は南の林道七拾枚線に向かいました。ここは2013/07/10に歩いています。このあと、あちこちに鉱山の遺構が見られますが、道は舗装されています。地形図にもあるように、突き当りは西に曲がりますが、そこの入り口には「この山林は、各所に掘割かん没等危険な箇所がありますので、入山の際は充分注意して下さい」と書いてありました。面白そうだなと思いましたが、道を西に上がるとブロックで塞がれた坑道の入り口がありました。その周囲は明らかに人の手が入っていますが、地形図の破線道の通っている谷は歩くのは無理そうで、結局ここは通り過ぎてさらに南に歩きました。ここから未舗装で倒木も増えます。


しばらく歩くと地形図通りに林道が分岐していました。今回はここを東に歩きました。徐々に荒れかたがひどくなりましたが、しばらくは道が続きました。そして林道の脇に金属の箱があり、中には大きな電力の開閉器と、6000Vと書かれたトランスがありました(写真)。ここまで電柱はなく、どこから電力が来ていたのか全くわかりませんが、かつてここまで動力線を引いてきたことがあったようです。この先の林道は荒れ気味で、最後は崩落で道が消えていました。その先に道があるのかと探りましたが、見当たらず、結局ここから崩落した斜面を登りました。非常に崩れやすい急斜面で、木や草に掴まってなんとか登って上の林に出ました。ここも急斜面で、崩れやすい斜面を標高差50mほど登ると、少し楽になりました。とは言うものの、目指す市境の稜線までは標高差250mほどありました。斜面を登り続けて872m地点に出て、さらに登り続けて稜線に出ました。ここから稜線沿いを西に歩きました。この付近は道もはっきりしており、三郡山への道標もあり、登山道のようです。872mピークから834mピークを通り、周囲は植林が多いようです。水を湛えた丸いコンクリートの筒のようなものが埋まっていましたが、何でしょうか?三郡山の登山道は南の黒原から来るようで、834mピークの西にショートコースへの分岐があり、その西には登山口への道標がありました。そこを過ぎるとちょっとわかりにくい広い尾根を北に降り、意外と厳しい急勾配を登ってから西に行って、明神山四等三角点(791.21m)がありました。展望はありません。ここが目的地というわけではなく、単なる通過点です。ここからは2012/09/22の逆コースです。


この付近からはアシビやシダも増えてきました。768mピークへの登りも厳しく、疲れました。この付近からネットがありますが、壊れている場所が多くあまり邪魔ではありません。ときどき展望もあります。798mピークから北に降りる所はかなりの藪で、突破すると植林になりました。ちょっと複雑に歩いてまた700m+へ登り、その北の地形図の破線道は見当たりません。これは最初に林道で見た坑道跡の谷からの道で、登り口も峠も消えているようでした。そしてまた登りが続きますが、そのうちに展望が開けてきて気分の良い尾根になりました。その後に明延山三等三角点(786.43m)に着きました。ここは量見山とも呼ばれているようです。ここからは2014/08/12の逆コースで、北向きに尾根を降りました。さすがに下りはわかりやすく、順調に尾根を降りていきました。途中で明延鉱山が望めました。問題は朝見四等三角点(536.42m)を過ぎた先でした。2014/08/12には県道6号線から登ってきたのですが、それは大回りだと思って三角点からさらに北に降りました。地形図で等高線の幅が広いあたりは降りられので降りていくと、まず標高450m付近に林道がありました。しめたと思ってGoogleの航空写真を確認し、東側の伐採地に行けるのかも思って東に向かって歩きましたが、林道は終点でした。戻ってきて、どうやら航空写真では林道は県道6号線のヘアピンカーブへ行っているようでしたが、それでは大回りと思って北に尾根を降りました。最初は良かったのですが、徐々に急斜面となり、これは無理かと思ったところで道がありました。ほぼ水平な道でしたが西に行くと終わっていたので東に行きました。下山できるような道はなかったのですが、東に行くと眼下の道との距離が近くなってきたので、意を決して橋の近くに降りました。急斜面を木に掴まって降りて、道路に降り立つことができました。全行程7時間近い山歩きでした。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「大屋市場」「神子畑」です。