2013年2月23日土曜日

多可町の浅香山


浅香山はアンテナ山で、登山にはあまり魅力的な山ではありませんが、ここを起点に北の尾根を歩いてみました。浅香山登山は簡単で、県立北はりま特別支援学校の前を歩いて行くと、「浅香山登山口」と書かれた札が立っており、杖が置いてあります。支援学校が整備したようで、しばらくは舗装道路が続きます。舗装が切れてからも歩きやすい道で、最後は階段となって、9合目からは88段の階段で頂上のNHK中町テレビ中継放送所に着きました。浅香山三等三角点(315.47m)はベンチになっていました(写真)。その北には赤い民放の放送塔があり、さらには携帯のアンテナが立っています。ちょっと周囲の木が伸びすぎですが、それでも遠景が楽しめます。

携帯のアンテナの北にあるシダ藪の中の道が、縦走の始まりとなります([1])。この付近からよく見える支援学校の北の山にある、小屋のある四角い平地は何でしょう?尾根を下ると鞍部に出ます。ここへは西の登山口から来ていると思われる道がありますが、東側にはもっと幅の広い林道が何本もあります。林道をちょっと降りるとすぐに円満寺に出ました。寺の背後の山はよく整備されています。縦走を続けて北に登り、324mピークを目指しました。324mピークからは西に行けば金比羅神社に降りられるようですが([1])、東に尾根を歩きました。この付近は気持ち良く歩けます。ヲコサカ四等三角点(359.84m)の周囲は伐採してありますが展望はありません。MTB登山大柿さんの札が下がっていましたが、ほとんど読めません。

三角点から北に曲がって尾根を下りましたが、方角を間違えました。ここは多可町と山南町の境なのでGPSでそれを辿ろうとしたのですが、倒木もあってどう歩いて良いのか分からず、結局東の谷に降りてしまい、さらに東側の尾根に登ってしまいました。間違いに気が付いて尾根を登り返して三角点に戻り、再び北の尾根に挑戦しました。二回目はあまり町界を気にせずに尾根を歩いたところ、うまく北側の尾根に乗れました。この先で、地形図では破線道が尾根を東西に横切っていますが、はっきりした道は確認できませんでした。しかしこの付近から尾根は少し歩き易くなりました。さらに北に行くと松茸山入山禁止の札が目に付くようになり、355mピークを過ぎるとだいぶ歩き易くなりました。山南町側も見えるようになります。このまま小野尻峠まで良い道がありそうでしたが、途中で西に曲がって小野尻峠四等三角点(329.13m)を見に行きました。この尾根には地籍調査のピンクテープがやたらと下がっています。倒木も多少ありますが、避けて通れる程度です。最後は岩石採取場の上に出たので、北側の急斜面の森を降りました。地籍調査のテープをたどっていくと、アケビ谷という標識のある地点に出てきました。

展望も浅香山からだけですし、特徴の無い尾根ですが、山歩きは楽しめました。

展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「中村町」「谷川」です。

2013年2月17日日曜日

黒田庄の三角点山


先週登った白山と妙見山の南の山です。[1]を参考に、福谷公園へ向かいました。稲荷神社に行くと、神社の裏から奧に行く道がありましたが、神社の下に「FUKUDANI三角点へ1780M」という表示があったため、表示に従って林道を歩きました。すぐに「三角点登山南福谷コース」という道標があり、ここから189mピークの東の鞍部へ上がりました。シダで覆われていますが、道が付けられています。ここから東に尾根を上がりました。途中に「福地大谷、稲荷神社(城跡)」への分岐があります。シダの間を登って行くと主尾根に出ました。左折して三角点へ向かいましたが、右折は御霊神社となっていました。尾根道は歩きやすく、岩場が多いので展望もあります。山頂には、上比延二等三角点(456.87m)があり、黒田庄の街や、西光寺山、石金山から篠ヶ峰、多可の天空に明石海峡大橋まで、360度が見渡せます。写真は山頂前の岩場で撮ったパノラマです。

