2022年4月23日土曜日

寺ヶ谷三角点から三国岳

 


三国岳には何度か登っていますが、今回は2つの三角点を経由して登りました。道の駅多可から北に国道427号線を歩き、三国公園鳥羽キャンプ場を過ぎて、北の林道から登ろうと思ったのですが、途中に三国公園の国道入口があり、そこの三国の森の案内板を見て、遊歩道を歩いてみることにしました。ちょっと登ると右に展望広場への分岐があったのでそちらへ歩きました。遊歩道というより植林の作業道という感じです。ジグザグに登ると展望のないベンチがあって、ここが展望広場のようです。そばに宮ノ上四等三角点(364.21m)がありました。ここから尾根を登ることにしました。林道があるのですが、北の林道に降りていきそうだったので尾根に上がって登りました。しばらく登るとその林道と出会って、急ターンの所に展望デッキ0.3kmの道標がありました。この地点は三国の森の案内板にも書いてありました。林道を歩くと登れないので急斜面を登って尾根歩きを続けました。アシビの生えた植林ですが、歩くのに障害はありません。少し登ると平らになりますが、その後も地形図で見るよりも急斜面が多く、最後も急斜面を登って寺ヶ谷四等三角点(649.03m)に着きました。これは金属プレートです。この先は植林の細尾根で、岩もあって楽しめました。そのうちに最近伐採された切り株が増えてきて、三国岳登山コースと合流しました。これは2013/03/16に登ってきた道です。これを登ると「山寄上部落へ下山コース」とあって、これは2012/09/11に大玉林道から登ってきた道です。すぐに三国峠に着きました。かつての表銀座の案内板は1枚だけ残っていました。ここが三国岳登山道の四合目ですが、あとは植林の中の楽な登山です。途中で林道に出会い、山頂でもすぐ下に林道があります。山頂には「通称名 三国山」という札も立っています(写真)。三国岳三等三角点(855.07m)があります。展望は木が育ってきてイマイチです。


下山は山頂から東に林道を歩きました。林道は伐採地の方に向かって終わってしまい、あとはネットと低い植林ですが、尾根沿いに下るにはネットから分かれて急斜面を降りました。ここは方向がわからず、斜面も非常に急でした。降りてしまえば後は尾根歩きで、650m+から南に尾根を降りました。この尾根は降りやすく、正解でした。かつてはネットがあったようですが今は土に埋もれています。西側は航空写真で見ると伐採地ですが、かなり灌木が育っていました。そして標高400m付近では植林を南東の山に向かって登り、山寄上四等三角点(440.25m)に行きました。それから植林を歩いて降りていき、最後は林道に出ましたが法面が高すぎて降りられないのでターン地点まで東に歩き、林道に出てからはそれを歩いて大玉林道に出ました。


標高差500mなので4時間半ほどかかりました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「大名草」です。



2022年4月16日土曜日

油利の大歳神社から登る氷上町の白山

 


氷上町の白山には2014/10/25に東から登りましたが、今回は南の大歳神社から登りました。今回は油利の大歳神社に行って葉のない大ケヤキを見てから神社の左手の扉から山に入りました。歩きにくい伐採跡を少し西に行って尾根の先に出ました。歩きやすい尾根で、勾配はありますが満開のツツジを見ながら登って行きました。しかし標高300mに近づく付近にはシダが茂っており、急斜面で登れません。幸いにこの尾根にはアンテナ線が敷設されており、それに沿って急斜面にロープが張られているので、これに沿って登れました。登り切るとだいぶ楽になり、共同アンテナがあります。ちょっとのアップダウンで359mピークを過ぎ、少し下ります。この付近では東や南に展望があります。再び登りになる手前の鞍部には東から道?がありました。この先の登り斜面はシダも少し生えていますが尾根に上がると平坦になり、共同アンテナから岩のある尾根を登って行って白山の山頂に着きました。東と南が良く見えます。かつて白山神社があったそうで、基礎の石と2014/10/25にも見た謎の基石(国旗掲揚台?)があります。灯籠は天明10年とと享和2年のものです。


