2023年5月28日日曜日

黒田庄町前坂から登る白山

 


黒田庄の白山には2013/02/10にフォルクスガーデン黒田庄から登りましたが、今回は前坂から登りました。地形図では西脇市コミュニティーセンター黒田庄地区会館の南から破線道が尾根上の通信塔まで描かれています。これを探すと、害獣避けの扉から道が延びていました。あまり歩かれていない感じの道ですが、近くには電柱もあり、プラ階段もあって、登って行って勾配が急になるとトラロープも張ってあって助かりました。破線道とはやや違うコースで尾根に上がり、道を登っていくと地形図の通信塔の空き地に出ましたが、通信塔はありません。航空写真でもわかりますが、撤去されています。麓から上がってくる電柱の電線は、麓ではなくなっていましたが、尾根では張ったままでした。電柱には「トモオヤマ」と書いてあったので、これがこの山の名前なのでしょう。


ちょっと南に展望のある空き地から北東へ斜面を降りました。藪っぽいのですが、踏み跡があります。尾根の上はシダがどんどん増えてきます。前坂四等三角点(288.56m)はシダと低い松の藪で、標石を発見できませんでした。共同アンテナの残骸をすぎて2013/02/10に岩を登ってきた「秋谷ルート」との合流点に着きました。道標がありますが、字が消えて読めません。しかし、これまで藪を歩いてきた尾根からもここに達するコースがあるように見えます。少し北に歩いて200m+ピークが前坂の大歳神社からの登山コースの合流点だと思うのですが、道標はなかったように思います。以前に比べて道標や地名の表示が減っており、読めないものも多くなっていました。前回はこのコースは整備され過ぎで退屈と書いたのですが、シダの間を歩いたり岩場もあったり自然林やツツジの花がきれいだったりと、今回は退屈せずに歩けました。展望もあります。南山三角点は行くのを忘れましたが、この付近には北の滝尾神社から登って来られるようです。地形図では急斜面の白山へは道があるので助かりましたが、やっぱり厳しい登りでした。山頂は岩盤で、展望があります。


下山は西の荘厳寺の本堂に降りることにしました。道を探したのですが見つからないので、白山の北の付近から西に急斜面を降りました。しばらくは木に掴まって降りられましたが、そのうちに切り立った岩盤の上に出てしまいました。あまりに危険なので少し登ってから降りられそうな所を探して降りましたが、お勧めできるルートではありません。岩盤を切り抜けると緩やかな自然林になりましたが、次は西寄りに植林を降りる必要がありました。ここもかなり急斜面でした。降りると堰堤があり、荘厳寺の本堂付近は金網のフェンスで囲まれています。さいわいに谷の反対側に堰堤の工事に使ったと思われる道路があり、そこにで扉があったので荘厳寺に入れました。本堂も立派ですが、多宝塔は美しい建物でした(写真)。本堂前から気持ちの良い参道を降りて下山しました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★★

地形図は「谷川」「中村町」です。



2023年5月20日土曜日

遊屋から由宇屋三角点

 


2023/5/5にタクミ谷越から遊屋を抜けて小原に歩いたときに、西岸の廃屋を見損なったので、それを見てから由宇屋三角点をまわって来ることにしました。公文川沿いから林道遊屋線に入りました。川沿いの道を歩き、何度か川を渡りました。地形図の破線道と現在の道路はだいぶ違っています。川は水量が多いので、道が西岸に渡ってから行ってみました。道路から広い平らな場所と石積みが見えたのでまず南の方に行ってみましたが、平らな場所は植林で何もありません。しかしお茶碗などが落ちていたのでその上の方を探すと、墓地らしい場所がありました。墓石は全部倒れており、苔が生えているので文字はほとんど読めません。人家はこの付近には無いので北の方へ歩くと、道路からは上方で見えない付近に石積みがあり、その上の平坦地に家屋の跡がありました。波板やヤカンなどが散乱しています。柱などは土にかえりつつあります。この家屋跡の北側は数段の石積みがあり耕作地の跡のようでした(写真)。いまは植林です。一軒でこれだけの畑を耕していたものと思われます。


