2018年11月10日土曜日

八頭町の伊呂宇山

地形図を見ると、鳥取県の若桜鉄道八頭駅の南に伊呂宇山という山があります。名のある山、ということで登ってみました。八頭駅に向かって延びている尾根の先は急斜面で周囲に人家もあるので、少し西に行ってから地形図にある道に入りました。墓地の脇を通るとすぐに小さな六地蔵があり、その付近から西側の尾根に登りました。斜面には木材運搬用と思われるレールがありました。尾根は植林ですが、少し登ると背の高い竹が生えています。幸い藪はたいしたことはなく、倒木をまたいで登り続けました。いかにも里山という雰囲気で、下草はなく倒木だけが障害物でした。主尾根に出て247mピークに行くと、宴会の跡のようでした。どうして宴会をしたかというと、この先のやや細い尾根がかつては松茸山だったからのようです。きっと豊作だったのでしょう。この細尾根も倒木はありますが切り開きが続きます。地形図で破線道が北東から上がって来ている所には、少し溝を掘ったような道があり、これが地形図どおりに尾根を登って行きます。そして地形図どおりに西に水平に行ってしまうので、それとは別れて尾根を登り続けました。相変わらず倒木以外には障害物の少ない尾根が続きます。植林もあります。そして大きな岩があって、勾配がきつくなっていきます。これは地形図から予想していましたが、そんなに大変な急勾配でもありません。周囲の紅葉を見ながら標高を上げていって、標高600m+の主尾根に出ました。ここからは平らな尾根ですが、伊呂宇山に登るところは急勾配です。登り切ると山頂で、岩渕三等三角点(696.74m)があります。山名のプレートも建てられています。北側の展望が木が伸びて遮られています。

下山は尾根を西に歩きました。ちょっと切り開きのある678mピークまで来て、北に尾根を降りました。この付近には赤い布のマーキングがあり、こちらの尾根にも付いています。じっさいこの尾根は切り開きがあって、よく歩かれているようです。勾配も急なところは少なく、登りにも最適という気がしました。茂田四等三角点(433.95m)の少し上に木が伐採されているところがあって、標高は低いながらやっと展望が得られました(写真)。三角点から降りていくと、徐々に藪っぽくなりましたが、最後は尾根裾を巻く道があって、道路と平行にしばらく歩いてから道路に降りました。あとは舗装道路で戻りました。

いかにも里山という感じで、紅葉もきれいでした。

展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「因幡郡家」です。

2018年10月28日日曜日

智頭町の大呂山

最近はおなじみになった鳥取県の県道6号線ですが、郷原から北股川を遡って走ると、東側に新大呂発電所があります。落差292mの水路が見えるので、登ってみたくなりました。発電所の上に行くと階段があって、水路に沿ってずっと続いています。階段は苦手なので水路を北に渡って、北側の植林を登りました。巨大な水路を見ながら登っていきます。色の感じはコンクリートですが、接合部を見ると金属製の水路でした。一直線ではなく、途中で勾配が変わっている箇所がありました。植林は登りやすいのですがどんどん急になっていって、水路脇の階段の手すりを使って登った所もあります。水路の上端がどうなっているか興味がありましたが、コンクリートブロックの中に消えていました。近くにはトンネルの入口があって「酸素欠乏のおそれあり」と書いてありましたが、鍵がかかっています。かなり奥の深いトンネルらしく、木霊がよく聞こえました。水路が出てくるコンクリートの上には、大呂四等三角点(517.87m)がありました(写真)。この上には階段があり、貯水タンクのようなものがありました。そのさらに上は道がなく、適当に作業道を登りましたが、コンクリートのブロックがありました。大きなブロックがいくつかあり、南側に道の名残のようなものもありました。建設時に上から重量物を降ろしたのかも知れません。この道は地形図の地下水路の方向に向かっているのでそちらには行かず、残りの標高差200m近くは植林を真っ直ぐに登りました。かなりの急勾配ですが美しい植林で、手を使わなくても登れました。

