2023年11月26日日曜日

波賀町野尻から飯見へ

 


2023/11/11に野尻から荒尾山に登りましたが、その時に別ルートとして野尻八幡神社から登るルートを思いついたので、それを登ってみました。野尻八幡神社の裏にはブロック塀がありますが、その裏には金網のフェンスがあります。南に歩いて入り口を見つけて、急斜面を北向きに登りました。水路があり、それを越えるとこの付近の斜面は岩塊流の跡のように石が多く、そのぶん登りやすくなっていますが、とにかく急斜面です。少し登ると水平道があって炭焼き窯がありました。谷になっている場所が登りやすかったので登りましたが、倒木もあり、足元の土も崩れやすくて気の抜けない登山でした。岩が減って植林になってもしばらくは急斜面で、すこし傾斜が楽になってきた付近で北の尾根に上がりました。ここからは尾根沿いの登山で、しばらく登ると岩が増えてきました。大きめのものもありますが、障害にはなりません。登り続けて灌木の藪になったと思ったら、林道の切通しの上でした。南側に下って林道に出ました。


普通ならここから871mピーク目指して登るのですが、今回は時間の制約があったので森林管理道前地・カンカケ線を歩きました。未舗装ですが歩きやすい道です。871mピークから南に降りる尾根の先まで歩きましたが、ここには大甲山への道標はありません。今回はここから南向きの林道を歩きました。林道はすぐに西に曲がるので、東に荒れた植林を歩きました。凹凸のある地形で倒木もあり、とんでもなく歩きにくい場所なのですが、これはカンナ流しの跡が藪化しているためでした。普通はカンナ流しの跡は植林で下草がなく、急斜面に出なければ歩きやすいのですが、ここでは草やシダも生え放題で、倒木も多いので歩きにくくなっています(写真)。しかし下手に斜面を登って削り残しの尾根に出ると、急斜面で降りられないというのはカンナ流しの特徴です。林道は多く、一部分林道を歩きましたが、559mピーク(と言っても削られていますが)から東に行き、それから南に降りて林道で490m+ピークを南に巻き、それから荒れた道を東に歩き、尾根の先で南に曲がって末の多い斜面を降りました。とにかくカンナ流しの跡は地形が複雑です。フェンスの扉を抜けて降りてきた所には鍋ケ森神社がありました。


ここからもうひと登りと思って墓所の裏から東の山に入りましたが、フェンスがあって登れず、いったん道路に出てからカーブの所に扉を見つけ、ここから入って急斜面を登りました。かなりの薮山で、有賀四等三角点(422.85m)は藪の中にあります。そのまま尾根を歩いて、小ぶりな上野原線四鉄塔に着きました。上野の方向の展望があります。ここから巡視路で下山と思ったのですが、松林で道を見失い、少し降りると道があったのでそれを辿りました。背の高いススキの生えた道で時々どこが道かわからなくなりましたが、西に行き、ターンして送電線の下に戻ってきました。付近は背の高い草や灌木が茂っています。関電の赤い「火の用心」を見つけ、フェンスに扉があって飯見に出られました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「音水湖」です。



2023年11月19日日曜日

奥海から瑠璃寺

 


佐用の北の瑠璃寺付近の山は、2014/03/29、2014/04/20、2018/05/27に歩いていますが、今回は北の奥海から歩きました。奥海の県道556から東に少し桑村の方向に入り、橋を見つけて南に川を渡りました。ここには素敵な別荘がありますが、しばらく使われていない様子で、周囲には背の高い草が茂っており、車でどうやって別荘に入っていたのか判断出来ない状況でした。別荘の背後には石垣があり、それを登って尾根先を登り始めました。急勾配ですが植林なので木に掴まらなくても登れて、標高差150mほどを登ると少し楽になってきました。567m地点までくれば、あとはさほど頑張らなくても登っていけますが、それでも決して平坦な尾根ではありません。最初の道標をみつけたのは標高650mへ向かって登っていくところで、尾根に溝があってそれが道のようで、その脇にありました。二十一丁です。この付近からは2018/05/27に通っています。ところどころに道標があり、参道は巻き道が多いのです、主に尾根上を歩きました。けっこうアップダウンがあります。2014/03/29に644mで見た機器は撤去されたようです。最後は鉄条網で囲われた何かがあったらしい571mピークから、急斜面の岩場を降りて瑠璃寺の奥の院に着きました。


いちおう尾根の端の天狗堂(祠がありますが、本当にこれのことでしょうか?)まで歩いてから戻って再び本堂の裏の急斜面を登りました。参道があるはずだと信じて南寄りの斜面を登りましたが道は無く、足元の崩れる急勾配の斜面を登る羽目になりました。帰りはなるべく参道を歩くことにしましたが、ピークを巻いている場合が多く、斜面に作られた道なので流されて消えがちで、倒木に遮られることもありました。平らな地面を歩けないので足が痛くなります。分岐路の道標は、三丁と四丁の間にあった写真のものだけでした。ここからは巻き道があったので歩いたら、南寄りの尾根に行ってしまいました。四丁から尾根に上がるようです。


