2014年3月29日土曜日

瑠璃寺奥の院の奥の山

2011/12/17に瑠璃寺の北側の山から船越山に登った時に、南側の山に瑠璃寺の奥の院が見えました。そこで今回は、その南の尾根を歩いてみました。瑠璃寺を見学しつつ谷沿いの道を登り、奥の院への分岐から急斜面を登りました。周囲は以前は巨木の多い森だったと思われますが、今は伐採が進んでいます。大トチノキは倒れてしまったのでしょうか?参道は整備されています。尾根に出ると立派な奥の院と千貫鐘があります。周囲はかなり伐採されているので、そのために北側の尾根からもよく見えたのだと思います。「天狗堂」という道標があったので行ってみましたが、小さな祠が倒れていました。これでしょうか?

奥の院の裏側の急斜面を登って、さらに北に尾根を歩きました。切り開きがあり、571mピークには鉄条網で囲まれた場所がありました。入り口にはしっかり鍵がかかっていますが、中を覗いても何もあるようには見えません。ここには西側から道が来ていたかも知れません。その先の尾根は、荒れ気味の場所もありますがいちおう道があります。石標があり、「十丁」などと書かれて下に寄贈した人の名前が書いています。おそらくこれは奥海から瑠璃寺に参拝するための道だったのでしょう。684mピークには不思議な物体が倒れていました(写真)。周囲にバッテリーがたくさん転がっていたので、通信装置でしょうか?

この先も気持ちの良い植林が続きます。倒木で苦労する場所もあるのですが、だいたいは落ち葉を踏んで歩けました。たまにアシビなどの灌木の間を抜ける必要がありますが、そんなに多くはありません。複雑な地形が続きますが、植林は見通しが効くの迷う可能性は少ないでしょう。地形図では標高差はなさそうに見えますが、意外とアップダウンが多くて疲れました。2013/08/10にも通った主尾根はやや藪っぽく、地形図の破線道はよく分からず、ヒカゲノカズラの群生地の先が768mピークでした。今回はここから尾根沿いに東へ降りました。植林を少し降りると、南側に林道がありました。林道でも降りられましたが、尾根をそのまま下って行くと、突き当りには青いネットがあり、ススキが茂っていました。千種川沿いの千種町七野方面が見降ろせます。ススキは嫌なので少し戻って植林の中を南に降りて、林道に出て下ると、千合地峠に出ました。ここは林道の十字路で、船越山に向かう道もあります。北向きの道では草刈りをしていました。ここは七野方面から谷を上がってきた地点で、北からの林道が最も良く整備されているようです。

あとは瑠璃寺まで谷沿いの林道を下るだけです。最初は舗装された林道ですが、徐々に荒れてきます。最初は橋が無かったり、道路のコンクリートの下の土が流されて崩落していたりする程度ですが、そのうちに倒木で谷が埋まってきます。ガレ石が多く足が痛くなりますし、「兵庫県造林緑化公社優良モデル林」の看板の前に大きなと倒木があって抜けるにの苦労しました。その下のミツマタの群生している所ではネットを抜けて(出入口の針金はほどけないので、木がネットの上に倒れている所から出ました)川を渡らねばなりません。すさまじい量の流木と土石流ですが、堰堤がいくつかあって食い止めたようです。少し道が良くなったと思うと、モンキーパークに出ました。600円払って猿を見てから、瑠璃寺に下山しました。

5時間かかって一周し、ミツマタに牡丹にアシビと、いろいろな花を見ることができました。GPSで測った累積標高は2000mに達しており、最後は荒れた林道も歩かねばならず、意外と疲れるコースでした。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「千種」です。

2014年3月22日土曜日

美作の男滝

2014/01/25に兵庫県側から登って岡山県との県境を歩いた時、岡山側に男滝という滝があることに気がつきました。県境の道は良く整備されていたので、気楽な山歩きを期待して行ってみました。国道179号線で岡山県に入り、土居から南に白水川を遡りました。最後の石堂集落を抜けると道が狭くなり、対向車が来ないかとヒヤヒヤしながら、地形図で破線道の分岐がある地点まで行って、車をとめました。この破線道は林道です。ここからは舗装された道を歩いて白水川を更に遡り、小振りな女滝を見て、白滝池を過ぎて、男滝に着きました。別名白水の滝とも言われるそうで、見応えのある滝です。