段々畑の北は谷なので道路に戻って北に行くと、谷の反対側には林道がありました。この林道はすぐに終わってしまったので尾根に上がって植林を登りました。とても急な斜面ですが、木に掴まらずに登れました。すぐに東側は自然林になり、標高650mまで登ると楽に登れるようになりました。ちょっとアシビが生えているくらいで、2023/4/28に通った820m+のピークに着きました。ここからは植林を歩いて844mピークに着きました。ここから南西に尾根を降りることもできますが、そうするとまた登らないと由宇屋三角点に行けないので、もう少し北に歩いてから西の尾根に曲がりました。この付近は植林で斜面をショートカットしましたが、かえって疲れたような気がします。この西向きの尾根は2011/05/03に藤無山からの下山に通っていますが、曲がりくねった尾根です。アシビが生えている所があり、尾根が細いと邪魔ですが、大きな障害ではありません。銀竜草が生えていました。南側は植林が多いようで、尾根の上の北側の自然林との間は広い道になっているところもあります。由宇屋三等三角点(799.68m)の標石は、座りやすくしっかり地面から出ています。2011/05/03はここから西の尾根に行きましたが、今日は南に降りました。こちらは少し急な斜面もありますが時々開けた場所もあって、気持ちよく降りられました。686mピークから南に曲がり、東側の植林がネットで囲まれている付近を過ぎると、2023/5/5に来た遊屋越に着きました。今日は小原には降りず、そのまま南に歩きました。また登りになり、557mピークに上がってから南に降りましたが、この付近は小木がやや密に生えていました。南の細い尾根に降りると西側は植林です。植林には降りずにやや曲がりくねった藪っぽい尾根を降りていくと、道路の法面の上に出ました。ここは降りられないので、結局東に急斜面を降りて、道路に出ました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「音水湖」「戸倉峠」です。



2023年5月13日土曜日

振古川から松尾山

 


2023/3/4に市川町の振古川上流の山を歩きましたが、今回は少し方向を変えました。市川町谷から振古川を遡り、林道の扉の前に車をとめ、前回とは違って東向きの林道の扉を開けて歩きはじめました。すぐに北の斜面を登り、248mピークを目指しました。意外と急な斜面でシダも茂っており、やや苦戦しつつ248mピークに出ると、ネットが張られて東側は伐採地でした。しばらくは青いネットに沿って歩きました。ネットの向こうにはピンクのヤマツツジが咲いていました。ネットは標高270m付近で終わり、シダ藪に戻りました。シダの背丈はせいぜい腰くらいまでで、踏み跡もあります。ときどきシダが消えることもあり、ちょっと楽になりました。342mピークを過ぎ、310m+の鞍部まで来ると、再びネットが張られており、標高360m付近まで続きました。ネットの張られている尾根の中央はシダが生えていますが、西側斜面に踏み跡があり、これを歩きました。ネットが終わってシダの間を380m+ピークまで上がると植林で下草は無くなりました。そして標高400m付近からは急斜面ですが、ここは大きな岩が多く、真っ直ぐな斜面を登るよりは楽だったと思います。そして標高490m+の主尾根に着きました。ここからは2009/02/11と同じルートとなります。尾根には道があるので楽に歩けましたが、610m+ピークを道は南斜面を巻いています。前回はこれを歩いて西から登ったのですが、今回はまっすぐに木に掴まって斜面を登りました。下草は無いので力づくで登れました。登ってしまえば稜線を北に歩き、木屋ケ谷三等三角点(662.19m)のある松尾山に着きました。三等三角点にしては立派な標石という感じでした(写真)。山名の札などは、ほとんど読めません。


下山は稜線を南に戻り、610m+から南西に急斜面を降りました。途中からは道があって、そのまま南西に歩きました。そして道が北斜面を巻いている付近で南斜面を下りました。ここは下の方の様子が見えない急斜面なのでGPSで方向を確認しつつ降りて、南向きの斜面に出ました。この斜面をしばらく歩いていると、道が現れました。車が通れたかどうかはわかりませんが、幅が1m以上あり、尾根の上を降りていっていました。ありがたやと思って歩いていくと、この道は意外と長く続いていました。しかし標高300mを切った付近で植林に入ると消えてしまいました。植林なので降り続けるには問題はなく、降りていくと植林の中にも道がありました。この道も標高250m付近の急斜面になると消えてしまい、ここは植林の作業道を探して降りました。急斜面を降りきると再び道に出て、この道でシダの間を歩いて地形図の実線道の林道に降りました。あとは川沿いのよく整備された林道を歩いて戻りました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「寺前」です。