帰りは来た尾根を戻りましたが、最後は道が消えた後に、斜面の真ん中に二十四の道標を見つけました。ここは最初に川を渡った谷の上になります。ここから奥海に行くなら谷を通るしかないので、急斜面を降りました。木の少ない足元の崩れやすい急斜面でした。降りていくとミツマタの木が茂っており、藪化していました。谷は通れないので少し斜面を上った所を歩きましたが、少し行くと谷沿いに道があったので降りてみましたが、2mくらいの幅はあるものの倒木があったり藪だったりして、思うように歩けません。歩けない所は東の山側に上がって歩きました。谷の反対側に道が見えたこともありましたが、ずっと谷の東側を歩き、最後は少し登って耕作用に作られたと思われる平坦地を歩き、最初に登った地点で石垣を降りました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「千草」です。



2023年11月11日土曜日

波賀町野尻から荒尾山と大甲山

 


波賀町齋木の北にそびえる荒尾山と大甲山はこれまで南から何度か登っています。北の野尻からは2011/10/16に登りましたが、林道ができてどうなったか気になって、再び登ってみました。野尻の西の集落の奥に林道への扉があり、工事のことが書いてあります。これを抜けると美しい植林になり、谷沿いに登って行くと道は左右に別れます。東向きには大甲山への道標がありますが、そちらは伐採作業が行われているようで、西に向かいました。林道は登る予定だった尾根の先をまわっていきますが、谷沿いに作業道があり、これを登りました。登った先の谷は伐採されて背の高い草が生えていたので、西側の植林を登りました。この付近は石積みがあります。このへんは2011/10/16と同じコースです。西の尾根に登るとすぐに林道がありました。2011/10/16にはなかった森林管理道前地カンカケ線です。この林道は前地から原不動まで山の中腹に作られていますが、これができたおかげでまっすぐに尾根を登れなくなりました。


ここからどう登るかが問題で、林道沿いに歩いても法面は急すぎて登るのは無理でした。結局谷の付近から急斜面を登りました。木に掴まり木の根に掴まりながら急斜面を登りましたが、意外と足もとはしっかりしていて、登り切ることができました。尾根に上がると自然林で、ここからは標高差600m近い直登です。最初に登った斜面に比べればずっと楽で、木に掴まる必要もありません。雰囲気は良いのですが長い登りでした。特に最後の標高差200mくらいはアシビが多く、それを避けながら登らねばなりませんし、急勾配になって木に掴まって登りました。結局林道の扉から2時間以上かかって荒尾山(1108m)の山頂に着きました。宍粟50名山No.14だそうです。


荒尾山からは大甲山へ向かいました。まず急斜面を降りてから細めの尾根を歩いて大甲山に着きました。斉木三等三角点(1035.37m)があり、天気が良ければ展望がありそうでしたが、この日は霧がかかっていました。山頂から齋木下山道(お滝さんルート)の方向に降りて、広い尾根を迷い気味に植林の端を降りて行って東向きに尾根を歩きました。ここも歩きやすい自然林の尾根で、霧が出ていました。良い雰囲気です(写真)。871m地点から北向きに降りました。南に降りるのが齋木へのルートですが、今は標識はありません。このあとちょっと登りがあり、ゆっくり下って標高710m付近は意外と急な斜面で、降りた所は背の高い草の藪ですが、その先は岩が増えてきて、飯見四等三角点(694.15m)も周囲は岩だらけです。この先は前地カンカケ線へ降りることになりますが、尾根の先はコンクリートで法面を固めた切通しなので、少し北西に戻って斜面を降りました。降りた所には大甲山への道標があり、前回も降りたところでした。あとは前地カンカケ線を歩きましたが、伐採の邪魔をしないようにと思って途中から植林の斜面を降りました。この斜面も伐採が行われており、この日は作業をしていなかったのですが作業道があってユンボもとまっていました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「音水湖」です。



2023年11月4日土曜日

青垣町の山垣城から烏帽子山

 


この丹波市と福知山市の境界の山並みは、2020/09/19に梨木峠から遠坂方面へ歩いていますが、今回は山垣城跡を経由して歩きました。山垣城跡へは登山道があります。まず足立遠政公の墓があり、若宮神社がありますが、その先の道にはネットが張られ「私有地 立入禁止」となっており、監視カメラが2台もあります。しかたがないのでネット沿いに登りましたが、ネットはすぐになくなって、登山道に戻れました。何のための立入禁止なのか理由が書いてないのでわけが分かりません。植林なので松茸山ではないでしょう。少し登ればまた祠があり、その先の平地が235mピークで山垣城跡だと思われます。ここから尾根を北東に降りましたが、ここも人工的に削られて急斜面になっている感じで、平地もありました。200m+鞍部から登りになると植林の中に深くえぐられた道がありました。この先420mピークは尖った山で登れるかどうか心配だったのですが、途中まではこの道で登れました。その先は踏み跡がときどきある程度で、植林の急斜面を登りました。下草もなく枝も落ちていないので登りやすいのですが、土が崩れやすいのでちょっと苦労しました。ピーク近くになると植林以外の木も増えて来たので、木に掴まってなんとか登り切って、420mピークに出ました。植林です。