滝を見たあとで、兵庫県との県境の尾根に登ろうと思いました。県境では滝の方から幅広い道が来ていたので、林道が東に分岐していることを期待していたのですが、男滝から先の周囲は荒れた植林で、東に登っていく道もありません。結局滝まで戻って、滝の上で川を渡り、登り口を探しました。結論は、滝の真上から急斜面を真っ直ぐ登るしかないということでした。木の生えていない所は掴まるものがないので登りにくいため、木の間を登りました。四つん這いで登らなければならない所もありましたが、尾根まで登り切ることができました。登ると幅広い道があって、しばらく歩くと2014/01/25に通った美作市・備前市・佐用町の接点に出ました。ということは、あの這いつくばって登った急斜面がこの道の続きということになります。

ここからは前回同様に南に県境を歩きました。歩くには良い道ですが、ややぬかるんでおり、そこに驚いたことに真新しいバイクらしきタイヤの跡が残っていました。アップダウンが多いのでモトクロスの練習には良さそうですが、かなりの急坂もあります。西播東岡山線49鉄塔や三国四等三角点(431.68m)を過ぎ、前回のようには東に折れずに西にそのまま歩いて、林道に降りてきました。昭和36年の「官行造林記念碑」があります。ここの林道は未舗装ですが車で通行可能な感じがしました。ここからは西の尾根に上がりましたが、南斜面では大伐採が行われており、展望があります。八塔寺山が谷を挟んで目の前です(写真)。立派な作業用の道路が作られていますが、面白いことにそれより上の尾根上に細めの道があり、バイクの轍もこちらに残っていました。かなり急斜面のアップダウンが続き、410mピークからは北に進みました。地形図の破線道は、この道を示しています。分かりにくい地形ですが単純な林道歩きとなりました。西の端の400m+ピークは岩場で、周囲が見渡せます。さらにアップダウンを繰り返し、備前市から備前市と美作市の境界に出ました。Energia No.50という道標がありますが、中国電力のものですね。歩いてきた道には鉄塔はなく、50号鉄塔は市境を少し東に歩いた先の南の尾根にあります。さらに林道を歩いて、男滝山山頂に出ました。男滝三等三角点(446.51m)がありますが、展望は全くなく、「大切にしましょう三角点」の先に「男滝山」と書かれた赤テープが巻いてないと、ここが男滝山とは思わないかも知れません。

地形図では、男滝山から男滝に降りる破線道があり、男滝付近を調べた時にも荒れた道がありましたが、こちらには降りずにもっと北に歩くことにしました。地形図では男滝山の北で破線道が分岐しており、これを探したのですが、分岐がありません。よく見ると林の中に入っていくマーキングがあり、細い道で林を抜けて斜面を降りると、また良い道がありました。この先も良い道が続きました。航空写真ではこの破線道の東側は大伐採地なのですが、それはほとんど見えません。最後は谷に降りて林道となり、車を置いた場所まで戻ってきました。

国道179号線から男滝までは舗装道路なので、すれ違いに自信があれば車で行けます。対向車なんか来ない思いきや、女滝の写真を撮っている時に普通乗用車が走り抜けて行きました。男滝から先は未舗装で、2m位の高さに倒木があったので、普通乗用車では難しそうでした。

展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆ 男滝付近のみ
地形図は「上月」「林野」です。

2014年3月19日水曜日

西脇の中畑三角点

これは西光寺山から畑谷川を挟んで北側の山並みとなります。中畑町の住吉大明神の西側の林道から害獣避けの扉を開け、谷を遡りました。[1]にあるようにすぐに金網に沿った分岐があり、西光寺への道標(当然反対向き)があります。山の向こうから西光寺にお参りする道を作った方がおられたのでしょうか。[1]ではこの道を辿っており、それなりに良い道もあるようですが、とりあえずは林道を行けるところまで行ってみることにしました。地形図で見ると、谷の東側の山は尾根に畑のマークがあり、川を渡って尾根に登る道があるのかと期待したのですが、川に降りる道はありましたが、あまり太い道ではありません。林道はほぼ地形図どうりに細くなった川を跨いで東に伸びて行き、地形図の岩場のマークの付近で終わっていました。ここには大きな穴があり、周囲は大きな岩で囲われています。明らかに人工的なものですが、用途は全く不明です。石を切り出していたのかも知れません。