山頂は710mですが、ここは隠谷城という山城の跡だそうです([1])。今は幅の広い道が作られており、山頂には山城の面影はありません。共同アンテナと、地籍図根三角点があります。付近の展望は良好で、鳴滝山あたりの紅葉が見えました。道は北に下っていき、大きく曲がって広い平坦地に出ます。航空写真でも見えますが、何段かに別れた平坦地です。一番下には大きな井戸が2つあり、覗くと水が溜まっているようでした。螺旋階段で降りられますが、やめておいたほうが良いでしょう。事務所がありクレーンなども置いてありましたが、特に何の表示もないのでなんの作業をしているのかは分かりません。しかし山の上に井戸が作られているのは他の山でも見たことがあり、山崩れ対策と思われます。この北側には2018/09/23に北の山からよく見えた崩落した崖があります。そちらへ降りていく斜面には蛇腹のパイプがたくさん走っています。少し降りると不思議な装置がいくつかありましたが、伸縮計かも知れません。その下にはトラロープが張られていて、あまり降りないほうが良さそうでした。崖は斜め横の角度で少し見ることができました。

下山は頂上から東に伸びる幅広い道を使おうと思っていたのですが、登り返すのも面倒ですし、地形図を見ると西に伸びる尾根で北股川へ降りられそうでした。問題は川まで降りても橋がないことですが、地形図では川辺には水田があることになっていると思って、降りてみることにしました。後でよく見るとこれは水田ではなく荒地だったので、大変なことになりました。尾根は植林なので降りるには問題なく、432m地点まで来ました。ここから北に急峻な暗い植林の尾根を降りました。途中で尾根を巻くように平坦地がいくつかあって作業道かと思ったのですが、辿っても消えてしまいました。尾根の先は急峻ですが、東側にマーキングがあって、その付近から降りると作業道の名残があり、川に降りられました。しかし橋も無ければ道もありません。川沿いに東に歩いていくと、山が川にせり出していて川岸をトラバースするのは危険になりました。しかたなしに山側に少し登ると、作業道の名残と思われる踏み跡がありました。斜面をトラバースするように付けられているので、当然少し流されていますが、それでも気をつけて歩けば辿れました。木がせり出していたり崩落していたりで、決して歩きやすくはなく、危険一杯なのですが、不思議と道跡は消え失せることはなく、二つあった谷も上の方で渡り、最後は崩落地の下のススキの原っぱに出てきました。そのままだと大きの岩の上で終わってしまうので、ススキの中を少し登り、歩きやすそうな所を探して降りていきました。ここは採石所だったらしいのですが、地形がめちゃくちゃで背の高いススキが生い茂っているために、どちらに向かえば降りられるのか分からず、大回りしました。最後は橋にたどり着けたのですが、幅いっぱいに水が溜まっており、靴が新しかったので助かりました。あとは北股川沿いに県道6号線で帰りましたが、下山は山頂に戻って東に道で降りるのが正解でした。

大呂山は平成17年以来地すべりの観測対象になっているようです([2])。山頂の井戸については調べても情報がありませんが、あれだけの大工事を行うくらいなので、かなり力を入れて対策を講じているのでしょう。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★★
地形図は「郷原」です。

2018年10月27日土曜日

和田山町と養父市の境界の三角点歴訪

最近よく歩いている和田山町の山ですが、円山川北側の山で室尾山と光明山の間の尾根は歩いていません。今回はこれを目指しました。登り口は和田山町林垣です。随泉寺の墓地から害獣避けの扉を開けて上がっていくと、八十八箇所の石仏が並んでいる道に出ました。割と新しいもののようで、道もよく整備されています。地形図の破線道にだいたい沿って登って行き、最後は大きめの石仏があって、巡礼はそこから東の尾根道で下山するようになっていました。石仏の先も登山を続けましたが、道というほどのものはなくても踏み跡がありました。そして230m+の小ピークに来ると、堀切らしいものがありピークは平らなので、山城らしい感じがしました。後で調べてみると今年の6月に発見されたばかりの「林垣随泉寺城」のようです。もうちょっと登ると金属プレートの林垣四等三角点(312.43m)に出ました。木が邪魔で展望は東に限られています。