立派な石段を降りて、下山は参道を歩きました。2014/10/25に登ってきた道です。9合目でちょっと迷いましたが、植林の中の道を降りればよいことに気づいて、ひたすら下って行きました。植林の中には石仏はなかったと思いますが、途中に「白山で観察できる野鳥」の説明板が地面に倒れており、その上には石像(写真)がありました。そこからは石が多くて荒れ気味ですが、石仏もあり参道らしくなりました。五合目の東屋、三号目には稲荷神社があり、水のないため池が一合目で、白山神社の脇の白山登山口に降りてきました。


短距離の登山ですが、勾配が急なので山頂まで1時間半以上かかりました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「柏原」です。



2022年4月9日土曜日

内海から登る波賀町の流田三角点

 


波賀町の流田三角点には2017/08/20に北の波賀町斎木から登りました。今回は西の千種町岩野邉の内海からです。鳥ヶ乢トンネルを通っているのは国道429号線ですが、トンネルの西側から内海の方に入る道は県道429号線です。この県道は内海の集落を通って山に向かい、峠を越して岩上神社の前から山崎に通じるはずですが、Wikipediaでは「全面開通は事実上断念された状態である」だそうです。後からその峠を通ることになります。


まずは内海から鳥ヶ乢越えの旧道に入って、南に林道を歩きました。美しい植林の中を登っていきます。ターンした辺りに内海第1配水場がありますが、この付近から急斜面を登って植林に入りました。地形が不思議なので確かめに行ったのですが、おそらく鉄を採った跡と思われる急峻な地形ですが、畝のような地形はありません。植林を抜けて斜面を降りて林道を渡り、反対側の斜面からまた尾根に上がりました。下草(草ではなく灌木ですが)のある植林で少し藪っぽい所もありますが、少し歩くと728m地点の南は広い伐採地となっています。ここまでは2017/08/20に来ています。その時の逆コースで植林の尾根をアップダウンして流田四等三角点(731.06m)に行きました。。当時は周囲にはシダが生えていましたが、今回はアセビが茂っていました。三角点から引き返し、前回と同様に728m地点から南に斜面を登りました。鞍部には東西から林道がありますが、繋がっていません。斜面は灌木が少し生えており、イバラもあるので注意が必要ですが、登ると眺望は素晴らしく、荒尾山から阿舎利山、一山、東山と見渡せました。上野付近も見えます。


ここから南への縦走は2010/09/04の逆コースです。植林を抜けて780m+の鞍部に出ました。前回は首のない石仏があったようですが、現在は道が広がっており、東西に林道が横切っています。東西とも南北に道があり、特に北東側には道が3本ありました。ここは県道429号線の峠越えの地点だと思います。この交差点を突っ切って尾根を歩き、814mピークを過ぎ、南西に歩き続けました。そして840m+ピークに来るとネットがあり、その向こうの西側斜面は大規模に伐採されていました。さらに谷を挟んだ向こう側も伐採されています。千草カントリークラブの建物が見えます。尾根の上は植林のままで、そのまま南に歩き続けました。航空写真でもわかりますが、3箇所の広い斜面が伐採されており、間には植林が少しだけ残されています。一番南の斜面が2010/09/04にもあった斜面で、これは中央に自然林が残っており、他とは少し趣が違っていました。それにしても大規模な伐採です(写真)。


北に840m+ピークまで戻り西に伐採地の北の端を降りていきました。北側に林道があるはずですがそちらには降りず、少し足元の悪いネット沿いの斜面を降りました。伐採地から離れて西に降りるとこちらも植林ですが、西に伐採地の見える地点を過ぎると、広い尾根で方向を見極めるのが大変でした。ちょっとアセビ藪っぽい場所もありました。再び植林を上がって766mピークを抜け、その先も林道には降りず、植林の斜面を上り下りして北に向かい、最後は林道に降りました。この林道は地形図の破線道ですが、その南に現在は県道520号線(大沢岩野辺線)ができています。林道に降りたのは川を渡る必要があると思ったからなのですが、林道から520号線に出る所の橋は壊れていました。幸い川は幅が狭かったので簡単に歩いて渡れました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「安積」です。



2022年4月2日土曜日

巡視路から登った成ト三角点と太田滝

 