下りは山頂から「日時計の丘公園へ」という道標に従って東へ下りました。道はしっかりしていますが、シダに覆われています。この日は前夜に積雪があったためシダの上に雪が少し積もっており、ズボンが濡れて冷たくなりました。さらには靴も濡れてきたので、急いで降りました。219mの鞍部は突き当たりで、左右に道がありました。何の道標もありませんが、左に曲がると谷を降りる道となり、日時計の丘公園に降り着きました。登り口の付近には「三角点 日時計の丘公園登山口 山頂まで約1500m」という道標がありましたが、あさっての方向を向いていました。ほぼ2時間の山歩きでした。

福谷公園内の、平成5年以前の地図では、稲荷神社の北側から登山道が延びており、南側のコースも林道ではなく公園から南の189mピークに上がるようになっています。これらの道も試してみたいものです。

展望 ★★★
藪山度 ★☆☆
地形図は「中村町」「谷川」です。

2013年2月11日月曜日

飾東町八重畑の春日神社の裏山


全く知られていない山ですが、姫路から東に国道372号線を走り、姫路セントラルパークの入口を過ぎると、左手の山裾に神社が見えてきます。これが春日神社です。その東側の山並みが地形図で見ると岩場が多く面白そうなので、登ってみました。神社の西側には墓地があり、携帯の通信塔との間から山に入りました。すぐに尾根に出られましたが、藪です。枝をかき分けて少し登ると岩盤が露出しており、振り返れば展望もあり、楽に登れました。しかしそれを過ぎるとシダ藪となり、踏み跡もなく、方向を見極めて登らなければなりません。腰くらいまでのシダをかき分けて10分ほど登ると道がありました。これは北側から上がってきており、歩いて行くと共同アンテナがありました。

共同アンテナからは、腰より高いシダを体で押して歩かねばなりません。170m+ピークに着いて、さらにシダを抜けて東側が見える所まで来ましたが、後は踏み跡がありません。写真は山頂付近のシダ藪で、まさにシダの海です。ここからは北の尾根に降りなければならないのですが、そちらは急斜面のシダ藪で危険そうなので、少し楽そうな東側を降りました。しかしこちらも急斜面のシダ藪でした。シダは背丈以上に伸びており、足が地面に着かない状態になりました。引き返すのは不可能に近いので、東寄りとは知りつつシダの上を歩いて降りました。身動きが取れなくなりそうで怖かったのですが、下にシダのない斜面が見えたので無理矢理そちらへと降りました。降りてきたのは東側の谷で、水のない小川があり、周囲はシダ藪です。試しに谷の奧へ行ってみましたが、どちらの方向も急斜面のシダ藪で終わっており、登るのは困難でした。結局谷を下りましたが、タクシーなどの廃車が積まれており、廃材置き場のようでした。出口は鍵が掛かっていましたが、近くにいたブラジル人らしい人に開けてもらいました。この敷地には高圧線の鉄塔もありますが、どこにも繋がっている様子は無く、謎です。

直線距離にして500mほどを1時間ちょっとで歩いただけですが、とても疲れました。登山向きの山ではありません。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★★
地形図は「笠原」です。

2013年2月10日日曜日

黒田庄の白山と妙見山



妙見山は多可町にもありますが、こちらは黒田庄の東の山です。このルートは[1]と同じだと思います。フォルクスガーデン黒田庄の駐車場に車を置いて、「緑と水の郷秋谷」に向かいました。溜池の奧にトイレがあり、「白山登山口」の標識があります。ここからの登山道はしっかりしていますが、急斜面なのでワイルドな登りです。途中から岩盤となり、巻き道もあるようですが私は岩の上を登りました。振り返るたびに眺めが良くなります。

そしてシダの間を歩いて尾根に出ると、あとは縦走です。北に南に展望もあり、道標もある申し分ないハイキング道です。写真は、イタリ山から篠ヶ峰を望んだものです。北側の末谷池や滝尾神社からの登山道もありました。南山四等三角点(397.22m)は北側を巻いて通り過ぎてしまったので、戻って見に行きました。藪の中ですが、南に少し展望があります。三角点の東側が「とがのお」と呼ばれる場所だそうで、白山まで1200mとあります。このコースの問題は、楽に歩けすぎてしまうことですが、白山の山頂へは地形図でもわかるように急登となります。道はいったん東にまわってから頂上へ向かっていました。510mの山頂での展望は素晴らしく、岩の上でしばらく休みました。