2023年5月9日火曜日

生野町簾野の東の702mピーク

 


生野の銀山湖沿いに国道429号線を走り、市川沿いに青垣町方面に向かうと簾野という小さな集落があります。ここから山に入りました。最初の予定ではすぐに東の山に登って南に尾根を歩き、谷の上流に降りてくるつもりだったのですが、数日前の大雨で谷の水量が多いので、まず谷を遡ってみました。すぐに谷を渡ると神社があります。けっこう立派な神社ですがGoogle Mapに載っておらず社名は不明です。谷の奥へと歩いていくと、地形図では道が谷の北側に描いてあるのですが、急斜面になって消えてしまいました。谷はきれいでしたし(写真)谷の反対側には道がありそうでしたが、水量が多くて渡れません。道が消えた付近は石積みもあって段々畑の跡のようです。最初は頑張って谷沿いを歩きましたが、植林なので問題なく歩けるので、結局急斜面を登りました。植林に出れば緩やかですが、それでも谷に戻ることを考えて谷沿いに歩きました。植林のなだらかな斜面で、平地もあります。たまに自然林も残っていて、明るい林でした。少しずつ登っていき、少し谷の方向に戻ってみたりもしましたが、結局別の谷が東側にあって、それを渡らないと谷の奥には行けないことがはっきりしたので、谷に降りずに植林を登りました。暗い植林の上に明るい場所が見えたので行ってみると、奥多々良木線一三鉄塔でした。さらに登ると、702mピークに出ました。ここは高路から2013/09/14に来ています。地籍図根三角点があります。


谷に降りると戻れそうもなかったので、ここから尾根を北西に歩くことにしました。送電線の巡視路は一二鉄塔の下の植林を通っています。これに合流して歩いたので、とても楽でした。斜面は植林が多かったのですが、尾根上は藪もあります。奥多々良木線一二鉄塔を過ぎて、整備された巡視路を歩いて展望の良い一一鉄塔に着きました。とは言っても鉄塔は急斜面の下にあって階段も無いので、降りずに展望だけを楽しみました。そして少し巡視路を戻って藪を西に抜け、尾根に出ました。この尾根はすぐに植林となりました。618mピークを過ぎると少し急斜面になりましたが、降りるには問題ありません。少し北向きの緩やかな斜面を降りていくと、谷で測量をしていました。堰堤工事が始まるようです。この付近の地形はなんとなく不自然で、人が削ったような感じでした。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「但馬新井」「大名草」です。



2023年5月5日金曜日

タクミ谷越から遊屋

 


最近よく歩いている、冨土野から公文川へ抜ける峠がタクミ谷越ですが、ここに公文川の側から行ってみました。行き方はいろいろありますが、まずは公文川沿いの道が溝谷と小原に分かれる所から小原の方へ行き、北東へ林道を歩き始めました。谷沿いの整備された林道で、少し行ってから東側に斜面を登っていく分岐があり、こちらに行きました。倒木はありますが新しげな林道でした。だんだん水平になるので、どこかで尾根に取り付こうとするのですが、法面が高すぎます。結局北に延びた尾根の先から藪に入りました。藪と言ってもアシビが邪魔な程度です。少し登ると林道が折り返していましたが、林道を無視して尾根を登ると、また林道が折り返していました。これも無視して少し藪っぽい尾根を登り続けると、661mピークに着きました。ここからは2011/07/16と同じルートで北に縦走しました。ときどきアセビが邪魔なくらいで楽に歩けますが、661mピークから一旦降りてからの登りは意外と急でした。その後はゆるい登りとなり、新緑がきれいでした。細い尾根も歩きにくいことはなく、北に歩きました。植林もありますが、若い木が多いようでした。少しずつ登り、690m+ピークから東に折れて、平らな尾根をゆっくり歩きましたが、その後は北東へまず急斜面があり、これを登ってアシビの藪を抜けるともう一度急斜面があり、これを登ると2023/4/28にも歩いた尾根に出ました。その時と同じように北に尾根を下り、地形図で破線道が横切っている付近を通り、ちょっと750m+ピークに登ってから北に植林を降りてタクミ谷越と思われる場所に出ました。ここから西の植林の斜面を作業道を辿って降りました。最後は南寄りの谷から林道に降り立ちました。


