2023年6月25日日曜日

地幸神社から登った生野の川尻三角点

 


生野の南の真弓地区に、地幸神社があります。地形図で見ると少し山に上がった所にあったので、ここを起点に西の山に登ろうと計画しました。行ってみると神社は播但線に道路をはさんでほぼ面しており、山の上ではありません。上を見上げると落石防止の柵があり、この柵を作る時に神社は移されたのかも知れません。落石防止が必要なくらいですから急な斜面で、一見して登れそうもありませんが、とにかく柵まで登り、柵に沿って南に歩き、柵の端(ここは足元が崩れていて危ない)から上にあがりました。この柵は上に丸太が並べられています。ここまで登ればあとは急斜面の藪で、岩はワイヤで固定されています。作業道らしきものもあり、無理やり登って尾根に上がりました。植林で歩きやすく、まず播但自動車道の生野トンネルの上の420m+まで上がり、西に歩いて490m+に登りました。ここは北にまっすぐに歩くと下山してしまうので西の尾根へ降りて、また登っていきました。こちらは最初は緩やかですが、標高500m付近からは登りになりました。藪はあまりなく、時々平坦になるので楽でした。地面には少し笹が生えていますが、全体に気持ちの良い尾根でした。そして登り始めから約1時間で、川尻三等三角点(678.79m)に着きました。背丈以上のススキが茂っていますが、三角点までは踏み跡がありました(写真)。


ここからは2013/04/13に歩いている送電線の巡視路を南に歩きました。文句なく整備された道で、まず大河内線一七鉄塔に行って鉄塔越しに達磨ヶ峰、段ヶ峰などの展望を楽しみました。段ヶ峰からこの鉄塔が見えていましたから、こちらから見えるのは当然です。この付近の「火の用心」の札はほぼ真っ白で、鉄塔の番号が時たま読める程度です。東側はほぼ植林ですが、西側はネットに囲まれた場所があって中は藪となっていました。少し下ってからちょっとジグザグに登るとまた西側の展望が開けます。大河内線一五鉄塔を過ぎて森を抜け、東側の展望のある一四鉄塔を過ぎ、急斜面になりましたが黒いプラ階段でジグザグに登れるので助かりました。最後は西の鉄塔には行かずにまっすぐに登って渕四等三角点(698.48m)に着きました。


下山は南東に尾根を降りました2013/04/13や2021/12/25と同じです。そして640m+付近から藪を抜けて東の尾根に降りました。2013/04/13と同じ方向ですが、2013/04/13には途中で東寄りに降りましたが、今回は北東向きに尾根を降り続けました。この尾根にはネットが張られており、それに沿って降りたのですが、意外と急斜面でした。標高400m付近でネットは終わり、あとは植林の急斜面を降りて谷に出ました。最初は谷の南側を歩きましたが、ネットがあったので北側に渡り、植林を降りると墓所に出てきました。そのまま川尻の集落に降りました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「生野」です。



2023年6月20日火曜日

ハサリ川から赤谷山ふたたび

 


たった三日前の2023/06/17にもハサリ川から林道で赤谷山に登りましたが、今回は登りコースを変えてみました。出発点はハサリ川と落折川の合流点(国道29号線)ですが、ハサリ川の林道ではなく、ハサリ川の東側に入りました。少し谷を遡ると、水路が山の下に入って行ってました。地形図にもある水路で、大炊の舂米発電所に繋がっているようです。ここは上流に水が滝のように流れている堰堤、東側の山は大きな岩のある絶壁です。しかしよく見ると岩の下を横切る踏み跡?があるようで、これで登ってみました。岩を越えることはできましたが、その先も木の少ない急斜面でした。滑落すると下の方の木まで落ちて行ってしまいます。無理なトラバースは避けて登りながら、それでも北の方の植林を目指しました。植林に入っても急斜面ですが、足元はしっかりしていました。標高差50mくらいを登ると少し楽になり、さらに50m登ると木に掴まらなくても登れるようになりました。ここからは長い尾根登りです。最初はすぐ自然林になりましたが、植林もあって作業道もありますが、どこから登って来ているのか皆目検討がつきません。まず751mピークに着き、少し平らになりましたが登りは続きます。下草は少なく、植林も自然林も気持ちよく歩けました。951m鞍部は南に降りられそうでしたが、下の方はどうなっているのか分かりません。ここからは標高差150mほどの斜面で、木に掴まるほどではないものの、長く続くので途中で休みました。周囲は良い感じの自然林です。登り切って少し東に歩くと建設省の小船山反射板がありました。ここへは2017/07/23に赤谷山からの下山で通っています。この後はその時の逆ルートです。いったん1096m地点へ降りて、登り返すと徐々にネマガリタケが増えてきました。しかし三日前の登山で少し慣れたので、あまりひどい藪だとは感じませんでした。とは言え最初は踏み跡がありますが、1150mピークを過ぎると藪もきつくなり、踏み跡も不明瞭になります。最後の稜線に出る付近はひたすらネマガリタケを押しのけて進みました。県境の稜線に出ると、ネマガリタケの間の道を通って赤谷山の頂上に出ました。快晴で360度に近い展望がありました。写真は北方面です。