林道の終点は藪でした。イバラを避けながら枯れススキの急斜面を登りました。これが地形図の岩場でした。登ると平らな展望地があり、南の方がよく見えました(写真)。この付近も何か作業が行われたようですが、ここから上は自然林になります。急斜面ですが、下草はなく木の間隔も広いので、最初は歩きやすく感じました。時々切り開きかと思われる所もあります。しかし三角点の南の570m+ピークは藪で、ここから三角点のあるピークはほとんど見えません。適当に藪の斜面を降りて登り返すと、中畑三等三角点(598.22m)に出ました。周囲は切り開かれて岩がいくつかありますが、一番座りやすいのは三角点でした(金属チップなし)。周囲の木の間から北も南も山々が見えましたが、夏になると全く展望はないでしょう。

中畑三角点からは東に縦走しました。境界明確化の頭の赤いプラスチック杭がよい目印で、迷わず歩けました。最初は相変わらず藪っぽい雑木林でしたが、三角点より高い600m+のピークに登り、563mピークの手前あたりからは植林になりました。566mピークを通って600m+ピークまで、多少の倒木はありますが楽に歩けました。ここからは南に下山ですが、途中はやや迷いました。この尾根は途中からネットが張られていましたが、530m+ピーク付近では鹿の白骨死体がネットに絡まっていました。ネットに角がひっかかった男鹿が憤死したようです。鹿の角は落ちていたら拾ってくるのですが、頭蓋骨付きでは持って帰る気になりませんでした。この尾根は東に曲がって行きます。そのまま降りてもよかったのですが、急斜面の植林を南に下ってみました。そのまま下って450m+ピークの先では枡の底四等三角点を見に行こうかと思ったのですが、ひどい藪なのでやめて、西の尾根に行きました。一旦降りて登り返して413mピークを過ぎるとその先はどちらを向いても藪という感じで、結局一番シダの少ない方向に降りたところ、南東の方角となりました。最後は畑を避けて山裾をうろうろしましたが、この付近には小さな溜池がいくつか作られていたようです。あとは県道36号線を歩いて住吉大明神に戻りました。

山を歩いていたのは4時間弱です。特徴はありませんが、尾根道は気分よく歩けました。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「谷川」です。

2014年3月8日土曜日

上月町の大釜

2014/02/11に上郡町の黒石に北から登った時に、思いがけず廃村の近くを通りました。今回はその廃村に行ってみることにしました。

登り口は前回とは変えて、上秋里のすぐ上流の、県道368が90度に曲がっている所の尾根に登りました。害獣避けの金網に入り口を見つけて尾根を登って行きました。適当な踏み跡があります。しばらく登って上秋里の方からの尾根と合流すると道が広くなりますが、この入り口の両側には石があって、門のように見えました。そのまま急斜面を登って行くと、案の定350m+の細長いピークに上がった所に祠がありました。簡単に開いたので中を覗いてみましたが、入り込んで出られなくなった動物の死体がありました。この尾根は東側の388mピークのある尾根とは平行に走っているので、一度東側の谷に降りてみました。広い谷です。ここから388ピークに登って、尾根をぐるっと回って南に進みました。388mピーク付近は植林です。少し南に行くと東側が谷で展望があります。こんなに登ったり降りたりしなくても、この付近に渡ってくればほとんど谷に降りずにこちらの尾根に渡れます。

