2019年4月28日日曜日

東から登る八東の伊呂宇山

伊呂宇山には2018/11/10にも北から登っていますが、今回は東から登りました。県道6号線の「有本家墓地」の標石から登り始めました。黒住教の墓を過ぎて、左手に道があるのでそれを登ると谷の奥で道は終わりましたが、左手の尾根が登りやすそうだったので、そちらを登りました。本当は中電の巡視路で登るつもりだったのですが、鉄塔は北隣の尾根にあります。少し登ると鉄塔が尾根まで並んでいるのが見えましたが、谷に並んでいるので登りはこの尾根のほうが楽だろうと思って、そのまま尾根を登りました。特に登りにくい要素はありません。しかし登り続けて最後の岩の周りの急勾配を上がると、鉄塔のある鞍部よりだいぶ南の650m+ピークに着いてしまいました。しかたなしに藪っぽい尾根を北に降りて、八東大内線16鉄塔に着きました。平成25年建設となっていますが、2010年にもありましたよね([1])?ここは倉谷越えと呼ばれるそうで、大きな松の木の下に石仏がありました([1])。展望も良好です(写真)。さらに北に尾根を歩きましたが、鉄塔のすぐ北には新しいコンクリートで固めた石垣があって、この付近が一番危険でした。その北の平らな660m+は木がまばらで気持ちも良い所で、いったん下ってから急斜面を登ると伊呂宇山でした。岩渕三等三角点(696.74m)があります。今回は木に芽が出だしたところだったので、八東川沿いが望めましたし、鳥取の海もかすかに見えました。

今回の目的は南に尾根を歩くことなので、まずは鉄塔まで戻り、さらに登ってきた650m+ピークに登り、南に尾根を歩きました。取り立てて書くこともないような尾根で、たまに藪っぽくなりますが、アシビが多く、抜けられないようなものではありません。まばらに木の生えた、歩きやすい尾根です。上り下りもありますが、手を使うような急斜面はありません。ただし細尾根で木の枝を避けて歩く場所はありました。地籍図根三角点があちこちにあります。732mピークの北にもあります。金属プレートの柿原四等三角点(900.16m)の周囲はアシビの藪です。ここには今磔山(2文字目は消えかかって不確か。石へんは間違いない)という山名のプレートが掛かっていました。その南の分岐は急斜面を降りて、やや尾根が細くなって、歩きにくくなります。そして、やはり地籍図根三角点のある903mピークに着きました。頑張って綾木峠まで歩いて中国自然歩道を降りるという手もありましたが、中国自然歩道の荒れ方を考えて、903mピークから真っ直ぐに南東の尾根を降りることにしました。

この尾根は、最初は気持ちよく降りられました。少し藪もありますが、自然林なので気分は良好です。途中に地籍図根三角点があります。少しずつ植林が増えてきます。標高600m付近からは尾根が広く方向もあやふやになりました。特に標高550mから500mの間は植林の急斜面ですが、500mまで降りてからのことを考えると尾根を目指す必要があります。一番急でない斜面を選ぶのではなく、GPSで方位を定めて降りました。標高500mを切っても、植林の急斜面があります。しかし最後はなだらかになり、斜面をトラバースして東の谷にある道に降りました。

「展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「因幡郡家」「郷原」です。

2019年4月21日日曜日

播但線新野の西の尾根

この付近は2009/02/21と2010/12/18に歩いていますが、もう10年ということでもう一度歩いてみました。登り口は新野の駅から西に信号を渡って、そのまま先の道です。右手の尾根は尾根裾がしっかり金網でガードされているのですが、いきなり空いている扉があったので、そこから入りました。するとすぐ平成21年の「保安林改良事業(漁場)」の看板があって扉がありました。これを開けて入りましたが、中は例によって荒れ地の藪となっており、右手の自然林に行こうとしたのですが、ネットに阻まれて出られません。ネットに沿って登るとネットが倒れている場所があり、そこから外に出てさらに登りました。しかし自然林は登りにくくなってきて、南にシダの茂った植林の作業道を歩きました。作業道は登っていかないので、結局無理やり急斜面を登って、尾根に上がりました。ここも膝くらいまでのシダ藪で、しばらく登ると壊れ気味のネットがあり、ツツジがたくさん咲いていると思ったら共同アンテナの残骸がありました。ここからはネット沿いの登山となります。踏み跡はありますがヤブが多く、ツツジとアシビが咲いているのが救いです。最後はまっすぐに登れず、南に回って南側の尾根から登って、西脇四等三角点(515.48m)に着きました。ここは南側の尾根から2009/02/21に来ています。標石の脇のネットが倒れかかっていました。