下山は登ってきた方向に戻りました。またネマガリタケとの格闘ですが、下りなので少し楽でした。ずっと戻って小船山反射板から西に行き、そのまま南西の尾根を降りました。標高差300mほどを真っ直ぐに植林を降りました。ここも木に掴まるほどに急ではありませんが、長いこと降りてました。そして最後に林道に出る所はいきなり法面の崖になるので、少し戻って谷で林道に出ました。あとはまた長い林道歩きで戻りました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「岩屋堂」「戸倉峠」です。



2023年6月17日土曜日

ハサリ川から赤谷山

 


兵庫県から国道29号線で県境の戸倉トンネルを通って鳥取県に入り、落折集落を抜けて落石避けのトンネルを降りていくと、南にハサリ川(羽佐利川)沿いの林道があります。最初は簡易舗装されていますが、すぐに石ころだらけになりました。しかし上流に国有林があり、木材の積み出しに使われたようで、しっかりした林道です。いちどヘアピンターンして谷から北の斜面に移りますが、すぐにまた谷沿いとなり、谷を渡って西(南)側に移り、その後にまた反対の東(北)側へと移りました。そして分岐があり、南行きの林道は橋を渡りますが、ここを東側へ登っていく林道を進みました。分岐点にある杭から、は若桜町がこの国有林用の作業道を作ったことがわかります。こちら側の林道は荒れ気味ですが、しっかりと作られていたようです。地形図通りに谷を巡って少しずつ登っていきます。この付近の谷には水を流す金属の溝が設置されていますが、これは航空写真でも確認できます。地形図の終点よりも先まで林道は延びていますが、標高860m付近で終わっていました。しかし植林の作業道がさらに延びており、これで斜面を歩き、登って標高920m付近の尾根の先で作業道が終わっていたのでそこから尾根を登り始めました。急斜面で足元が崩れやすく、掴まる木も少ないので最初は大変でしたが、標高差100mほど登ると楽になってきました。そしてネマガリタケが生えているようになり、1020m+で尾根に上がれました。この尾根は2017/07/23に下っていますがネマガリタケが茂っており、登ろうとすると茎が曲がっているのに正面からぶつかっていくような感じでした。ネマガリタケの密集した藪ををかき分けて登っていき、1190m+の南付近で県境の稜線に出て、南に行って落折二等三角点(1216.57m)のある赤谷山の山頂に着きました。晴天で視界良好でした。


赤谷山からは南に県境を歩きました。ネマガリタケが以前より茂っており、かき分けないと歩けません。スキー場への分岐をすぎ、最近では2020/11/11に来ている1170m+から西に降りました。ここは道がなく、ネマガリタケの藪なので方向がわからず苦労しました。しかし少し下るとネマガリタケが減って、快適な自然林になりました。いちど1020m-まで下ってからまた登り、1180m+は笹もシダも減って気持ちの良い場所でした(写真)。ここから北に下山しました。もうネマガリタケはなく快適な自然林でしたが、分岐が多いので何度もGPSを確認しました。標高900mを切った付近から細い尾根になり急斜面でした。そのまま降りていくとまた快適な尾根になりましたが、最後はまた急斜面があり、谷の合流点に着きました。ここにはコンクリート製の水路のようなものが残っており、西側の谷には石積みがあって以前は橋がかかっていたことが分かりますが、いまは急流があるだけです。しかたなく渡りやすそうな場所を探してオーバーシューズを使って渡りましたが、意外と深くてズボンが濡れました。西側には林道があり、それを歩いて国道29号線に戻りました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★★

地形図は「岩屋堂」「戸倉峠」です。



2023年6月10日土曜日

若桜町落折の西の尾根

 


国道29号線で戸倉トンネルを抜けて鳥取側に降りていくと、平家の落人部落として知られる落折の集落があります。そこからさらに下るとハサリ川への林道がありますが、その向かい側の落折川には橋がかかっており、それを渡ると家があります。なんでこんな所に、と思うのですが、家とは反対に西に行くと、山の上からパイプが2本降りてきています。右のパイプはコンクリート製、左のパイプはコンクリートの溝の中にあり、金属製です。どう見ても水のパイプですが、触った感じでは水が流れている気配はありません。地形図ではこの北を水路が横切っており、大炊の発電所に繋がっていますが、この管は下の方では地中に埋まっているだけで発電所はありません。なんだか分かりませんが、管に沿って登るのはあまりに急斜面なので諦めました。その代わりに西にトラバースすると尾根に出られそうだったので、植林の中を作業道の名残を探して歩きました。土は脆くて崩れやすいのですが、植林なのでトラバース可能で、尾根まで行くことができました。ここから北東に登りました。