この先は南に尾根を歩きましたが、道があります。倒木で荒れてはいますが、以前はもっと良い道だったのでしょう。そして東からの尾根との合流点で太い林道に出ました。2010/5/8に久崎の西側の山を一周した時に、433mピーク(長畑山)と430m+ピークの間で久崎の方から上がってくる太い林道と出会いましたが、それがここまで伸びているようです。この道は南に行くのですが、西播東岡山線34鉄塔のあるピークの東側を通っています。鉄塔の北側に道があるので、それを辿って大釜の集落を探しに行きました。この付近はちゃんとした道ですが、これは昭和44年発行の25000地形図に描かれている破線道です。地形図ではこの破線道は390mピークの東の谷を通って久崎に通じています。

まず35鉄塔があり、この地点からは北側に展望が得られます。ここからさらに西に行く尾根道は不明瞭ですが、木の間の広い尾根なので問題なく歩けます。そして、竹が増えてきたと思うと、石垣があり、瓦などが落ちていて、家の跡だということが分かります。ここが大釜です([1])。建物として残っているのは納屋だけです(写真)。他にはタイルの流しや風呂が残っていますが、付近一帯に夥しい数の一升瓶があるのは何故でしょうか?倒れた竹で歩きにくい家の残骸のある付近からさらに西にも行きましたが、墓地がありました。墓石は、兵隊さんの立派なものも含めてすべて倒れていました。明治、大正のものが多いようです。村の生活は想像できませんが、途中に電柱らしきものが倒れていましたし、「水道新設記念」という碑もあったので、かなり近代的な生活ができたのではないでしょうか。なお、抜位という集落([2])は、34鉄塔の南側の標高380m付近にあったようです。

大釜からは南に尾根を進みました。この付近ははっきりした道が無かったのですが、尾根を少し下ると道に出てました。これは古い地形図にある破線道の続きです。少し歩くと大きな石碑があり、その下に、「右くろいし 左いちはら」という道標がありました。古い地形図では、左は市原ではなく千種川に降りる道のように見えます。黒石方面に歩くと、前回に黒石から来た時に通った道に繋がっていました。前回に通った通りにジグザグに南の谷に降りましたが、この谷はよく見ると谷の奥に石積みがあって段々畑の跡です。古い地形図では、破線道はここで谷に降りずに真っすぐ行って黒石につながっています。谷は確かに畑のマークになっています。この谷を遡って、上月町と上郡町の境界の尾根に登りました。さらにその尾根を横切って西に降りると、地形図の畑の付近は確かに畑で、道も何本かありました。町界が畑の真ん中を横切っているのですが、これは車の通れる道です。これを北に歩いて行くと、414mピークの北のあたりで終わっていました。鹿に食べられないようにネットで保護された桜の植林がありましたが、こんな所で花見でしょうか?

ここからは西に尾根を歩き、さらに北の方へ向かうと植林です。尾根の終わりでちょっと北に上ると、地形図の破線道に出ました。これは立派な林道で、県道まで楽に降りることができました。車も通れる道ですが、途中で橋が流されているので、現在は車で登ってくることはできません。途中の溜池は高低差の大きな堰堤が印象的でした。

大釜には、ちょっと距離はありますが久崎から林道で近くまで行けそうです。以前は大釜まで車で行けたでしょうから、探せばもっと良いルートがあるはずです。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「上月」です。

2014年3月1日土曜日

七種鎗から田口へ

七種山には何度か登りましたが、今回は趣向を変えて東の七種鎗から南の尾根を、田口の方まで歩いてみようと思いました。車は「田口の奥池」の野外活動センターにとめて北に歩き始めました。少し歩くと右に「七種の滝・小滝林道」と道標のある分岐に出ますが、右の小滝林道は通行止です。とは言っても歩くには問題ないので、小滝林道に向かいました。この分岐点では「配水池工事中」として何かが建設されつつありました。この普通林道小滝線は車で走れる道ですが、土砂崩れ箇所がいくつかあって、車では途中までしか行けません。目標は七種鎗だったので、古い地形図に描いてある、七種鎗に真西から登る破線道を探したのですが、場所が堰堤の反対側で川を渡るのが困難なため、探しにも行けません。そこで結局小滝林道を終点まで歩きました。地図によっては終点に車が4台くらい停められると書いてあり、じっさい場所はありますが、終点まで車で到達するのは困難です。