ここから北に尾根を降りて、ちょっと荒れた里山の尾根を登りました。この付近は植林が稀で雑木林が多く、まさに里山の感じがします。そして420m+の主尾根に着きました。ここが朝来市和田山町と養父市の境界です。まず西に荒れ気味の尾根を歩いて奥米地二等三角点(448.67m)へ行きました。この付近は尾根に道が作られていたようですが、木が伸びたりして歩きにくくなっています。奥米地三角点付近の地形はなんとなく不自然で、人手が入っているのかも知れません。地形図にある南西に円山川へ降りる道は見つかりませんでした。

ここからは引き返して東に歩きました。490m+の小ピークは室尾山が見えます(写真)。ちょっときつい登りで500mピークに達するとあとは歩きやすく、金属プレートの黒谷四等三角点(535.51m)を過ぎ、尾根が少し狭くなりましたが、快適に歩けました。470m+の尾根の端では間違えて北に行ってしまい、戻りました。497mピークから北東は地形図どおりに広い平坦地です。そして朝日三等三角点(494.74m)からは東に向かい、尾根の先で南東に斜面を降りました。降りた鞍部は少し掘り込まれていましたが、南に道はありません。ちょっと登って東に歩き、次の鞍部も堀切かと思うような切れ込みがありました。しかし、切通しにしては南に降りる道がありません。この東を少し登ってから南に降りて長い尾根に乗りました。最初は植林で歩きやすく、その後も歩き易い雑木林でした。最後の270m+に登る前の鞍部も切通しのようでしたが、道はありません。堀切だとすると城跡かも知れませんが(これが和田城?)、南側には特に何もなく、そのままだんだん急になる斜面を南に降りて、最後は西の植林の谷に降りると、金網の端に扉があって人家の脇に出られました。

三角点を4つ巡りましたが、実は道を歩いて林垣に帰る途中に市場公民館四等三角点(110.44m)があって、5つでした。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「八鹿」です。

2018年10月21日日曜日

西から智頭町の野段三角点

智頭町の野段三角点には2018/07/14に登りました。この時は南から登りましたが、今回は西から登ってみました。登り口は郷原から芦津渓谷の方に北股川沿いに県道6号線を入った西野です。西野の南に小さな山がありますが、県道から見ると山の端に階段があったので上がると、墓地がありました。その上は植林で、平らな尾根を歩いて291mピークを過ぎ、最後はいったんほぼ平地まで降ります。そこから登り直しますが、ずっと植林が続きます。地形図で水路が通っている付近には、尾根を横切る道がありました。ずっと植林なので歩きやすいのですが、急斜面もあり、木に掴まらないと登れません。標高750mを過ぎて平らになると、美しい自然林もあります。この付近は地形図どおり平らです。その後は急斜面はなく、標高930m付近で林道に出ました。林道が尾根先をまわるところで切通しになっているので、切通しの斜面を降りて登り直す必要があります。林道はここから南は舗装されていました。この付近からは西に展望があり、西野の付近も見えていたので、下山してから見ると、確かに林道が見えていました。再び尾根を少し歩くと、野段三等三角点(999.49m)のある山頂に出ました。