ここからは北にゆるゆると縦走しました。植林が多いのですが、462mピーク付近は自然林も紅葉していました。急斜面はなく、気分良く歩いて市境の尾根に出ました。ここからは2020/09/19の逆コースで東に歩きました。尾根はジグザグで、477mピークからは急に南に曲がって急斜面を降りましたがここはトラロープがありました。自然林もあって歩きやすい尾根で、烏帽子山方向への斜面にもトラロープがありました。烏帽子山には烏帽子山三等三角点(512.4m)と「烏帽子山古城跡」がありました(写真)。北の方に少し展望があります。尾根上にいきなり堀切が二つあって、落ちそうになりました。


下山は南に下りました。障害物はありません。471mピークまで来ると「いきものふれあいの里」の道標がありましたが、地面に落ちていて方向がわかりません。とりあえず南の方向に降りました。徐々に勾配がきつくなり、植林が減ってきます。岩塊流の跡のように斜面に岩が散らばっている所もありました。細い木が増えましたが、藪はありません。そして最後は金網のフェンスに突き当たりました。フェンスの下は動物が入れないせいか藪です(「いきものふれあいの里」には生き物は入れないようです)。フェンスに沿って歩き、8番という扉を見つけて入りました。扉を抜けても藪で道はないのですが、ちょっと藪こぎすると道がありました。あとは休園中の「いきものふれあいの里」の中の道を歩いて道路まで降りましたが、大きな扉は内側から開けるのは大変でした。フェンスには道路沿いにも小さな扉があるので、そちらを通ったほうが楽です。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「矢名瀬」「福知山西部」です。



2023年10月28日土曜日

大呂から登った智頭の野段三角点

 


智頭の野段三角点には南の尾身から2018/07/14に、西の西野から2018/10/21に登りましたが、今回は大呂から林道を使って登りました。丸い形の新大呂発電所の脇の道を登っていくと、太い林道に出ました(最初からこちらを登ってきてもよかったのですが)。この道は中電の芦津線の鉄塔に沿って谷沿いに作られています。航空写真で見るとわかるように、送電線の下は伐採されていますが、道はジグザグです。地形図の通りに北斜面を登っていきました。途中で西に大きくヘアピンカーブしている所は、更に西向きにも道がありました。林道は最後は東に向かって谷から北に下っていましたが、ここには南に登っていく道もありました。南向きを歩くと、荒れ気味でしたが二つの谷の間を登っていき、西に谷を渡っていました。ここの橋は流されていましたが、その後も植林の斜面をジグザグに登り、開けた平らな所で終わっていました。ここも植林で、西側の尾根に行って登ることもできましたが、あまり急斜面ではないので真っ直ぐ登りました。植林なので急斜面も登りやすく、植林も自然林も良い感じで、少し平らになったと思ったら目の前が切通しで林道が走っていました。ここからのルートは2018/10/21と同じで、林道に降りて向かい側の急斜面の法面を草に掴まって登りました。登り切ると南西に展望があり(写真)、自然林の尾根を登って行くと野段三等三角点(999.49m)がありました。


三角点からは林道の法面を避けるために南に尾根を歩いてから林道に降りました。それから下山前に林道の工事がどこまで進んでいるか見に行きました。登りで出くわした切通しを東に過ぎて林道を歩くと、2018/07/14には工事をしていた鞍部に出ました。地形図にはここに解釈の難しい記号が書いてあるのですが、北向きの斜面は木が刈られススキの急斜面になっていました。その下の谷は藪っぽい感じでした。林道はさらに東に延びていました。この林道は中ノ津線で、芦津渓谷の方でも工事が行われており、もう繋がっているのかも知れません。切通しまで戻って2018/10/21の逆コースで下山しました。植林なので歩きやすく、下りなので急斜面もあまり苦になりません。作業道があるのですが、土の上だと滑りやすく、枯れ葉や枝の落ちているところの方が安全でした。場所によっては荷造りテープが張り巡らしてありましたが、松茸山なのでしょうか?802m地点からは細めの尾根もあり、その下には広々した尾根もありました。全部が植林というわけでもなく、自然林もありました。気持ちよく歩けましたが、長い尾根です。途中で2018/10/21のルートと分かれて南に植林を降りましたが、こちらも作業道がありました。ここも植林を降り続け、最後は尾根上に木造の祠がありました。祠の中には木のお札がありましたが、祠の手前には大きな常夜灯の基礎があり、常夜灯の上の部分は地面に置いてありました。文化9年のものです。ここからは参道と思われる細い道を通って斜面を降りて、人家の裏手に出てきました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「郷原」です。