小滝林道の終点には「七種鎗尾根ルート」という道標があるのですが、林道の先の谷は非常に荒れており、東側斜面に道を探す気にならず、結局青テープのマーキングどうりに登山道を登りました。そのうちに尾根に出るかと思っていたら、これは地形図に描いてある七種山への破線道で、尾根に向かう機会を失いました。かなり流されているとはいえ、この登山道には階段もあり、結局七種山に登ってしまいました。目標の七種鎗に行くには大回りですが、笠石も見られたことですし、登山としては満足できるものでした。なお登山道にある「七種山登山道情報」によると、このルートは七種山からは「小滝林道が通行止めのため下山不可」となっていますが、小滝林道を歩く気なら問題はありません。

七種山は眺めも良いのですが、目的地ではないので急いで北に降りました。だいぶ片付いたとは言え、まだ倒木の多い尾根です。そして東西に延びる尾根に出て、七種鎗を目指しました。これは健脚向コースとなっていますが、よく整備されています。以前(2008/12/20)に北から来たことがある552m地点を過ぎると北側に振古川上流が見えてきて、伐採が行われており、尾根にはネットが張られています。この先には小滝林道に降りる下山道が2箇所ありました。よく道を探せば、80分の節約になったはずです。430mピークには地籍図根三角点があります。そして岩の多い急勾配を登ると、やっと七種鎗に着きました。小滝四等三角点(577.26m)があり、温度計も下がっています。東側の展望がありますが、このピークには四方から尾根が来ているので、間違うと東側に降りてしまいます。そのため「野外センターには行けない」という大きな道標があります。2009/2/8には、そちらから登って市川町方面に降りましたが、「市川町→」の下の尾根はかなりの藪でした。

七種鎗から南の尾根もよく整備されています。岩場が多く展望も良いのですが、高所恐怖症にはちょっと辛いものがあります。ロープのある場所もありますが、雨で岩が濡れていると滑落の可能性もありそうです。地形図で尾根に岩場が描かれている付近はどこもそんな場所です。奥山四等三角点(393.36m)を過ぎた先の岩場には鎖があります。この付近からはシャベルの形をした鉄の標識が立っているのですが、完全に錆びていて読めません。その南の送電線鉄塔のラベルも読めないのですが、鶴居支線21号鉄塔です。鉄塔の南で登山道は野外活動センターの方へ降りるようになっており、南の尾根には紐が張ってあって行けないようになっています。が、禁を破って南に進みました。

南の尾根は登山道ではないので荒れています。ネットが張られていますが、ほぼ壊れています。しかしそのネットに鹿のしゃれこうべ(しかも皮付き)がぶら下がっていて、ぎょっとしました。これ以上進むとこうなるぞ、という警告でもないでしょうが・・・いずれにしてもこの先はシダ藪で、どんどん厳しくなります。一番ひどいのは標高300m付近の北斜面で、東側に回り込んで登りやすい場所を見つけましたが、背丈に近い高さのシダ藪なので、地面はまったく見えず、急斜面で難儀しました。尾根を上がってもシダが元気で、シダが生えていない西側斜面を歩きました。田口四等三角点(374.16m)付近は少しシダが減りますが、写真の通りです。

田口三角点からは地籍調査のおかげか少し歩きやすくなりました。しかしマーキングがあちこちに付いているので、何回も間違った尾根に行きそうになりました。予定では福崎町と市川町の町界をたどって、最後に南に降りて地形図にある道路に出ることにしていたのですが、田口に降りられそうな尾根が幾つもありました。地籍図根三角点を過ぎて、町界から南に外れる所は、いかにも行くなと言うように黄色い紐が張ってありました。最終的にはマーキングのない斜面を降りて、細長い220m+ピークにある大きな標石の付近から南に降りて、木のまばらな林を通って、予定どうりに南の道路に出ましたが、頑丈な金網がありました。道路沿いに東に歩いて、金網が曲がる所に出口を見つけました。

最初に大回りしたため、6時間以上かかりました。登山道の南の尾根は、歩くには向いていません。

展望 ★★☆
藪山度 ★★☆
地形図は「寺前」「前之庄」です。