神河町の成ト三角点には最近何度も行っていて、直近では2022/03/27に登って南からの林道が無いことを確認しました。今日はもっと西の太田ダムの下にあたる谷の付近から登ってみました。目指すは尾根の途中にある高圧線の鉄塔で、まずは県道8号線沿いに東に戻って林道を登りました。ミツマタの花盛りの林道で地形図通りに延びていますが、赤い「火の用心」は見つからず、北の谷に出てしまいました。谷の向こうになにか立て札が見えたので谷を渡って行ってみると、「火の用心」が2枚あって「草南線No105」と「播北No30」です。目指す鉄塔は後者なので、そちらの方向に歩きました。こちらもミツマタが咲いていますが、だいぶ谷を登ってから道は水流を南に横切って植林を登っていきます。急斜面をジグザグに登っていき、播磨北線三〇鉄塔に着きました。ここでもミツマタがお迎えしてくれます。ちょっと展望があります。


鉄塔からは当然巡視路はありません。まっすぐに登るのは難しそうだったので少し南にトラバースしてから登り始めました。かなりの急斜面ですが、植林なので登れます。最初の標高差100mくらいはかなり急で、その上は少し楽になりましが、岩が増えてきました。おかげで登りやすい所もありましたが、大きな岩を登ろうとして途中で進退窮まりかけました。無理は禁物で、大岩は巻くべきです。標高750mを超すとだいぶ楽になって、植林を抜けて自然林になると836mピークに着きました。気分の良い場所です。東側は植林で、降りると2022/03/27に歩いた林道に出ました。北に歩きましたが、そのまま成ト三角点に行くと前回と同じなので途中の分岐を左に取りました。この道は山の西斜面を北に向かい、最後は鞍部に出てきました。ここは2021/10/16に太田ダムから戻ってくる途中に通った、謎の「火の用心」のある所です。東に斜面を登って成ト四等三角点(821.42m)に行きました。ちょっと休んでから西に斜面を降りて鞍部に戻り、そのまま林道を歩き続けました。少し曲がりながらですが斜面を登って行き、途中に赤い「火の用心」があります。最初は鉄塔から南西に尾根を降りようと思っていたのですが、林道がどこに行くのか気になったのでそのままそのまま歩きました。871mピークの西側を通り、結局上部調整池の「協生」の広場に出てきました。


ここから下山するなら太田滝を通るルートしか考えられません。そのルートにどうやって出るかが問題で、地形図でダムの下に描いてある実線は道ではなく石の積んである法面の縁なんですね。遊歩道のようなものもあるのですが道はなく、適当に降りていって舗装道路の終点に出ました。ここから道を歩いて放流路の西側に行き、草木南小田第一線九四鉄塔を見ていたら近くに「太田の滝540M」の標識を見つけました。ここからは登山道で太田の滝まで降りました。水路を越えて降りていきます。途中に階段が作られている所もありましたが、荒れ気味の道でした。滝は何段かに分かれていて全部合わせるとかなりの高さですが、枝が邪魔でかなり見えにくくなっていました(写真)。


太田の滝からは地形図の谷沿いの破線道で下山しました。かつて整備された感じはしますが、斜面の道なので流されて残っていません。それでもなんとなく道の残骸を辿りましたが、土石流などで完全に流されている箇所もあって、登山道とはいえません。道が残っていてもイバラの枝がせり出していてとても歩きにくくなっています。途中で道はターンして河原に降りますが、ここも大きな石が多くて歩きにくく、降りていくとミツマタが道にたくさん生えていました。ミツマタだけならかき分ければ良いのですが、一緒にイバラも生えているので容易ではありません。ミツマタの群生はきれいなのですが楽しむ余裕はありません。この谷は本当にミツマタが多く、道以外の所もミツマタで埋まっていました。なんとかイバラの枝を折りながらミツマタの藪を抜けて行き、最初に見た2枚の赤い「火の用心」に出ました。今回はここから谷沿いの道を折りましたが、ここはミツマタのない植林でした。しかしこの道は発電所の敷地に出てきてしまい、道に出る扉には鍵がかかっているのでフェンスの横をすり抜けました。全くお勧めできない登山道でした。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★★

地形図は「長谷」です。