2014年3月22日土曜日

美作の男滝

2014/01/25に兵庫県側から登って岡山県との県境を歩いた時、岡山側に男滝という滝があることに気がつきました。県境の道は良く整備されていたので、気楽な山歩きを期待して行ってみました。国道179号線で岡山県に入り、土居から南に白水川を遡りました。最後の石堂集落を抜けると道が狭くなり、対向車が来ないかとヒヤヒヤしながら、地形図で破線道の分岐がある地点まで行って、車をとめました。この破線道は林道です。ここからは舗装された道を歩いて白水川を更に遡り、小振りな女滝を見て、白滝池を過ぎて、男滝に着きました。別名白水の滝とも言われるそうで、見応えのある滝です。

滝を見たあとで、兵庫県との県境の尾根に登ろうと思いました。県境では滝の方から幅広い道が来ていたので、林道が東に分岐していることを期待していたのですが、男滝から先の周囲は荒れた植林で、東に登っていく道もありません。結局滝まで戻って、滝の上で川を渡り、登り口を探しました。結論は、滝の真上から急斜面を真っ直ぐ登るしかないということでした。木の生えていない所は掴まるものがないので登りにくいため、木の間を登りました。四つん這いで登らなければならない所もありましたが、尾根まで登り切ることができました。登ると幅広い道があって、しばらく歩くと2014/01/25に通った美作市・備前市・佐用町の接点に出ました。ということは、あの這いつくばって登った急斜面がこの道の続きということになります。

ここからは前回同様に南に県境を歩きました。歩くには良い道ですが、ややぬかるんでおり、そこに驚いたことに真新しいバイクらしきタイヤの跡が残っていました。アップダウンが多いのでモトクロスの練習には良さそうですが、かなりの急坂もあります。西播東岡山線49鉄塔や三国四等三角点(431.68m)を過ぎ、前回のようには東に折れずに西にそのまま歩いて、林道に降りてきました。昭和36年の「官行造林記念碑」があります。ここの林道は未舗装ですが車で通行可能な感じがしました。ここからは西の尾根に上がりましたが、南斜面では大伐採が行われており、展望があります。八塔寺山が谷を挟んで目の前です(写真)。立派な作業用の道路が作られていますが、面白いことにそれより上の尾根上に細めの道があり、バイクの轍もこちらに残っていました。かなり急斜面のアップダウンが続き、410mピークからは北に進みました。地形図の破線道は、この道を示しています。分かりにくい地形ですが単純な林道歩きとなりました。西の端の400m+ピークは岩場で、周囲が見渡せます。さらにアップダウンを繰り返し、備前市から備前市と美作市の境界に出ました。Energia No.50という道標がありますが、中国電力のものですね。歩いてきた道には鉄塔はなく、50号鉄塔は市境を少し東に歩いた先の南の尾根にあります。さらに林道を歩いて、男滝山山頂に出ました。男滝三等三角点(446.51m)がありますが、展望は全くなく、「大切にしましょう三角点」の先に「男滝山」と書かれた赤テープが巻いてないと、ここが男滝山とは思わないかも知れません。

地形図では、男滝山から男滝に降りる破線道があり、男滝付近を調べた時にも荒れた道がありましたが、こちらには降りずにもっと北に歩くことにしました。地形図では男滝山の北で破線道が分岐しており、これを探したのですが、分岐がありません。よく見ると林の中に入っていくマーキングがあり、細い道で林を抜けて斜面を降りると、また良い道がありました。この先も良い道が続きました。航空写真ではこの破線道の東側は大伐採地なのですが、それはほとんど見えません。最後は谷に降りて林道となり、車を置いた場所まで戻ってきました。

国道179号線から男滝までは舗装道路なので、すれ違いに自信があれば車で行けます。対向車なんか来ない思いきや、女滝の写真を撮っている時に普通乗用車が走り抜けて行きました。男滝から先は未舗装で、2m位の高さに倒木があったので、普通乗用車では難しそうでした。

展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆ 男滝付近のみ
地形図は「上月」「林野」です。

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