下山は前回登ってきた尾根を山頂から南西に降りて、林道に降りました。ここでも林道が目的の尾根を切っているので、林道から斜面を降りて西に向かう尾根に出ました。この尾根は登りに使った尾根よりも勾配が少なく楽に歩けましたが、尾根の分岐には注意を払う必要がありました。途中で標高590m付近で北側から林道が尾根で折り返して行きました。そして城之段三等三角点(540.8m)ですが、植林なのですが堀切があってびっくりしました。後で調べると草木城という城の跡のようです([1])。山頂の東側には林道が来ています。ここから北東に縦走すると520m+ピークも平坦地が何段かあり、これは乗雲ヶ出城([2])だそうです。そのまま北西に降りていき、最後は尾根先から墓地に出ましたが、その後は人家の畑を通り過ぎなければならず、道路に真っ直ぐ降りるべきでした。

行きも帰りも植林ばかりで変化がありませんが、気持ちよく歩けました。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「郷原」です。

2018年10月15日月曜日

養父市の妙見山

これは有名な山ですが、姫路からは遠い山です。しかし一度登ってみたいと思っていたので、出かけてみました。播但道から無料の北近畿豊岡自動車道をひたすら走り、八鹿氷ノ山ICで降りて、北の山をぐるっと回って少佐川沿いを西に走ります。だんだん道が細くなり、すれ違いが難しくなりますが、木材を積んだトラックも通るので気が抜けません。道の両側の空きスペースと側溝を確認しつつ走り、なんとか名草神社に着きました。姫路からほぼ2時間です。

神社の下に車をとめて坂を上がると立派な重要文化財の三重塔がありました。しかし神社本体は修理中で見られません。登山道は神社から南に向かった所で始まり、西の名草峠へ登っていきます。植林の中の道で、ちょっと下を向いたお地蔵様がほぼ等間隔に置かれています。鳥取方面からの参道だったのでしょう。峠まで13丁でした。峠に出ると南に尾根を歩きます。西側下には林道もあります。周囲は植林が多いのですが、ブナも結構あって楽しめます。紅葉には早かったようです。案内板もたくさんありますが、大谷の頭というのがどこだったか分かりません。山頂は切り開かれて枯れたシダに覆われており、巨大な方位盤があります(写真)。ちょっと先には金属プレートの妙見山四等三角点(1135.49m)があります。名草神社からは1時間半程度です。

下山は東のキャンプ場に向かいました。植林の平らな尾根を歩きましたが、どこから降りたらよいのか分かりません。とりあえず地形図の破線道の方向に歩くと、階段があって登山道だということが分かりました。ときどき木に説明板が付いていたり、階段も多く、整備された登山道です。しかし遠くから見えるマーキングが少ないので、いったん道を外れると戻るのは大変です。特に尾根を降りていって、いきなり曲がる所ではだいぶ迷いました。景観を損ねるかも知れませんが、赤テープのマーキングを増やしてほしいと思います。登山道は急斜面をジグザグに降りて、広々した植林に降りてきて(ここは階段が無いのでまた迷った)、最後はキャンプ場の奥の道に出ました(ここも道が消えた)。キャンプは難しそうなキャンプ場を通って道路に出ました。キャンプ場への分岐にある案内図ではこれは大ナル新道という道のようですが、見晴らし台とかはどこにあったのでしょうか?

ここからは名草神社に道を歩けばよいのですが、歩き足りなかったので地形図の破線道を探してみました。これは道路より高い位置に描かれているので、植林の斜面を登りました。道はありませんが、よく見ると作業道のような、少し周囲の斜面よりも傾斜が緩い部分があるので、そこを歩きました。消えかかっている道なので何度も途切れますし、そもそもこれが破線道なのかも分かりません。後でGPSで確認するとだいぶずれていました。それでもなんとか二つの谷を渡り(2つ目は奥に滝が見えた)、そのまま歩くと道路に降りる所にはコンクリートの壁がありそうだったので、2つ目の谷で道路に戻りました。この斜面歩きは全くの蛇足です。

名草神社まで車で上って来れば、この高さの山にしては、登山はそれほど大変ではありません。人気があるのも理解できます。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★☆☆ 蛇足の部分は★★★
地形図は「栃本」「関宮」です。