山頂をネット沿いに西に歩き、神河町と市川町の境の尾根を北方向に歩きました。これもネット沿いに踏み跡がありますが、ときどき灌木が伸びていて歩きづらくなります。たまに寺前方面が見えます。疲れてきた頃に市川鶴居線二二鉄塔に着きました。この付近だけは道が良く、巡視路が尾根を横断しています。「長楽寺へ急な下り35分」という案内板と木のベンチがありました。しかしこの西の尾根に道はありません。ここは2010/12/18に歩きましたが、前にも増して藪化しており、ネットの両側を行ったり来たりしながら歩きました。鹿の頭蓋骨にネットが巻き付けられている所で西側に抜けると、道があって少し楽になりました。植林も少しあり、573mピークには急登です。

573mピークの北側は岩があって降りられないので、少し戻ってから回り込んで北向きの尾根に降りました。少し降りると道があり、ネットはありますが周囲は藪ではありません。ネットは530m+付近から西の尾根に行ってしまい、その後は金属プレートの向山四等三角点(505.07m)までは楽でした。ここからさらに北の細尾根を降りるつもりだったのですが、ネットがあって藪っぽかったので、道がありそうな東の尾根を降りました。こちらは降りやすくてよかったのですが、標高450m付近で尾根が分かれており、北の尾根のほうがツツジはきれいそうだったのですが、運動公園のグラウンドの方に降りそうだったので、南側の尾根を降りました。シダの間に踏み跡のあるような無いような状態がずっと続きましたが、問題なく降りられました。最後は南の林道に降りようと無理やり斜面を下りましたが、北側の谷から林道に出るのが正解だったと思います。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「寺前」です。

2019年4月20日土曜日

白坪から登る智頭の穂見山

智頭の穂見山には何度か登っていますが、今回は東側から登ってみました。白坪から西に延びている林道を歩きました。地形図の破線道とは違う場所ですが、段々畑を登り、植林に入りました。この付近の岩は大きく割れる傾向があって、ダイナミックです。林道はあちこちに枝道があります。途中には古い墓石もありました。谷沿いに上がっていき、良い道なのでこのまま峠まで行ければラッキーと思っていたら、林道が終わってしまいました。その先にも作業道はありましたが、それも怪しくなりました。谷が分岐しており、どちらも谷の両側が急峻で作業道も不明瞭なので、目の前の登りやすそうな尾根を登りました。この尾根で峠の南側に出られるかと思っていたのですが、実はこれは地形図では目を凝らさないと見えない小さな尾根で、峠の方向には向かっていません。しかし真っ直ぐに登り続ければ穂見山に登れるので、これを登り続けることにしました。最初は楽なのですが、地形図でもわかるように標高650m付近からは急斜面で、木につかまったり四つん這いで登る所がたくさんありました。滑落しても尾根なので岩か木に引っかかりますが、危ない尾根です。標高750m付近まで登ってようやく少し楽になり、気持ちよく登れて、最後はまた少し急な坂を登って尾根に出ました。この尾根は気持ちよく歩けて、地籍調査のピンクテープだらけの950m+ピークから北に歩いて、穂見山山頂に出ました。まだ木の葉がないので、西向きに展望があります。穂見二等三角点(976.01m)があります。

下山は南の大師峠を目指しました。南に戻って950m+ピークから南に降りると、伐採地で大展望が開けました。快晴の天気で、正面の那岐山(写真)から手前に因美線沿いが見渡せました。そのまま歩きやすい尾根を下り、887mに少し登り返し、特に何の問題もなく地形図で破線道が通っている峠に出ました。東西両側を見ても、特に道らしくものはありません。そのまま南の尾根に上がって、相変わらず歩きやすく、起伏も少ない尾根を歩き、最後は少し急斜面を登ると、金属プレートの大西山四等三角点(863.83m)に出ました。伐採されており、周囲は雑木林です。三角点より高い878mピークを過ぎて、地形図では南に林道がありますが、尾根歩きを貫きました。途中で少しアシビの枝が邪魔な所がありましたが、だいたいは植林か、落ち葉を踏んで歩けました。ただし尾根の分岐が多く、大師峠へ向かうには尾根を間違えないように注意しなければなりません。726m地点付近も尾根には道があります。最後は大師峠へ降りると法面が降りにくそうだったので、東に曲がって舗装された林道(普通林道穂見山線)に降りましたが、ここもネットの張られた急斜面でした。大師峠からは県道7号線で白坪に戻りましたが、途中には美しい植林がありました。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「坂根」です。

2019年4月13日土曜日

但馬の八木城

2017/08/17に行った丹波の八木城ではなく、但馬の八木城に登りました。こちらは八木川沿いの八鹿町八木の北にあります。指示どおりに公民館に駐車して、「八木城跡登山入口」から登り始めました。登山道は最近整備されたらしく、階段も整備されています。植林から自然林に変わり、まず東屋があります。ここから中八木に下山できるようです。さらに竹林を抜けて登ると、上八木への下山ルートがあり、その上は平坦地が増えてきます。登山道は北側の斜面を通っていてなかなか平坦地に上がらないのですが、無理やり登るどうやら三の丸の跡のようでした。石仏が二基並んでいます。そして二の丸を過ぎると害獣避けの扉があります。観光客は開け方がわからず戸惑うのではないかと思いますが、それを通れば本丸です。ここも広く、石仏があります。この日は晴天で山桜が満開だったため、絶好のお花見日和でした。遠くにはまだ雪をかぶっている氷ノ山も見えます。誰もいないので贅沢な花見をしました。石垣も残っており(写真)、平坦地の西側は降りられません。