白山から妙見山への縦走もよく整備されています。少し残雪のある植林を抜けると「十字路」という地点に出て、「妙見山周遊コース」の地図がありました。これに従ってまず妙見山山頂に登りました。谷川三等三角点(621.95m)の標石の前にミニ神社が置いてあり、思わず標石を探してしまいました。展望はありません。東に歩くと「まばお」という見晴らしの良い地点で下りとなり、斜面を横切って歩いて妙見堂に着きました。ここからさらに西へ歩くと「つえたて」に出て、南に下山しました。「つえたて」の地図には南への道は悪路と書かれていましたが、特に問題無く門柳に下山できました。車まで戻っても4時間かかっていません。門柳には詳しい地図が掲示されていました。

整備された道なので、疲れもせず展望を楽しみながら歩けました。少し藪を歩いてみようかと思いましたが、シダ藪が多くて断念しました。

展望 ★★☆
藪山度 ☆☆☆
地形図は「谷川」です。

2013年2月3日日曜日

多可町の幡上三角点


2013/01/20に大木山に登った時に北に見えていた尾根に登ってみました。多可町中区と西脇市黒田庄町の境界の尾根ですが、名前が分かりません。ネットで調べても[1]しかありません。決まった登山道があるわけではなさそうなので、とりあえず尾根歩きが楽しめそうなコースを組みました。登り口は東安田です。東安田集落センターの隣に神社があり、その裏山に登りました。かなり急ですが、神社の東側の墓地から笹をかき分けて登ると、すぐに頑丈な金網に突き当たりました。突破は無理なので金網に沿って西へ西へと歩くと、入口がありました。人家の前を通らないと来られない場所です。ここから急斜面の藪を登りました。

道はありませんが、少し登ると岩盤があって眺めが良くなりました。尾根に出ると共同アンテナの残骸がありました。253mピークはちょっとだけシダが生えていません。しかし北に続く尾根はシダで覆われています。膝かせいぜい腰までの高さですし、シダの下には踏み跡が隠されているので、意外と楽に歩けました。ときどき東西に展望があります。220m+ピークを過ぎて190m+鞍部に来ると、東から道が上がってきていました。道と言うよりも踏み跡と言うべきかも知れませんが、これがシダに覆われつつも主尾根まで続いていました。この付近の東側には謎のワイヤーが張られていました。主尾根は歩き易く、東に行くと岩盤の上に出ました。南に向かって展望が広がります。写真は登ってきた尾根です。さらに東に行ってピークを過ぎると、幡上四等三角点(349.83m)がありました。

ここからは尾根を戻り、北に歩きました。350m+のピークが二つ続きますが、どちらもシダ藪です。しかしシダの下に踏み跡があります。石金山方向にも行けそうでしたが、西に尾根を下りました。なんとなく踏み跡が続き、シダも膝くらいの高さなので展望を楽しみながら歩けました。上り下りしながら徐々に標高が下がり、210m+鞍部まで来ると南側に林道が現れました。奥池から来ているものと思われます。林道は歩かずに284mピークに登りました。ここはほとんどシダ藪です。倒木も少しあります。284mピークから降りるところでは間違って西に降りそうになりました。ここを南に降りると林道の終点に出ました。これは284mピークの前に出会った林道の続きですが、南に行っても行き止まりでした。また藪の中を歩くと190m+鞍部も東からの林道の終点でした。この付近は金網で囲われており、入口から入って(出て?)さらに200m+ピークに登って、南へ降りました。途中標高130mくらいの見晴らしの良い岩場の上にベンチがありました。この尾根からは植林と竹藪を抜けて金網なしに人家の横に出られました。

藪山ですが藪と格闘するほどの所はありません。暖かな一日に気持ち良く低山めぐりができました。

展望 ★★☆
藪山度 ★★☆
地形図は「中村町」です。