急斜面を登山中に西側の急斜面を見ると、植林の間に三角形に金属板を組み合わせたものがいくつも見えます。尾根を登っていくと岩場になり、金属の網で岩を抑えありました。崩落や落石の対策がいろいろなされているようです。岩場を幾つか登ると、680m+ピークに出ました。この尾根は植林ではありませんが、左右の斜面はところどころ植林されています。一旦降りてからまた急斜面を登り、756mピークに着きました。ここはすこし東に歩きますが、東の落折側の斜面に落石防止用の柵が何段も設けられていました。地形図ではこの下には崩落の痕と思われる地形がありますし、航空写真ではそこに同じような柵がたくさん見えるので、落折集落への落石や土砂崩れを防いでいるものと思います。こんな場所によく作ったものです。


北東に降りて共同アンテナを過ぎ、また急斜面を登って800m+ピークに出ました。この付近からは落折の北の農耕地が見えます。710m+の鞍部への下りはアシビの藪のあと非常に急になり、木に掴まって降りました。降りるとまた登りで、何度か休みながら登り続け、948m地点まで登りました。この付近では銀竜草をいくつか見ました(写真)。このまま登ると、2021/06/02や2021/08/04と同じコースで氷ノ山の方向に登り、1376mピークで帰ってくることになりますが、既に2時間半も登ってきており、今回はここから下山することにしました。2021/06/02の逆コースで西寄りの尾根を降りました。2021/06/02の記憶がほとんどなく、最後は植林を降りて林道に出ましたが、実は林道は折り返して尾根の上にあがっているのでその必要にありませんでした。久曽木谷の別荘地の下に出てきましたが、ここには「M&C鳥取水力発電所」管理の水路があり、これが大炊発電所に繋がっているのでしょう。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「岩谷堂」です。



2023年6月3日土曜日

田路から段ヶ峰

 


北の田路側から山上庭園には2012/08/20に登っていますし、2023/4/20にもこの付近は登っていますが、もう一度行ってみたくなって、田路から登りました。2012/08/20とは違って、まずは谷沿いの林道を歩きました。谷川には昨日までの大雨の水が大きな音をたてて流れ落ちています。ちょっと不思議な観音様?が東側にあり、水道施設があり、美しい植林となります。堰堤を過ぎると分岐がありますが、右の林道を登り橋を渡るとまた壊れかかった不思議なお堂があり、そのすぐ先で西側の分岐に入りました。この林道は草が茂っていますが、歩くことはできます。途中に崩落で道が消える所もありますが、石の上を歩いて林道に復帰できました。この付近の岩は崩れても大きな石になる傾向があるようです(写真)。最後は地形図の林道の終点まで行きましたが、ここからも道があって、登っていくと尾根に上がれて、尾根歩きとなりました。しばらくは植林歩きですが、アセビが間に茂っています。アセビを避けつつ歩き、標高850m付近からは2012/08/20と同じコースになります。巻かなければならない岩もあり、アセビも邪魔ですが、問題なく登っていき、標高1000m付近まで来ると気持ちの良い自然林になりました。ここからは緩やかに登って、朝来市と宍粟市の境界の尾根に出ました。ここは何度も歩いていますが、とても気持ちの良い林です。南に歩き、山上庭園に入るとアセビが茂っていますが道があるので藪ではありません。しかしほっておくとアセビが増えすぎないか心配ではあります。この付近は北に展望があり、竹田城がかすかに見えます。山上庭園を抜けると杉山ですが、2023/4/20に杉山から逆方向に歩いた時には道を発見できず植林に迷い込んでしまいました。今回山上庭園から歩くと、道が意外な場所に作られていることに気がつきました。これを通らずに杉山に行くと、この登山道を見つけるのは難しいでしょう。展望はありますが杉山という名前とは裏腹に木のない山頂で取って返し、段ヶ峰に向かいました。斜面を降りて登り返しますが、マーキングがあるので迷うことはありません。段ヶ峰二等三角点(1103.43m)を通って段ヶ峰に到着しました。天気が良く、素晴らしい展望でした。


下山はまず登山道を北向きに歩きました。木がないので素晴らしい展望が続きます。そして林に入り、登山道がフトウガ峰の方に東に曲がる付近で北に向かいました。アセビが邪魔で、避けているうちに方向を見失いそうになりましたが、なんとか北に降りる尾根に行くことができました。最初のうちは歩きやすい尾根ですが、徐々に幅も狭くなりアセビが邪魔になりました。分岐がいくつかありますが、一番長く延びている尾根を歩くと決めて降りました。しかし実際にはアセビの藪が立ちはだかることが多く、結果として中心の尾根ではなく東寄りに降りてしまいました。斜面はどんどん急になり、大岩もあって巻いて降りる必要もありました。ここはよくGPSを見て中央の尾根を降りるべきでした。結局東の谷に近づいてしまいました。地形図ではここには破線道があるのですが見当たらず、谷間に降りても道はなく、谷川は水量が多くて渡れないので倒木の多い急斜面を谷沿いに降りていきました。この谷川は西側の谷川と合流するのですが、どちらも水量が多くて困りました。最後は合流点より上流で西側の谷川を渡り、そのむこうの林道に出ました。この付近の地形図は「朝来市」という字が邪魔で見にくいのですが、もう少し破線道を探すべきだったと思います。


展望 ★★☆

藪山度 ★★☆

地形図は「神子畑」です。