八木城登山だけだと30分もかからないので、八木城から北の尾根を歩きました。まず西側の害獣避けの扉を抜けました。堀切を渡って、細尾根を通ると、また何段も平坦地があり、その上の409mピークが土城とされている場所です。落ち葉が気持ちの良い場所でした。そのまま西に尾根を歩きました。植林が増えてきます。標高400mを越える割と平坦な、不思議な地形が続きました。415m地点を過ぎて、斜面を西に降りると地形図どおりに道がありました。ただし道は倒木が邪魔で歩きにくいので、尾根を歩き、少し南に寄り道してケンサコ四等三角点(400.21m)に行きました。金属プレートで、周囲は伐採してあります。枝の間から氷ノ山が見えました。尾根に戻って、北に歩きました。下草のない尾根で、地形図の破線道に頼らなくても歩けました。そのうちに北の尾根に向けて登りになってくると、東側に林道が現れました。林道には降りずにずっと尾根を登りましたが、この林道は標高550m付近まで続いていたので、利用する手もあります。最後は急斜面を登って、540m+ピークに山頂に着きました。この付近からは西に妙見山が見えます。

540m+ピークの西には三角点のある山があるのですが、540m+ピークの西側斜面は急勾配なので諦めて、東に尾根を歩くことにしました。この尾根の北側は崖に近いくらいに急峻です。南側は傾斜が緩く、少し下には林道が続いており、何度か尾根に達していました。北に時々展望がひらけることがあり、石原の集落が見えました。林道はほぼ水平ですが、尾根はアップダウンがあります。それでも藪はないので楽に歩けました。北側の眺めが楽しめます。尾根は徐々にコナラの林になって、夏に来ても気持ちの良い場所でしょう。566mピークに登り、その先で南に下って登り返すと、後山四等三角点(546.1m)があります。尾根にはネットの残骸があって邪魔ですが、ここは伐採されていて北から東に大展望が広がっています。展望を満喫してから、斜面を降りて林道に飛び降りました。あとは林道で下山しましたが、この林道は岩を削って作ったかなり気合の入ったものでした。車でも上がれそうです。降りていくと棚田のような平坦地があり、今滝寺に着きました。ここも山桜が咲き乱れています。山門の仁王像を見て、下山しました。

八木城もそうですが、その後も歩きやすく気持ちの良い尾根でした。

展望 ★☆☆
藪山度 ☆☆☆
地形図は「関宮」です。

2019年4月6日土曜日

小畑から登った粟賀町と市川町の境の船谷三角点

この付近の山には2010年の夏に集中的に登っており、船谷三角点には2010/08/07に、西から登っています。今回は東小畑の谷の奥をまわるようなルートで、角谷池から登ってみました。とは言っても道がある訳ではなく、尾根裾の伐採地から踏み跡もない尾根をひたすら登るだけです。シダで覆われた急斜面で、シダの背は高くないので問題なさそうですが、急斜面の足元が見えないのは困ります。この尾根はひたすら登りが続き、平坦になって息抜きができる所がありません。標高差100mも登ると岩場が増えてきて、振り返ると遠景が望めるようになります。ひたすら登って、標高500mくらいに大きな岩場がありましたが、危なそうだったので東側にまわってシダ藪を登りました。岩場の上は景色がよく、黄砂さえなければ気持ちの良い場所だったでしょう(写真)。この付近からはシダも減り始め、登りはじめて1時間半近くたって、やっと徐々に平らになり、奥山四等三角点(574.85m)に着きました。ここには2010/08/14に来ています。

2010/08/14には奥山三角点の北で西に曲がりましたが、今回は北東に尾根を降りました。シダがないので快適です。一つピークを越すと下りになり、最後はかなりの急斜面を降りて、399mの鞍部に着きました。ここは2010/08/07に来ました。この鞍部から船谷三角点までは、またひたすら登りです。2010/08/07にも登っていますが、今回は奥山三角点まで登った後なので、あまり軽快には登れず、時々休みました。シダはありませんが、滑りやすい急斜面はあります。登山開始3時間で船谷三等三角点(705.93m)に着きました。

下山は谷の東側の尾根を使いました。まず、その尾根を見つけるのに苦労しました。尾根に乗ればあとは歩きやすいのですが、あちこちに方向を誤りやすい場所がありました。登りでは問題ないでしょうが、下りでは広い尾根はどちらに行ったらよいか分からなくなります。最後は植林になってきて、399m地点を過ぎて鞍部に降りました。この先には2010/08/15に登った河内三角点がありますが、今回はこの鞍部から地形図の破線道で谷に降りました。ほぼ破線道どおりの道があって、あとは植林の中を林道東奥山線で角谷池まで戻りました。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「粟賀町」です。