ちょっと歩き足りなかったので、まず北に林道を歩きましたが、ほぼ水平な道で、尾根の先をいくつか巡って終わっていました。終点を確認して、南に林道で下山を開始しました。このまま降りられることを期待していたのですが、少し下った所で大崩落があって林道が消失していました(写真)。よく見ると林道はここで折り返していたので、滑りやすい斜面を降りて、林道の続きに降りました。この道は作業道遊屋線です。平成18年度なのでさほど古くはないのですが、崩落がひどいようです。地形図で破線道が谷から尾根を越える付近で林道は折り返して谷沿いになりましたが、破線道と思われる道はもちろんありません。ここから谷沿いに林道を降りましたが、地形図とは違って林道は谷の北側です。そして石積みが見えてきて、この付近が遊屋[1]だとわかります。ただし石積みの平坦地は植林になっており、集落の跡はありません。廃屋も見落としたのか、見つかりませんでした。ただ、「カジヤシキ」という札の立っている場所がありました。植林には新しい林道もあり、伐採もおこなわれたようでした。小原の方に行く地形図の破線道も林道で、峠のところで終わっていました。この後はちょっと道が不明瞭でしたが、すぐに踏み跡が見つかりました。この踏み跡はきれいな自然林を通って地形図通りに斜面を斜めに北に降りていきましたが、ときどき流されて消えかけていました。しかし完全に消えることはなく、神社の裏の谷に出ました。ここから谷を降りましたが、フェンスがあって扉が見つからず、谷を通って道路に出ました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「音水湖」です。



2023年5月3日水曜日

北から登る氷上町の安全山

 


氷上町の安全山には2015/03/28に登っています。その時に北からも登れそうだと思ったので、トライしました。出発点は県道109号線から少し入った井中霊園で、一番奥に扉があり、そこから出て西側の植林を登りました。ちょっと急な斜面を登って尾根に上がれば、あとは快適な登山です。植林なので足元の不安はありません。しばらく登ると伐採した場所があります。これは航空写真も見える場所です。さらにアップダウンしながら登っていき、地形図で破線道が横切っている所には、じっさいに地形図通りの道がありました。この先は急斜面ですが道があるので辿って行くと、尾根の西側を巻いていました。戻ると伐採してあり、ここも航空写真で見えます。この先は最後の急斜面で、地形図で見てもかなり等高線の間隔が狭くなっています。さすがに厳しい登りですが、道があるので木に掴まらなくても登れました。関西民放氷上放送局のアンテナの下に出てきました。


下山は南東の尾根にしました。これも関西民放氷上放送局のアンテナの下から降ります。登って来た道は植林が多かったのですが、こちらは自然林になっています。尾根をほぼ真っすぐに降りますが、登りの最後の急斜面ほどの斜面はありません。真っ直ぐですが、破線道の方向は枯れたシダで埋まった斜面なので、少し南寄りの尾根を降りました。すると林道に出ました。この林道で降りても良かったのですが、破線道の所まで林道で行って、また尾根を降りました。降りていくと途中で林道が尾根に並走し、尾根を横切って南に行っていましたが、そのまま尾根を歩きました。するとやや急な斜面になり、岩がいくつもあって、その中でも大きなものはロープで固定されていました(写真)。「落石防止保安林」だそうです。たしかにすぐ下は市街地です。斜面を降りると古い林道があったので、これで下山できると思ったらどちら向きに行っても終点でした。平成7年の堰堤があったので、それを渡ると金網のフェンスがありました。フェンス沿いに南の低い尾根に上がると扉があって出られました。藪っぽい尾根をフェンス沿いに西に歩き、谷に踏み跡を見つけて降りました。墓地に出てきて、無事に下山できました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「黒井」です。